E Oracle Clusterware制御(CRSCTL)ユーティリティ・リファレンス
この付録には、Oracle Clusterware制御(CRSCTL)ユーティリティの参照情報が含まれています。
ノート:
My Oracle Supportで指示された場合を除き、oraで始まる名前を持つOracleエンティティ(リソース、リソース・タイプ、サーバー・プールなど)でCRSCTLコマンドを使用しないでください。サーバー制御ユーティリティ(SRVCTL)は、Oracleエンティティに対して使用する適切なユーティリティです。
この付録の内容は次のとおりです。
CRSCTLの概要
CRSCTLはユーザーとOracle Clusterwareのインタフェースであり、Oracle Clusterwareオブジェクト用のOracle Clusterware APIを解析およびコールします。
CRSCTLではクラスタ対応コマンドが提供されており、これらを使用して、チェック、起動、停止操作をクラスタで実行できます。これらのコマンドは、操作に応じてクラスタ内の任意のノードから、クラスタ内の別のノードで、またはクラスタ内のすべてのノードで実行できます。
CRSCTLコマンドを使用すると、次に示すいくつかの操作をOracle Clusterwareで実行できます。
-
Oracle Clusterwareリソースの起動および停止
-
Oracle Clusterwareデーモンの有効化および無効化
-
クラスタの状態のチェック
-
サード・パーティ製アプリケーションのリソースの管理
-
Intelligent Platform Management Interface(IPMI)とOracle Clusterwareとの統合による障害分離サポートおよびクラスタの整合性の実現
-
Oracle Clusterwareコンポーネントのデバッグ
この項には次のトピックが含まれます:
クラスタ用に変更された(クラスタ対応)コマンド
あるノードでクラスタ対応コマンドを実行してクラスタ内の別のノードで操作を実行できます。これらの操作はリモート操作と呼ばれます。これによって、たとえば、すべてのノードのOracle Clusterwareのステータスをチェックするために各ノードにログインする必要がなくなるため、管理が簡素化されます。
クラスタ対応コマンドはオペレーティング・システムにはまったく依存しませんが、OHASD(Oracle高可用性サービス・デーモン)に依存します。このデーモンが実行されているときに、リモート・ノードの起動、停止、ステータスのチェックなどのリモート操作を実行できます。
クラスタ対応コマンドには次のコマンドがあります。
CRSCTLの操作上のノート
CRSCTLコマンドライン・インタフェースの使用に関する情報です。
使用方法
-
CRSCTLユーティリティは、
Grid_home
/bin
ディレクトリに格納されています。CRSCTLコマンドを実行するには、次の例に示すように、オペレーティング・システム・プロンプトでまずcrsctl
、次にコマンドおよび引数を入力します。crsctl stop crs
-
CRSCTLコマンドには3つのカテゴリがあります。
-
Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)環境またはOracle Restart環境のいずれかで使用するコマンド
-
Oracle RAC環境でのみ使用するコマンド
-
Oracle Restart環境でのみ使用するコマンド
-
-
多くのCRSCTLコマンドでは、
-f
パラメータを使用することによってチェックが無視されコマンドが強制実行されます。たとえば、あるリソースに対する
crsctl stop resource
コマンドに強制パラメータを指定すると、そのリソースが実行中であり、それを依存先としている依存リソースも実行中である場合、強制パラメータはエラー・メッセージを省略し、かわりに、すべての依存リソースを停止または再配置してからコマンドに示すリソースを停止します。 -
Oracle Clusterware 12cの管理に、12cリリース1 (12.1)より前のバージョンのCRSCTLを使用しないでください。
フィルタ
次のようにフィルタを使用して、CRSCTLコマンドが動作するOracle Clusterwareエンティティを絞り込むことができます。
-
簡易フィルタは、演算子を使用した属性/値ペアです。
-
演算子は、例に示すように空白で囲む必要があります。
-
簡易フィルタは、Boolean演算子を使用した式フィルタと呼ばれる式に組み込むことができます。
サポートされるフィルタの演算子は次のとおりです。
=
>
<
!=
co
: 次を含むst
: 次で始まるen
: 次で終わる
サポートされるブール演算子はAND
およびOR
です。
次にフィルタの例を示します。
-
TYPE = type1
-
((TYPE = type1) AND (CHECK_INTERVAL > 50))
-
(TYPE = type1) AND ((CHECK_INTERVAL > 30) OR (AUTO_START co never))
-
NAME en network.res
-
TYPE st ora.db
CRSCTLヘルプの使用
CRSCTLのヘルプ情報を出力するには、次のコマンドを使用します。
crsctl -help
start
などの特定のコマンドのヘルプを出力する場合は、次の例に示すように、コマンドを入力し、-help
を末尾に追加します。
crsctl start -help
-help
のかわりに省略形-h
または-?
を使用することもできます(このパラメータはLinux、UNIXおよびWindows環境で機能します)。
非推奨のサブプログラムまたはコマンド
表E-1は、非推奨のコマンドおよびそれらの代替(同じまたは類似した機能を実行するのに使用可能)を示しています。
表E-1 非推奨のCRSCTLコマンドおよびその代替
非推奨コマンド | 代替コマンド |
---|---|
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アクセス制御リスト(ACL)を使用して、サーバー・プールを追加できるユーザーを制御します。 |
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デュアル環境のCRSCTLコマンド
Oracle RACまたはOracle Restart環境で次のコマンドを使用できます。
この項に示すコマンドは、Oracle RAC環境およびOracle Restart環境の両方のOracle Clusterwareリソースを管理します。
crsctl check css
このコマンドを最も頻繁に使用するのは、Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)がローカル・サーバーにインストールされている場合です。
構文
crsctl check css
例
CRS-4529: Cluster Synchronization Services is online
crsctl check evm
構文
crsctl check evm
例
CRS-4533: Event Manager is online
crsctl get hostname
構文
crsctl get hostname
例
$ crsctl get hostname
node2
crsctl add resource
Oracle Clusterwareによって管理されるリソースを登録します。
リソースには、アプリケーション・プロセス、データベース、サービス、リスナーなどがあります。
構文
crsctl add resource resource_name -type resource_type [-group group_name [-file file_path |
-attr "attribute_name=attribute_value[,...]"]
[-i] [-f]
パラメータ
表E-2 crsctl add resourceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
resource_name |
短く、わかりやすいリソース名を指定します。 |
-type resource_type |
前に |
-group group_name |
リソースを追加するリソース・グループを指定します。 |
-file file_path |
リソースを定義する属性名/値ペアが行区切りで記載されているテキスト・ファイルのパス名(絶対または相対)。 |
-attr "attribute_name=attribute_value[,...]" |
追加するリソースの属性を2つの異なる方法で指定できます。
|
-i |
|
-f |
強制パラメータは次の場合に使用します。
|
使用上のノート
-
resource_name
パラメータおよび-type
resource_type
パラメータのどちらも必須です。関連付けられたリソース・タイプをcrsctl add type
を使用して作成できます。 -
任意のユーザーがリソースを作成できますが、
SERVER_POOLS=*
が設定されているlocal_resource
タイプのリソースまたはcluster_resource
タイプのリソースを作成できるのはクラスタウェア管理者のみです。リソースの定義後、どのユーザーがリソースに関する特定の操作を実行できるかはACLによって制御されます。Oracle Clusterware管理者のリストは影響しなくなります。
Windowsでは、管理者グループのメンバーがすべてを完全に制御できます。
関連項目:
ACLの設定の詳細は、「
crsctl setperm resource
」を参照してください。 -
属性名/値ペアの属性値にカンマが含まれる場合、値は一重引用符(
''
)で囲む必要があります。 -
属性ファイルの例を次に示します。
PLACEMENT=favored HOSTING_MEMBERS=node1 node2 node3 RESTART_ATTEMPTS@CARDINALITYID(1)=0 RESTART_ATTEMPTS@CARDINALITYID(2)=0 FAILURE_THRESHOLD@CARDINALITYID(1)=2 FAILURE_THRESHOLD@CARDINALITYID(2)=4 FAILURE_INTERVAL@CARDINALITYID(1)=300 FAILURE_INTERVAL@CARDINALITYID(2)=500 CHECK_INTERVAL=2 CARDINALITY=2
-
oraで始まる名前を持つリソースはOracleリソースであるため、これらのリソースにはこのコマンドを使用しないでください。
例
例E-1 例1
Oracle Clusterwareを使用してVIPをリソースとして登録するには、次のコマンドを実行します。
$ crsctl add resource app.appvip -type app.appvip.type -attr "RESTART_ATTEMPTS=2,
START_TIMEOUT=100,STOP_TIMEOUT=100,CHECK_INTERVAL=10,
USR_ORA_VIP=172.16.0.0,
START_DEPENDENCIES=hard(ora.net1.network)pullup(ora.net1.network),
STOP_DEPENDENCIES=hard(ora.net1.network)"
例E-2 例2
test_type1
リソース・タイプに基づくリソースを登録するには、次のコマンドを実行します。
$ crsctl add resource r1 -type test_type1 -attr "PATH_NAME=/tmp/r1.txt"
$ crsctl add resource r1 -type test_type1 -attr "PATH_NAME=/tmp/r2.txt"
例E-3 例3
EXECUTABLE_NAMES
属性を使用してgeneric_application
リソース・タイプのSambaサーバー・リソースを登録するには、次のコマンドを実行します。
# crsctl add resource my_samba -type generic_application -attr
"EXECUTABLE_NAMES=smbd,START_PROGRAM='/etc/rc.d/init.d/smb start',
STOP_PROGRAM='/etc/rc.d/init.d/smb stop'"
例E-4 例4
EXECUTABLE_NAMES
属性を使用してgeneric_application
リソース・タイプのDNSサーバーを登録するには、次のコマンドを実行します。
# crsctl add resource my_dns -type generic_application -attr
"EXECUTABLE_NAMES=named,START_PROGRAM='/etc/rc.d/init.d/named start',
STOP_PROGRAM='/etc/rc.d/init.d/named stop'"
例E-5 例5
PID_FILES属性を使用してgeneric_application
リソース・タイプのApache Webサーバーを登録するには、次のコマンドを実行します。
# crsctl add resource my_apache -type generic_application -attr
"START_PROGRAM='/usr/sbin/httpd -k start',STOP_PROGRAM='/usr/sbin/httpd -k stop',
PID_FILES=/etc/httpd/run/httpd.pid"
例E-6 例6
環境変数を使用してgeneric_application
リソース・タイプのアプリケーションを登録するには、次のコマンドを実行します。
# crsctl add resource my_app -type generic_application -attr
"START_PROGRAM='/opt/my_app start', EXECUTABLE_NAMES=my_app,
ENVIRONMENT_VARS='USE_NETAPP=no,USE_BACKUP=yes,CLEAN_ON_KILL=yes'"
crsctl delete resource
構文
crsctl delete resource {"resource_name [...]" | -w "filter"} [-i] [-f]
パラメータ
表E-3 crsctl delete resourceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
resource_name |
削除対象の1つ以上のリソース名を指定します。複数のリソースは空白で区切り、二重引用符( |
-w "filter" |
削除が評価されるリソースの数を制限するためにOracle Clusterwareによって使用されるリソース・フィルタを指定します。フィルタは二重引用符(
ノート: すべての演算子は空白で囲む必要があります。 関連項目: 演算子の詳細は、「フィルタ」を参照してください。 |
-i |
|
-f |
このパラメータを使用して、オンラインのリソースを削除します。 |
使用上のノート
-
resource_name
または-w "filter"
パラメータは必須です。 -
指定したリソースを削除するには、読取りおよび書込み権限が必要です。
-
oraで始まる名前を持つリソースはOracleリソースであるため、これらのリソースにはこのコマンドを使用しないでください。
例
Oracle Clusterwareからリソースを削除するには、次のコマンドを実行します。
# crsctl delete resource myResource
crsctl eval add resource
このコマンドはアプリケーション管理者にとって役に立つ場合があります。
構文
crsctl eval add resource resource_name -type resource_type [-file file_path
| -attr "attribute_name=attribute_value[,...]"]] [-group group_name] [-f]
パラメータ
表E-4 crsctl eval add resourceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
resource_name |
短く、わかりやすいリソース名を指定します。 |
-type resource_type |
|
-file file_path |
リソースを定義する属性名/値ペアが行区切りで記載されているテキスト・ファイルのパス名(絶対または相対)。 |
-attr "attribute_name=attribute_value" |
追加するリソースの属性を2つの異なる方法で指定できます。
|
-group group_name |
リソースを追加するリソース・グループを指定します。 |
-f |
強制パラメータは次の場合に使用します。
|
crsctl eval fail resource
構文
crsctl eval fail resource {resource_name | -w "filter"} [-n server]
[-env "attr=val[,...]"]
パラメータ
表E-5 crsctl eval fail resourceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
resource_name |
障害をシミュレートするリソースの名前を指定します。リソースの名前、または |
-w "filter" |
または、評価されるリソースの数を制限するためにOracle Clusterwareによって使用されるリソース・フィルタを指定することもできます。フィルタは二重引用符(
ノート: すべての演算子は空白で囲む必要があります。 関連項目: 演算子の詳細は、「フィルタ」を参照してください。 |
-n server |
障害をシミュレートするリソースがあるサーバーの名前を指定します。 |
-env "attr=val[,...]" |
必要に応じて、 たとえば、 |
例
このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ crsctl eval fail res cs1
Stage Group 1:
-----------------------------------------------------------------------------
Stage Number Required Action
-----------------------------------------------------------------------------
1 Y Resource 'cs1' (1/1) will be in state
[ONLINE|INTERMEDIATE] on server
[mjkeenan_node_0]
Y Resource 'cs1' (2/1) will be in state
[ONLINE|INTERMEDIATE] on server
[mjkeenan_node_1]
-----------------------------------------------------------------------------
crsctl eval relocate resource
構文
crsctl eval relocate resource {resource_name | -all} {-s source_server | -w "filter"}
[-n destination_server] [-f]
パラメータ
表E-6 crsctl eval relocate resourceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
resource_name |
再配置するリソースの名前を指定します。 |
-all |
または、このパラメータを使用して、再配置対象のすべてのリソースを指定できます。 |
-s source_server |
リソースの再配置元である特定のサーバーを指定します。 |
-w "filter" |
関連項目: 「フィルタ」を参照してください。 |
-n destination_server |
リソースの再配置先サーバーの名前を指定します。宛先サーバーを指定しない場合、CRSCTLによって、各リソースの属性プロファイルに従い、最適なサーバーにリソースが再配置されます。 |
–f |
再配置対象のリソースに依存している他のリソースが実行中である場合に再配置対象のリソースを強制的に再配置するには、 ノート: 1より大きいカーディナリティを持つリソースを再配置する場合、 |
crsctl eval modify resource
構文
crsctl eval modify resource resource_name -attr "attribute_name=attribute_value[,...]"
