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F サーバー制御(SRVCTL)コマンド・リファレンス

サーバー制御(SRVCTL)ユーティリティを使用して、クラスタ内の様々なコンポーネントおよびアプリケーションを管理します。

この付録には、SRVCTLコマンドのユーティリティの使用方法に関する情報と包括的なリストを含むサーバー制御コマンドの参照情報が記載されています。

ノート:

Oracle RAC管理操作に固有のSRVCTLコマンドは『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』に記載されています

SRVCTLの使用方法

SRVCTLは、デフォルトでクラスタの各ノードにそれぞれインストールされます。SRVCTLを使用するには、ノードのオペレーティング・システムにログインし、大/小文字が区別される構文を使用して、SRVCTLコマンドとそのパラメータを入力します。

  • 自分が管理しているデータベースのOracleホームから、現行のOracle Databaseリリースとともに提供されたバージョンのSRVCTLを使用します。SRVCTLのバージョンは、管理対象のオブジェクト(リスナー、Oracle ASMインスタンス、Oracle Database、Oracle DatabaseインスタンスおよびOracle Databaseサービス)のバージョンと同じである必要があります。

  • SRVCTLでは、同じオブジェクトに対する複数コマンドの同時実行はサポートされていません。したがって、各データベース、サービスまたは他のオブジェクトに対して、1つずつSRVCTLコマンドを実行します。

  • カンマ区切りリストをSRVCTLコマンドの一部として指定する場合、リスト内の項目の間に空白をしないでください。たとえば:

    srvctl add database -serverpool "serverpool1,serverpool3"
    

    Windows環境でカンマ区切りリストを指定する場合は、リストを二重引用符("")で囲む必要があります。LinuxまたはUNIX環境で、カンマ区切りリストを二重引用符内で囲むことは可能ですが、二重引用符は無視されます。

  • SRVCTLコマンドの入力時に、新しい行で入力を続ける場合、オペレーティング・システムの継続文字を使用できます。Linuxでは、バックスラッシュ(\)記号です。

  • 出力が生成されないSRVCTLコマンドは、正常なコマンドです。完了(成功)時にすべてのSRVCTLコマンドがメッセージを返すわけではありません。しかし、SRVCTLコマンドが失敗した場合は、常にエラー・メッセージが返されます。

  • SRVCTLは、成功時には0、失敗時には1、警告時には2を返します。startstopenabledisableなどの一部のコマンドでは、リクエストによって何も変更されない場合の警告に対して2が返されることがあります。つまり、コマンドのオブジェクトはすでに起動されているか、すでに停止されているか、すでに無効化されているかなどです。警告の場合は、SRVCTLによって、すでに行われた処理に関するメッセージも出力されます。
  • -evalパラメータは、複数のSRVCTLコマンドで使用できます。このパラメータを使用すると、システムに変更を加えることなく、コマンドの実行をシミュレートできます。SRVCTLによって戻される出力には、特定のコマンドを実行した場合の結果が示されます。たとえば、サーバーを再配置した場合に想定される結果を確認するには、次のようにします。

    $ srvctl relocate server –servers "rac1" –eval –serverpool pool2
    
    Database db1
         will stop on node rac1
         will start on node rac7
         Service mySrv1
              will stop on node rac1, it will not run on any node
         Service myServ2
              will stop on node rac1
              will start on node rac6
    Server rac1
         will be moved from pool myPoolX to pool pool2
    

    -evalパラメータは、次のコマンドで使用できます。

    • srvctl add database

    • srvctl add service

    • srvctl add srvpool

    • srvctl modify database

    • srvctl modify service

    • srvctl modify srvpool

    • srvctl relocate server

    • srvctl relocate service

    • srvctl remove srvpool

    • srvctl start database

    • srvctl start service

    • srvctl stop database

    • srvctl stop service

単一文字ではなくキーワードとしてのコマンド・パラメータの指定

Oracle Database 12cより前のリリースでは、SRVCTLコマンドライン・インタフェースのパラメータとして単一文字が使用されていました。ただし、この方法では、SRVCTLコマンドで使用できる一意のパラメータの数に制限が発生します。Oracle Database 12cで導入されたSRVCTLコマンド・パラメータは、単一文字ではなく完全な単語になっています(-multicastport-subdomainなど)。

下位互換性をサポートするために、単一文字パラメータと新しいキーワード・パラメータを組み合せて使用できます。新たに導入されたキーワード・パラメータは、単一文字パラメータと併用可能です。

ノート:

Oracle Database 12c以降では、キーワード・パラメータが優先されるために、単一文字パラメータは非推奨になりました(異なる機能の実装に、コマンドに応じて同じ文字を使用することを回避するためです)。

該当する場合は、-helpパラメータの後に-compatibleパラメータを追加することによって、等価の単一文字を取得できます。

SRVCTLオブジェクトの値の文字セットおよび大文字小文字の区別

SRVCTLは、様々なタイプの多くのオブジェクトとやり取りします。文字セットと名前の長さの制限、およびオブジェクト名で大/小文字が区別されるかどうかは、オブジェクト・タイプによって異なります。

表F-1 SRVCTLオブジェクト名の文字列制限

オブジェクト・タイプ 文字セット制限 大/小文字の区別 最大長
db_domain

英数字、アンダースコア(_)およびシャープ記号(#)

128文字

db_unique_name

英数字、アンダースコア(_)、シャープ記号(#)およびドル記号($)。最初の8文字はポリシー管理データベースのインスタンス名に使用されるため、これらは一意である必要があります。

いいえ

30文字(ただし、最初の8文字は、同じクラスタの他のデータベースに対して一意である必要があります)

diskgroup_name

ディスク・グループのネーミングには、他のデータベース・オブジェクトのネーミングと同じ制限があります。

関連項目: データベース・オブジェクトのネーミング規則の詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。

いいえ(すべての名前は大文字に変換されます)

instance_name

英数字

プラットフォームに依存

15文字

listener_name

node_name

いいえ

scan_name

最初の文字はアルファベットである必要があります

いいえ

server_pool

英数字、アンダースコア(_)、シャープ記号(#)、ピリオド(.)およびドル記号。ただし、名前をピリオドで始めること、一重引用符('')を含むこと、または「Generic」または「Free」という名前にすることはできません。この2つの名前は、組込みサーバー・プールで予約されています。

250文字

service_name

250文字

volume_name

英数字(ダッシュ(-)で始めることはできません。最初の文字はアルファベットにする必要があります)。

いいえ

11文字

SRVCTLヘルプの使用

この項には、SRVCTLに関する状況依存ヘルプの使用についての情報があります。

すべてのSRVCTLコマンドに関するヘルプを表示するには、コマンドラインから次のように入力します。

srvctl -help

各SRVCTLコマンドのコマンド構文およびパラメータのリストを表示するには、コマンドラインから次のように入力します。

srvctl command (or verb) object (or noun) -help

SRVCTLで-helpを使用してコマンドのオンライン・ヘルプを要求すると、各パラメータの完全な単語が出力されます。該当する場合は、-helpパラメータの後に-compatibleパラメータを追加することによって、等価の単一文字を取得できます。たとえば:

$ srvctl config database -help -compatible

前述のコマンドを実行すると、srvctl config databaseコマンドの使用方法が出力され、すべてのパラメータが完全な単語として一覧表示され、その後に、該当する場合は等価の単一文字がカッコで囲まれて表示されます。

SRVCTLのバージョン・ナンバーを表示するには、次のように入力します。

$ srvctl -version

SRVCTLの権限とセキュリティ

SRVCTLを使用してデータベース構成を変更するには、管理するホームのソフトウェア所有者としてオペレーティング・システムにログインします。

たとえば、様々なユーザーがOracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureをインストールした場合、データベースを管理するにはデータベース・ソフトウェア所有者(ora_dbなど)としてログインし、Oracle ASMインスタンスを管理するにはOracle Grid Infrastructureソフトウェア所有者(ora_asmなど)としてログインします。

OSDBAオペレーティング・システム・グループのメンバーであるユーザーは、データベースを起動および停止できます。Oracle ASMインスタンスを停止および起動するには、ユーザーがOSASMオペレーティング・システム・グループのメンバーであることが必要です。

リスナー、Oracle Notification Services、サービスなどのオブジェクトを作成または登録するには、Oracleホームのソフトウェア所有者としてオペレーティング・システムにログインする必要があります。そのOracleホームに作成または登録したオブジェクトは、Oracleホームの所有者のユーザー・アカウントで実行されます。データベースは、実行元になるデータベース・ホームのデータベース・インストール所有者として実行されます。

オブジェクト上でsrvctl add操作を実行するには、そのオブジェクトが実行されているホームのOracleアカウント所有者としてログインする必要があります。

一部のSRVCTLコマンドでコマンドを実行するには、LinuxシステムおよびUNIXシステムではrootでログインし、Windowsシステムでは管理者権限を持つユーザーとしてログインする必要があります。この付録のコマンド例では、それらのコマンドの前にrootプロンプト(#)を付けてあります。

追加のSRVCTLトピック

  • SRVCTLはリスナー、インスタンス、ディスク・グループ、ネットワークなど、Oracleから提供されるリソースの管理に使用し、CRSCTLはOracle Clusterwareおよびそのリソースの管理に使用します。

    ノート:

    Oracleが提供するリソース(oraという名前で始まるリソース)は、CRSCTLでは直接操作しないでください。直接操作することはクラスタ構成に悪影響を与える場合があります。

  • [Ctrl]キーを押しながら[C]キーを押すと、SRVCTLコマンドの実行をキャンセルできますが、その結果、構成データが破損される場合があります。

    この方法ではSRVCTLを中断しないでください。

非推奨のSRVCTLサブプログラムまたはコマンド

いくつかのSRVCTLコマンドおよびパラメータは、このリリースでは非推奨になりました。

すべてのSRVCTLコマンドの単一文字パラメータ

単一文字パラメータは、Oracle Database 12cでは非推奨になりました。

かわりに各パラメータの完全なキーワードを使用してください。引き続き単一文字パラメータが使用される従来のツールやスクリプトをサポートするために、現在のバージョンのSRVCTLでは、単一文字パラメータと完全なキーワード・パラメータの両方がサポートされています。

この付録のコマンド・リファレンスに、各SRVCTLコマンドのキーワードが示されています。表F-2に、非推奨になった単一文字パラメータを示します。

表F-2 SRVCTLコマンドで非推奨になった単一文字パラメータ

単一文字 詳細名 説明 関連コマンド
A address {VIP_name | IP}/netmask/ [if1[|if2...]]

ノード・アプリケーションのVIPアドレス指定

ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド

a all

 

その種のすべてのリソース

srvctl config database

共通

a diskgroup diskgroup_list

Oracle ASMディスク・グループのカンマ区切りリスト

データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド

a detail

 

詳細な構成情報の出力

共通

a available available_list

使用可能インスタンスのカンマ区切りリスト

サービスおよびサーバー・プールのコマンド

a abort

失敗したオンライン再配置の停止

データベースの再配置

a viponly

 

VIP構成の表示

ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド

B rlbgoal {NONE| SERVICE_TIME| THROUGHPUT}

サービスのランタイム・ロード・バランシングの目標

サービスおよびサーバー・プールのコマンド

c currentnode current_node

サービスの再配置元となるノードの名前

サービスおよびサーバー・プールのコマンド

c cardinality {UNIFORM| SINGLETON}

サービスをサーバー・プール内のすべてのアクティブ・サーバーで実行するか(UNIFORM)、1台のサーバーでのみ実行するか(SINGLETON)

サービスおよびサーバー・プールのコマンド

c dbtype type

データベースのタイプ: Oracle RAC One Node、Oracle RACまたはシングル・インスタンス

データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド

d dbまたはdatabase db_unique_name

データベースの一意の名前

共通

d device volume_device

ボリューム・デバイスのパス

データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド

d domain

 

GNSから供給されるサブドメインの表示

OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド

e emport em_port_number

Oracle Enterprise Managerのローカル・リスニング・ポート

ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド

e failovertype {NONE|SESSION BASIC|TRANSACTION}

サービスのフェイルオーバー・タイプ

サービスおよびサーバー・プールのコマンド

e server server_list

Oracle RAC One Nodeデータベースの候補サーバーのリスト

データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド

f force

強制削除

共通

g diskgroup diskgroup_name

ディスク・グループ名

ファイル・システム、ディスクグループのコマンド

g gsdonly

GSD構成の表示

ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド

g serverpool server_pool_name server_pool_list

サーバー・プール名

データベース・サーバー・プール名のカンマ区切りリスト

サービスおよびサーバー・プールのコマンド

データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド

h help

共通

i importance number

サーバー・プールの重要度を表す番号

サービスおよびサーバー・プールのコマンド

i instance instance_name instance_list

管理者管理Oracle RAC One Nodeデータベースのインスタンス名の接頭辞

インスタンス名のカンマ区切りリスト

データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド

I ip ip_address

GNSがリスニングするVIPアドレス

OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド

i oldinst instance_name

元のインスタンス名

サービスおよびサーバー・プールのコマンド

i scannumber scan_ordinal _number

SCAN用のIPアドレスの序数

ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド

i vip vip_nameまたは"vip_name_list"

VIP名

ノード・アプリケーション、GNS、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド

j acfspath acfs_path_list

データベースの依存性を設定するOracle ACFSパスのカンマ区切りリスト

データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド

j clbgoal {SHORT|LONG}

サービスの接続時ロード・バランシングの目標

サービスおよびサーバー・プールのコマンド

k netnum network_number

ネットワーク番号

サービスおよびサーバー・プールのコマンド

ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド

OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド

l list

 

GNSのすべてのレコードのリスト

OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド

l listener

listener_name

リスナーの名前

ASMのコマンド

l loglevel log_level

GNSが実行するロギング・レベル(0から6)の指定

OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド

l min number

サーバー・プールの最小サイズ

サービスおよびサーバー・プールのコマンド

l onslocalport port_number

ローカル・クライアント接続用のOracle Notification Serviceリスニング・ポート

ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド

l role service_role

二重引用符("")で囲んだサーバー・ロールのカンマ区切りリスト(各ロールはPRIMARYPHYSICAL_STANDBYLOGICAL_STANDBYまたはSNAPSHOT_STANDBYのいずれか)

サービスおよびサーバー・プールのコマンド

m domain domain_name

データベースのドメイン

データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド

m

failovermethod {NONE|BASIC}

サービスのフェイルオーバー・メソッド

サービスおよびサーバー・プールのコマンド

m multicastpost

 

GNSデーモンがマルチキャスト・リクエストをリスニングしているポート

OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド

m path mountpoint_path

マウントポイント・パス

データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド

n name

 

特定のアドレスを使用したGNSによる名前の通知

OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド

n node node_name

特定のノードの名前

共通

n nodes node_list

ノード名のカンマ区切りリスト

ファイル・システムのコマンド

n dbname database_name

データベース名(DB_NAME)、-dbパラメータで指定する一意の名前と異なる場合

データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド

n scanname scan_name

完全修飾SCAN名(ドメインを含む)

ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド

n servers server_list

候補としてのサーバー名のカンマ区切りリスト

サービスおよびサーバー・プールのコマンド

n targetnode node_name

サービスの再配置先となるノードの名前

サービスおよびサーバー・プールのコマンド

o oraclehome oracle_home

$ORACLE_HOMEのパス

データベースのコマンド

p endpoints [TCP:]port _number[/IPC: key][/NMP:pipe _name][/TCPS: s_port][/SDP: port]

SCANリスナー・エンドポイント

ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド

p port

 

GNSデーモンがDNSサーバーとの通信に使用するポート

OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド

p rmiport port_number

OC4J RMIポート番号

OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド

P tafpolicy {NONE|BASIC}

TAFポリシーの指定

サービスおよびサーバー・プールのコマンド

p spfile spfile_location

サーバー・パラメータ・ファイルのパス

データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド

q notification {TRUE|FALSE}

FANがOCI接続に対して有効かどうか

サービスのコマンド

q query

 

GNSへの、名前に属しているレコードの問合せ

OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド

r preferred preferred_list

優先インスタンスのカンマ区切りリスト

サービスおよびサーバー・プールのコマンド

r onsremoteport port_number

リモート・ホストからの接続用のOracle Notification Serviceリスニング・ポート

ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド

r relocate

 

VIPの再配置

ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド

r revert

管理者管理Oracle RAC One Nodeデータベースの候補サーバー・リストからの、失敗したオンライン再配置リクエストのターゲット・ノードの削除

データベースの再配置

r role role_type

スタンバイ・データベースのロール: PRIMARYPHYSICAL_STANDBYLOGICAL_STANDBYまたはSNAPSHOT_STANDBY

データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド

s onsonly

 

Oracle Notification Serviceデーモン構成の表示

ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド

s skip

ポートの確認のスキップ

リスナー、SCANおよびSCANリスナー。

s statfile file_name

前に実行したsrvctl stop homeコマンドによって作成されたstate_fileのファイル・パス

OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド

s status

 

GNSのステータスの表示

OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド

S subnet subnet/net _mask/[if1[| if2...]]

ネットワークのネットワーク・アドレス指定

ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド

s service service_name service_name_list

サービスの名前

サービス名のカンマ区切りリスト

サービスおよびサーバー・プールのコマンド

s startoption start_options

データベースの起動オプション(mount、open、read only)

データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド

t checkinterval time_interval

チェック間隔(分)

OC4J、ホーム、CVUおよびGNSのコマンド

t edition edition_name

サービスの初期セッション・エディション

サービスおよびサーバー・プールのコマンド

t envs "name_list"

環境変数のリスト

共通

t namevals "name= value,..."

環境変数の名前および値

共通

T nameval "name=value"

単一環境変数の名前と値

共通

t update instance_name

新しいインスタンス名

サービスおよびサーバー・プールのコマンド

t remoteservers host_name[: port_number] [,host_name[: port_number]...]

このクラスタの外部にあるOracle Notification Serviceデーモン用のリモート・ホスト名とポート番号のペアのリスト

ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド

t stopoption stop_options

データベースの停止オプション(NORMALTRANSACTIONALIMMEDITATEまたはABORT)

データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド

t toversion target_version

ダウングレード先のバージョン

データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド

u max number

サーバー・プールの最大サイズ

サービスおよびサーバー・プールのコマンド

u nettype network_type

ネットワーク・サーバー・タイプ(STATICDHCPまたはMIXED)

ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド

u newinst

サービス構成への新しいインスタンスの追加

サービスのコマンド

u update

 

SCAN VIPの数に合わせたSCANリスナーの更新

ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド

u user oracle_user

ファイル・システムのマウントおよびアンマウントが許可されたOracleユーザーまたはその他のユーザー

データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド

v verbose

 

冗長出力

共通

v volume volume_name

ボリュームの名前

データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド

V versions

 

 

共通

w failoverdelay number

フェイルオーバーの遅延

サービスおよびサーバー・プールのコマンド

w nettype network_type

ネットワーク・サーバー・タイプ(STATICDHCPまたはMIXED)

ノード・アプリケーション、VIP、ネットワーク、リスナー、SCAN VIPおよびSCANリスナーのコマンド

w timeout timeout

オンライン再配置のタイムアウト(分)

データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド

x dtp {TRUE | FALSE}

分散トランザクション処理を有効化するかどうか

サービスおよびサーバー・プールのコマンド

x node node_name

ノード名(このパラメータは非クラスタ・データベースでのみ使用します)

共通

y noprompt

 

確認プロンプトの抑止

共通

y policy {AUTOMATIC | MANUAL}

リソースの管理ポリシー

データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループ、ファイル・システム、サービスおよびサーバー・プールのコマンド

z failoverretry number

フェイルオーバー再試行回数

サービスおよびサーバー・プールのコマンド

z rmdepondisk

 

ディスク・グループへのデータベースの依存性の削除

データベース、インスタンス、Oracle ASM、ディスク・グループおよびファイル・システムのコマンド

その他のSRVCTLコマンドおよびパラメータ

次のコマンド・パラメータは、このリリースでは非推奨になりました。

表F-3 SRVCTLで非推奨になったコマンドおよびパラメータ

コマンド 非推奨になったパラメータ
srvctl modify asm

-node node_name

srvctl modify instance

-z

かわりに、-nodeオプションを使用し、その値を""に設定してください。

srvctl modify gns

[-ip ip_address] [-advertise host_name -address address] [-delete host_name -address address] [-createalias name -alias alias] [-deletealias alias]

かわりに、srvctl update gnsコマンドを使用してください。

srvctl * oc4j

oc4jの名詞は非推奨になり、qosmserverに置き換えられました。SRVCTLでは、サポート対象外になるまで、引き続きoc4jの名詞が受け入れられます。

srvctl add service

-tafpolicyパラメータを含むPRECONNECTオプションは非推奨です。

srvctl modify service

-failovermethod {NONE | BASIC}は非推奨です。

-tafpolicyパラメータを含むPRECONNECTオプションは非推奨です。

SRVCTLのコマンド・リファレンス

Oracle Grid Infrastructure環境で使用するSRVCTLコマンドの包括的なリスト。

SRVCTLでは次のコマンド構文を使用します。

srvctl command object [parameters]

