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B 初期化パラメータ

init.oraファイルのOracle Database初期化パラメータは、ゲートウェイ初期化パラメータと異なります。 エージェント固有のメカニズムを使用して初期化パラメータ・ファイルにゲートウェイ・パラメータを設定するか、DBMS_HSパッケージを使用してOracleデータ・ディクショナリにゲートウェイ・パラメータを設定します。 ゲートウェイ初期化パラメータ・ファイルは、ゲートウェイの起動時に使用可能である必要があります。 初期化パラメータに加えた変更は、次のゲートウェイ・セッションまで反映されません。

次のセクションでは、ゲートウェイごとに設定できるゲートウェイ初期化パラメータとその説明を示します。 また、初期化パラメータ・ファイルの構文についても説明します。

初期化パラメータ・ファイルの構文

初期化パラメータ・ファイルの構文は次のとおりです。

  • ファイルは一連のコマンドで構成されています。

  • 各コマンドは、個別の行で始まる必要があります。

  • 行の終わりは、コマンド終端文字で認識されます(円記号でエスケープされない場合)。

  • 初期化パラメータ・ファイルに構文エラーがあると、設定はすべて無効です。

  • パラメータ値は次のように設定します。

    [SET][PRIVATE] parameter=value
    

    説明:

    parameterは初期化パラメータの名前です。 この名前は、任意の文字から始まる文字列であり、文字、数字およびアンダースコアで構成されます。 初期化パラメータの名前では大/小文字が区別されます。

    valueは初期化パラメータの値です。 大/小文字が区別されます。 初期化パラメータの値は、次のいずれかになります。

    1. 円記号、空白、二重引用符(")が含まれない文字列。

    2. 二重引用符で始まり、二重引用符で終わる引用符付き文字列。 引用符付き文字列内では、次の文字列が使用できます。

      • 円記号(\)はエスケープ文字です。

      • \nは新しい行を挿入します。

      • \tはタブを挿入します。

      • \は二重引用符を挿入します。

      • \\は円記号を挿入します

      行末の円記号は、文字列が次の行に続くことを示します。 その他の文字の前に円記号を付けると、その円記号は無視されます。

    たとえば、エージェントのトレースを有効化するには、HS_FDS_TRACE_LEVEL初期化パラメータを次のように設定します。

    HS_FDS_TRACE_LEVEL=ON
    

    SETおよびPRIVATEは、オプションのキーワードです。 どちらも初期化パラメータ名としては使用できません。 ほとんどのパラメータは初期化パラメータとしてのみ必要とされるため、通常は、SETまたはPRIVATEキーワードを使用する必要はありません。 SETまたはPRIVATEのいずれも指定しない場合、パラメータはエージェントの初期化パラメータとしてのみ使用されます。

    SETを指定すると、そのパラメータ値は初期化パラメータとして使用されるだけでなく、エージェント・プロセスの環境変数として設定されます。 SETは、ドライバやOracle以外のシステムで環境変数として必要とされるパラメータ値に使用します。

    PRIVATEを指定すると、その初期化パラメータはエージェントに対してプライベートとなり、Oracle Databaseにアップロードされません。 ほとんどのパラメータは、プライベートに設定しません。 ただし、初期化パラメータ・ファイルにパスワードなどの機密情報を格納している場合、初期化パラメータとその値はアップロード時に暗号化されないため、機密情報のサーバーへのアップロードを避けたいことがあります。 初期化パラメータをプライベートに設定すると、アップロードは実行されず、動的パフォーマンス・ビューにも表示されなくなります。 PRIVATEは、パラメータ値にユーザー名やパスワードなどの機密情報が含まれる場合にのみ、初期化パラメータに使用します。

    SET PRIVATEを指定すると、そのパラメータ値はエージェント・プロセスの環境変数として設定され、かつプライベートになります(Oracle Databaseに転送されず、動的パフォーマンス・ビューやグラフィカル・ユーザー・インタフェースにも表示されません)。

HS_CALL_NAME

プロパティ 説明

デフォルト値

なし

値の範囲

該当なし

SQL文で参照できるリモート・ファンクションを指定します。 値は、リモート・ファンクションとその所有者をセミコロンで区切った次の形式のリストです。

[owner_name.]function_name
 

次に例を示します。

owner1.A1;owner2.A2;A3 

リモート・ファンクションに所有者名が指定されていない場合、デフォルトの所有者名がリモート・データベースへの接続に使用されるユーザー名になります(この名前は、異機種間サービス・データベース・リンクの作成時に指定されたものですが、DBリンクで指定されていない場合はユーザー・セッションから取得されます)。