[-group group_name] [-f]
パラメータ
表E-7 crsctl eval modify resourceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
resource_name |
評価対象のリソースの名前を指定します。 |
-attr "attribute_name=attribute_value[,...]" |
評価対象のリソースの属性を次の2つの異なる方法で指定できます。
|
-group group_name |
評価対象のリソースが属するリソース・グループを指定します。 |
–f |
強制パラメータを指定してコマンドを実行した場合に発生する事象を評価するには、このパラメータを指定します。 |
crsctl eval start resource
構文
crsctl eval start resource {resource_name [...] | -w "filter"}
[-n server_name] [-f]
パラメータ
表E-8 crsctl eval start resourceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
resource_name [...] |
空白区切りの1つ以上の起動対象のリソース名を指定します。 |
-w "filter" |
Oracle Clusterwareによってリソースの照合に使用されるリソース・フィルタを、二重引用符( 関連項目: 「フィルタ」を参照してください。 |
-n server_name |
起動するリソースが存在するサーバーの名前を指定します。サーバーを指定しない場合、Oracle Clusterwareでは各リソースの属性プロファイルに従い、最適なサーバー上のリソースが起動されます。 |
–f |
起動するリソースが別のサーバーで実行中であり、そのサーバーに対するhard起動依存性が定義されている場合、 |
crsctl eval stop resource
構文
crsctl eval stop resource {resource_name [...] | -w "filter"} [-f]
パラメータ
表E-9 crsctl eval stop resourceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
resource_name [...] |
空白区切りの1つ以上の停止対象のリソース名を指定します。 |
-w "filter" |
停止されるリソースの数を制限するためにOracle Clusterwareによって使用されるリソース・フィルタを指定します。フィルタは二重引用符(
関連項目: 「フィルタ」を参照してください。 |
–f |
停止対象のリソースに依存している他のリソースが実行中である場合に停止対象のリソースを強制的に停止するには、 |
crsctl getperm resource
構文
crsctl getperm resource resource_name [{-u user_name | -g group_name}]
パラメータ
表E-10 crsctl getperm resourceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
resource_name |
権限を取得するリソースの名前を指定します。 |
-u user_name |
|
-g group_name |
|
使用上のノート
-
resource_name
パラメータは必須です。 -
指定したリソースの権限を取得するには、それらのリソースに対する読取り権限が必要です。
-
oraで始まる名前を持つリソースはOracleリソースであるため、これらのリソースにはこのコマンドを使用しないでください。
関連項目:
リソースおよびリソース属性の詳細は、「Oracle Clusterwareのリソース・リファレンス」を参照してください。
例
crsctl getperm resource
コマンドでは、選択するコマンド・オプションに応じて次のような出力が戻されます。$ crsctl getperm resource app.appvip
Name: app.appvip
owner:root:rwx,pgrp:oinstall:rwx,other::r--
$ crsctl getperm resource app.appvip -u oracle
Name: app.appvip
rwx
$ crsctl getperm resource app.appvip -g dba
Name: app.appvip
r--
crsctl modify resource
Oracle Clusterwareの特定のリソースの属性を変更します。
構文
crsctl modify resource resource_name -attr "attribute_name=attribute_value"
[-i] [-f] [-delete] [-group group_name] [-env "env1=val1,env2=val2,..."]
パラメータ
表E-11 crsctl modify resourceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
resource_name |
変更するリソースの名前。 |
-attr "attribute_name= attribute_value" |
変更するリソースの属性を2つの異なる方法で指定できます。
|
-i |
|
-f |
|
-delete |
|
-group group_name |
リソースが属するリソース・グループを指定します。リソース・グループは存在する必要があり、リソースは他の明示的なリソース・グループのメンバーになることはできません。リソース・グループを指定しない場合、リソースは、CRSCTLによってそのリソースと同じ名前のリソース・グループに追加されます。 |
-env "env1=val1,env2=val2,..." |
必要に応じて、このコマンドの1つ以上のリソース・プロファイル属性値を上書きできます。複数の環境名/値ペアを指定する場合、各ペアをカンマで区切り、リスト全体を二重引用符("")で囲む必要があります。 |
使用上のノート
-
resource_name
パラメータは必須です。 -
属性名/値ペアの属性値にカンマが含まれる場合、値は一重引用符(
''
)で囲む必要があります。たとえば:"START_DEPENDENCIES='hard(res1,res2,res3)'"
-
指定したリソースを変更するには、それらのリソースに対する読取りおよび書込み権限が必要です。
-
oraで始まる名前を持つリソースはOracleリソースであるため、これらのリソースにはこのコマンドを使用しないでください。
例
appsvip
リソースの属性を変更するには、次のコマンドを実行します。
$ crsctl modify resource appsvip -attr USR_ORA_VIP=10.1.220.17 -i
crsctl relocate resource
構文
crsctl relocate resource {resource_name [-k cid] | -all | -w "filter"} -s source_server |
[-n destination_server] [-env "env1=val1,env2=val2,..."] [-i] [-f]
パラメータ
表E-12 crsctl relocate resourceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
resource_name |
再配置するリソースの名前を指定します。 |
-k cid |
必要に応じて、リソースのカーディナリティIDを指定できます。このパラメータを指定すると、指定したカーディナリティのリソース・インスタンスがCRSCTLによって再配置されます。 |
-all |
または、このパラメータを使用して、再配置対象のすべてのリソースを指定できます。 |
-w "filter" |
関連項目: 「フィルタ」を参照してください。 |
-s source_server |
リソースの再配置元である特定のサーバーを指定します。 |
-n destination_server |
リソースの再配置先サーバーの名前を指定します。宛先サーバーを指定しない場合、CRSCTLによって、各リソースの属性プロファイルに従い、最適なサーバーにリソースが再配置されます。 |
-env "env1=val1,env2=val2,..." |
必要に応じて、このコマンドの1つ以上のリソース・プロファイル属性値を上書きできます。複数の環境名/値ペアを指定する場合、各ペアをカンマで区切り、リスト全体を二重引用符( |
–i |
|
–f |
再配置対象のリソースに依存している他のリソースが実行中である場合に再配置対象のリソースを強制的に再配置するには、 ノート: 1より大きいカーディナリティを持つリソースを再配置する場合、 |
使用上のノート
-
再配置対象のリソースを指定するには、次の3つの方法のいずれかを使用する必要があります。
-
再配置対象の1つの特定のリソースを指定します。
-
または、特定のソース・サーバーから再配置する1つの特定のリソースまたはすべてのリソースを指定できます。
-
3つ目の方法として、CRSCTLによって再配置対象のリソースの照合に使用されるリソース・フィルタを指定できます。
-
-
リソースの程度IDが1より大きい場合、このリソースのすべてのインスタンスがCRSCTLによって再配置されます。
-
指定したリソースを再配置するには、それらのリソースに対する読取りおよび実行権限が必要です。
-
oraで始まる名前を持つリソースはOracleリソースであるため、これらのリソースにはこのコマンドを使用しないでください。
例
あるサーバーから別のサーバーに1つの特定のリソースを再配置するには、次のコマンドを実行します。
# crsctl relocate resource myResource1 -s node1 -n node3
crsctl restart resource
構文
crsctl restart resource {resource_name [...] | -w "filter"} [-k cid] [-d did]
[-env "env1=val1,env2=val2,..."] [-i] [-f]
パラメータ
表E-13 crsctl restart resourceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
resource_name [...] |
再起動する1つ以上のリソースの名前を空白区切りで指定します。 |
-w "filter" |
Oracle Clusterwareによってリソースの照合に使用されるリソース・フィルタを、二重引用符( 関連項目: 「フィルタ」を参照してください。 |
-k cid |
リソースのカーディナリティIDを指定します。このパラメータを指定すると、指定したカーディナリティのリソース・インスタンスがOracle Clusterwareによって再起動されます。 |
-d did |
リソースの程度IDを指定します。このパラメータに1より大きい程度IDを指定すると、この基準を満たすすべてのリソース・インスタンスがOracle Clusterwareによって再起動されます。 ノート: |
-env "env1=val1,env2=val2,..." |
必要に応じて、 |
-i |
|
–f |
再起動するリソースが別のサーバーで実行中で、そのサーバーに対するhard起動依存性が定義されている場合、 |
使用上のノート
-
再起動対象のリソースを指定するには、次のいずれかの方法を使用する必要があります。
-
再起動対象の1つ以上のリソースを名前で指定します
-
Oracle Clusterwareによって再起動対象のリソースの照合に使用されるリソース・フィルタを指定します
-
-
指定したリソースを再起動するには、それらのリソースに対する読取りおよび実行権限が必要です
-
oraで始まる名前を持つリソースはOracleリソースであるため、これらのリソースの再起動にはこのコマンドを使用しないでください
crsctl setperm resource
構文
crsctl setperm resource resource_name {-u acl_string | -x acl_string |
-o user_name | -g group_name}
パラメータ
表E-14 crsctl setperm resourceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
resource_name |
権限を設定するリソースの名前を指定します。 |
-u | -x | -o | -g |
リソースには次の権限のうち1つのみを設定できます。
ユーザー、グループ、他のACL文字列は次のように指定します。
|
関連項目:
リソースおよびリソース属性の詳細は、「Oracle Clusterwareのリソース・リファレンス」を参照してください。
使用上のノート
-
oraで始まる名前を持つリソースはOracleリソースであるため、これらのリソースにはこのコマンドを使用しないでください。
-
権限を設定するには、指定したリソースに対する読取りおよび書込み権限が必要です。
例
$ crsctl setperm resource myResource -u user:scott:rwx
crsctl start resource
構文
crsctl start resource {resource_name [...] | -w "filter" | -all}
[-n server_name | -s server_pool_names] [-k cid] [-d did]
[-env "env1=val1,env2=val2,..."] [-begin] [-end] [-i] [-f] [-l]
パラメータ
表E-15 crsctl start resourceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
resource_name [...] |
起動する1つ以上のリソースの名前を空白区切りで指定します。 |
-w "filter" |
Oracle Clusterwareによってリソースの照合に使用されるリソース・フィルタを、二重引用符( 関連項目: 「フィルタ」を参照してください。 |
–all |
クラスタ内のすべてのリソースを起動するには、このパラメータを使用します。 |
-n server_name |
起動するリソースが存在するサーバーの名前を指定します。サーバーを指定しない場合、Oracle Clusterwareでは各リソースの属性プロファイルに従い、最適なサーバー上のリソースが起動されます。 |
-s server_pool_names |
起動するリソースが存在する1つのサーバー・プール名または空白区切りのサーバー・プールのリストを指定します。 |
-k cid |
リソースのカーディナリティIDを指定します。このパラメータを指定すると、指定したカーディナリティのリソース・インスタンスがOracle Clusterwareによって起動されます。 |
-d did |
リソースの程度IDを指定します。このパラメータに1より大きい程度IDを指定すると、この基準を満たすすべてのリソース・インスタンスがOracle Clusterwareによって起動されます。 ノート: |
-env "env1=val1,env2=val2,..." |
必要に応じて、 |
-begin |
このパラメータを指定して、透過的HAアクションを開始できます。 |
-end |
このパラメータを指定して、透過的HAアクションを終了できます。 |
–i |
|
–f |
起動するリソースが別のサーバーで実行中であり、そのサーバーに対するhard起動依存性が定義されている場合、 |
–l |
startコマンドが失敗した場合は、 |
使用上のノート
-
起動対象のリソースを指定するには、次の3つの方法のいずれかを使用する必要があります。
-
起動対象の1つ以上のリソースを指定します。
-
Oracle Clusterwareによって起動対象のリソースの照合に使用されるリソース・フィルタを指定します。
-
-all
パラメータを指定して、指定したサーバー上のすべてのリソースを起動できます。
-
-
指定したリソースを起動するには、それらのリソースに対する読取りおよび実行権限が必要です。
-
oraで始まる名前を持つリソースはOracleリソースであるため、これらのリソースの起動にはこのコマンドを使用しないでください
-
Oracleでは、Oracle Grid Infrastructure外部での管理対象アプリケーションの起動はサポートされていません
例
# crsctl start resource myResource -n server1
crsctl status resource
構文
crsctl status resource resource_name [...] | -w "filter" [-p | -v] | [-f | -l
| -g] [[-k cid | -n server_name] [ -e [-p | -v]] [-d did]] | [-s -k cid
[-d did]] [-p [-attr attribute_name[,...] [-noname]]
リソースの状態を表形式で印刷するには、次のコマンドを実行します。
crsctl status resource resource_name [...] | -w "filter" -t
リソースの依存関係のリストを印刷するには、次のコマンドを実行します。
crsctl status resource [resource_name [...]] -dependency [-stop | -pullup]
パラメータ
表E-16 crsctl status resourceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
resource_name [...] | -w "filter" |
ステータスのチェック対象である1つ以上のリソースの名前を空白区切りで指定します。 必要に応じて、表示されるリソースの数を制限するためにCRSCTLによって使用されるリソース・フィルタを指定できます。フィルタは二重引用符(
関連項目: 「フィルタ」を参照してください。 |
[-p | -v] | [-f | -l | -g] |
オプションで、次のパラメータを指定できます。
|
[[-k cid | -n server_name] [ -e [-p | -v]] [-d did | [-s -k cid [-d did]]] |
次の2つのオプションのいずれかを指定できます。
|
–t |
表形式で出力を表示する場合は |
-p [-attr attribute_name[,...] [-noname] |
特定の属性を出力するか、デフォルトであるリソース名の出力を省略する場合は、 |
-dependency [-stop | -pullup] |
リソースの依存性を表示するには、 -dependency パラメータでは次のいずれかのオプションを使用します。
|
使用上のノート
-
リソースの空白区切りのリストまたはリソース・フィルタのいずれかが必要です。
-
指定したリソースのステータスを取得するには、それらのリソースに対する読取り権限が必要です。
-
クラスタにデプロイされている任意のリソースのステータス情報を問い合せるには、
crsctl status resource
を使用します。ただし、Oracle(ora.*
)リソースのステータス情報を問い合せる場合は、対応するSRVCTLコマンドを使用することをお薦めします。
例
crsctl status resource
コマンドでは次のような出力が戻されます。
$ crsctl status resource ora.staii14.vip
NAME=ora.staii14.vip
TYPE=ora.cluster_vip_net1.type
TARGET=ONLINE
STATE=ONLINE on staii14
次の例では、ora.newdb.db
というリソースの起動依存性を表示します。
$ crsctl status resource ora.newdb.db -dependency ora.newdb.db(ora.database.type)
ora.ACFS_DG1.dg(ora.diskgroup.type)[hard,pullup]
ora.asm(ora.asm.type)[hard,pullup]
ora.LISTENER.lsnr(ora.listener.type)[weak]
type:ora.cluster_vip_net1.type[hard:type,pullup:type]
ora.net1.network(ora.network.type)[hard,pullup]
ora.dbhome_dg.dbhome_dg_v.acfs(ora.acfs.type)[hard,pullup]
ora.asm(ora.asm.type)[pullup:always]
crsctl stop resource
構文
crsctl stop resource {resource_name [...] | -w "filter" | -all} [-n server_name
| -s server_pool] [-k cid] [-d did] [-env "env1=val1,env2=val2,..."]