このSRVCTL構文の各要素の意味は次のとおりです。

  • commandは、startstopremoveなどの動詞です。

  • object (名詞とも呼ばれる)は、SRVCTLがコマンドを実行するターゲットまたはオブジェクト(Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)やファイル・システムなど)です。オブジェクトの短縮形も使用できます。

  • parametersは、コマンドの追加パラメータを使用できるようにすぐ前のコマンドの組合せの使用範囲を拡大します。一部のパラメータは必須ですが、省略可能なパラメータもあります。

ノート:

Windowsでコマンド・パラメータにカンマ区切りリストを指定する場合は、リストを二重引用符("")で囲む必要があります。

表F-4は、SRVCTLコマンドのobjectの部分に使用できるキーワードのリストです。各オブジェクト・キーワードとして、完全な名前または短縮形のいずれかを使用できます。「目的」列に、オブジェクトとそのオブジェクトに実行できるアクションを記述します。

表F-4 オブジェクト・キーワードおよび短縮形

オブジェクト キーワード 目的

Oracle ASM

asm

Oracle ASMに関する環境変数の追加、変更および管理、構成の表示、Oracle ASMの有効化、無効化、起動、停止、ステータス取得

Oracle ASMネットワーク

asmnetwork

Oracle ASMネットワーク構成の追加、構成、変更および削除

クラスタ検証ユーティリティ

cvu

クラスタ検証ユーティリティに関する追加、変更、有効化、無効化、削除、再配置、起動、停止、およびステータスの取得

クラスタ間依存性

cdp

クラスタ間依存性サービスに関する追加、変更、有効化、無効化、削除、再配置、起動、停止、およびステータス取得。

クラスタ間依存性プロキシ

cdpproxy

クラスタ間依存性プロキシ・リソースに関する追加、変更、有効化、無効化、削除、再配置、起動、停止、およびステータス取得。

エクスポート・ファイル・システム

exportfs

エクスポート・ファイル・システムに関する追加、変更、構成表示、有効化、無効化、起動、停止、ステータス取得、および削除

Oracle Automatic Storage Management クラスタ・ファイル・システム

filesystem

Oracle ACFSに関する追加、変更、構成表示、削除、起動、停止、およびステータス取得

グリッド・ネーミング・サービス

gns

グリッド・ネーミング・サービスに関する追加、変更、構成表示、インポート、エクスポート、有効化、無効化、起動、停止、ステータス取得、再配置、削除、および更新

高可用性VIP

havip

高可用性VIPに関する追加、構成表示、有効化、起動、ステータス取得、停止、無効化、再配置、および削除

Oracle ASM IOServer

ioserver

Oracle ASM IOServerに関する追加、構成表示、変更、有効化、無効化、起動、停止、再配置、ステータス取得、環境変数管理、および削除

管理データベース

mgmtdb

管理データベース(Cluster Health Monitorリポジトリ)に関する追加、変更、構成表示、有効化、無効化、起動、停止、ステータス取得、再配置、環境変数管理、および削除

管理リスナー

mgmtlsnr

Cluster Health Monitorの管理リスナー・リソースに関する追加、変更、構成表示、有効化、無効化、起動、停止、ステータス取得、再配置、環境変数管理、および削除

ネットワーク接続ストレージ(NAS)

mountfs

NASに対する追加、構成表示、有効化、起動、ステータス取得、停止、無効化、再配置、および削除

ネットワーク・ストレージ・サービス・リソース

netstorageservice

NetStorageServiceリソースに関する追加、構成表示、有効化、起動、ステータス取得、停止、無効化、および削除

仮想マシン・マネージャ

ovmm

仮想マシン・マネージャに関する追加、構成表示、有効化、変更、および削除

Oracle Database Quality of Service Managementサーバー

qosmserver

Oracle Database Quality of Service Managementサーバーに関する追加、変更、構成表示、有効化、無効化、起動、停止、ステータス取得、再配置、および削除

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント

rhpclient

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントに関する追加、変更、構成表示、有効化、無効化、起動、停止、ステータス取得、再配置、および削除

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバー

rhpserver

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーに関する追加、変更、構成表示、有効化、無効化、起動、停止、ステータス取得、再配置、および削除

仮想マシン

vm

仮想マシンに関する追加、変更、構成表示、有効化、無効化、起動、停止、ステータス取得、再配置、および削除

ノート:

Oracle RAC管理操作に固有のSRVCTLコマンドは『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』に記載されています

srvctl config all

クラスタおよびデータベース・コンポーネントの構成詳細を表示します。

構文

srvctl config all [-help]

このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ srvctl config all

Oracle Clusterware configuration details
========================================
Oracle Clusterware basic information
------------------------------------
Operating system       Linux
Name                   stbm000025-rac3
Class                  STANDALONE
Cluster nodes          stbm000025-vm11, stbm000025-vm10, stbm000025-vm9,
                       stbm000025-vm12
Version                19.0.0.0.0
Groups                 SYSOPER:oinstall SYSASM:oinstall SYSRAC:oinstall
                       SYSDBA:oinstall
OCR locations          +DATA2
Voting disk locations  DATA2
Voting disk file paths AFD:DATA21
 
Cluster network configuration details
-------------------------------------
Interface name  Type  Subnet          Classification    
ens3            IPV4  100.70.0.0/20   PUBLIC            
ens4            IPV4  192.168.1.0/24  PRIVATE, ASM    

SCAN configuration details
--------------------------
SCAN "stbm000025-scan3" details
+++++++++++++++++++++++++++++++
Name                stbm000025-scan3    
IPv4 subnet         100.70.0.0/20
DHCP server type    static              
End points          TCP:1521
          
SCAN listeners
--------------
Name              VIP address    
LISTENER_SCAN1    100.70.5.26
LISTENER_SCAN2    100.70.5.20    
LISTENER_SCAN3    100.70.5.22

ASM configuration details
-------------------------
Mode             remote    
Password file    +DATA2    
SPFILE           +DATA2    

ASM disk group details
++++++++++++++++++++++
Name   Redundancy    
DATA2  EXTERN      

Database configuration details
==============================
Database "ora.orcl.db" details
------------------------------
Name                 ora.orcl.db
Type                 RAC
Version              19.0.0.0.0
Role                 PRIMARY
Management policy    AUTOMATIC
SPFILE               +DATA2
Password             +DATA2
file Groups          OSDBA:oinstall OSOPER:oinstall OSBACKUP:oinstall OSDG:oinstall
                     OSKM:oinstall OSRAC:oinstall
Oracle home          /scratch/app/19c/220523/dbhome
      

srvctl add asm

クラスタ全体にOracle ASMインスタンスに関するレコードを追加します。

このコマンドはOracle Grid Infrastructureホームから1回だけ実行される必要があります。

構文

srvctl add asm [-listener listener_name] [-pwfile password_file_path
    [-flex [-count {number_of_instances | ALL}] | -proxy [-spfile server_parameter_file_path]]

パラメータ

表F-5 srvctl add asmコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-listener listener_name
リスナーの名前を入力します。このパラメータを指定しない場合、リスナー名はデフォルトでLISTENERになります。
-pwfile password_file_path
Oracle ASMのパスワード・ファイルの場所へのフルパスを入力します。
-flex [-count {number_of_instances | ALL}] | 
-proxy [-spfile server_parameter_file_path]

Oracle ASMインスタンスがOracle Flex ASMインスタンスとして構成されることを指定します。必要に応じて、作成するOracle ASMインスタンスの数を指定したり、すべてのノードにOracle ASMインスタンスを作成するよう指定できます。

または、-proxyパラメータを指定して、Oracle ASM動的ボリューム・マネージャのプロキシ・インスタンス・リソースを構成できます。必要に応じて、サーバー・パラメータ・ファイルのパスを指定できます。

使用上のノート

Oracle Database 12c以降のインストールでOracle ASMを管理するには、クラスタのOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)にあるSRVCTLバイナリを使用します。Oracle RACまたはOracle Databaseがすでにインストールされている場合、データベース・ホームでSRVCTLバイナリを使用してOracle ASMを管理することはできません。

Oracle ASMのクラスタウェア・リソースをクラスタ内のすべてのノードに追加するには、次のコマンドを使用します。

$ srvctl add asm

srvctl config asm

すべてのOracle ASMインスタンスの構成を表示します。

構文

srvctl config asm [-proxy] [-detail]

パラメータ

表F-6 srvctl config asmコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-proxy

必要に応じて、このパラメータを使用して、表示するOracle ASM構成がプロキシ・インスタンスかどうかを指定できます。

-detail

必要に応じて、このパラメータを使用して、詳細な構成情報を出力できます。

使用上のノート

Oracle Database 12c以降のインストールでOracle ASMを管理するには、クラスタのOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)にあるSRVCTLバイナリを使用します。Oracle RACまたはOracle Databaseがすでにインストールされている場合、データベース・ホームでSRVCTLバイナリを使用してOracle ASMを管理することはできません。

このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ srvctl config asm

ASM Home: /u01/app/19.0.0/grid
ASM Listener: LISTENER
ASM instance count: 3
Password file:

srvctl disable asm

Oracle ASMプロキシ・リソースを無効にします。

Oracle ASMにOracle Clusterwareデータが含まれる場合、またはノードでの障害発生前に実行されていたノードが再起動した場合、Oracle ASMは再起動します。また、srvctl disable asmコマンドを使用すると、srvctl start asmコマンドでOracle ASMインスタンスを起動できなくなります。

Oracle ASMプロキシ・リソースを無効にすると、データベースおよびディスク・グループを起動できなくなります。データベースおよびディスク・グループがOracle ASMプロキシ・リソースに依存しているためです。

構文

srvctl disable asm [-proxy] [-node node_name]

パラメータ

表F-7 srvctl disable asmコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-proxy

必要に応じて、このパラメータを使用して、プロキシのOracle ASM構成を無効にするかどうかを指定できます。

-node node_name

必要に応じて、Oracle ASMを無効にする特定のノードを指定できます。

使用上のノート

  • Oracle Database 12c以降のインストールでOracle ASMを管理するには、クラスタのOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)にあるSRVCTLバイナリを使用します。Oracle RACまたはOracle Databaseがすでにインストールされている場合、データベース・ホームでSRVCTLバイナリを使用してOracle ASMを管理することはできません。

  • Oracle ASMはOracle Clusterwareスタックの一部であり、Oracle ASMにOCRと投票ファイルが格納されていると、OHASDがOracle Clusterwareスタックを起動するときにOracle ASMが起動します。srvctl disable asmコマンドを使用しても、OHASDで管理されるOracle ASMインスタンスの起動は行われます。したがって、Oracle ASMは、Oracle Clusterwareスタックが必要とする場合に起動します。

    srvctl disable asmコマンドを使用すると、Oracle ASM Oracle Clusterwareプロキシ・リソースとそれに依存するすべてのリソースを起動できなくなります。このため、Oracle Clusterwareの管理対象オブジェクト(データベース、ディスク・グループ、Oracle ASMに依存するファイル・システムなど)を起動できなくなります。たとえば、srvctl start database | diskgroup | filesystemコマンドを実行しても、Oracle ASM Oracle Clusterwareプロキシ・リソースが無効になっているノードのオブジェクトを起動することはできません。また、srvctl start asmコマンドでリモート・ノードのOracle ASMの起動することもできません。

次の例は、crmnode1という名前のノード上のOracle ASMを無効にします。
$ srvctl disable asm -node crmnode1

srvctl enable asm

Oracle ASMインスタンスを有効化します。

構文

srvctl enable asm [-proxy] [-node node_name]

パラメータ

表F-8 srvctl enable asmコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-proxy

必要に応じて、このパラメータを使用して、プロキシのOracle ASM構成を有効にするかどうかを指定できます。

-node node_name

必要に応じて、Oracle ASMを有効にする特定のノードを指定できます。

使用上のノート

Oracle Database 12c以降のインストールでOracle ASMを管理するには、クラスタのOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)にあるSRVCTLバイナリを使用します。Oracle RACまたはOracle Databaseがすでにインストールされている場合、データベース・ホームでSRVCTLバイナリを使用してOracle ASMを管理することはできません。

次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl enable asm -node crmnode1

srvctl getenv asm

Oracle ASMに関連付けられている環境変数の値を表示します。

構文

srvctl getenv asm [-envs "name_list"]

使用上のノート

  • -envパラメータを使用しなかった場合は、Oracle ASMに関連付けられているすべての環境変数の値が表示されます。

  • 値を取得する環境変数の名前をカンマ区切りのリストで指定できます。

次の例は、Oracle ASMで使用されるすべての環境変数の現在の値を表示します。
$ srvctl getenv asm

srvctl modify asm

Oracle ASMで使用するリスナー、Oracle ASMで使用するディスク・グループ検出文字列、または非クラスタ・データベースまたはクラスタ・データベース用にOracle ASMで使用するSPFILEを変更します。

ノート:

Oracle Database 12c以降のインストールでOracle ASMを管理するには、クラスタのOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)にあるSRVCTLバイナリを使用します。Oracle RACまたはOracle Databaseがすでにインストールされている場合、データベース・ホームでSRVCTLバイナリを使用してOracle ASMを管理することはできません。

構文

srvctl modify asm [-listener listener_name] [-pwfile password_file_path]
  [-pwfilebackup backup_password_file_path] [-count {number_of_instances | ALL}] [-diskstring asm_diskstring]
  [-spfile spfile_path_name [-proxy] [-force]]

パラメータ

パラメータ 説明
-listener listener_name

Oracle ASMが登録するリスナーの名前を指定します。

-pwfile password_file_path

Oracle ASMのパスワード・ファイルの場所へのフルパスを指定します。

-pwfilebackup backup_password_file_path

Oracle ASMパスワード・バックアップ・ファイルの場所を更新する場合は、このオプションを指定します。

ノート:

このオプションは、Oracle ASMパスワード・ファイルをバックアップしません。
-count {number_of_instances | ALL}

作成するOracle ASMインスタンスの数を指定したり、すべてのノードにOracle ASMインスタンスを作成するよう指定できます。

-diskstring asm_diskstring

新しいOracle ASMディスク・グループ検出文字列を指定します。

-spfile spfile_path_name

Oracle ASMで使用される新規SPFILEのパスを指定します。

-proxy

このパラメータを使用して、Oracle ASMプロキシ・インスタンスを指定します。

–force

このパラメータを使用して、Oracle ASMを強制的に変更します。

Oracle ASMの構成を変更するこのコマンドの例を次に示します。

$ srvctl modify asm -listener lsnr1

srvctl predict asm

Oracle ASM障害の結果の予測

構文

srvctl predict asm [-node node_name] [-verbose]

使用上のノート

  • 必要に応じて、Oracle ASM障害の結果を予測する特定のノードを指定できます。

  • 冗長出力を選択することもできます。

次のコマンド例は、特定のノードでのOracle ASM障害の結果を予測します。
$ srvctl predict asm -node crmnode2

srvctl relocate asm

Oracle Flex ASMインスタンスをOracle Flex Clusterのハブ・ノードから別のハブ・ノードに再配置。

構文

srvctl relocate asm -currentnode current_node [-targetnode target_node] [-force]

パラメータ

表F-9 srvctl relocate asmのパラメータ

パラメータ 説明
-currentnode current_node

Oracle Flex ASMインスタンスが現在存在するノードの名前

-targetnode target_node

Oracle Flex ASMインスタンスを再配置する先のノードの名前

-force

Oracle Flex ASMインスタンスの再配置の強制

使用上のノート

  • 実行しているOracle Flex ASMインスタンスが1つのみの場合、このコマンドは使用できません。

  • Oracle ASMとOracle Clusterwareの間にブートストラップの問題があるため、Oracle ClusterwareによってOracle ASMが使用されるノードでは、Oracle ASMインスタンスを再配置する前に、crsctl stop crsまたはcrsctl stop clusterを実行してノードのクラスタ・レディ・サービスを停止します。

Oracle Flex ASMインスタンスを現在のノードからhubnode2という名前のノードに再配置するこのコマンドの例を次に示します。

$ srvctl relocate asm -currentnode hubnode1 -targetnode hubnode2

srvctl remove asm

Oracle Clusterware管理からのOracle ASMリソースの削除。

ノート:

Oracle Database 12c以降のインストールでOracle ASMを管理するには、クラスタのOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)にあるSRVCTLバイナリを使用します。Oracle RACまたはOracle Databaseがすでにインストールされている場合、データベース・ホームでSRVCTLバイナリを使用してOracle ASMを管理することはできません。

構文

srvctl remove asm [-proxy] [-force]

パラメータ

表F-10 srvctl remove asmコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-proxy

必要に応じて、このパラメータを使用して、プロキシのOracle ASM構成を削除するかどうかを指定できます。

-force

Oracle ASMリソースを強制的に削除します(すべての依存性を無視します)。

次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl remove asm -force

srvctl setenv asm

Oracle ASM環境構成を設定します。

構文

このコマンドは、次のいずれかの構文で使用します。

srvctl setenv asm -envs "name=value,[...]"

srvctl setenv asm -env "name=value"

パラメータ

表F-11 srvctl setenv asmコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-envs "name=value,[...]"

このパラメータを使用して、環境変数の名前/値ペアを二重引用符("")で囲んで指定します。名前/値ペアが複数ある場合は、カンマ区切りのリストで指定します。

-env "name=value"

このパラメータを使用して、単一の環境変数を二重引用符("")で囲み、カンマまたは他の特殊文字を含んだ値に設定できるようにします。

次の例は、Oracle ASMの言語環境構成を設定します。
$ srvctl setenv asm -envs "LANG=en"

srvctl start asm

Oracle ASMインスタンスを起動します。

ノート:

Oracle Database 12c以降のインストールでOracle ASMを管理するには、クラスタのOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)にあるSRVCTLバイナリを使用します。Oracle RACまたはOracle Databaseがすでにインストールされている場合、データベース・ホームでSRVCTLバイナリを使用してOracle ASMを管理することはできません。

構文

srvctl start asm [-proxy] [-node node_name [-startoption start_options]]

パラメータ

表F-12 srvctl start asmコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-proxy

必要に応じて、このパラメータを使用して、プロキシのOracle ASM構成を起動するかどうかを指定できます。

-node node_name

必要に応じて、Oracle ASMを起動する特定のノードを指定できます。

ノート: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。

-startoption start_options

必要に応じて、起動コマンドにオプションを指定できます(OPENMOUNTNOMOUNTなど)

ノート: 起動オプションに複数の語を指定する場合(read onlyread writeなど)、語をスペースで区切り、二重引用符("")で囲みます。たとえば"read only"とします。

関連項目: 起動オプションの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』を参照してください。

次のコマンド例は、クラスタのシングル・ノードでASMインスタンスを起動します。
$ srvctl start asm -node crmnode1
次の例は、クラスタまたは非クラスタ・データベースのすべてのノードでOracle ASMインスタンスを起動します。
$ srvctl start asm

srvctl status asm

Oracle ASMインスタンスのステータスを表示します。

ノート:

Oracle Database 12c以降のインストールでOracle ASMを管理するには、クラスタのOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)にあるSRVCTLバイナリを使用します。Oracle RACまたはOracle Databaseがすでにインストールされている場合、データベース・ホームでSRVCTLバイナリを使用してOracle ASMを管理することはできません。

構文

srvctl status asm [-proxy] [-node node_name] [-detail] [-verbose]

パラメータ

表F-13 srvctl status asmコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-proxy

必要に応じて、このパラメータを使用して、Oracle ASMプロキシ・インスタンスのステータスを表示できます。

-node node_name

必要に応じて、特定のノードを指定できます。このパラメータを指定しない場合、SRVCTLによってすべてのOracle ASMインスタンスのステータスが表示されます。

-detail

詳細なステータス情報の出力。

-verbose

冗長出力を表示します。

このコマンドによって、次のような出力が返されます。

$ srvctl status asm -verbose

ASM is running on node2, node3, node4
iDetailed state on node node2: Started
Detailed state on node node3: Started
Detailed state on node node4: Started

srvctl stop asm

Oracle ASMインスタンスを停止します。

構文

srvctl stop asm [-proxy] [-node node_name] [-stopoption stop_options] [-force]

パラメータ

表F-14 srvctl stop asmコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-proxy

必要に応じて、このパラメータを使用して、プロキシのOracle ASM構成を停止するかどうかを指定できます。

-node node_name

必要に応じて、Oracle ASMを停止する特定のノードを指定できます。

このパラメータを指定しなかった場合、SRVCTLはクラスタ内にあるすべてのアクティブなノードでOracle ASMインスタンスを停止します。

ノート: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。

-stopoption stop_options

必要に応じて、停止コマンドにオプションを指定できます(NORMALTRANSACTIONALIMMEDIATEABORTなど)。

関連項目: 停止オプションの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』も参照してください。

-force

必要に応じて、このパラメータを使用して、Oracle ASMに依存するディスク・グループ、ファイル・システムおよびデータベースを停止できます。

使用上のノート

  • Oracle Database 12c以降のインストールでOracle ASMを管理するには、クラスタ用Oracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)でSRVCTLを使用します。Oracle RACまたはOracle Databaseがすでにインストールされている場合、データベース・ホームでSRVCTLを使用してOracle ASMを管理することはできません。

  • このコマンドはOracle ASMを停止しないため、Oracle ASMにOCRが格納されているときには使用できません。Oracle ASMを停止するには、Oracle Clusterwareを停止する必要があります。

次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl stop asm -node crmnode1 -stopoption IMMEDIATE

srvctl unsetenv asm

Oracle ASM環境構成の設定を解除します。

構文

srvctl unsetenv asm -envs "name_list"

使用上のノート

-envsパラメータを使用して、二重引用符("")で囲まれた環境変数名のカンマ区切りリストを指定します。

次の例は、Oracle ASM環境変数の環境構成の設定を解除します。
$ srvctl unsetenv asm -envs "CLASSPATH"

srvctl add asmnetwork

Oracle ClusterwareにOracle ASMネットワーク構成を追加します。

構文

srvctl add asmnetwork [-netnum asm_network_number] [-deptype {optional |
  mandatory}] -subnet subnet[/netmask/if1[|if2...]]