所有者名およびファンクション名のエントリでは、大/小文字が区別されます。

HS_DB_DOMAIN

プロパティ 説明

デフォルト値

WORLD

値の範囲

1から199文字

Oracle以外のシステムにおける一意のネットワーク・サブアドレスを指定します。 HS_DB_DOMAIN初期化パラメータは、DB_DOMAIN初期化パラメータと似ています(Oracle Databaseリファレンスで説明)。 HS_DB_DOMAIN初期化パラメータは、Oracle Names Serverを使用する場合は必須です。 HS_DB_NAMEおよびHS_DB_DOMAIN初期化パラメータでは、Oracle以外のシステムのグローバル名を定義します。

注意:

コオペラティブ・サーバー環境では、HS_DB_NAMEおよびHS_DB_DOMAIN初期化パラメータを組み合せて一意のアドレスを構成する必要があります。

HS_DB_INTERNAL_NAME

プロパティ 説明

デフォルト値

01010101

値の範囲

1から16の16進文字

異機種間サービス・エージェントの接続先となるインスタンスを識別する一意の16進数を指定します。 このパラメータの値は、グローバル・ネーム・サービスがアクティブ化されたときにトランザクションIDの一部として使用されます。 一意でない数値を指定すると、トランザクションで2フェーズ・コミットのリカバリ・アクションが必要な場合に問題が発生する可能性があります。

HS_DB_NAME

プロパティ 説明

デフォルト値

HO

値の範囲

1から8文字

Oracle以外のシステムに割り当てるデータ・ストアの一意の英数字名を指定します。 この名前により、コオペラティブ・サーバー環境内でOracle以外のシステムが識別されます。 HS_DB_NAMEおよびHS_DB_DOMAIN初期化パラメータでは、Oracle以外のシステムのグローバル名を定義します。

HS_DESCRIBE_CACHE_HWM

プロパティ 説明

デフォルト値

100

値の範囲

1 to 4000

異機種間サービスで使用される記述キャッシュのエントリの最大数を指定します。 この制限は、記述キャッシュの最高水位標として知られています。 キャッシュには、異機種間サービスがOracle以外のデータ・ストアに再アクセスせずに済むように、異機種間サービスで再利用するマップされた表の記述が含まれます。

多くのマップされた表にアクセスする場合、最高水位標を増加させてパフォーマンスを向上してください。 最高水位標を増加させるとパフォーマンスは向上しますが、メモリー使用量も増大します。

HS_LANGUAGE

プロパティ 説明

デフォルト値

システム固有

値の範囲

任意の有効な言語名(最大255文字)

異機種間サービスに、Oracle以外のデータソースのキャラクタ・セット、言語および地域情報を提供します。 値には次の書式を使用する必要があります。

language[_territory.character_set]

注意:

グローバリゼーション・サポートの初期化パラメータは、エラー・メッセージ、SQLサービスのデータ、および分散外部プロシージャのパラメータに影響します。

キャラクタ・セット

Oracle Databaseのキャラクタ・セットとOracle以外のデータソースのキャラクタ・セットは、同じであることが理想的です。 ほとんどの場合、HS_LANGUAGEはキャラクタ・セット・マッピングとパフォーマンスを最適化するためのOracleデータベース・キャラクタ・セットと完全に同じに設定する必要があります。 同じでない場合、異機種間サービスは、Oracle以外のデータソースのキャラクタ・セットをOracle Databaseのキャラクタ・セットに変換し、それを再び元に戻そうとします。 この変換により、パフォーマンスが低下する可能性があります。 状況によっては、異機種間サービスは、あるキャラクタ・セットから別のキャラクタ・セットに文字を変換できません。

注意:

指定するキャラクタ・セットは、エージェントがインストールされているプラットフォームにおけるオペレーティング・システムのキャラクタ・セットのスーパーセットである必要があります。

データベース・キャラクタ・セットとしてUnicodeを使用するOracleデータベースとOracle以外のデータベースが増えているため、ゲートウェイもUnicodeキャラクタ・セットで実行することをお薦めします。 そのためには、HS_LANGUAGE=AL32UTF8を設定する必要があります。 ただし、ゲートウェイがWindowsで実行される場合、Microsoft ODBCドライバ・マネージャ・インタフェースはダブルバイト・キャラクタ・セットUCS2でのみデータを交換できます。 これにより、説明されているバッファおよび列サイズの比率が拡大します。 適切なサイズに調整する方法の説明は、HS_FDS_REMOTE_DB_CHARSETを参照してください。