[-begin | -end] [-i] [-f] [-l]
パラメータ
表E-17 crsctl stop resourceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
resource_name [...] |
|
-w "filter" |
リソース名を指定したり
関連項目: 「フィルタ」を参照してください。 |
-all |
リソース名を指定したり |
-n server_name | -s server_pool |
必要に応じて、停止するリソース・インスタンスが存在するサーバーの名前を指定したり、停止するリソース・インスタンスが存在するサーバー・プールの名前を指定できます。サーバーまたはサーバー・プールを指定しない場合、CRSCTLによって、リソースのすべてのインスタンスが停止されます。 |
-k cid |
必要に応じて、リソースのカーディナリティIDを指定できます。このパラメータを指定すると、指定したカーディナリティのリソース・インスタンスがCRSCTLによって停止されます。 |
-d did |
リソースの程度IDを指定します。このパラメータに1より大きい程度IDを指定すると、この基準を満たすすべてのリソース・インスタンスがCRSCTLによって停止されます。 |
-env "env1=val1,env2=val2,..." |
必要に応じて、 |
-begin | -end |
必要に応じて、これらのパラメータのいずれかを指定して、透過的HAアクションの開始または終了をそれぞれ実行できます。 |
–i |
|
–f |
停止対象のリソースに依存している他のリソースが実行中である場合に停止対象のリソースを強制的に停止するには、 |
–l |
stopコマンドが失敗した場合は、 |
使用上のノート
-
停止対象のリソースを指定するには、次の3つの方法のいずれかを使用する必要があります。
-
停止する1つ以上のリソースを名前で指定できます。
-
CRSCTLによって停止対象のリソースの照合に使用されるリソース・フィルタを指定できます。
-
-all
パラメータを指定して、特定のサーバー上のすべてのリソースを停止できます。
-
-
指定したリソースを停止するには、それらのリソースに対する読取りおよび実行権限が必要です。
-
oraで始まる名前を持つリソースはOracleリソースであるため、これらのリソースにはこのコマンドを使用しないでください。
-
Oracleでは、Oracle Grid Infrastructure外部での管理対象アプリケーションの停止はサポートされていません
例
リソースを停止するには、次のコマンドを実行します。
$ crsctl stop resource -n node1 -k 2
crsctl add resourcegroup
リソース・グループ・タイプに基づいてリソース・グループを作成します。
このコマンドを使用して、リソースを追加できる空のリソース・グループを作成します。
構文
crsctl add resourcegroup group_name –type group_type
[[-file file_path] | [-attr "attribute_name=
attribute_value"]] [-f] [-i]
パラメータ
表E-18 crsctl add resourcegroupコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
group_name |
リソース・グループの名前を指定します。 |
–type group_type |
リソース・グループのグループ・タイプを指定します。 |
-file file_path | -attr "attribute_name=attribute_value[,...]" |
リソース・グループを定義する属性のファイルまたはリストを指定します。 リソース・グループを定義する属性名/値ペアが行区切りで記載されているテキスト・ファイルのパス名(絶対または相対)。
|
–f |
このパラメータを使用して、オンラインのリソース・グループを追加します。 |
–i |
|
crsctl check resourcegroup
指定されたグループのすべてのメンバー・リソースに対するチェック操作を開始します。
構文
crsctl check resourcegroup {group_name [...] | -w "filter"}
[-n server_name] [-k cid]
パラメータ
表E-19 crsctl check resourcegroupコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
group_name |
チェックするリソース・グループを(複数のリソース・グループの場合は空白区切りのリストで)指定します。 |
-w "filter" |
または、Oracle Clusterwareによってリソース・グループの照合に使用されるリソース・グループ・フィルタを、二重引用符( 関連項目: フィルタの使用の詳細は、「フィルタ」を参照してください。 |
-n server_name |
必要に応じて、チェックするリソース・グループが存在するサーバーの名前を指定できます。 |
-k cid |
必要に応じて、リソース・グループのカーディナリティIDを指定できます。このパラメータを指定すると、指定したカーディナリティのリソース・インスタンスがOracle Clusterwareによってチェックされます。 |
crsctl delete resourcegroup
1つ以上のリソース・グループをOracle Clusterwareから削除します。
構文
crsctl delete resourcegroup {"group_name [...]" | -w "filter"} [-f] [-i]
パラメータ
表E-20 crsctl delete resourcegroupコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
group_name |
削除対象の1つ以上のグループ名を指定します。複数のグループは空白で区切り、二重引用符( |
-w "filter" |
削除が評価されるリソースの数を制限するためにOracle Clusterwareによって使用されるリソース・フィルタを指定します。フィルタは二重引用符(
ノート: すべての演算子は空白で囲む必要があります。 関連項目: 演算子の詳細は、「フィルタ」を参照してください。 |
-f |
このパラメータを使用して、オンラインのリソース・グループを削除します。 |
-i |
|
使用上のノート
-
グループ名(1つまたは複数)またはリソース・フィルタを指定する必要があります。
-
リソース・グループは、他のリソース・グループがそのリソース・グループに依存していない場合にのみ削除できます。
crsctl eval add resourcegroup
構文
crsctl eval add resourcegroup group_name -type group_type [-file file_path
| -attr "attribute_name=attribute_value[,...]"] [-f]
パラメータ
表E-21 crsctl eval add resourcegroupコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
group_name |
リソース・グループの名前を指定します。 |
-type group_type |
リソース・グループのグループ・タイプを指定します。 |
-file file_path | -attr "attribute_name=attribute_value[,...]" |
リソース・グループを定義する属性のファイルまたはリストを指定します。 リソース・グループを定義する属性名/値ペアが行区切りで記載されているテキスト・ファイルのパス名(絶対または相対)。
|
–f |
このパラメータを使用して、オンラインのリソース・グループを追加します。 |
crsctl eval fail resourcegroup
構文
crsctl eval fail resourcegroup {group_name | -w filter} [-n server]
[-env "attr=val[,...]"]
パラメータ
表E-22 crsctl eval fail resourcegroupコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
group_name |
評価するリソース・グループの名前を指定します。 |
-w filter |
特定のリソース・グループを指定するかわりに、CRSCTLによってリソース・グループの照合に使用されるリソース・グループ・フィルタを、二重引用符( 関連項目: フィルタの詳細は、「フィルタ」を参照してください。 |
-n server |
必要に応じて、評価するリソース・グループが存在するサーバーの名前を指定できます。 |
-env "attr=val[,...]" |
必要に応じて、 |
crsctl eval relocate resourcegroup
構文
crsctl eval relocate resourcegroup {group_name | -all} -s server | -w filter}
{-n server} [-f]
パラメータ
表E-23 crsctl eval relocate resourcegroupコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
group_name |
評価対象のリソース・グループの名前を指定します。 |
-all |
特定のリソース・グループを指定するかわりに、このパラメータを使用してすべてのリソース・グループの再配置を評価できます。 |
-s server |
再配置するリソース・グループが存在するソース・サーバーの名前を指定します。このパラメータは必須です。 |
-w filter |
特定のリソース・グループを指定するかわりに、CRSCTLによってリソース・グループの照合に使用されるリソース・グループ・フィルタを、二重引用符( 関連項目: フィルタの詳細は、「フィルタ」を参照してください。 |
-n server |
リソース・グループの再配置先サーバーの名前を指定します。このパラメータは必須です。 |
–f |
このパラメータを使用して、強制オプションを指定した場合の操作を評価します。 |
crsctl eval start resourcegroup
構文
crsctl eval start resourcegroup {group_name | -w filter} [-n server] [-f]
パラメータ
表E-24 crsctl eval start resourcegroupコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
group_name |
評価するリソース・グループを(複数のリソース・グループの場合は空白区切りのリストで)指定します。このパラメータは必須です。 |
-w filter |
または、CRSCTLによってリソース・グループの照合に使用されるリソース・グループ・フィルタを、二重引用符( 関連項目: フィルタの詳細は、「フィルタ」を参照してください。 |
-n server |
評価するリソース・グループが存在するサーバーの名前を指定します。 |
–f |
起動対象のリソース・グループ内のいずれかのリソースでサーバーに対するhard起動依存性が定義されている場合、 |
crsctl eval stop resourcegroup
構文
crsctl eval stop resourcegroup {group_name | -w filter} [-f]
パラメータ
表E-25 crsctl eval stop resourcegroupコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
group_name |
停止するリソース・グループを(複数のリソース・グループの場合は空白区切りのリストで)指定します。 |
-w "filter" |
リソース・グループを指定するかわりに、CRSCTLによってリソース・グループの照合に使用されるリソース・グループ・フィルタを、二重引用符( 関連項目: フィルタの使用の詳細は、「フィルタ」を参照してください。 |
–f |
リソース・グループ内の停止対象のいずれかのリソースが別のサーバーで実行中で、そのサーバーに対するhard停止依存性が定義されている場合、 |
crsctl export resourcegroup
リソース・グループおよびそのメンバー・リソースの詳細な情報および属性をスクリプト・ファイルにエクスポートします。
また、このコマンドは、リソース・グループ・タイプおよびメンバー・リソース・タイプの構成情報をエクスポートします。別のクラスタでスクリプト・ファイルを実行して、リソース・グループ構成をインポートできます。
構文
crsctl export resourcegroup [group_name [...]] –file file_name
パラメータ
表E-26 crsctl export resourceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
group_name |
エクスポートするリソース・グループを(複数のリソース・グループの場合は空白区切りのリストで)指定します。 |
–file file_name |
グループをインポートするために実行する出力スクリプト・ファイルの名前を指定します。 |
crsctl modify resourcegroup
リソース・グループを変更して、属性を追加するか、既存の属性の値を更新します。
構文
crsctl modify resourcegroup group_name -attr "attribute_name=
attribute_value"} [-i] [-f] [-delete]
パラメータ
表E-27 crsctl modify resourcegroupコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
group_name |
変更するリソース・グループの名前を指定します。 |
-attr "attribute_name= attribute_value" |
変更するリソース・グループの属性を次の2つの異なる方法で指定できます。
|
–i |
|
–f |
|
–delete |
|
使用上のノート
リソース・グループの名前を変更し、既存の属性を追加または変更できます。
crsctl relocate resourcegroup
オンライン・リソース・グループをソース・サーバーからターゲット・サーバーに再配置します。
このコマンドは、ソース・サーバー上の指定したリソース・グループをまず停止し、次にターゲット・サーバー上でそれらのグループを起動します。
構文
crsctl relocate resourcegroup {group_name [...] [-k cid] | -all | -w "filter"}
[-env "attr=val[,...]"] [-f] [-i]
パラメータ
表E-28 crsctl relocate resourcegroupコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
group_name |
再配置するリソース・グループを(複数のリソース・グループの場合は空白区切りのリストで)指定します。 |
-k cid |
必要に応じて、リソース・グループのカーディナリティIDを指定できます。このパラメータを指定すると、指定したカーディナリティのリソース・インスタンスがCRSCTLによって再配置されます。 |
-all |
ソース・サーバー上のすべてのリソース・グループを再配置するには、このパラメータを指定します。 |
-w "filter" |
CRSCTLによってリソースの照合に使用されるリソース・グループ・フィルタを、二重引用符( 関連項目: フィルタの詳細は、「フィルタ」を参照してください。 |
-s source_server_name |
再配置するリソース・グループが存在するソース・サーバーの名前を指定します。このパラメータは必須です。 |
-n target_server_name |
必要に応じて、リソース・グループの再配置先サーバーの名前を指定できます。ターゲット・サーバーを指定しない場合、CRSCTLによって、各リソース・グループの属性プロファイルに従い、最適なサーバーにリソース・グループが再配置されます。 |
-env "attr=val[,...]" |
必要に応じて、 |
–f |
このオプションを指定すると、指定したリソース・グループの再配置が強制されます。 |
–i |
|
例
node1
で実行中のすべてのリソース・グループをnode2
に再配置するには、次のコマンドを実行します。
$ crsctl relocate resourcegroup resGrp1 -s node1 -n node2
crsctl restart resourcegroup
リソース・グループが現在存在するサーバー上で、それらのグループを再起動します。
構文
crsctl restart resourcegroup {group_name [...] | -w "filter"} [-k cid]
[-env "env1=val1,env2=val2,..."] [-f] [-i]
パラメータ
表E-29 crsctl restart resourcegroupコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
group_name |
再起動するリソース・グループを(複数のリソース・グループの場合は空白区切りのリストで)指定します。 |
-w "filter" |
Oracle Clusterwareによってリソース・グループの照合に使用されるリソース・グループ・フィルタを、二重引用符( 関連項目: フィルタの詳細は、「フィルタ」を参照してください。 |
-k cid |
リソース・グループのカーディナリティIDを指定します。このパラメータを指定すると、指定したカーディナリティのリソース・インスタンスがOracle Clusterwareによって再起動されます。 |
-env "env1=val1,env2=val2,..." |
必要に応じて、 |
–f |
再起動するリソース・グループが存在するサーバー上でリソースが実行中で、別のリソースに対するhard起動依存性がそのサーバーに定義されている場合、 |
–i |
|
例
次のコマンドは、リソース・グループresGrp1
を再起動します。
$ crsctl restart resourcegroup resGrp1
crsctl start resourcegroup
特定または事前構成済のサーバーやサーバー・プール上の1つ以上のリソース・グループを起動します。
CRSCTLは、hardまたはweak起動依存性が定義されているリソース・グループ、およびそのグループのすべての有効なメンバー・リソースを起動します。このコマンドは、CRSCTLが起動した各リソースおよびリソース・グループの進捗メッセージをレポートします。
構文
crsctl start resourcegroup {group_name [...] | -w "filter"] | -all}
[-n server_name | -s server_pool] [-k cid] [-env "attr=val[,..."]]
