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既存のデータベースのエクスポートについて

新しいデータベースに既存のデータベースの内容をコピーする場合は、既存のデータベースをエクスポートする必要があります。

以前のOracleリリースのデータを扱う場合は、その処理にエクスポートを使用できます。Oracle Database 10gリリース1(10.1)以上のデータを使用する場合は、浮動小数点などのOracle Database 10gリリース1(10.1)以上の新機能がサポートされるため、データ・ポンプ・エクスポートを使用することをお薦めします。

データ・ポンプ・エクスポートまたはエクスポートは、パラメータ・モードまたは対話形式モードのいずれかを使用して起動できますが、パラメータ・モードを使用することをお薦めします。対話形式モードはパラメータ・モードよりも機能が少なく、下位互換性を保つためにのみ用意されています。

データ・ポンプ・エクスポートのパラメータ・モードの構文は次のとおりです。

C:\> expdp SYSTEM DUMPFILE=myexp.dmp FULL=y LOGFILE=myexp.log
Password: password

データ・ポンプ・エクスポートの対話形式モードの構文は次のとおりです。

C:\> expdp SYSTEM 
Password: password

expdp SYSTEMコマンドのみを入力すると、対話形式セッションが開始され、データ・ポンプ・エクスポートにより必要な情報の入力を求められます。

注意:

パラメータ・モードを使用する場合、ファイル名やディレクトリ名にスペースが存在するとデータ・ポンプ・エクスポートによって不正な名前とみなされます。対処方法として、DUMPFILE=パラメータのフルパス指定は、3つの二重引用符で囲みます。次に例を示します。

DUMPFILE="""C:\program files\export.dmp"""

データ・ポンプ・エクスポートを対話形式モードで使用する場合は、引用符を使用しなくてもファイル名やディレクトリ名にスペースを使用できます。

エクスポートのパラメータ・モードの構文は次のとおりです。

C:\> exp SYSTEM FILE=myexp.dmp FULL=y LOG=myexp.log
Password: password

エクスポートの対話形式モードの構文は次のとおりです。

C:\> exp SYSTEM
Password: password

exp SYSTEMコマンドのみを入力すると、対話形式セッションが開始され、エクスポートにより必要な情報の入力を求められます。

注意:

パラメータ・モードを使用する場合、ファイル名やディレクトリ名にスペースが存在するとエクスポートによって不正な名前とみなされます。対処方法として、FILE=パラメータのフルパス指定は、3つの二重引用符で囲みます。次に例を示します。

FILE="""C:\program files\export.dmp"""

エクスポートを対話形式モードで使用する場合は、引用符を使用しなくてもファイル名やディレクトリ名にスペースを使用できます。

関連項目:

データ・ポンプ・エクスポートまたはエクスポートの使用に関する詳細は、『Oracle Databaseユーティリティ』を参照してください。