A サーバー制御ユーティリティのリファレンス
サーバー制御ユーティリティ(SRVCTL)を使用して、Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)構成情報を管理します。
ノート:
Oracle Grid Infrastructureの管理操作に固有のSRVCTLコマンドは、『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』に記載されていますSRVCTLの使用方法
SRVCTLは、デフォルトでクラスタの各ノードにそれぞれインストールされます。SRVCTLを使用するには、ノードのオペレーティング・システムにログインし、大/小文字が区別される構文を使用して、SRVCTLコマンドとそのパラメータを入力します。
-
管理しているデータベースのOracleホームから、現行のOracle Databaseリリースで提供されているSRVCTLのバージョンを使用します。SRVCTLのバージョンは、管理対象のオブジェクト(リスナー、Oracle ASMインスタンス、Oracle Database、Oracle DatabaseインスタンスおよびOracle Databaseサービス)のバージョンと同じである必要があります。
-
SRVCTLでは、同じオブジェクトに対する複数コマンドの同時実行はサポートされていません。したがって、各データベース、サービスまたは他のオブジェクトに対して、1つずつSRVCTLコマンドを実行します。
-
カンマ区切りリストをSRVCTLコマンドの一部として指定する場合、リスト内の項目の間に空白をしないでください。たとえば:
srvctl add database -serverpool "serverpool1,serverpool3"
Windows環境でカンマ区切りリストを指定する場合は、リストを二重引用符(
""
)で囲む必要があります。LinuxまたはUNIX環境で、カンマ区切りリストを二重引用符内で囲むことは可能ですが、二重引用符は無視されます。 -
SRVCTLコマンドの入力時に、新しい行で入力を続ける場合、オペレーティング・システムの継続文字を使用できます。Linuxでは、バックスラッシュ(\)記号です。
-
出力が生成されないSRVCTLコマンドは、正常なコマンドです。完了(成功)時にすべてのSRVCTLコマンドがメッセージを返すわけではありません。しかし、SRVCTLコマンドが失敗した場合は、常にエラー・メッセージが返されます。
- SRVCTLは、成功時には
0
、失敗時には1
、警告時には2
を返します。start
、stop
、enable
、disable
などの一部のコマンドでは、リクエストによって何も変更されない場合、警告に対して2が返されることがあります。つまり、コマンドのオブジェクトはすでに起動されているか、すでに停止されているか、すでに無効化されているかなどの場合です。警告の場合は、SRVCTLによって、すでに行われた処理に関するメッセージも出力されます。 -
-eval
パラメータは、複数のSRVCTLコマンドで使用できます。このパラメータを使用すると、システムに変更を加えることなく、コマンドの実行をシミュレートできます。SRVCTLによって戻される出力には、特定のコマンドを実行した場合の結果が示されます。たとえば、サーバーを再配置した場合に想定される結果を確認するには、次のようにします。$ srvctl relocate server –servers "rac1" –eval –serverpool pool2 Database db1 will stop on node rac1 will start on node rac7 Service mySrv1 will stop on node rac1, it will not run on any node Service myServ2 will stop on node rac1 will start on node rac6 Server rac1 will be moved from pool myPoolX to pool pool2
-eval
パラメータは、次のコマンドで使用できます。-
srvctl add database
-
srvctl add service
-
srvctl add srvpool
-
srvctl modify database
-
srvctl modify service
-
srvctl modify srvpool
-
srvctl relocate server
-
srvctl relocate service
-
srvctl remove srvpool
-
srvctl start database
-
srvctl start service
-
srvctl stop database
-
srvctl stop service
-
単一文字ではなくキーワードとしてのコマンド・パラメータの指定
Oracle Database 12cより前のリリースでは、SRVCTLコマンドライン・インタフェースのパラメータとして単一文字が使用されていました。ただし、この方法では、SRVCTLコマンドで使用できる一意のパラメータの数に制限が発生します。Oracle Database 12cで導入されたSRVCTLコマンド・パラメータは、単一文字ではなく完全な単語になっています(-multicastport
や-subdomain
など)。
下位互換性をサポートするために、単一文字パラメータと新しいキーワード・パラメータを組み合せて使用できます。新たに導入されたキーワード・パラメータは、単一文字パラメータと併用可能です。
ノート:
Oracle Database 12c以降では、キーワード・パラメータが優先されるために、単一文字パラメータは非推奨になりました(異なる機能の実装に、コマンドに応じて同じ文字を使用することを回避するためです)。
該当する場合は、-help
パラメータの後に-compatible
パラメータを追加することによって、等価の単一文字を取得できます。
SRVCTLオブジェクトの値の文字セットおよび大文字小文字の区別
SRVCTLは、様々なタイプの多くのオブジェクトとやり取りします。文字セットと名前の長さの制限、およびオブジェクト名で大/小文字が区別されるかどうかは、オブジェクト・タイプによって異なります。
表A-1 SRVCTLオブジェクト名の文字列制限
オブジェクト・タイプ | 文字セット制限 | 大/小文字の区別 | 最大長 |
---|---|---|---|
db_domain |
英数字、アンダースコア(_)およびシャープ記号(#) |
128文字 |
|
db_unique_name |
英数字、アンダースコア(_)、シャープ記号(#)およびドル記号($)。最初の8文字はポリシー管理データベースのインスタンス名に使用されるため、これらは一意である必要があります。 |
いいえ |
30文字(ただし、最初の8文字は、同じクラスタの他のデータベースに対して一意である必要があります) |
diskgroup_name |
ディスク・グループのネーミングには、他のデータベース・オブジェクトのネーミングと同じ制限があります。 関連項目: データベース・オブジェクトのネーミング規則の詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。 |
いいえ(すべての名前は大文字に変換されます) |
|
instance_name |
英数字 |
プラットフォームに依存 |
15文字 |
listener_name |
|||
node_name |
いいえ |
||
scan_name |
最初の文字はアルファベットである必要があります |
いいえ |
|
server_pool |
英数字、アンダースコア(_)、シャープ記号(#)、ピリオド(.)およびドル記号。ただし、名前をピリオドで始めること、一重引用符( |
250文字 |
|
service_name |
250文字 |
||
volume_name |
英数字(ダッシュ(-)で始めることはできません。最初の文字はアルファベットにする必要があります)。 |
いいえ |
11文字 |
SRVCTLを使用できるタスクのサマリー
SRVCTLを使用して、データベース、インスタンス、クラスタ・データベース、クラスタ・データベース・インスタンス、Oracle ASMインスタンスおよびディスク・グループ、サービス、リスナーまたは他のクラスタウェア・リソースを管理できます。
-
データベース構成タスク
タスク コマンド データベース構成情報の追加、変更および削除
srvctl add database
srvctl modify database
srvctl remove database
Oracle RACデータベース構成に対するインスタンスの追加または削除
srvctl add instance
srvctl remove instance
データベース構成に対するサービスの追加または削除
srvctl add service
srvctl remove service
データベース構成内のインスタンスおよびサービスの移動と、サービス構成の変更
srvctl relocate database
srvctl relocate service
srvctl modify instance
srvctl modify service
データベース構成内のインスタンスまたはサービスの環境設定および解除
srvctl modify instance
srvctl modify service
データベース構成内のクラスタ・データベース全体の環境設定および解除
srvctl setenv database
srvctl unsetenv database
-
一般的なデータベース管理タスク
タスク コマンド データベースの起動と停止
srvctl start database
srvctl stop database
データベース・インスタンスの起動と停止
srvctl start instance
srvctl stop instance
データベース・サービスの開始、停止および再配置
srvctl start service
srvctl stop service
srvctl relocate service
データベース、データベース・インスタンスまたはデータベース・サービスのステータスの取得
srvctl status database
srvctl status instance
srvctl status service
-
ノード・レベル・タスク
タスク コマンド VIPの管理
srvctl add vip
srvctl config vip
srvctl disable vip
srvctl enable vip
srvctl getenv vip
srvctl modify vip
srvctl relocate vip
srvctl remove vip
srvctl setenv vip
srvctl start vip
srvctl status vip
srvctl stop vip
srvctl unsetenv vip
ノード・アプリケーションの管理
srvctl add nodeapps
srvctl disable nodeapps
srvctl enable nodeapps
srvctl getenv nodeapps
srvctl modify nodeapps
srvctl remove nodeapps
srvctl setenv nodeapps
srvctl unsetenv nodeapps
SRVCTLヘルプの使用方法
この項では、SRVCTLの状況依存ヘルプを使用する方法について説明します。
すべてのSRVCTLコマンドに関するヘルプを表示するには、コマンドラインから次のように入力します。
srvctl -help
各SRVCTLコマンドのコマンド構文およびパラメータのリストを表示するには、コマンドラインから次のように入力します。
srvctl command (or verb) object (or noun) -help
SRVCTLで-help
を使用してコマンドのオンライン・ヘルプを要求すると、各パラメータの完全な単語が出力されます。該当する場合は、-help
パラメータの後に-compatible
パラメータを追加することによって、等価の単一文字を取得できます。たとえば:
$ srvctl config database -help -compatible
前述のコマンドを実行すると、srvctl config database
コマンドの使用方法が出力され、すべてのパラメータが完全な単語として一覧表示され、その後に、該当する場合は等価の単一文字がカッコで囲まれて表示されます。
SRVCTLのバージョン・ナンバーを表示するには、次のように入力します。
$ srvctl -version
SRVCTLの権限とセキュリティ
SRVCTLを使用してデータベース構成を変更するには、管理するホームのソフトウェア所有者としてオペレーティング・システムにログインします。
たとえば、様々なユーザーがOracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureをインストールした場合、データベースを管理するにはデータベース・ソフトウェア所有者(ora_db
など)としてログインし、Oracle ASMインスタンスを管理するにはOracle Grid Infrastructureソフトウェア所有者(ora_asm
など)としてログインします。
OSDBAオペレーティング・システム・グループのメンバーであるユーザーは、データベースを起動および停止できます。Oracle ASMインスタンスを停止および起動するには、ユーザーがOSASMオペレーティング・システム・グループのメンバーであることが必要です。
リスナー、Oracle Notification Services、サービスなどのオブジェクトを作成または登録するには、Oracleホームのソフトウェア所有者としてオペレーティング・システムにログインする必要があります。そのOracleホームに作成または登録したオブジェクトは、Oracleホームの所有者のユーザー・アカウントで実行されます。データベースは、実行元になるデータベース・ホームのデータベース・インストール所有者として実行されます。
オブジェクト上でsrvctl add
操作を実行するには、そのオブジェクトが実行されているホームのOracleアカウント所有者としてログインする必要があります。
一部のSRVCTLコマンドでコマンドを実行するには、LinuxシステムおよびUNIXシステムではroot
でログインし、Windowsシステムでは管理者権限を持つユーザーとしてログインする必要があります。この付録のコマンド例では、それらのコマンドの前にrootプロンプト(#)を付けてあります。
非推奨のSRVCTLサブプログラムまたはコマンド
いくつかのSRVCTLコマンドおよびパラメータは、このリリースでは非推奨になりました。
すべてのSRVCTLコマンドの単一文字パラメータ
単一文字パラメータは、Oracle Database 12cでは非推奨になりました。
かわりに各パラメータの完全なキーワードを使用してください。引き続き単一文字パラメータが使用される従来のツールやスクリプトをサポートするために、現在のバージョンのSRVCTLでは、単一文字パラメータと完全なキーワード・パラメータの両方がサポートされています。
この付録のコマンド・リファレンスに、各SRVCTLコマンドのキーワードが示されています。表A-2に、非推奨になった単一文字パラメータを示します。
表A-2 SRVCTLコマンドで非推奨になった単一文字パラメータ
単一文字 | 詳細名 | 値 | 説明 | 関連コマンド |
---|---|---|---|---|
A |
address |
{VIP_name | IP}/netmask/ [if1[|if2...]] |
ノード・アプリケーションのVIPアドレス指定 |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
a |
all |
|
その種のすべてのリソース |
共通 |
a |
diskgroup |
diskgroup_list |
Oracle ASMディスク・グループのカンマ区切りリスト |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
a |
detail |
|
詳細な構成情報の出力 |
共通 |
a |
available |
available_list |
使用可能インスタンスのカンマ区切りリスト |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
a |
abort |
失敗したオンライン再配置の停止 |
データベースの再配置 |
|
a |
viponly |
|
VIP構成の表示 |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
B |
rlbgoal |
{NONE| SERVICE_TIME| THROUGHPUT} |
サービスのランタイム・ロード・バランシングの目標 |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
c |
currentnode |
current_node |
サービスの再配置元となるノードの名前 |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
c |
cardinality |
{UNIFORM| SINGLETON} |
サービスをサーバー・プール内のすべてのアクティブ・サーバーで実行するか(UNIFORM)、1台のサーバーでのみ実行するか(SINGLETON) |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
c |
dbtype |
type |
データベースのタイプ: Oracle RAC One Node、Oracle RACまたはシングル・インスタンス |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
d |
db またはdatabase |
db_unique_name |
データベースの一意の名前 |
共通 |
d |
device |
volume_device |
ボリューム・デバイスのパス |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
d |
domain |
|
GNSから供給されるサブドメインの表示 |
OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド |
e |
emport |
em_port_number |
Oracle Enterprise Managerのローカル・リスニング・ポート |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
e |
failovertype |
{NONE|SESSION BASIC|TRANSACTION} |
サービスのフェイルオーバー・タイプ |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
e |
server |
server_list |
Oracle RAC One Nodeデータベースの候補サーバーのリスト |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
f |
force |
強制削除 |
共通 |
|
g |
diskgroup |
diskgroup_name |
ディスク・グループ名 |
ファイル・システム、ディスクグループのコマンド |
g |
gsdonly |
GSD構成の表示 |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
|
g |
serverpool |
server_pool_name server_pool_list |
サーバー・プール名 データベース・サーバー・プール名のカンマ区切りリスト |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
h |
help |
共通 |
||
i |
重要度 |
number |
サーバー・プールの重要度を表す番号 |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
i |
instance |
instance_name instance_list |
管理者管理Oracle RAC One Nodeデータベースのインスタンス名の接頭辞 インスタンス名のカンマ区切りリスト |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
I |
ip |
ip_address |
GNSがリスニングするVIPアドレス |
OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド |
i |
oldinst |
instance_name |
元のインスタンス名 |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
i |
scannumber |
scan_ordinal _number |
SCAN用のIPアドレスの序数 |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
i |
vip |
vip_name or "vip_name_list" |
VIP名 |
ノード・アプリケーション、GNS、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
j |
acfspath |
acfs_path_list |
データベースの依存性を設定するOracle ACFSパスのカンマ区切りリスト |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
j |
clbgoal |
{SHORT|LONG} |
サービスの接続時ロード・バランシングの目標 |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
k |
netnum |
network_number |
ネットワーク番号 |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド |
l |
list |
|
GNSのすべてのレコードのリスト |
OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド |
l |
listener |
|
リスナーの名前 |
ASMのコマンド |
l |
loglevel |
log_level |
GNSが実行するロギング・レベル(0から6)の指定 |
OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド |
l |
min |
number |
サーバー・プールの最小サイズ |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
l |
onslocalport |
port_number |
ローカル・クライアント接続用のOracle Notification Serviceリスニング・ポート |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
l |
role |
service_role |
二重引用符( |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
m |
domain |
domain_name |
データベースのドメイン |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
|
failovermethod |
{NONE|BASIC} |
サービスのフェイルオーバー・メソッド |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
m |
multicastpost |
|
GNSデーモンがマルチキャスト・リクエストをリスニングしているポート |
OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド |
m |
path |
mountpoint_path |
マウントポイント・パス |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
n |
name |
|
特定のアドレスを使用したGNSによる名前の通知 |
OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド |
n |
node |
node_name |
特定のノードの名前 |
共通 |
n |
nodes |
node_list |
ノード名のカンマ区切りリスト |
ファイル・システムのコマンド |
n |
dbname |
database_name |
データベース名(DB_NAME)、 |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
n |
scanname |
scan_name |
完全修飾SCAN名(ドメインを含む) |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
n |
servers |
server_list |
候補としてのサーバー名のカンマ区切りリスト |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
n |
targetnode |
node_name |
サービスの再配置先となるノードの名前 |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
o |
oraclehome |
oracle_home |
|
データベースのコマンド |
p |
endpoints |
[TCP:]port _number[/IPC: key][/NMP:pipe _name][/TCPS: s_port][/SDP: port] |
SCANリスナー・エンドポイント |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
p |
port |
|
GNSデーモンがDNSサーバーとの通信に使用するポート |
OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド |
p |
rmiport |
port_number |
OC4J RMIポート番号 |
OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド |
P |
tafpolicy |
{NONE|BASIC} |
TAFポリシーの指定 |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
p |
spfile |
spfile_location |
サーバー・パラメータ・ファイルのパス |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
q |
notification |
{TRUE|FALSE} |
FANがOCI接続に対して有効かどうか |
サービスのコマンド |
q |
query |
|
GNSへの、名前に属しているレコードの問合せ |
OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド |
r |
preferred |
preferred_list |
優先インスタンスのカンマ区切りリスト |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
r |
onsremoteport |
port_number |
リモート・ホストからの接続用のOracle Notification Serviceリスニング・ポート |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
r |
relocate |
|
VIPの再配置 |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
r |
revert |
管理者管理Oracle RAC One Nodeデータベースの候補サーバー・リストからの、失敗したオンライン再配置リクエストのターゲット・ノードの削除 |
データベースの再配置 |
|
r |
role |
role_type |
スタンバイ・データベースのロール: |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
s |
onsonly |
|
Oracle Notification Serviceデーモン構成の表示 |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
s |
skip |
ポートの確認のスキップ |
リスナー、SCANおよびSCANリスナー。 |
|
s |
statfile |
file_name |
前に実行した |
OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド |
s |
status |
|
GNSのステータスの表示 |
OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド |
S |
subnet |
subnet/net _mask/[if1[| if2...]] |
ネットワークのネットワーク・アドレス指定 |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
s |
service |
service_name service_name_list |
サービスの名前 サービス名のカンマ区切りリスト |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
s |
startoption |
start_options |
データベースの起動オプション(mount、open、read only) |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
t |
checkinterval |
time_interval |
チェック間隔(分) |
OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド |
t |
edition |
edition_name |
サービスの初期セッション・エディション |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
t |
envs |
"name_list" |
環境変数のリスト |
共通 |
t |
namevals |
"name= value,..." |
環境変数の名前および値 |
共通 |
T |
nameval |
"name=value" |
単一環境変数の名前と値 |
共通 |
t |
update |
instance_name |
新しいインスタンス名 |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
t |
remoteservers |
host_name[: port_number] [,host_name[: port_number]...] |
このクラスタの外部にあるOracle Notification Serviceデーモン用のリモート・ホスト名とポート番号のペアのリスト |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
t |
stopoption |
stop_options |
データベースの停止オプション( |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
t |
toversion |
target_version |
ダウングレード先のバージョン |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
u |
max |
number |
サーバー・プールの最大サイズ |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
u |
nettype |
network_type |
ネットワーク・サーバー・タイプ( |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
u |
newinst |
サービス構成への新しいインスタンスの追加 |
サービスのコマンド |
|
u |
update |
|
SCAN VIPの数に合わせたSCANリスナーの更新 |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
u |
user |
oracle_user |
ファイル・システムのマウントおよびアンマウントが許可されたOracleユーザーまたはその他のユーザー |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
v |
verbose |
|
詳細出力 |
共通 |
v |
volume |
volume_name |
ボリュームの名前 |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
V |
versions |
|
|
共通 |
w |
failoverdelay |
number |
フェイルオーバーの遅延 |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
w |
nettype |
network_type |
ネットワーク・サーバー・タイプ( |
ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド |
w |
timeout |
timeout |
オンライン再配置のタイムアウト(分) |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
x |
dtp |
{TRUE | FALSE} |
分散トランザクション処理を有効化するかどうか |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
x |
node |
node_name |
ノード名(このパラメータは非クラスタ・データベースでのみ使用します) |
共通 |
y |
noprompt |
|
確認プロンプトの抑止 |
共通 |
y |
policy |
{AUTOMATIC | MANUAL} |
リソースの管理ポリシー |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループ、ファイル・システム、サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
z |
failoverretry |
number |
フェイルオーバー再試行回数 |
サービスおよびサーバー・プールのコマンド |
z |
rmdepondisk |
|
ディスク・グループへのデータベースの依存性の削除 |
データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド |
その他のSRVCTLコマンドおよびパラメータ
次のコマンド・パラメータは、このリリースでは非推奨になりました。
表A-3 SRVCTLで非推奨になったコマンドおよびパラメータ
コマンド | 非推奨のパラメータ |
---|---|
srvctl modify asm |
|
srvctl modify instance |
かわりに、 |
srvctl modify gns |
かわりに、 |
srvctl * oc4j |
名詞の |
srvctl add service |
|
srvctl modify service |
|
SRVCTLのコマンド・リファレンス
Oracle RAC環境で使用するSRVCTLコマンドの包括的なリスト。
SRVCTLのコマンド、オブジェクト名およびパラメータでは、大/小文字が区別されます。データベース、インスタンス、リスナーおよびサービスの名前は、大/小文字が区別されず、そのまま保持されます。LISTENERとlistenerのように、大/小文字のみが異なるリスナー名は作成できません。SRVCTLでは次のコマンド構文を使用します。
srvctl command object [parameters]
このSRVCTL構文の各要素の意味は次のとおりです。
-
command
は、start
、stop
、remove
などの動詞です。 -
object
(名詞とも呼ばれる)は、SRVCTLがコマンドを実行するターゲットまたはオブジェクト(データベースやインスタンスなど)です。オブジェクトの短縮形も使用できます。 -
parameters
は、コマンドの追加パラメータを使用できるようにすぐ前のコマンドの組合せの使用範囲を拡大します。たとえば、-instances
パラメータは、優先インスタンス名のカンマ区切りリストが後に続くことを示し、-instance
パラメータでは、名前のリストではなく1つの値のみが許可されます。カンマ区切りリストの項目の間に空白を使用しないでください。
ノート:
Windowsでカンマ区切りリストを指定する場合は、リストを二重引用符(""
)で囲む必要があります。
表A-4に、SRVCTLコマンドのobject
の部分に使用できるキーワードを示します。各オブジェクト・キーワードとして、完全な名前または短縮形のいずれかを使用できます。「目的」列に、オブジェクトとそのオブジェクトに実行できるアクションを記述します。
表A-4 オブジェクト・キーワードおよび短縮形
オブジェクト | キーワード | 用途 |
---|---|---|
データベース |
database |
データベースに対する追加、変更、環境変数管理、構成表示、有効化、無効化、起動、停止、ステータス取得の他、データベース構成情報のアップグレード、ダウングレードおよび削除。 |
インスタンス |
|
データベース・インスタンスに対する追加、変更、有効化、無効化、起動、停止、ステータス取得および削除。 |
リスナー |
|
リスナーに対する追加、変更、環境変数管理、構成表示、有効化、無効化、起動、停止、ステータス取得および削除 |
ネットワーク |
network |
デフォルト以外のネットワークの追加、変更、構成表示および削除 ノート: また、ノード・アプリケーション・オブジェクトと、 |
ノード・アプリケーション |
nodeapps |
ノード・アプリケーションに対する追加、変更、環境変数管理、構成表示、有効化、無効化、起動、停止、ステータス取得および削除 |
Oracle Notification Service |
ons |
Oracle RestartのOracle Notification Serviceインスタンスのみに対する追加、構成、有効化、起動、ステータス取得、停止、無効化および削除 |
単一クライアント・アクセス名(SCAN) |
scan |