[-f] [-i] [-l]
パラメータ
表E-30 crsctl start resourcegroupコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
group_name |
起動するリソース・グループを(複数のリソース・グループの場合は空白区切りのリストで)指定します。 |
-w "filter" |
CRSCTLによってリソースの照合に使用されるリソース・グループ・フィルタを、二重引用符( 関連項目: フィルタの詳細は、「フィルタ」を参照してください。 |
-all |
クラスタ上のすべてのリソース・グループを起動するには、このパラメータを指定します。 |
-n server_name |
起動するリソース・グループが存在するサーバーの名前を指定します。サーバーを指定しない場合、CRSCTLによって、各リソースの属性プロファイルに従い、最適なサーバー上のリソースが起動されます。 |
-s server_pool |
起動するリソース・グループが存在する1つのサーバー・プール名または空白区切りのサーバー・プールのリストを指定します。 |
-k cid |
リソース・グループのカーディナリティIDを指定します。このパラメータを指定すると、指定したカーディナリティのリソース・インスタンスがCRSCTLによって起動されます。 |
-env "attr=val[,...]" |
必要に応じて、 |
–f |
起動対象のリソース・グループ内のいずれかのリソースでサーバーに対するhard起動依存性が定義されている場合、 |
–i |
|
–l |
startコマンドが失敗した場合は、 |
例
サーバー・プールのリソース・グループを起動するには、次のコマンドを実行します。
$ crsctl start resourcegroup rg1 -s pool1
crsctl status resourcegroup
リソース・グループの状態を表示します。
構文
crsctl status resourcegroup [group_name [...] | -w "filter"]
[-p [-attr "attribute_name=attribute_value" [-noname]] | -v [-attr
"attribute_name=attribute_value"] [-noname]]] | [-f] [-l] [-g] | [[-k cid |
-n server_name] [-e [-p | -v]]] [-s -k cid] | -noauto]]
パラメータ
表E-31 crsctl status resourcegroupコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
group_name |
問い合せるリソース・グループを(複数のリソース・グループの場合は空白区切りのリストで)指定します。リソース・グループ名またはフィルタを指定しない場合、CRSCTLによって、すべてのリソース・グループのステータスが表示されます。 |
-w "filter" |
Oracle Clusterwareによってリソース・グループの照合に使用されるリソース・グループ・フィルタを、二重引用符( 関連項目: フィルタの詳細は、「フィルタ」を参照してください。 |
-p -attr "attribute_name=attribute_value" [-noname] |
|
-v [-attr "attribute_name=attribute_value"] [-noname]] |
必要に応じて、このパラメータを指定して、特定のリソース・グループのすべてのメンバー・リソースのステータスを表示できます。 |
–f |
必要に応じて、このパラメータを指定して、リソース・グループのすべての構成を表示できます。 |
-l |
|
-g |
|
-k cid |
リソース・グループのカーディナリティIDを指定します。このパラメータを指定すると、指定したカーディナリティのリソース・グループのステータスがCRSCTLによって表示されます。 |
-n server_name |
|
–e |
必要に応じて、このパラメータを指定して、automaticリソース・グループを除外できます。デフォルトでは、すべてのリソース・グループのステータスが表示されます。 |
-p | -v |
|
-s -k cid |
|
-noauto |
例
次のコマンドは、node1
に存在するリソース・グループrg1
のステータスを示します。
$ crsctl status resourcegroup rg1 -n node1
crsctl stop resourcegroup
オプションで指定した事前構成済のサーバーやサーバー・プール上の1つ以上のリソース・グループを停止します。
CRSCTLによって、リソース・グループのすべてのメンバー・リソースが停止されます。停止対象のリソース・グループに対する停止依存性が、別のリソース・グループで定義されている場合は、-f
を使用する必要があります。
構文
crsctl stop resourcegroup {group_name [...] | -w "filter"] | -all}
[-n server_name | -s server_pool] [-k cid] [-env "attr=val[,...]"]
[-f] [-i] [-l]
パラメータ
表E-32 crsctl stop resourcegroupコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
group_name |
|
-w "filter" |
リソース・グループ名を指定したり 関連項目: フィルタの使用の詳細は、「フィルタ」を参照してください。 |
-all |
リソース名を指定したり |
-n server_name |
停止するリソース・グループが存在するサーバーの名前を指定します。サーバーを指定しない場合、CRSCTLによって、各リソースの属性プロファイルに従い、最適なサーバー上のリソースが停止されます。 |
-s server_pool |
停止するリソース・グループが存在する1つのサーバー・プール名または空白区切りのサーバー・プールのリストを指定します。 |
-k cid |
リソース・グループのカーディナリティIDを指定します。このパラメータを指定すると、指定したカーディナリティのリソース・インスタンスがOracle Clusterwareによって停止されます。 |
-env "attr=val[,...]" |
必要に応じて、 |
–f |
リソース・グループ内の停止対象のいずれかのリソースが別のサーバーで実行中で、そのサーバーに対するhard停止依存性が定義されている場合、 |
–i |
|
–l |
stopコマンドが失敗した場合にリソース・グループが元の状態に保たれるようにするには、 |
例
次のコマンドは、リソース・グループrg1
を停止します。
$ crsctl stop resourcegroup rg1
crsctl add resourcegrouptype
新しいリソース・グループ・タイプをOracle Clusterwareに登録します。
複数のリソースで構成されるアプリケーションでは、リソース・グループ・タイプを定義して、個々のIDを取得し、新しいグループレベルの属性も作成することをお薦めします。
構文
crsctl add resourcegrouptype group_type_name –basetype base_group_type
{-file file_path | -attr "attribute_name=attribute_value"} [-i]
パラメータ
表E-33 crsctl add resourcegrouptypeコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
group_type_name |
リソース・グループ・タイプの名前を指定します。 |
–basetype base_group_type |
リソース・グループ・タイプのベース・グループ・タイプを指定します。 |
-file file_path | -attr "attribute_name=attribute_value" |
リソース・グループ・タイプを定義する属性のファイルまたはリストを指定する必要があります。 リソース・グループ・タイプを定義する属性名/値ペアが行区切りで記載されているテキスト・ファイルのパス名(絶対または相対)。
|
-i |
|
crsctl delete resourcegrouptype
1つ以上のリソース・グループ・タイプをOracle Clusterwareから削除します。
構文
crsctl delete resourcegrouptype {"group_type_name [...]" | -w "filter" [-i]
パラメータ
表E-34 crsctl delete resourcegrouptypeコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
group_type_name |
削除対象の1つ以上のグループ・タイプ名を指定します。複数のグループ・タイプは空白で区切り、二重引用符( |
-w "filter" |
削除が評価されるリソースの数を制限するためにOracle Clusterwareによって使用されるリソース・フィルタを指定します。フィルタは二重引用符(
ノート: すべての演算子は空白で囲む必要があります。 関連項目: 演算子の詳細は、「フィルタ」を参照してください。 |
-i |
|
crsctl modify resourcegrouptype
リソース・グループ・タイプを変更して、属性を追加するか、既存の属性の値を更新します。
構文
crsctl modify resourcegrouptype group_type_name -attr "attribute_name=attribute_value"
使用上のノート
リソース・グループ・タイプの名前を変更し、既存の属性を追加または変更できます。
crsctl get tracefileopts
構文
crsctl get tracefileopts module_name
使用上のノート
トレース情報を取得するモジュールを次の中から1つ指定します。
mdns
: マルチキャスト・ドメイン・ネーム・サーバーgpnp
: グリッド・プラグ・アンド・プレイ・サービスcss
: クラスタ同期サービスcrf
: クラスタ状態モニターcrs
: クラスタ・レディ・サービスctss
: クラスタ時刻同期化サービスevm
: Event Managergipc
: グリッド・プロセス間通信
crsctl set tracefileopts
構文
crsctl set tracefileopts module_name [-filesize file_size[K|k|M|m|G|g]]
[-numsegments number_of_segments]
パラメータ
表E-35 crsctl set tracefileoptsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
module_name |
トレース情報を設定するための次のモジュールをどれか1つ指定します。
|
-filesize file_size |
単一トレース・ファイルのサイズをKB単位( |
-numsegments number_of_segments |
Oracle Clusterwareでトレース・ファイルをローテーションするために、より古いファイルをいくつ保存するかを指定します。 |
crsctl add type
構文
crsctl add type type_name -basetype base_type_name {-attr "ATTRIBUTE=attribute_name
| -file file_path,TYPE={string | int} [,DEFAULT_VALUE=default_value][,FLAGS=typeFlags"} [-i]
パラメータ
表E-36 crsctl add typeコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
type_name |
リソース・タイプの名前を、 |
-basetype base_type_name |
ベースになる既存のタイプの名前。作成するリソース・タイプのベースになるリソース・タイプは、 |
-attr "ATTRIBUTE=attribute_name |
複数の
前述の例では、2つのタイプ属性( |
-file file_path |
リソース・タイプを定義するリソース・タイプのキーワード/値ペアが行区切りで記載されているテキスト・ファイルのパス名(絶対または相対)。ファイルの内容の例は、次のとおりです。
ノート: キーワードは、 前述の例では、2つのタイプ属性( ノート: すべての演算子は空白で囲む必要があります。 関連項目: 演算子の詳細は、「フィルタ」を参照してください。 |
–i |
|
関連項目:
リソース・タイプの詳細は、「Oracleクラスタウェアのリソース・タイプ」を参照してください。
使用上のノート
-
type_name
パラメータおよびbase_type_name
パラメータのどちらも必須です。 -
タイプ情報を含むファイルを指定するか、またはコマンドラインにタイプ情報を指定することができます。
-
oraで始まる名前を持つリソース・タイプはOracleリソース・タイプであるため、これらのリソース・タイプにはこのコマンドを使用しないでください。
-
ベースとなるタイプに対する読取り権限が必要です。
例
demoActionScript
のリソース・タイプを作成するには、次のコマンドを実行します。# crsctl add type test_type1 -basetype cluster_resource -attr
"ATTRIBUTE=FOO,TYPE=integer,DEFAULT_VALUE=0"
crsctl delete type
構文
crsctl delete type type_name [-i]
使用上のノート
-
type_name
パラメータは必須です。複数のタイプを空白で区切って指定できます。 -
-i
を指定すると、Oracle Clusterwareでリクエストをすぐに処理できない場合にコマンドが失敗します。 -
oraで始まる名前を持つリソース・タイプはOracleリソース・タイプであるため、これらのリソース・タイプにはこのコマンドを使用しないでください。
例
$ crsctl delete type test_type1 test_type2
crsctl getperm type
構文
crsctl getperm type resource_type [-u user_name] | [-g group_name]
パラメータ
表E-37 crsctl getperm typeコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
resource_type |
権限を取得するリソース・タイプを指定します。 |
-u user_name |
|
-g group_name |
|
使用上のノート
-
resource_type
パラメータは必須です。 -
oraで始まる名前を持つリソース・タイプはOracleリソース・タイプであるため、これらのリソース・タイプにはこのコマンドを使用しないでください。
関連項目:
リソース・タイプの詳細は、「Oracleクラスタウェアのリソース・タイプ」を参照してください。
例
$ crsctl getperm type app.appvip.type
Name: app.appvip.type
owner:root:rwx,pgrp:oinstall:rwx,other::r--
crsctl modify type
構文
crsctl modify type type_name -attr "ATTRIBUTE=attribute_name,TYPE={string | int}
[,DEFAULT_VALUE=default_value [,FLAGS=[READONLY][| REQUIRED]]" [-i] [-f]]
パラメータ
表E-38 crsctl modify typeコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
type_name |
変更するリソース・タイプの名前を指定します。複数のリソース・タイプの名前は変更できません。 |
–attr |
次のリソース・タイプ・キーワードを変更できます。
ノート: 関連項目: これらのキーワードの詳細は、 |
–i |
|
使用上のノート
-
type_name
パラメータは必須です。 -
oraで始まる名前を持つリソース・タイプはOracleリソース・タイプであるため、これらのリソース・タイプにはこのコマンドを使用しないでください。
関連項目:
リソース・タイプの詳細は、「Oracleクラスタウェアのリソース・タイプ」を参照してください。
例
FOO
およびBAR
)を変更します。$ crsctl modify type myType.type -attr "ATTRIBUTE=FOO,DEFAULT_VALUE=0
ATTRIBUTE=BAR,DEFAULT_VALUE=baz"
crsctl setperm type
構文
crsctl setperm type resource_type_name {-u acl_string | -x acl_string |
-o user_name | -g group_name}
パラメータ
表E-39 crsctl setperm typeコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
resource_type_name |
権限を設定するリソース・タイプの名前を指定します。 |
-u | -x | -o | -g |
リソース・タイプには次のパラメータのうち1つのみを指定できます。
ユーザー、グループ、他のACL文字列は次のように指定します。 user:user_name[:readPermwritePermexecPerm] | group:group_name[:readPermwritePermexecPerm] | other[::readPermwritePermexecPerm]
|
使用上のノート
-
resource_type_name
パラメータは必須です。 -
権限を設定するには、指定したリソースに対する読取りおよび書込み権限が必要です。
-
oraで始まる名前を持つリソース・タイプはOracleリソース・タイプであるため、これらのリソース・タイプにはこのコマンドを使用しないでください。
例
$ crsctl setperm type resType -u user:scott:rwx
crsctl status type
構文
crsctl status type [resource_type_name [...] | -w "filter"] [-g] [-p] [-f] [-r]
パラメータ
表E-40 crsctl status typeコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
resource_type_name [...] | -w "filter" |
ステータスのチェック対象である1つ以上のリソース・タイプ名を空白区切りで指定します。 または、CRSCTLによってリソース・タイプの照合に使用されるリソース・タイプ・フィルタを、二重引用符( 関連項目: 「フィルタ」を参照してください。 |
[-g] [-p] [-f] [-r] |
CRSCTLで特定のリソース・タイプのステータスをチェックする場合のオプションとして、次のパラメータを指定できます。
|
使用上のノート
resource_type_name
パラメータまたはフィルタは必須です。
例
crsctl status type
コマンドでは次のような出力が戻されます。
$ crsctl status type ora.network.type
TYPE_NAME=ora.network.type
BASE_TYPE=ora.local_resource.type
Oracle RAC環境のCRSCTLコマンド
次のコマンドは、Oracle RAC環境でのみ使用できます。
この項に示すコマンドは、次のもので構成されるOracle RAC環境のOracle Clusterwareスタックを管理します。
-
Oracle Clusterware、メンバー・ノードおよびサーバー・プール
-
Oracle ASM(インストールされている場合)
-
クラスタ同期サービス
-
クラスタ時刻同期化サービス
crsctl request action
構文
crsctl request action action_name {-r resource_name [...] | -w "filter"}
[-env "env1=val1,env2=val2,..."] [-i]
パラメータ
表E-41 crsctl request actionコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
action_name |
実行するアクションの名前を指定します。特定のリソースでサポートされているアクションは、そのリソースの |
-r resource_name [...] |
特定のリソースを指定します。複数のリソース名は空白で区切る必要があります。 |
-w "filter" |
リソース名を指定するかわりに、Oracle Clusterwareによってアクションが実行されるリソースの数を制限するために使用されるリソース・フィルタを指定できます。次にリソース・フィルタの例を示します。
関連項目: 「フィルタ」を参照してください。 |
-env "env1=val1,env2=val2,..." |
必要に応じて、 |
–i |
|
使用上のノート
action_name
はサポートされたアクションで、エージェントおよびACTIONS