言語

HS_LANGUAGE初期化パラメータの言語構成要素により、次の項目が決定されます。

  • 日付の月日の名前

  • 日時に対するAD、BC、PMおよびAMの記号

  • デフォルトのソート・メカニズム

Oracleでは、異機種間サービスの汎用メッセージに対応するエラー・メッセージ(ORA-25000からORA-28000)の言語は決定されません。 これらは、Oracle Databaseのセッション設定により制御されます。

地域

地域の句により、日と週の順序規則、デフォルトの日付書式、小数点文字とグループ・セパレータ、およびISOと各国の通貨記号が指定されます。 Oracle DatabaseとOracle以外のデータソース間におけるグローバリゼーション・サポートのレベルは、ゲートウェイがどのように実装されているかに応じて変化します。

HS_LONG_PIECE_TRANSFER_SIZE

プロパティ 説明

デフォルト値

64 KB

値の範囲

2GB以下の任意の値

転送されるLONGデータのピース・サイズを設定します。 ピース・サイズを小さくすると、メモリー要件は減少しますが、すべてのデータをフェッチするためのラウンドトリップ回数は増加します。 ピース・サイズを大きくすると、ラウンドトリップ回数は減少しますが、内部的に中間ピースを格納するためのメモリー要件は増大します。 つまり、この初期化パラメータは、ラウンドトリップ回数とメモリー要件(およびネットワーク待機時間またはレスポンス時間)の最適なトレードオフ関係に基づいて、最高のパフォーマンスを発揮するようにシステムをチューニングする場合に使用します。

HS_OPEN_CURSORS

プロパティ 説明

デフォルト値

50

値の範囲

1からOracle DatabaseのOPEN_CURSORS初期化パラメータの値まで

Oracle以外のシステムのインスタンスに対する1つの接続でオープンできるカーソルの最大数を定義します。

この値は、Oracle Databaseのオープン・カーソルの数を超えることはできません。 そのため、Oracle DatabaseのOPEN_CURSORS初期化パラメータと同じ値を設定することをお薦めします。

HS_RPC_FETCH_REBLOCKING

プロパティ 説明

デフォルト値

ON

値の範囲

OFFまたはON

Oracle DatabaseとOracle以外のデータ・ストアに接続された異機種間サービス・エージェントとの間におけるデータ転送のパフォーマンスを異機種間サービスにより最適化するかどうかを制御します。

次の値を指定できます。

  • OFFを指定すると、エージェントからサーバーにデータを即座に送信するように、フェッチされたデータの再ブロッキングが無効化されます。

  • ONでは再ブロック化が可能です。これは、Oracle以外のシステムからフェッチされたデータがエージェントにバッファされ、フェッチされたデータの量がHS_RPC_FETCH_SIZE初期化パラメータの値以上になるまでOracleデータベースに送信されないことを意味します。 ただし、フェッチでそれ以上データが存在しないことが示された場合、またはOracle以外のシステムがエラーをレポートした場合は、バッファされたデータが即時に返されます。

HS_RPC_FETCH_SIZE

プロパティ 説明

デフォルト値

50000

値の範囲

1 to 10000000

内部データ・バッファリングを調整して、サーバーとエージェント・プロセス間のデータ転送レートを最適化します。

値を増やすと、指定されたデータ量を転送するために必要なネットワークのラウンドトリップの回数が減りますが、データ帯域幅が増え、問合せの発行から問合せのすべてのフェッチの完了までとして測定されるレイテンシが短縮される傾向があります。 一方、最初のフェッチ結果は追加データが使用可能になるまで送信されないため、フェッチ・サイズを増やすと問合せの初期フェッチの結果のレイテンシが増大します。

HS_TRANSACTION_MODEL

プロパティ 説明

デフォルト値

COMMIT_CONFIRM

値の範囲

COMMIT_CONFIRM, READ_ONLY, READ_ONLY_AUTOCOMMIT, SINGLE_SITE, SINGLE_SITE_AUTOCOMMIT

Oracle以外のデータベースがトランザクションによって更新されるときに使用されるトランザクション・モデルのタイプを指定します。

次の値を指定できます。

  • COMMIT_CONFIRMは、Oracle以外のデータベースへの読取りおよび書込みアクセスを提供し、ゲートウェイを分散更新の一部として使用できるようにします。 Commit-Confirmモデルを使用するには、Oracle以外のデータベースに次のアイテムを作成する必要があります:

    • トランザクション・ログ表。 デフォルトの表名はHS_TRANSACTION_LOGです。 HS_FDS_TRANSACTION_LOGパラメータを使用して別の名前を設定できます。 トランザクション・ログ表には、パブリックに設定されたSELECTDELETEおよびINSERT権限を付与する必要があります。

    • リカバリ・アカウント。 アカウント名は、HS_FDS_RECOVERY_ACCOUNTパラメータで割り当てます。

    • リカバリ・アカウントのパスワード。 パスワードは、HS_FDS_RECOVERY_PWDパラメータで割り当てます。

      COMMIT_CONFIRMは、Oracle Database Gateway for ODBCには適用されません。 Oracle Database Gateway for ODBCのデフォルト値は、SINGLE_SITEです。

  • READ_ONLYは、Oracle以外のデータベースに対する読取りアクセスを提供します。

  • READ_ONLY_AUTOCOMMITは、ロギングを持たないOracle以外のデータベースへの読取りアクセスを提供します。

  • SINGLE_SITEは、Oracle以外のデータベースに対する読取り/書込みアクセスを提供します。 ただし、ゲートウェイを分散更新に加えることはできません。

  • SINGLE_SITE_AUTOCOMMITは、ロギングを持たないOracle以外のデータベースへの読取りおよび書込みアクセスを提供します。 すべての更新はすぐにコミットされ、ゲートウェイは分散更新に参加できません。

IFILE

プロパティ 説明

デフォルト値

なし

値の範囲

有効なパラメータ・ファイル名

IFILE初期化パラメータを使用して、現在の初期化ファイル内に別の初期化ファイルを埋め込みます。 値は絶対パスである必要があり、環境変数を含めることはできません。 3レベルのネスト制限は適用されません。

HS_FDS_CONNECT_INFO

プロパティ 説明

デフォルト値

なし

値の範囲

該当なし

Oracle以外のシステムへの接続を記述するHS_FDS_CONNECT_INFO

デフォルトの初期化パラメータ・ファイルには、このパラメータのエントリがすでに含まれています。 ゲートウェイのHS_FDS_CONNECT_INFOの構文は、次のとおりです。

HS_FDS_CONNECT_INFO=IP_address:Port_number/Database_name,Type

ここで、IP_addressはDB2 DRDAサーバーのホスト名またはIPアドレスです

Port_numberは、DB2 DRDAサーバーのポート番号です。

Database_nameはDB2サーバーのデータベース名です

Type (大文字小文字を区別しない)は、次のいずれかです:

  • ZOS (DB2 UDB for z/OS)、

  • IOS (DB2 UDB for iSeries)、または

  • LUW (Linux、UNIX、またはWindows用のDB2 UDB)

このリリースのゲートウェイはIPv6をサポートできます。 IPv6アドレス形式を指定する場合は、ポート番号との区切りを示すために、IPv6仕様を囲む大カッコを囲む必要があります。

次に例を示します。

HS_FDS_CONNECT_INFO=[2001:0db8:20C:F1FF:FEC6:38AF]:1300/DB2M,ZOS

HS_FDS_RECOVERY_ACCOUNT

プロパティ 説明

デフォルト値

RECOVER

値の範囲

任意の有効なユーザーID

コミット確認トランザクション・モデルに使用するリカバリ・アカウントの名前を指定します。 ユーザー名とパスワードを備えたアカウントをOracle以外のシステムで設定する必要があります。 コミット確認モデルの詳細は、HS_TRANSACTION_MODELパラメータを参照してください。

DRDAの場合、HS_FDS_RECOVERY_ACCOUNTは、分散トランザクションが疑わしい場合にゲートウェイによって使用されるユーザーIDを指定します。 このユーザーIDには、パッケージに対する実行特権が必要であり、IBMデータベースに定義する必要があります。

分散トランザクションが疑わしい場合、Oracleデータベースは、HS_FDS_RECOVERY_ACCOUNTを使用して、IBMデータベースに接続してトランザクションのステータスを判断します。 このパラメータが存在しない場合、ゲートウェイはORARECOVのユーザーIDへの接続を試みます。

リカバリ・アカウントの名前では、大/小文字が区別されます。

HS_FDS_RECOVERY_PWD

プロパティ 説明

デフォルト値

RECOVER

値の範囲

任意の有効なパスワード

Oracle以外のシステムで設定されたコミット確認トランザクション・モデルで使用されるリカバリ・アカウントのパスワードを指定します。 コミット確認モデルの詳細は、HS_TRANSACTION_MODELパラメータを参照してください。