SCAN VIPに対する追加、構成表示、変更、有効化、無効化、起動、停止、再配置、ステータス取得および削除 |
SCANリスナー |
scan_listener |
SCANリスナーに対する追加、構成表示、変更、有効化、無効化、起動、停止、再配置、ステータス取得および削除 |
サービス |
|
サービスに対する追加、変更、構成表示、有効化、無効化、起動、停止、ステータス取得、再配置および削除 |
仮想IP |
|
VIPに対する追加、環境変数管理、構成表示、有効化、無効化、起動、停止、ステータス取得および削除 |
ノート:
Oracle Grid Infrastructure管理操作に固有のSRVCTLコマンドについては、CWADD SRVCTLコマンド・リファレンスを参照してくださいsrvctl add database
データベース構成をOracle Clusterwareに追加します。
構文
srvctl add database -db db_unique_name [-eval]
-oraclehome oracle_home [-node node_list] [-domain domain_name]
[-spfile spfile] [-pwfile password_file_path]
[-dbtype {RACONENODE | RAC | SINGLE} [-server "server_list"]]
[-instance instance_name] [-timeout timeout]]
[-role {PRIMARY | PHYSICAL_STANDBY | LOGICAL_STANDBY | SNAPSHOT_STANDBY"]
[-startoption start_options] [-stopoption stop_options] [-dbname db_name]
[-acfspath "acfs_path_list"] [-policy {AUTOMATIC | MANUAL | NORESTART}]
[-serverpool "server_pool_list" [-pqpool "pq_pool_list"]]
[-diskgroup "disk_group_list"] [-css_critical {yes | no}] [-cpucount cpu_count]
[-memorytarget memory_target] [-maxmemory max_memory] [-cpucap cpu_cap] [-defaultnetnum network_number] [-verbose]
パラメータ
表A-5 srvctl add databaseコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
データベースの一意の名前を指定します。 |
-eval |
このパラメータを使用すると、コマンドがシステムに及ぼす影響を仮定的に評価できます。 ノート: このパラメータは、ポリシー管理データベースでのみ使用できます。 |
-oraclehome oracle_home |
Oracle Databaseのホーム・ディレクトリのパスを指定します。 |
-node node_list |
単一のノード名、または非クラスタ(シングル・インスタンス) Oracleデータベースを登録するノード名のリストをカンマ区切りで指定します。Oracle Database 19cリリース更新(19.7)以降、複数のクラスタ・ノード上にStandard Edition高可用性データベースを登録できます。 ノート: ポリシー管理のシングル・インスタンス・データベースを作成する際、このパラメータはOracle Clusterwareでのみ使用でき、 |
-domain db_domain |
データベースのドメインを指定します。 ノート: データベースに対して |
-spfile spfile |
データベース・サーバー・パラメータ・ファイルのパス名を指定します。 |
-pwfile password_file_path |
パスワード・ファイルの場所へのフル・パスを入力します。 |
-dbtype {RACONENODE | RAC | SINGLE} |
追加するデータベースのタイプを指定します(Oracle RAC One Node、Oracle RAC、またはシングル・インスタンス)。 |
-server server_list |
Oracle RAC One Nodeデータベースの候補サーバーのリスト。 ノート: このパラメータは、管理者管理Oracle RAC One Nodeデータベースでのみ使用できます。Oracle RAC One Nodeデータベースがポリシー管理である場合、このパラメータは使用できません。 |
-instance instance_name |
Oracle RAC One Nodeデータベースのインスタンス名の接頭辞を指定します。このパラメータのデフォルト値は、データベースのグローバルな一意の名前の最初の12文字です。 ノート: このパラメータは、管理者管理Oracle RAC One Nodeデータベースでのみ使用できます。Oracle RAC One Nodeデータベースがポリシー管理である場合、このパラメータは使用できません。 |
-timeout timeout |
Oracle RAC One Nodeデータベースのオンライン・データベース再配置タイムアウトを分単位で指定します。デフォルト値は |
-role {PRIMARY | PHYSICAL_STANDBY | LOGICAL_STANDBY | SNAPSHOT_STANDBY} |
Oracle Data Guard構成でのデータベースのロールを指定します。デフォルトは |
-startoption start_options |
データベースの起動オプション( ノート:
|
-stoption stop_options |
データベースの停止オプションを指定します( |
-dbname db_name |
データベースの名前を指定します( |
-acfspath "acfs_path_list" |
データベースの依存性が設定された、二重引用符( このパラメータは、データベースが |
-policy {AUTOMATIC | MANUAL | NORESTART} |
データベースの管理ポリシーを指定します。
|
-serverpool "server_pool_name" [-pqpool "pq_pool_name"] |
データベースの配置の制御に使用するサーバー・プールの名前を指定します。このパラメータを指定しない場合、デフォルトでGenericサーバー・プールが使用されます。 また、必要に応じて、データベースで使用されるパラレル問合せサーバー・プールの名前を指定することもできます。 ノート:
|
-diskgroup "disk_group_list" |
Oracle ASMディスク・グループのカンマ区切りリストを指定します(データベースでOracle ASM記憶域を使用している場合)。 |
-css_critical {YES | NO} |
このパラメータを ノート: このパラメータは、管理者管理ノードでのみ使用できます。ノードがポリシー管理ノードになった場合、その時点でこのパラメータは適用されなくなります。 |
-cpucount cpu_count |
CPUの数を指定します。デフォルトの値は0。 |
-memorytarget memory_target |
データベースに割り当てるターゲット・メモリー(MB)を指定します。デフォルトは0です。 |
-maxmemory max_memory |
リソースに割り当てる最大メモリー(MB)を指定します。 |
-cpucap cpu_cap |
データベースに必要なワークロードCPUの最大使用率を1から100までのパーセンテージで指定します。デフォルトは0です。 |
-defaultnetnum network_number |
サービスの追加時にネットワーク番号を指定しない場合にデフォルトで設定されるサービスのネットワーク番号(整数)を指定します。この番号は、ネットワークを追加したときに指定した |
例
次のコマンド例は、ポリシー管理Oracle RACデータベースを追加します。
$ srvctl add database -db crm -oraclehome /u01/oracle/product/12c/mydb
-domain example.com -spfile +diskgroup1/crm/spfilecrm.ora
-role PHYSICAL_STANDBY -startoption MOUNT -dbtype RAC -dbname crm_psd
-policy MANUAL -serverpool "svrpool1,svrpool2" -diskgroup "dgrp1,dgrp2"
次のコマンド例は、管理者管理データベースを追加します。
$ srvctl add database -db crm -oraclehome /u01/oracle/product/12c/mydb
-domain example.com
srvctl config database
Oracle RACデータベースの構成、またはOracle Clusterwareに登録されたすべての構成済データベースを表示します。
構文
srvctl config database [-db db_unique_name] [-all] [-verbose]
パラメータ
表A-6 srvctl config databaseコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
データベースの一意の名前。このパラメータを指定しない場合は、すべてのデータベース・リソースの構成が表示されます。 |
|
詳細な構成情報の出力。 |
|
冗長出力を表示します。 |
例
このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ srvctl config database -d main4
Database unique name: main
Database name:
Oracle home: /ade/mjkeenan_main4/oracle
Oracle user: mjkeenan
Spfile:
Password file:
Domain:
Start options: open
Stop options: immediate
Database role: PRIMARY
Management policy: AUTOMATIC
Server pools:
Disk Groups:
Mount point paths:
Services: test
Type: RAC
Start concurrency:
Stop concurrency:
OSDBA group: dba
OSOPER group: oper
Database instances: main41,main42
Configured nodes: mjkeenan_main4_0,mjkeenan_main4_1
CSS critical: no
CPU count: 0
Memory target : 0
Maximum memory: 0
CPU cap: 0
Database is administrator managed
srvctl convert database
構文
次の構文モデルのいずれかとともに、このコマンドを使用します。
srvctl convert database -db db_unique_name -dbtype RACONENODE
[-instance instance_name] [-timeout timeout]
srvctl convert database -db db_unique_name -dbtype RAC [-node node_name]
パラメータ
表A-7 srvctl convert databaseコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
データベースの一意の名前を指定します。 ノート: 非クラスタ・データベースを指定すると、このコマンドから、 |
-dbtype RACONENODE | RAC |
変換するデータベースのタイプ(Oracle RAC One NodeまたはOracle RAC)を指定します。 ノート: 進行中または失敗したオンライン・データベース再配置がある場合は、先にこのオンライン・データベース再配置を完了または強制終了してから、このコマンドを再実行するように求めるエラーが戻されます。 |
-instance instance_name |
オプションで、Oracle RAC One Nodeデータベースのインスタンス名の接頭辞を指定できます。このパラメータのデフォルト値は、データベースのグローバルな一意の名前の最初の12文字です。 ノート:
|
-timeout timeout |
オプションで、Oracle RAC One Nodeデータベースのオンライン・データベース再配置タイムアウトを分単位で指定できます。デフォルト値は |
-node node_name |
オプションで、管理者管理Oracle RACデータベースのノードの名前を指定できます。デフォルトは、最初の候補です。 ノート: ノード名を指定しない場合、またはデータベースが実行されてないノード名を指定した場合、このコマンドから、正しいノードを指定するように求めるエラーが戻されます。 |
例
$ srvctl convert database -db myDB -dbtype RACONENODE -instance myDB3
srvctl disable database
データベースがクラスタ・データベースの場合、そのインスタンスも無効化されます。
構文
srvctl disable database -db db_unique_name [-node node_name]
パラメータ
表A-8 srvctl disable databaseコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
無効化するデータベースの名前を指定します。 |
-node node_name |
必要に応じて、データベースを無効化するノードを指定できます。 ノート: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。 |
例
次の例では、データベースmydb1
を無効化します。
$ srvctl disable database -db mydb1
srvctl downgrade database
構文
srvctl downgrade database -db db_unique_name -oraclehome Oracle_home
-targetversion to_version
パラメータ
表A-9 srvctl downgrade databaseコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
ダウングレードするデータベースの一意の名前を指定します。 |
-oraclehome Oracle_home |
Oracleホームへのパスを指定します。 |
-targetversion to_version |
ダウングレード先のデータベース・バージョンを指定します。 |
srvctl enable database
構文
srvctl enable database -db db_unique_name [-node node_name]
パラメータ
表A-10 srvctl enable databaseコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
有効化するデータベースの一意の名前を指定します。 |
-node node_name |
必要に応じて、有効化するデータベース・リソースが存在するノードの名前を指定できます。 ノート: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。 |
例
次の例では、mydb1
という名前のデータベースを有効化します。
$ srvctl enable database -db mydb1
srvctl getenv database
構文
srvctl getenv database -db db_unique_name [-envs "name_list"]
パラメータ
表A-11 srvctl getenv databaseコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
環境変数の値を表示するデータベースの一意の名前を指定します。 |
-envs "name_list" |
必要に応じて、値を二重引用符( このパラメータを使用しない場合、SRVCTLによって、データベースに関連付けられているすべての環境変数の値が表示されます。 |
例
次の例では、crm
という名前のデータベースの環境構成を表示します。
$ srvctl getenv database -db crm
srvctl modify database
データベースの構成を変更します。
構文
srvctl modify database -db db_unique_name [-dbname db_name]
[-instance instance_name] [-oraclehome oracle_home] [-user user_name]
[-server "server_list"] [-timeout timeout] [-domain db_domain]
[-spfile spfile] [-pwfile password_file_path]
[-role {PRIMARY|PHYSICAL_STANDBY|LOGICAL_STANDBY|SNAPSHOT_STANDBY}]
[-startoption start_options] [-stopoption stop_options]
[-startconcurrency start_concurrency] [-stopconcurrency stop_concurrency]
[-policy {AUTOMATIC | MANUAL | NORESTART | USERONLY}]
[-serverpool "server_pool_name"] [-node node_list]
[-pqpool pq_server_pool] [{-diskgroup "diskgroup_list" | -nodiskgroup}]
[-acfspath "acfs_path_list"] [-css_critical {yes | no}]
[-cpucount cpu_count [-overridepools overridepool_list]]
[-memorytarget memory_target] [-maxmemory max_memory]
[-defaultnetnum network_number] [-disabledreason {DECOMMISSIONED}]
[-force] [-eval] [-verbose]
パラメータ
表A-12 srvctl modify databaseコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
データベースの一意の名前。 |
-dbname db_name |
データベースの名前( |
-instance instance_name |
インスタンス名の接頭辞。このパラメータは、管理者管理Oracle RAC One Nodeデータベースで必要になります。 |
-oraclehome oracle_home |
Oracle Databaseのホーム・ディレクトリのパス。 |
-user user_name |
Oracleホーム・ディレクトリを所有するユーザーの名前。 ノート: |
-server server_list |
Oracle RAC One Nodeデータベースの候補サーバーのリスト。 ノート: このパラメータは、管理者管理Oracle RAC One Nodeデータベースでのみ使用できます。Oracle RAC One Nodeデータベースがポリシー管理である場合、このパラメータは使用できません。 |
-timeout timeout |
Oracle RAC One Nodeデータベースのオンライン・データベース再配置タイムアウト(分単位)。デフォルト値は |
-domain db_domain |
データベースのドメイン。 ノート: データベースに対して |
-spfile spfile |
データベース・サーバー・パラメータ・ファイルのパス名。 |
-pwfile password_file_path |
パスワード・ファイルの場所へのフル・パスを入力します。 |
-role {PRIMARY | PHYSICAL_STANDBY | LOGICAL_STANDBY | SNAPSHOT_STANDBY} |
Oracle Data Guard構成でのデータベースのロール。デフォルトは |
-startoption start_options |
データベースの起動オプション( ノート:
|
-stopoption stop_options |
データベースの停止オプション( |
-startconcurrency start_concurrency |
同時に起動するインスタンスの数、またはこのオプションを無効にする場合は0 (ゼロ)。 |
-stopconcurrency stop_concurrency |
同時に停止するインスタンスの数、またはこのオプションを無効にする場合は0 (ゼロ)。 |
-policy {AUTOMATIC | MANUAL | NORESTART | USERONLY} |
データベースの管理ポリシー。
|
-serverpool "server_pool_name" |
データベースの配置の制御に使用するサーバー・プールの名前を指定します。このパラメータを指定しない場合、デフォルトでGenericサーバー・プールが使用されます。 ノート:
|
-node node_list |
単一のノード名、または非クラスタ(シングル・インスタンス) Oracleデータベースの構成を変更するノード名のリストをカンマ区切りで指定します。Oracle Database 19cリリース更新(19.7)以降、複数のクラスタ・ノード上のStandard Edition高可用性データベース構成を変更できます。 ノート: Oracle RAC One Nodeデータベースを変更する際、このパラメータは |
-pqpool "pq_pool_list" |
パラレル問合せサーバー・プール名のカンマ区切りリスト ノート: このパラメータは、Oracle Clusterwareおよびポリシー管理データベースでのみ使用できます。 |
-diskgroup "disk_group_list" |
Oracle ASMディスク・グループのカンマ区切りリスト(データベースでOracle ASM記憶域を使用している場合) |
-acfspath "acfs_path_list" |
データベースの依存性が設定された、二重引用符( このパラメータは、データベースが |
-css_critical {YES | NO} |
このパラメータを ノート: このパラメータは、管理者管理ノードでのみ使用できます。ノードがポリシー管理ノードになった場合、その時点でこのパラメータは適用されなくなります。 |
-cpucount cpu_count [-overridepools overridepool_list] |
CPUの数を指定します。デフォルト値は0です。 |
-memorytarget memory_target |
データベースに割り当てるターゲット・メモリー(MB)を指定します。デフォルトは0です。 |
-maxmemory max_memory |
リソースに割り当てる最大メモリー(MB)を指定します。 |
-defaultnetnum network_number |
サービスの追加時にネットワーク番号を指定しない場合にデフォルトで設定されるサービスのネットワーク番号を指定します。 |
-disabledreason {DECOMMISSIONED} |
データベースを廃止(つまり、そのデータベースは再度起動できず、使用されていない)としてマークします。これは、将来の日付に削除されるデータベースを対象としています。 |
-eval |
このパラメータを使用すると、コマンドがシステムに及ぼす影響を仮定的に評価できます。 ノート: このパラメータは、ポリシー管理データベースでのみ使用できます。 |
使用上のノート
-
srvctl modify database
コマンドは、管理者管理データベースをポリシー管理データベースに変換できます。管理者管理データベースの実行については、サーバー・リストが提供されている場合は、そのデータベースが実行されているノードがそのリストに含まれている必要があります。インスタンス名の接頭辞は、srvctl add database
コマンドの実行後に変更することはできません。 -
Oracle RAC One Nodeデータベースでは、管理ポリシーを
AUTOMATIC
(-policy
パラメータを使用)から変更できません。実行しようとすると、エラー・メッセージが表示されます。非クラスタ・データベースが実行されるノードを変更する場合に使用する-node
パラメータについても同様です。 -
ポリシー管理Oracle RAC One Nodeデータベースでは、
-serverpool
パラメータを使用して、サーバー・プール間でOracle RAC One Nodeデータベースを移動できますが、指定できるサーバー・プールは1つのみです。サーバー・プールのリストを指定すると、エラーが戻されます。
例
次の例は、データベースのロールをロジカル・スタンバイに変更します。
$ srvctl modify database -db crm -role logical_standby
次の例では、Oracle ASMディスク・グループSYSFILES
、LOGS
およびOLTP
を使用するようにracTest
データベースに指示します。
$ srvctl modify database -db racTest -diskgroup "SYSFILES,LOGS,OLTP"
srvctl predict database
構文
srvctl predict database -db db_unique_name [-verbose]
使用上のノート
-
確認するデータベースの一意の名前を指定します。
-
必要に応じて、
-verbose
パラメータを使用して、詳細な出力を表示できます。
srvctl relocate database
また、このコマンドは、再配置失敗後にクリーン・アップし、Oracle RAC One Nodeデータベースの再配置にのみ使用できます。
構文
このコマンドは、次のいずれかの構文モデルで使用します。
Oracle RAC One Nodeデータベースのオンライン再配置を開始するには:
srvctl relocate database -db db_unique_name [-node target_node] [-timeout timeout]
[-stopoption NORMAL] [-drain_timeout drain_timeout] [-verbose]
Oracle RAC One Nodeデータベースの失敗したオンライン再配置を中断するには:
srvctl relocate database -db db_unique_name -abort [-revert]
[-drain_timeout drain_timeout] [-verbose]
パラメータ
表A-13 srvctl relocate databaseコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
再配置するデータベースの一意の名前を指定します。 |
-node target_node |
必要に応じて、Oracle RAC One Nodeデータベースを再配置するターゲット・ノードを指定できます。 ノート: 管理者管理Oracle RAC One Nodeデータベースを再配置する場合は、このパラメータを使用する必要があります。 |
-timeout timeout |
必要に応じて、Oracle RAC One Nodeデータベースのオンライン・データベース再配置タイムアウトを分単位で指定できます。デフォルト値は |
-stopoption NORMAL |
このパラメータは、実行中のインスタンスのデフォルトの停止オプション(プライマリ・データベースの |
-abort |
このパラメータは、失敗したオンライン・データベース再配置を強制終了する場合に使用します。 |
-revert |
このパラメータは、管理者管理Oracle RAC One Nodeデータベースの候補サーバー・リストから、失敗したオンライン再配置リクエストのターゲット・ノードを削除する場合に使用します。 |
-drain_timeout timeout |
リソースの排出が完了するまでの許容時間を秒数で指定します。有効な値は、空の文字列("")、0、または正の整数です。デフォルト値は空の文字列です(このパラメータが設定されていないことを表します)。0に設定されている場合は、即座に排出が発生します。 ドレイン期間は、計画的なメンテナンス操作のために意図されています。ドレイン期間中は、現在のすべてのクライアント要求は処理されますが、新しい要求は受け入れません。サービスに設定すると、この値は、コマンドライン値が設定されていない場合に使用されます。 |
–verbose |
このパラメータは、詳細出力を表示する場合に使用します。 |
使用上のノート
-
再配置するOracle RAC One Nodeデータベースが実行されていない場合、コマンドはエラーを戻します。
-
別のオンライン・データベース再配置がこのOracle RAC One Nodeデータベースに対してアクティブの場合、コマンドはエラーを戻します。
-
このOracle RAC One Nodeデータベースのオンライン・データベース再配置が失敗し、ターゲット・ノードがいずれかの再配置と同じでない場合、失敗したオンライン・データベース再配置を強制終了し、新しい再配置を開始するように求めるエラーがコマンドから戻されます。
-
このOracle RAC One Nodeデータベースのオンライン・データベース再配置が失敗し、ターゲット・ノードが同じ(またはターゲットを指定していない)場合、このコマンドはデータベース再配置を試行します。
例
次の例は、rac1
という管理者管理Oracle RAC One Nodeデータベースをnode7
というサーバーに再配置します。
$ srvctl relocate database -db rac1 -node node7
srvctl remove database
データベース構成を削除します。
このコマンドの実行後には、パスワード・ファイルがデフォルトの場所にあることを確認します(SYSユーザーのパスワードで、SYSユーザーとしてデータベースに接続する場合)。
構文
srvctl remove database -db db_unique_name [-force] [-noprompt] [-verbose]
パラメータ
表A-14 srvctl remove databaseコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-database db_unique_name |
データベースの一意の名前。 |
-force |
強制的にデータベースを削除して、すべての依存性を無視します。 |
-noprompt |
プロンプトを非表示にします。 |
-verbose |
冗長出力を表示します。 |
例
crm
という名前のデータベースを削除するには:
$ srvctl remove database -db crm
srvctl setenv database
構文
このコマンドは、次のいずれかの構文モデルで使用します。
srvctl setenv database -db db_unique_name -envs "name=val[,...]"
srvctl setenv database -db db_unique_name -env "name=val"
パラメータ
表A-15 srvctl setenv databaseコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
環境変数を設定するデータベースの一意の名前を指定します。 |
-envs "name=val[,...]" |
設定する環境変数の名前/値ペアのカンマ区切りリストを、二重引用符( |
-env "name=val" |
カンマやその他の特殊文字を含んだ値を二重引用符( |
使用上のノート
ここで、コマンドに関する追加情報を追加します。
例
次の例では、クラスタ・データベースの言語環境変数を設定します。
$ srvctl setenv database -db crm -env LANG=en
srvctl start database
起動しないリスナーを無効化できます。
構文
srvctl start database -db db_unique_name [-eval] [-startoption start_options]
[-startconcurrency number_of_instances] [-node node_name]
パラメータ
表A-16 srvctl start databaseコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
起動するデータベースの一意の名前を指定します。 |
–eval |
必要に応じて、このパラメータを使用して、コマンドがシステムに及ぼす影響を仮定的に評価できます。 |
-startoption start_options |
必要に応じて、起動コマンドのオプションを設定できます( ノート:
|
-startconcurrency number_of_instances |
必要に応じて、同時に起動するデータベース・インスタンスの数を指定するか、または空の起動同時実行値の場合は ノート: -startconcurrency パラメータの値が合計インスタンス数より大きい場合、このパラメータには効果がなく、0 と同じです。
|
-node node_name |
必要に応じて、データベースを起動するノードの名前を指定できます。 ノート:
|
例
次の例では、crm
データベースを起動し、起動オプションを読取り専用に設定します。
$ srvctl start database -db crm -startoption "read only"
srvctl status database
このコマンドは、データベースの現在の状態を表示します。
構文
srvctl status database {-db db_unique_name {[-serverpool serverpool_name]
| [-sid] [-home]} | -serverpool serverpool_name | -thisversion | -thishome}
[-force] [-detail] [-verbose]
パラメータ
表A-17 srvctl status databaseのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
データベースの一意の名前を指定します。 |
-serverpool serverpool_name |
オプションで、SRVCTLで情報を表示するノードが含まれているサーバー・プールを指定できます。 |
–sid |
このパラメータは、このノードで実行中のOracleインスタンスのSIDを表示する場合に使用します。 |
–home |
このパラメータは、指定したデータベースのOracleホームを表示する場合に使用します。 |
-thisversion |
このパラメータは、SRVCTLと同じOracle製品バージョンのデータベースのステータスを表示する場合に使用します。 |
-thishome |
このパラメータは、このOracleホームで構成されたデータベースのステータスを表示する場合に使用します。 |
-force |
無効化されたアプリケーションを含めます |
–detail |
このパラメータは、詳細なデータベース・ステータス情報を表示する場合に使用します。 |
-verbose |
|
使用上のノート
このコマンドの出力には、データベースの各実行中インスタンスのOracle ASMまたはOracle ASM IOServerインスタンスに関する情報が含まれます。
例
このコマンドでは、次のような出力が表示されます。
$ srvctl status database -db db00 -detail
Instance db00_1 is connected to ASM instance +ASM3
Instance db00_2 is connected to ASM I/O server instance +IOS1
srvctl stop database
データベース、そのインスタンスおよびそのサービスを停止します。
構文
srvctl stop database -db db_unique_name [-stopoption stop_options]
[-stopconcurrency number_of_instances] [-drain_timeout timeout] [-eval]
[-force] [-verbose]
パラメータ
表A-18 srvctl stop databaseコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
停止するデータベースの一意の名前を指定します。 |
-stopoption stop_options |
必要に応じて、停止コマンドのオプションを指定できます( |
-stopconcurrency number_of_instances |
必要に応じて、同時に停止するデータベース・インスタンスの数を指定するか、または空の停止同時実行値の場合は ノート: -stopconcurrency パラメータの値が合計インスタンス数より大きい場合、このパラメータには効果がなく、0 と同じです。
|
-drain_timeout timeout |
必要に応じて、リソース・ドレイニング処理を完了するために許可される時間(秒)を指定できます。デフォルトでは、このパラメータは設定されていません。0または任意の正の整数を指定できます。空の文字列にすると、パラメータの設定が解除されます。0を指定した場合、エージェントはサービス・ドレイニングに関連する処理を即時に実行します。 ドレイン・タイムアウトは、サービスがセッションのドレイニングの完了を待機する最大時間であり、これを越えると終了する( |
-eval |
必要に応じて、このパラメータを使用して、コマンドがシステムに及ぼす影響を仮定的に評価できます。 |
-force |
必要に応じて、このパラメータを使用して、データベース、そのインスタンス、そのサービス、およびそれらのサービスに依存するリソースを停止できます。 |
-verbose |
必要に応じて、このパラメータを使用して、詳細な出力を表示できます。 |
例
次のコマンド例では、データベースを停止して、詳細な出力を含めます。
$ srvctl stop database -db db1 -drain_timeout 50 -verbose
Draining in progress on services svc1,svc2.
