独立オートマトンを使用したOracle Databaseへのパッチ適用
独立したローカル・モードのオートマトンは、クラスタ内のOracle Database単一インスタンス・データベース、スタンドアロン(Oracle Grid Infrastructureなし)、Oracle RACデータベース、またはOracle RAC One NodeデータベースなどのOracle Databaseホームを更新します。
rhpctl move database
コマンド・パラメータを使用します。
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-dbname
: データベース・ホームが複数のデータベースをホストしている場合、このパラメータでカンマ区切りのリストを指定することで、特定のデータベースを移動できます。指定されていないデータベースは移動されません。このパラメータを使用しない場合、RHPCTLはすべてのデータベースを移動します。ノート:
非クラスタ化(シングル・インスタンス)データベースを移動する場合は、-dbname
パラメータの値に対して、データベース名ではなくデータベースのSIDを指定する必要があります。 -
-ignorewcpatches
: デフォルトでは、宛先ホームにソース・ホームに存在するパッチがない場合、Oracle Fleet Patching and Provisioningでは移動操作は実行されません。この機能は、このパラメータを使用して上書きできます。たとえば、更新を元に戻す必要がある場合、前のソース・ホームに戻すことができます。
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-node
: 移動するホームが複数のノードにインストールされているデータベース・ホームである場合、デフォルトの操作はすべてのノードのローリング更新です。1つのノードにのみパッチを適用するには、このパラメータでそのノードの名前を指定します。 -
-nonrolling
: 移動するホームが複数のノードにインストールされているデータベース・ホームである場合、デフォルトの操作はすべてのノードのローリング更新です。非ローリング方式ですべてのノードにパッチを適用するには、-node
パラメータのかわりにこのパラメータを使用します。 -
-disconnect
および-noreplay
: シングル・インスタンスOracleデータベース、Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeデータベースに適用されます。サービスを停止または再配置する前にすべてのセッションを切断する場合は、-disconnect
パラメータを使用します。-disconnect
を使用するように選択した場合、-noreplay
パラメータを使用して切断中のセッション再生を無効にするように選択できます。 -
-drain_timeout
: シングル・インスタンスOracleデータベース、Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeデータベースに適用されます。このパラメータを使用して、セッションの排出が各ノードから完了するまでの許容時間(秒)を指定します。有効な値は、空の文字列("")、0、または正の整数です。デフォルト値は空の文字列です(このパラメータが設定されていないことを表します)。これは従来の動作を維持するために古いバージョンに適用できます。0に設定されている場合、停止オプションはただちに適用されます。ドレイン期間は、計画的なメンテナンス操作のために意図されています。ドレイン期間中は、各ノードで連続して、現在のすべてのクライアント要求は処理されますが、新しい要求は受け入れません。
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-stopoption
: シングル・インスタンスOracleデータベース、Oracle RACおよびOracle RAC One Nodeデータベースに適用されます。データベースの停止オプションを指定します。停止オプションには、ABORT、IMMEDIATE、NORMAL、TRANSACTIONALおよびTRANSACTIONAL_LOCALがあります。
ノート:
rhpctl move database
コマンドはOracle Data Guard対応であり、データベースがOracle Data Guardスタンバイの場合、データパッチは実行されません。