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複数のデータベースに対する管理者権限、オペレータ権限およびタスク固有の権限の手動による付与の概要

Windowsにより、データベース管理者(SYSDBA)権限、データベース・オペレータ(SYSOPER)権限、およびASMのデータベース管理者(SYSASM)権限、および新しいタスク固有でORA_DBA/SYSDBAシステム権限よりも低い権限を、データベース管理者に対して付与する方法を説明します。

これらの権限では、管理者はクライアント・コンピュータから次のコマンドを発行し、Oracle Databaseへパスワードを入力せずに接続することができます。

SQL> CONNECT / AS SYSOPER
SQL> CONNECT / AS SYSDBA
SQL> CONNECT / AS SYSASM
SQL> CONNECT / AS SYSBACKUP
SQL> CONNECT / AS SYSDG
SQL> CONNECT / AS SYSKM

この機能を使用できるようにするには、管理者のWindowsローカル・ユーザー名またはドメイン・ユーザー名が、「SYSDBA、SYSOPER、SYSASM、SYSDG、SYSBACKUPおよびSYSKM権限を持つWindowsローカル・グループ」に示されたWindowsローカル・グループのいずれかに属している必要があります。

表11-1 SYSDBA、SYSOPER、SYSASM、SYSDG、SYSBACKUPおよびSYSKM権限を持つWindowsローカル・グループ

ローカル・グループ システム権限

ORA_OPER

コンピュータ上のすべてのデータベースに対するSYSOPER権限

ORA_DBA

コンピュータ上のすべてのデータベースに対するSYSDBA権限

ORA_SID_OPER

単一データベースに対するSYSOPER権限(SIDにより識別)

ORA_SID_DBA

単一データベースに対するSYSDBA権限(SIDにより識別)

ORA_HOMENAME_DBA

指定したOracleホームのすべてのデータベース・インスタンスに対するSYSDBA権限

ORA_HOMENAME_OPER

指定したOracleホームから実行するすべてのデータベース・インスタンスを開始および停止するためのSYSOPER権限

ORA_HOMENAME_SYSDG

特定のOracleホームから実行するすべてのデータベース・インスタンスに対するSYSDG権限

ORA_HOMENAME_SYSBACKUP

特定のOracleホームから実行するすべてのデータベース・インスタンスに対するSYSBACKUP権限

ORA_HOMENAME_SYSKM

特定のOracleホームから実行するすべてのデータベース・インスタンスに対するSYSKM権限

ORA_ASMADMIN

コンピュータのすべてのASMインスタンスに対するSYSASM権限

ORA_ASMDBA

コンピュータのすべてのASMインスタンスに対するSYSDBA権限

ORA_ASMOPER

コンピュータのすべてのASMインスタンスに対するSYSOPER権限

注意

上記の表に示したすべてのグループはインストール中に自動的に作成され、Oracleホーム・ユーザーは自動的にORA_HOMENAME_DBAグループに追加されます。詳細は、「インストール時に使用可能になるオペレーティング・システムの認証の概要」を参照してください。

データベース管理者がSYSOPERSYSDBASYSASMSYSDGSYSKMまたはSYSBACKUPとしてパスワードなしで接続できるように手動で設定する手順には次の2つがあり、タスクが実行されるコンピュータにより異なります。