Drain complete on services svc1.
Draining in progress on services svc2.
Draining in progress on services svc2.
Drain complete on services svc2.
srvctl unsetenv database
構文
srvctl unsetenv database -db db_unique_name -envs "name_list"
パラメータ
表A-19 srvctl unsetenv databaseコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
環境変数の設定を解除するデータベースの一意の名前を指定します。 |
-envs "name_list" |
二重引用符( |
例
次の例では、2つのクラスタ・データベース環境変数の設定を解除します。
$ srvctl unsetenv database -db crm -envs "CLASSPATH,LANG"
srvctl update database
構文
srvctl update database -db db_unique_name
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
-
更新するデータベースの一意の名前を指定します。
srvctl upgrade database
構文
srvctl upgrade database -db db_unique_name -oraclehome Oracle_home
パラメータ
表A-20 srvctl upgrade databaseコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
アップグレードするデータベースの一意の名前を指定します。 |
-oraclehome Oracle_home |
アップグレードした |
srvctl disable diskgroup
構文
srvctl disable diskgroup -diskgroup diskgroup_name [-node "node_list"]
パラメータ
表A-21 srvctl disable diskgroupコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-diskgroup diskgroup_name |
無効化するOracle ASMディスク・グループの名前を指定します。 |
-node "node_list" |
必要に応じて、ディスク・グループを無効化するノード名を二重引用符( ノート: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。 |
例
次の例では、クラスタ内の2つのノード(mynode1
およびmynode2
)でOracle ASMディスク・グループ(dgroup1
)を無効化します。
$ srvctl disable diskgroup -diskgroup dgroup1 -node "mynode1,mynode2"
srvctl enable diskgroup
構文
srvctl enable diskgroup -diskgroup diskgroup_name [-node "node_list"]
パラメータ
表A-22 srvctl enable diskgroupコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-diskgroup diskgroup_name |
有効化するOracle ASMディスク・グループの名前を指定します。 |
-node "node_list" |
必要に応じて、ディスク・グループを有効化するノード名を二重引用符( ノート: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。 |
例
次の例では、ノード(mynode1
およびmynode2
)でOracle ASMディスク・グループ(diskgroup1
)を有効化します。
$ srvctl enable diskgroup -diskgroup diskgroup1 -node "mynode1,mynode2"
srvctl predict diskgroup
構文
srvctl predict diskgroup -diskgroup diskgroup_name [-verbose]
使用上のノート
障害を評価するOracle ASMディスク・グループの名前を指定します。必要に応じて、-verbose
パラメータを使用して、詳細な出力を表示できます。
srvctl remove diskgroup
構文
srvctl remove diskgroup -diskgroup diskgroup_name [-force]
使用上のノート
削除するOracle ASMディスク・グループの名前を指定します。必要に応じて、-force
パラメータを使用して、依存性を無視し、ディスク・グループを強制的に削除できます。
例
次の例では、DG1
Oracle ASMディスク・グループを強制的に削除します。
$ srvctl remove diskgroup -diskgroup DG1 -force
srvctl start diskgroup
構文
srvctl start diskgroup -diskgroup diskgroup_name [-node "node_list"]
パラメータ
表A-23 srvctl start diskgroupコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-diskgroup diskgroup_name |
起動するOracle ASMディスク・グループの名前を指定します。 |
-node "node_list" |
必要に応じて、ディスク・グループ・リソースを起動するノード名を二重引用符( ノート: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。 |
例
次の例では、ノード(mynode1
およびmynode2
)でOracle ASMディスク・グループ(diskgroup1
)を起動します。
$ srvctl start diskgroup -diskgroup diskgroup1 -node "mynode1,mynode2"
srvctl status diskgroup
構文
srvctl status diskgroup -diskgroup diskgroup_name [-node "node_list"]
[-detail] [-verbose]
パラメータ
表A-24 srvctl status diskgroupコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-diskgroup diskgroup_name |
ステータスを表示するOracle ASMディスク・グループの名前を指定します。 |
-node "node_list" |
必要に応じて、Oracle ASMディスク・グループのステータスを確認するノード名のカンマ区切りリストを指定できます。 ノート: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。 |
-detail |
必要に応じて、このパラメータを使用して、Oracle ASMディスク・グループの詳細なステータス情報を表示できます。 |
-verbose |
必要に応じて、このパラメータを使用して冗長出力を表示できます。 |
例
次の例では、dgrp1
Oracle ASMディスク・グループのステータスを表示します。
$ srvctl status diskgroup -diskgroup dgrp1 -node "mynode1,mynode2" -detail
srvctl stop diskgroup
構文
srvctl stop diskgroup -diskgroup diskgroup_name [-node "node_list"] [-force]
パラメータ
表A-25 srvctl stop diskgroupコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-diskgroup diskgroup_name |
停止するOracle ASMディスク・グループの名前を指定します。 |
-node "node_list" |
必要に応じて、Oracle ASMディスク・グループ・リソースを停止するノード名を二重引用符( ノート: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。 |
-force |
必要に応じて、このパラメータを使用して、強制ディスマウントを実行できます。このパラメータでは、停止するディスク・グループに依存するデータベースは停止されませんが、これによりデータベースに障害が発生する可能性があります。 |
例
次のコマンドは、2つのノード(mynode1
およびmynode2
)でOracle ASMディスク・グループ(diskgroup1
)を停止します。
$ srvctl stop diskgroup -diskgroup diskgroup1 -node "mynode1,mynode2" -force
srvctl start home
構文
srvctl start home -oraclehome Oracle_home -statefile state_file -node node_name
パラメータ
表A-26 srvctl start homeコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-oraclehome Oracle_home |
Oracle RestartまたはOracle Clusterware管理リソースを起動するOracleホームのパスを指定します。 |
-statefile state_file |
SRVCTLで状態ファイルを書き込むディレクトリへのパスを指定します。 |
-node node_name |
Oracleホームが存在するノードの名前を指定します。 ノート: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。 |
例
次のコマンドにより、Oracleホームが起動されます。
$ srvctl start home -oraclehome /u01/app/oracle/product/12.2.0/db_1
-statefile ~/state.txt -node node1
srvctl status home
構文
srvctl status home -oraclehome Oracle_home -statefile state_file -node node_name
パラメータ
表A-27 srvctl status homeコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-oraclehome Oracle_home |
Oracle RestartまたはOracle Clusterware管理リソースを起動するOracleホームのパスを指定します。 |
-statefile state_file |
このコマンドが生成した状態情報を保持するテキスト・ファイルが含まれているディレクトリへのパスを指定します。 |
-node node_name |
Oracleホームが存在するノードの名前を指定します。 ノート: このパラメータは、Oracle Clusterwareでは必須ですが、それ以外では使用できません。 |
例
次の例では、特定のOracleホームのステータスを取得します。
$ srvctl status home -oraclehome /u01/app/oracle/product/12.1/dbhome_1 -statefile
~/state.txt -node stvm12
前述のコマンドでは次のような出力が戻されます。
Database cdb1 is running on node stvm12
srvctl stop home
構文
srvctl stop home -oraclehome Oracle_home -statefile state_file -node node_name
[-stopoption stop_options] [-force]
パラメータ
表A-28 srvctl stop homeコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-oraclehome Oracle_home |
Oracle RestartまたはOracle Clusterware管理リソースを起動するOracleホームのディレクトリ・パスを指定します。 ノート: 指定するOracleホームのパスは、SRVCTLを起動するOracleホームと同じバージョンである必要があります。 |
-statefile state_file |
SRVCTLで状態ファイルに書き込むディレクトリへのパスを指定します。 |
-node node_name |
Oracleホームが存在するノードの名前を指定します。 ノート: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。 |
-stopoption stop_options |
必要に応じて、データベースの停止オプションを指定できます( 関連項目: 停止オプションの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』を参照してください。 |
-force |
必要に応じて、このパラメータを使用して、エラーがレポートされる場合にもリソースを停止できます。 |
例
次の例では、Oracleホームを停止します。
$ srvctl stop home -oraclehome /u01/app/oracle/product/12.1.0/db_1 -statefile
~/state.txt
srvctl add instance
クラスタ・データベース構成にインスタンスの構成を追加します。
このコマンドは管理者管理データベースにのみ使用できます。ポリシー管理データベースの場合は、srvctl modify srvpool
コマンドを使用してインスタンスを追加し、データベースで使用するサーバー・プールの最大サイズまたは最小サイズ(あるいはその両方)を増やします。
構文
srvctl add instance -db db_unique_name -instance instance_name
-node node_name [-force]
パラメータ
表A-29 srvctl add instanceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
インスタンスを追加するデータベースの一意の名前 |
-instance instance_name |
追加するインスタンスの名前 |
-node node_name |
インスタンスを作成するノードの名前 |
-force |
必要に応じて、一部のリソースが停止されても追加操作を強制できます。 |
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle ClusterwareおよびOracle RACでのみ使用できます。
-
このコマンドによって、
CARDINALITY
リソース属性の値が増加します。 -
Oracle RAC One Nodeデータベースでこのコマンドを使用しようとすると、コマンドからデータベースをOracle RACに変換する必要があるという内容のエラーが戻されます。
例
次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl add instance -db crm -instance crm01 -node gm01
$ srvctl add instance -db crm -instance crm02 -node gm02
$ srvctl add instance -db crm -instance crm03 -node gm03
srvctl disable instance
このコマンドで無効化するデータベース・インスタンスが、有効化されている最後のデータベース・インスタンスである場合は、この操作によってデータベースも無効化されます。
ノート:
-
このコマンドはOracle ClusterwareおよびOracle RACでのみ使用可能です。
-
Oracle RAC One Nodeデータベースでこのコマンドを実行すると、このコマンドから、かわりに
database
名詞を使用するように求めるエラーが戻されます。
構文
srvctl disable instance -db db_unique_name -instance "instance_name_list"
パラメータ
表A-30 srvctl disable instanceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
インスタンスを無効化するデータベースの一意の名前を指定します。 |
-instance "instance_name_list" |
無効化する1つのインスタンス名、または二重引用符( |
例
次の例では、crm
データベースの2つのインスタンス(crm1
およびcrm2
)を無効化します。
$ srvctl disable instance -db crm -instance "crm1,crm3"
srvctl enable instance
ノート:
-
このコマンドは、Oracle ClusterwareおよびOracle RACでのみ使用できます。
-
Oracle RAC One Nodeデータベースでこのコマンドを実行すると、このコマンドから、かわりに
database
名詞を使用するように求めるエラーが戻されます。
構文
srvctl enable instance -db db_unique_name -instance "instance_name_list"
パラメータ
表A-31 srvctl enable instanceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
インスタンスを有効化するデータベースの一意の名前を指定します。 |
-instance "instance_name_list" |
有効化するインスタンス名を二重引用符( |
例
次の例では、crm
データベースの2つのインスタンスを有効化します。
$ srvctl enable instance -db crm -instance "crm1,crm2"
srvctl modify instance
構文
srvctl modify instance -db db_unique_name -instance instance_name
-node node_name
パラメータ
表A-32 srvctl modify instanceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-database db_unique_name |
データベースの一意の名前を指定します。 |
-instance instance_name |
データベース・インスタンス名を指定します。 ノート:
|
-node node_name |
インスタンスを実行するノードの名前。このパラメータの値を |
使用上のノート
このコマンドは、実行インスタンスの名前変更または再配置には使用できません。
例
次の例では、データベース・インスタンスamdb1
が、指定されたノードmynode
で実行されるように、管理者管理データベースamdb
の構成を変更します。
$ srvctl modify instance -db amdb -instance amdb1 -node mynode
次の例は、mynode
で実行する場合に、ポリシー管理データベースpmdb
でインスタンス名pmdb1
を使用するようにします。
$ srvctl modify instance -db pmdb -instance pmdb1_1 -node mynode
次の例は、前述の例で確立されたディレクティブを削除します。
$ srvctl modify instance -db pmdb -instance pmdb1_1 -node ""
srvctl remove instance
ポリシー管理のデータベースの構成を削除するには、srvctl modify srvpool
コマンドを使用してサーバー・プールのサイズを縮小する必要があります。
構文
srvctl remove instance -db db_unique_name -instance instance_name
[-noprompt] [-force]
パラメータ
表A-33 srvctl remove instanceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
管理者管理データベースの一意の名前を指定します。 |
-instance instance_name |
削除するインスタンスの名前を指定します。 |
-noprompt |
このパラメータは、プロンプトを抑止する場合に使用します。 |
–force |
このパラメータは、インスタンスが実行中ではないことの確認をスキップし、実行中であっても削除する場合に使用します。また、インスタンスに実行中のサービスがないことのチェックもスキップし、インスタンスが削除される前にこれらのサービスを停止します。 |
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle ClusterwareおよびOracle RACでのみ使用できます。
-
-force
パラメータを使用した場合は、インスタンスで実行されているすべてのサービスが停止されます。インスタンスを削除する前に、削除されるインスタンスを優先インスタンスまたは使用可能インスタンスとして使用しないようにサービスを再構成することをお薦めします。 -
Oracle RAC One Nodeデータベースでこのコマンドを使用しようとすると、コマンドから、そのデータベースを削除しないかぎり、インスタンスを削除できないことを示すエラーが戻されます。
例
次の例では、crm
データベースからcrm01
データベース・インスタンスを削除します。
$ srvctl remove instance -db crm -instance crm01
srvctl start instance
クラスタ・データベースのインスタンスを起動します。
srvctl start instance
コマンドは、データベース・インスタンスおよびデータベース・インスタンスを含むノード上のすべてのリスナーを起動するために使用します
構文
srvctl start instance
コマンドは、次の構文モデルの1つで使用します。
srvctl start instance -db db_unique_name -node node_name
[-instance "instance_name"] [-startoption start_options]
srvctl start instance -db db_unique_name -instance "inst_name_list"
[-startoption start_options]
パラメータ
表A-34 srvctl start instance Parameters
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
データベースの一意の名前。 |
-node node_name |
単一ノードの名前。 ノート: このパラメータは、ポリシー管理データベースに使用します。 |
-instance { "instance_name" | "inst_name_list" } |
シングル・インスタンスの名前またはインスタンス名のカンマ区切りリスト ノート: このパラメータは、管理者管理データベースに使用します。 |
-startoption start_options |
起動コマンドのオプション( ノート: 起動オプションに複数の語を指定する場合( |
使用上のノート
-
このコマンドはOracle ClusterwareおよびOracle RACでのみ使用可能です。
-
Oracle RAC One Nodeデータベースでこのコマンドを実行すると、このコマンドから、かわりに
database
名詞を使用するように求めるエラーが戻されます。
srvctl stop instance
srvctl stop instance
コマンドは、インスタンスを停止し、指定したインスタンスで実行中のサービスを停止します。
構文
次の構文モデルのいずれかとともに、このコマンドを使用します。
1つ以上のノードですべてのインスタンスを停止するには:
srvctl stop instance -node "node_list" [-stopoption stop_options]
[-drain_timeout timeout] [-force] [-failover] [-verbose]
特定のノードで実行されているデータベースのインスタンスを停止するには:
srvctl stop instance -db db_unique_name -node "node_list"
[-stopoption stop_options] [-drain_timeout timeout] [-force] [-failover] [-verbose]
データベースの名前で1つ以上のインスタンスを停止するには:
srvctl stop instance -db db_unique_name -instance "instance_name_list"
[-stopoption stop_options] [-drain_timeout timeout] [-force] [-failover] [-verbose]
パラメータ
表A-35 srvctl stop instanceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
停止するインスタンスのデータベースの一意の名前を指定します。 |
-node "node_list" |
二重引用符(
|
-instance "instance_name_list" |
二重引用符( |
-stopoption stop_options |
停止コマンドのオプションを指定します( |
-drain_timeout timeout |
リソース・ドレイニング処理を完了するために許可される時間(秒)。デフォルトでは、このパラメータは設定されていません。0または任意の正の整数を指定できます。空の文字列にすると、パラメータの設定が解除されます。0を指定した場合、エージェントはサービス・ドレイニングに関連する処理を即時に実行します。 ドレイン・タイムアウトは、サービスがセッションのドレイニングの完了を待機する最大時間であり、これを越えると終了する( |
-force |
このパラメータは、 |
–failover |
|
-verbose |
冗長出力を表示します。 |
使用上のノート
このコマンドをOracle RAC One Nodeデータベースで実行すると、このコマンドは、かわりにsrvctl stop database
コマンドを使用するように求めるエラーを返します。
例
次のコマンド例では、ノードserver1
で実行されているdb1
データベースのインスタンスを停止し、詳細な出力が含まれます。
$ srvctl stop instance -db db1 -node server1 -drain_timeout 50 -verbose
Draining in progress on services svc1
Draining in progress on services svc1
Drain complete on services svc1
関連項目
srvctl update instance
srvctl update instance
コマンドは、データベース・インスタンスのオープン・モードまたはターゲットOracle ASMインスタンスを変更します。
構文
srvctl update instance -db db_unique_name [-instance "instance_name_list"
| -node "node_list"] [-startoption start_options] [-targetinstance instance_name]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
データベースの一意の名前。 |
-instance "instance_name_list" | -node "node_list" |
更新するインスタンス名またはノード名のカンマ区切りリスト。ノード名のリストを指定すると、SRVCTLは指定されたノードで実行中のインスタンスを更新します。 |
-startoption start_options |
データベースの起動オプション( |
-targetinstance instance_name |
ターゲットのOracle ASMインスタンスまたはOracle ASM IOServerインスタンス。間に空白を入れずに二重引用符( |
例
次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl update instance -db db00 -instance db00_3 -targetinstance +ASM2
srvctl add listener
クラスタ内のすべてのノードにリスナーを追加します。
構文
次の構文モデルのいずれかとともに、このコマンドを使用します。
Oracle Databaseリスナーを作成するには:
srvctl add listener [-listener listener_name] [-netnum network_number] [-oraclehome Oracle_home]
[-user user_name] [-endpoints "[TCP:]port_list[:FIREWALL={ON|OFF}][/IPC:key][/NMP:pipe_name]
[/{TCPS|SDP|EXADIRECT}port_list[:FIREWALL={ON|OFF}]]" [-group group_name]] [-invitednodes "node_list"]
[-invitedsubnets "subnet_list"] [-skip]
Oracle ASMリスナーを作成するには:
srvctl add listener [-listener listener_name] -asmlistener [-subnet subnet]
[-endpoints "[TCP:]port_list[:FIREWALL={ON|OFF}][/IPC:key][/NMP:pipe_name]
[/{TCPS|SDP|EXADIRECT}port_list[:FIREWALL={ON|OFF}]]" [-group group_name]] [-invitednodes "node_list"]
[-invitedsubnets "subnet_list"] [-skip]
SCANリスナーを作成するには、srvctl add scan_listener
コマンドを使用します。
パラメータ
表A-36 srvctl add listenerコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-listener listener_name |
リスナー名を指定します。このパラメータは省略可能です。 このパラメータを指定しない場合、リスナーの名前はデフォルトで |
-netnum network_number |
VIPを取得するネットワーク番号(オプション)。指定しなかった場合は、 ノート: Oracle Databaseリスナーを追加する場合は、このパラメータを使用してください。 |
-oraclehome oracle_home |
クラスタ・データベースのOracleホームを指定します。このパラメータを含めなかった場合は、SRVCTLによってデフォルトでGridホームが使用されます。 ノート: Oracle Databaseリスナーを追加する場合は、このパラメータを使用してください。 |
-user user_name |
リスナーを実行するユーザーを、より低い権限のユーザーに設定するには、このコマンドを使用します。セキュリティを向上させるためにこのパラメータを使用することをお薦めします。 ノート:
|
-endpoints "[TCP:]port_list[:FIREWALL={ON|OFF}][/IPC:key] [/NMP:pipe_name][/{TCPS|SDP|EXADIRECT}port_list[:FIREWALL={ON|OFF}]]"] |
リスナーのプロトコル仕様。 Oracle Databaseリスナーに TCPSポート、SDPポート、およびEXADIRECTポートのエンドポイントを指定することもできます。 ノート: この属性はオンライン・リソース属性変更を使用して変更できます。 |
-group group_name |
必要に応じて、 |
-invitednodes "node_list" |
リスナーへの登録を許可するノード名のカンマ区切りリストを指定します。 |
-invitedsubnets "subnet_list" |
リスナーへの登録を許可するサブネットのカンマ区切りリストを指定します。 |
-skip |
ポートの確認をスキップすることを示します。 |
-asmlistener |
リスナー・タイプとしてOracle ASMリスナーを指定します。 ノート: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。 |
-subnet subnet |
Oracle ASMリスナーに使用するサブネットを指定します。 ノート: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。 |
使用上のノート
-user
パラメータを指定する場合、LinuxおよびUNIXプラットフォームで、root
ユーザーとしてこのコマンドを実行する必要があります。
例
次のコマンドは、ポート1341、1342および1345でリスニングするlistener112
というリスナーを追加し、クラスタ内の各ノードのOracleホーム・ディレクトリから実行されます。
$ srvctl add listener -listener listener112 -endpoints "1341,1342,1345"
-oraclehome /u01/app/oracle/product/12.2.0/db1
リスナーがGridホームではなくOracle RACホームで構成されている場合は、listener.ora
ファイルが、$ORACLE_HOME/bin/orabasehome
ユーティリティによって返される場所の下のサブディレクトリnetwork/admin
(/u02/racbase/homes/OraDB20Home1/network/admin
など)に作成されます。
srvctl config listener
Oracle Clusterwareに登録されている特定のリスナーの構成情報を表示します。
構文
srvctl config listener [-listener listener_name | -asmlistener] [-all]
パラメータ
表A-37 srvctl config listenerコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-listener listener_name | -asmlistener |
特定のリスナーの名前またはリスナーのタイプ(Oracle ASM)。 このパラメータを指定しない場合は、SRVCTLによってデフォルトのデータベース・リスナーの構成が表示されます。 |
-all |
詳細な構成情報の出力。 |
例
このコマンドによって、次のような出力が返されます。
Name: LISTENER
Subnet: 10.100.200.195
Type: type
Owner: scott
Home: Grid_home
End points: TCP:1521
srvctl disable listener
構文
srvctl disable listener [-listener listener_name] [-node node_name]
パラメータ
表A-38 srvctl disable listenerコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-listener listener_name |
必要に応じて、特定のリスナー・リソースの名前を指定できます。このパラメータを指定しない場合、リスナー名はデフォルトで |
-node node_name |
必要に応じて、無効化するリスナー・リソースが実行されているクラスタ・ノードの名前を指定できます。 ノート: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。 |
例
次の例では、ノードnode5
でlistener_crm
という名前のリスナー・リソースを無効化します。
$ srvctl disable listener -listener listener_crm -node node5
srvctl enable listener
構文
srvctl enable listener [-listener listener_name] [-node node_name]
パラメータ
表A-39 srvctl enable listenerコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-listener listener_name |
必要に応じて、リスナー・リソースの名前を指定できます。このパラメータを使用しない場合、リスナー名はデフォルトで |
-node node_name |
必要に応じて、リスナーを有効化するクラスタ・ノードの名前を指定できます。 ノート: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。 |
例
次の例では、node5
という名前のノードでlistener_crm
という名前のリスナーを有効化します。
$ srvctl enable listener -listener listener_crm -node node5
srvctl getenv listener
構文
srvctl getenv listener [-listener listener_name] [-envs "name_list"]
パラメータ
表A-40 srvctl getenv listenerコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-listener listener_name |
必要に応じて、環境変数を取得するリスナーの名前を指定できます。 このパラメータを使用しない場合、リスナー名はデフォルトで |
-envs "name_list" |
必要に応じて、環境変数の名前を二重引用符( このパラメータを使用しなかった場合、SRVCTLはリスナーに関連付けられているすべての環境変数の値を表示します。 |
例
次の例は、デフォルト・リストに指定されたすべての環境変数を一覧表示します。
$ srvctl getenv listener
srvctl modify listener
デフォルト・リスナーか、Oracle RestartまたはOracle Clusterwareに登録されている特定のリスナーについて、リスナーの実行元Oracleホーム・ディレクトリとその所有者であるオペレーティング・システム・ユーザーの名前、リスナー・エンドポイント、またはリスナーがリスニングするパブリック・サブネットを変更します。
リスナーの名前を変更する場合、srvctl remove listener
およびsrvctl add listener
コマンドを使用します。
構文
srvctl modify listener [-listener listener_name] [-oraclehome oracle_home]
[-endpoints "[TCP:]port_list[:FIREWALL={ON|OFF}][/IPC:key][/NMP:pipe_name]
[/{TCPS|SDP|EXADIRECT}port_list[:FIREWALL={ON|OFF}]]"] [-group <group>]
[-user user_name] [-netnum network_number]
パラメータ
表A-41 srvctl modify listenerコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-listener listener_name |
必要に応じて、変更するリスナーの名前を入力できます。 このパラメータを使用しない場合、デフォルトの名前である |
-oraclehome oracle_home |
このパラメータを使用することを選択した場合は、SRVCTLは指定したOracleホームから実行されるようにリスナーを移動します。 ノート: このパラメータを使用する場合は、新しい |
-endpoints "[TCP:]port_list[:FIREWALL={ON|OFF}][/IPC:key][/NMP:pipe_name][/{TCPS|SDP|EXADIRECT}port_list[:FIREWALL={ON|OFF}]]" |
必要に応じて、このパラメータを使用して、リスナーのプロトコル仕様を変更できます。プロトコルの文字列を二重引用符(
TCPSポート、SDPポートおよびEXADIRECTポートのエンドポイントを変更することもできます。 ノート: この属性はオンライン・リソース属性変更を使用して変更できます。 |
-group group_name |
必要に応じて、 |
-user user_name |
必要に応じて、指定されたOracleリスナーを所有するオペレーティング・システム・ユーザーの名前を指定できます ノート:
|
-netnum network_number |
必要に応じて、このパラメータを使用して、リスナーがリスニングするパブリック・サブネットを変更できます。 ノート: 常に1つ以上のリスナーをデフォルトのネットワークに持つことをお薦めします。このパラメータを使用して、デフォルトのネットワークをリスニングする唯一のリスナーのネットワークを変更しないでください。 |
例
次の例は、デフォルト・リスナーのTCPポートを変更します。
$ srvctl modify listener -endpoints "TCP:1521,1522"
srvctl predict listener
構文
srvctl predict listener listener_name [-verbose]
使用上のノート
障害の結果を予測するリスナーの名前を指定します。必要に応じて、-verbose
パラメータを使用して、詳細な出力を表示できます。
srvctl remove listener
構文
srvctl remove listener [-listener listener_name | -all] [-force]
使用上のノート
-
必要に応じて、削除するリスナーの名前を指定したり、
-all
パラメータを使用してすべてのリスナーを削除できます。リスナー名を指定しない場合、リスナー名はデフォルトでLISTENER
(データベース・リスナーの場合)またはLISTENER_ASM
(Oracle ASMリスナーの場合)になります。 -
必要に応じて、
-force
パラメータを使用して、このリスナーに依存する他のリソース(データベースなど)があるかどうかの確認をスキップし、リスナーを削除できます。
例
次の例では、lsnr01
という名前のリスナーの構成を削除します。
$ srvctl remove listener -listener lsnr01
srvctl setenv listener
構文
このコマンドは、次のいずれかの構文モデルで使用します。
srvctl setenv listener [-listener listener_name] -envs "name=val[,...]"