リソース属性の両方で定義されます。ユーザーには、このアクションを実行する権限が付与されている必要があります。権限は、ACTIONS
リソース属性で設定できます。
例
$ crsctl request action action1 -r res1
crsctl add category
構文
crsctl add category category_name [-attr "attr_name=attr_value
[,attr_name=attr_value[,...]]"] [-i]
パラメータ
表E-42 crsctl add categoryコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
category_name |
追加するサーバー・カテゴリの名前を指定します。 |
-attr "attr_name=attr_value[,...]" |
前に ノート:
関連項目: |
–i |
|
使用上のノート
''
)で囲む必要があります。たとえば:"START_DEPENDENCIES='hard(res1,res2,res3)'"
例
$ crsctl add category cat1 -attr "EXPRESSION='(CPU_COUNT > 2) AND (MEMORY_SIZE > 2048)'"
crsctl delete category
構文
crsctl delete category category_name [category_name [...]] [-i]
使用上のノート
-
削除するサーバー・カテゴリの名前または空白区切りのサーバー・カテゴリのリストを指定します。
-
-i
を指定すると、Oracle Clusterwareでリクエストをすぐに処理できない場合にコマンドが失敗します。
例
$ crsctl delete category blue_server -i
crsctl modify category
構文
crsctl modify category category_name [-attr "attr_name=attr_value
[,attr_name=attr_value[,...]]"] [-i] [-f]
パラメータ
表E-43 crsctl modify categoryコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
category_name |
変更するサーバー・カテゴリの名前を指定します。 |
-attr "attr_name=attr_value[,...]" |
前に ノート:
関連項目: |
–i |
|
–f |
操作を強制するには、このパラメータを使用します。 |
使用上のノート
''
)で囲む必要があります。たとえば:"START_DEPENDENCIESs=s'hard(res1,res2,res3)'"
例
$ crsctl modify category blue_server -attr "EXPRESSION=(LOCATION=hub)"
crsctl status category
構文
crsctl status category {category_name [category_name [...]] | [-w "filter" |
-server server_name]}
パラメータ
表E-44 crsctl status categoryコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
category_name [...] |
ステータスを取得するサーバー・カテゴリの名前またはサーバー・カテゴリの空白区切りリストを指定します。 |
-w "filter" |
または、前に 関連項目: 「フィルタ」を参照してください。 |
-server server_name |
または、特定のサーバーを指定して、そのサーバーに一致するすべてのカテゴリを表示できます。 |
例
$ crsctl stat category -w "ACTIVE_CSS_ROLE = hub"
NAME=my_category_i
ACL=owner:scott:rwx,pgrp:svrtech:rwx,other::r--
ACTIVE_CSS_ROLE = hub
EXPRESSION=(CPU_COUNT > 3)
$ crsctl stat category -server node1
NAME=my_category
ACL=owner:scott:rwx,pgrp:svrtech:rwx,other::r--
ACTIVE_CSS_ROLE = hub
EXPRESSION=
ASM
を含むすべてのリソースを出力するには:$ crsctl stat res -w "NAME co asm" -t
--------------------------------------------------------------------------------
Name Target State Server State details
--------------------------------------------------------------------------------
Cluster Resources
--------------------------------------------------------------------------------
ora.asm(ora.asmgroup)
1 ONLINE ONLINE stbm000042-vm1 Started,STABLE
2 ONLINE ONLINE stbm000042-vm2 Started,STABLE
3 ONLINE ONLINE stbm000042-vm3 Started,STABLE
ora.asmnet1.asmnetwork(ora.asmgroup)
1 ONLINE ONLINE stbm000042-vm1 STABLE
2 ONLINE ONLINE stbm000042-vm2 STABLE
3 ONLINE ONLINE stbm000042-vm3 STABLE
--------------------------------------------------------------------------------
db
を含むすべてのリソースを出力するには:$ crsctl stat res -w "NAME co db" -t
--------------------------------------------------------------------------------
Name Target State Server State details
--------------------------------------------------------------------------------
Cluster Resources
--------------------------------------------------------------------------------
ora.cdb19.db
1 ONLINE ONLINE stbm000042-vm1 Open,HOME=/u01/app/oracle/product/19c/dbhome,STABLE
2 ONLINE ONLINE stbm000042-vm2 Open,HOME=/u01/app/oracle/product/19c/dbhome,STABLE
3 ONLINE ONLINE stbm000042-vm3 Open,HOME=/u01/app/oracle/product/19c/dbhome,STABLE
4 ONLINE ONLINE stbm000042-vm4 Open,HOME=/u01/app/oracle/product/19c/dbhome,STABLE
--------------------------------------------------------------------------------
db
を含み、その状態がONLINE
であるすべてのリソースを出力するには:crsctl stat res -w "(NAME en db) AND (STATE = ONLINE)" -t
--------------------------------------------------------------------------------
Name Target State Server State details
--------------------------------------------------------------------------------
Cluster Resources
--------------------------------------------------------------------------------
ora.cdb19.db
1 ONLINE ONLINE stbm000042-vm1 Open,HOME=/u01/app/oracle/product/19c/dbhome,STABLE
2 ONLINE ONLINE stbm000042-vm2 Open,HOME=/u01/app/oracle/product/19c/dbhome,STABLE
3 ONLINE ONLINE stbm000042-vm3 Open,HOME=/u01/app/oracle/product/19c/dbhome,STABLE
4 ONLINE ONLINE stbm000042-vm4 Open,HOME=/u01/app/oracle/product/19c/dbhome,STABLE
crsctl check cluster
構文
crsctl check cluster [-all | [-n server_name [...]]
使用上のノート
-
-all
パラメータを使用してクラスタ内のすべてのノードでOracle Clusterwareスタックのステータスをチェックするか、1つ以上のノードを空白区切りで指定できます。どちらのパラメータも指定しない場合、Oracle Clusterwareはローカル・サーバーのOracle Clusterwareスタックのステータスをチェックします。 -
クラスタ内の任意のノードでこのクラスタ対応コマンドを使用できます。
例
crsctl check cluster
コマンドでは次のような出力が戻されます。$ crsctl check cluster -all
*****************************************************************
node1:
CRS-4537: Cluster Ready Services is online
CRS-4529: Cluster Synchronization Services is online
CRS-4533: Event Manager is online
*****************************************************************
node2:
CRS-4537: Cluster Ready Services is online
CRS-4529: Cluster Synchronization Services is online
CRS-4533: Event Manager is online
*****************************************************************
crsctl start cluster
構文
crsctl start cluster [[-all] | [-n server [...]] | -hub | -w "filter"]
パラメータ
表E-45 crsctl start clusterコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-all |
クラスタ内のすべてのサーバーでOracle Clusterwareスタックを起動するには、このパラメータを使用します。 |
-n server [...] |
必要に応じて、クラスタ内の指定した1つ以上のサーバー(複数のサーバー名は空白で区切る)を指定するか、または |
-hub |
必要に応じて、 |
-w "filter" |
必要に応じて、このパラメータを使用して、 関連項目: フィルタの詳細は、「フィルタ」を参照してください。 |
crsctl stop cluster
クラスタ内の任意のノードでコマンドを実行するときに、クラスタ内のすべてのサーバー上または特定のサーバー上のOracle Clusterwareスタックを停止します。
構文
crsctl stop cluster [[-all] | [-n server [...]] | -hub | -w "filter"] [-f]
パラメータ
表E-46 crsctl stop clusterコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-all |
クラスタ内のすべてのサーバーでOracle Clusterwareスタックを起動するには、このパラメータを使用します。 |
-n server [...] |
必要に応じて、クラスタ内の指定した1つ以上のサーバー(複数のサーバー名は空白で区切る)を指定するか、または |
-hub |
必要に応じて、 |
-w "filter" |
必要に応じて、このパラメータを使用して、 関連項目: フィルタの詳細は、「フィルタ」を参照してください。 |
使用上のノート
- このコマンドは、
root
で実行する必要があります。 -
-all
を指定しない場合、または空白区切りの1つ以上のサーバー名を指定しない場合、Oracle Clusterwareによってローカル・サーバーのOracle Clusterwareスタックが停止されます。 -
クラスタ内の任意のノードでこのクラスタ対応コマンドを使用できます。
-
このコマンドでは、Oracle Clusterwareスタックの停止試行中、Oracle Clusterwareによって管理されるリソースの正常な停止が試行されます。
Oracle Clusterwareによって管理される任意のリソースが、
crsctl stop cluster
コマンドの実行後も実行されている場合、コマンドは失敗します。すべてのリソースを無条件で停止し、Oracle Clusterwareスタックを停止するには、-f
パラメータを使用します。 -
すべてのノードまたはリストされたノードでOracle Clusterwareを停止する場合は、
crsctl stop cluster
コマンドを使用しますが、これは、このコマンドを使用すると、Oracle Clusterwareスタックが特定のサーバーで停止される前に特定のリソースがクラスタ内の他のサーバーに再配置されないためです。1つ以上のノードでOracle高可用性サービスを停止する必要がある場合は、crsctl stop cluster
コマンドが完了するまで待機してから、必要に応じて、特定のノードでcrsctl stop crs
コマンドを実行します。
例
特定のサーバー上のOracle Clusterwareスタックを停止するには、次のコマンドを実行します。
# crsctl stop cluster -n node1
crsctl get cluster configuration
構文
crsctl get cluster configuration
使用上のノート
このコマンドにパラメータはありません。
crsctl set cluster disabledtlsciphersuite
構文
crsctl set cluster disabledtlsciphersuite add | delete cipher_suite_name
使用上のノート
add
またはdelete
動詞を使用して必要な操作を実行し、追加または削除する暗号スイートの名前を指定します。
crsctl get cluster extended
クラスタが拡張クラスタであるかどうかを判別します。
構文
crsctl get cluster extended
使用上のノート
このコマンドにパラメータはありません。
例
このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ crsctl get cluster extended
CRS-XXXX: The cluster is 'EXTENDED'
$ crsctl get cluster extended
CRS-XXXX: The cluster is 'NOT EXTENDED'
crsctl get cluster hubsize
構文
crsctl get cluster hubsize
例
CRS-4950: Current hubsize parameter value is 32
crsctl set cluster hubsize
構文
crsctl set cluster hubsize
例
$ crsctl set cluster hubsize 32
crsctl get cluster mode
構文
crsctl get cluster mode [config | status]
使用上のノート
-
クラスタが構成されているモードを取得するには、
config
オプションを指定します。 -
クラスタの現在のステータスを取得するには、
status
オプションを指定します。
crsctl set cluster mode
構文
crsctl set cluster mode flex
使用上のノート
このコマンドはflex
パラメータのみを取り、これは必須です。
crsctl add cluster site
拡張クラスタにサイトを追加するには、crsctl add cluster site
コマンドを使用します。
構文
$ crsctl add cluster site site_name [-guid site_guid]
使用上のノート
-
追加するサイトの名前を指定する必要があります。必要に応じて、サイトのGUIDを指定できます。
-
拡張クラスタには最大5つのサイトを含めることができます。
-
拡張されていないクラスタでこのコマンドを実行することはできません。
例
次のコマンド例では、SiteA
というサイトを拡張クラスタに追加します。
$ crsctl add cluster site SiteA
crsctl delete cluster site
拡張クラスタから特定のサイトを削除するには、crsctl delete cluster site
コマンドを使用します。
構文
$ crsctl delete cluster site site_name
使用上のノート
-
削除するサイトの名前を指定する必要があります。
-
拡張されていないクラスタでこのコマンドを実行することはできません。
-
ノードやディスクを含むサイトは削除できません。サイトを削除する前に、ノードおよびディスクを削除する必要があります。
例
次のコマンドは、SiteA
というサイトを拡張クラスタから削除します。
$ crsctl delete cluster site SiteA
crsctl modify cluster site
拡張クラスタ内のサイトの構成を変更します。
構文
crsctl modify cluster site site_name {–n node1, node2, ... | -s {rejuvenate | quarantine} | [-local]}
パラメータ
表E-47 crsctl modify cluster siteコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
site_name |
変更するサイトの名前を指定します。 |
–n node1, node2, ... |
Oracle Cluster Registry (OCR)でグローバル変更を実行する場合、および変更内容をすべてのノード上のOracle Local Registry (OLR)にもプッシュする場合は、このパラメータを指定します。 |
-s {rejuvenate | quarantine} |
サイトの状態を指定します。
|
-local |
必要に応じて、このパラメータを指定して、ローカル・ノード上のOracle Local Registryにのみ変更を加えることができます。OCRを使用できない場合や、グローバル変更が実行されて停止した場合のユーザーのために、オラクル社では、このことを実行できる特定のスクリプト用に、コマンドを提供しています。 |
例
次のコマンド例では、node11
というノードをSiteAに追加します。
$ crsctl modify cluster site SiteA –n node1, node2,node11
crsctl query cluster site
拡張クラスタ内のサイト情報を表示します。
構文
$ crsctl query cluster site {site_name | -all}
使用上のノート
-
名前で特定のサイトを指定したり、
-all
を使用して拡張クラスタ内のすべてのサイトの情報を取得できます。 -
このコマンドは、サイトの名前、サイトGUID、サイトの状態、およびサイトのコンポーネントを返します。
-
このコマンドを実行するには、Oracle Clusterware技術スタックがアクティブで、起動している必要があります。
-
拡張クラスタには最大5つのサイトを含めることができます。
例
このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ crsctl query cluster site –all
Site 'SiteA' identified by GUID '7b7b3bef4c1f5ff9ff8765bceb45433a' in state 'ONLINE' contains nodes 'node1,node2,node3', and disks 'disk1, disk2, disk3'.