パラメータ

表F-15 srvctl add asmnetworkコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-netnum asm_network_number

必要に応じて、追加するOracle ASMネットワーク番号(デフォルトは1)を指定できます。

-deptype {optional | mandatory}

Oracle ASM依存性タイプがオプションか必須かを指定します。デフォルトはoptionalです。

-subnet subnet[/netmask/if1[|if2...]]

追加するOracle ASMネットワークのサブネットを指定します。インタフェース名を指定しない場合、ネットワークは指定されたサブネットの任意のインタフェースを使用します。

IPv6の場合、netmaskは接頭辞の長さ(64など)です。

srvctl config asmnetwork

Oracle Clusterwareに登録されているOracle ASMネットワークの構成情報を表示します。

構文

srvctl config asmnetwork [-netnum asm_network_number]

使用上のノート

必要に応じて、構成情報を表示するOracle ASMネットワーク番号(デフォルトは1)を指定できます。

srvctl modify asmnetwork

Oracle ClusterwareでOracle ASMネットワーク構成を変更します。

構文

srvctl modify asmnetwork [-netnum asm_network_number] [-deptype {optional | mandatory}]

パラメータ

表F-16 srvctl modify asmnetworkコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-netnum asm_network_number

必要に応じて、変更するOracle ASMネットワーク番号(デフォルトは1)を指定できます。

-deptype {optional | mandatory}

Oracle ASM依存性タイプがオプションか必須かを指定します。

srvctl remove asmnetwork

Oracle ClusterwareからOracle ASMネットワーク構成を削除します。

構文

srvctl remove asmnetwork {-netnum asm_network_number | -all} [-force]

パラメータ

表F-17 srvctl remove asmnetworkコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-netnum asm_network_number | —all

削除するOracle ASMネットワーク番号(デフォルトは1)を指定するか、–allを指定してOracle Clusterwareに構成されているすべてのOracle ASMネットワーク番号を削除します。

-force

依存性に関係なくOracle ASMネットワークを強制的に削除するには、このパラメータを使用します。

srvctl add cdp

クラスタ間依存性プロキシ・リソースをクラスタに追加します(最初のパブリック・ネットワーク上のみ)。

構文

srvctl add cdp [-port port_number] [–passfile_admin afile] [-passfile_readonly rfile]

パラメータ

表F-18 srvctl add cdpコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-port port_number

必要に応じて、クラスタ内のすべてのクラスタ間依存性プロキシ・リソースがリスニングするポートを指定できます。ポートを指定しない場合、SRVCTLによって、ドメイン・サービス・クラスタのすべてのノードで使用可能なポートが選択されます。

–passfile_admin afile

管理者用のパスワード・ファイルがある場合は、このパラメータを使用して指定できます。パスワード・ファイルが存在しない場合、SRVCTLによって、パスワードがランダムに生成されます。

-passfile_readonly rfile

読取り専用ユーザーのパスワード・ファイルがある場合は、このパラメータを使用して指定できます。パスワード・ファイルが存在しない場合、SRVCTLによって、ランダムに生成されたパスワードがファイルに書き込まれます。

srvctl disable cdp

クラスタ間依存性プロキシ・リソースを無効にします。

構文

srvctl disable cdp [-cdpnumber cdp_ordinal_number]

使用上のノート

必要に応じて、無効化する個別のクラスタ間依存性プロキシ・リソースの序数を指定できます。これを行わない場合、SRVCTLによって、特定のクラスタ内のすべてのクラスタ間依存性プロキシ・リソースが無効化されます。

srvctl enable cdp

クラスタ間依存性プロキシ・リソースを有効にします。

構文

srvctl enable cdp [-cdpnumber cdp_ordinal_number]

使用上のノート

必要に応じて、有効化する個別のクラスタ間依存性プロキシ・リソースの序数を指定できます。これを行わない場合、SRVCTLによって、特定のクラスタ内のすべてのクラスタ間依存性プロキシ・リソースが有効化されます。

srvctl modify cdp

クラスタ間依存性プロキシ・リソースのポートとパスワードを変更します。

構文

srvctl modify cdp [-port port_number] [–passfile_admin afile] [-passfile_readonly rfile]

パラメータ

表F-19 srvctl modify cdpコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-port port_number

必要に応じて、クラスタ内のすべてのクラスタ間依存性プロキシ・リソースがリスニングするポートを変更できます。

–passfile_admin afile

必要に応じて、管理者のパスワード情報を変更できます。

-passfile_readonly rfile

必要に応じて、読取り専用ユーザーのパスワード情報を変更できます。

使用上のノート

変更を行う前に、クラスタ間依存性プロキシ・リソースを停止する必要があります。

srvctl relocate cdp

クラスタ内のクラスタ間依存性プロキシ・リソースを再配置します。

構文

srvctl relocate cdp -cdpnumber cdp_ordinal_number [-node node_name] [-force]

パラメータ

表F-20 srvctl relocate cdpコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-cdpnumber cdp_ordinal_number

識別序数を指定して、再配置するクラスタ間依存性プロキシ・リソースを指定します。

-node node_name

必要に応じて、再配置するクラスタ間依存性プロキシ・リソースが存在するノードの名前を指定できます。

–force

必要に応じて、このパラメータを使用して、実行中のVIPでクラスタ間依存性プロキシ・リソースを再配置できます。実行中のVIPでこのパラメータを使用しないでクラスタ間依存性プロキシ・リソースを再配置しようとすると、コマンドは失敗します。

srvctl remove cdp

クラスタ間依存性プロキシ・リソースを削除せずに、クラスタからクラスタ間依存性プロキシ・リソースを削除します。

構文

srvctl remove cdp [-force]

使用上のノート

  • –forceパラメータを使用して、実行中のクラスタ間依存性プロキシ・リソースを削除します。

  • このコマンドは、すべてのクラスタ間依存性プロキシ構成を完全に削除します。プロキシが存在する場合に-forceを使用すると、プロキシは再作成されるまで機能しなくなります。

srvctl start cdp

クラスタ上でクラスタ間依存性プロキシ・リソースを起動します。

構文

srvctl start cdp [-cdpnumber cdp_ordinal_number] [-node node_name]

パラメータ

表F-21 srvctl start cdpコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-cdpnumber cdp_ordinal_number

必要に応じて、このパラメータを使用して、識別序数を指定すると、個別のクラスタ間依存性プロキシ・リソースを起動できます。

-node node_name

必要に応じて、起動するクラスタ間依存性プロキシ・リソースが存在するノードの名前を指定できます。

srvctl status cdp

クラスタ間依存性プロキシ・リソースのステータスを取得します。

構文

srvctl status cdp [-cdpnumber cdp_ordinal_number]

使用上のノート

必要に応じて、個別のクラスタ間依存性プロキシ・リソースの序数を指定できます。これを行わない場合、SRVCTLによって、特定のクラスタ内のすべてのクラスタ間依存性プロキシ・リソースのステータスが返されます。

srvctl stop cdp

クラスタ上のクラスタ間の依存性プロキシ・リソースを停止します。

構文

srvctl stop cdp [-cdpnumber cdp_ordinal_number]

使用上のノート

必要に応じて、識別序数を指定して、特定のクラスタ間依存性プロキシ・リソースを停止できます。

srvctl add cdpproxy

クラスタ間依存性プロキシ・リソースを特定のクラスタに追加します(資格証明の存在、または資格証明の事前インポートが必要です)。

構文

srvctl add cdpproxy -client_type client_type -client_name client_name
  [-remote_start {YES|NO}]

パラメータ

表F-22 srvctl add cdpproxyコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-client_type client_type

プロキシするクラスタ・リソース・タイプを指定します。

-client_name client_name

プロキシするクラスタ・リソースの名前を指定します。

-remote_start {YES|NO}

リモート・リソースの起動時にプロキシ・リソースを起動するかどうかを指定します。

使用上のノート

  • Oracle Clusterware 18cの場合、クライアント・タイプは常にdiskgroupです。

  • Oracle Clusterware 18cの場合、クライアント名は、リモート・ディスク・グループの名前です。

srvctl config cdpproxy

クラスタ間依存性プロキシ・リソースの構成情報を表示します。

構文

srvctl config cdpproxy -client_type client_type [-client_name client_name]

パラメータ

表F-23 srvctl config cdpproxyコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-client_type client_type

構成情報を表示するプロキシのクラスタ・リソース・タイプ。

-client_name client_name

構成情報を表示するクラスタ・リソース・プロキシの名前を指定します。

使用上のノート

  • Oracle Clusterware 18cの場合、クライアント・タイプは常にdiskgroupです。

  • Oracle Clusterware 18cの場合、クライアント名は、リモート・ディスク・グループの名前です。

srvctl disable cdpproxy

クラスタ間依存性プロキシ・リソースを無効にします。

構文

srvctl disable cdpproxy -client_type client_type -client_name client_name

パラメータ

表F-24 srvctl disable cdpproxyコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-client_type client_type

無効化するプロキシのクラスタ・リソース・タイプ。

-client_name client_name

無効化するクラスタ・リソース・プロキシの名前を指定します。

使用上のノート

  • Oracle Clusterware 18cの場合、クライアント・タイプは常にdiskgroupです。

  • Oracle Clusterware 18cの場合、クライアント名は、リモート・ディスク・グループの名前です。

srvctl enable cdpproxy

クラスタ間依存性プロキシ・リソースを有効にします。

構文

srvctl enable cdpproxy -client_type client_type -client_name client_name

パラメータ

表F-25 srvctl enable cdpproxyコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-client_type client_type

有効化するプロキシのクラスタ・リソース・タイプ。

-client_name client_name

有効化するクラスタ・リソース・プロキシの名前を指定します。

使用上のノート

  • Oracle Clusterware 18cの場合、クライアント・タイプは常にdiskgroupです。

  • Oracle Clusterware 18cの場合、クライアント名は、リモート・ディスク・グループの名前です。

srvctl modify cdpproxy

クラスタ間依存性プロキシ・リソースの構成を変更します。

構文

srvctl modify cdpproxy -client_type client_type -client_name client_name
  [-remote_start {YES|NO}]

パラメータ

表F-26 srvctl modify cdpproxyコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-client_type client_type

プロキシするクラスタ・リソース・タイプ。

-client_name client_name

プロキシするクラスタ・リソースの名前を指定します。

-remote_start {YES|NO}

リモート・リソースの起動時にプロキシ・リソースを起動するかどうかを指定します。

使用上のノート

  • Oracle Clusterware 18cの場合、クライアント・タイプは常にdiskgroupです。

  • Oracle Clusterware 18cの場合、クライアント名は、リモート・ディスク・グループの名前です。

srvctl relocate cdpproxy

クラスタのノード間でクラスタ間依存性プロキシを再配置します。

構文

srvctl relocate cdpproxy -client_type client_type -client_name client_name
  [-node node_name] [-force]

パラメータ

表F-27 srvctl relocate cdpproxyコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-client_type client_type

再配置するプロキシのクラスタ・リソース・タイプを指定します。

-client_name client_name

再配置するクラスタ・リソース・プロキシの名前を指定します。

-node node_name

必要に応じて、クラスタ間依存性プロキシの再配置先のノードの名前を指定できます。

–force

クラスタ間依存性プロキシに依存するリソースが実行されている場合は、このパラメータを使用する必要があります。

使用上のノート

  • Oracle Clusterware 18cの場合、クライアント・タイプは常にdiskgroupです。

  • Oracle Clusterware 18cの場合、クライアント名は、リモート・ディスク・グループの名前です。

srvctl remove cdpproxy

クラスタ間依存性プロキシ・リソースを削除します。

構文

srvctl remove cdpproxy -client_type client_type [-client_name client_name]
  [-force]

パラメータ

表F-28 srvctl remove cdpproxyコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-client_type client_type

削除するプロキシのクラスタ・リソース・タイプを指定します。

-client_name client_name

必要に応じて、削除するクラスタ・リソース・プロキシの名前を指定できます。

–force

削除するクラスタ間依存性プロキシ・リソースが実行中の場合は、このパラメータを使用する必要があります。

使用上のノート

  • Oracle Clusterware 18cの場合、クライアント・タイプは常にdiskgroupです。

  • Oracle Clusterware 18cの場合、クライアント名は、リモート・ディスク・グループの名前です。

srvctl start cdpproxy

クラスタ間依存性プロキシ・リソースを起動します。

構文

srvctl start cdpproxy -client_type client_type -client_name client_name
  [-node node_name]

パラメータ

表F-29 srvctl start cdpproxyコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-client_type client_type

起動するプロキシのクラスタ・リソース・タイプを指定します。

-client_name client_name

起動するクラスタ・リソース・プロキシの名前を指定します。

-node node_name

必要に応じて、クラスタ間依存性プロキシを起動するノードの名前を指定できます。

使用上のノート

  • Oracle Clusterware 18cの場合、クライアント・タイプは常にdiskgroupです。

  • Oracle Clusterware 18cの場合、クライアント名は、リモート・ディスク・グループの名前です。

srvctl status cdpproxy

クラスタ間依存性プロキシ・リソースのステータスを取得します。

構文

srvctl status cdpproxy -client_type client_type -client_name client_name]

パラメータ

表F-30 srvctl status cdpproxyコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-client_type client_type

ステータスをチェックするプロキシのクラスタ・リソース・タイプを指定します。

-client_name client_name

ステータスをチェックするクラスタ・リソース・プロキシの名前を指定します。

使用上のノート

  • Oracle Clusterware 18cの場合、クライアント・タイプは常にdiskgroupです。

  • Oracle Clusterware 18cの場合、クライアント名は、リモート・ディスク・グループの名前です。

srvctl stop cdpproxy

クラスタ間依存性プロキシ・リソースを停止します。

構文

srvctl stop cdpproxy -client_type client_type -client_name client_name
  [-node node_name]

パラメータ

表F-31 srvctl stop cdpproxyコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-client_type client_type

停止するプロキシのクラスタ・リソース・タイプを指定します。

-client_name client_name

停止するクラスタ・リソース・プロキシの名前を指定します。

-node node_name

必要に応じて、クラスタ間依存性プロキシ・リソースを停止するノードの名前を指定できます。

使用上のノート

  • Oracle Clusterware 18cの場合、クライアント・タイプは常にdiskgroupです。

  • Oracle Clusterware 18cの場合、クライアント名は、リモート・ディスク・グループの名前です。

srvctl add cvu

Oracle Clusterware構成へのクラスタ検証ユーティリティ(CVU)の追加。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文およびパラメータ

srvctl add cvuコマンドは、次の構文で使用します。

srvctl add cvu [-checkinterval time_in_minutes]

使用上のノート

  • 必要に応じて、チェック間隔を変更できます。デフォルトでは、CVUは6時間に1回実行され、クラスタの健全性を検証します。CVUチェックに指定できる最も短い間隔は10分です。

  • Gridホーム・ユーザーとしてログインしている間にこのコマンドを実行してください。

チェック間隔が6時間のCVUを追加するには、次のコマンドを使用します。

$ srvctl add cvu -checkinterval 360

srvctl config cvu

CVUチェックの間隔(分数)を表示します。

構文およびパラメータ

srvctl config cvuコマンドは、次の構文で使用します。

srvctl config cvu

このコマンドにパラメータはありません。

このコマンドによって、次のような出力が返されます。
CVU is configured to run once every 360 minutes

srvctl disable cvu

Oracle Clusterware管理用のクラスタ検証ユーティリティ(CVU)を無効にします(有効になっている場合)。

構文

srvctl disable cvu [-node node_name]

パラメータ

必要に応じて、CVUを無効にする特定のノードの名前を指定できます。指定しなかった場合、SRVCTLはすべてのノードでCVUを無効化します。

次のコマンド例は、crmnode1というノードのCVUを無効化します。

$ srvctl disable cvu -node crmnode1

srvctl enable cvu

Oracle Clusterware管理用のクラスタ検証ユーティリティ(CVU)を有効にします(無効になっている場合)。

構文

srvctl enable cvu [-node node_name]

パラメータ

必要に応じて、CVUを有効にする特定のノードの名前を指定できます。指定しなかった場合、SRVCTLはすべてのノードでCVUを有効化します。

次のコマンド例は、crmnode1というノードのCVUを有効化します。

$ srvctl enable cvu -node crmnode1

srvctl modify cvu

CVUにチェック間隔を変更します。

構文

srvctl modify cvu [-checkinterval time_in_minutes]

パラメータ

デフォルトでは、CVUは360分(6時間)に1回実行され、クラスタの健全性を検証します。間隔を変更する場合、CVUチェックに指定できる最も短い間隔は10分です。

次のコマンド例は、CVUのチェック間隔を4時間に変更します。

$ srvctl modify cvu -checkinterval 240

srvctl relocate cvu

クラスタの別のノードにCVUを一時的に再配置します。

構文

srvctl relocate cvu [-node node_name]

使用上のノート

必要に応じて、CVUの再配置先となる特定のノードを指定できます。

次のコマンド例は、ローカル・ノードのCVUをcrmnode2というクラスタ・ノードに一時的に再配置します。
$ srvctl relocate cvu -node crmnode2

srvctl remove cvu

Oracle Clusterware構成からCVUを削除します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl remove cvu [-force]

使用上のノート

-forceパラメータを使用して、実行中または起動中のCVUリソースを削除します。

srvctl start cvu

クラスタの1つのノードでCVUリソースを起動します。ノード名を指定した場合、CVUはそのノードで起動します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl start cvu [-node node_name]

使用上のノート

必要に応じて、CVUを起動する特定のノードを指定できます。指定しなかった場合、SRVCTLはすべてのノードでCVUを起動します。

次のコマンド例は、クラスタのシングル・ノードでCVUを起動します。
$ srvctl start cvu -node crmnode1

srvctl status cvu

クラスタの1つのノードでCVUリソースの現在の状態を表示します。ノード名を指定すると、コマンドはそのノードのCVUステータスを確認します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl status cvu [-node node_name]

使用上のノート

必要に応じて、CVUリソースが実行されている特定のノードを指定できます(ローカル・ノードでない場合)。

次のコマンド例は、クラスタ内のcrmnode1というノードでCVUのステータスを確認します。
$ srvctl status cvu -node crmnode1

srvctl stop cvu

実行中または起動中のいずれかのステータスのクラスタ検証ユーティリティ(CVU)を停止します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl stop cvu [-force]

使用上のノート

必要に応じて、-forceパラメータを指定してCVUを停止できます(それが依存リソースである場合)。

次のコマンド例は、CVUを停止します。
$ srvctl stop cvu

srvctl add exportfs

Oracle Clusterwareでエクスポート・ファイル・システムの構成を作成します。

構文

srvctl add exportfs -name unique_name -id havip_name -path path_to_export
    [-clients export_clients] [-options export_options] [-type NFS | SMB]

パラメータ

表F-32 svrctl add exportfsコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-name unique_name

作成するエクスポート・ファイル・システムの一意の名前を入力します。このパラメータは必須です。

-id havip_name

srvctl add havipコマンドで指定した既存のHAVIPを識別する番号または名前を入力します。このパラメータは必須です。

-path path_to_export

エクスポートするOracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)へのパスを入力します。このパラメータは必須です。

-clients export_clients -options export_options

必要に応じて、ファイル・システムのエクスポート先クライアントのカンマ区切りリストを入力します。ネット・グループおよびワイルドカードを入力できます。たとえば:

-clients @netgroup1,
*.us.domain.com,
16.140.0.0, hostname1

ノート: -clientsパラメータは、Linuxシステムにのみ使用できます。SolarisシステムおよびAIXシステムには、-optionsパラメータを使用します。

-type NFS | SMB

エクスポート・タイプ(ネットワーク・ファイル・システムのNFSまたはOracle ACFSサーバー・メッセージ・ブロックのSMB)を指定します。デフォルトは、LinuxおよびUNIXプラットフォームの場合はNFS、Windowsの場合はSMBです。