srvctl setenv listener [-listener listener_name] -env "name=val"
パラメータ
表A-42 srvctl setenv listenerコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-listener listener_name |
必要に応じて、リスナーの名前を指定できます。 このパラメータを使用しない場合、リスナー名はデフォルトで |
|
環境変数の名前/値ペアのカンマ区切りリストを、二重引用符( |
-env "name=val" |
このパラメータを使用して、単一の環境変数を二重引用符( |
例
次の例は、デフォルト・リスナーの言語環境構成を設定します。
$ srvctl setenv listener -env "LANG=en"
srvctl start listener
構文
srvctl start listener [-node node_name] [-listener listener_name]
パラメータ
表A-43 srvctl start listenerコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-node node_name |
リスナーを起動する特定のノード名を指定します。 ノート: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。 |
-listener listener_name |
特定のリスナー名を指定します。リスナーの名前を取得するには、 このパラメータに値を割り当てていない場合、SRVCTLはクラスタ内の既知のリスナーをすべて起動します。 |
例
次のコマンドは、server3
というノード上のOracle Clusterwareによって管理されるすべてのリスナーを起動します。
$ srvctl start listener -node server3
srvctl status listener
構文
srvctl status listener [-listener listener_name] [-node node_name] [-verbose]
パラメータ
表A-44 srvctl status listenerコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-listener listener_name |
オプションで、リスナーの名前を指定できます。 このパラメータを使用しない場合、リスナー名はデフォルトで |
-node node_name |
必要に応じて、クラスタ・ノードの名前を指定できます。 ノート: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。 |
–verbose |
必要に応じて、このパラメータを使用して冗長出力を表示できます。 |
例
次の例では、ノードnode2
のデフォルト・リスナーのステータスを表示します。
$ srvctl status listener -node node2
srvctl stop listener
このコマンドは、非クラスタ・データベースのリスナーを非クラスタ・データベース・ホームから停止する場合にも使用できます。ただし、非クラスタ・データベース・ホームから実行する場合は、SRVCTLに-node
パラメータは指定できません。
構文
srvctl stop listener [-listener listener_name] [-node node_name] [-force]
パラメータ
表A-45 srvctl stop listenerコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-listener listener_name |
停止するリスナーの名前を指定します。 このパラメータに値を割り当てていない場合、SRVCTLはクラスタ内の既知のリスナーをすべて停止します。 |
-node node_name |
オプションで、特定のリスナーを実行している単一ノードの名前を指定できます。 ノート: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。 |
–force |
強制的にリスナーを停止します。 |
例
次のコマンドでは、ノードmynode1
のリスナーをすべて停止します。
$ srvctl stop listener -node mynode1
srvctl unsetenv listener
構文
srvctl unsetenv listener [-listener listener_name] -envs "name_list"
パラメータ
表A-46 srvctl unsetenv listenerコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-listener listener_name |
必要に応じて、環境構成の設定を解除するリスナーの名前を指定できます。 このパラメータを使用しない場合、リスナー名はデフォルトで |
-envs "name_list" |
設定を解除する環境変数名を二重引用符( |
例
次の例は、デフォルト・リスナーの環境変数TNS_ADMIN
の設定を解除します。
$ srvctl unsetenv listener -envs "TNS_ADMIN"
srvctl update listener
構文
srvctl update listener
使用上のノート
-
このコマンドには、
-help
を除き、その他のパラメータは指定できません。 -
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
srvctl add network
静的ネットワークまたは動的ネットワークを追加します。
サーバーが複数のネットワークに接続している場合、このコマンドを使用して、Oracle RAC用の追加のネットワーク・インタフェースを構成でき、これによって複数のパブリック・ネットワーク上にVIPを作成できるようになります。
構文
srvctl add network [-netnum net_number] -subnet subnet/netmask[/if1[|if2...]]
[-nettype {STATIC | DHCP | AUTOCONFIG | MIXED}] [-pingtarget "ping_target_list"]
[-skip] [-verbose]
パラメータ
表A-47 srvctl add networkコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-netnum net_number |
ネットワーク番号。デフォルトは1です。 |
-subnet subnet/netmask [/if1[|if2|...]] |
サブネットを定義します。インタフェース名を指定しない場合、ネットワークは指定されたサブネットの任意のインタフェースを使用します。 IPv6の場合、 |
-nettype {STATIC|DHCP|AUTOCONFIG|MIXED} |
ネットワーク・タイプ( ネットワーク・タイプとして ネットワーク・タイプとして ネットワーク・タイプとして ネットワーク・タイプに |
-pingtarget "ping_target_list" |
pingするIPアドレスまたはホスト名のカンマ区切りリスト。 |
-skip |
このパラメータはサブネットのチェックをスキップする場合に使用します。 |
-verbose |
詳細な出力。 |
使用上のノート
-
このコマンドを実行するには、LinuxシステムおよびUNIXシステムでは
root
ユーザーとしてログインし、Windowsでは管理者権限を持つユーザーとしてログインする必要があります。 -
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
-
DHCP割当てのネットワークがサポートされるのはデフォルトのネットワークのみで、後続のネットワークではサポートされません。
-
また、
LISTENER_NETWORKS
データベース初期化パラメータを使用して、クライアントが適切なネットワークにリダイレクトするように制御できます。
例
次に、このコマンドの例を示します。
# srvctl add network -netnum 3 -subnet 192.168.3.0/255.255.255.0
srvctl config network
クラスタのネットワーク構成を表示します。
構文
srvctl config network [-netnum network_number]
使用上のノート
-
構成情報を表示するネットワークを指定します。
-
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
例
次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl config network -netnum 2
srvctl modify network
構文
srvctl modify network [-netnum network_number] [-subnet subnet/netmask
[/if1[|if2|...]]] [-nettype network_type | -iptype {ipv4 | ipv6 | both}]
[-pingtarget "ping_target_list"] [-verbose]
パラメータ
表A-48 srvctl modify networkコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-netnum network_number |
必要に応じて、変更するネットワーク番号を指定できます。デフォルトは1です。 |
-subnet subnet/netmask [/if1[|if2|...]] |
必要に応じて、パブリック・ネットワークのサブネット番号を指定できます。ネットマスクとインタフェースを指定すると、変更対象のネットワークのネットマスクとインタフェースが変更されます。IPv6サブネットを指定する場合は、
|
-nettype network_type |
必要に応じて、このパラメータを使用して、ネットワーク・タイプをstatic 、dhcp 、autoconfig またはmixed に変更できます。
|
-iptype {ipv4 | ipv6 | both} |
ネットワーク・タイプを変更するかわりに、IPアドレスのタイプを |
-pingtarget "ping_target_list" |
必要に応じて、pingするIPアドレスまたはホスト名を二重引用符( |
-verbose |
オプションで、このパラメータを使用すると詳細出力を表示できます。 |
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
-
このコマンドを実行するには、LinuxシステムおよびUNIXシステムでは
root
でログインし、Windowsでは管理者権限を持つユーザーとしてログインする必要があります。 -
ネットワークのIPアドレス・タイプはIPv4からIPv6に、またはIPv6からIPv4に変更できます。
-
ネットワーク・タイプとして
static
を指定した場合は、srvctl add vip
コマンドを使用して仮想IPアドレスを指定する必要があります。 -
ネットワーク・タイプとして
dhcp
を指定した場合は、VIPエージェントによってDHCPサーバーからIPアドレスが取得されます。 -
ネットワーク・タイプとして
autoconfig
を指定した場合は、VIPエージェントによってネットワークのステートレスIPv6アドレスが生成されます。このパラメータは、IPv6ネットワークに対してのみ使用できます。サブネット/ネットマスクの指定がIPv6アドレスに対応していない場合は、SRVCTLによってエラーが戻されます。 -
ネットワークを
static
からmixed
に変更する場合は、動的に取得されるアドレスに名前を登録できるように、まずGNSを構成する必要があります。 -
ネットワーク・タイプとして
mixed
を指定した場合は、VIPリソースで静的IPアドレスとDHCPまたはautoconfigを通じて動的に取得されたIPアドレスの両方が使用されます。 -
ネットワーク・タイプとして
mixed_autoconfig
を指定した場合は、VIPリソースで静的IP構成が保持され、DHCPサーバーからIPアドレスが取得されるか(IPv4ネットワークを指定した場合)、ステートレスな自動構成IPアドレスが生成されます(IPv6ネットワークを指定した場合)。
例
次の例は、サブネット数、ネットマスクとインタフェース・リストを変更します。
# srvctl modify network -subnet 192.168.2.0/255.255.255.0/eth0
次の例は、2つ目のネットワークをDHCPに変更します。
# srvctl modify network -netnum 2 -nettype dhcp
次の例は、IPv6サブネットおよびネットマスクをデフォルト・ネットワークに追加します。
# srvctl modify network -subnet 2606:b400:400:18c0::/64
次の例は、ネットワークからIPv4構成を削除します。
# srvctl modify network -iptype ipv6
srvctl predict network
構文
srvctl predict network [-netnum network_number] [-verbose]
使用上のノート
必要に応じて、障害を評価するネットワークを指定できます。デフォルト値は1です。また、-verbose
パラメータを使用して、詳細な出力を表示することもできます。
例
次の例では、ネットワーク番号2で障害の結果を予測します。
$ srvctl predict network -netnum 2
srvctl remove network
構文
srvctl remove network {-netnum network_number | -all} [-force] [-verbose]
パラメータ
表A-49 srvctl remove networkコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-netnum network_number | -all |
削除するネットワーク番号を指定します。または、 |
-force |
必要に応じて、このパラメータを使用して、依存性に関係なく、指定したネットワークを削除できます。 |
-verbose |
オプションで、このパラメータを使用すると詳細出力を表示できます。 |
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
-
このコマンドを実行するには、完全な管理権限が必要です。LinuxシステムおよびUNIXシステムでは
root
でログインし、Windowsシステムでは管理者権限を持つユーザーとしてログインする必要があります。
例
次の例では、ネットワークを削除します。
# srvctl remove network -netnum 3
srvctl add nodeapps
指定したノードにノード・アプリケーション構成を追加します。
構文
このコマンドと、次の構文モデルの1つを一緒に使用して、特定のノードとVIP、または特定のサブネットとネットマスクを指定します。
srvctl add nodeapps
{-node node_name -address {vip_name | ip_address}/netmask[/if1[|if2|..]] [-skip]}
[-emport em_port] [-onslocalport ons_local_port]
[-onsremoteport ons_remote_port] [-onshostport hostname_port_list]
[-remoteservers hostname_port_list [-verbose]
srvctl add nodeapps -subnet subnet/netmask[/if1[|if2|...]] [-emport em_port]
[-onslocalport ons_local_port] [-onsremoteport ons_remote_port]
[-onshostport hostname_port_list] [-remoteservers hostname_port_list]
[-verbose]
パラメータ
表A-50 srvctl add nodeappsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-node node_name |
ノード・アプリケーションを作成するノードの名前。ノード名はオプションであり、ローカル・ノードでコマンドを実行する場合は指定する必要がありません。 |
-address {vip_name | ip_address}/netmask[/if1[|if2|..]]} |
指定したノードに従来のVIPノード・アプリケーションを作成します。 ノート: アップグレード構成および新規のDHCP以外の構成にこのパラメータを使用する必要があります。 |
-skip |
VIPアドレスの到達可能性の確認をスキップするには、このパラメータを指定します。 |
-subnet subnet/netmask [/if1[|if2 |...]] |
DHCPサブネットを作成します。インタフェース名を指定しない場合、VIPは指定されたサブネットの任意のインタフェースを使用します。 |
-emport em_port |
Oracle Enterprise Managerがリスニングするローカル・ポート。デフォルト・ポートは2016です。 |
-onslocalport ons_local_port |
そのノードのOracle Notification Serviceデーモンのリスナー・ポート。 この値を指定しない場合、Oracle Notification Serviceデーモンのリスナー・ポートはデフォルトで6100が使用されます。 ノート: ローカル・ポートとリモート・ポートは、それぞれ一意である必要があります。 |
-onsremoteport ons_remote_port |
リモートOracle Notification Serviceデーモン接続用のポート番号。 ポート番号を指定しない場合、デフォルト値の6200がOracle Notification Serviceリモート・ポートとして使用されます。 ノート: ローカル・ポートとリモート・ポートは、それぞれ一意である必要があります。 |
-onshostport host_port_list |
Oracle Notification Serviceネットワークには含まれていてもOracle Clusterwareクラスタには含まれていないリモート・ホストの ノート: リモート・ホストに |
-remoteservers host_port_list |
クラスタに含まれていないサーバーで使用されるOracle Notification Serviceデーモン用の |
-verbose |
詳細出力 |
使用上のノート
-
このコマンドを実行するには、LinuxシステムおよびUNIXシステムでは
root
でログインし、Windowsでは管理者権限を持つユーザーとしてログインする必要があります。 -
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
例
次に、このコマンドの例を示します。
# srvctl add nodeapps -node crmnode1 -address 1.2.3.4/255.255.255.0
srvctl config nodeapps
クラスタ内の各ノードのVIP構成を表示します。
ノート:
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
構文
srvctl config nodeapps [-viponly] [-onsonly]
使用上のノート
-viponly
を使用して、VIPアドレス構成を表示します。-onsonly
を使用して、Oracle Notification Service構成を表示します。
例
次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl config nodeapps -viponly -onsonly
srvctl disable nodeapps
構文
srvctl disable nodeapps [-gsdonly] [-adminhelper] [-verbose]
パラメータ
表A-51 srvctl disable nodeappsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-gsdonly |
必要に応じて、このパラメータを使用して、グローバル・サービス・デーモン(GSD)のみを無効化できます。 |
-adminhelper |
必要に応じて、このパラメータを使用して、Administratorヘルパーのみを無効化できます。 |
–verbose |
オプションで、このパラメータを使用すると詳細出力を表示できます。 |
使用上のノート
このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
例
次の例では、GSDを無効化します。
$ srvctl disable nodeapps -gsdonly -verbose
srvctl enable nodeapps
構文
srvctl enable nodeapps [-gsdonly] [-adminhelper] [-verbose]
パラメータ
表A-52 srvctl enable nodeappsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-gsdonly |
必要に応じて、このパラメータを使用して、グローバル・サービス・デーモン(GSD)のみを有効化できます。 |
-adminhelper |
必要に応じて、このパラメータを使用して、Administratorヘルパーのみを有効化できます。 |
–verbose |
オプションで、このパラメータを使用すると詳細出力を表示できます。 |
使用上のノート
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
例
次の例では、GSDを有効化します。
$ srvctl enable nodeapps -gsdonly -verbose
srvctl getenv nodeapps
構文
srvctl getenv nodeapps [-viponly] [-onsonly] [-envs "name_list"]
パラメータ
表A-53 srvctl getenv nodeappsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-viponly |
必要に応じて、このパラメータを使用して、VIPアドレス構成を表示できます。 |
-onsonly |
必要に応じて、このパラメータを使用して、Oracle Notification Service構成を表示できます。 |
-envs "name_list" |
オプションで、環境変数の名前のカンマ区切りリストを、二重引用符( このパラメータを使用しない場合は、ノード・アプリケーションに関連付けられているすべての環境変数の値が表示されます。 |
使用上のノート
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
例
次の例は、ノード・アプリケーションのすべての環境変数をリストします。
$ srvctl getenv nodeapps -viponly
srvctl modify nodeapps
構文
このコマンドと、次の構文モデルの1つを一緒に使用して、特定のノードとVIP、または特定のサブネットとネットマスクを指定します。
srvctl modify nodeapps {[-node node_name -address {vip_name|vip_address}/
netmask[/if1[|if2|...]] [-skip]} [-nettype network_type] [-emport em_port]
[-onslocalport ons_local_port] [-onsremoteport ons_remote_port]
[-remoteservers host:[port][,...]] [-verbose]
[-clientdata file] [-pingtarget "ping_target_list"]
srvctl modify nodeapps [-subnet subnet/netmask[/if1[|if2|...]]]