HS_FDS_RECOVERY_PWDHS_FDS_RECOVERY_ACCOUNTとともに使用されます。 リカバリ・ユーザーは、分散トランザクションがインダウト状態になった場合にIBMデータベースに接続します。

リカバリ・アカウントのパスワード名では、大/小文字が区別されます。

HS_FDS_FETCH_ROWS

プロパティ 説明

デフォルト値

100

値の範囲

1から1000の任意の整数

構文

HS_FDS_FETCH_ROWS=num

HS_FDS_FETCH_ROWSでは、フェッチ配列サイズを指定します。 これは、Oracle以外のデータベースからフェッチされ、Oracle Databaseに一度に戻される行数です。 このパラメータは、HS_RPC_FETCH_SIZEおよびHS_RPC_FETCH_REBLOCKINGパラメータの影響を受けます。

HS_FDS_TRACE_LEVEL

プロパティ 説明

デフォルト値

OFF

値の範囲

OFFONDEBUG

ゲートウェイ接続に対するエラー・トレースをオンにするかオフにするかを指定します。

有効な値は次のとおりです。

  • OFFにすると、エラー・メッセージのトレースは使用できません。

  • ONにすると、問題が発生したときに、発生したエラー・メッセージをトレースできます。 デフォルトでは、結果はゲートウェイのインストール先のLOGディレクトリにあるゲートウェイ・ログ・ファイルに書き込まれます。

  • DEBUGを指定すると、デバッグに使用できる詳細なエラー・メッセージのトレースが有効化されます。

HS_FDS_TRANSACTION_LOG

プロパティ 説明

デフォルト値

HS_TRANSACTION_LOG

値の範囲

有効な表名

Oracle以外のシステムでトランザクション・ロギング用に作成される表の名前を指定します。 トランザクション・モデルの詳細は、HS_TRANSACTION_MODELパラメータを参照してください。

HS_IDLE_TIMEOUT

プロパティ 説明

デフォルト値

0 (タイムアウトなし)

値の範囲

0-9999 (minutes)

構文

HS_IDLE_TIMEOUT=num

この機能は、Oracle Net TCPプロトコルでのみ使用できます。

この指定された期間に接続されたゲートウェイ・セッションのアクティビティがない場合、保留中の更新(ある場合)をロールバックして自動的にゲートウェイ・セッションが終了します。

HS_FDS_MBCS_TO_GRAPHIC

プロパティ 説明

デフォルト値

FALSE

値の範囲

FALSE|TRUE

構文

HS_FDS_MBCS_TO_GRAPHIC={FALSE|TRUE}

TRUEに設定すると、DB2 (var)グラフィック・コラムに挿入するための1バイト文字は、挿入操作の前に同等の2バイト値に変換されます。

HS_FDS_GRAPHIC_TO_MBCS

プロパティ 説明

デフォルト値

FALSE

値の範囲

FALSE|TRUE

構文

HS_FDS_GRAPHIC_TO_MBCS={FALSE|TRUE}

TRUEに設定すると、等価な1バイト相当のDB2 (var)グラフィック列の2バイト文字は、ユーザーに送信する前に同等の1バイトに変換されます。

HS_FDS_TIMESTAMP_MAPPING

プロパティ 説明

デフォルト値

CHAR

値の範囲

CHAR|DATE|TIMESTAMP

構文

HS_FDS_TIMESTAMP_MAPPING={CHAR|DATE|TIMESTAMP}

CHARに設定すると、Oracle以外のターゲット・タイムスタンプはCHAR(26)にマップされます。 DATE (デフォルト)に設定すると、Oracle以外のターゲット・タイムスタンプはOracle DATEにマップされます。 TIMESTAMPに設定すると、Oracle以外のターゲット・タイムスタンプはOracle TIMESTAMPにマップされます。

HS_FDS_DATE_MAPPING

プロパティ 説明

デフォルト値

DATE

値の範囲

DATE|CHAR

構文

HS_FDS_DATE_MAPPING={DATE|CHAR}

CHARに設定すると、Oracle以外のターゲット日付はCHAR(10)にマップされます。 DATEに設定すると、Oracle以外のターゲット日付はOracleの日付にマップされます。

HS_FDS_QUOTE_IDENTIFIER

プロパティ 説明

デフォルト値

TRUE

値の範囲

TRUE|FALSE

構文

HS_FDS_QUOTE_IDENTIFIER={FALSE|TRUE}

デフォルトでは、FDSがそれをサポートしている場合、ゲートウェイは識別子を引用します。 しかし、我々はユーザーにその動作を上書きする能力を与える。

HS_FDS_CAPABILITY

プロパティ 説明

デフォルト値

なし

値の範囲

「有効にできるSQL関数」を参照してください。

構文

HS_FDS_CAPABILITY= {FUNCTION/{ON|OFF|SKIP}},...