使用上のノート

  • —type SMBとともに–clientsパラメータを使用することはできません。

  • LinuxおよびUNIXプラットフォームで、rootとしてこのコマンドを実行する必要があります。

オペレーティング・システムのデフォルト値を使用してエクスポートするには:

# srvctl add exportfs -name cifsExport -path "/acfs1" -options "browsable = yes,read only = no,comment = acfs1"

特定のクライアントに読取り専用でエクスポートするには:

# srvctl add exportfs -name export1 -id havip1 -path /u01/db1 -clients node1 -options ro

srvctl config exportfs

Oracle Clusterwareのエクスポート・ファイル・システムの構成情報を表示します。

構文

srvctl config exportfs [-name unique_name | -id havip_name]

パラメータ

表F-33 srvctl config exportfsコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-name unique_name

構成を表示するNFSエクスポートの一意の名前を入力します。

-id havip_name

特定のHAVIPの名前を入力し、そのHAVIPに関連付けられているすべてのNFSエクスポートの構成を表示します。

-nameパラメータを指定する場合、このコマンドでは、-name-idのどちらを指定するかに関係なく、次のような出力が戻されます。

$ srvctl config exportfs -id havip1

export file system kep1 is configured
Exported path: /scratch/ghnew/base/mymount3
Export options: 
Export Type: 
Exported clients: 
export file system kexp2 is configured
Exported path: /scratch/ghnew/base/mymount3
Export options: 
Export Type: 
Exported clients: 

srvctl disable exportfs

Oracle Clusterwareで管理されるエクスポート・ファイル・システムを無効化します。

構文

srvctl disable exportfs -name filesystem_name

使用上のノート

  • このコマンドは、無効にするファイル・システムの一意の名前のみを取ります。

  • LinuxおよびUNIXプラットフォームで、rootユーザーとしてこのコマンドを実行する必要があります。

次の例では、export1というエクスポート・ファイル・システムを無効にします。

# srvctl disable exportfs -name export1

srvctl enable exportfs

Oracle Clusterwareでエクスポート・ファイル・システムの構成を有効化します。

構文

srvctl enable exportfs -name filesystem_name

このコマンドは、必須パラメータとして、有効にするファイル・システムの名前のみを取ります。

使用上のノート

このコマンドは、LinuxおよびUNIXプラットフォームではrootユーザーとして実行する必要があります。

次のコマンド例では、export1というファイル・システムを有効にします。

# srvctl enable exportfs -name export1

srvctl modify exportfs

Oracle Clusterwareでエクスポート・ファイル・システムの構成を変更します。

構文

srvctl modify exportfs -name unique_name [-path path_to_export]
    [-clients node_list] [-options nfs_options_string]

パラメータ

表F-34 srvctl modify exportfsコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-name unique_name

変更するNFSエクスポート・ファイル・システムの一意の名前を入力します。このパラメータは必須です。

-path path_to_export

エクスポートが配置されているOracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)へのパスを変更します。

-clients node_list

ファイル・システムのエクスポート先クライアント(ホスト)のカンマ区切りリストを変更できます。ネット・グループおよびワイルドカードを入力できます。たとえば:

-clients @netgroup1,*.us.domain.com,16.140.0.0, hostname1

ノート: -clientsパラメータは、Linuxシステムにのみ使用できます。SolarisシステムおよびAIXシステムには、-optionsパラメータを使用します。

-options nfs_client_string

このパラメータを使用して、エクスポート・ファイル・システムのエクスポート・オプションを変更します。

使用上のノート

  • LinuxおよびUNIXプラットフォームで、rootユーザーとしてこのコマンドを実行する必要があります。

  • 変更を有効にするには、事前にNFSエクスポートを開始し、停止する必要があります。

次のコマンド例では、exportfs1というエクスポート・ファイル・システムのパスを変更します。

# srvctl modify exportfs -name exportfs1 -path /mnt/racdb1

srvctl remove exportfs

指定したエクスポート・ファイル・システムの構成を削除します。

構文

srvctl remove exportfs -name exportfs_name [-force]

パラメータ

表F-35 srvctl remove exportfsコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-name exportfs_name

削除するエクスポート・ファイル・システムの一意の名前を入力します。

-force

このパラメータを使用して、すべての依存性を無視して、エクスポート・ファイル・システムを強制的に削除します。

使用上のノート

  • LinuxおよびUNIXプラットフォームで、rootユーザーとしてこのコマンドを実行する必要があります。

  • -forceパラメータを使用しない場合は、エクスポート・ファイル・システムを事前に停止してから削除を実行してください。

  • -forceパラメータを使用して得られた構成においては、Oracle Clusterwareスタックをシャットダウンしようとしたときにエラーが発生することがあります。

export1という停止済のエクスポート・ファイル・システムを削除するには:

# srvctl remove exportfs -name export1

実行中のエクスポート・ファイル・システムをそのままの状態で削除するには:

# srvctl remove exportfs -name export1 -force

srvctl start exportfs

Oracle Clusterwareでエクスポート・ファイル・システムの構成を起動します。

構文

srvctl start exportfs {-name unique_name | -id havip_name}

パラメータ

表F-36 srvctl start exportfsコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-name unique_name

起動するNFSエクスポートの一意の名前を入力します。

-id havip_name

HAVIPリソースに関連付けられている一意のID。

エクスポート・ファイル・システムを起動します。

$ srvctl start exportfs -name export1

srvctl status exportfs

エクスポート・ファイル・システムの構成のステータスを表示します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl status exportfs [-name unique_name | -id havip_name]

パラメータ

表F-37 srvctl status exportfsコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-name unique_name

必要に応じて、ステータスを表示するNFSエクスポートの一意の名前を指定できます。

-id havip_name

あるいは、HAVIPリソースの名前を指定し、指定したHAVIPリソースに関連付けられているすべてのNFSエクスポートのステータスを表示することもできます。

使用上のノート

どのパラメータも指定しない場合、クラスタ内のすべてのNFSエクスポートのステータスがSRVCTLにより表示されます。

このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ srvctl status exportfs

export file system export1 is enabled
export file system export1 is not exported
export file system export2 is enabled
export file system export2 is exported on node node1

srvctl stop exportfs

Oracle Clusterwareで管理されるエクスポート・ファイル・システムの構成を停止します。

構文

srvctl stop exportfs {-name unique_name | -id havip_name} [-force]

パラメータ

表F-38 srvctl stop exportfsコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-name unique_name

停止するNFSエクスポートの一意の名前を入力します。

-id havip_name

または、HAVIPの名前を指定できます。このパラメータを指定した場合、指定したHAVIPリソースに関連付けられているすべてのNFSエクスポートがSRVCTLにより停止されます。

–force

エラーを無視してNFSエクスポートを停止します。

使用上のノート

LinuxおよびUNIXプラットフォームで、rootユーザーとしてこのコマンドを実行する必要があります。

次に、このコマンドの例を示します。

# srvctl stop exportfs -name export1

srvctl add filesystem

ファイル・システム(Oracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)またはその他)を含むデバイスをOracle Clusterwareスタックに追加して、自動マウントおよび高可用性を実現します。

Oracle ACFSファイル・システム・リソースは通常、アプリケーション・リソースの依存性リストで使用するために作成されます。たとえば、Oracle Databaseホームとして使用するためにOracle ACFSファイル・システムが構成されている場合、ファイル・システム用に作成されたリソースは、Oracle Databaseアプリケーションのリソース依存性リストに含まれます。これによって、データベース・アプリケーションの起動アクションのためにファイル・システムおよびスタックが自動的にマウントされます。

構文

srvctl add filesystem {-device volume_device | -volume volume_name -diskgroup disk_group_name}
    -path mountpoint_path [-node "node_list" | -serverpool "server_pool_list"] 
    [-user "user_list"] [-mountowner user_name] [-mountgroup group_name] [-mountperm octal_permission] 
    [-fstype {ACFS | EXT3 | EXT4}] [-fsoptions options] [-description description]
    [-appid application_id] [-autostart {ALWAYS | NEVER | RESTORE}] [-acceleratorvols volume_name]

ノート:

-fstypeパラメータの値EXT3およびEXT4は、Linuxに対してのみサポートされています。

パラメータ

表F-39 srvctl add filesystemコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-device volume_device

ファイル・システム・ボリューム・デバイスへのパスを指定します。

-volume volume_name

ボリュームの名前を指定します。

-diskgroup disk_group_name

-volumeがあるディスク・グループの名前を指定します。

-path mountpoint_path

マウントをネストするために他のリソースへの依存性を設定する場合に使用する、マウント・ポイント・パスを指定します。これは、絶対的パスである必要があります。

-node node_list | -serverpool server_pool_list

必要に応じて、ファイル・システム・デバイスのマウント先ノードのカンマ区切りリストを指定できます。ノードまたはサーバー・プールのリストを指定した場合は、SRVCTLによって単一ノードのファイル・システム・リソースが作成されます。ノードまたはサーバー・プールを指定しない場合、SRVCTLはすべてのクラスタ・ノードで実行されるファイル・システム・リソースを作成します。

あるいは、ファイル・システムが実行されるサーバー・プールのカンマ区切りリストを指定することもできます。サーバー・プールのリストを指定する場合、ファイル・システムが実行されるノードの数またはタイプを動的に制限します。これは、HANFSなどのクラスタ全体のOracle ACFSリソースを必要とする可能性のある今後の使用に対しては、クラスタ全体のファイル・システムとして考慮されません

ノート: ノードとサーバー・プールは相互に排他的です。

-user user_list

必要に応じて、ファイル・システムのマウントおよびアンマウントを許可されたユーザーのカンマ区切りリストを指定できます。

ファイル・システムがOracle Databaseソフトウェア用の場合、Oracleホームの所有者の名前を指定します。

ユーザーを指定しない場合は、rootのみがファイルシステムをマウントおよびアンマウントでき、ファイルシステムでsrvctl start filesystemを実行できます。

-mountowner user_name

オプションで、マウント・ポイント所有者であるユーザーを指定することもできます。

-mountgroup group_name

オプションで、マウント・ポイント所有者を含むグループを指定することもできます。

-mountperm octal_permission

オプションで、マウント・ポイントの権限(OCTAL形式)を指定することもできます。

-fstype {ACFS | EXT3 | EXT4}

必要に応じて、マウントするファイル・システムのタイプを指定できます。デフォルト値はACFSです。

マウントするファイル・システムのタイプがACFSではない場合、単一ノードのファイル・システムである必要があり、-nodeまたは-serverpoolを指定する必要があります。

-fsoptions options

必要に応じて、ファイル・システムのマウントに使用するオプションを指定できます。オプションはファイル・システムおよびオペレーティング・システムによって異なります。

-description description

必要に応じて、ファイル・システムの説明を指定できます。これは、管理者が後で参照できるよう属性として格納されます。

-appid application_id

必要に応じて、アプリケーションID (ファイル・システムを論理グループに分類するために使用する一意の識別子)を指定できます。この方法は、各種ノードによって異なる可能性があるファイル・システムのうち、リソース・タイプora.id.fs.typeへの依存が必要なアプリケーションで使用されるファイル・システムを分類する目的で使用できます。

-autostart {ALWAYS | NEVER | RESTORE}

オプションで、ファイル・システム・リソースのautostartポリシーを指定することもできます。

  • ALWAYS: 常にファイル・システム・リソースが自動的に開始されます。
  • ALWAYS: ファイル・システム・リソースは自動的に開始されません。
  • RESTORE: ファイル・システムは、最後の状態にリストアされます。このオプションがデフォルトです。
-acceleratorvols volume_name

オプションで、アクセラレータ・ボリュームを指定することもできます。アクセラレータ・ボリュームは、Oracle ACFSによって重要なメタデータの格納に使用されるセカンダリOracle ACFSボリュームです。

使用上のノート

  • 追加するファイル・システム・リソースへのパスを-deviceパラメータで指定するか、-volume volume_name -diskgroup disk_group_nameを指定します。

  • このコマンドは、LinuxおよびUNIXプラットフォームではrootユーザーとして実行し、Windowsプラットフォームでは管理者ユーザーとして実行する必要があります。

  • このコマンドはOracle Grid Infrastructureホームから1回だけ実行される必要があります。

  • Oracle DatabaseインストールでOracle ACFSを管理するには、クラスタのOracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)にあるSRVCTLバイナリを使用します。Oracle RACまたはOracle Databaseがすでにインストールされている場合、データベース・ホームでSRVCTLバイナリを使用してOracle ACFSを管理することはできません。

  • Standard Edition High Availability (SEHA)データベースは、Oracle Database 19c (19.7)リリース以降でのみサポートされています。

  • このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

ディスク・グループRAC_DATAd1volume1-295ディスク・デバイスをOracle ACFSボリュームVOLUME1として追加し、マウント・ポイントは/oracle/cluster1/acfsとします。
# srvctl add filesystem -device /dev/asm/d1volume1-295
  -path /oracle/cluster1/acfs1
動的ボリューム・デバイスasm-test-55にOracle ACFSファイル・システムを追加し、指定したノードの1つに同時にこのファイル・システムをマウントにします。
# srvctl add filesystem -fstype ACFS -device asm-test-55 -path myacfs
 -node node1,node2,node3

マウント・ポイントが/u01/app/oracleであるDATAディスク・グループのsehomeボリュームでStandard Edition High Availability (SEHA)を構成するためにOracle ACFSファイル・システムを追加するには、次のようにします。

# srvctl add filesystem -volume sehome -diskgroup DATA -path /u01/app/oracle -fstype ACFS 
  -autostart ALWAYS -user oracle

srvctl config filesystem

特定のファイル・システム・リソースの構成を表示します。

構文

srvctl config filesystem [-device volume_device | -volume volume_name -diskgroup disk_group_name]

パラメータ

表F-40 srvctl config filesystemコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-device volume_device

ファイル・システム・ボリューム・デバイスへのパスを指定します。

-volume volume_name

ボリュームの名前を指定します。

-diskgroup disk_group_name

-volumeがあるディスク・グループの名前を指定します。

使用上のノート

  • 構成を表示するファイル・システム・リソースへのパスを-deviceパラメータで指定するか、-volume volume_name -diskgroup disk_group_nameを指定します。

  • このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

次の例は、すべてのファイル・システムの構成の一覧を表示します。
$ srvctl config filesystem
次の例は、特定のデバイスの構成を表示します。
$ srvctl config filesystem -device /dev/asm/d1volume1-295

srvctl disable filesystem

特定のOracle Clusterware管理ファイル・システム・ボリュームを無効化します。

構文

srvctl disable filesystem {-device volume_device | -volume volume_name -diskgroup disk_group_name}

パラメータ

表F-41 srvctl disable filesystemコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-device volume_device

ファイル・システム・ボリューム・デバイスへのパスを指定します。

-volume volume_name

ボリュームの名前を指定します。

-diskgroup disk_group_name

-volumeがあるディスク・グループの名前を指定します。

使用上のノート

  • 無効にするファイル・システム・リソースへのパスを-deviceパラメータで指定するか、-volume volume_name -diskgroup disk_group_nameを指定します。

  • このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

次に、このコマンドの例を示します。
# srvctl disable filesystem -device /dev/asm/racvol1

srvctl enable filesystem

Oracle ClusterwareのOracle ACFSボリュームまたは汎用ファイル・システムを有効化します。

構文

srvctl enable filesystem {-device volume_device | -volume volume_name -diskgroup disk_group_name}

パラメータ

表F-42 srvctl enable filesystemコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-device volume_device

ファイル・システム・ボリューム・デバイスへのパスを指定します。

-volume volume_name

ボリュームの名前を指定します。

-diskgroup disk_group_name

-volumeがあるディスク・グループの名前を指定します。

使用上のノート

  • 有効にするファイル・システム・リソースへのパスを-deviceパラメータで指定するか、-volume volume_name -diskgroup disk_group_nameを指定します。

  • このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

次に、このコマンドの例を示します。
# srvctl enable filesystem -device /dev/asm/racvol1

srvctl modify filesystem

ファイル・システム・リソースの構成を変更します。

構文

srvctl modify filesystem 
    {-device volume_device | -volume volume_name -diskgroup disk_group_name} 
    [-user {/+|/-}user_name | "user_list"]
    [-mountowner user_name] [-mountgroup group_name] [-mountperm octal_permission] 
    [-path mountpoint_path] [-node "node_list" | -serverpool "server_pool_list"]
    [-fsoptions options] [-description description]
    [-autostart {ALWAYS | NEVER | RESTORE}] [-force]

パラメータ

表F-43 srvctl modify filesystemコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-device volume_device

ファイル・システム・ボリューム・デバイスへのパスを指定します。

-volume volume_name

ボリュームの名前を指定します。

-diskgroup disk_group_name

-volumeがあるディスク・グループの名前を指定します。

-user user_name | "user_list"

ファイル・システムをマウントおよびアンマウントする権限を持つユーザーを指定します。単一ユーザーを追加(/+)または削除(/-)するか、一連のユーザー全体をカンマ区切りリストで置き換えることができます。このパラメータを指定しない場合、SRVCTLでは、デフォルトでコマンドの実行ユーザーになります。

-mountowner user_name

マウント・ポイントの所有者を指定した値に変更します。

-mountgroup group_name

マウント・ポイントのグループを指定した値に変更します。

-mountperm octal_permission

ユーザー、グループおよびその他の権限を指定された値に変更します。

-path mountpoint_path

マウントをネストするために他のリソースへの依存性を設定する場合に使用する、マウント・ポイント・パスを変更します。これは、絶対的パスである必要があります。

-node "node_list" | -serverpool "server_pool_list"

ファイル・システム・デバイスのマウント先ノードのカンマ区切りリストを変更します。ノードまたはサーバー・プールのリストを指定した場合は、SRVCTLによって単一ノードのファイル・システム・リソースが作成されます。ノードまたはサーバー・プールを指定しない場合、SRVCTLはすべてのクラスタ・ノードで実行されるファイル・システム・リソースを作成します。

あるいは、ファイル・システムが実行されるサーバー・プールのカンマ区切りリストを変更することもできます。サーバー・プールのリストを指定する場合、ファイル・システムが実行されるノードの数またはタイプを動的に制限します。これは、HANFSなどのクラスタ全体のOracle ACFSリソースを必要とする可能性のある今後の使用に対しては、クラスタ全体のファイル・システムとして考慮されません

ノート: ノードとサーバー・プールは相互に排他的です。

-fsoptions options

ファイル・システムのマウントに使用するオプションを変更します。オプション(カンマ区切りリスト)は、ファイル・システムおよびオペレーティング・システムによって異なります。

-description description

ファイル・システムの説明を変更します。

-autostart {ALWAYS | NEVER | RESTORE}

ファイル・システム・リソースの自動起動ポリシーを変更します。

  • ALWAYS: 常にファイル・システム・リソースが自動的に開始されます。
  • ALWAYS: ファイル・システム・リソースは自動的に開始されません。
  • RESTORE: ファイル・システムは、最後の状態にリストアされます。このオプションがデフォルトです。
-force

変更の強制。このオプションは依存関係を無視します。

使用上のノート

  • 変更するファイル・システム・リソースへのパスを-deviceパラメータで指定するか、-volume volume_name -diskgroup disk_group_nameを指定します。

  • ファイル・システム・リソースに対してオンライン変更を実行した場合、次にリソースを起動または再起動した後でのみ変更は有効になります。

  • LinuxおよびUNIXプラットフォームで、rootユーザーとしてこのコマンドを実行する必要があります。

  • このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

次の例は、RACVOL1ボリュームについて許可されたユーザーをsysadに変更します。
# srvctl modify filesystem -device /dev/asm/racvol1 -user /+sysad

srvctl predict filesystem

ファイル・システム障害の結果を予測します。

構文

srvctl predict filesystem {-device volume_device | -volume volume_name -diskgroup disk_group_name} [-verbose]

パラメータ

表F-44 srvctl predict filesystemコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-device volume_device

ファイル・システム・ボリューム・デバイスへのパスを指定します。

-volume volume_name

ボリュームの名前を指定します。

-diskgroup disk_group_name

-volumeがあるディスク・グループの名前を指定します。

-verbose

必要に応じて、-verboseパラメータを使用して、詳細な出力を表示できます。

使用上のノート

  • ファイル・システム障害の結果を予測するファイル・システム・リソースへのパスを-deviceパラメータで指定するか、-volume volume_name -diskgroup disk_group_nameを指定します。

  • 必要に応じて、冗長出力を選択することもできます。

  • このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl predict filesystem -device /dev/asm/volume1-123

srvctl remove filesystem

クラスタから特定のファイル・システム・リソースを削除します。

構文

srvctl remove filesystem {-device volume_device | -volume volume_name -diskgroup disk_group_name} [-force]

パラメータ

表F-45 srvctl remove filesystemコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-device volume_device

ファイル・システム・ボリューム・デバイスへのパスを指定します。

-volume volume_name

ボリュームの名前を指定します。

-diskgroup disk_group_name

-volumeがあるディスク・グループの名前を指定します。

-force

オプションで、-forceパラメータを使用してクラスタからリソースを強制的に削除することもできます。

使用上のノート

  • 削除するファイル・システム・リソースへのパスを-deviceパラメータで指定するか、-volume volume_name -diskgroup disk_group_nameを指定します。

