初期化パラメータ・ファイルの変更
初期化パラメータ・ファイルを変更する方法について説明します。
初期データベースorcl
を新しいデータベースの基本として使用するには、次のようにします。
-
ORACLE_BASE
\admin\orcl\pfile\init.ora
をコピーします。 -
そのコピーを
ORACLE_BASE
\admin\prod\pfile\init.ora
に置きます。 -
次のタスクを実行してファイルを変更します。
注意:
Oracle9iリリース2 (9.2)からは、円記号(\)エスケープ文字を使用した引用符のネストがサポートされなくなりました。これは、Oracle Databaseが初期化パラメータ・ファイルのパラメータ値を解釈する方法に影響します。たとえば、リリース2 (9.2)より前のリリースで
CONTROL_FILES = "ctlfile\'1.ora"
を指定した場合、ファイル名はctlfile'1.ora
として解釈されました。リリース2 (9.2)からは、ファイル名はctlfile\'1.ora
として解釈されます。初期化パラメータ値のそのような参照および引用符のネストの他の方法を排除するために、パラメータ・ファイルを変更することを強くお薦めします。
-
システムに既存のデータベースがない場合は、既存の初期化パラメータ・ファイルをコピーして、新しい初期化パラメータ・ファイルの基礎として使用することはできません。しかし、次の場所に用意されているサンプル初期化パラメータ・ファイル
initsmpl.ora
を使用することができます。ORACLE_HOME\admin\sample\pfile
これはデータベース
prod
の初期化パラメータ・ファイルの基礎です。 -
initsmpl.ora
ファイルを初期化パラメータ・ファイルの基礎として使用する場合は、次のパラメータに指定された値を設定する必要があります(そうしなければ、データベースprod
を起動できません)。DB_NAME=prod.domain
パラメータ
DB_NAME
はデータベース名を示し、CREATE DATABASE
文で使用される名前と一致する必要があります。データベースごとに一意の名前を付けます。データベース名に使用できる文字数は8文字までです。名前はデータベース・サービスのSID
と同じにする必要はありません。INSTANCE_NAME=prod.domain
SERVICE_NAMES=prod.domain
CONTROL_FILES = (
"C:\app\
username
\oradata\prod\control01.ctl",
"C:\app\
username
\oradata\prod\control02.ctl",
"C:\app\
username
\oradata\prod\control03.ctl")
パラメータ
CONTROL_FILES
にはデータベースの制御ファイルを列記します。この時点ではファイル・システム上に制御ファイルがなくてもかまいません。制御ファイルは、CREATE DATABASE
文を実行する際に作成されます。ドライブ名を含めて、フルパス名とファイル名を指定する必要があります。DB_FILES=100
初期化パラメータ
DB_FILES
の変更は必須ではありませんが、パフォーマンスを最適化するために変更することをお薦めします。このパラメータにはCREATE DATABASE文の
MAXDATAFILES
オプションの値と同じ数値を設定します。この例では100
を使用します。DIAGNOSTIC_DEST
初期化パラメータには自動診断リポジトリ(ADR)を設定します。このリポジトリは、データベースの外部に格納されているディレクトリ構造です。ADRはプログラムの診断で使用します。ORACLE_BASE
環境変数が設定されていない場合、DIAGNOSTIC_DEST =
ORACLE_HOME\log
を使用します。ORACLE_BASE
環境変数が設定されている場合、DIAGNOSTIC_DEST =
ORACLE_BASE
変数を使用します。関連項目:
-
ADRについては、『Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor Microsoft Windows』を参照してください。
-
追加または変更できる他の初期化パラメータの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。
-
-