HS_FDS_CAPABILITYONに設定されている場合、指定された関数が処理のためにDB2に送信されます。 換言すれば、後処理はその機能にとって必要ではない。

HS_FDS_CAPABILITYOFFに設定されている場合、指定された関数は処理のためにDB2に送信されません。 つまり、後処理されます。

HS_FDS_CAPABILITYSKIPに設定されている場合、指定された関数はDB2に送信されたSQL文から削除されます。 つまり、関数は無視されます。

HS_FDS_TRANSACTION_ISOLATION

プロパティ 説明

デフォルト値

READ_COMMITTED

値の範囲

{READ_UNCOMMITTED|READ_COMMITTED|REPEATABLE_READ|SERIALIZABLE|NONE}

構文

HS_FDS_ISOLATION_LEVEL={{READ_UNCOMMITTED|READ_COMMITTED|REPEATABLE_READ|SERIALIZABLE|NONE}

HS_FDS_TRANSACTION_ISOLATIONは、ゲートウェイがOracle以外のデータベースでオープンするトランザクションに使用される分離レベルを指定します。

分離レベルNONEは、DB2 iSeriesに対してのみ有効です。 レベル NO COMMITを指定します。 この分離レベルは、SINGLE_SITE_AUTOCOMMITHS_TRANSACTION_MODELを強制します。 このレベルに関するDB2の資料を参照してください。

READ_UNCOMMITTEDREAD_COMMITTEDREPEATABLE_READ、およびSERIALIZABLEの分離レベルは、SQL標準で定義され、ANSIとISO/IECの両方で採用されている4つの分離レベルです。 それらの追加情報については、Oracle Databaseの概念を参照してください。

ゲートウェイ・トランザクションは、Oracleデータベース・トランザクションで発生する可能性のある予防可能読み取り現象とは異なるため、使用されているOracleトランザクション分離レベルより低い分離レベルを指定する場合は注意が必要です。

HS_FDS_PACKAGE_COLLID

プロパティ 説明

デフォルト値

ORACLEGTW

値の範囲

長さが1から18文字の英数字文字列

構文

HS_FDS_PACKAGE_COLLID=collection_id

HS_FDS_PACKAGE_COLLIDパッケージ・コレクションIDを指定します。 DB2 UDB for iSeriesでは、コレクションIDは実際にはAS/400ライブラリの名前です。

注意:

このパラメータを変更すると、新しいパッケージがゲートウェイによって暗黙的にバインドされます。 DB2 for UDB iSeriesの場合、結合結合を試行する前に、iSeries SQLコマンドCREATE SCHEMAまたはCREATE COLLECTIONを使用して、HS_FDS_PACKAGE_COLLIDに指定された名前のiSeriesライブラリを作成する必要があります。 このCOLLECTIONまたはSCHEMAは、Oracle SQLコマンドCREATE DATABASE LINKCONNECT TO句で指定されたIDの下に作成する必要があります。

HS_NLS_LENGTH_SEMANTICS

プロパティ 説明

デフォルト値

BYTE

値の範囲

BYTE | CHAR

構文

HS_NLS_LENGTH_SEMANTICS = { BYTE | CHAR }

このリリースのゲートウェイには、Oracle Databaseキャラクタ・セマンティクス(NLS_LENGTH_SEMANTICS)と同等のキャラクタ・セマンティクス機能があります。 HS_NLS_LENGTH_SEMANTICSCHARに設定されている場合、UDBデータベースの(VAR)CHAR列はCHARセマンティクスを持つものとして解釈されます。 ゲートウェイがHS_NLS_LENGTH_SEMANTICS=CHAR設定を守らない唯一の状況は、Oracleデータベースとゲートウェイの両方が同じマルチバイト文字セットにある場合です

HS_KEEP_REMOTE_COLUMN_SIZE

プロパティ 説明

デフォルト値

OFF

値の範囲

OFF | LOCAL | REMOTE | ALL

構文

HS_KEEP_REMOTE_COLUMN_SIZE = OFF | LOCAL |REMOTE |ALL

パラメータ・タイプ

文字列

HS_KEEP_REMOTE_COLUMN_SIZEは、UDBデータベースからゲートウェイへ、次にOracleデータベースへのデータ変換中に(VAR)CHARデータ型の長さを計算する際に比率拡張を抑制するかどうかを指定します。 REMOTEに設定すると、Oracle以外のデータベースとゲートウェイ間の拡張は抑制されます。 LOCALに設定すると、ゲートウェイとOracleデータベース間の拡張が抑制されます。 ALLに設定すると、Oracle以外のデータベースからOracleデータベースへの展開が抑制されます。

