Oracle Database 19cへのアップグレード

この手順では、管理対象と管理対象外の両方のOracleホームを対象に、フリート・パッチ適用およびプロビジョニングを使用してOracle Database 18cから19cへと単一コマンドでOracleデータベースをアップグレードする方法について説明します。

始める前に

  • Oracle Database 19cにアップグレードするには、ソース・データベースがOracle Database 11g リリース2 (11.2.0.4)、Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2または12.2.0.1)またはOracle Database 18cのいずれかである必要があります。

  • アップグレード前のデータベースが実行されているOracle Grid Infrastructureは、アップグレード先のデータベースのリリース以上である必要があります。

  • アップグレードされるソースOracleホームは、管理対象の作業用コピー(つまり、フリート・パッチ適用およびプロビジョニングを使用してプロビジョニングされたOracleホーム)であっても、管理対象外のホーム(つまり、フリート・パッチ適用およびプロビジョニングを使用してプロビジョニングされなかったOracleホーム)であってもかまいません。管理対象外のOracleホームをアップグレードする場合は、アップグレード用のデータベースの完全パスを指定してください。

フリート・パッチ適用およびプロビジョニングを使用してOracle Databaseをアップグレードする手順

  1. フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーから、データベース上のソースと宛先に応じて、次のいずれかのコマンドを実行します。
    1. フリート・パッチ適用およびプロビジョニングによって管理されるOracleホームをアップグレードする場合で、ソースおよび宛先データベースの作業用コピーが存在する場合は、次のコマンドを実行します。
      $ rhpctl upgrade database -dbname test_database -sourcewc db18c -destwc db19c
        {authentication_option}

      test_databaseは、アップグレードされるデータベースの名前です。

      db18cは、アップグレード前データベースのソース作業用コピーです。

      db19cは、アップグレードされたOracle Databaseソフトウェアの作業用コピーです。

    2. 管理対象外のOracleホームをアップグレードするには、次のコマンドを実行します(Oracleホームはフリート・パッチ適用およびプロビジョニングによって管理されないため、ソース作業用コピーは存在しません)。
      $ rhpctl move database -sourcehome /u01/app/orabase/product/18.0.0/dbhome_1
        -destwc db19c -targetnode node1 {authentication_option}

      /u01/app/orabase/product/18.0.0/dbhome_1はアップグレードされるデータベースのパスです。

      db19cは、アップグレードされたOracle Databaseソフトウェアの作業用コピーです。

      targetnodeでは、アップグレード対象のデータベースが実行されているノードを指定します(ソースOracle Databaseが18cクラスタ上にあるため)。

アップグレードされたデータベースは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニングによって管理されます。フリート・パッチ適用およびプロビジョニングを使用して、データベースが最新レベルにパッチ適用されていることを確認できます。

ノート:

アップグレード中にエラーが発生した場合は、プロシージャが停止し、エラーを修正できます。エラーを修正したら、最後に停止した場所からアップグレード操作を再開できます。

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