[-nettype network_type] [-emport em_port]
[-onslocalport ons_local_port] [-onsremoteport ons_remote_port]
[-remoteservers host:[port][,host:port,...]] [-verbose]
[-clientdata file] [-pingtarget "ping_target_list"]
パラメータ
表A-54 srvctl modify nodeappsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-node node_name |
変更するノード・アプリケーションが存在するノードの名前を指定します。 |
-address {vip_name|vip_address}/ netmask[/if1[|if2|...]] |
ノード・レベル仮想IP名またはアドレスを指定します。名前またはIPで指定されたアドレスは、デフォルトびネットワークのサブネット番号に一致する必要があります。 ノート: アップグレード構成および新規のDHCP以外の構成にこのパラメータを使用する必要があります |
-skip |
必要に応じて、このパラメータを使用して、VIPアドレスの到達可能性の確認をスキップできます。 |
-subnet subnet/netmask[/if1[|if2|...]] |
ノード名およびアドレスを指定するかわりに、パブリック・ネットワークのサブネット番号を指定できます。ネットマスクとインタフェースを指定すると、デフォルト・ネットワークのネットマスクとインタフェースが変更されます。また、 |
-nettype network_type |
必要に応じて、ネットワーク・サーバー・タイプを |
-emport em_port |
必要に応じて、Oracle Enterprise Managerがリスニングするローカル・ポートを変更できます。 ノート: この属性は、オンライン・リソース属性変更を使用して変更することもできます。 |
-onslocalport ons_local_port |
必要に応じて、Oracle Notification Serviceデーモンがローカル・クライアント接続をリスニングするポートを変更できます。 ノート:
|
-onsremoteport ons_remote_port |
必要に応じて、Oracle Notification Serviceデーモンがリモート・ホストからの接続をリスニングするポートを変更できます。 ノート:
|
-remoteservers host:[port][,...] |
必要に応じて、Oracle Notification Serviceネットワークには含まれていてもクラスタには含まれていないリモート・ホストの |
-clientdata file |
必要に応じて、インポートするウォレットを含むファイル、またはOracle Notification Service通信を保護するためのSSLに使用されるウォレットを削除する空の文字列を指定できます。 |
-pingtarget "ping_target_list" |
必要に応じて、pingするIPまたはホスト名を二重引用符( |
-verbose |
オプションで、このパラメータを使用すると詳細出力を表示できます。 |
使用上のノート
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
例
次の例では、アプリケーションVIPに100.200.300.40、ネットワーク・インタフェースeth0
のサブネットマスクに255.255.255.0を使用するようにmynode1
のnodeappsリソースを変更します。
$ srvctl modify nodeapps -node mynode1 -addr 100.200.300.40/255.255.255.0/eth0
srvctl remove nodeapps
構文
srvctl remove nodeapps [-force] [-noprompt] [-verbose]
パラメータ
表A-55 srvctl remove nodeappsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-force |
必要に応じて、このパラメータを使用して、依存性に関係なくノード・アプリケーション構成を強制的に削除できます。 |
-noprompt |
必要に応じて、このパラメータを使用してプロンプトを抑止できます。 |
-verbose |
オプションで、このパラメータを使用すると詳細出力を表示できます。 |
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
-
このコマンドを実行するには、完全な管理権限が必要です。LinuxシステムおよびUNIXシステムでは
root
でログインし、Windowsシステムでは管理者権限を持つユーザーとしてログインする必要があります。
srvctl setenv nodeapps
構文
srvctl setenv nodeapps {-envs "name=val[,...]" | -env "name=val"}
[-viponly] [-gsdonly] [-onsonly] [-verbose]
パラメータ
表A-56 srvctl setenv nodeappsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-envs "name=val[,...]" |
このパラメータは、環境変数の名前/値ペアを二重引用符( |
-env "name=val" |
または、このパラメータは、カンマやその他の特殊文字を含んだ値を二重引用符( |
-viponly |
必要に応じて、このパラメータを使用して、VIP構成のみを変更できます。 |
-gsdonly |
必要に応じて、このパラメータを使用して、GSD構成のみを変更できます。 |
-onsonly |
必要に応じて、このパラメータを使用して、ONSデーモン構成のみを変更できます。 |
-verbose |
オプションで、このパラメータを使用すると詳細出力を表示できます。 |
使用上のノート
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
例
次の例では、すべてのノード・アプリケーションのCLASSPATH
環境変数を設定します。
$ srvctl setenv nodeapps -env "CLASSPATH=/usr/local/jdk/jre/rt.jar" -verbose
srvctl start nodeapps
構文
srvctl start nodeapps [-node node_name] [-gsdonly] [-adminhelper] [-verbose]
パラメータ
表A-57 srvctl start nodeappsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-node node_name |
必要に応じて、ノード・レベル・アプリケーションを起動するノードを指定できます。 このパラメータを使用しない場合は、クラスタ内にあるすべてのアクティブなノードでノード・アプリケーションが起動されます。 |
-gsdonly |
必要に応じて、このパラメータを使用して、すべてのノード・アプリケーションではなくGSDのみを起動できます。 |
-adminhelper |
必要に応じて、このパラメータを使用して、すべてのノード・アプリケーションではなくAdministratorヘルパーのみを起動できます。 |
-verbose |
オプションで、このパラメータを使用すると詳細出力を表示できます。 |
使用上のノート
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
srvctl status nodeapps
構文
srvctl status nodeapps [-node node_name]
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
-
必要に応じて、ノード・アプリケーションのステータスを表示するノードを指定できます。
srvctl stop nodeapps
構文
srvctl stop nodeapps [-node node_name] [-gsdonly] [-adminhelper] [-force]
[-relocate] [-verbose]
パラメータ
表A-58 srvctl stop nodeappsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-node node_name |
必要に応じて、このパラメータを使用して、ノード・アプリケーションを停止するノードを指定できます。 このパラメータを使用しない場合は、クラスタ内でアクティブなすべてのノードでノード・アプリケーションが停止されます。 |
-gsdonly |
必要に応じて、このパラメータを使用して、すべてのノード・アプリケーションではなくGSDのみを停止できます。 |
-adminhelper |
必要に応じて、このパラメータを使用して、すべてのノード・アプリケーションではなくAdministratorヘルパーのみを停止できます。 |
-force |
必要に応じて、このパラメータを使用して、依存性に関係なく、ノード・アプリケーションを停止できます。 |
-relocate |
必要に応じて、このパラメータを使用して、VIPおよび依存している可能性があるサービスを再配置できます。 ノート: このパラメータを使用する場合は、 |
-verbose |
オプションで、このパラメータを使用すると詳細出力を表示できます。 |
使用上のノート
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
srvctl unsetenv nodeapps
構文
srvctl unsetenv nodeapps -envs "name_list" [-viponly] [-gsdonly] [-onsonly]
[-verbose]
パラメータ
表A-59 srvctl unsetenv nodeappsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-envs "name_list" |
設定を解除する環境変数の名前を二重引用符( |
-viponly |
必要に応じて、このパラメータを使用して、VIP構成の設定のみを解除できます。 |
-gsdonly |
必要に応じて、このパラメータを使用して、GSD構成の設定のみを解除できます。 |
-onsonly |
必要に応じて、このパラメータを使用して、ONSデーモン構成の設定のみを解除できます。 |
-verbose |
オプションで、このパラメータを使用すると詳細出力を表示できます。 |
例
次の例では、指定したノード・アプリケーションの環境構成の設定を解除します。
$ srvctl unsetenv nodeapps -envs "test_var1,test_var2"
srvctl add ons
Oracle Notification ServiceデーモンをOracle Restart構成に追加します。
構文
srvctl add ons [-emport em_port] [-onslocalport ons_local_port] [-onsremoteport ons_remote_port]
[-remoteservers host[:port][,host[:port]...]]
[-clientcluster cluster_name] [-clientdata filename]
パラメータ
表A-60 srvctl add onsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-emport em_port |
Oracle Enterprise Managerのローカル・リスニング・ポートデフォルトのポート番号は2016です。 |
-onslocalport ons_local_port |
必要に応じて、Oracle Notification Serviceデーモンがローカル・クライアント接続をリスニングするポートを指定できます。 ノート: ローカル・ポートとリモート・ポートは、それぞれ一意である必要があります。 |
-onsremoteport ons_remote_port |
必要に応じて、Oracle Notification Serviceデーモンがリモート・ホストからの接続をリスニングするポートを指定できます。 ノート: ローカル・ポートとリモート・ポートは、それぞれ一意である必要があります。 |
-remoteservers host[:port][host[:port]...] |
必要に応じて、Oracle Notification Serviceネットワークには含まれていてもOracle Clusterwareクラスタには含まれていないリモート・ホストの ノート: リモート・ホストに |
-clientcluster cluster_name |
共有SCANリスナーを実行しているクラスタの名前。 |
-clientdata filename |
資格証明データを書き込むファイルへのパスを指定します。 |
使用上のノート
このコマンドは、Oracle Restartでのみ使用できます。
例
次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl add ons -onslocalprt 6200
srvctl config ons
Oracle Notification Serviceデーモンの構成情報を表示します。
構文
srvctl config ons [-all] [-clientcluster cluster_name]
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Restartでのみ使用できます。
-
すべてのONSデーモンまたは特定のクライアント・クラスタのONSデーモンの構成を表示できます。
srvctl disable ons
Oracle RestartインストールのOracle Notification Service (ONS)デーモンを無効にします。
構文
srvctl disable ons [-clientcluster cluster_name] [-verbose]
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Restartでのみ使用できます。
-
すべてのONSデーモンまたは特定のクライアント・クラスタのONSデーモンを無効にできます。
-
必要に応じて、
-verbose
パラメータを使用して、詳細な出力を表示できます。
srvctl enable ons
構文
srvctl enable ons [-clientcluster cluster_name] [-verbose]
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Restartでのみ使用できます。
-
すべてのONSデーモンまたは特定のクライアント・クラスタのONSデーモンを有効にできます。
-
必要に応じて、
-verbose
パラメータを使用して、詳細な出力を表示できます。
srvctl modify ons
構文
srvctl modify ons [-emport em_port] [-onslocalprt ons_local_port] [-onsremoteport ons_remote_port]
[-remoteservers host[:port][,host[:port],...]]
[-clientcluster cluster_name] [-verbose]
パラメータ
表A-61 srvctl modify onsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-emport em_port |
必要に応じて、Oracle Enterprise Managerがリスニングするローカル・ポートを指定できます。デフォルト・ポートは2016です。 |
-onslocalprt ons_local_port |
必要に応じて、Oracle Notification Serviceデーモンがローカル・クライアント接続をリスニングするポートを変更できます。 ノート: ローカル・ポートとリモート・ポートは、それぞれ一意である必要があります。 |
-onsremoteport ons_remote_port |
必要に応じて、Oracle Notification Serviceデーモンがリモート・ホストからの接続をリスニングするポートを変更できます。 ノート: ローカル・ポートとリモート・ポートは、それぞれ一意である必要があります。 |
-remoteservers host[:port][,host[:port],...] |
必要に応じて、Oracle Notification Serviceネットワークには含まれていてもOracle Clusterwareクラスタには含まれていないリモート・ホストの ノート: リモート・ホストの |
-clientcluster cluster_name |
共有SCANリスナーを実行しているクラスタの名前。 |
-verbose |
オプションで、このパラメータを使用すると詳細出力を表示できます。 |
使用上のノート
このコマンドは、Oracle Restartでのみ使用できます。
例
次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl modify ons -onslocalprt 6203
srvctl remove ons
構文
srvctl remove ons [-clientcluster cluster_name] [-force] [-verbose]
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Restartでのみ使用できます。
-
共有SCAN機能を使用する場合、
-clientcluster
パラメータを使用して、共有SCANリスナーを実行しているクラスタの名前を指定します。 -
必要に応じて、
-force
パラメータを使用して、依存性に関係なく、Oracle Notification Serviceを削除できます。 -
オプションで、
-verbose
パラメータを使用すると詳細な出力を表示できます。
srvctl start ons
構文
srvctl start ons [-clientcluster cluster_name] [-verbose]
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Restartでのみ使用できます。
-
すべてのONSデーモンまたは特定のクライアント・クラスタのONSデーモンを有効にできます。
-
必要に応じて、
-verbose
パラメータを使用して、詳細な出力を表示できます。
srvctl status ons
構文
srvctl status ons [-clientcluster cluster_name]
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Restartでのみ使用できます。
-
すべてのONSデーモンまたは特定のクライアント・クラスタのONSデーモンのステータスを表示できます。
srvctl stop ons
構文
srvctl stop ons [-clientcluster cluster_name] [-force]
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Restartでのみ使用できます。
-
すべてのONSデーモンまたは特定のクライアント・クラスタのONSデーモンを停止できます。
-
必要に応じて、
-force
パラメータを使用して、依存性に関係なくONSデーモンを停止できます。
srvctl add scan
指定のSCANにOracle Clusterwareリソースを追加します。
構文
srvctl add scan -scanname scan_name [-netnum network_number]
パラメータ
表A-62 srvctl add scanコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-scanname scan_name |
ドメイン名を含む完全修飾されたホスト名。ネットワークが動的な場合、完全修飾されたドメイン名を使用する必要はありませんが、これを使用する場合は、ドメインはGNSサブドメインにする必要があります。 ノート: この属性はオンライン・リソース属性変更を使用して変更できます。 |
-netnum network_number |
SCAN VIPを取得するネットワーク番号(オプション)。このパラメータを指定しない場合、 |
使用上のノート
-
このコマンドは、SCANが解決されるIPアドレスの数と同じ数のSCAN VIPリソースを作成するか、または
network_number
によって動的ネットワークおよびOracle GNS構成が識別された場合は3つのSCAN VIPリソースを作成します。 -
静的ネットワークの場合、DNSでSCANが解決されるアドレスは、サブネットのアドレス・タイプと一致する必要があります。
-
IPv4ネットワークの場合、SCANはIPv4アドレスに解決される必要があります。
-
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
例
次に、このコマンドの例を示します。
# srvctl add scan -scanname scan.mycluster.example.com
srvctl config scan
すべてのSCAN VIP(デフォルト)、またはordinal_numberで識別される特定のSCAN VIPの構成情報を表示します。
構文
srvctl config scan [[-netnum network_number] [-scannumber ordinal_number] | -all]
パラメータ
表A-63 srvctl config scanコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-netnum network_number |
このパラメータを使用して、特定のSCAN VIPの構成を表示します。 |
-scannumber ordinal_number |
このパラメータを使用して、構成を表示する3つのSCAN VIPのいずれか(1から3の値を使用)を指定します。 |
-all |
ネットワーク番号または序数を指定するかわりに、このパラメータを使用して、すべてのSCAN VIPの構成を表示できます。 |
使用上のノート
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
例
このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ srvctl config scan -scannumber 1
SCAN name: mjk12700890090-r, Network: 1
Subnet IPv4: 198.51.100.1/203.0.113.46/eth0, static
Subnet IPv6:
SCAN 1 IPv4 VIP: 198.51.100.195
SCAN VIP is enabled.
SCAN VIP is individually enabled on nodes:
SCAN VIP is individually disabled on nodes:
srvctl disable scan
ordinal_number
で識別される特定のSCAN VIPを無効化します。構文
srvctl disable scan [-scannumber ordinal_number]
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
-
必要に応じて、
-scannumber
パラメータを使用して、3つのSCAN VIPのうち無効化する1つを指定できます。パラメータ値は1から3の範囲になります。
例
次の例では、最初のSCAN VIPを無効化します。
$ srvctl disable scan -scannumber 1
srvctl enable scan
構文
srvctl enable scan [-scannumber ordinal_number]
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
-
必要に応じて、
-scannumber
パラメータを使用して、3つのSCAN VIPのうち有効化する1つを指定できます。パラメータ値の範囲は1から3です。
例
次の例では、最初のSCAN VIPを有効化します。
$ srvctl enable scan -scannumber 1
srvctl modify scan
scan_name
を調べると戻されるIPアドレス数に一致するように、SCAN VIPの数を変更します。このコマンドは、IPアドレスの追加、変更または削除に伴ってDNSが変更され、それに合わせてOracle Clusterwareリソース構成を調整する必要がある場合に使用します。
構文
srvctl modify scan -scanname scan_name [-netnum network_number]
パラメータ
表A-64 srvctl modify scanコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-scanname scan_name |
変更対象のSCAN VIPに解決されるSCAN名を識別します。 ノート: この属性はオンライン・リソース属性変更を使用して変更できます。 |
-netnum network_number |
VIPを取得するネットワーク番号(オプション)。指定しなかった場合は、 |
例
システムに現在scan_name1
という名前のSCANが存在し、DNSで単一のIPアドレスに解決されるとします。DNSでSCAN scan_name1
を変更して3つのIPアドレスに解決されるようにした場合、次のコマンドを使用して追加のSCAN VIPリソースを作成します。
$ srvctl modify scan -scanname scan_name1
srvctl predict scan
構文
srvctl predict scan -scannumber ordinal_number [-verbose]
使用上のノート
-
障害をシミュレートするSCAN VIPを識別する序数を指定します。このパラメータに指定できる値の範囲は1から3です。
-
オプションで、
-verbose
パラメータを使用すると詳細な出力を表示できます。
ここで、コマンドに関する追加情報を追加します。
srvctl relocate scan
構文
srvctl relocate scan -scannumber ordinal_number [-node node_name]
パラメータ
表A-65 srvctl relocate scanコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-scannumber ordinal_number |
再配置するSCAN VIPを識別する序数を指定します。このパラメータに指定できる値の範囲は1から3です。 |
-node node_name |
必要に応じて、SRVCTLがSCAN VIPを再配置する単一ノードの名前を指定できます。 このパラメータを使用しない場合は、SCAN VIPの再配置先ノードが自動的に選択されます。 |
使用上のノート
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
例
次の例では、最初のSCAN VIPをnode1
に再配置します。
$ srvctl relocate scan -scannumber 1 -node node1
srvctl remove scan
構文
srvctl remove scan [-netnum network_number] [-force] [-noprompt]
パラメータ
表A-66 srvctl remove scanコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-netnum network_number |
VIPを取得するネットワーク番号(オプション)。指定しなかった場合は、 |
–force |
SCAN VIPに依存するSCANリスナーが実行中であっても、それらのSCAN VIPを削除します。 |
–noprompt |
このパラメータは、すべてのプロンプトを抑止する場合に使用します。 |
使用上のノート
-force
オプションを使用すると、実行中のSCAN VIPは依存リソースが削除されるまで停止されないため、手動によるクリーンアップが必要になる場合があります。
例
次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl remove scan -force
srvctl start scan
構文
srvctl start scan [-scannumber ordinal_number] [-node node_name]
パラメータ
表A-67 srvctl start scanコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-scannumber ordinal_number |
必要に応じて、起動するSCAN VIPを識別する序数を指定できます。このパラメータに指定できる値の範囲は1から3です。 このパラメータを使用しない場合は、すべてのSCAN VIPが起動されます。 |
-node node_name |
必要に応じて、起動するSCAN VIPが存在する単一ノードの名前を指定できます。 このパラメータを指定しない場合は、クラスタのすべてのノードでSCAN VIPが起動されます。 |
使用上のノート
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
例
次の例では、crm1
ノード上の序数1で識別されるSCAN VIPを起動します。
$ srvctl start scan -scannumber 1 -node crm1
srvctl status scan
構文
srvctl status scan [-scannumber ordinal_number] [-verbose]
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
-
必要に応じて、ステータスを表示する特定のSCAN VIPを識別する序数を指定できます。このパラメータに指定できる値の範囲は1から3です。このパラメータを使用しない場合は、クラスタのすべてのSCAN VIPのステータスが表示されます。
-
オプションで、
-verbose
パラメータを使用すると詳細な出力を表示できます。
srvctl stop scan
構文
srvctl stop scan [-scannumber ordinal_number] [-force]
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
-
必要に応じて、停止するSCAN VIPを識別する序数を指定できます。このパラメータに指定できる値の範囲は1から3です。このパラメータを使用しない場合は、すべてのSCAN VIPが停止されます。
-
必要に応じて、
-force
パラメータを使用して、依存性に関係なく、SCAN VIPを停止できます。
例
次の例では、序数1で識別されるSCAN VIPを停止します。
$ srvctl stop scan -scannumber 1
srvctl add scan_listener
SCANリスナー用のOracle Clusterwareリソースを追加します。
構文
srvctl add scan_listener [-netnum network_number] [-listener lsnr_name_prefix] [-skip]
[-endpoints "[TCP:]port_list[/IPC:key][/NMP:pipe_name]
[/{TCPS|SDP|EXADIRECT}port_list]"]
[-invitednodes "node_list"] [-invitedsubnets "subnet_list"]
[-clientcluster cluster_name] [-clientdata <filename>]
パラメータ
表A-68 srvctl add scan_listenerコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-netnum network_number |
SCAN VIPを取得するネットワーク番号(オプション)。このパラメータを指定しない場合、 |
-listener lsnr_name_prefix |
SCANリスナー名の接頭辞。 |
-skip |
ポートのチェックをスキップします。 |
-endpoints "[TCP:]port_list[/IPC:key] [/NMP:pipe_name][/{TCPS|SDP|EXADIRECT}port_list]" |
SCANリスナーのプロトコル仕様。 TCPSポート、SDPポート、およびEXADIRECTポートのエンドポイントを指定することもできます。 ノート: この属性はオンライン・リソース属性変更を使用して変更できます。 |
-invitednodes "node_list" |
SCANリスナーに登録できるクラスタ外部からのホスト名のカンマ区切りリスト。 |
-invitedsubnets "subnet_list" |
SCANリスナーに登録できるクラスタ外部からのサブネットのカンマ区切りリスト。CIDR表記またはワイルドカード(192.168.*など)を使用してサブネットを指定できます。 |
-clientcluster cluster_name |
共有するSCANリスナーを実行しているクラスタの名前。 |
-clientdata file_name |
共有SCANリスナーを実行しているクラスタの名前。 |
使用上のノート
-
作成されるSCANリスナーのリソースの数は、SCAN VIPリソースの数と同じになります。
-
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
例
次に、このコマンドの例を示します。
# srvctl add scan_listener -listener myscanlistener
srvctl config scan_listener
すべてのSCANリスナー(デフォルト)、またはネットワーク番号あるいはordinal_numberで識別される特定のリスナーの構成情報を表示します。
構文
srvctl config scan_listener [[-netnum network_number] [-scannumber ordinal_number]
[-clientcluster cluster_name] | -all]
パラメータ
表A-69 srvctl config scan_listenerコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-netnum network_number |
このパラメータを使用して、特定のSCAN VIPのリスナーの構成を表示します。 |
-scannumber ordinal_number |
このパラメータを使用して、リスナーの構成を表示する3つのSCAN VIPのいずれか(1から3の値を使用)を指定します。 |
-clientcluster cluster_name |
共有SCANリスナーを実行しているクラスタの名前。 |
–all |
ネットワーク番号または序数を指定するかわりに、このパラメータを使用して、すべてのSCAN VIPのリスナーの構成を表示できます。 |
使用上のノート
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
例
このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ srvctl config scan_listener -scannumber 1
SCAN Listener LISTENER_SCAN1 exists. Port: TCP:1529
Registration invited nodes:
Registration invited subnets:
SCAN Listener is enabled.