このパラメータを設定すると、リモート・カラム・サイズをレポートし、暗黙の結果として生じるバッファ・サイズを計算し、ローカルのOracleデータベースでインスタンス化するときに、展開が抑制されます。 これは、Oracle以外のデータベースからOracleデータベースへのリモート・カラム・サイズに対してのみ有効です。 ゲートウェイがWindowsおよびHS_LANGUAGE=AL32UTF8で実行されている場合は、このパラメータを指定しないでください。このパラメータは、他の比率関連のパラメータ操作に影響します。 INSERTUPDATE、またはDELETEの間に、OracleデータベースからOracle以外のデータベースに移動するデータの比率をゲートウェイ経由で計算することは効果がありません。

HS_FDS_RESULTSET_SUPPORT

プロパティ 説明

デフォルト値

FALSE

値の範囲

TRUE | FALSE

構文

HS_FDS_RESULTSET_SUPPORT = { TRUE | FALSE }

ストアド・プロシージャから返される結果セットを使用できるようにします。 デフォルトでは、すべてのストアド・プロシージャは、ユーザーに結果セットを返しません。

注意:

この初期化パラメータを設定する場合、次の作業をする必要があります。

  • すべての既存のストアド・プロシージャについて、結果セットを処理するようにプロシージャ実行文の構文を変更します。

  • 異機種間サービスのシーケンシャル・モードで作業します。

HS_FDS_REMOTE_DB_CHARSET

プロパティ 説明

デフォルト値

なし

値の範囲

該当なし

構文

HS_FDS_REMOTE_DB_CHARSET

このパラメータは、HS_LANGUAGEAL32UTF8に設定され、ゲートウェイがWindowsで実行されている場合にのみ有効です。 データベース・キャラクタ・セットとしてUnicodeを使用するOracleデータベースとOracle以外のデータベースが増えているため、ゲートウェイもUnicodeキャラクタ・セットで実行することをお薦めします。 そのためには、HS_LANGUAGE=AL32UTF8を設定する必要があります。 ただし、ゲートウェイがWindowsで実行される場合、Microsoft ODBCドライバ・マネージャ・インタフェースはダブルバイト・キャラクタ・セットUCS2でのみデータを交換できます。 これにより、説明されているバッファおよび列サイズの比率が拡大します。 これを補うために、HS_FDS_REMOTE_DB_CHARSETが対応するOracle以外のデータベース・キャラクタ・セットに設定されている場合、ゲートウェイは列サイズを再調整できます。 たとえば、HS_FDS_REMOTE_DB_CHARSET=KO16KSC5601です。

HS_FDS_SUPPORT_STATISTICS

プロパティ 説明

デフォルト値

TRUE

値の範囲

{TRUE|FALSE}

構文

HS_FDS_SUPPORT_STATISTICS= {TRUE|FALSE}

デフォルトでは、Oracle以外のデータベースから統計を収集します。 HS_FDS_SUPPORT_STATISTICSパラメータをFALSEに設定すると、リモート・データベース統計の収集を無効にすることができます。

HS_FDS_RSET_RETURN_ROWCOUNT

プロパティ 説明

デフォルト値

FALSE

値の範囲

{TRUE|FALSE}

構文

HS_FDS_RSET_RETURN_ROWCOUNT= {TRUE|FALSE}

TRUEに設定すると、ゲートウェイはストアド・プロシージャ内で実行されるDML文の行数を戻します。 行数は、符号付き整数型の単一行、単一列の結果セットとして戻されます。

FALSEに設定すると、ゲートウェイはストアド・プロシージャ内で実行されるDML文の行数をスキップします。 これはデフォルトの動作であり、11.1以前のゲートウェイの動作です。

