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Oracle ASMLIBを使用するためのディスク・デバイスの構成

Oracle Automatic Storage Managementディスク・グループで使用するディスク・デバイスを構成します。

Oracle Automatic Storage Managementディスク・グループで使用するディスク・デバイスを構成するには、次のステップを実行します。

  1. Oracle Automatic Storage Managementディスク・グループでIDE、SCSIまたはRAIDデバイスを使用する場合、次のステップを実行します。

    1. ディスク・グループに使用するディスク・デバイスをインストールまたは構成し、システムを再起動します。

    2. 次のコマンドを入力して、使用するディスクのデバイス名を特定します。

      # /sbin/fdisk -l
      

      ディスクのタイプに応じて、デバイス名が異なる可能性があります。

      表B-1 ディスク・タイプに基づくデバイス名の形式

      ディスク・タイプ デバイス名の形式 説明

      IDEディスク

      /dev/hdxn

      この例で、xはIDEディスクの識別文字、nはパーティション番号です。たとえば、/dev/hdaは最初のIDEバスの最初のディスクを表します。

      SCSIディスク

      /dev/sdxn

      この例で、xはIDEディスクの識別文字、nはパーティション番号です。たとえば、/dev/hdaは最初のIDEバスの最初のディスクを表します。

      RAIDディスク

      /dev/rd/cxdypz
      /dev/ida/cxdypz

      RAIDコントローラに応じて、RAIDデバイスは異なるデバイス名を持つことができます。この例で、xはコントローラの識別番号、yはディスクの識別番号、zはパーティションの識別番号です。たとえば、/dev/ida/c0d1は最初のコントローラ上の第2の論理ドライブです。

      ディスク・グループにデバイスを含めるには、ドライブ・デバイス名またはパーティション・デバイス名のいずれかを指定します。

      ノート:

      使用する各ディスクに、単一のディスク全体パーティションを作成することをお薦めします。

    3. fdiskまたはpartedのいずれかを使用して、ディスク・デバイスに、単一のディスク全体パーティションを作成します。

  2. 次のようなコマンドを入力して、ディスクをOracle Automatic Storage Managementディスクとしてマークします。

    # /usr/sbin/oracleasm createdisk DISK1 /dev/sdb1
    

    この例で、DISK1はディスクに割り当てられる名前です。

    ノート:

    • 指定するディスク名には、大文字、数字、およびアンダースコア文字を使用できます。ディスク名の先頭は大文字にする必要があります。

    • Oracle Automatic Storage Managementライブラリ・ドライバを使用するデータベースをインストール時に作成するには、ディスク検出文字列をORCL:*に変更する必要があります。

    • Oracle ASMでマルチ・パス・ディスク・ドライバを使用している場合は、そのディスクに正しい論理デバイス名を指定してください。

  3. ディスクをクラスタ内の他のノードで使用可能にするには、各ノードでrootとして次のコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/oracleasm scandisks

    このコマンドによって、Oracle ASMディスクとしてマークされているノードに接続されている共有ディスクが識別されます。