SCAN Listener is individually enabled on nodes:
SCAN Listener is individually disabled on nodes:
srvctl disable scan_listener
構文
srvctl disable scan_listener [-netnum network_number] [-scannumber ordinal_number]
[-clientcluster cluster_name]
パラメータ
表A-70 srvctl disable scan_listenerコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-netnum network_number |
このパラメータは、特定のネットワーク番号のSCANリスナーを無効にする場合に使用します。 |
-scannumber ordinal_number |
このパラメータは、1から3の値を使用して、3つのSCAN VIPのいずれかを無効にする場合に使用します。このパラメータを使用しない場合は、すべてのSCANリスナーが無効化されます。 |
-clientcluster cluster_name |
共有SCANリスナーを実行しているクラスタの名前。 |
使用上のノート
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
例
次の例では、1で識別されるSCANリスナーを無効化します。
$ srvctl disable scan_listener -scannumber 1
srvctl enable scan_listener
構文
srvctl enable scan_listener [-netnum network_number] [-scannumber ordinal_number]
[-clientcluster <cluster_name>]
パラメータ
表A-71 srvctl enable scan_listenerコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-netnum network_number |
このパラメータは、特定のSCAN VIPのリスナーを有効にする場合に使用します。 |
-scannumber ordinal_number |
このパラメータは、1から3の値を使用して、3つのSCAN VIPのいずれかを有効にする場合に使用します。このパラメータを使用しない場合は、すべてのSCANリスナーが有効になります。 |
-clientcluster cluster_name |
共有SCANリスナーを実行しているクラスタの名前。 |
使用上のノート
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
例
次の例では、1で識別されるSCANリスナーを有効化します。
$ srvctl enable scan_listener -scannumber 1
srvctl modify scan_listener
構文
srvctl modify scan_listener {-update | -endpoints [TCP:]port_list[/IPC:key]
[/NMP:pipe_name][/{TCPS|SDP|EXADIRECT}port_list]"} [-invitednodes "node_list"]
[-invitedsubnets "subnet_list"] [-clientcluster cluster_name]
パラメータ
表A-72 srvctl modify scan_listenerコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-update |
このパラメータを使用して、現行のSCAN VIPの構成に一致するようにSCANリスナーの構成を更新します。このパラメータは、SCAN VIPリソースの数と一致するように、新規リソースを追加するか、既存のSCANリスナー・リソースを削除します。 |
-endpoints "[TCP:]port_list[/IPC:key] [/NMP:pipe_name][/{TCPS|SDP|EXADIRECT}port_list]"] |
SCANリスナーのプロトコル仕様。 TCPSポート、SDPポート、およびEXADIRECTポートのエンドポイントを指定することもできます。 |
-invitednodes "node_list" |
SCANリスナーに登録できるクラスタの外側からホスト名のカンマ区切りリストを指定するには、このパラメータを使用します。 |
-invitedsubnets "subnet_list" |
SCANリスナーに登録できるクラスタの外側からサブネットのカンマ区切りリストを指定するには、このパラメータを使用します。CIDR表記またはワイルドカード(192.168.*など)を使用してサブネットを指定できます。 |
-clientcluster cluster_name |
共有SCANリスナーを実行しているクラスタの名前。 |
例
システムに現在scan_name1
という名前のSCANが存在し、最近そのDNSエントリを1つではなく3つのIPアドレスに解決されるように変更したとします。srvctl modify scan
コマンドを実行して追加のSCAN VIPリソースを作成した後に、次のコマンドを使用して、この2つの追加のSCAN VIPにあわせて2つの追加のSCANリスナーのOracle Clusterwareリソースを作成します。
$ srvctl modify scan_listener -update
srvctl predict scan_listener
構文
srvctl predict scan_listener -scannumber ordinal_number [-verbose]
使用上のノート
-
-scannumber
パラメータは、3つのSCANリスナーのうち、障害の結果を予測する1つを指定する場合に使用します。このパラメータに指定できる値の範囲は1から3です。 -
オプションで、
-verbose
パラメータを使用すると詳細な出力を表示できます。
srvctl relocate scan_listener
構文
srvctl relocate scan_listener -scannumber ordinal_number [-node node_name]
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
-
再配置するSCANリスナーを識別する序数を指定します。このパラメータに指定できる値の範囲は1から3です。
-
必要に応じて、SCANリスナーを再配置する単一ノードの名前を指定できます。このパラメータを指定しない場合は、SCANリスナーの再配置先ノードが自動的に選択されます。
例
次の例では、3で識別されるSCANリスナーをクラスタのnode2
に再配置します。
$ srvctl relocate scan_listener -scannumber 3 -node node2
srvctl remove scan_listener
構文
srvctl remove scan_listener [-netnum network_number] [-clientcluster cluster_name]
[-force] [-noprompt]
パラメータ
表A-73 srvctl remove scan_listenerコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-netnum network_number |
SCAN VIPを取得するネットワーク番号(オプション)。このパラメータを指定しない場合、 |
-clientcluster cluster_name |
共有SCANリスナーを実行しているクラスタの名前。 |
-force |
実行中のSCANリスナーを停止せずに削除します。 |
–noprompt |
このパラメータは、すべてのプロンプトを抑止する場合に使用します。 |
例
次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl remove scan_listener -force
srvctl start scan_listener
構文
srvctl start scan_listener [-netnum network_number] [-scannumber ordinal_number]
[-node node_name] [-clientcluster cluster_name]
パラメータ
表A-74 srvctl start scan_listenerコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-netnum network_number |
このパラメータは、特定のネットワーク番号のSCANリスナーを起動する場合に使用します。 |
-scannumber ordinal_number |
このパラメータは、1から3の値を使用して、3つのSCAN VIPのいずれかを起動する場合に使用します。このパラメータを使用しない場合は、すべてのSCANリスナーが起動されます。 |
-node node_name |
SCANリスナーを起動する単一ノードの名前を指定します。このパラメータを使用しない場合は、クラスタのすべてのノードでSCANリスナーが起動されます。 |
-clientcluster cluster_name |
共有SCANリスナーを実行しているクラスタの名前。 |
使用上のノート
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
例
次の例では、1で識別されるSCANリスナーを起動します。
$ srvctl start scan_listener -scannumber 1
srvctl status scan_listener
すべてのSCANリスナー(デフォルト)または特定のリスナーのステータスを表示します。
構文
srvctl status scan_listener [[-netnum network_number] [-scannumber ordinal_number]
| [-clientcluster cluster_name] | -all] [-verbose]
パラメータ
表A-75 srvctl status scan_listenerコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-netnum network_number |
ネットワーク番号。デフォルトのネットワーク番号は1です。 |
-scannumber ordinal_number |
特定のSCANリスナーを識別する序数。このパラメータに指定できる値の範囲は1から3です。このパラメータを使用しない場合は、クラスタのすべてのSCANリスナーのステータスが表示されます。 |
-clientcluster cluster_name |
共有SCANリスナーを実行しているクラスタの名前。 |
-all |
すべてのネットワークのSCANリスナーのステータスを表示します。 |
-verbose |
詳細情報を表示します。 |
使用上のノート
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
srvctl stop scan_listener
構文
srvctl stop scan_listener [-netnum network_number] [-scannumber ordinal_number]
[-clientcluster cluster_name] [-force]
パラメータ
表A-76 srvctl stop scan_listenerコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-netnum network_number |
このパラメータは、特定のネットワーク番号のSCANリスナーを停止する場合に使用します。 |
-scannumber ordinal_number |
このパラメータは、1から3の値を使用して、3つのSCAN VIPのいずれかを停止する場合に使用します。このパラメータを使用しない場合は、すべてのSCANリスナーが停止されます。 |
-clientcluster cluster_name |
共有SCANリスナーを実行しているクラスタの名前。 |
-force |
依存性に関係なくSCANリスナーを停止します。 |
使用上のノート
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
例
次の例では、1で識別されるSCANリスナーを停止します。
$ srvctl stop scan_listener -scannumber 1
srvctl update scan_listener
構文
srvctl update scan_listener
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
-
このコマンドには、
-help
を除き、その他のパラメータは指定できません。
srvctl relocate server
構文
srvctl relocate server -servers "server_name_list" -serverpool pool_name
[-eval] [-force]
パラメータ
表A-77 srvctl relocate serverコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-servers "server_name_list" |
別のサーバー・プールに再配置する、単一のサーバー名、または二重引用符( |
-serverpool pool_name |
サーバーの移動先のサーバー・プールの名前を指定します。 |
–eval |
オプションで、このパラメータを使用するとコマンドがシステムに及ぼす影響を仮定的に評価できます。 |
–force |
必要に応じて、このパラメータを使用して、いくつかのリソースを停止することになってもサーバーの再配置を強制できます。 |
例
次の例では、2台のサーバーを別のサーバー・プールに再配置します。
$ srvctl relocate server -servers "server1, server2" -serverpool sp3
srvctl status server
構文
srvctl status server -server "server_name_list" [-detail]
使用上のノート
-
-server
パラメータは、ステータスを確認する単一のサーバー名か、または複数のサーバー名を二重引用符(""
)で囲んだカンマ区切りリストを指定する場合に使用します。 -
必要に応じて、
-detail
パラメータを使用して、詳細なステータス情報を出力できます。
srvctl add service
データベースにサービスを追加し、それらのサービスをインスタンスに割り当てます。
構文
次の構文モデルのいずれかとともに、このコマンドを使用します。
サービスをポリシー管理データベースに追加するには:
srvctl add service -db db_unique_name -service service_name_list [-eval]
-serverpool server_pool [-pdb pluggable_database]
[-cardinality {UNIFORM | SINGLETON}] [-edition edition_name]
[-netnum network_number] [-role "[PRIMARY][,PHYSICAL_STANDBY][,LOGICAL_STANDBY][,SNAPSHOT_STANDBY]"]
[-policy {AUTOMATIC | MANUAL}] [-notification {TRUE | FALSE}] [-rfpool pool_name]
[-clbgoal {SHORT | LONG}] [-failovertype {NONE|SESSION|SELECT|TRANSACTION|AUTO}]
[-rlbgoal {NONE | SERVICE_TIME | THROUGHPUT}] [-dtp {TRUE | FALSE}]
[-failovermethod {NONE | BASIC}] [-failoverretry failover_retries]
[-drain_timeout timeout] [-stopoption {NONE|IMMEDIATE|TRANSACTIONAL}]
[-failover_restore {NONE|LEVEL1|AUTO}] [-failoverdelay failover_delay]
[-gsmflags gsm_flags] [-sql_translation_profile sql_translation_profile]
[-global {TRUE | FALSE}] [-maxlag max_lag_time] [-commit_outcome {TRUE|FALSE}]
[-retention retention_time] [-replay_init_time replay_initiation_time]
[-session_state {STATIC | DYNAMIC | AUTO}] [-pqservice pq_service]
[-pqpool pq_pool] [-css_critical {yes | no}] [-force]
サービスを管理者管理データベースに追加するには:
srvctl add service -database db_unique_name -service service_name_list
[-pdb pluggable_database] [-eval]
[-preferred preferred_list] [-available available_list] [-failback {YES | NO}]
[-netnum network_number] [-tafpolicy {BASIC | NONE}]
[-edition edition_name]
[-role "[PRIMARY][,PHYSICAL_STANDBY][,LOGICAL_STANDBY][,SNAPSHOT_STANDBY]"
[-policy {AUTOMATIC | MANUAL}] [-notification {TRUE | FALSE}]
[-clbgoal {SHORT | LONG}] [-failovertype {NONE|SESSION|SELECT|TRANSACTION|AUTO}]
[-rlbgoal {NONE | SERVICE_TIME | THROUGHPUT}] [-dtp {TRUE | FALSE}]
[-failovermethod {NONE | BASIC}] [-failoverretry failover_retries]
[-drain_timeout timeout] [-stopoption {NONE|IMMEDIATE|TRANSACTIONAL}]
[-failover_restore {NONE|LEVEL1|AUTO}] [-failoverdelay failover_delay]
[-sql_translation_profile sql_translation_profile]
[-global {TRUE | FALSE}] [-maxlag max_lag_time] [-commit_outcome {TRUE|FALSE}]
[-retention retention_time] [-replay_init_time replay_initiation_time]
[-session_state {STATIC|DYNAMIC|AUTO}] [-force] [-verbose]
既存のサービスの優先リストおよび使用可能リストを更新するには:
srvctl add service -db db_unique_name -service service_name_list
-update {-prefered preferred_list | -available available_list} [-force]
[-verbose]
パラメータ
次の表に、srvctl add service
のすべてのパラメータとその説明を示し、Oracle RACデータベースまたは非クラスタ・データベースにサービスを追加するときにそれらのパラメータを使用できるかどうかを示します。
表A-78 srvctl add serviceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
データベースの一意の名前。 |
-service service_name_list |
同じサービスを提供する複数のデータベースにわたって接続を拡大しない場合は、 ノート: |
-eval |
このパラメータを使用すると、コマンドがシステムに及ぼす影響を仮定的に評価できます。 ノート: このパラメータは、ポリシー管理サービスでのみ使用できます。 |
-edition edition_name |
サービスの初期セッション・エディション。 サービスにエディションを指定すると、そのサービスを指定するそれ以降のすべて接続で、初期セッション・エディションとしてこのエディションが使用されます。ただし、セッション接続で異なるエディションを指定した場合は、そのセッション接続で指定したエディションが初期セッション・エディションとして使用されます。 SRVCTLは、指定されたエディション名を検証しません。接続中、接続ユーザーは指定されたエディションの |
-sql_translation_profile profile_name |
Oracle Database以外からOracle Databaseにアプリケーションを移行した後でサービスを追加する場合は、このパラメータを使用して、そのサービスに対するSQL翻訳プロファイルを指定します。 このパラメータは、 ノート:
|
-preferred preferred_list |
管理者管理データベースの場合にサービスを実行する優先インスタンスのリスト。 優先インスタンスのリストは、使用可能なインスタンスのリストと相互に排他である必要があります。 ノート: このパラメータは、Oracle RACでのみ、管理者管理データベースに対してのみ使用できます。 |
-available available_list |
管理者管理データベースの場合にサービスをフェイルオーバーする使用可能なインスタンスのリスト。 使用可能なインスタンスのリストは、優先インスタンスのリストと相互に排他である必要があります。 ノート: このパラメータは、Oracle RACでのみ、管理者管理データベースに対してのみ使用できます。 |
-failback {YES | NO} |
優先インスタンスのリストを使い切った後に、サービスが使用可能なインスタンスにフェイルオーバーした場合、このパラメータがYES に設定されていると、優先インスタンスが使用可能になったときに、サービスがそのインスタンスに自動的にフェイルバックします。
|
-serverpool server_pool |
ポリシー管理データベースの場合に使用されるサーバー・プールの名前。 ノート: このパラメータは、Oracle RACでのみ、ポリシー管理データベースに対してのみ使用できます。 |
-cardinality {UNIFORM | SINGLETON} |
サービスのカーディナリティ。 ノート:
|
-netnum network_number |
このパラメータを使用して、このサービスが提供されるネットワークを特定します。サービスは、指定したネットワークからのVIPに依存するように構成されます。 ノート:
|
-tafpolicy {BASIC | NONE} |
TAFポリシーの指定(管理者管理データベースのみ)。 |
-role "[PRIMARY][,PHYSICAL_STANDBY] [,LOGICAL_STANDBY][,SNAPSHOT_STANDBY]" |
サービス・ロール。1つ以上のロールをカンマ区切りリストで指定できます。 このオプションは、指定したサービス・ロールの1つにOracle Data Guardデータベース・ロールが一致した場合に、データベースのオープン時に、サービスが自動的に起動されるように指定する場合に使用します。 手動で開始するSRVCTLの使用は、サービス・ロールに影響を受けません。 ノート: |
-policy {AUTOMATIC | MANUAL} |
サービス管理ポリシー。
ノート: CRSCTLを使用してOracle Clusterwareを停止および起動すると、サービスは障害発生時と同様に再起動されます。 |
-notification {TRUE | FALSE} |
OCI接続に対して高速アプリケーション通知(FAN)を有効化します。 |
-rfpool pool_name |
リーダー・ファーム・サーバー・プールの名前を指定します。 |
-dtp {TRUE | FALSE} |
このサービスの分散トランザクション処理を有効化するかどうかを示します。このサービスは、ポリシー管理データベースではsingletonサービス、管理者管理データベースの単一ノードでは優先サービスになります。 ノート: このパラメータは、Oracle RACでのみ使用できます。 |
-clbgoal {SHORT | LONG} |
接続ロード・バランシングの目標。ランタイム・ロード・バランシングを使用する場合、または統合された接続プールを使用する場合は、このパラメータの値として |
-rlbgoal {NONE | SERVICE_TIME | THROUGHPUT} |
ランタイム・ロード・バランシングの目標(ロード・バランシング・アドバイザ)。応答時間に基づいて接続のバランスを取るには、このパラメータを |
-failovertype {NONE | SESSION | SELECT | TRANSACTION | AUTO} |
フェイルオーバー・タイプを設定します。 Javaのアプリケーション・コンティニュイティを有効化するには、このパラメータを TAF for OCIを有効化するには、このパラメータを ノート: |
-failovermethod {NONE | BASIC} |
TAFフェイルオーバー・メソッド(下位互換性維持のためのみ)。 ファイルオーバー・タイプ( ノート: このパラメータは、Oracle RACでのみ使用できます。 |
-failoverretry failover_retries |
アプリケーション・コンティニュイティおよびTAFの場合は、事象が発生した後に接続を試行する回数が、このパラメータによって決定されます。 |
-drain_timeout timeout |
リソースの排出が完了するまでの許容時間を秒数で指定します。有効な値は、空の文字列("")、0、または正の整数です。デフォルト値は空の文字列です(このパラメータが設定されていないことを表します)。0に設定されている場合は、即座に排出が発生します。 ドレイン期間は、計画的なメンテナンス操作のために意図されています。ドレイン期間中は、現在のすべてのクライアント要求は処理されますが、新しい要求は受け入れません。サービスに設定すると、この値は、コマンドライン値が設定されていない場合に使用されます。 |
-stopoption {NONE|IMMEDIATE|TRANSACTIONAL} |
サービスを停止する際のモードを指定します。サービスに設定すると、この値は、コマンドラインに値が設定されていない場合に使用されます。
デフォルトはサービスの設定から取得されます(サービスに指定されている場合)。それ以外の場合のデフォルトは、 ノート: |
-failover_restore {NONE|LEVEL1|AUTO} |
アプリケーション・コンティニュイティの場合は、 透過的アプリケーション・コンティニュイティを有効にしてセッション状態をリストアするには、このパラメータを TAFまたはアプリケーション・コンティニュイティを使用するOCIアプリケーションの場合は、 |
-failoverdelay failover_delay |
アプリケーション・コンティニュイティおよびTAFの場合は、このパラメータで、フェイルオーバーにおける、各事象の再接続試行間の時間遅延(秒数)を指定します。 |
-gsmflags gsm_flags |
ローカリティおよびリージョン・フェイルオーバーの値を設定します。 |
-pdb pluggable_database |
プラガブル・データベース(PDB)の名前。 ノート: PDBプロパティは、サービスを作成または変更するときに指定できます。PDBプロパティによって、指定されたPDBにサービスが関連付けられます。サービスのPDBプロパティを参照するには、ALL_SERVICESデータ・ディクショナリ・ビューを問い合せるか、またはSRVCTLユーティリティを使用している場合は PDBを指定してサービスを作成または変更した場合、PDBが存在するかどうかはSRVCTLによってチェックされません。このコマンドを実行する前に、PDBが存在することを確認する必要があります。 |
-global {TRUE | FALSE} |
グローバル・データ・サービスのサービスかどうかを指定します。 ノート: このパラメータは、グローバル・データ・サービスでのみ使用できます。 |
-maxlag maximum_lag_time |
最大レプリケーション遅延時間(秒数)。負でない整数である必要があります。デフォルト値は |
-commit_outcome {TRUE | FALSE} |
トランザクション・ガードを有効化します。 |
-retention retention_time |
|
-replay_init_time replay_initialization_time |
アプリケーション・コンティニュイティの場合、このパラメータは、リクエストの1番目の操作の元の実行時間と、再接続の成功後にリプレイが開始される状態になる時間との違い(秒単位)を指定します。アプリケーション・コンティニュイティは指定した時間が経過するまでリプレイされません。このパラメータは、長い時間が経過した後にシステムがリカバリされたときに、トランザクションが意図せず実行されることを回避するためのものです。デフォルトは5分( |
-session_state {STATIC | DYNAMIC | AUTO} |
アプリケーション・コンティニュイティの場合、このパラメータは、非トランザクション・セッション状態がリクエスト内のアプリケーションによって変更される方法を示します。セッション状態の例としては、NLS設定、オプティマイザのプリファレンス、イベントの設定、PL/SQLグローバル変数、一時表があります。透過的アプリケーション・コンティニュイティの場合、 このパラメータが考慮されるのは、
リクエストの開始後に非トランザクション値が変更された場合、このパラメータを |
-pqservice pq_service |
パラレル問合せサービス名を指定します。 |
-pqpool pq_pool |
パラレル問合せサーバー・プールを指定します。 |
-update { |
サービス構成に、新しい優先インスタンスまたは使用可能インスタンスを追加します。 |
-css_critical {yes | no} |
このパラメータを ノート: このパラメータは、管理者管理ノードでのみ使用できます。ノードがポリシー管理ノードになった場合、その時点でこのパラメータは適用されなくなります。 |
-verbose |
冗長出力を表示します。 |
-force |
ネットワークにリスナーが構成されていない場合にも、追加操作を強制します。 |
使用上のノート
このコマンドは、Oracle RAC One NodeデータベースおよびStandard Edition高可用性データベースの配置パラメータを受け入れません。
例
gl.example.com
サービスをmy_rac
データベースに追加し、OCI接続に対して高速アプリケーション通知を有効化し、フェイルオーバー・メソッドをBASIC
、接続時ロード・バランシングの目標をLONG
、フェイルオーバー・タイプをSELECT
、フェイルオーバー再試行回数を180回、フェイルオーバー遅延を5秒に設定するには、この例の構文を使用します。
$ srvctl add service -db my_rac -service gl.example.com -notification TRUE -failovermethod BASIC -failovertype SELECT -failoverretry 180 -failoverdelay 5 -clbgoal LONG
指定したサービスをデータベースに追加し、優先インスタンスと使用可能インスタンスを持ち、TAFに対応するように設定するには、この例の構文を使用します。
$ srvctl add service -db crm -service sales -preferred crm01,crm02 -available crm03 -tafpolicy BASIC
srvctl config service
サービスの構成を表示します。
構文
srvctl config service {-db db_unique_name [-service service_name]
| -serverpool pool_name [-db db_unique_name]} [-verbose]
パラメータ
表A-79 srvctl config serviceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
データベースの一意の名前。 |
-service service_name |
オプションで、サービスの名前を指定できます。 このパラメータを使用しない場合、SRVCTLによって、データベースに構成されているすべてのサービスの構成情報が表示されます。 |
-serverpool pool_name |
または、このパラメータを使用して、サービス構成を表示するサーバー・プールの名前を指定できます。オプションで、サーバー・プールが存在する特定のデータベースも指定できます。 |
-verbose |
冗長出力を表示します。 |
使用上のノート
srvctl config service
コマンドは、srvctl add | modify service
コマンドを使用して、エディションに指定された文字列値を正確に表示します。エディションを大文字で指定した場合、srvctl config service
は大文字を表示します。二重引用符(""
)で囲まれている場合、コマンドは二重引用符を表示します。それ以外の場合、コマンドは空の文字列を表示します。
例
このコマンドによって、ポリシー管理データベースに関する次のような情報が返されます。
$ srvctl config service -db crm -service webapps
Service name: webapps
Service is enabled
Server pool: sales
Cardinality: SINGLETON
Disconnect: false
Service role: PRIMARY
Management policy: AUTOMATIC
DTP transaction: false
AQ HA notifications: false
Failover type: NONE
Failover method: NONE
TAF failover retries: 0
TAF failover delay: 0
Connection Load Balancing Goal: LONG
Runtime Load Balancing Goal: NONE
TAF policy specification: NONE
Service is enabled on nodes:
Service is disabled on nodes:
Edition: "my Edition"
このコマンドによって、管理者管理データベースに関する次のような情報が返されます。
$ srvctl config service -db crm -service webapps
Service name: webapps
Service is enabled
Server pool: sales
Cardinality: 1
Disconnect: false
Service role: PRIMARY
Management policy: AUTOMATIC
DTP transaction: false
AQ HA notifications: false
Failover type: NONE
Failover method: NONE
TAF failover retries: 0
TAF failover delay: 0
Connection Load Balancing Goal: LONG
Runtime Load Balancing Goal: NONE
TAF policy specification: NONE
Preferred instances: crm_1
Available instances:
Edition: "my Edition"
管理者管理Oracle RAC One Nodeデータベースのサービス構成では、1つのインスタンスが優先として表示されます。
srvctl disable service
サービス全体を無効化すると、すべてのインスタンスに適用され、各インスタンスが無効化されます。サービス全体がすでに無効化されている場合、サービス全体に対してこのコマンドを実行すると、エラーが戻されます。したがって、各インスタンスに対してサービス・インジケータを操作する場合、使用できないサービス操作もあります。
構文
srvctl disable service -db db_unique_name -services "service_name_list"
[-instance instance_name | -node node_name]
パラメータ
表A-80 srvctl disable serviceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
サービスを無効化するデータベースの一意の名前を指定します。 |
-services "service_name_list" |
無効化する複数のサービス名を二重引用符( |
-instance instance_name |
必要に応じて、サービスを無効化するインスタンスの名前を指定できます。 ノート:
|
-node node_name |
ノート:
|
例
次の例は、CRM
データベースの2つのサービスをグローバルに無効化します。
$ srvctl disable service -db crm -service "crm,marketing"
次の例では、CRM1
インスタンスで実行中のCRM
データベースのサービスの1つを無効化します。その結果、データベースでは引き続きサービスを使用可能ですが、インスタンスは1つ減ります。
$ srvctl disable service -db crm -service crm -instance crm1
srvctl enable service
サービス全体の有効化は、各インスタンスでサービスを有効化することによって、すべてのインスタンスに対してサービスを有効化することになります。サービス全体がすでに有効化されている場合、このコマンドを実行すると、すべてのインスタンスが対象となって有効化されるのではなく、エラーが戻されます。したがって、各インスタンスに対してサービス・インジケータを操作する場合、使用できないサービス操作もあります。
構文
srvctl enable service -db db_unique_name -service "service_name_list"
[-instance instance_name | -node node_name]
パラメータ
表A-81 srvctl enable serviceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
サービスを有効化するデータベースの一意の名前を指定します。 |
-service "service_name_list" |