Site 'SiteB' identified by GUID '23453bef4c1f5ff9ff8765bceb45433a' in state 'QUARANTINED' contains nodes 'node4, node5, node6', and disks 'disk4, disk5, disk6'.
Site 'SiteQ' identified by GUID '98763bef4c1f5ff9ff8765bceb45433a' in state 'ONLINE' contains no nodes and disk 'disk7'.
Site 'SiteD' identified by GUID '4abcd453c6bc6fc1ffd3a58849d5ba41' in state 'ONLINE' contains nodes 'cuj1234' and no disk.
crsctl get cluster tlsciphersuite
構文
crsctl get cluster tlsciphersuite [disabled|all]
使用上のノート
必要に応じて、disabled
を指定して使用できない暗号スイートのみをリストするか、all
を指定してすべての暗号スイートをリストできます。
crsctl get cluster type
クラスタがOracle Flex Clusterであるかアプリケーション・クラスタであるかを判別するには、crsctl get cluster type
コマンドを使用します。
構文
crsctl get cluster type
このコマンドは、flex
またはapplication
のいずれかのクラスタ・タイプを返します。
crsctl set cluster type
構文
crsctl Set cluster type flex | application
使用上のノート
設定するクラスタのタイプを選択するには、flex
またはapplication
を指定します。
crsctl get cpu equivalency
crsctl get cpu equivalency
コマンドは、CPU_EQUIVALENCY
サーバー構成属性の値を取得します。
構文
crsctl get cpu equivalency
例
このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ crsctl get cpu equivalency
CRS-4963: Current cpu equivalency parameter value is 1000
関連トピック
crsctl set cpu equivalency
crsctl set cpu equivalency
コマンドは、CPU_EQUIVALENCY
サーバー構成属性の値を設定します。
構文
crsctl set cpu equivalency number
使用上のノート
このコマンドは、CPU_EQUIVALENCY
サーバー構成属性を設定するための数値のみを取ります。
例
次の例では、CPU_EQUIVALENCY
サーバー構成属性の値を2000に設定します。
$ crsctl set cpu equivalency 2000
CRS-4416: Server attribute 'CPU_EQUIVALENCY' successfully changed.
Restart Oracle High Availability Services for new value to take effect.
関連トピック
crsctl check crs
構文
crsctl check crs
例
CRS-4638: Oracle High Availablity Services is online
CRS-4537: Cluster Ready Services is onlin
CRS-4529: Cluster Synchronization Services is online
CRS-4533: Event Manager is online
crsctl config crs
構文
crsctl config crs
例
CRS-4622: Oracle High Availability Services autostart is enabled.
crsctl disable crs
構文
crsctl disable crs
使用上のノート
-
このコマンドはローカル・サーバーにのみ影響します。
-
Oracle高可用性サービスの自動起動を無効にしている場合にOracle高可用性サービスを起動するには、
crsctl start crs
コマンドを使用する必要があります。
例
CRS-4621: Oracle High Availability Services autostart is disabled.
crsctl enable crs
構文
crsctl enable crs
使用上のノート
このコマンドはローカル・サーバーにのみ影響します。
例
CRS-4622: Oracle High Availability Services autostart is enabled.
crsctl start crs
構文
crsctl start crs [-excl [-nocrs] [-cssonly]] | [-wait | -waithas | -nowait] | [-noautostart]
パラメータ
表E-48 crsctl start crsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-excl [-nocrs] [-cssonly] |
次の2つのオプションを使用してOracle Clusterwareを排他モードで起動します。
|
-wait | -waithas | -nowait |
次のいずれかを選択します。
|
-noautostart |
OHASDのみを起動します。 |
使用上のノート
-
このコマンドは、
root
で実行する必要があります -
このコマンドによって起動されるのは、ローカル・サーバーのOracle高可用性サービスのみです。
例
# crsctl start crs
crsctl stop crs
構文
crsctl stop crs [-f]
使用上のノート
-
このコマンドは、
root
で実行する必要があります。 -
このコマンドでは、ローカル・サーバーのOracle高可用性サービスの停止試行中、Oracle Clusterwareによって管理されるリソースの正常な停止が試行されます。
Oracle Clusterwareによって管理される任意のリソースが、
crsctl stop crs
コマンドの実行後も実行されている場合、コマンドは失敗します。すべてのリソースを無条件で停止し、ローカル・サーバーのOracle高可用性サービスを停止するには、-f
パラメータを使用します。 -
すべてのノードまたはリストされたノードでOracle Clusterwareを停止する場合は、
crsctl stop cluster
コマンドを使用しますが、これは、このコマンドを使用すると、Oracle Clusterwareスタックが特定のサーバーで停止される前に特定のリソースがクラスタ内の他のサーバーに再配置されないためです。1つ以上のノードでOracle高可用性サービスを停止する必要がある場合は、crsctl stop cluster
コマンドが完了するまで待機してから、必要に応じて、特定のノードでcrsctl stop crs
コマンドを実行します。 -
Oracle Flex ASMが有効になっているOracle Clusterwareの標準クラスタ内で、Oracle ASMインスタンスがパラレルで実行されているすべてのノード上のOracle Clusterware技術スタックを停止しようとする場合は、その前に1つ以上のOracle ASMインスタンスを、Oracle ASMが実行されていない別のノードに再配置する必要があります。
-
CRSCTLでは、高可用性およびフェイルオーバー時間を改善するためにこのコマンドを実行する場合に、
shutdown abort
停止オプションを使用します。 -
crsctl stop crs
を実行する前に、SRVCTLを使用してデータベースをシャットダウンした場合は、Oracle Clusterwareが起動した後、リソースを再起動する必要があります。 -
Oracle Clusterware 11gリリース2(11.2.0.3)では、このコマンドをSolaris Sparc環境およびSolaris X64環境で実行すると、停止時およびその後の起動時にドライバはロードされたままになります。これは、Linux環境では発生しません。
例
ローカル・サーバーのOracle高可用性サービスを停止するには、次のコマンドを実行します。
# crsctl stop crs
crsctl query crs activeversion
ただし、ローリング・アップグレード時は、クラスタ全体でアップグレードが終了するまでアクティブなバージョンは表示されず、その時点まで、クラスタはアップグレード前のバージョンで動作します。また、ローリング・パッチ適用時は、クラスタ全体でパッチ適用が終了するまでアクティブなパッチ・レベルは表示されず、その時点まで、クラスタはアップグレード前のパッチ・レベルで動作します。
構文
crsctl query crs activeversion [-f]
使用上のノート
また、-f
パラメータを指定すると、このコマンドではクラスタ内の各構成済ノードのパッチ・レベルが出力されます。
例
Oracle Clusterware active version on the cluster is [12.2.0.1.0]. The cluster
upgrade state is [NORMAL]. The cluster active patch level is [456789126].
crsctl add crs administrator
クラスタ管理者のリストにユーザーを追加します。
構文
crsctl add crs administrator -u user_name [-f]
パラメータ
表E-49 crsctl add crs administratorコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-u user_name |
Oracle Clusterware管理権限の付与対象のユーザー名。 |
-f |
ユーザー名の妥当性チェックを無視するには、このパラメータを使用します。 |
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Clusterware 12c以降のリリースでは非推奨です。
-
このコマンドは、
root
またはクラスタ管理者として、またはWindowsシステムの場合、管理者として実行する必要があります。 -
デフォルトでは、
root
、Oracle Clusterwareをインストールしたユーザーおよび*
ワイルドカードが、Oracle Clusterware管理権限を持つユーザーのリストのメンバーです。ワイルドカードを削除し、Oracle Clusterwareのロール別管理を有効にするには、crsctl delete crs administrator
コマンドを実行します。
例
Oracle Clusterware管理者のリストにユーザーを追加するには、次のコマンドを実行します。
# crsctl add crs administrator -u scott
関連トピック
crsctl delete crs administrator
Oracle Clusterware管理者のリストからユーザーを削除します。
構文
crsctl delete crs administrator -u user_name [-f]
パラメータ
表E-50 crsctl delete crs administratorのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-u user_name |
削除対象のOracle Clusterware管理権限を持つユーザーの名前。 デフォルトでは、Oracle Clusterware管理権限を持つユーザーのリストは、Oracle Clusterwareをインストールしたユーザー、 |
-f |
ユーザー名の妥当性チェックを無視するには、このパラメータを使用します。 |
使用上のノート
-
user_name
パラメータは必須です。 -
このコマンドは、
root
またはクラスタ管理者として、またはWindowsシステムの場合、管理者として実行する必要があります。 -
ロール別管理を有効にするには、二重引用符(
""
)で囲まれた*
値を削除する必要があります。
crsctl query crs administrator
構文
crsctl query crs administrator
使用上のノート
ここで、コマンドに関する追加情報を追加します。
例
CRS Administrator List: scott
crsctl query crs autostart
構文
crsctl query crs autostart
例
'Autostart delay': 60
'Autostart servercount': 2
crsctl set crs autostart
自動起動遅延および最小サーバー数の基準を設定すると、この2つの条件のいずれかが満たされるまでOracle Clusterwareリソースの自動起動は遅延します。
構文
crsctl set crs autostart [delay delay_time] [servercount count]
パラメータ
表E-51 crsctl set crs autostartコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
delay delay_time |
Oracle Clusterwareの自動起動を遅らせる秒数を指定します。 |
servercount count |
Oracle Clusterwareの自動起動に必要なサーバーの最小数を指定します。 |
例
$ crsctl set crs autostart delay 60
$ crsctl set crs autostart servercount 2
$ crsctl set crs autostart delay 60 servercount 2
crsctl query crs releasepatch
パッチ・レベルは、コマンドを実行するローカル・ノードのみに対応します。このコマンドは、Oracle Clusterwareスタックが実行されていないときに実行できます。
構文
crsctl query crs releasepatch
例
Oracle Clusterware release patch level is [3180840333] and the complete list of
patches is [13559647] on the local node.
crsctl query crs releaseversion
構文
crsctl query crs releaseversion
例
Oracle High Availablity Services release version on the local node is [12.2.0.1.0]
crsctl query crs site
特定のホストまたはディスクが属するサイトを判別するには、crsctl query crs site
コマンドを使用します。
構文
crsctl query crs site {-n host_name | -d disk_name}
使用上のノート
-
ホスト名またはディスク名を指定する必要があります。
-
このコマンドを実行するには、Oracle Clusterware技術スタックがアクティブである必要があります。
例
このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ crsctl query crs site –n hostA
Host 'hostA' is a part of site 'SiteA'
crsctl query crs softwarepatch
構文
crsctl query crs softwarepatch [host_name]
使用上のノート
ホスト名を指定して、特定のホストにインストールされているOracle Clusterwareのパッチ・レベルを表示することもできます。そうでない場合、CRSCTLではローカル・ホストにインストールされているOracle Clusterwareのパッチ・レベルが表示されます。
例
Oracle Clusterware patch level on node [node1] is [456789126]
crsctl query crs softwareversion
構文
crsctl query crs softwareversion [node_name]
使用上のノート
ノード名を指定しない場合、Oracle Clusterwareではローカル・サーバーで実行中のOracle Clusterwareのバージョンが表示されます。
例
Oracle Clusterware version on node [node1] is [12.2.0.1.0]
crsctl get css
構文
crsctl get css parameter
使用上のノート
-
クラスタ同期サービスのパラメータとそのデフォルト値は次のとおりです。
clusterguid diagwait disktimeout (200 (seconds)) misscount (30 (seconds)) reboottime (3 (seconds)) priority (4 (UNIX), 3 (Windows)) logfilesize (50 (MB))
-
このコマンドはデフォルト値を表示しません。
-
このコマンドはローカル・サーバーにのみ影響します。
例
$ crsctl get css disktimeout
CRS-4678: Successful get disktimeout 200 for Cluster Synchronization Services.
crsctl pin css
ノードの固定とは、ノード名とノード番号との関連付けを固定することです。固定されていないノードの場合、停止中にその期限が切れると、ノード番号が変更される可能性があります。固定されたノードの場合、期限切れになりません。
構文
crsctl pin css -n node_name [ node_name [...]]