  • 必要に応じて、-forceパラメータを使用し、リソースの依存性を無視して、クラスタからリソースを強制的に削除することもできます。

  • このコマンドは、LinuxおよびUNIXプラットフォームではrootユーザーとして実行し、Windowsプラットフォームでは管理者ユーザーとして実行する必要があります。

  • このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

次に、このコマンドの例を示します。
# srvctl remove filesystem -device /dev/asm/racvol1

srvctl start filesystem

ファイル・システム・リソースを起動(マウント)します。

構文

srvctl start filesystem {-device volume_device | -volume volume_name -diskgroup disk_group_name} [-node node_name]

パラメータ

表F-46 srvctl start filesystemコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-device volume_device

起動するファイル・システム・リソース・デバイスのパスを指定します。

-volume volume_name

ボリュームの名前を指定します。

-diskgroup disk_group_name

-volumeがあるディスク・グループの名前を指定します。

-node node_name

必要に応じて、ファイル・システム・リソースが起動されるノードの名前を指定できます。

このパラメータを指定しなかった場合、SRVCTLはクラスタ内にあるすべての使用可能なノードでファイル・システム・リソースを起動します。

使用上のノート

  • 起動するファイル・システム・リソースへのパスを-deviceパラメータで指定するか、-volume volume_name -diskgroup disk_group_nameを指定します。

  • このコマンドは、LinuxおよびUNIXプラットフォームではrootユーザーとして実行し、Windowsプラットフォームでは管理者ユーザーとして、または構成済ファイル・システム・ユーザーとして実行する必要があります。

    ファイル・システムのマウントおよびアンマウントを許可されたユーザーを識別するために、srvctl add filesystem-userパラメータを指定して実行した場合は、構成されているファイル・システム・ユーザーの1人としてsrvctl start filesystemを実行できます。

    関連項目:

    ファイル・システム・ユーザーの構成の詳細は、「srvctl add filesystem」を参照してください。

  • このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

クラスタに構成されているすべてのノードでファイル・システムを起動します。
$ srvctl start filesystem -device /dev/asm/data_db1-68
node1でファイル・システムを起動します。
$ srvctl start filesystem -device /dev/asm/data_db1-68 -node node1

srvctl status filesystem

ファイル・システム・リソースのステータスを表示します。

構文

srvctl status filesystem [-device volume_device | -volume volume_name -diskgroup disk_group_name] [-verbose]

パラメータ

表F-47 srvctl status filesystemコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-device volume_device

ファイル・システム・ボリューム・デバイスへのパスを指定します。

-volume volume_name

ボリュームの名前を指定します。

-diskgroup disk_group_name

-volumeがあるディスク・グループの名前を指定します。

-verbose

必要に応じて、-verboseパラメータを使用して、詳細な出力を表示できます。

使用上のノート

  • オプションで、ステータスを取得するファイル・システム・リソースへのパスを-deviceパラメータで指定するか、-volume volume_name -diskgroup disk_group_nameを指定できます。-deviceまたは-volume -diskgroupを指定しない場合は、SRVCTLによってすべてのファイル・システムのステータスが表示されます。

  • このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

デバイス、またはボリュームとディスク・グループを指定できます。

たとえば、デバイス名を指定する場合は、次のようになります。
$ srvctl status filesystem -d /dev/asm/fs1vol-358
ACFS file system /acfs/fs1 is not mounted

$ srvctl start filesystem -d /dev/asm/fs1vol-358
...
$ srvctl status filesystem -d /dev/asm/fs1vol-358
ACFS file system /acfs/fs1 is mounted on nodes nd1-4n-01,nd1-4n-02,nd1-4n-03,nd1-4n-04
たとえば、ボリュームとディスク・グループを指定する場合は、次のようになります。
$ srvctl status filesystem -volume fs1vol -diskgroup DATA
ACFS file system /acfs/fs1 is mounted on nodes nd1-4n-01,nd1-4n-02,nd1-4n-03,nd1-4n-04
デバイスもボリュームとディスク・グループも指定しない場合は、次のようになります。
$ srvctl status filesystem
ACFS file system /acfs/fs1 is mounted on nodes nd1-4n-01,nd1-4n-02,nd1-4n-03,nd1-4n-04

ノート:

前述の例では、ファイル・システムはOracle ACFSです。他のファイル・システムを使用している場合、ファイル・システムはEXT3またはEXT4として表示されます。

srvctl stop filesystem

Oracle ACFSファイル・システムまたは汎用ファイル・システムを停止(アンマウント)します。

構文

srvctl stop filesystem {-device volume_device | -volume volume_name -diskgroup disk_group_name} [-node node_name] [-force]

パラメータ

表F-48 srvctl stop filesystemコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-device volume_device

停止するファイル・システム・ボリューム・デバイスへのパスを指定します。

-volume volume_name

ボリュームの名前を指定します。

-diskgroup disk_group_name

-volumeがあるディスク・グループの名前を指定します。

-node node_name

必要に応じて、ノードの名前を指定できます。このパラメータを指定しなかった場合、SRVCTLはクラスタ内にあるすべてのアクティブなノードでボリューム・リソースを停止します。

-force

必要に応じて、-forceを使用してファイル・システムを停止し、このファイル・システムに依存するデータベースまたはその他のリソースも停止できます。

使用上のノート

  • 停止するファイル・システム・リソースへのパスを-deviceパラメータで指定するか、-volume volume_name -diskgroup disk_group_nameを指定します。

  • このコマンドは、LinuxおよびUNIXプラットフォームではrootユーザーとして実行し、Windowsプラットフォームでは管理者ユーザーとして、または構成済ファイル・システム・ユーザーとして実行する必要があります。

    ファイル・システムのマウントおよびアンマウントを許可されたユーザーを識別するために、srvctl add filesystem-userパラメータを指定して実行した場合は、構成されているファイル・システム・ユーザーの1人としてsrvctl stop filesystemを実行できます。

    関連項目:

    ファイル・システム・ユーザーの構成の詳細は、「srvctl add filesystem」を参照してください。

  • このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

次に、このコマンドの例を示します。
# srvctl stop filesystem -device /dev/asm/racvol_1 -force

srvctl add gns

DHCPパブリック・ネットワークを使用している場合や、クライアント・クラスタを作成する場合に、クラスタにグリッド・ネーミング・サービス(GNS)を追加します。

構文

srvctl add gnsコマンドは、次の構文モデルの1つで使用します。

現在GNSを実行していないクラスタにGNSを追加するには:

srvctl add gns [-domain domain_name] -vip {vip_name | ip_address} [-skip] [-verbose]

GNSを実行していないクラスタから、GNSを実行している別のクラスタのクライアント・クラスタに切り替えます。

srvctl add gns -clientdata file_name

セカンダリGNSをクラスタに追加するには:

srvctl add gns -vip vip_name | ip_address -clientdata file_name

パラメータ

表F-49 srvctl add gnsコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-domain domain_name

クラスタIPアドレスのフォワードDNS参照に使用されるネットワーク・サブドメイン。このパラメータは、-vipを指定する場合にのみ使用でき、GNSの追加先クラスタにGNSゾーン委任があり、DHCPを使用している場合は必須です。-vipと一緒に-domainパラメータを使用してGNSを追加する場合、追加先クラスタはサーバー・クラスタになります。

-domainを指定しない場合、ドメインなしでGNSが追加されます。

-vip {vip_name | ip_address}

GNSがDNSリクエストをリスニングする仮想IP (VIP)名またはIPアドレスのいずれかを指定します。-vip-clientdataと一緒に使用することはできません

GNSの追加先クラスタをサーバー・クラスタにするには、-vipと一緒に-domainパラメータを使用してください。

-skip VIPアドレスの到達可能性の確認をスキップするには、このパラメータを指定します。
-clientdata path_to_file

srvctl export gnsコマンドで作成したGNS資格証明ファイルへのパスを指定します。srvctl add gnsコマンドを実行する前に、追加先クラスタのノードにこのファイルをコピーしておく必要があります。

-clientdataを使用してGNSを追加する場合、追加先クラスタはクライアント・クラスタまたはセカンダリGNSになります。

セカンダリGNSを追加する場合にのみ、-vipパラメータとともに-clientdataパラメータを使用できます。

-verbose 冗長出力。

使用上のノート

  • このコマンドは、LinuxおよびUNIXプラットフォームではrootユーザーとして実行し、Windowsプラットフォームでは管理者ユーザーとして実行する必要があります。

  • GNSをクラスタに初めて追加する場合は、-vipパラメータと一緒に-domainパラメータを使用してください。

  • -clientdataパラメータを使用してGNSをクラスタに追加する場合は、まずGNSデータをファイルにエクスポートし、そのファイルを追加先クラスタのノードに手動でコピーする必要があります。-clientdataパラメータを使用し、クラスタ内の任意のノードに対してこのコマンドを実行します。

  • セカンダリGNSを追加する場合にのみ、-vipパラメータと-clientdataパラメータを同時に指定できます。

GNSをクラスタに追加し、そのクラスタをサーバー・クラスタにします。

# srvctl add gns -vip 192.168.16.17 -domain cluster.mycompany.com

GNSをクラスタに追加し、そのクラスタをクライアント・クラスタにします。

# srvctl add gns -clientdata /tmp/gnsdata

srvctl config gns

グリッド・ネーミング・サービス(GNS)の構成を表示します。

構文

srvctl config gns [-detail] [-subdomain] [-multicastport] [-node node_name] [-port] [-status]
  [-version] [-query name] [-list] [-clusterguid] [-clustername] [-clustertype] [-loglevel]
  [-network] [-role] [-instances]

パラメータ

表F-50 srvctl config gnsコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-detail

GNSに関する詳細な構成情報の印刷。

-subdomain

GNSから供給されるサブドメインの表示。

-multicastport

GNSデーモンがマルチキャスト・リクエストをリスニングしているポートの表示。

-node node_name

指定されたノードのGNSの構成情報の表示。

-port

GNSデーモンがDNSサーバーとの通信に使用するポートの表示。

-status

GNSのステータスの表示。

-version

GNSのバージョンの表示。

-query name

GNSへの、特定の名前に属しているレコードの問合せ。

-list

GNSのすべてのレコードのリスト。

-clusterguid

GNSが実行されているクラスタのグローバル一意識別子の表示。

-clustername

GNSが実行されているクラスタの名前の表示。

-clustertype

このクラスタで使用されるGNSの構成のタイプの表示。

-loglevel

GNSのログ・レベルの印刷。

-network

GNSがリスニングしているネットワークの表示。

-role

GNSインスタンスのロールを表示します。

-instances

インスタンス・リストを表示します。

srvctl disable gns

特定のノードまたはクラスタ内で使用可能なすべてのノードのGNSを無効化します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl disable gns [-node node_name] [-verbose]

使用上のノート

  • 必要に応じて、GNSを無効にする、クラスタ内のノードの名前を指定できます。このパラメータを指定しない場合、SRVCTLによってクラスタ全体のGNSが無効化されます。

  • 必要に応じて、-verboseパラメータを使用して、詳細な出力を表示できます。

次のコマンド例は、crm7というノードのGNSを無効化します。
$ srvctl disable gns -node crm7

srvctl enable gns

すべてのノードまたは特定のノードのGNSを有効化します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用できます。

構文

srvctl enable gns [-node node_name] [-verbose]

使用上のノート

  • 必要に応じて、GNSを有効にするノードの名前を指定できます。このパラメータを指定しなかった場合、SRVCTLはクラスタ内にあるすべてのノードでGNSを有効化します。

  • 必要に応じて、-verboseパラメータを使用して、詳細な出力を表示できます。

次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl enable gns -node node1

srvctl export gns

グリッド・ネーミング・サービス(GNS)・インスタンス・データをファイルにエクスポートし、異なるサーバー・クラスタ間でGNSを移動する場合またはクライアント・クラスタを作成する場合にそのファイルを使用できるようにします。

SRVCTLによって、データはOCRから抽出されます。エクスポートされるデータは次のとおりです。

  • ユーザーの許可に使用される資格証明(サーバーがリスニングしているVIPアドレスを含む)

  • GNSに保持される名前およびDNSレコード

構文

srvctl export gns {-instance path_to_file | {-clientdata path_to_file -role {CLIENT|SECONDARY} [-version]}}

パラメータ

表F-51 srvctl export gnsコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-instance path_to_file

異なるサーバー・クラスタ間でGNSを移動する場合に、このパラメータを使用して、GNSインスタンス・データが書き込まれるファイルを指定します。

-clientdata path_to_file -role {CLIENT|SECONDARY}

このパラメータは、クライアント・クラスタを追加して、そのクライアント・クラスタがサーバー・クラスタで名前管理操作を実行するときにアクセスする資格証明ファイルを作成する場合に、GNS資格証明データが書き込まれるファイルを指定するために使用します。

クライアント・データがエクスポートされるロールを指定するには、-roleパラメータを使用する必要もあります。

-version

必要に応じて、このパラメータを使用して、クライアント・データが生成されるバージョンを指定できます。

次のコマンドでは、GNS資格証明データをgns.txtというファイルにエクスポートします。

$ srvctl export gns -clientdata /temp/gnsdata/gns.txt

srvctl import gns

srvctl import gnsコマンドでは、srvctl export gnsコマンドの実行時に作成するファイルからデータをインポートします。このコマンドは、GNSを別のサーバー・クラスタに配置する場合に使用します。

GNSデータをインポートすると、SRVCTLによって資格証明が格納され、レコード・データがOCRに配置されます。インポート・プロシージャの実行中に別のGNSインスタンスが実行されていたり、別のインスタンスのデータが見つかった場合は、エラーが発生します。

また、このコマンドを実行すると、実行したクラスタがサーバー・クラスタとなります。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

srvctl modify gns

グリッド・ネーミング・サービス(GNS)で使用されるIPアドレス、ドメインまたはその他の構成パラメータを変更します。

構文

srvctl modify gnsコマンドは、次の構文モデルの1つで使用します。

srvctl modify gns -loglevel log_level

または

srvctl modify gns [-resolve name] [-verify name]
  [-parameter name:value[,name:value...]]
  [-vip {vip_name | ip} [-skip]] [-clientdata file_name]
  [-role {PRIMARY} [-force]] [-verbose]

パラメータ

表F-52 srvctl modify gnsコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-loglevel log_level

GNS診断ロギング・レベルを指定します(許容値は1から6です)。

-resolve name

GNSを介して指定した名前を解決

-verify name

指定した名前がGNSによって通知されるかどうかを確認します。

-parameter name:value[,name:value...]

1つ以上の構成パラメータの値を設定します。

-vip {vip_name | ip} [-skip]

GNSがリスニングするVIP名またはIPアドレスを指定

ノート: この属性はオンライン・リソース属性変更を使用して変更できます。

必要に応じて、-skipパラメータを指定して、VIPアドレスの到達可能性の確認をスキップできます。

-clientdata file_name

指定したファイル内に含まれるクライアント・データでGNSクライアント・データを変更

-role {PRIMARY} [-force]

セカンダリGNSインスタンスをプライマリに変換します。

セカンダリGNSインスタンスをプライマリに強制的に変換するには、-forceパラメータを使用します。

次に、このコマンドの例を示します。

$ srvctl modify gns -vip 192.0.2.15

srvctl relocate gns

現行のホスティング・ノードからクラスタ内の別のノードにGNSを再配置します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl relocate gns [-node node_name] [-verbose]

使用上のノート

  • 必要に応じて、GNSの移動先ノードの名前を指定できます。

  • 必要に応じて、-verboseパラメータを使用して、冗長出力を表示できます。

  • このコマンドを実行するには、LinuxシステムおよびUNIXシステムではrootでログインし、Windowsでは管理者権限を持つユーザーとしてログインする必要があります。

次に、このコマンドの例を示します。
# srvctl relocate gns -node node1

srvctl remove gns

クラスタからGNSを削除します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl remove gns [-force] [-verbose]

使用上のノート

  • 必要に応じて、-forceパラメータを使用し、エラーの発生に関係なく、クラスタからGNSを強制的に削除することもできます。

  • 必要に応じて、-verboseパラメータを使用して、冗長出力を表示できます。

次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl remove gns

srvctl start gns

特定のノードでGNSを起動します。

構文

srvctl start gns [-loglevel log_level] [-node node_name] [-verbose]

パラメータ

表F-53 srvctl start gnsコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-loglevel log_level

必要に応じて、GNSが実行するロギング・レベルを指定できます。ログのレベルは1(最小のトレース)から6(すべてをトレースし、処理時間が長い)の間で変わります。

-node node_name

必要に応じて、GNSを起動する、クラスタ内のノードの名前を指定できます。

-verbose

必要に応じて、このパラメータを使用して冗長出力を表示できます。

使用上のノート

このコマンドは、サーバー・クラスタでのみ実行できます。このコマンドをクライアント・クラスタで実行しようとすると、エラーが発生します。

次のコマンド例は、crmnode1というクラスタ・ノードのGNSを起動します。

$ srvctl start gns -node crmnode1

srvctl status gns

GNSの現在の状態を表示します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl status gns [-node node_name] [-verbose]

使用上のノート

  • 必要に応じて、状態を表示するGNSの実行元ノードを指定できます。

  • 必要に応じて、-verboseパラメータを使用して、詳細な出力を表示できます。

srvctl stop gns

クラスタのGNSを停止します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl stop gns [-node node_name] [-force] [-verbose]

使用上のノート

  • 必要に応じて、停止するGNSの実行元ノードの名前を指定できます。

  • 必要に応じて、-force-verboseを使用し、GNSを強制的に停止したり、詳細な出力を表示することができます。

次のコマンド例は、ローカル・ノードのGNSを停止します。
$ srvctl stop gns

srvctl update gns

グリッド・ネーミング・サービス(GNS)インスタンスを変更します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl update gnsコマンドは、次の構文モデルの1つで使用します。

srvctl update gns -advertise name -address ip_address [-timetolive time_to_live
]
  [-verbose]

srvctl update gns -delete name [-address address] [-verbose]

srvctl update gns -alias alias -name name [-timetolive time_to_live] [-verbose]

srvctl update gns -deletealias alias [-verbose]

srvctl update gns -createsrv service -target target -protocol protocol
  [-weight weight] [-priority priority] [-port port_number]
  [-timetolive time_to_live] [-instance instance_name] [-verbose]

srvctl update gns -deletesrv service_name -target target -protocol protocol
   [-verbose]

srvctl update gns -createtxt name -target target [-timetolive time_to_live]
   [-namettl name_ttl] [-verbose]

srvctl update gns -deletetxt name -target target [-verbose]

srvctl update gns -createptr name -target target [-timetolive time_to_live]
   [-namettl name_ttl] [-verbose]

srvctl update gns -deleteptr name -target target [-verbose]

パラメータ

表F-54 srvctl update gnsコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-advertise name

名前をGNS全体に通知するには、このパラメータを使用します。

-address ip_address

通知対象の名前に対するIPアドレスを指定します。

-timetolive time_to_live

必要に応じて、レコードの存続時間(秒数)を指定できます。

-delete name

GNSからの名前通知を解除するには、このパラメータを使用します。

-alias alias

通知対象の名前の別名を作成するには、このパラメータを使用します。

-name name

別名に関連付ける名前を指定する必要があります。

-deletealias alias

別名を削除するには、このパラメータを使用します。

-createsrv service

レコードによって表されるサービスを作成するには、このパラメータを使用します。

-target target

サービスに名前を関連付けるには、このパラメータを使用します。

-protocol protocol

サービスへの接続に使用するプロトコルを指定するには、このパラメータを使用します。

-weight weight

必要に応じて、レコードの重みを指定できます。

-priority priority

必要に応じて、0から65535までの範囲の値を使用して、レコードの優先順位を指定できます。

-port port_number

必要に応じて、0から65535までの範囲の値を使用して、サービスへの接続に使用するポート番号を指定できます。

-instance instance_name

必要に応じて、サービスのインスタンス名を指定できます。

-deletesrv service_name

削除するサービス・レコードの名前を指定するには、このパラメータを使用します。

-createtxt name

指定した名前を使用してテキスト(TXT)・レコードを追加するには、このパラメータを使用します。

-namettl name_ttl

必要に応じて、名前の存続時間(秒数)を指定できます。

-deletetxt name

特定の名前のテキスト(TXT)・レコードを削除するには、このパラメータを使用します。

-createptr name

特定の名前のポインタ(PTR)・レコードを追加するには、このパラメータを使用します。

-deleteptr name

特定の名前のポインタ(PTR)・レコードを削除するには、このパラメータを使用します。

使用上のノート

このコマンドを実行するには、LinuxおよびUNIXプラットフォームではrootユーザーとして、Windowsプラットフォームでは管理者ユーザーとしてログインする必要があります。

次のコマンドは、GNSを使用して名前を通知します。
# srvctl update gns -advertise myname -address 192.168.1.45

srvctl add havip

高可用性VIP (HAVIP) (高可用性NFSおよびSMBエクスポートに使用)をクラスタに追加します。

構文

srvctl add havip -id havip_name -address {host_name | ip_address}
    [-netnum network_number] [-description text] [-skip] [-homenode node_name]

