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表領域およびデータ・ファイルの識別

Oracle Databaseは、表領域と呼ばれる小さい論理領域に分割されています。

各表領域は、1つ以上の物理データファイルに対応しています。データファイルには、表や索引など、論理データベース構造の内容が含まれています。各データファイルを関連付けられる表領域およびデータベースは1つのみです。

次の表は、Oracle Database内の表領域とデータファイルを示しています。デフォルトでは、データファイルはORACLE_BASE\oradata\DB_NAMEディレクトリにあります。

表9-2 表領域およびデータファイル

表領域 データ・ファイル 説明

EXAMPLE

EXAMPLE01.DBF

サンプル・スキーマを組み込んだ場合は、それが格納されます。

SYSAUX

SYSAUX01.DBF

SYSTEM表領域の補助表領域として機能します。これまでSYSTEM表領域を使用していた一部の製品およびオプションでは、SYSAUX表領域が使用されるようになり、SYSTEM表領域の負荷が低減します。

SYSTEM

SYSTEM01.DBF

Oracle Databaseに必要な表、ビューおよびストアド・プロシージャの定義を含むデータ・ディクショナリが格納されます。この領域の情報は自動的に保守されます。

TEMP

TEMP01.DBF

SQL文の処理中に作成された一時表および索引が格納されます。構成メンバーGROUP BYORDER BY、またはDISTINCTなど、多くのソートが必要なSQL文を実行する場合は、この表領域を拡張する必要があります。

UNDOTBS

UNDOTBS01.DBF

UNDO情報が格納されます。ここには、データベースに対する変更をロールバックまたはUNDOするために使用されるトランザクション履歴を保持する、1つ以上のUNDOセグメントが含まれています。

すべての初期データベースは、自動UNDO管理モードで実行するように構成されます。

USERS

USERS01.DBF

データベース・ユーザーにより作成されたデータベース・オブジェクトが格納されます。