有効化する単一のサービス名、または複数のサービス名を二重引用符( |
-instance instance_name |
必要に応じて、このパラメータを使用して、サービスを実行するデータベース・インスタンスの名前を指定できます。 ノート:
|
-node node_name |
ノート:
|
例
次の例は、サービスをグローバルに有効化します。
$ srvctl enable service -db crm -service crm
次の例は、優先インスタンスを使用するサービスを有効化します。
$srvctl enable service -db crm -service crm -instance crm1
srvctl modify service
サービス構成を変更します。
このコマンドでは、サービスに対して次のようなオンライン変更がサポートされています。
-
インスタンス間のサービス・メンバーの移動
-
DBMS_SERVICE
のサービス属性(フェイルオーバーの遅延、ランタイム・ロード・バランシングの目標など)のオンライン変更 -
新しい優先インスタンスまたは使用可能インスタンスの追加
-
サービスの優先インスタンスまたは使用可能インスタンスの削除
警告:
構成変更は必要最小限にすること、およびオンライン・サービス変更の進行中は他のサービス操作を実行しないことをお薦めします。構文およびパラメータ
実行するタスクに応じて、次のいずれかの形式のsrvctl modify service
コマンドを指定の構文で使用します。
インスタンス間でサービスを移動するには:
srvctl modify service -db db_unique_name -service service_name
-oldinst old_instance_name -newinst new_instance_name [-force]
ノート:
このコマンドの形式はOracle Clusterwareでのみ使用可能です。表A-82 srvctl modify serviceのパラメータ - サービスの移動
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
データベースの一意の名前を指定します。 |
-service service_name |
サービス名を指定します。サービス名を指定しないと、すべてのサービスがSRVCTLによって移動されます。 |
-oldinst old_instance_name |
サービスの移動元のインスタンス名を指定します。 |
-newinst new_instance_name |
サービスの移動先のインスタンス名を指定します。 |
-force |
変更操作を強制し、必要に応じて一部のノードでサービスを停止します。 |
使用可能インスタンスをサービスの優先インスタンスに変更するには:
srvctl modify service -db db_unique_name -service service_name
-available avail_inst_name [-failback {YES|NO}] -toprefer [-force]
ノート:
この形式のコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用可能で、Oracle RAC One Nodeデータベースの配置パラメータを受け入れません。このコマンドでは、サービスが移動または切断されることはなく、サービス属性が変更されるだけです。表A-83 srvctl modify serviceのパラメータ - 優先インスタンスへの変更
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
データベースの一意の名前を指定します。 |
-service service_name |
変更するサービスの名前を指定します。 |
-available available_inst_name |
変更する使用可能インスタンスの名前を指定します。 |
-failback {YES|NO} |
優先インスタンスのリストを使い切った後に、サービスが使用可能なインスタンスにフェイルオーバーした場合、このパラメータがYES に設定されていると、優先インスタンスが使用可能になったときに、サービスがそのインスタンスに自動的にフェイルバックします。
|
-toprefer |
このパラメータは、インスタンスのステータスを優先に変更する場合に指定します。 |
-force |
変更操作を強制します。計画操作の場合、FANと統合されたOracle接続プールを使用するのが最適です。FAN計画イベントを使用すると、ユーザーによる介入なしでOracleプールから要求が排出されるようになります。インスタンスに接続されているセッションは切断されません。 |
複数インスタンスの使用可能および優先ステータスを変更するには:
srvctl modify service -db db_unique_name -service service_name
-modifyconfig -preferred "preferred_list" [-available "available_list"]
[-force]
ノート:
この形式のコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用可能で、Oracle RAC One Nodeデータベースの配置パラメータを受け入れません。このコマンドでは、サービスが移動または切断されることはなく、サービス属性が変更されるだけです。インスタンスに接続されているセッションは切断されません。表A-84 srvctl modify serviceのパラメータ - 複数インスタンスのステータスの変更
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
データベースの一意の名前を指定します。 |
-service service_name |
変更するサービスの名前を指定します。 |
-modifyconfig |
このパラメータは、このサービスに指定されたインスタンスのみを使用するようにSRVCTLに指示します(すでにサービスに割り当てられていて指定されていないインスタンスは削除されます)。 |
-preferred "preferred_instance_list" |
二重引用符("")で囲まれた優先インスタンスのカンマ区切りリストを指定します。 |
-available "available_instance_list" |
二重引用符("")で囲まれた使用可能インスタンスのカンマ区切りリストを指定します。 |
-force |
変更操作を強制します。計画操作の場合、FANと統合されたOracle接続プールを使用するのが最適です。FAN計画イベントを使用すると、ユーザーによる介入なしで接続プールから要求が排出されるようになります。 |
他のサービス属性またはOracle Clusterwareのサービスを変更するには:
srvctl modify service -db db_unique_name -service service_name [-eval]
[-serverpool pool_name] [-cardinality {UNIFORM|SINGLETON}]
[-drain_timeout timeout] [-stopoption {NONE|IMMEDIATE|TRANSACTIONAL}]
[-pqservice pqsvc_name] [-pqpool pq_pool_list]
[-pdb pluggable_database] [-tafpolicy {BASIC|NONE}]
[-edition edition_name] [-role "[PRIMARY][,PHYSICAL_STANDBY]
[,LOGICAL_STANDBY][,SNAPSHOT_STANDBY]"] [-notification {TRUE|FALSE}]
[-dtp {TRUE|FALSE}] [-clbgoal {SHORT|LONG}] [-rlbgoal {NONE|SERVICE_TIME|THROUGHPUT}]
[-failovertype {NONE|SESSION|SELECT|TRANSACTION|AUTO}] [-failovermethod {NONE|BASIC}]
[-failover_restore [NONE|LEVEL1|AUTO]] [-failoverretry failover_retries]
[-failoverdelay failover_delay] [-policy {AUTOMATIC|MANUAL}]
[-sql_translation_profile profile_name] [-commit_outcome {TRUE|FALSE}]
[-retention retention_time] [-replay_init_time replay_initiation_time]
[-session_state {STATIC|DYNAMIC|AUTO}] [-global_override] [-verbose] [-force]
表A-85 srvctl modify serviceのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
データベースの一意の名前を指定します。 |
-service service_name |
変更するサービスの名前を指定します。 |
-eval |
このパラメータを使用すると、コマンドがシステムに及ぼす影響を仮定的に評価できます。 ノート: このパラメータは、ポリシー管理サービスでのみ使用できます。 |
-serverpool pool_name |
ポリシー管理データベースの場合に使用されるサーバー・プールの名前。 ノート: このパラメータは、Oracle RACでのみ、ポリシー管理データベースに対してのみ使用できます。 |
-cardinality {UNIFORM|SINGLETON} |
サービスのカーディナリティを指定します。 ノート: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。 |
-drain_timeout timeout |
リソースの排出が完了するまでの許容時間を秒数で指定します。有効な値は、空の文字列("")、0、または正の整数です。デフォルト値は空の文字列です(このパラメータが設定されていないことを表します)。0に設定されている場合は、即座に排出が発生します。 ドレイン期間は、計画的なメンテナンス操作のために意図されています。ドレイン期間中は、現在のすべてのクライアント要求は処理されますが、新しい要求は受け入れません。サービスに設定すると、この値は、コマンドライン値が設定されていない場合に使用されます。 |
-stopoption {NONE|IMMEDIATE|TRANSACTIONAL} |
サービスを停止する際のモードを指定します。このパラメータをサービスに設定すると、この値は、コマンドラインに値が設定されていない場合に使用されます。
デフォルトはサービスの設定から取得されます(サービスに指定されている場合)。それ以外の場合のデフォルトは、 ノート: |
-pqservice pqsvc_name |
パラレル問合せサービス名のカンマ区切りリストを指定します。 |
-pqpool pq_pool_list |
パラレル問合せサーバー・プール名のカンマ区切りリストを指定します。 |
-pdb pluggable_database |
プラガブル・データベース(PDB)の名前を指定します。 ノート: PDBプロパティは、サービスを作成または変更するときに指定できます。PDBプロパティによって、指定されたPDBにサービスが関連付けられます。サービスのPDBプロパティを参照するには、ALL_SERVICESデータ・ディクショナリ・ビューを問い合せるか、またはSRVCTLユーティリティを使用している場合は PDBを指定してサービスを作成または変更した場合、そのPDBが存在するかどうかはSRVCTLによってチェックされません。このコマンドを実行する前に、PDBが存在することを確認する必要があります。 |
-tafpolicy {BASIC|NONE} |
トランザクション・フェイルオーバー(TAF)ポリシーを指定します(管理者管理データベースの場合のみ)。 |
-edition edition_name |
サービスの初期セッション・エディション。 サービスにエディションを指定すると、そのサービスを指定するそれ以降のすべて接続で、初期セッション・エディションとしてこのエディションが使用されます。ただし、セッション接続で異なるエディションを指定した場合は、そのセッション接続で指定したエディションが初期セッション・エディションとして使用されます。 SRVCTLは、指定されたエディション名を検証しません。接続中、接続ユーザーは指定されたエディションの |
-role "[PRIMARY][,PHYSICAL_STANDBY] [,LOGICAL_STANDBY][,SNAPSHOT_STANDBY]" |
サービスが自動的に開始する必要があるデータベース・モード。1つ以上のロールをカンマ区切りリストで指定できます。 ノート: |
-notification {TRUE|FALSE} |
|
-dtp {TRUE|FALSE} |
|
-clbgoal {SHORT|LONG} |
このパラメータは接続時ロード・バランシングの目標を設定する場合に使用します。ランタイム・ロード・バランシングを使用する場合は |
-rlbgoal {NONE|SERVICE_TIME|THROUGHPUT} |
このパラメータは、実行時ロード・バランシングの目標を設定する場合に使用します。応答時間に基づいて接続のバランスを取るには、このパラメータを |
-failovertype {NONE|SESSION|SELECT|TRANSACTION|AUTO} |
このパラメータは、フェイルオーバー・タイプを設定する場合に使用します。 アプリケーション・コンティニュイティを有効化するには、このパラメータを TAFを有効化するには、このパラメータを |
-failovermethod {NONE|BASIC} |
TAFフェイルオーバー・メソッドを指定します(下位互換性維持のためのみ)。 |
-failover_restore [NONE|LEVEL1|AUTO] |
アプリケーション・コンティニュイティの場合は、 透過的アプリケーション・コンティニュイティを有効にしてセッション状態をリストアするには、このパラメータを TAFまたはアプリケーション・コンティニュイティを使用するOCIアプリケーションの場合は、 |
-failoverretry failover_retries |
アプリケーション・コンティニュイティおよびTAFの場合は、インシデント後の接続試行回数を指定します。 |
-failoverdelay failover_delay |
アプリケーション・コンティニュイティおよびTAFの場合は、フェイルオーバー時の各インシデントの再接続試行間の遅延(秒数)を指定します。 |
-policy {AUTOMATIC|MANUAL} |
サービス管理ポリシーを指定します。 |
-sql_translation_profile profile_name |
Oracle Database以外からOracle Databaseにアプリケーションを移行した後でサービスを変更する場合は、このパラメータを使用して、そのサービスに対するSQL翻訳プロファイルを指定します。 SQL翻訳プロファイルをNULL値に設定する場合は、 ノート: SQL翻訳機能を使用するには、事前にすべてのサーバー側アプリケーション・オブジェクトおよびデータをOracle Databaseに移行しておく必要があります。 |
-commit_outcome {TRUE|FALSE} |
トランザクション・ガードを有効化します。 |
-retention retention_time |
トランザクション・ガード( |
-replay_init_time replay_initiation_time |
アプリケーション・コンティニュイティの場合は、このパラメータで、元のリクエスト開始されたときからの時間(秒数)を指定します。アプリケーション・コンティニュイティは指定した時間が経過するまでリプレイされません。この属性は、長い時間が経過した後でシステムがリカバリしたときにリクエストの意図しないリプレイを回避します。デフォルト値は300 (5分)です。 |
-session_state {STATIC|DYNAMIC|AUTO} |
アプリケーション・コンティニュイティの場合、このパラメータは、非トランザクション・セッション状態がリクエスト内のアプリケーションによって変更される方法を示します。セッション状態の例としては、NLS設定、オプティマイザのプリファレンス、イベントの設定、PL/SQLグローバル変数、一時表があります。透過的アプリケーション・コンティニュイティの場合、 このパラメータが考慮されるのは、
ほとんどのアプリケーションには値 |
-global_override |
グローバル・サービス属性を変更するオーバーライド値。 このパラメータは、 |
–verbose |
冗長出力を表示します。 |
-force |
変更操作を強制し、必要に応じて一部のノードでサービスを停止します。 |
使用上のノート
-
サービス属性(フェイルオーバーの遅延、ランタイム・ロード・バランシングの目標など)をオンラインで変更した場合、変更が有効になるのは、サービスが次回(再)起動されたときです。
-
新しい優先インスタンスまたは使用可能インスタンスが追加されるようにサービス構成を変更した場合でも、既存サービスの稼働状態に影響はありません。ただし、新しく追加されたインスタンスは、
srvctl start service
コマンドが発行されるまで、自動的にはサービスを提供しません。 -
サービスに対して使用可能なインスタンスがあり、優先インスタンスまたは使用可能インスタンスが削除されるようにサービス構成を変更した場合、サービスの稼働状態に予測できない変化が発生することがあります。
-
新しいサービス構成に従って、一部のインスタンスでサービスが停止、削除されます。
-
サービスは、サービス構成から削除されるインスタンスで稼働している場合があります。
-
そのようなサービスは、新しいサービス構成内の次に使用可能なインスタンスに再配置されます。
-
前述の状況のため、オンライン・サービスを変更した場合、インスタンスが削除されていなくても、ユーザーは一時的にサービスを利用できないことがあります。または、サービスから削除されるインスタンスで、サービスを一時的に利用できないことがあります。
例
次の例は、あるインスタンスから別のインスタンスにサービス・メンバーを移動します。
$ srvctl modify service -db crm -service crm -oldinst crm1 -newinst crm2
次の例は、使用可能インスタンスを優先インスタンスに変更します。
$ srvctl modify service -db crm -service crm -available crm1 -toprefer
次のコマンドでは、優先インスタンスおよび使用可能インスタンスが交換されます。
$ srvctl modify service -db crm -service crm -modifyconfig -preferred "crm1" \
-available "crm2"
srvctl predict service
構文
srvctl predict service -db db_unique_name -service service_name [-verbose]
パラメータ
表A-86 srvctl predict serviceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
確認対象のサービスが動作するデータベースの一意の名前を指定します。 |
-service service_name |
確認する単一のサービス名、または複数のサービス名を二重引用符( |
–verbose |
オプションで、このパラメータを使用すると詳細出力を表示できます。 |
srvctl relocate service
指定した1つのインスタンスから指定した別のインスタンスに指定したサービス名を一時的に再配置します。
このコマンドは、同時に1つのソース・インスタンスと1つのターゲット・インスタンスでのみ機能し、1つのソース・インスタンスから1つのターゲット・インスタンスに1つのサービスまたはすべてのサービスを再配置します。
構文
srvctl relocate service -db db_unique_name [-service service_name
| -pdb pluggable_database] {-oldinst old_inst_name
[-newinst new_inst_name] | -currentnode source_node [-targetnode target_node]} [-drain_timeout timeout]
[-wait YES | NO] [-pq] [-force [-noreplay]] [-eval] [-verbose]
パラメータ
表A-87 srvctl relocate serviceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
再配置対象のサービスが動作するデータベースの一意の名前を指定します。 |
-service service_name |
再配置するサービスの名前を指定します。サービスを指定しないと、再配置可能なすべてのサービスが再配置されます。再配置できないものは、所定の場所に残されます。 |
-pdb pluggable_database |
このパラメータは、特定のプラガブル・データベースで実行しているサービスを再配置する場合に使用します。 |
-oldinst old_inst_name |
サービスの再配置元のインスタンス名を指定します。 |
-newinst new_inst_name |
サービスの再配置先のインスタンス名を指定します。このパラメータは省略可能です。インスタンスを指定しないと、Oracle Clusterwareによって新しいインスタンスが選択されます。 ノート: 管理者管理データベースを使用している場合は、 |
-currentnode source_node |
サービスが現在実行中のノードの名前 |
-targetnode target_node |
サービスが再配置されるノードの名前。ターゲット・ノードを指定しないと、Oracle Clusterwareによって新しい場所が選択されます。 ノート: ポリシー管理データベースを使用している場合は、 |
-drain_timeout timeout |
リソースの排出が完了するまでの許容時間を秒数で指定します。有効な値は、空の文字列("")、0、または正の整数です。デフォルト値は空の文字列です(このパラメータが設定されていないことを表します)。0に設定されている場合は、即座に排出が発生します。 ドレイン期間は、計画的なメンテナンス操作のために意図されています。ドレイン期間中は、現在のすべてのクライアント要求は処理されますが、新しい要求は受け入れません。サービスに設定すると、この値は、コマンドライン値が設定されていない場合に使用されます。 |
-wait YES | NO |
|
-stopoption option |
サービスを停止する際のモードを指定します。サービスに設定すると、この値は、コマンドラインに値が設定されていない場合に使用されます。
デフォルトはサービスの設定から取得されます(サービスに指定されている場合)。それ以外の場合のデフォルトは、 ノート: |
–pq |
パラレル問合せサービスでアクションを実行 |
–force [-noreplay] |
サービス操作の停止中または再配置中にすべてのセッションを切断します。 サービスの停止操作または再配置操作中にセッションが終了された後で、進行中のトランザクションをアプリケーション・コンティニュイティがリプレイしないようにする場合は、必要に応じて、
|
–eval |
このパラメータを使用すると、コマンドがシステムに及ぼす影響を仮定的に評価できます。 |
–verbose |
詳細な出力。 |
例
データベース・インスタンスcrm1
で実行されるcrm
サービスの特定のサービス・メンバーをデータベース・インスタンスcrm3
に一時的に再配置するには:
$ srvctl relocate service -db crm -service crm -oldinst crm1 -newinst crm3
srvctl remove service
構文
srvctl remove service -db db_unique_name -service service_name
[-instance instance_name] [-global_override]
パラメータ
表A-88 srvctl remove serviceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
削除するサービスが動作するデータベースの一意の名前を指定します。 |
-service service_name |
削除するサービスの名前を指定します。 |
-instance instance_name |
必要に応じて、管理者管理データベースのインスタンス名を指定できます。 ノート: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。 |
-global_override |
必要に応じて、このパラメータを使用して、グローバル・サービスに対して機能する値を上書きできます。このパラメータは、グローバルでないサービスに対しては無視されます。 |
例
次の例では、crm
というクラスタ・データベースのすべてのインスタンスからsales
サービスを削除します。
$ srvctl remove service -db crm -service sales
次の例は、crm
クラスタ・データベースの特定のインスタンスからsales
サービスを削除します。
$ srvctl remove service -db crm -service sales -instance crm02
srvctl start service
データベース、プラガブル・データベース、またはインスタンスで1つまたは複数のサービスを起動します。
構文
srvctl start service [-db db_unique_name] [-service "services_list"
[-pq] | -pdb pluggable_database | -serverpool pool_name]
[-node node_name | -instance instance_name]
[-global_override] [-startoption start_options] [-eval] [-verbose]
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
データベースの一意の名前を指定します。 |
-service "service_list" |
1つのサービス名を指定するか、二重引用符("")で囲まれたサービス名のカンマ区切りリストを指定します。 このパラメータを指定しない場合は、SRVCTLによって指定したデータベースのすべてのサービスが起動されます。 ノート: すべての手動でのサービスの起動では、起動するサービスの名前をユーザーが指定する必要があります。 |
-pq |
このパラメータは、パラレル問合せサービスの開始アクションを制限する場合に指定します。 |
-pdb pluggable_database |
プラガブル・データベースの名前を指定します。サービスの開始をプラガブル・データベースの特定のオブジェクトに制限する場合は、必要に応じて、ノードの名前またはインスタンスの名前を指定できます。 |
-serverpool pool_name |
|
-node node_name |
開始するサービスが存在しているノードの名前を指定します。このパラメータは、ポリシー管理データベースに使用します。 |
-instance instance_name |
開始するサービスが存在しているインスタンスの名前を指定します。このパラメータは、管理者管理データベースに使用します。 |
-global_override |
グローバル・サービスに対して機能するオーバーライド値。このパラメータは、グローバル・サービスに対してのみ使用します。非グローバル・サービスに対して指定しても、このパラメータは無視されます。 |
-startoption start_options |
サービスの起動時にデータベース・インスタンスの起動が必要な場合に使用する起動オプションを指定します。オプションには、 ノート: 起動オプションに複数の語を指定する場合( |
–verbose |
冗長出力を表示します。 |
使用上のノート
-
すでに実行中のサービスを開始しようとすると、
srvctl start service
コマンドは失敗します。 -
すでに最大数(優先インスタンスの数)のインスタンスでサービスが稼働している場合に、サービスをそのインスタンスで起動しようとすると、
srvctl start service
コマンドは失敗します。 -
srvctl modify service
コマンドとsrvctl relocate service
コマンドを使用すると、インスタンスでのサービスの移動またはサービスのステータス変更を実行できます。
例
次の例では、特定のデータベース上のサービスをすべて開始します。
$ srvctl start database -db myDB
次の例では、どのプラガブル・データベースにサービスが存在しているかにかかわらず、サービスのリストを開始します(後者の例では、オプションでパラレル問合せサービスに制限しています)。
$ srvctl start database -db myDB -service "myServ01,myServ02"
$ srvctl start database -db myDB -service "myServ01,myServ02" -pq
次の例では、特定のサーバー・プール内のサービスをすべて開始します。
$ srvctl start database -db myDB -serverpool myServerPool
次の例では、特定のプラガブル・データベースのサービスをすべて開始します。後者の2つの例では、オプションで、それぞれ単一のノードまたは単一のインスタンスに制限しています。
$ srvctl start service -db myDB -pdb myPDB1
$ srvctl start service -db myDB -pdb myPDB1 -node myRACNode01
$ srvctl start service -db myDB -pdb myPDB1 -instance myDB01
次の例では、特定のインスタンス(すべてのプラガブル・データベース)で特定のデータベースのサービスをすべて開始します。
$ srvctl start service -db myDB -instance myDB01
次の例では、特定のノード(すべてのプラガブル・データベース)で特定のデータベースのサービスをすべて開始します。
$ srvctl start service -db myDB -node myRACNode01
次の例では、特定のノードまたは特定のインスタンスでサービスのリストを開始します。
$ srvctl start service -db myDB -service "myService01,myService02" -node myRACNode01
$ srvctl start service -db myDB -service "myService01,myService02" -instance myDB01
srvctl status service
Oracle RAC One Nodeデータベースに関しては、オンライン・データベース再配置が進行中の場合、再配置がアクティブか失敗かに関係なく、このコマンドはソース・ノードと宛先ノードおよび再配置のステータスを表示します。
構文
srvctl status service -db db_unique_name [-service "service_name_list"]
[-force] [-verbose]
パラメータ
必要に応じて、このパラメータを使用して、無効化されたアプリケーションを含めることができます。
表A-89 srvctl status serviceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-db db_unique_name |
ステータスの確認対象のサービスが動作するデータベースの一意の名前を指定します。 |
-service "service_name_list" |
必要に応じて、ステータスを確認するサービス名のカンマ区切りリストを指定できます。 このパラメータを使用しない場合は、指定したデータベースのすべてのサービスのステータスが表示されます。 |
–force |
オプションで、このパラメータを使用すると無効化されたアプリケーションを含めることができます。 |
–verbose |
オプションで、このパラメータを使用すると詳細出力を表示できます。 |
srvctl stop service
クラスタ・データベース全体でグローバルに、または指定したインスタンスで、1つ以上のサービスを停止します。
構文
クラスタ内の特定のノードのサービスを停止するには:
srvctl stop service -node node_name [-stopoption IMMEDIATE|TRANSACTIONAL|NONE]
[-drain_timeout timeout] [-wait {YES | NO}] [-force] [-noreplay]
[-global_override] [-verbose]
データベースのサービスを停止するには:
srvctl stop service -db db_unique_name [-pq] [-rf] [-pdb pluggable_database |
-service "service_list" [-eval]] [-node node_name | -instance instance_name |
-serverpool pool_name] [-stopoption IMMEDIATE|TRANSACTIONAL|NONE]
[-drain_timeout timeout] [-wait {YES | NO}] [-force [-noreplay]
[-global_override] [-verbose]
パラメータ
ノート:
Oracle Grid Infrastructure 21c以降、ポリシー管理データベースは非推奨です。表A-90 srvctl stop serviceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-node node_name |
オプションで、サービスを停止するノードの名前を指定できます。このパラメータは、特定のノード上のすべてのサービスを停止する場合、 |
-db db_unique_name |
データベースの一意の名前を指定します。 |
-pdb pluggable_database |
また、このパラメータを使用して、特定のプラガブル・データベースで実行中のサービスを停止します。 |
-service "service_list" |
停止する特定の1つのサービス、または二重引用符( サービス名のリストを指定しないと、SRVCTLはデータベース、または特定のインスタンスのすべてのサービスを停止します。 |
-pq |
このパラメータは、パラレル問合せサービスの停止アクションを制限する場合に指定します。 |
-instance instance_name |
オプションで、サービスを停止するインスタンスの名前を指定できます。 |
-serverpool pool_name |
オプションで、停止するサービスが含まれているサーバー・プールの名前を指定できます。 |
-eval |
このパラメータを使用すると、コマンドがシステムに及ぼす影響を仮定的に評価できます。 |
-stopoption IMMEDIATE|TRANSACTIONAL|NONE |
サービスを停止する方法を指定します。この属性がすでにサービスに設定されている場合、コマンドに
ノート: |
-drain_timeout timeout |
リソースの排出が完了するまでの許容時間を秒数で指定します。有効な値は、空の文字列("")、0、または正の整数です。デフォルト値は空の文字列です(このパラメータが設定されていないことを表します)。0に設定されている場合は、即座に排出が発生します。 ドレイン期間は、計画的なメンテナンス操作のために意図されています。ドレイン期間中は、現在のすべてのクライアント要求は処理されますが、新しい要求は受け入れません。サービスに設定すると、この値は、コマンドライン値が設定されていない場合に使用されます。 |
-wait {YES | NO} |
|
-force [-noreplay] |
SRVCTLによってサービスを強制停止します。これにより、指定された停止オプション( ノート:
|
-global_override |
グローバル・サービスに対して機能するオーバーライド値。SRVCTLは、サービスがグローバル・サービスでない場合、このパラメータを無視します。 |
-verbose |
このパラメータは、詳細出力を表示する場合に使用します。 |
例
次のコマンド例では、IMMEDIATE
方式を使用してcrm1
インスタンスのcrm
データベースのcrmeast
PDBで実行されているサービスが停止され、別のノードにサービスが転送されるのに60秒割り当てます。
$ srvctl stop service -db crm -pdb crmeast -instance crm1 -drain_timeout 60 -force
- stopoption immediate -verbose
次のコマンド例では、各サービスに指定されているデフォルトの停止オプションを使用し、すべてのセッションがそのノードから排出されるまで待機することで、Oracle Clusterwareによって管理されるノードnode1
で実行されているすべてのサービスを停止します。
$ srvctl stop service -node node1 -wait yes
srvctl add srvpool
Oracle Databaseをホストするように構成されているサーバー・プールをクラスタに追加します。
構文
srvctl add srvpool -serverpool server_pool_name [-eval]
[-importance importance] [-min min_size] [-max max_size]
[-servers "node_list" | -category server_category] [-force] [-verbose]
パラメータ
表A-91 srvctl add srvpoolコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-serverpool server_pool_name |
サーバー・プールの名前。 |
-eval |
このパラメータを使用すると、コマンドがシステムに及ぼす影響を仮定的に評価できます。 |
-importance importance |
サーバー・プールの重要度(デフォルト値は |
-min min_size |
サーバー・プールの最小サイズ(デフォルト値は |
-max max_size |
サーバー・プールの最大サイズ。デフォルト値は |
-servers "node_list" |
二重引用符( ノート: Oracle Database 12cでは、 |
-category server_category |
サーバー・プールに対して使用するサーバー・カテゴリ( |
-force |
他のサーバー・プールのリソースを停止する必要がある場合でも、サーバー・プールを追加します。 |
-verbose |
冗長出力を表示します。 |
使用上のノート
-
SRVCTLによって、サーバー・プールの名前の先頭に「
ora.