パラメータ

表F-55 srvctl add havipコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-id havip_name

HAVIPリソースの一意のIDを指定します。

-address {host_name | ip_address}

作成するHAVIP用のホスト名またはIPv4 IPアドレスを指定します。

ノート: 非DHCPで非ラウンド・ロビンDNSアドレスを使用して、IPv4 IPアドレスを構成する必要があります。

-netnum network_number

必要に応じて、HAVIPが依存するネットワーク・リソースを指定できます。このパラメータのデフォルト値は1です。

-description text

必要に応じて、HAVIPのテキスト説明を指定できます。

-skip

必要に応じて、このパラメータを指定して、IPアドレスの到達可能性の確認をスキップできます。

-homenode node_name

必要に応じて、優先ノードまたは空の文字列を指定して、ホーム・ノードをクリアできます。

次に、このコマンドの例を示します。

# srvctl add havip -id myhavip -address 192.0.2.1 -netnum 2 -description
    "My HA VIP" -skip -homenode myNode2

srvctl config havip

特定の高可用性VIP (HAVIP) (高可用性NFSおよびSMBエクスポートに使用)またはクラスタ内のすべてのHAVIPリソースの構成情報を表示します。

構文

srvctl config havipコマンドは、次の構文で使用します。

srvctl config havip [-id havip_name]

パラメータ

表F-56 srvctl config havipコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-id havip_name

表示するHAVIPリソースの一意の名前を指定します。このパラメータを指定しない場合、SRVCTLによって、Oracle Clusterwareに知られているすべてのHAVIPの構成情報が表示されます。

このコマンドによって、次のような出力が返されます。

$ srvctl config havip -id hrexports

VIP: /mjk-vm3-vip/10.149.237.196/10.149.236.0/255.255.252.0/eth0
Description: HR Exports

srvctl disable havip

指定したいくつかのノードでの特定の高可用性VIP (HAVIP) (高可用性NFSおよびSMBエクスポートに使用)リソースの実行を禁止します。

構文

srvctl disable havip -id havip_name [-node node1,node2,...,noden]

パラメータ

表F-57 srvctl disable havipコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-id havip_name

無効化するHAVIPリソースの一意の名前を指定します。

-node node1,node2,...,noden

HAVIPリソースを実行しないノードの名前またはノード名のカンマ区切りリストを指定します。

クラスタ内の1つを除くすべてのノードを指定した場合、HAVIPはフェイルオーバーしません。

使用上のノート

LinuxおよびUNIXプラットフォームで、rootユーザーとしてこのコマンドを実行する必要があります。

次に、このコマンドの例を示します。

# srvctl disable havip -id myhavip -node myNode1,myNode3

srvctl enable havip

指定したいくつかのノードでの特定の高可用性VIP (HAVIP) (高可用性NFSおよびSMBエクスポートに使用)の実行を許可します。

構文

srvctl enable havip -id havip_name [-node node_name]

パラメータ

表F-58 srvctl enable havipコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-id havip_name

有効化するHAVIPリソースの一意の名前を指定します。

-node node_name

HAVIPリソースを実行できるようにするノードの名前を指定します。

使用上のノート

LinuxおよびUNIXプラットフォームで、rootユーザーとしてこのコマンドを実行する必要があります。

次に、このコマンドの例を示します。

# srvctl enable havip -id myhavip -node myNode1

srvctl modify havip

高可用性VIP (HAVIP) (高可用性NFSおよびSMBエクスポートに使用)を変更します。

構文

srvctl modify havip -id havip_name [-address {host_name | ip_address}
    [-netnum network_number] [-skip]] [-description text] [-homenode node_name]

パラメータ

表F-59 srvctl modify havipコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-id havip_name

変更するHAVIPリソースの一意の名前を指定します。

-address {host_name | ip_address

変更するHAVIP用のホスト名またはIPv4 IPまたはIPv6アドレスを指定します。

ノート: 非DHCPで非ラウンド・ロビンDNSアドレスを使用して、IPv4 IPアドレスを構成する必要があります。

-netnum network_number

必要に応じて、HAVIPが依存するネットワーク・リソースを変更できます。このオプション・パラメータのデフォルト値は1です。

-skip

IPアドレスの到達可能性の確認をスキップするには、このパラメータを指定します。

-description text

HAVIPのテキスト説明を指定します。

-homenode node_name

必要に応じて、優先ノードまたは空の文字列を指定して、ホーム・ノードをクリアできます。

使用上のノート

LinuxおよびUNIXプラットフォームで、rootユーザーとしてこのコマンドを実行する必要があります。

次に、このコマンドの例を示します。

# srvctl modify havip -id myhavip -address 192.168.16.17 -netnum 2

srvctl relocate havip

高可用性VIP (HAVIP) (高可用性NFSおよびSMBエクスポートに使用)をクラスタ内の別のノードに再配置します。

構文

srvctl relocate havip -id havip_name [-node node_name] [-force]

パラメータ

表F-60 srvctl relocate havipコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-id havip_name

再配置するHAVIPリソースの一意の名前を指定します。

-node node_name

HAVIPリソースの再配置先ノードの名前を指定します。

-force

必要に応じて、HAVIPリソースの再配置を強制できます。

次に、このコマンドの例を示します。

$ srvctl relocate havip -id myhavip -node node3

srvctl remove havip

高可用性VIP (HAVIP) (高可用性NFSおよびSMBエクスポートに使用)を削除します。

構文

srvctl remove havip -id havip_name [-force]

パラメータ

表F-61 srvctl remove havipコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-id havip_name

削除するHAVIPリソースの一意の名前を指定します。

–force

このパラメータを使用して、クラスタからリソースを強制的に削除して、すべての依存性を無視します。

使用上のノート

  • HAVIPリソースを事前に停止してから削除を実行してください。

  • LinuxおよびUNIXプラットフォームで、rootユーザーとしてこのコマンドを実行する必要があります。

次に、このコマンドの例を示します。

# srvctl remove havip -id myhavip -force

srvctl start havip

特定のノードの特定の高可用性VIP (HAVIP) (高可用性NFSおよびSMBエクスポートに使用)を起動します。

構文

srvctl start havip -id havip_name [-node node_name]

パラメータ

表F-62 srvctl start havipコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-id havip_name

起動するHAVIPリソースの一意の名前を指定します。

-node node_name

必要に応じて、-nodeパラメータを使用して、HAVIPリソースを起動するノードの名前を指定できます。

使用上のノート

LinuxおよびUNIXプラットフォームで、rootユーザーとしてこのコマンドを実行する必要があります。

次に、このコマンドの例を示します。

# srvctl start havip -id myhavip -node myNode1

srvctl status havip

クラスタ内のすべての高可用性VIP (HAVIP) (高可用性NFSおよびSMBエクスポートに使用)または特定の1つのHAVIPのステータスを表示します。

構文

srvctl status havip [-id havip_name]

使用上のノート

表示するHAVIPリソースの一意の名前を指定します。このパラメータを指定しない場合、SRVCTLによって、Oracle Clusterwareに知られているすべてのHAVIPのステータスが表示されます。

このコマンドによって、次のような出力が返されます。

$ srvctl status havip

HAVIP ora.ha1.havip is enabled
HAVIP ora.ha1.havip is not running

srvctl stop havip

特定のノードの高可用性VIP (HAVIP) (高可用性NFSおよびSMBエクスポートに使用)を停止します。

構文

srvctl stop havip -id havip_name [-node node_name] [-force]

パラメータ

表F-63 srvctl stop havipコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-id havip_name

停止するHAVIPリソースの一意の名前を指定します。

-node node_name

必要に応じて、停止するHAVIPリソースが存在するノードの名前を指定できます。

–force

このパラメータを使用して、HAVIPを強制的に停止します。

使用上のノート

LinuxおよびUNIXプラットフォームで、rootユーザーとしてこのコマンドを実行する必要があります。

次に、このコマンドの例を示します。

# srvctl stop havip -id myhavip -node myNode1 -force

srvctl add ioserver

クラスタにOracle ASM IOServer構成を追加します。

標準クラスタをOracle Flex Clusterに構成、アップグレードまたは変換する場合、クラスタのハブ・ノードでOracle ASM IOServerを作成できます。

構文

srvctl add ioserver [-spfile spfile] [-count number_of_ioserver_instances| ALL] [-listener listener_name]

パラメータ

表F-64 srvctl add ioserverコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-spfile spfile

サーバー・パラメータ・ファイルのパスを指定します。

-count number_of_ioserver_instances| ALL

追加するOracle ASM IOServerインスタンスの数を指定するか、ALLを指定してすべてのノードにインスタンスを追加します。

-listener listener_name

リスナーの名前を指定します。

次に、このコマンドの例を示します。

# srvctl add ioserver -count 2

srvctl config ioserver

Oracle ASM IOServerの構成の詳細を表示します。

構文

srvctl config ioserver

使用上のノート

このコマンドにパラメータはありません。

このコマンドでは、次のような出力が表示されます。

$ srvctl config ioserver
ASM I/O Server instance count: 3
ASM I/O Server is enabled. 
ASM I/O server is enabled on nodes:
ASM I/O server is disabled on nodes:

srvctl disable ioserver

Oracle ASM IOServerを無効化します。

構文

srvctl disable ioserver -node node_name

使用上のノート

Oracle ASM IOServerを無効化するハブ・ノードの名前を指定するには、-nodeパラメータを使用します。

srvctl enable ioserver

特定のノードのOracle ASM IOServerを有効化します。

構文

srvctl enable ioserver [-node node_name]

使用上のノート

Oracle ASM IOServerを有効化するハブ・ノードの名前を指定するには、-nodeパラメータを使用します。

srvctl getenv ioserver

Oracle ASM IOServerに関連付けられている環境変数の値の表示

構文

srvctl getenv ioserver [-envs "name_list"]

使用上のノート

環境変数の名前のカンマ区切りリストを指定します。このパラメータを指定しない場合、SRVCTLによって、データベースに関連付けられているすべての環境変数の値が表示されます。

srvctl modify ioserver

クラスタのOracle ASM IOServer構成を変更します。

構文

srvctl modify ioserver [-spfile spfile] [-count number_of_ioserver_instances | ALL]
  [-listener listener_name] [-force] 

パラメータ

表F-65 srvctl modify ioserverコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-spfile spfile

必要に応じて、サーバー・パラメータ・ファイルのパスを指定します

-count number_of_ioserver_instances | ALL

必要に応じて、変更するインスタンスの数を指定するか、ALL (すべてのノードのインスタンスを変更する)を指定します。数を変更すると、クラスタ・リソースのカーディナリティが変更されるため、すぐに変更が有効になります。

-listener listener_name

必要に応じて、リスナーの名前を指定します。

-force

必要に応じて、依存関係を無視し、Oracle ASM IOServerを強制的に変更できます。

srvctl relocate ioserver

現行のホスティング・ノードからクラスタ内の別のノードにOracle ASM IOServerインスタンスを再配置します。

構文

srvctl relocate ioserver -currentnode node_name [-targetnode node_name] [-force]

パラメータ

表F-66 srvctl relocate ioserverコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-currentnode node_name

Oracle ASM IOServerインスタンスが現在存在するノードの名前

-targetnode node_name

IOServerインスタンスの再配置先ノードの名前

-force

必要に応じて、Oracle ASM IOServerインスタンスの再配置を強制できます。

次のコマンドでは、Oracle ASM IOServerがcrsNode2というノードからcrsNode5というノードに再配置されます。

$ srvctl relocate ioserver -currentnode crsNode2 -targetnode crsNode5

srvctl remove ioserver

このコマンドを使用して、クラスタからOracle ASM IOServerインスタンスを削除します。

構文

srvctl remove ioserver [-force]

使用上のノート

すべての依存性を無視し、Oracle ASM IOServerインスタンスを強制的に削除するには、-forceパラメータを使用します。

srvctl setenv ioserver

Oracle ASM IOServerの環境構成を管理します。

構文

srvctl setenv ioserver {-envs "name=val[,name=val][...]" | -env "name=val"}

パラメータ

表F-67 srvctl setenv ioserverコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-envs "name=val,..."

二重引用符("")で囲まれた環境変数の名前と値のペアのカンマ区切りリスト

-env "name=val"

または、このパラメータを使用して、二重引用符("")で囲まれた単一環境変数をカンマや他の特殊文字を含む値に設定します。

srvctl start ioserver

クラスタのOracle ASM IOServerを起動します。

ノード名を指定して、特定のハブ・ノードのOracle ASM IOServerを起動することもできます。

構文

srvctl start ioserver [-node node_name]

使用上のノート

特定のハブ・ノードのOracle ASM IOServerを起動する場合は、-nodeパラメータを使用してノードの名前を指定します。特定のハブ・ノードを指定しない場合、SRVCTLによって、クラスタ内のすべてのOracle ASM IOServerが起動されます。

次のコマンドでは、mjkhub46というハブ・ノードのOracle ASM IOServerが起動します。

$ srvctl start ioserver -node mjkhub46

srvctl status ioserver

クラスタ内で実行されているOracle ASM IOServerのステータスを表示します。

クラスタを実行しているすべてのOracle ASM IOServerのステータス、特定のハブ・ノードで実行されているOracle ASM IOServerのステータスまたは特定のデータベースからのクライアントに関する情報を表示できます。

構文

srvctl status ioserver [-node node_name] [-detail]

パラメータ

表F-68 srvctl status ioserverのパラメータ

パラメータ 説明
—node node_name

特定のハブ・ノードを指定して、そこで実行されているOracle ASM IOServerリソース・インスタンスのステータスを表示します。ハブ・ノードを指定しない場合は、クラスタ内で実行されているすべてのOracle ASM IOServerリソース・インスタンスのステータスが戻されます。

-detail

このパラメータを使用して、Oracle ASM IOServerのステータスに関する詳細情報を表示します。

-detailパラメータを指定してコマンドを実行すると、SRVCTLによって次のような出力が表示されます。

$ srvctl status ioserver -detail
ASM I/O Server is enabled
ASM I/O Server is running on nodes: mjk376, mjk377

ASM I/O Server instance +IOS1 running on node mjk376 is connected to ASM instance +ASM2:
Number of clients connected: 2
Names of clients: later14, alus16, later12, alus9, db0010

ASM I/O Server instance +IOS2 running on node mjk377 is connected to ASM instance +ASM3:
Number of clients connected: 3
Number of requests completed per sec: 110
Names of networks: eth1, eth2
Names of clients: later11, later3, later14, later15, later16, alus19, alus17, alus13

srvctl stop ioserver

クラスタのOracle ASM IOServerを停止します。

構文

srvctl stop ioserver [-node node_name] [-force]

使用上のノート

  • 特定のハブ・ノードのOracle ASM IOServerを停止するには、-nodeパラメータを使用します。特定のハブ・ノードを指定しない場合、SRVCTLによって、クラスタ内のすべてのOracle ASM IOServerが停止されます。

  • 依存性に関係なく、Oracle ASM IOServerを停止するには、-forceパラメータを使用します。

srvctl unsetenv ioserver

Oracle ASM IOServer環境構成の設定を解除します。

構文

srvctl unsetenv ioserver -envs "name_list"

使用上のノート

-envsパラメータを使用して、二重引用符("")で囲まれた環境変数名のカンマ区切りリストを指定します。

srvctl add mgmtdb

管理データベース(CHMリポジトリ)・リソースをクラスタに追加します。

構文

srvctl add mgmtdb [-domain domain]

使用上のノート

必要に応じて、データベースのドメインを指定できます。DB_DOMAINデータベース初期化パラメータを設定している場合は、このパラメータの値を指定する必要があります。

管理データベースをクラスタに追加するには:
$ srvctl add mgmtdb -domain example.com

srvctl config mgmtdb

管理データベース(CHMリポジトリ)・リソースの構成情報を表示します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用できます。

構文

srvctl config mgmtdb [-verbose] [-all]

使用上のノート

  • 必要に応じて、-verboseパラメータを使用して、詳細な出力を表示できます。

  • 必要に応じて、-allパラメータを使用して、詳細な構成情報を出力できます。

srvctl disable mgmtdb

指定したノードの管理データベース(CHMリポジトリ)・リソースを無効化します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl disable mgmtdb [-node node_name]

使用上のノート

必要に応じて、無効にする管理データベースが実行されているクラスタ・ノードの名前を指定できます。

次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl disable mgmtdb

srvctl enable mgmtdb

管理データベース(CHMリポジトリ)・リソースを有効化します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl enable mgmtdb [-node node_name]

使用上のノート

必要に応じて、管理データベース・リソースを有効にするクラスタ・ノードの名前を指定できます。

node5というノードの管理データベースを有効化するには、次のコマンドを使用します。
$ srvctl enable mgmtdb -node node5

srvctl getenv mgmtdb

管理データベース(CHMリポジトリ)の環境変数を取得します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl getenv mgmtdb [-envs "name_list"]

使用上のノート

環境変数の名前のカンマ区切りリストを、二重引用符("")で囲んで指定します。このパラメータを使用しなかった場合、SRVCTLはリスナーに関連付けられているすべての環境変数の値を表示します。

次の例は、管理データベースに指定されたすべての環境変数を一覧表示します。
$ srvctl getenv mgmtdb

srvctl modify mgmtdb

管理データベース(CHMリポジトリ)の構成を変更します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl modify mgmtdb [-pwfile password_file_path] [-spfile spfile_path]
  [-startoption start_option] [-stopoption stop_option] [-diskgroup "diskgroup_list"]

パラメータ

表F-69 srvctl modify mgmtdbコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-pwfile password_file_path

管理データベースのパスワード・ファイルの場所へのフルパスを変更します。

-spfile spfile_path

管理データベースで使用される新しいspfileのパス名を変更します。

-startoption start_option

管理データベースの起動オプション(OPENMOUNTNOMOUNTなど)を変更します。

ノート: 起動オプションに複数の語を指定する場合(read onlyread writeなど)、語をスペースで区切り、二重引用符("")で囲みます。たとえば"read only"とします。

関連項目: 起動オプションの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』を参照してください

-stopoption stop_option

管理データベースの停止オプション(NORMALTRANSACTIONALIMMEDIATEABORTなど)を変更します。

関連項目: 停止オプションの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』を参照してください。

-diskgroup "diskgroup_list"

管理データベースによって使用されるOracle ASMディスク・グループのカンマ区切りリスト(二重引用符("")で囲んだリスト)を変更します。

次の例は、SYSFILES Oracle ASMディスク・グループを使用するように管理データベースに指示します。
$ srvctl modify mgmtdb -diskgroup "SYSFILES"

srvctl relocate mgmtdb

クラスタのノード間で管理データベース(CHMリポジトリ)・リソースを再配置します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl relocate mgmtdb [-node node_name]

使用上のノート

管理データベースの再配置先ノードを指定します。

次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl relocate mgmtdb -node crsNode2

srvctl remove mgmtdb

Oracle Clusterware管理から管理データベース(CHMリポジトリ)を削除します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl remove mgmtdb [-force] [-noprompt] [-verbose]

パラメータ

表F-70 srvctl remove mgmtdbコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-force

必要に応じて、このパラメータを使用し、エラーの発生に関係なく、クラスタから管理データベースを強制的に削除することもできます。

-noprompt

必要に応じて、このパラメータを使用してプロンプトを抑止できます。

-verbose

必要に応じて、このパラメータを使用して冗長出力を表示できます。

使用上のノート

削除を試行する前に、まず管理データベースをシャットダウンする必要があります。

次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl remove mgmtdb -noprompt

srvctl setenv mgmtdb

管理データベース(CHMリポジトリ)の環境構成を管理します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

このコマンドは、次のいずれかの構文モデルで使用します。

srvctl setenv mgmtdb -envs "name=val[,...]"

srvctl setenv mgmtdb -env "name=val"

パラメータ

表F-71 srvctl setenv mgmtdbコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-envs "name=val[,...]"