HS_FDS_AUTHENTICATE_USER

プロパティ 説明

デフォルト値

CLEARTEXT

値の範囲

{CLEARTEXT|ENCRYPT|ENCRYPT_BOTH|CLIENT|KERBEROS}

構文

HS_FDS_AUTHENTICATE_USER= {CLEARTEXT|ENCRYPT|ENCRYPT_BOTH|CLIENT|KERBEROS}

ユーザーIDとパスワードをリモートDB2サーバーに送信して認証する方法を指定します。 有効な値は次のとおりです。

  • CLEARTEXT : ユーザーIDとパスワードは、ク・リア・テキストでサーバーに送信されます(デフォルト)。

  • ENCRYPT : パスワードはサーバーに暗号化されて送信されます。

  • ENCRYPT_BOTH : ユーザーIDとパスワードはサーバーに暗号化されて送信されます。

  • CLIENT : ユーザーIDは、サーバーではなくクライアント側で検証されます。

  • KERBEROS : Kerberosを使用してユーザーIDを認証します。

HS_FDS_ENCRYPT_SESSION

プロパティ 説明

デフォルト値

NONE

値の範囲

{NONE|SSL|DB2|NOTRUST_SSL}

構文

HS_FDS_ENCRYPT_SESSION = {NONE|SSL|DB2|NOTRUST_SSL}

DB2へのセッションが暗号化される方法を指定します。 有効な値は次のとおりです。

  • NONE : データ・セッションは暗号化されません(デフォルト)。

  • SSL : SSLを使用してデータ・セッションを暗号化します。

  • DB2 : データ・セッションにDB2暗号化プロトコルを使用します(DB2 for Linux、UNIX、Windows、およびDB2 for z/OSでのみサポートされます)。

  • NOTRUST_SSL:このオプションは、初期化パラメータHS_FDS_VALIDATE_SERVER_CERT = DISABLEDを使用したSSL設定と同等です

HS_FDS_VALIDATE_SERVER_CERT

プロパティ 説明

デフォルト値

ENABLED

値の範囲

{ENABLED|DISABLED}

構文

HS_FDS_VALIDATE_SERVER_CERT = {ENABLED|DISABLED}

HS_FDS_ENCRYPT_SESSIONを使用してSSL暗号化を有効にしているときに、ドライバがデータベース・サーバーから送信された証明書を検証するかどうかを指定します。 SSLサーバー認証を使用する場合、サーバーによって送信された証明書は、信頼できる認証局によって発行されなければなりません。 有効な値は次のとおりです。

  • ENABLED : ゲートウェイは、データベース・サーバーによって送信された証明書を検証します。 サーバーからの証明書は、トラスト・ストア・ファイルの信頼できる認証局によって発行されなければなりません。 トラスト・ストア情報は、HS_FDS_TRUSTSTORE_FILEおよびHS_FDS_TRUSTSTORE_PASSWORD初期化パラメータを使用して指定します。

  • DISABLED : ゲートウェイはデータベース・サーバーによって送信された証明書を検証しません。

HS_FDS_TRUSTSTORE_FILE

プロパティ 説明

デフォルト値

なし

値の範囲

path to truststore file

構文

HS_FDS_TRUSTSTORE_FILE = path to truststore file

トラスト・ストア・ファイルのロケーションを指定するパスを指定します。 truststoreファイルには、SSLサーバー認証のためにクライアント・マシンによって信頼されている有効な認証局(CA)のリストが含まれています。

HS_FDS_TRUSTSTORE_PASSWORD

プロパティ 説明

デフォルト値

なし

値の範囲

password

構文

HS_FDS_TRUSTSTORE_PASSWORD= password

トラスト・ストアにアクセスするために必要なパスワードを指定します。

HS_FDS_SQLLEN_INTERPRETATION

プロパティ 説明

デフォルト値

64

値の範囲

{64|32}

構文

HS_FDS_SQLLEN_INTERPRETATION= {64|32}

このパラメータは、64ビット・プラットフォームでのみ有効です。 ODBC標準は、64ビット・プラットフォームで(内部ODBCコンストラクトの) SQLLENを64ビットとして指定しますが、一部のODBCドライバ・マネージャおよびドライバはこの規則に違反し、32ビットとして実装します。 ゲートウェイがその動作を補うために、これらのタイプのドライバ・マネージャとドライバを使用する場合は、HS_FDS_SQLLEN_INTERPRETATION=32を指定する必要があります。

HS_FDS_ARRAY_EXEC

プロパティ 説明

デフォルト値

FALSE

値の範囲

{TRUE|FALSE}

構文

HS_FDS_ARRAY_EXEC= {TRUE|FALSE}

TRUEに設定されている場合、ゲートウェイはリモート・データ・ソースに対するバインドを含むinsert、update、delete文に対して配列操作を使用します。 配列のサイズは、HS_FDS_FETCH_ROWS initパラメータの値によって決まります。

FALSEに設定されている場合、ゲートウェイは挿入、更新、および削除文に対して配列操作を使用しません。 代わりに、すべての値に対して1つの文が発行されます。