」が追加されます。 -
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
例
次のコマンドでは、SP1という名前のサーバー・プールを追加します(サーバー・プールの重要度を1、サーバー・プール内の最小ノード数を3、サーバー・プール内の最大ノード数を7に設定しています)。
srvctl add srvpool -serverpool SP1 -importance 1 -min 3 -max 7
srvctl config srvpool
クラスタ内の特定のサーバー・プールの構成情報を表示します。この構成情報には、名前、最小サイズ、最大サイズ、重要度、およびサーバー名のリスト(該当する場合)が含まれます。
構文
srvctl config srvpool [-serverpool pool_name]
パラメータ
このコマンドで使用できるパラメータは、構成情報を表示するサーバー・プールの名前を指定する-serverpool pool_name
のみです。
使用上のノート
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
例
次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl config srvpool -serverpool dbpool
srvctl modify srvpool
最小サイズ、最大サイズおよび重要度の数値を増やした場合に、サイズ変更により他のサーバー・プールの最小サイズおよび重要度が相対的に低くなった場合は、このサーバー・プールの新しいサイズが確保されるように、このサーバー・プールへのサーバーの再割当てがCRSデーモンにより試行されます。
構文
srvctl modify srvpool -serverpool pool_name [-eval] [-importance importance]
[-min min_size] [-max max_size] [-servers "server_list"]
[-category "server_category"] [-verbose] [-force]
パラメータ
表A-92 srvctl modify srvpoolコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-serverpool pool_name |
変更するサーバー・プールの名前を指定します。 |
–eval |
オプションで、このパラメータを使用するとコマンドがシステムに及ぼす影響を仮定的に評価できます。 |
-importance importance |
必要に応じて、サーバー・プールの重要度を変更できます。 |
-min min_size |
必要に応じて、サーバー・プールの最小サイズを変更できます。デフォルト値は0 (ゼロ)です。 |
-max max_size |
必要に応じて、サーバー・プールの最大サイズを変更できます。 |
-servers "server_list" |
必要に応じて、候補サーバー名を二重引用符( ノート: Oracle Database 12cでは、 |
-category "server_category" |
必要に応じて、二重引用符( |
-verbose |
オプションで、このパラメータを使用すると詳細出力を表示できます。 |
–force |
必要に応じて、このパラメータを使用して、一部のリソースが停止している場合でも操作を強制できます。 |
使用上のノート
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
例
次の例は、サーバー・プールsrvpool1
の重要度ランクを0、最小サイズを2、最大サイズを4に変更します。
$ srvctl modify srvpool -serverpool srvpool1 -importance 0 -min 2 -max 4
srvctl remove srvpool
このサーバー・プールに依存するデータベースまたはサービスが存在する場合は、サーバー・プールの削除操作が正常に実行されるように、まずそれらのリソースがサーバー・プールから削除されます。
構文
srvctl remove srvpool -serverpool pool_name [-eval] [-verbose]
パラメータ
表A-93 srvctl remove srvpoolコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-serverpool pool_name |
削除するサーバー・プールの名前を指定します。 |
-eval |
必要に応じて、このパラメータを使用して、システムに変更を加えることなく、サーバー・プールを削除した場合の影響を評価できます。 |
–verbose |
オプションで、このパラメータを使用すると詳細出力を表示できます。 |
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
-
指定したサーバー・プールを正常に削除できた場合は、サーバー・プールの最小サイズ、最大サイズおよび重要度に応じて、CRSデーモンによりサーバーが他のサーバー・プールに割り当てられます。CRSデーモンにより、これらのサーバーが空きサーバー・プールに戻される場合もあります。
例
次の例では、システムからサーバー・プールを削除します。
$ srvctl remove srvpool -serverpool srvpool1
srvctl status srvpool
構文
srvctl status srvpool [-serverpool pool_name] [-detail]
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
-
必要に応じて、ステータスを確認するサーバー・プールの名前を指定できます。このパラメータを使用した場合は、そのサーバー・プールの名前とその中のサーバーの数(および必要に応じてサーバー名)が出力されます。
-
-detail
パラメータを使用しただけで、-serverpool
パラメータで特定のサーバー・プールを指定しなかった場合は、各サーバー・プールに現在割り当てられているサーバーの名前が出力されます。
srvctl add vip
仮想IPアドレス(VIP)をノードに追加します。
構文
srvctl add vip -node node_name -address {VIP_name|ip}/netmask[/if1[|if2|...]]
-netnum network_number [-skip] [-verbose]
パラメータ
表A-94 srvctl add vipコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-node node_name |
VIPを追加するノードの名前。 |
-address {VIP_name|ip}/netmask [/if1[|if2|...]] |
指定したノードに従来のVIPノード・アプリケーションを作成します。 1つの |
-netnum network_number |
VIPを取得するネットワーク番号。デフォルトのネットワーク番号は1です。 |
-skip |
VIPアドレスの到達可能性の確認をスキップするには、このパラメータを指定します。 |
-verbose |
詳細出力 |
ノート:
使用上のノート
-
同一ノードの同一ネット番号(サブネットまたはインタフェース・ペア)に複数のVIPを持つことはできません。
-
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
例
次に、このコマンドの例を示します。
# srvctl add network -netnum 2 -subnet 192.168.16.0/255.255.255.0
# srvctl add vip -node node7 -address 192.168.16.17/255.255.255.0 -netnum 2
1番目のコマンドはネットワーク番号2
を作成し、2番目のコマンドはこのネットワークにVIPを追加します。ネットワーク番号は、他のSRVCTLコマンドの-netnum
パラメータの後に指定できます。
srvctl config vip
ユーザーVIP以外で、クラスタのすべてのネットワークにおけるすべてのVIPを表示します。
構文
srvctl config vip {-node node_name | -vip vip_name}
パラメータ
表A-95 srvctl config vipコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-node node_name |
ノード名を指定します。 |
-vip vip_name |
あるいは、VIP名を指定することもできます。 |
使用上のノート
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
例
このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ srvctl config vip -node crmnode1
VIP exists: ipv4, ipv6, network number 1, hosting node adc2100252
srvctl disable vip
構文
srvctl disable vip -vip vip_name [-verbose]
使用上のノート
-
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
-
無効化するVIPの名前を指定します。
-
オプションで、
-verbose
パラメータを使用すると詳細な出力を表示できます。
例
次のコマンドは、VIPを無効化します。
$ srvctl disable vip -vip vip1 -verbose
srvctl enable vip
構文
srvctl enable vip -vip vip_name [-verbose]
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
-
有効化するVIPの名前を指定します。
-
オプションで、
-verbose
パラメータを使用すると詳細な出力を表示できます。
例
次の例では、crm1-vip
というVIPを有効化します。
$ srvctl enable vip -vip crm1-vip -verbose
srvctl getenv vip
構文
srvctl getenv vip -vip vip_name [-envs "name_list"] [-verbose]
パラメータ
表A-96 srvctl getenv vipコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-vip vip_name |
環境変数の値を取得するVIPの名前を指定します。 |
-envs "name_list" |
必要に応じて、特定の環境変数の名前のカンマ区切りリストを指定できます。このパラメータを使用しない場合は、VIPに関連付けられているすべての環境変数の値が表示されます。 |
使用上のノート
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
例
次の例は、指定されたVIPのすべての環境変数をリストします。
$ srvctl getenv vip -vip node1-vip
srvctl modify vip
構文
srvctl modify vip -node node_name -address {VIP_name|ip}/netmask[/if1[|if2|...]]
[-netnum network_number] [-verbose]
パラメータ
表A-97 srvctl modify vipコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-node node_name |
VIPを変更するノードの名前を指定します。 |
-address {VIP_name|ip}/netmask[/if1[|if2|...]] |
既存のVIPの構成を変更するには、このパラメータを使用します。VIPにIPv4アドレスがあり、指定するアドレスがIPv6で、IPアドレス・タイプが 1つの |
-netnum network_number |
必要に応じて、VIPを取得するネットワーク番号を指定できます。このパラメータを使用しない場合は、 |
–verbose |
オプションで、このパラメータを使用すると詳細出力を表示できます。 |
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
-
同一ノードの同一ネット番号(サブネットまたはインタフェース・ペア)に複数のVIPを持つことはできません。
例
次の例は、IPv4アドレスをVIPに追加します(まだ存在しない場合)。VIPにIPv4アドレスが存在する場合は、新しいネットワーク指定に置き換えられます。
# srvctl modify vip -node node7 -address 192.168.16.17/255.255.255.0 -netnum 2
srvctl predict vip
構文
srvctl predict vip [-vip vip_name] [-verbose]
使用上のノート
-
必要に応じて、障害の結果を評価するVIPの名前を指定できます。
-
オプションで、
-verbose
パラメータを使用すると詳細な出力を表示できます。
srvctl relocate vip
構文
srvctl relocate vip -vip vip_name [-node node_name] [-force] [-verbose]
パラメータ
表A-98 srvctl relocate vipコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-vip vip_name |
再配置するVIPの名前を指定します。 |
-node node_name |
必要に応じて、VIPの再配置先のターゲット・ノードの名前を指定できます。 |
–force |
必要に応じて、このパラメータを使用して、依存性に関係なくVIPの再配置を強制できます。 |
–verbose |
オプションで、このパラメータを使用すると詳細出力を表示できます。 |
例
次の例では、クラスタ内の別のノードにVIPを再配置します。
$ srvctl relocate vip -vip vip1 -node node3
srvctl remove vip
構文
srvctl remove vip -vip "vip_name_list" [-force] [-noprompt] [-verbose]
パラメータ
表A-99 srvctl remove vipコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-vip "vip_name_list" |
削除するVIP名を二重引用符( |
–force |
必要に応じて、このパラメータを使用して、依存性に関係なくVIPを削除できます。 |
-noprompt |
必要に応じて、このパラメータを使用してプロンプトを抑止できます。 |
-verbose |
オプションで、このパラメータを使用すると詳細出力を表示できます。 |
使用上のノート
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
例
次の例では、システムから複数のVIPを削除します。
$ srvctl remove vip -vip "vip1,vip2,vip3" -force -noprompt -verbose
srvctl setenv vip
構文
srvctl setenv vip -vip vip_name {-envs "name=val[,...]" | -env "name=val"}
[-verbose]
パラメータ
表A-100 srvctl setenv vipコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-vip vip_name |
環境変数を設定するVIPの名前を指定します。 |
-envs "name=val[,...]" |
設定する環境変数の名前/値ペアのカンマ区切りリストを、二重引用符( |
-env "name=val" |
環境変数のリストのかわりに、このパラメータを使用して、カンマやその他の特殊文字を含んだ値を二重引用符( |
–verbose |
オプションで、このパラメータを使用すると詳細出力を表示できます。 |
使用上のノート
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
例
次の例は、クラスタVIPの言語環境構成を設定します。
$ srvctl setenv vip -vip crm1-vip -env "LANG=en"
srvctl start vip
構文
srvctl start vip {-node node_name | -vip vip_name} [-verbose]
パラメータ
表A-101 srvctl start vipコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-node node_name |
起動するVIPが存在するノードの名前を指定します。 |
-vip vip_name |
ノードを指定するかわりに、起動するVIPを指定できます。 |
-verbose |
必要に応じて、このパラメータを使用して、詳細な出力を表示できます。 |
使用上のノート
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
例
次の例では、特定のVIPを起動します。
$ srvctl start vip -vip crm1-vip -verbose
srvctl status vip
構文
srvctl status vip {-node node_name | -vip vip_name} [-verbose]
パラメータ
表A-102 srvctl status vipコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-node node_name |
ステータスを確認するVIPが存在するノードの名前を指定します。 |
-vip vip_name |
ノードを指定するかわりに、ステータスを確認するVIPを指定できます。 |
-verbose |
オプションで、このパラメータを使用すると詳細出力を表示できます。 |
使用上のノート
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
srvctl stop vip
構文
srvctl stop vip {-node node_name | -vip vip_name} [-force] [-relocate] [-verbose]
パラメータ
表A-103 srvctl stop vipコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-node node_name |
停止するVIPが存在するノードの名前を指定します。このパラメータを使用すると、フェイルオーバーされたVIPを含め、特定のノード上のすべてのVIPが停止されます。 |
-vip vip_name |
ノードを指定するかわりに、停止するVIPを指定できます。 |
-force |
必要に応じて、このパラメータを使用して、依存性に関係なくVIPを停止できます。 |
-relocate |
必要に応じて、このパラメータを使用して、VIPを再配置できます。 ノート: |
–verbose |
オプションで、このパラメータを使用すると詳細出力を表示できます。 |
使用上のノート
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
例
次の例では、フェイルオーバーされたVIPを含め、mynode1
上のすべてのVIPを停止します。
$ srvctl stop vip -node mynode1 -verbose
srvctl unsetenv vip
構文
srvctl unsetenv vip -vip "vip_name_list" -envs "name_list" [-verbose]
パラメータ
表A-104 srvctl unsetenv vipコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-vip "vip_name_list" |
二重引用符( |
-envs "name_list" |
設定を解除する環境変数名のカンマ区切りリストを、二重引用符( |
–verbose |
オプションで、このパラメータを使用すると詳細出力を表示できます。 |
例
次の例は、 クラスタVIPのCLASSPATH
環境変数の設定を解除します。
$ srvctl unsetenv vip -vip "crm2-vip" -envs "CLASSPATH"
srvctl config volume
特定のボリュームまたはすべてのボリュームの構成を表示します。
構文
srvctl config volume [-volume volume_name] [-diskgroup disk_group_name]
[-device volume_device]
パラメータ
表A-105 srvctl config volumeコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-volume volume_name |
構成を表示するボリュームの名前を指定します。 |
-diskgroup disk_group_name |
構成を表示するボリュームが存在するディスク・グループの名前を指定します。 |
-device volume_device |
構成を表示するボリューム・デバイスへのパスを指定します。 |
使用上のノート
-
どのオプション・パラメータも指定しない場合、SRVCTLによってすべてのボリュームの構成情報が表示されます。
-
-volume
パラメータのみを指定した場合は、ディスク・グループに関係なく、その名前を持つすべてのボリュームの構成が表示されます。 -
-diskgroup
パラメータのみを指定した場合は、指定したディスク・グループに存在するボリュームの構成情報が表示されます。 -
-device
パラメータのみを指定した場合は、そのデバイス指定子に一致するボリュームの構成情報が表示されます。 -
-diskgroup
パラメータと-device
パラメータを指定した場合は、指定したディスク・グループに存在するボリューム・デバイスの構成情報が表示されます。 -
このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。
例
このコマンドによって、次のような情報が返されます。
$ srvctl config volume -device /dev/asm/volume1-123
Diskgroup Name: DG1
Volume Name : VOL1
Volume Device : /dev/asm/volume1-123
Volume is enabled.
Volume is enabled on nodes:
Volume is disabled on nodes:
どのパラメータも指定しない場合、SRVCTLによって次のようなすべてのボリュームの構成情報が返されます。
$ srvctl config volume
Diskgroup name: DG1
Volume name: VOL1
Volume device: /dev/asm/volume1-123
Volume is enabled.
Volume is enabled on nodes:
Volume is disabled on nodes:
Diskgroup name: DG1
Volume name: VOL2
Volume device: /dev/asm/volume2-456
Volume is enabled.
Volume is enabled on nodes:
Volume is disabled on nodes:
srvctl disable volume
このコマンドは、ボリュームのOracle Clusterwareリソースで動作することによって、そのボリューム・デバイスを停止できます。このコマンドはボリューム・デバイスを停止するのではありません。
構文
srvctl disable volume {-volume volume_name -diskgroup disk_group_name |
-device volume_device}
パラメータ
表A-106 srvctl disable volumeコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-volume volume_name |
無効化するボリュームの名前を指定します。 |
-diskgroup disk_group_name |
無効化するボリュームが存在するディスク・グループの名前を指定します。 |
-device volume_device |
|
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
-
無効化する特定のボリュームを指定する必要があります。特定のディスク・グループまたは特定のボリューム・デバイスに存在するボリュームを指定できます。
例
次の例は、DATA
というディスク・グループに存在するVOLUME1
というボリュームを無効化します。
$ srvctl disable volume -volume VOLUME1 -diskgroup DATA
srvctl enable volume
このコマンドは、ボリュームのOracle Clusterwareリソースで動作することによって、そのボリューム・デバイスを起動できます。このコマンドは、ボリューム・デバイスを起動せず、SQLコマンドALTER DISKGROUP ENABLE VOLUME
またはASMCMDコマンドvolenable
とは異なります(これらの2つのコマンドはボリューム・デバイスをオンラインにし、実行時状態では、ボリューム・デバイスをアクセス可能にするためです)。
構文
srvctl enable volume {-volume volume_name -diskgroup disk_group_name |
-device volume_device}
パラメータ
表A-107 srvctl enable volumeコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-volume volume_name |
有効化するボリュームの名前を指定します。 |
-diskgroup disk_group_name |
有効化するボリュームが存在するディスク・グループの名前を指定します。 |
-device volume_device |
|
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
-
有効化する特定のボリュームを指定する必要があります。特定のディスク・グループまたは特定のボリューム・デバイスに存在するボリュームを指定できます。
例
次の例は、DATA
というディスク・グループに存在するVOLUME1
というボリュームを有効化します。
$ srvctl enable volume -volume VOLUME1 -diskgroup DATA
srvctl remove volume
構文
このコマンドは、次のいずれかの構文モデルで使用します。
srvctl remove volume -volume volume_name -diskgroup disk_group_name [-force]
srvctl remove volume -device volume_device [-force]
パラメータ
表A-108 srvctl remove volumeコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-volume volume_name |
削除するボリュームの名前を指定します。 |
-diskgroup disk_group_name |
削除するボリュームが存在するディスク・グループの名前を指定します。 |
-device volume_device |
削除するボリュームが存在するファイル・システム・リソースへのパスを指定します。 |
–force |
このパラメータを使用して、実行中のボリュームも削除できます。 |
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
-
ボリュームは、Oracle ASMで作成されます。
-
削除する特定のボリュームを指定する必要があります。特定のディスク・グループまたは特定のボリューム・デバイスに存在するボリュームを指定できます。
例
次の例は、DATA
というディスク・グループに存在するVOLUME1
というボリュームを削除します。
$ srvctl remove volume -volume VOLUME1 -diskgroup DATA
srvctl start volume
構文
srvctl start volume {-volume volume_name -diskgroup disk_group_name |
-device volume_device} [-node node_list]
パラメータ
表A-109 srvctl start volumeコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-volume volume_name |
起動するボリュームの名前を指定します。 |
-diskgroup disk_group_name |
起動するボリュームが存在するディスク・グループの名前を指定します。 |
-device volume_device |
|
-node node_list |
必要に応じて、起動するボリュームが存在するノード名を二重引用符( |
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
-
srvctl start volume
コマンドでは、ボリューム・サービスは作成されません。ボリュームがすでに存在し、ボリューム・リソースが有効化されている場合は、SRVCTLによってそのボリュームの起動が試行されます。ボリュームが存在していても、リソースが無効化されている場合は、srvctl start volume
によりエラーが戻されます。
例
次の例は、DATA
というディスク・グループに存在するVOLUME1
というボリュームを起動します。
$ srvctl start volume -volume VOLUME1 -diskgroup DATA
srvctl status volume
構文
srvctl status volume [-device volume_device] [-volume volume_name]
[-diskgroup disk_group_name
] [-node "node_list"]
パラメータ
表A-110 srvctl status volumeコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-device volume_device |
必要に応じて、ステータスを表示するボリューム・デバイスへのパスを指定できます。 |
-volume volume_name |
必要に応じて、ステータスを表示するボリュームの名前を指定できます。 |
-diskgroup |
必要に応じて、ステータスを表示するボリュームが存在するディスク・グループの名前を指定できます。 |
-node "node_list" |
必要に応じて、ステータスを表示するボリュームが存在するノード名を二重引用符( |
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
-
どのオプション・パラメータも指定しない場合、SRVCTLによってすべてのボリュームのステータスが表示されます。
-
-volume
パラメータのみを指定した場合、指定したボリュームのステータスが表示されます。 -
-diskgroup
パラメータのみを指定した場合、指定したディスク・グループに存在するボリュームのステータスが表示されます。 -
-device
パラメータのみを指定した場合、指定したボリューム・デバイスのステータスが表示されます。 -
-diskgroup
パラメータと-device
パラメータを指定した場合、指定したディスク・グループ内のボリューム・デバイスのステータスが表示されます。 -
-node
パラメータを指定した場合、指定したノードに存在するボリュームのステータスが表示されます。
例
このコマンドを実行すると、次のような情報が表示されます。
$ srvctl status volume –volume vol1
Volume vol1 of diskgroup diskgrp1 for device volume_device_path1 is enabled
Volume vol1 of diskgroup diskgrp1 for device volume_device_path1 is running
前述の例では、-node
パラメータを指定していないため、すべてのノードに対してステータス問合せが行われます。
$ srvctl status volume
Volume vol1 of diskgroup diskgrp for device volume_device_path1 is enabled
Volume vol1 of diskgroup diskgrp for device volume_device_path1 is running
Volume vol2 of diskgroup diskgrp for device volume_device_path2 is enabled
Volume vol2 of diskgroup diskgrp for device volume_device_path2 is running
前述の例では、パラメータを指定していないため、SRVCTLによって登録されているすべてのボリュームのステータスが表示されます。
srvctl stop volume
構文
srvctl stop volume {-volume volume_name -diskgroup disk_group_name |
-device volume_device} [-node "node_list"]
パラメータ
表A-111 srvctl stop volumeコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-volume volume_name |
停止するボリュームの名前を指定します。 |
-diskgroup disk_group_name |
停止するボリュームが存在するディスク・グループの名前を指定します。 |
-device volume_device |
|
-node "node_list" |
必要に応じて、停止するボリュームが存在するノード名を二重引用符( |
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。
-
srvctl stop volume
コマンドでは、ボリュームの停止(無効化)は試行されますが、リソースが無効化されたり、Oracle ASMからボリュームが削除されることはありません。
例
次の例は、DATA
というディスク・グループに存在するVOLUME1
というボリュームを停止します。
$ srvctl stop volume -volume VOLUME1 -diskgroup DATA