環境変数の名前/値ペアのカンマ区切りリストを、二重引用符("")で囲んで指定します。

-env "name=val"

このパラメータを使用して、単一の環境変数を二重引用符("")で囲み、カンマまたは他の特殊文字を含んだ値に設定できるようにします。

次の例は、管理データベースの言語環境構成を設定します。
$ srvctl setenv mgmtdb -env LANG=en

srvctl start mgmtdb

管理データベース(CHMリポジトリ)・リソースを起動します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl start mgmtdb [-startoption start_options] [-node node_name]

パラメータ

表F-72 srvctl start mgmtdbコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-startoption start_options

必要に応じて、起動コマンドにオプションを指定できます(OPENMOUNTNOMOUNTなど)。

ノート: 起動オプションに複数の語を指定する場合(read onlyread writeなど)、語をスペースで区切り、二重引用符("")で囲みます。たとえば"read only"とします。

関連項目: 起動オプションの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』を参照してください

-node node_name

必要に応じて、管理データベース・リソースを起動する特定のノードを指定できます。

ノート: このパラメータは、Oracle Clusterwareでのみ使用できます。

次のコマンド例は、crmnode1というクラスタ・ノードの管理データベースを起動します。
$ srvctl start mgmtdb -node crmnode1

srvctl status mgmtdb

管理データベース(CHMリポジトリ)・リソースの現在の状態を表示します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl status mgmtdb [-verbose]

使用上のノート

必要に応じて、-verboseパラメータを使用して、詳細な出力を表示できます。

次のコマンド例は、管理データベースのステータスを確認します。
$ srvctl status mgmtdb

srvctl stop mgmtdb

管理データベース(CHMリポジトリ)・リソースを停止します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl stop mgmtdb [-stopoption stop_options] [-force]

パラメータ

表F-73 srvctl stop mgmtdbコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-stopoption stop_options

必要に応じて、このパラメータを使用して、shutdownコマンドのオプション(NORMALTRANSACTIONALIMMEDIATEABORTなど)を指定できます。

関連項目: 停止オプションの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』を参照してください。

-force

データベース、関連付けられたサービス、および依存リソースを強制的に停止するには、このパラメータを使用します。

次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl stop mgmtdb -stopoption NORMAL

srvctl unsetenv mgmtdb

管理データベース(CHMリポジトリ)の環境構成の設定を解除します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl unsetenv mgmtdb -envs "name_list"

使用上のノート

-envsパラメータを使用して、二重引用符("")で囲まれた環境変数名のカンマ区切りリストを指定します。

次の例は、管理データベース環境変数の環境構成の設定を解除します。
$ srvctl unsetenv mgmtdb -envs "LANG"

srvctl add mgmtlsnr

管理リスナー・リソース(Cluster Health Monitor用)をクラスタに追加します。

構文

srvctl add mgmtlsnr [-endpoints "[TCP:]port_list[/IPC:key][/NMP:pipe_name
  [/TCPS:s_port][/SDP:port][/EXADIRECT:port]"] [-skip]]

パラメータ

表F-74 srvctl add mgmtlsnrコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-endpoints "[TCP:]port_list
 [/IPC:key][/NMP:pipe_name
 [/TCPS:s_port][/SDP:port][/EXADIRECT:port]"]
リスナーのプロトコル仕様。port_listはTCPポートまたはリスナー・エンドポイントのカンマ区切りリストです
-skip
ポートの確認をスキップすることを示します。

次のコマンドでは、ポート1341をリスニングする管理リスナーをクラスタに追加します。

$ srvctl add mgmtlsnr -endpoints "TCP:1341"

srvctl config mgmtlsnr

管理リスナー・リソース(CHM用)の構成情報を表示します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用できます。

構文

srvctl config mgmtlsnr [-all]

使用上のノート

詳細な構成情報を印刷するには、-allパラメータを使用します。

srvctl disable mgmtlsnr

指定したノードの管理リスナー・リソース(CHM用)を無効化します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl disable mgmtlsnr [-node node_name]

使用上のノート

必要に応じて、無効にする管理リスナーが実行されているクラスタ・ノードの名前を指定できます。

次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl disable mgmtlsnr

srvctl enable mgmtlsnr

管理データベース・リスナー・リソース(CHM用)を有効化します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl enable mgmtlsnr [-node node_name]

使用上のノート

必要に応じて、管理リスナーを有効にするクラスタ・ノードの名前を指定できます。

node5というノードの管理リスナーを有効化するには、次のコマンドを使用します。
$ srvctl enable mgmtlsnr -node node5

srvctl getenv mgmtlsnr

管理リスナー・リソース(CHM用)の環境変数を取得します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl getenv mgmtlsnr [-envs "name_list"]

使用上のノート

必要に応じて、環境変数名のカンマ区切りリストを指定できます。このパラメータを使用しなかった場合、SRVCTLはリスナーに関連付けられているすべての環境変数の値を表示します。

次の例は、管理リスナーに指定されたすべての環境変数を一覧表示します。
$ srvctl getenv mgmtlsnr

srvctl modify mgmtlsnr

管理リスナー・リソース(CHM用)の構成を変更します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl modify mgmtlsnr [-endpoints "[TCP:]port_list[/IPC:key][/NMP:pipe_name]
   [/TCPS:s_port][/SDP:port]"]

使用上のノート

必要に応じて、管理リスナーのプロトコル仕様を指定できます。port_listはポート番号のカンマ区切りリストです。この属性は、オンライン・リソース属性変更を使用して変更することもできます。

次の例は、管理リスナーのTCPポートを変更します。
$ srvctl modify mgmtlsnr -endpoints "TCP:2521,2522"

srvctl remove mgmtlsnr

Oracle Clusterwareから管理リスナー・リソース(CHM用)を削除します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl remove mgmtlsnr [-force]

使用上のノート

すべての依存性を無視し、管理リスナーを強制的に削除するには、-forceパラメータを使用します。

次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl remove mgmtlsnr

srvctl setenv mgmtlsnr

管理リスナー・リソース(CHM用)の環境構成を管理します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

このコマンドは、次のいずれかの構文モデルで使用します。

srvctl setenv mgmtlsnr -envs "name=val[,...]"

srvctl setenv mgmtlsnr -env "name=val"

パラメータ

表F-75 srvctl setenv mgmtlsnrコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-envs "name=val[,...]"

設定する環境変数の名前/値ペアのカンマ区切りリストを、二重引用符("")で囲んで指定します。

-env "name=val"

このパラメータを使用して、単一の環境変数を二重引用符("")で囲み、カンマまたは他の特殊文字を含んだ値に設定できるようにします。

次の例は、管理リスナーの言語環境構成を設定します。
$ srvctl setenv mgmtlsnr -env LANG=en

srvctl start mgmtlsnr

管理リスナー・リソース(CHM用)を起動します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl start mgmtlsnr [-node node_name]

使用上のノート

管理リスナーを起動するノードを指定します。

crmnode1というノードの管理リスナーを起動するには、次のコマンドを実行します。
$ srvctl start mgmtlsnr -node crmnode1

srvctl status mgmtlsnr

管理リスナー・リソース(CHM用)のステータスを表示します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl status mgmtlsnr [-node node_name] [-verbose]

使用上のノート

  • 必要に応じて、クラスタ・ノードの名前を指定できます。

  • 必要に応じて、-verboseパラメータを使用して、詳細な出力を表示できます。

node2というノードの管理リスナーのステータスを表示するには、次のコマンドを使用します。
$ srvctl status mgmtlsnr -node node2

srvctl stop mgmtlsnr

すべてのノードまたは指定したノードの管理リスナー・リソース(CHM用)を停止します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl stop mgmtlsnr [-node node_name] [-force]

使用上のノート

  • 必要に応じて、管理リスナーを実行している単一ノードの名前を指定できます。

  • 必要に応じて、-forceパラメータを使用して、管理リスナーを強制的に停止できます。

次のコマンドは、ノードmynode1の管理リスナーを停止します。
$ srvctl stop mgmtlsnr -node mynode1

srvctl unsetenv mgmtlsnr

管理リスナー・リソース(CHM用)の環境構成の設定を解除します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl unsetenv mgmtlsnr -envs "name_list"

使用上のノート

-envsパラメータを使用して、二重引用符("")で囲まれた環境変数名のカンマ区切りリストを指定します。

次の例は、管理リスナー環境変数の環境構成の設定を解除します。
$ srvctl unsetenv mgmtlsnr -envs "LANG"

srvctl add mountfs

Network Attached Storage (NAS)構成をOracle Clusterwareに追加します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用できます。

構文

srvctl add mountfs -name mountfs_name -path mount_path -exportserver server_name
   -exportpath path [-mountoptions mount_options] [-user user]

パラメータ

表F-76 srvctl add mountfsコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-name mountfs_name

NASの一意の名前を指定します。

-path mount_path

NASのマウント・パスを指定します。

-exportserver server_name

エクスポート・サーバーの名前を指定します。

-exportpath path

エクスポート・ファイル・パスを指定します。

-mountoptions mount_options

必要に応じて、NASのマウント・オプションを指定できます。

-user user

必要に応じて、NASのマウントとマウント解除の権限を持つユーザーを指定できます。

srvctl config mountfs

特定のNASの構成情報を表示します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用できます。

構文

srvctl config mountfs [-name mountfs_name]

使用上のノート

構成情報を表示するNASの一意の名前を指定します。

srvctl disable mountfs

Oracle Clusterware管理において指定したNASを無効化します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl disable mountfs -name mountfs_name [-node node_list]

パラメータ

表F-77 srvctl disable mountfsコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-name mountfs_name

無効化するNASの一意の名前を指定します。

-node node_list

必要に応じて、NASを無効化するノードのカンマ区切りリストを指定できます。

srvctl enable mountfs

指定されたNetwork Attached Storage (NAS)をOracle Clusterware管理に対して有効化します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl enable mountfs -name mountfs_name [-node node_list]

パラメータ

表F-78 srvctl enable mountfsコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-name mountfs_name

無効化するNASの一意の名前を指定します。

-node node_list

必要に応じて、NASを有効化するノードのカンマ区切りリストを指定できます。

srvctl modify mountfs

Oracle Clusterware内のNetwork Attached Storage (NAS)構成を変更します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl modify mountfs -name mountfs_name [-path mount_path] [-exportserver server_name]
   [-exportpath path] [-mountoptions mount_options] [-user user_name]

パラメータ

表F-79 srvctl modify mountfsコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-name mountfs_name

変更するNASの一意の名前を指定します。

-path mount_path

NASのマウント・パスを変更します。

-exportserver server_name

エクスポート・サーバーの名前を変更します。

-exportpath path

エクスポート・ファイル・パスを変更します。

-mountoptions mount_options

NASのマウント・オプションを変更します。

-user user_name

NASのマウントとマウント解除の権限を持つユーザーを変更します。

srvctl remove mountfs

特定のNAS構成を削除します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl remove mountfs -name mountfs_name [-force]

使用上のノート

  • マウントするNASの一意の名前を指定します。

  • 必要に応じて、-forceパラメータを使用し、NASの削除中にリソースの依存性を無視することもできます。

srvctl start mountfs

特定のNASをマウントします。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl start mountfs -name mountfs_name [-node node_list]

パラメータ

表F-80 srvctl start mountfsコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-name mountfs_name

マウントするNASの一意の名前を指定します。

-node node_list

必要に応じて、NASをマウントするノードのカンマ区切りリストを指定できます。

srvctl status mountfs

特定のNASの現在の状態を表示します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl status mountfs -name mountfs_name

使用上のノート

状態を表示するNASの一意の名前を指定します。

srvctl stop mountfs

特定のNASをマウント解除します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl stop mountfs -name mountfs_name [-node node_list] [-force]

パラメータ

表F-81 srvctl stop mountfsコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-name mountfs_name

マウント解除するNASの一意の名前を指定します。

-node node_list

必要に応じて、NASをマウント解除するノードのカンマ区切りリストを指定できます。

-force

必要に応じて、-forceパラメータを使用し、NASの停止中にリソースの依存性を無視することもできます。

srvctl add ovmm

仮想マシンを管理するために、資格証明ストアにマネージャ資格証明を追加します。

構文

srvctl add ovmm -wallet certificate_wallet_file -username user_name -ovmmhost host_name | ip_address
  -ovmmport port_number [-autologin]

パラメータ

表F-82 srvctl add ovmmコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-wallet certificate_wallet_file

仮想マシン・マネージャで使用されるCA証明書が含まれている証明ウォレットへのパスを指定します。

-autologin

必要に応じて、ウォレット資格証明の自動ログインを示すこのパラメータを含めることができます。このパラメータを指定しない場合、ユーザーは、ウォレットのパスワードの入力を常に求められます。

-username user_name

マネージャ資格証明を追加する対象のユーザー名を指定します。入力を要求されたら、マネージャのパスワードを指定する必要があります。

-ovmmhost host_name | ip_address

仮想マシン・マネージャとして指定されたホストのホスト名またはIPアドレスを指定します。

-ovmmport port_number

仮想マシン・マネージャで使用されるポート番号を指定します。

使用上のノート

このコマンドは、rootまたは同等のユーザーとして実行する必要があります。

次に、このコマンドの例を示します。

# srvctl add ovmm -username scott -wallet /tmp/ovmmcred/cwallet.sso -ovmmhost node1 -ovmmport 80

srvctl config ovmm

仮想マシン・マネージャの現在の構成を表示します。

構文

srvctl config ovmm

使用上のノート

このコマンドはパラメータを取りません。

このコマンドによって、次のような出力が返されます。

$ srvctl config ovmm

OVMM Host: host1
OVMM Port: 80

srvctl modify ovmm

仮想マシン・マネージャの構成を変更します。

構文

srvctl modify ovmm [-wallet certificate_wallet_file [-autologin]] [-username user_name]
   [-ovmmhost host_name | ip_address [-ovmmport port_number]

パラメータ

表F-83 srvctl modify ovmmコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-wallet certificate_wallet_file

仮想マシン・マネージャで使用されるCA証明書が含まれている証明ウォレットへのパスを指定します。

-autologin

必要に応じて、ウォレット資格証明の自動ログインを示すこのパラメータを含めることができます。このパラメータを指定しない場合、ユーザーは、ウォレットのパスワードの入力を常に求められます。

-username user_name

マネージャ資格証明を追加する対象のユーザー名を指定します。入力を要求されたら、マネージャのパスワードを指定する必要があります。

-ovmmhost host_ip

仮想マシン・マネージャとして指定されたホストのホスト名またはIPアドレスを指定します。

-ovmmport port_number

仮想マシン・マネージャで使用されるポート番号を指定します。

使用上のノート

  • このコマンドは、rootまたは同等のユーザーとして実行する必要があります。

  • srvctl modify ovmmコマンドでは、新しい資格証明を書き込む前に、すべての資格証明を削除します。

次に、このコマンドの例を示します。

$ srvctl modify ovmm -username scott -ovmport 81

srvctl remove ovmm

仮想マシン・マネージャの現在の構成を削除します。

構文

srvctl remove ovmm

使用上のノート

  • このコマンドは、rootまたは同等のユーザーとして実行する必要があります。

  • このコマンドはパラメータを取りません。

次に、このコマンドの例を示します。

# srvctl remove ovmm

srvctl add qosmserver

クラスタ内のすべてのノードに、Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを追加します。

構文

srvctl add qosmserver [-verbose]

使用上のノート

必要に応じて、-verboseパラメータを使用して、冗長出力を表示できます。

次のコマンドでは、Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを追加します。

$ srvctl add qosmserver

srvctl config qosmserver

qosmserverリソースの構成情報を表示します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl config qosmserver

パラメータ

このコマンドにパラメータはありません。

次のコマンドでは、qosmserverリソースの構成情報を表示します。

$ srvctl config qosmserver

srvctl disable qosmserver

すべてのノードまたは特定のノードで、Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを無効化します。

構文

srvctl disable qosmserver [-node node_name] [-verbose]

使用上のノート

このコマンドでは、必要に応じて、Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを無効にする特定のノードを指定でき、さらに冗長出力を選択することもできます。

次の例では、crsNode3というノードのOracle Database QoS Managementサーバーを無効にします。

$ srvctl disable qosmserver -node crsNode3

srvctl enable qosmserver

すべてのノードまたは特定のノードで、Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを有効化します。

構文

srvctl enable qosmserver [-node node_name] [-verbose]

使用上のノート

このコマンドでは、必要に応じて、Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを有効にする特定のノードを指定でき、さらに冗長出力を選択することもできます。

次のコマンド例では、crsNode3というノードのOracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを有効にします。

$ srvctl enable qosmserver -node crsNode3

srvctl modify qosmserver

Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスのRMIポートを変更します。

構文

srvctl modify qosmserver  
[-rmiport qosmserver_rmi_port]
[-httpport qosmserver_http_port]
[-secure '{YES|NO}']
[-enableHTTPS '{YES|NO}']
[-verbose]
[-force]

表F-84 srvctl modify qosmserverコマンドのパラメータ

パラメータ 説明

-rmiport qosmserver_rmi_port

Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスによって使用されるQoS Management RMIポート番号を指定します。

ノート: この属性はオンライン・リソース属性変更を使用して変更できます。

-httpport qosmserver_http_port

HTTPポート番号を指定します。

-secure {YES|NO}

QoS Managementサーバーのセキュリティを有効にするかどうかを指定します。

-enableHTTPS {YES|NO}

QoS Managementサーバーのトランスポート層セキュリティを有効にするかどうかを指定します。

-force

変更を反映するためにリソースを停止して再起動します。

-verbose

冗長出力

次のコマンド例では、QoS Management RMIポート番号を5385に設定します。

$ srvctl modify qosmserver -rmiport 5385

srvctl predict qosmserver

srvctl predict qosmserverコマンドでは、Oracle Database QoS Managementサーバー障害の結果を予測します。

構文

srvctl predict qosmserver [-verbose]

このコマンドで使用できるパラメータは、冗長出力を表示する1つのオプション・パラメータのみです。

このコマンドによって、次のような出力が返されます。

$ srvctl predict qosmserver

Resource ora.qosmserver will be started on node crsNodel

srvctl relocate qosmserver

Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを、現行のホスティング・ノードからクラスタ内の別のノードに再配置します。

構文

srvctl relocate qosmserver [-node node_name] [-verbose]

使用上のノート

  • 必要に応じて、Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを再配置する特定のノードを指定できます。

  • 必要に応じて、-verboseパラメータを使用して、冗長出力を表示できます。

次のコマンド例では、crsNode1というノードにOracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを再配置して、冗長出力を表示します。

$ srvctl relocate qosmserver -node crsNode1 -verbose

srvctl remove qosmserver

Oracle Clusterware構成からOracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを削除します。

構文

srvctl remove qosmserver [-force] [-verbose]

使用上のノート

必要に応じて、-forceパラメータと-verboseパラメータを使用して、Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを強制的に削除したり、冗長出力を表示することができます。

次のコマンドでは、Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを強制的に削除します。

$ srvctl remove qosmserver -force

srvctl start qosmserver

Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを起動します。

構文

srvctl start qosmserver [-node node_name] [-verbose]

使用上のノート

  • 必要に応じて、Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを起動する特定のノードを指定できます。

  • 必要に応じて、-verboseパラメータを使用して、冗長出力を表示できます。

次のコマンド例では、crsNode1というノードのOracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを起動します。

$ srvctl start qosmserver -node crsNode1

srvctl status qosmserver

Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを実行しているノードを特定します。

構文

srvctl status qosmserver [-node node_name] [-verbose]

必要に応じて、Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスのステータスを取得できる対象を指定したり、-verboseパラメータを使用して冗長出力を表示することもできます。

このコマンドによって、次のような出力が返されます。

$ srvctl status qosmserver

QoS Management Server is enabled.
QoS Management Server is running on node crsNode1.

srvctl stop qosmserver

Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを停止します。

構文

srvctl stop qosmserver [-force] [-verbose]

使用上のノート

  • 必要に応じて、Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを停止する特定のノードを指定できます。

  • 必要に応じて、-verboseパラメータを使用して、冗長出力を表示できます。

次のコマンド例では、Oracle Database QoS Managementサーバー・インスタンスを強制的に停止します。

$ srvctl stop qosmserver -force

srvctl add rhpclient

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントの構成ファイルをOracle Clusterware構成に追加します。

構文

srvctl add rhpclient -clientdata path_to_file [-diskgroup disk_group_name -storage base_path] 
  [-email email_address -mailserver mail_server_address -mailserverport mail_server_port] [-verbose]

パラメータ

表F-85 srvctl add rhpclientコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-clientdata path_to_file

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントのデータを含むファイルのパスを指定します。

-diskgroup disk_group_name

イメージの記憶域のためのOracle ACFSファイル・システムの作成元となるOracle ASMディスク・グループを指定します。

-storage base_path

すべてのクラスタ・ノードで利用できる場所を指定します。この場所は、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント上のイメージの記憶域として作成するOracle ACFSをマウントするために使用されます。

-email email_address

電子メール・アドレスを指定します。

-mailserver mail_server_address

メール・サーバーのアドレスを指定します。

-mailserverport mail_server_port

メール・サーバーのポート番号を指定します。

–verbose

冗長出力を表示します。

使用上のノート

  • このコマンドは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーでは実行できません。

  • LinuxおよびUNIXプラットフォームで、rootユーザーとしてこのコマンドを実行する必要があります。

  • このコマンドではOracle Clusterwareリソースは作成されません。

  • クライアントのRHP_MANAGED_STORAGEに作業用コピーを格納するには、このコマンド(または)とともに、-diskgroupおよび-storageパラメータを指定する必要があります。これらのオプションを使用する他のメリットは、マルチノード・クライアント・クラスタに適用されます。フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーが作業用コピーをクライアント・クラスタにプロビジョニングすると、イメージは1つのノードに転送され、クライアントがそれを内部的に残りのノードに配布します。

次のコマンドでは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントを作成します。

# srvctl add rhpclient -clientdata /tmp/gnsdata

srvctl config rhpclient

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント・インスタンスの構成情報を表示します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl config rhpclient

このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ srvctl config rhpclient

Fleet Patching and Provisioning Client is configured
Cluster name: mjk9394
Storage base path: /scratch/aime/storage
Disk group: MJKRHPCDG
Fleet Patching and Provisioning Server (RHPS): mjk8990clust
Fleet Patching and Provisioning Server discovery string: 198.51.100.191
Port number: 8896
Fleet Patching and Provisioning Client is enabled
Fleet Patching and Provisioning Client is individually enabled on nodes:
Fleet Patching and Provisioning Client is individually disabled on nodes:

srvctl disable rhpclient

Oracle Clusterware管理において特定のノード上のフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント・インスタンスを無効化します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl disable rhpclient [-node node_name]

使用上のノート

必要に応じて、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントを無効にする特定のノードを指定できます。

次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl disable rhpclient -node clusterNode01

srvctl enable rhpclient

特定のノードのフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント・インスタンスを有効化します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl enable rhpclient [-node node_name]

使用上のノート

必要に応じて、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント・インスタンスを有効化するノードを指定できます。ノードを指定しない場合、Oracle Clusterware構成のすべてのフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントがSRVCTLにより有効化されます。

次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl enable rhpclient -node clusterNode03

srvctl modify rhpclient

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントのクライアント・データとイメージの記憶域の場所を変更します。

構文

srvctl modify rhpclient [-clientdata path_to_client_data] [-port rmi_port] [-diskgroup dg_name -storage base_path] [-email email_address -mailserver mail_server_address
   -mailserverport mail_server_port]

パラメータ

表F-86 srvctl modify rhpclientコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-clientdata path_to_client_data

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント・データのパスを変更します。

-port rmi_port

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントで使用されるRMIポート番号を変更します。

-diskgroup dg_name

イメージの記憶域としてのOracle ACFSファイル・システムの作成元となるOracle ASMディスク・グループを変更します。

-storage base_path

すべてのクラスタ・ノードで使用できるが必ずしも共有されない場所を変更します。フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントを追加するときにこの場所が存在する必要はありません。すべてのローカルのOracle ACFS記憶域で、すべてのイメージがbase_path/imagesにマウントされます。

-email email_address

電子メール・アドレスを変更します。

-mailserver mail_server_address

メール・サーバーのアドレスを変更します。

-mailserverport mail_server_port

メール・サーバーのポート番号を変更します。

使用上のノート

  • このコマンドは、LinuxおよびUNIXプラットフォームではrootユーザーとして実行する必要があります。

  • このコマンドは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントでのみ実行します。

  • フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーに変更が通知されるように、このコマンドを実行した後で、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントでsrvctl stop rhpclientsrvctl start rhpclientを実行する必要があります。

srvctl relocate rhpclient

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント・インスタンスを別のノードに再配置します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl relocate rhpclient -node node_name

使用上のノート

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント・インスタンスの再配置先ノードを指定します。

次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl relocate rhpclient -node crsNode03

srvctl remove rhpclient

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント・インスタンスを削除します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl remove rhpclient [-force]

使用上のノート

必要に応じて、-forceパラメータを使用し、すべての依存性を無視して、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント・インスタンスを強制的に削除することもできます。

srvctl start rhpclient

1つ以上のノードでフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント・インスタンスを起動します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl start rhpclient [-node node_name]

使用上のノート

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント・インスタンスを起動するノードを指定します。ノードを指定しない場合、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアントが起動されるノードがOracle Clusterwareによって決定されます。フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント・リソースのカーディナリティは1です。Oracle Clusterwareは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント・リソースが起動されるときに配置を決定します。

このコマンドの例では、crs3という名前のノードでフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーが起動されます。
$ srvctl start rhpclient -node crs3

srvctl status rhpclient

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント・インスタンスの現在の状態を表示します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl status rhpclient

使用上のノート

このコマンドには、-help以外のパラメータは指定できません。

このコマンドでは、次のような出力が表示されます。
$ srvctl status rhpclient

Fleet Patching and Provisioning Client is enabled
Fleet Patching and Provisioning Client is running on node mjk1270093

srvctl stop rhpclient

実行中または起動中のフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・クライアント・インスタンスを停止します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl stop rhpclient

使用上のノート

このコマンドには、-help以外のパラメータは指定できません。

srvctl add rhpserver

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーをOracle Clusterware構成に追加します。

構文

srvctl add rhpserver -storage base_path -diskgroup disk_group_name
  [-email email_address -mailserver mail_server_address -mailserverport mail_server_port]
  [-pl_port RHP_progress_listener_port] [-clport RHP_copy_listener_port]
  [-enableTLS {YES|NO}] [-enableHTTPS '{YES|NO}'] [-port_range low_val-high_val] [-usegnsvip]

パラメータ

表F-87 srvctl add rhpserverコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-storage base_path

すべてのクラスタ・ノードで利用できる場所を指定します。この場所を共有する必要はありません。サーバーのカタログはこの場所に保持され、イメージ・ファイル・システムはすべてbase_path/imagesにマウントされます。

-diskgroup disk_group_name

イメージを格納するためのOracle ACFSファイル・システムの作成元となる特定のOracle ASMディスク・グループを指定します。

-email email_address

電子メール・アドレスを指定します。

-mailserver mail_server_address

メール・サーバーのアドレスを指定します。

-mailserverport mail_server_port

メール・サーバーのポート番号を指定します。

-pl_port RHP_progress_listener_port

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング進捗リスナーのポート番号を指定します。

-clport RHP_copy_listener_port

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・コピー・リスナーのポート番号を指定します。

-enableTLS {YES|NO}

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・トランスポート・レベル・セキュリティを有効化します

-enableHTTPS '{YES|NO}'

HTTPのフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・トランスポート・レイヤー・セキュリティを有効にします。

-port_range low_val-high_val

ファイル転送に使用するポートについて、上下のポート値を指定します。

-usegnsvip

GNSポート53がすでに使用されている場合、オプションで、Oracle FPPサーバーが仮想IPアドレス(VIP)で通信できるようにします。

使用上のノート

  • このコマンドを実行するには、LinuxおよびUNIXプラットフォームではrootユーザーである必要があります。

  • Oracle Clusterwareをインストールしたユーザーがデフォルト・ユーザーになり、このユーザーがフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバー・リソースのユーザー・リストに追加されます。

srvctl config rhpserver

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーの構成情報を表示します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl config rhpserver

このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ srvctl config rhpserver

Storage base path: /scratch/aime/storagedg
Disk Groups: MJKRHPSDG
Port number: 8896
Fleet Patching and Provisioning Server is enabled
Fleet Patching and Provisioning Server is individually enabled on nodes:
Fleet Patching and Provisioning Server is individually disabled on nodes:

srvctl disable rhpserver

Oracle Clusterware管理において特定のノード上のフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーを無効化します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl disable rhpserver [-node node_name]

使用上のノート

必要に応じて、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーを無効化するノードを指定できます。

次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl disable rhpserver -node clusterNode01

srvctl enable rhpserver

このコマンドを使用して、特定のノードのフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーを有効化します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl enable rhpserver [-node node_name]

使用上のノート

必要に応じて、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーを有効化するノードを指定できます。ノードを指定しない場合、Oracle Clusterware構成のすべてのフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーがSRVCTLにより有効化されます。

次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl enable rhpserver -node clusterNode03

srvctl modify rhpserver

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーの記憶域を変更します。

構文

srvctl modify rhpserver [-port rmi_port [-force]] [-email email_address
   -mailserver mail_server_address -mailserverport mail_server_port]
  [-pl_port RHP_progress_listener_port] [-clport RHP_copy_listener_port]
  [-enableTLS {YES|NO}] [-enableHTTPS '{YES|NO}'] [-port_range low_val-high_val] [-usegnsvip]

パラメータ

表F-88 srvctl modify rhpserverコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-port rmi_port

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーで使用されるRMIポート番号を変更します。

-force

このパラメータを指定すると、リソースが停止して再起動し、変更が有効になります。

-email email_address

電子メール・アドレスを変更します。

-mailserver mail_server_address

メール・サーバーのアドレスを変更します。

-mailserverport mail_server_port

メール・サーバーのポート番号を変更します。

-pl_port RHP_progress_listener_port

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング進捗リスナーのポート番号を変更します。

-clport RHP_copy_listener_port

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・コピー・リスナーのポート番号を変更します。

-enableTLS {YES|NO}

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・トランスポート・レベル・セキュリティを有効化します

-enableHTTPS '{YES|NO}'

HTTPのフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・トランスポート・レイヤー・セキュリティを有効にします。

-port_range low_val-high_val

ファイル転送に使用するポートについて、上下のポート値を変更します。

-usegnsvip

GNSポート53がすでに使用されている場合、オプションで、Oracle FPPサーバーが仮想IPアドレス(VIP)で通信できるようにします。

srvctl relocate rhpserver

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーを別のノードに再配置します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl relocate rhpserver [-node node_name]

使用上のノート

必要に応じて、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーを再配置するノードを指定できます。

次に、このコマンドの例を示します。
$ srvctl relocate rhpserver -node crsNode03

srvctl remove rhpserver

クラスタに構成されているフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバー・インスタンスを削除します。

構文

srvctl remove rhpserver [-resource] [-force] [-verbose]

パラメータ

表F-89 srvctl remove rhpserverコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-resource

必要に応じて、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーのリソースのみを削除して、そのリポジトリが影響を受けないようにすることができます。

–force

すべての依存性を無視し、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーを強制的に削除します。

–verbose

冗長出力を表示します。

srvctl start rhpserver

特定のノードでフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーを起動します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl start rhpserver [-node node_name]

使用上のノート

必要に応じて、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーを起動するノードを指定できます。

次のコマンドを実行すると、clusterNode03という名前のノードでフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーが起動します。
$ srvctl start rhpserver -node clusterNode03

srvctl status rhpserver

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーの現在の状態を表示します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl status rhpserver

使用上のノート

このコマンドには、-help以外のパラメータは指定できません。

このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ srvctl status rhpserver

Fleet Patching and Provisioning Server is enabled
Fleet Patching and Provisioning Server is running on node mjk1270089

srvctl stop rhpserver

実行中または起動中のフリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーを停止します。

ノート:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用可能です。

構文

srvctl stop rhpserver

使用上のノート

このコマンドには、-help以外のパラメータは指定できません。

srvctl add vm

仮想マシン・リソースをOracle Clusterware管理に追加します。

構文

srvctl add vm -name resource_name -vm "list_of_vms" [-serverpool server_pool_name | -category server_category
   | -node "node_list"] [–stoptimeout stop_timeout] [-checkinterval check_interval]

パラメータ

表F-90 srvctl add vmコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-name resource_name

仮想マシン・リソースの一意の名前を指定します。名前が一意でない場合、コマンドでエラーが発生します。

-vm "list_of_vms"

仮想マシン・リソースに追加する仮想マシン名または仮想マシンIDのカンマ区切りリストを指定します。リストは、二重引用符("")で囲んで記述します。

現在、Oracle Clusterwareではこのリストの先頭にある仮想マシンが優先されるため、最も重要な仮想マシンを最初にリストする必要があります。

-serverpool server_pool_name | -category server_category | -node "node_list"

必要に応じて、仮想マシン・リソースを追加するサーバー・プールの名前、サーバー・カテゴリまたはノードのリストを指定できます。

ノードのリストは、二重引用符("")で囲んで記述します。

ノードのリストを指定する場合、ノードの数は指定する仮想マシン・リソースの数以上である必要があります。

–stoptimeout stop_timeout

必要に応じて、停止タイムアウトを秒単位で指定できます。パラメータに値を割り当てない場合のデフォルトは180です。

-checkinterval check_interval

必要に応じて、チェック間隔を秒単位で指定できます。パラメータに値を割り当てない場合のデフォルトは10です。

使用上のノート

仮想マシン・リソースを追加する前に、srvctl add ovmmを実行して、仮想マシン・マネージャの資格証明を追加する必要があります。

次に、このコマンドの例を示します。

$ srvctl add vm -name vmres -vm vm1 -node node1

srvctl check vm

特定の仮想マシンまたは特定のノードで実行されている仮想マシン・インスタンスのステータスを確認します。

構文

srvctl check vm -name resource_name [-vm vm_name | -node node_name]

パラメータ

表F-91 srvctl check vmコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-name resource_name

ステータスを確認する仮想マシン・リソースの名前を指定します。

-vm vm_name

指定したリソースが存在する仮想マシンの名前またはIDを指定します。

-node node_name

または、仮想マシンが存在するノードの名前を指定します。

srvctl config vm

特定の仮想マシンの現在の構成を表示します。

構文

srvctl config vm [-name unique_name]

使用上のノート

構成情報を表示する仮想マシン・リソースの一意の名前を指定します。特定の仮想マシン・リソースを指定しない場合、クラスタ内のすべての仮想マシン・リソースが表示されます。

このコマンドでは、使用されるコマンド構文に応じて、次のような出力が表示されます。

$ srvctl config vm -name vmres1

VM resource name: vmres1
VMs: vm1, y, vm3
VM Names: x, y, z
VM IDs: vm1, vm2, vm3
Server pool: vmpool
Server category:
Nodes:
Stop Timeout: 7
Check Interval: 5
VM resource "vmres1" is enabled.
VM resource is individually enabled on nodes:
VM resource is individually disabled on nodes:
VM resource is individually disabed for VMs: vm2,vm3
$

$ srvctl config vm

vmres1
vmres2
vmres3
$

srvctl disable vm

仮想マシン・リソースを無効にします。

構文

srvctl disable vm -name unique_name [-vm "vm_list" | -node node_name]

パラメータ

表F-92 srvctl disable vmコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-name unique_name

無効にする仮想マシン・リソースの一意の名前を指定します。

-vm "vm_list"

指定したリソースが存在する仮想マシンの名前またはIDを指定するか、名前またはIDのリストを二重引用符("")で囲んで指定します。このパラメータを指定すると、その名前またはIDに一致するカーディナリティのインスタンスが有効になります。

-node node_name

または、仮想マシンが存在するノードの名前を指定します。このパラメータを指定すると、そのノードでは指定したリソースのインスタンスが実行されなくなります。

使用上のノート

オプション・パラメータを指定しない場合、仮想マシン・リソースが無効になり、すべてのノードの有効または無効の状態がパージされますが、リソース内の仮想マシンの状態は変更されません。

次に、このコマンドの例を示します。

$ srvctl disable vm -name vmres -vm "vm1,vm2,vm3"

srvctl enable vm

仮想マシン・リソースを有効にします。

構文

srvctl enable vm -name unique_name [-vm "vm_list" | -node node_name]

パラメータ

表F-93 srvctl enable vmコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-name unique_name

有効にする仮想マシン・リソースの名前を指定します。

-vm vm_list

指定したリソースが存在する仮想マシンの名前またはIDを指定するか、名前またはIDのリストを二重引用符("")で囲んで指定します。このパラメータを指定すると、その名前またはIDに一致するカーディナリティのインスタンスが無効になります。

-node node_name

または、仮想マシンが存在するノードの名前を指定します。このパラメータを指定すると、そのノードでは指定したリソースのインスタンスが実行されなくなります。

使用上のノート

オプション・パラメータを指定しない場合、仮想マシン・リソースが有効になり、すべてのノードの有効または無効の状態がパージされますが、リソース内の仮想マシンの状態は変更されません。

次に、このコマンドの例を示します。

$ srvctl enable -name vmres -node node3

srvctl modify vm

仮想マシン・リソースの構成を変更します。

構文

srvctl modify vm -name uniquee_name [-addvm "list_of_vms" | -removevm "list_of_vms"
   [-serverpool server_pool_name | -category server_category | -node "node_list"]
   [–stoptimeout stop_timeout] [-checkinterval check_interval]

パラメータ

表F-94 srvctl modify vmコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-name unique_name

変更する仮想マシン・リソースの一意の名前を指定します。

-addvm "list_of_vms"

仮想マシン・リソースに追加する仮想マシン名または仮想マシンIDのカンマ区切りリストを二重引用符("")で囲んで指定します。仮想マシン・リソース・インスタンスが実行中かどうかに関係なく、いつでも仮想マシン・リソースに仮想マシンを追加できます。仮想マシンを追加すると、新しいカーディナリティのIDが作成されます。

-removevms "list_of_vms"

仮想マシン・リソースから削除する仮想マシン名または仮想マシンIDのカンマ区切りリストを指定します。まだ実行されている仮想マシン・リソースの既存のインスタンスがある場合、仮想マシンは削除できません。設定すると、エラーが発生します。

-serverpool server_pool_name | -category server_category | -node "node_list"

仮想マシン・リソースが属するサーバー・プール、サーバー・カテゴリまたはノードのリストを変更できます。

ノードのリストは、二重引用符("")で囲んで記述します。

ノードのリストを指定する場合、ノードの数は指定する仮想マシン・リソースの数以上である必要があります。

–stoptimeout stop_timeout

停止タイムアウトを秒単位で変更できます。パラメータに値を割り当てない場合のデフォルトは180です。

-checkinterval check_interval

チェック間隔を秒単位で変更できます。パラメータに値を割り当てない場合のデフォルトは10です。

次に、このコマンドの例を示します。

$ srvctl modify vm -name vmres -addvm vm2 -removevm vm1 -stoptimeout 93

srvctl relocate vm

実行中の仮想マシン・リソースを別のノードに再配置するか、指定したノードで実行されている仮想マシン・リソースを別のノードに再配置します。

構文

srvctl relocate vm -name unique_name {-vm vm_name | -srcnode source_node_name}
   -node destination_node_name]

パラメータ

表F-95 srvctl relocate vmコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-name unique_name

再配置する仮想マシン・リソースの一意の名前を指定します。

-vm vm_name

仮想マシン・リソースの再配置先のノードの名前とともに、仮想マシン・リソースの再配置先の指定したリソースが存在する仮想マシンの名前またはIDを指定します。

-srcnode source_node_name

または、仮想マシン・リソースの再配置元のノードを指定できます。

-node destination_node_name

必要に応じて、仮想マシン・リソースの再配置先の宛先ノードの名前を指定できます。

次に、このコマンドの例を示します。

$ srvctl relocate -name vmres -vm vm1 -node node3

srvctl remove vm

特定の仮想マシン・リソースを削除します。

構文

srvctl remove vm -name unique_name [-force]

使用上のノート

削除する仮想マシン・リソースの一意の名前を指定し、必要に応じて、実行中の仮想マシン・リソースを強制的に削除できます。

srvctl start vm

ノードの特定の仮想マシン・リソースを起動します。

構文

srvctl start vm -name unique_name [-vm vm_name -node node_name]

パラメータ

表F-96 srvctl start vmコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-name resource_name

起動する仮想マシン・リソースの一意の名前を指定します。

-vm vm_name

必要に応じて、起動する仮想マシン・リソースが存在する仮想マシンを指定できます。

-node node_name

必要に応じて、起動する仮想マシン・リソースを含む仮想マシンが存在するノードの名前を指定できます。

使用上のノート

-vmパラメータと-nodeパラメータを一緒に使用して、特定のノードの特定の仮想マシン・リソースを起動できます。-vmパラメータのみを使用して特定の仮想マシン・リソースを起動することも、-nodeパラメータのみを使用して特定のノードに存在する仮想マシン・リソースを起動することもできます。

次に、このコマンドの例を示します。

$ srvctl start vm -name vmres -vm vm3 -node node3

srvctl status vm

仮想マシン・リソースの現在認識されている状態を表示します。

構文

srvctl status vm -name unique_name [-vm vm_name | -node node_name]

パラメータ

表F-97 srvctl status vmコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-name unique_name

ステータスを表示する仮想マシン・リソースの一意の名前を指定します。

-vm vm_name

必要に応じて、ステータスを表示する仮想マシン・リソースが存在する仮想マシンを指定できます。

-node node_name

必要に応じて、ステータスを表示する仮想マシン・リソースを含む仮想マシンが存在するノードの名前を指定できます。

このコマンドでは、指定したパラメータに応じて、次のような出力が返されます。

$ srvctl status vm -name vmres1 -vm vm1

Virtual machine "vm1" of VM resource "vmres1" is running on node aime1.
$

$ srvctl status vm -name vmres1

Virtual machine "vm1" of VM resource “vmres1” is running on node aime1.
Virtual machine "vm2" of VM resource “vmres1” is not running.
Virtual machine "vm3" of VM resource “vmres1” is running on node aime3
$

$ srvctl status vm -name vmres1 -vm vm1 -S 1

result: vm_resource={vmres1} inst_name={vm1} node_name={aime1} up={true}
$

srvctl stop vm

特定の仮想マシン・リソース、または特定の仮想マシンまたはノードの仮想マシン・リソースを停止します。

構文

srvctl stop vm -name unique_name [-vm vm_name | -node node_name]

パラメータ

表F-98 srvctl stop vmコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-name unique_name

停止する仮想マシン・リソースの一意の名前を指定します。

-vm vm_name

必要に応じて、停止する仮想マシン・リソースが存在する仮想マシンを指定できます。

-node node_name

必要に応じて、停止する仮想マシン・リソースを含む仮想マシンが存在するノードの名前を指定できます。

次に、このコマンドの例を示します。

$ srvctl stop vm -name vmres1 -node node1