使用上のノート
-
サーバーを空白区切りのリストで指定できます。
-
固定されたサーバーには、12cリリース1 (12.1)より前のOracleソフトウェアが必要です。
-
crsctl unpin css
を使用するとノードの固定が解除されます。 -
crsctl delete node
コマンドを使用してノードを削除すると、ノードの固定も暗黙的に解除されます。
例
node2
というノードを固定するには、次のコマンドを実行します。# crsctl pin css -n node2
crsctl set css
構文
crsctl set css parameter value
使用上のノート
-
My Oracle Supportから指示された場合を除き、
crsctl set css
コマンド使用して次のパラメータを設定しないでください。 -
クラスタ同期サービスのパラメータは次のとおりです。
diagwait disktimeout logfilesize misscount priority reboottime
crsctl unpin css
固定されていないノードの場合、停止中にその期限が切れると、ノード番号が変更される可能性があります。
構文
crsctl unpin css -n node_name [node_name [...exit]]
使用上のノート
-
ノードを空白区切りのリストで指定できます。
-
1週間より長い期間停止していた固定解除済サーバーは、
olsnodes
ではレポートされません。これらのサーバーはクラスタから動的に離れるため、ユーザーがクラスタから明示的に削除する必要はありません。 -
crsctl delete node
コマンドを使用してノードを削除すると、ノードの固定も暗黙的に解除されます。 -
Oracle Clusterwareのアップグレード時にはすべてのサーバーが固定されますが、Oracle Clusterware 12c以降のリリースの新規インストール後は、クラスタに追加するすべてのサーバーの固定が解除されます。
-
12cリリース1 (12.1)より前のOracle RACのインスタンスが存在するサーバーにOracle Clusterware 12c以降のリリースをインストール済の場合、そのサーバーの固定を解除することはできません。
例
$ crsctl unpin css -n node1 node4
crsctl unset css
構文
crsctl unset css parameter
使用上のノート
-
次のクラスタ同期サービスのパラメータを指定できます。
-
diagwait
-
disktimeout
-
misscount
-
reboottime
-
priority
-
logfilesize
-
例
reboottime
をデフォルト値にリストアするには、次のコマンドを実行します。$ crsctl unset css reboottime
crsctl get css ipmiaddr
構文
crsctl get css ipmiaddr
使用上のノート
-
Oracle Clusterwareのインストールに使用されたユーザー・アカウントでコマンドを実行します。
-
このコマンドでは、Oracle Local Registryに格納されているIPアドレスのみが取得されます。これは、IPMIが実際に使用するIPアドレスではない場合があります。
ローカル・サーバーで、
root
としてipmiutil
またはipmitool
を使用して、IPMIによって使用されているIPアドレスを取得します。
crsctl set css ipmiaddr
構文
crsctl set css ipmiaddr ip_address
使用上のノート
-
Oracle Clusterwareのインストールに使用されたユーザー・アカウントでコマンドを実行します。
-
ローカル・サーバーで、
root
としてipmiutil
またはipmitool
を使用して、IPMIデバイスによって使用されるIPアドレスを取得します -
Oracle ClusterwareによってIPMIのIPアドレスが構成ストアに格納され、必要に応じてアドレスが配布されます。
-
このコマンドでは、コマンドを実行したサーバーのIPMI IPアドレスのみが格納されます。
-
指定したアドレスのIPMIに別のサーバーがアクセスできない場合、このコマンドは失敗します。
例
$ crsctl set css ipmiaddr 192.0.2.244
crsctl set css ipmiadmin
構文
crsctl set css ipmiadmin ipmi_administrator_name
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Clusterwareをインストールしたユーザー・アカウントで実行する必要があります。
-
プロンプトに従い、新しい管理者アカウントの名前と関連付ける新しいパスワードを指定します。Oracle ClusterwareによってローカルのIPMIの名前およびパスワードが構成ストアに格納され、必要に応じて新しい資格証明が配布されます。
-
このコマンドでは、このコマンドを実行したサーバーのIPMI管理者のみが変更されます。
-
指定したアドレスのローカルIPMIに別のサーバーがアクセスできない場合、このコマンドは失敗します。
例
scott
を変更するには、次のコマンドを実行します。$ crsctl set css ipmiadmin scott
crsctl query css ipmiconfig
このコマンドは構成データの存在を検出しますが、その正しさは検証できないことに注意してください。
構文
crsctl query css ipmiconfig
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Cluster Registry (OCR)に格納されているIPMI構成を特定してアクセスしようとするため、Oracle Clusterwareのインストールに使用したアカウントで実行する必要があります。そうしないと、認可の失敗が報告される場合があります。
-
レジストリにIPMI構成データが含まれていない場合、別のアカウントで実行すると、認可の失敗にならない場合があります。
例
CRS-4236: Oracle Clusterware configured to use IPMI
CRS-4237: Oracle Clusterware is not fully configured to use IPMI
crsctl unset css ipmiconfig
前提条件
このコマンドは、クラスタでIPMIを構成解除する場合、またはIPMI構成が不適切なユーザーによって以前に格納された場合に適しています。
構文
crsctl unset css ipmiconfig
使用上のノート
-
このコマンドは、IPMIを構成するときに使用したユーザー・アカウントまたは権限を持つユーザーで実行する必要があります。
-
このコマンドでは、このコマンドを実行したサーバーのIPMI構成のみがクリアされます。
-
Oracle Clusterwareが、このコマンドで削除する構成データにアクセスして使用できていた場合、Oracle Clusterwareを再起動するまで、引き続きアクセスおよび使用が可能です。
例
root
またはWindowsの管理者グループのメンバーとしてログインし、次のコマンドを実行します。# crsctl unset css ipmiconfig
# crsctl stop crs
# crsctl start crs
crsctl query css ipmidevice
構文
crsctl query css ipmidevice
使用上のノート
-
このコマンドは、IPMIインストール中に事前チェックを実行し、通常、インストーラによってのみ発行されます。
-
このコマンドでは形式的なチェックが実行されるため、成功リターンは、IPMIハードウェアの構成が完了しており使用できることを保証するものではありません。
-
このコマンドの実行に特別な権限は必要ありません。
例
CRS-4231: IPMI device and/or driver found
CRS-4218: Unable to access an IPMI device on this system
crsctl get css noautorestart
構文
crsctl get css noautorestart
使用上のノート
-
このコマンドにパラメータはありません。
-
CRSCTLでは、次の3つの可能な値のいずれかを戻します。
all
: どのような問題が発生しても自動再起動は無効になります。interconnect
: インターコネクトの問題が発生した場合、自動再起動は無効になります。vf
: 投票ファイルの問題が発生した場合、自動再起動が無効になります。
crsctl set css noautorestart
構文
crsctl set css noautorestart {all | interconnect | vf | none}
使用上のノート
all
: どのような問題が発生したときも、自動再起動を無効化します。interconnect
: インターコネクトの問題が発生したとき、自動再起動を無効化します。vf
: 投票ファイルの問題が発生したとき、自動再起動を無効化します。none
: クラスタ同期サービスの自動再起動を有効化します。
crsctl add css votedisk
Oracle ASMディスク・グループ以外のストレージ・デバイス上のクラスタに1つ以上の投票ファイルを追加するには、crsctl add css votedisk
コマンドを使用します。
構文
crsctl add css votedisk vdisk [...] [-purge]
パラメータ
表E-52 crsctl add css votediskコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
vdisk [...] |
追加する投票ファイルの完全修飾パスを指定します。複数の投票ファイルのパスを指定する場合は、空白区切りのリストを入力します。 |
-purge |
既存のすべての投票ファイルを一度に削除するには、 |
使用上のノート
-
外部冗長を提供するディスク・アレイなどのストレージ・デバイスを持たないかぎり、3つ以上の投票ファイルを使用する必要があります。投票ファイルは6つ以上使用しないことをお薦めします。サポートされる投票ファイルの最大数は15です。
例
投票ファイルをクラスタに追加するには、次のコマンドを実行します。
$ crsctl add css votedisk /stor/grid/ -purge
crsctl delete css votedisk
構文
crsctl delete css votedisk {voting_disk_GUID [...] | vdisk [...] | +diskgroup}
パラメータ
表E-53 crsctl delete css votediskコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
voting_disk_GUID [...] |
削除対象の投票ファイルのファイル・ユニバーサル識別子(GUID)を指定します。複数のGUIDを指定する場合は、空白区切りのリストを入力します。 |
vdisk [...] |
削除する投票ファイルのパスを指定できます。複数の投票ファイルのパスを指定する場合は、空白区切りのリストを入力します。 |
+diskgroup |
削除する投票ファイルが含まれているOracle ASMディスク・グループの名前を指定できます。Oracle Clusterwareが排他モードの場合のみ、パラメータを使用できます。 |
使用上のノート
-
削除する投票ファイルの1つ以上のGUID、または削除する投票ファイルの1つ以上のパス、または削除する投票ファイルを含むOracle ASMディスク・グループの名前を指定できます。
-
crsctl query css votedisk
コマンドを実行することによって、現在の各投票ファイルのGUIDを取得できます。
例
$ crsctl delete css votedisk 26f7271ca8b34fd0bfcdc2031805581e
crsctl query css votedisk
構文
crsctl query css votedisk
例
## STATE File Universal Id File Name Disk group
-- ----- ----------------- --------- ---------
1. ONLINE 296641fd201f4f3fbf3452156d3b5881 (/ocfs2/host09_vd3) []
2. ONLINE 8c4a552bdd9a4fd9bf93e444223146f2 (/netapp/ocrvf/newvd) []
3. ONLINE 8afeee6ae3ed4fe6bfbb556996ca4da5 (/ocfs2/host09_vd1) []
Located 3 voting file(s).
crsctl check ctss
構文
crsctl check ctss
例
CRS-4700: The Cluster Time Synchronization Service is in Observer mode.
CRS-4701: The Cluster Time Synchronization Service is in Active mode.
CRS-4702: Offset from the reference node (in msec): 100
crsctl discover dhcp
構文
crsctl discover dhcp -clientid clientid [-port port] [-subnet subnet]
パラメータ
表E-54 crsctl discover dhcpコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-clientid clientid |
検出したいクライアントIDを指定します。クライアントIDは、 |
-port port |
CRSCTLが検出パケットを送信するポートを指定します。 |
-subnet subnet |
必要に応じて、DHCP検出パケットが送信されるサブネットを指定できます。 |
使用上のノート
このコマンドは、root
で実行する必要があります。
例
このコマンドによって、次のような出力が返されます。
CRS-10009: DHCP server returned server: 192.168.53.232,
loan address : 192.168.29.221/255.255.252.0, lease time: 43200
crsctl get clientid dhcp
構文
crsctl get clientid dhcp -cluname cluster_name -viptype vip_type
[-vip vip_res_name] [-n node_name]
パラメータ
表E-55 crsctl get clientid dhcpコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-cluname cluster_name |
クラスタ・リソースが構成されるクラスタの名前を指定します。 |
-viptype vip_type |
クライアントIDを表示するVIPリソースのタイプ( |
-vip vip_res_name |
VIPリソースの名前を指定します。 |
-n node_name |
クライアントIDを取得するノードの名前を指定します。 |
例
CRS-10007: stmjk0462clr-stmjk01-vip
crsctl release dhcp
構文
crsctl release dhcp -clientid clientid [-port port]
パラメータ
表E-56 crsctl release dhcpコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-clientid clientid |
解放したいクライアントIDを指定します。クライアントIDは、 |
-port port |
CRSCTLが解放パケットを送信するポート。ポートを指定しないと、CRSCTLはデフォルト値の67を使用します。 |
例
CRS-10012: released DHCP server lease for client ID stmjk0462clr-stmjk01-vip
on port 67
crsctl request dhcp
DHCPサーバーに提供可能なIPアドレスがある場合は、クライアントIDのIPアドレスで応答します。
構文
crsctl request dhcp -clientid clientid [-port port]
パラメータ
表E-57 crsctl request dhcpコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-clientid clientid |
要求したいクライアントIDを指定します。クライアントIDは、 |
-port port |
必要に応じて、CRSCTLからのリクエスト・パケットの送信先となるポートを指定できます。ポートを指定しないと、CRSCTLはデフォルト値の67を使用します。 |
例
CRS-10009: DHCP server returned server: 192.168.53.232,
loan address : 192.168.29.228/255.255.252.0, lease time: 43200
crsctl replace discoverystring
構文
crsctl replace discoverystring "absolute_path[,...]"
使用上のノート
-
1つ以上の投票ファイルの場所に一致する絶対パスを、カンマ区切りで指定します。ワイルドカードを使用でき、パスのリストは、二重引用符(
""
)で囲んで記述します。 -
このコマンドを実行するには、
root
、Oracle Clusterwareインストール所有者または管理者グループのメンバーである必要があります。 -
クラスタ内の任意のノードでこのコマンドを実行できます。
-
投票ファイルをOracle ASMディスク・グループに格納する場合は、検出文字列を変更できません。
例
/oracle/css1/*
だとします。/oracle/css2/
ディレクトリの投票ファイルも使用するには、次のコマンドを使用して現在の検出文字列を置換します。# crsctl replace discoverystring "/oracle/css1/*,/oracle/css2/*"
crsctl query dns
構文
crsctl query dns -name name [-dnsserver DNS_server_address] [-type query_type]
[-port port] [-attempts number_of_attempts] [-timeout timeout_in_seconds] [-v]
パラメータ
表E-58 crsctl query dnsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-name name |
問い合せる完全修飾ドメイン名を指定します。 |
-dnsserver DNS_server_address |
必要に応じて、ドメイン名を問い合せるDNSサーバーのアドレスを指定できます。 |
-type query_type |
必要に応じてIPv4またはIPv6を選択でき、選択するには、問合せタイプとして |
-port port |
必要に応じて、DNSサーバーがリスニングするポートを指定できます。ポートを指定しないと、デフォルトのポート53が使用されます。 |
-attempts number_of_attempts |
必要に応じて、再試行の回数を指定できます。 |
-timeout timeout_in_seconds |
必要に応じて、タイムアウトの時間(秒)を指定できます。 |
–v |
冗長出力。 |
例
crsctl query dns
コマンドによって、stmjk07-vip.stmjk0462.foo.com
というDNSサーバーについて、次のような出力が戻されます。
CRS-10024: DNS server returned 192.168.29.250 for name
stmjk07-vip.stmjk0462.foo.com
crsctl start ip
IPを開始するサーバーでこのコマンドを実行します。
構文
crsctl start ip -A {IP_name | IP_address}/netmask/interface_name
パラメータ
表E-59 crsctl start ipコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
IP_name | IP_address |
前に |
/netmask/interface_name |
起動するIPのサブネット・マスクとインタフェース名を、スラッシュ( |
例
$ crsctl start ip -A 192.168.29.220/255.255.252.0/eth0
crsctl status ip
構文
crsctl status ip -A {IP_name | IP_address}
使用上のノート
前に–A
を付けて、ドメイン名またはIPアドレスを指定します。完全修飾ドメイン名を指定しないと、CRSCTLでは標準の名前検索が使用されます。
例
CRS-10003: IP address 192.168.29.220 could be reached from current node
crsctl stop ip
このコマンドは、停止するIPが存在するサーバーで実行します。
構文
crsctl stop ip -A {IP_name | IP_address}/interface_name
パラメータ
表E-60 crsctl stop ipコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
IP_name | IP_address |
前に |
interface_name |
IPを停止するインタフェースを指定します。 |
例
$ crsctl stop ip -A MyIP.domain.com/eth0
crsctl lsmodules
構文
crsctl lsmodules {mdns | gpnp | css | crf | crs | ctss | evm | gipc}
使用上のノート
次のいずれかのモジュールのコンポーネントのリストを取得できます。
mdns
: マルチキャスト・ドメイン・ネーム・サーバーgpnp
: グリッド・プラグ・アンド・プレイ・サービスcss
: クラスタ同期サービスcrf
: クラスタ状態モニターcrs
: クラスタ・レディ・サービスctss
: クラスタ時刻同期化サービスevm
: Event Managergipc
: グリッド・プロセス間通信
例
このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ crsctl lsmodules evm
List EVMD Debug Module: CLSVER
List EVMD Debug Module: CLUCLS
List EVMD Debug Module: COMMCRS
List EVMD Debug Module: COMMNS
List EVMD Debug Module: CRSOCR
List EVMD Debug Module: CSSCLNT
List EVMD Debug Module: EVMAGENT
List EVMD Debug Module: EVMAPP
...
