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対話的および非対話的なインストールのためのASMディスク・グループ・オプション

対話的なインストール中に新しいディスク・グループを選択できますが、非対話的なインストールの既存のディスク・グループを使用する必要があります。

既存のOracle ASMディスク・グループにデータベースまたはリカバリ・ファイルを格納するために、インストール方法に応じて次のいずれかを選択します。

  • Database Configuration Assistantを対話型モードで実行するインストール方法(インストール中またはインストール後)

    • 新規ディスク・グループの選択

    • 既存のディスク・グループの選択

  • Database Configuration Assistantを非対話型モードで実行するインストール方法(インストール中またはインストール後)

    既存のディスク・グループのみを選択します。非対話的なインストール中にディスク・グループを作成することはできません。既存のディスク・グループの空き領域が不十分な場合は、既存のディスク・グループにディスク・デバイスを追加できます。

ノート:

既存ディスク・グループを管理するOracle ASMインスタンスは、異なるOracleホーム・ディレクトリで実行されている可能性があります。

ステップ1: ディスク自動マウントの有効化

Windowsでパーティションまたは論理ドライブを構成するには、ディスクの自動マウント機能を有効化する必要があります。次の機能を使用する場合、ディスク自動マウントを有効にしてください。

  • シングル・インスタンスおよびOracle RACインストール両方のディスク・パーティション

  • Oracle RAC用のクラスタ・ファイル・システム

  • Oracleクラスタウェア

  • 単一ノード・データベース・インストール用のRAWパーティション

  • Oracle Automatic Storage Management用のプライマリまたは論理パーティション

自動マウントを有効化するには:

  1. コマンド・プロンプトで、次のコマンドを入力します。

    DRIVE_LETTER:\> diskpart
    DISKPART> automount enable
    DISKPART> exit
    
  2. コンピュータを再起動します。

ステップ2: ディスク・パーティションの作成

ディスク・パーティションを作成するには、オペレーティング・システムまたはサード・パーティ・ベンダーが提供するディスク管理ツールを使用します。次の管理ツールは、オペレーティング・システムで提供されています。

  • ディスク管理スナップイン(ディスク管理用のグラフィカル・ユーザー・インタフェース)。

    このツールにアクセスするには、コマンド・プロンプトでdiskmgmt.mscと入力します。(オプション)「スタート」メニューから、「全てのプログラム」「管理ツール」「コンピューターの管理」と選択します。次に、「記憶域」ツリーの「ディスクの管理」ノードを選択します。

    プライマリ・パーティションと、「新しいシンプル ボリューム」オプションを選択して拡張パーティションの論理ドライブを作成します。RAWデバイスを作成するには、ドライブ文字を割り当てて、パーティションの作成後にその文字を削除します。「このパーティションをフォーマットしない」を選択して、RAWパーティションを指定する必要があります。スパン・ボリュームやストライプ・ボリュームは使用しないでください。これらのオプションを使用するとボリュームがダイナミック・ディスクに変換されます。Oracle Automatic Storage Managementでは、ダイナミック・ディスクはサポートされていません。

    その他のWindows上では、「新しいパーティション」オプションを選択して、プライマリ・パーティションを作成します。「新しい論理ドライブ」オプションを選択して、論理ドライブを作成します。

  • コマンドライン・ツールdiskpart.exe(プライマリ・パーティション、拡張パーティションおよび論理ドライブを作成可能)

    このツールにアクセスするには、コマンド・プロンプトでdiskpart.exeと入力します。この項の手順では、次のような構文でdiskpart.exeを使用します。

    DRIVE_LETTER:\> diskpart
    DISKPART> select disk diskn
    DISKPART> create partition primary | extended | logical size=sizen
    DISKPART> 
    

    ここで、

    • diskpart.exeは、ディスク管理用のコマンドライン・ツールです。

    • disknは、パーティションを作成するディスクの番号です。

    • sizenは、パーティションのサイズです。500の場合、500MBを表しています。

関連項目:

使用している管理ツールのオンライン・ヘルプまたはドキュメント

diskpart.exeコマンドをコマンドラインに直接入力できます。または、コマンドをテキスト・ファイルに入力し、このファイルをスクリプトとして使用してdiskpart /sを実行することもできます。

1つのディスクにプライマリ・ディスク・パーティションを5つ以上作成することはできません。それ以上必要な場合は、プライマリ・パーティションを3つ作成してから、4つ目を拡張パーティションとして作成し、その中に必要な数の論理パーティションを構成すると、この制限を回避できます。

たとえば、Disk 5にディスク・パーティションを作成し、それぞれにサイズを割り当てるには、次のように記述します。

DISKPART> select disk 5
DISKPART> create partition primary size=500
DISKPART> ...
DISKPART> create partition extended
DISKPART> create partition logical size=800
DISKPART> ...
DISKPART> create partition logical size=500