Oracle FPP Local Mode構成を使用したOracle Grid Infrastructureへのパッチ適用

Oracle Grid Infrastructureをインストールするとき、または以前のバージョンを現在のバージョンにアップグレードするときに、Oracle FPP ServerがOracle FPP Local Modeで自動的に構成されます。

ノート:

Oracle FPP Local Modeのパッチ適用操作を使用するには、次のコマンドを使用して、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーを有効化および起動する必要があります:
$ srvctl enable rhpserver
$ srvctl start rhpserver
(リモート・ターゲットを管理するために) Oracle FPP Local Modeから通常の中央モードにOracle FPPを切り替えるには、現在のOracle FPP Local Mode構成を次のように削除する必要があります:
$ srvctl stop rhpserver
$ srvctl remove rhpserver

「フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーの作成」のステップに従って、中央モードのOracle Fleet Patching and Provisioning Serverを作成します。

  • Oracle Grid Infrastructureにパッチを適用するためのOracle FPP Local Modeでは、あるホームから別のホームへの切替えに必要なすべてのステップが実行されます。Oracle FPP Local Modeはゴールド・イメージを認識しないため、データベースを移動するには、次のように2つのホーム・パスが必要です:
    $ rhpctl move gihome –sourcehome Oracle_home_path -destinationhome Oracle_home_path
パッチ適用操作には、次のrhpctl move gihomeコマンド・パラメータを使用します。
  • -node: 移動するホームが複数のノードにインストールされているOracle Grid Infrastructureホームである場合、デフォルトの操作はすべてのノードのローリング更新です。1つのノードにのみパッチを適用するには、このパラメータでそのノードの名前を指定します。

  • -nonrolling: 移動するホームが複数のノードにインストールされているOracle Grid Infrastructureホームである場合、デフォルト操作はすべてのノードのローリング更新です。非ローリング方式ですべてのノードにパッチを適用するには、-nodeパラメータのかわりにこのパラメータを使用します。

  • -ignorewcpatches: デフォルトでは、宛先ホームにソース・ホームに存在するパッチがない場合、フリート・パッチ適用およびプロビジョニングでは移動操作は実行されません。この機能は、このパラメータを使用して上書きできます。たとえば、更新を元に戻す必要がある場合、前のソース・ホームに戻すことができます。