A このリリースのサポート対象外の機能

この付録では、Oracle Net Servicesでのサポート対象外の機能について説明します。

A.1 サポート対象外機能の概要

この項では、Oracle Databaseでサポートされなくなった機能および構成ファイルについて説明します。

A.1.1 Oracle Net接続プーリング

Oracle Database 12c リリース2 (12.2)では、Oracle Net接続プーリングはサポートされなくなりました

Oracle Net接続プーリングの非推奨

これは、Oracle Database 11gリリースで非推奨となりました。My Oracle Supportのノート1469466.1を参照してください。

A.1.2 Oracle Names

Oracle Namesは、このリリースではサポートされていません。

ネーミング・メソッド

Oracle Namesは、Oracle Database 11g からネーミング・メソッドとしてサポートされていません。ディレクトリ・ネーミングに移行する必要があります。

A.1.3 Oracle Net Listenerパスワード

Oracle Database 12c リリース2 (12.2)では、Oracle Net Listenerパスワード機能がサポートされなくなりました。

Oracle Net Listenerパスワードのサポート

Oracle Database 12c リリース2 (12.2)では、Oracle Net Listenerパスワード機能がサポートされなくなりました。認証はローカル・オペレーティング・システムの認証機能によって実施されるため、セキュリティが失われることはありません。

A.2 サポート対象外のパラメータ

この項では、サポートされていないか廃止されたパラメータについて説明します。

表A-1 サポート対象外のネットワーク・パラメータ

ファイル パラメータ 説明 サポートされた最終リリース

sqlnet.ora

SQLNET.KERBEROS5_CONF_MIT

このパラメータは、MIT Kerberos構成形式が使用されることを指定するために使用されました。Oracle Database 12c リリース2 (12.2)から、現行のMIT Kerberos構成のみがサポートされます。

11.2

sqlnet.ora

SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION

このパラメータは、SQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION_CLIENTSQLNET.ALLOWED_LOGON_VERSION_SERVERに分割されました。

11.2

A.3 サポート対象外の制御ユーティリティ・コマンド

この項では、このリリースでサポートされていない制御ユーティリティ・コマンドについて説明します。

表A-2 サポート対象外のネットワーク制御ユーティリティ・コマンド

制御ユーティリティ コマンド 説明 サポートされた最終リリース

Oracle Names制御ユーティリティ

すべてのコマンド

Oracle Namesはサポートされていません。

9.2

A.4 サポート対象外または非推奨のプロトコル

この項では、Oracle Database 12c以降でサポートされていないか非推奨となっているプロトコルについて説明します。

表A-3 サポート対象外のプロトコル

プロトコル 説明 サポートされた最終リリース

ドメイン認証用のNT LAN Manager (NTLM)プロトコル

NTLMドメイン認証は、Oracle Windowsアダプタから非推奨とされています。NTSアダプタには、Kerberos認証のみが使用されます。

NTLMは、ローカル・ユーザー認証の他、データベース・サービスがローカル・ユーザーとして実行されている場合にも、まだ使用されています。

11.2