E Oracle DatabaseのWindowsとUNIXでの相違点
Oracle DatabaseのWindowsとUNIX上での相違点について説明します。UNIXプラットフォームからWindowsへ移行するOracle Database開発者およびデータベース管理者にとって、この情報は、Oracle Databaseに関連するWindowsの機能を理解するうえで役立ちます。
- 自動起動および停止
UNIXでは、インスタンスを自動的に起動するために、複数のディレクトリの様々なファイルおよびスクリプトが使用されます。 - バックグラウンド処理およびバッチ・ジョブ
UNIXには、バックグラウンド処理およびバッチ・ジョブ用の高度な制御メカニズムがあります。 - 診断およびチューニング・ユーティリティ
UNIXでは、sar
やvmstat
などのユーティリティを使用して、Oracle Databaseのバックグラウンド・プロセスおよびシャドウ・プロセスを監視します。 - ディスクへの直接書込み
UNIXおよびWindowsの両プラットフォームとも、ファイル・システムのバッファ・キャッシュを使用しない場合、データはディスクに書き込まれます。 - Dynamic Link Library (DLL)
UNIXの共有ライブラリはWindowsの共有DLLに似ています。 - ホット・バックアップ
(手動)ホット・バックアップは、オフライン・バックアップ・モードの表領域をバックアップすることと同じです。 - 初期化パラメータ: 複数のデータベース・ライター
UNIXでは、初期化パラメータDB_WRITERS
を使用して、多数のデータベース・ライター・プロセスを指定できます。 - アカウントおよびグループのインストール
UNIXではDBAグループの概念が使用されます。root
アカウントを使用して、Oracle Databaseをインストールすることはできません。 - Oracle Databaseのインストール
次の手動設定作業は、UNIXではすべて必須ですが、Windowsでは必須ではありません。 - メモリー・リソース
UNIXのデフォルト・カーネルが提供するリソースは、Oracle Databaseの中規模または大規模インスタンスには不十分な場合があります。 - Microsoft Transaction Server
WindowsはMicrosoft Transaction Serverのコンポーネントの1つであるMicrosoft分散トランザクション・コーディネータ(DTC)を介して分散トランザクションを調整します。 - 複数のOracleホームおよびOFA
OFAの目的は、すべてのOracle Databaseソフトウェアを1つのORACLE_HOME
ディレクトリの下に置き、データベースのサイズが大きくなるに従い、異なる物理ドライブにデータベース・ファイルを分散させることにあります。 - Oracleホーム・ユーザーおよびOracleユーザー
LinuxおよびUNIXシステムで、ソフトウェア所有者のユーザー・アカウント(oracle
)を作成および使用する必要があり、このユーザーはOracle Inventoryグループ(oinstall
)に属し、適切なOSDBA、OSOPER、OSBACKUPDBA、OSDGDBAおよびOSKMDBAグループのメンバーである必要もあります。 - RAWパーティション
表領域のデータ・ファイルは、ファイル・システムまたはRAWパーティションに格納できます。 - Windowsサービス
Windowsのサービスは、UNIXのデーモンに似ています。