8.1 データ・マイニング用のデータベースのインストールおよび構成

リストされているステップに従うことで、Oracle Data Mining for SQLのデータベースをインストールおよび構成できます。

8.1.1 インストールについて

Oracle Databaseに関連付けられたOracle Data Miningコンポーネントは、データベース・ライセンスに含まれています。これには、Oracle Database Enterprise EditionおよびOracle Database Standard Edition 2が含まれます。Oracle Database Standard Edition 2を使用する場合は、19.9バンドル・パッチをインストールします。

Oracle Databaseをインストールするには、ご使用のプラットフォームのインストール手順に従ってください。インストール時に「データ・ウェアハウス」構成を選択します。

Oracle Data Minerは、Oracle Data Miningのグラフィカル・ユーザー・インタフェースで、Oracle SQL Developerの拡張です。SQL DeveloperをダウンロードしてData Minerリポジトリをインストールする手順は、Oracle Technology Networkで参照できます。

例8-7で説明しているように、データ・マイニング操作を実行するには、Oracleデータベースにログオンが可能で、ユーザーIDがデータベース権限を持っている必要があります。

関連トピック

関連項目:

プラットフォームに固有のインストール手順については、Oracle Databaseドキュメント・ライブラリのインストールおよびアップグレードに関するページを参照してください(Oracle Database 19c Release)

8.1.2 データ・マイニング用のデータベース・チューニングに関する考慮事項

標準的な管理方法に従って、データ・マイニング・アクティビティの実行中にシステムのワークロードを管理できます。

Oracle Data Miningをサポートしている本番データベースを管理するDBAは、『Oracle Database管理者ガイド』で説明されている標準的な管理方法に従う必要があります。

データ・マイニング・モデルの作成およびマイニング・モデルのバッチ・スコアリングは、システムに対してDSSに似た負荷をかける傾向があります。単一行のスコアリングは、システムに対してOLTPに似た負荷をかける傾向があります。

データベース・メモリーの管理は、データ・マイニングに大きな影響を与える場合があります。モデルの作成、複合問合せおよびバッチ・スコアリングでは、プログラム・グローバル領域(PGA)メモリーのサイズ指定を適切に行うことが非常に重要です。データ・マイニングの観点からは、システム・グローバル領域(SGA)は、一般的に重要度は低いと言えます。ただし、SGAは、SGAの共有カーソルにモデルをロードするリアルタイムのスコアリングに対応できるサイズに設定する必要があります。ほとんどの場合は、自動的にメモリーを管理するようにデータベースを構成できます。これを行うには、チューニング・パラメータMEMORY_TARGETで最大合計メモリー・サイズを指定します。自動メモリー管理を使用すると、Oracle Databaseは、必要に応じてSGAとインスタンスPGAとの間で動的にメモリーを交換し、処理需要を満たします。

ほとんどのデータ・マイニング・アルゴリズムで、パラレル実行を利用できます(データベースでパラレル実行が有効化されている場合)。INIT.ORAのパラメータは、パラレル実行の動作を制御します。