関連トピック
crsctl create member_cluster_configuration
構文
crsctl create member_cluster_configuration member_cluster_name
-file cluster_manifest_file -member_type database | application
[-version member_cluster_version] [-domain_services [asm_storage local
| direct | indirect] [rhp] [acfs]
パラメータ
表E-61 crsctl create member_cluster_configurationコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
member_cluster_name |
新しいメンバー・クラスタの名前を指定します。 |
-file cluster_manifest_file |
作成するクラスタmanifestファイル( |
-member_type database | application |
作成するメンバー・クラスタのタイプを指定します。 |
-version member_cluster_version |
必要に応じて、5桁のバージョン( |
-domain_services [asm_storage local | direct | indirect] [rhp] [acfs] |
必要に応じて、このメンバー・クラスタに最初に構成されたサービスを指定できます。 また、必要に応じて、データベース・メンバー・クラスタのOracle ASM記憶域アクセス・パスを指定できます。
必要に応じて、 オプションで、間接アクセス・メンバー・クラスタに対して |
crsctl delete member_cluster_configuration
構文
crsctl delete member_cluster_configuration member_cluster_name [-f]
使用上のノート
削除するメンバー・クラスタの名前を指定する必要があり、必要に応じて、-f
を使用して削除操作を強制できます。
crsctl query member_cluster_configuration
構文
crsctl query member_cluster_configuration [member_cluster_name]
使用上のノート
特定のメンバー・クラスタを名前で指定しないことを選択した場合、CRSCTLはすべてのメンバー・クラスタの詳細を表示します。
例
このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ crsctl query member_cluster_configuration
indirect-mc0 12.2.0.1.0 66cdb4efd2f77f7affe559cc56003a14 ASM,GIMR,TFA
indirect-mc1 12.2.0.1.0 2b85c6ac63434f30bfa6d074bb337621 ASM,GIMR,TFA
indirect-mc2 12.2.0.1.0 d883e65af9ffff1fbf67e922e99bd6e4 ASM,GIMR,TFA
indirect-mc3 12.2.0.1.0 60dcca80166aff0cffaf8e33213bfacb ASM,GIMR,TFA
indirect-mc4 12.2.0.1.0 78d64e1454505f3effda0136738f325e ASM,GIMR,TFA
crsctl delete node
構文
crsctl delete node -n node_name
使用上のノート
-
このコマンドを実行するには、
root
である必要があります。 -
node_name
パラメータは必須です。
例
node06
というノードを削除するには、root
として次のコマンドを実行します。# crsctl delete node -n node06
crsctl get node role
構文
crsctl get node role {config | status} [node node_name | -all]
使用上のノート
-
特定のノードに構成されているノード・ロールを取得するには、
config
オプションを指定します。 -
特定のノードの現在のステータスを取得するには、
status
オプションを指定します。 -
ロール情報を取得する特定のノードを指定したり、
-all
を使用してクラスタ内のすべてのノードの情報を取得できます。特定のノードを指定しない場合、CRSCTLによってローカル・ノードに関する情報が戻されます。
例
このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ crsctl get node role config -all
Node 'mjkeenan_node5_0' configured role is 'hub'
Node 'mjkeenan_node5_1' configured role is 'hub'
Node 'mjkeenan_node5_2' configured role is 'hub'
Node 'mjkeenan_node5_3' configured role is 'hub'
$ crsctl get node role status -all
Node 'mjkeenan_node5_0' active role is 'hub'
Node 'mjkeenan_node5_2' active role is 'hub'
Node 'mjkeenan_node5_3' active role is 'hub'
$ crsctl get node role config -node mjkeenan_node5_1
Node 'mjkeenan_node5_1' configured role is 'hub'
crsctl add policy
構文
crsctl add policy policy_name -attr "attr_name=attr_value[,attr_name=attr_value[, ...]]"
パラメータ
表E-62 crsctl add policyコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
policy_name |
追加するポリシーの名前を指定します。 |
attr_name |
前に |
attr_value |
ポリシーについて説明する ノート:
|
使用上のノート
-
ポリシーを追加してもポリシーはアクティブ化されません
-
policy_name
パラメータは必須です -
このコマンドの実行に必要な権限は、ポリシー・セットの
ACL
属性の値によって異なります
例
ポリシーを追加するには、次のコマンドを実行します。
$ crsctl add policy nightTime -attr "DESCRIPTION=nighttime"
crsctl delete policy
構文
crsctl delete policy policy_name [policy_name [...]] [-i]
使用上のノート
-
削除するポリシーの名前または空白区切りのポリシー名のリストを指定します。
policy_name
パラメータは必須です -
-i
を指定すると、Oracle Clusterwareでリクエストをすぐに処理できない場合にコマンドが失敗します。 -
このコマンドの実行に必要な権限は、ポリシー・セットの
ACL
属性の値によって異なります
例
root
またはOracle Clusterwareインストール所有者として次のコマンドを実行します。# crsctl delete policy nightTime
crsctl eval activate policy
システムを変更せずに、特定のポリシーをアクティブ化した場合の影響を予測します。
このコマンドはクラスタ管理者にとって役に立つ場合があります。
構文
crsctl eval activate policy policy_name [-f] [-admin [-l serverpools | resources
| all] [-x] [-a]] [-explain]
パラメータ
表E-63 crsctl eval activate policyコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-f |
ポリシーを強制的にアクティブ化しようとした場合に起こる事象を評価するには、このパラメータを指定します。 |
-admin [-l serverpools | resources | all] [-x] [-a] |
|
-explain |
妥当なコマンドの評価情報を表示するには、このパラメータを指定します。 |
例
このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ crsctl eval activate policy p2 -explain
Stage Group 1:
---------------------------------------------------------------------------
Stage Required Action
---------------------------------------------------------------------------
1 E Starting to evaluate activation of policy 'p2' with server pools
(MIN_SIZE, MAX_SIZE) 'Free(0,-1),sp1(2,-1),sp2(4,-1)'.
E Looking at other server pools to see whether MIN_SIZE value 4 of
server pool 'sp2' can be met.
E Scanning server pools with MIN_SIZE or fewer servers in
ascending order of IMPORTANCE.
E Considering server pools (IMPORTANCE): sp1(0) for suitable
servers.
E Considering server pool 'sp1' because its MIN_SIZE is 2 and it
has 0 servers above MIN_SIZE.
E Relocating server 'mjkeenan_node1_0' to server pool 'sp2'.
E Scanning server pools with MIN_SIZE or fewer servers in
ascending order of IMPORTANCE.
E Considering server pools (IMPORTANCE): sp1(0) for suitable
servers.
E Considering server pool 'sp1' because its MIN_SIZE is 2 and it
has 0 servers above MIN_SIZE.
E Relocating server 'mjkeenan_node1_1' to server pool 'sp2'.
2 Y Resource 'cs2' (3/1) will be in state 'ONLINE|INTERMEDIATE' on
server 'mjkeenan_node1_0'.
Y Resource 'cs2' (4/1) will be in state 'ONLINE|INTERMEDIATE' on
server 'mjkeenan_node1_1'.
3 Y Server 'mjkeenan_node1_0' will be moved from pool 'sp1' to pool
'sp2'.
Y Server 'csivanan_node1_1' will be moved from pool 'sp1' to pool
'sp2'.
---------------------------------------------------------------------------
関連トピック
crsctl modify policy
構文
crsctl modify policy policy_name -attr "attr_name=attr_value"
パラメータ
表E-64 crsctl modify policyコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
policy_name |
変更するポリシーの名前を指定します。 |
attr_name |
|
attr_value |
ポリシーについて説明する ノート:
|
使用上のノート
-
policy_name
パラメータは必須です -
このコマンドの実行に必要な権限は、ポリシー・セットの
ACL
属性の値によって異なります
例
既存のポリシーを変更するには、root
またはOracle Clusterwareインストール所有者として次のコマンドを実行します。
# crsctl modify policy p1 -attr "DESCRIPTION=daytime"
crsctl status policy
構文
crsctl status policy [policy_name [...]] | -w "filter" | -active]
パラメータ
表E-65 crsctl status policyコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
policy_name [...] |
ステータスを表示するポリシーの名前または空白区切りのポリシー名のリストを指定します。 |
-w "filter" |
または、前に 関連項目: 「フィルタ」を参照してください。 |
-active |
または、このパラメータを指定して、アクティブなポリシーのステータスを表示できます。 |
使用上のノート
このコマンドの実行に必要な権限は、ポリシー・セットのACL
属性の値によって異なります
crsctl create policyset
ポリシー・セットの作成後、テキスト・ファイルの内容をコピーして別のポリシー・セットを作成できます。
構文
crsctl create policyset -file path_to_file
使用上のノート
crsctl modify policyset
を使用してポリシーの追加、削除、または更新を行って編集後に送り返すことができるファイルが、CRSCTLによって作成されるパスを指定します。
例
$ crsctl create policyset -file /tmp/ps
crsctl modify policyset
構文
crsctl modify policyset {-attr "attr_name=attr_value[,attr_name=attr_value[, ...]]"
| -file file_name} [-ksp] [-f]
パラメータ
表E-66 crsctl modify policysetコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
attr_name |
|
attr_value |
ポリシー属性の値。 ノート:
|
-file file_name |
|
-ksp |
このパラメータを指定した場合、CRSCTLによってシステムのサーバー・プールが保持されるため、それらは独立した状態で、ポリシー・セットの管理対象にはなりません。 |
–f |
ポリシー・セット構成を強制的に有効化するには、このパラメータを指定します。 |
使用上のノート
-
このコマンドの実行に必要な権限は、ポリシー・セットの
ACL
属性の値によって異なります -
-file
パラメータを使用するか、またはcrsctl modify policy
コマンドを実行することでのみ、ポリシー定義を指定できます
例
既存のポリシー・セットを変更するには、root
またはOracle Clusterwareインストール所有者として次のコマンドを実行します。
# crsctl modify policyset –file my_policy_set.def
crsctl status policyset
構文
crsctl status policyset [-file file_name]
使用上のノート
-
このパラメータを指定することで、
crsctl modify policyset
を使用して複数のポリシーの追加、削除、または更新を行って編集後に送り返すことができるファイルを作成できます。このオプション・パラメータを指定しない場合、CRSCTLでは現在の構成が表示されます。 -
このコマンドの実行に必要な権限は、ポリシー・セットの
ACL
属性の値によって異なります
例
ACL=owner:'mjkeenan:rwx,pgrp:g900:rwx,other::r--'
LAST_ACTIVATED_POLICY=DayTime
SERVER_POOL_NAMES=Free pool1 pool2 pool3
POLICY
NAME=DayTime
DESCRIPTION=Test policy
SERVERPOOL
NAME=pool1
IMPORTANCE=0
MAX_SIZE=2
MIN_SIZE=2
SERVER_CATEGORY=
SERVER_NAMES=
SERVERPOOL
NAME=pool2
IMPORTANCE=0
MAX_SIZE=1
MIN_SIZE=1
SERVER_CATEGORY=
SERVERPOOL
NAME=pool3
IMPORTANCE=0
MAX_SIZE=1
MIN_SIZE=1
SERVER_CATEGORY=
POLICY
NAME=NightTime
DESCRIPTION=Test policy
SERVERPOOL
NAME=pool1
IMPORTANCE=0
MAX_SIZE=1
MIN_SIZE=1
SERVER_CATEGORY=
SERVERPOOL
NAME=pool2
IMPORTANCE=0
MAX_SIZE=2
MIN_SIZE=2
SERVER_CATEGORY=
SERVERPOOL
NAME=pool3
IMPORTANCE=0
MAX_SIZE=1
MIN_SIZE=1
SERVER_CATEGORY=
POLICY
NAME=Weekend
DESCRIPTION=Test policy
SERVERPOOL
NAME=pool1
IMPORTANCE=0
MAX_SIZE=0
MIN_SIZE=0
SERVER_CATEGORY=
SERVERPOOL
NAME=pool2
IMPORTANCE=0
MAX_SIZE=1
MIN_SIZE=1
SERVER_CATEGORY=
SERVERPOOL
NAME=pool3
IMPORTANCE=0
MAX_SIZE=3
MIN_SIZE=3
SERVER_CATEGORY=
crsctl check resource
リソース名に誤りがあるなど、何らかの理由でシステムがcheckリクエストを発行できない場合のみ、Oracle Clusterwareは出力を行います。
構文
crsctl check resource {resource_name [...] | -w "filter"} [-n node_name]
[-k cardinality_id] [-d degree_id]
パラメータ
表E-67 crsctl check resourceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
resource_name [...] |
特定のリソースを指定します。リソース名の空白区切りリストを入力することで、複数のリソースをチェックできます。 |
-w "filter" |
チェックされるリソースの数を制限するためにOracle Clusterwareによって使用されるリソース・フィルタを指定します。フィルタは二重引用符(
関連項目: 「フィルタ」を参照してください。 |
-n node_name |
特定のノードのリソース・インスタンスをチェックします。 |
-k cardinality_id |
リソースのカーディナリティIDを指定します。 |
-d degree_id |
リソースの程度IDを指定します。 |
使用上のノート
-
指定したリソースをチェックするには、それらのリソースに対する読取りおよび実行権限が必要です。
-
oraで始まる名前を持つリソースはOracleリソースであるため、これらのリソースにはこのコマンドを使用しないでください。
-
このコマンドの成功は、checkが発行されたということのみを意味します。CHECKアクションが完了したという意味ではありません。
例
$ crsctl check resource appsvip
crsctl relocate resource
構文
crsctl relocate resource {resource_name [-k cid] | {resource_name | -all}
-s source_server | -w "filter"} [-n destination_server] [-env "env1=val1,env2=val2,..."]
[-i] [-f]
パラメータ
表E-68 crsctl relocate resourceコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
resource_name [-k cid] |
再配置するリソースの名前を指定します。 オプションで、リソースのカーディナリティIDを指定することもできます。このパラメータを指定すると、指定したカーディナリティのリソース・インスタンスがOracle Clusterwareによって再配置されます。 |
resource_name | -all -s source_server |
1つの特定リソースを指定するか、リソースの再配置元として指定した特定のサーバー上に存在するすべてのリソースを指定できます。 |
-w "filter" |
再配置されるリソースの数を制限するためにOracle Clusterwareによって使用されるリソース・フィルタを指定できます。フィルタは二重引用符(
関連項目: 「フィルタ」を参照してください。 |
-n destination_server |
リソースの再配置先サーバーの名前を指定します。宛先サーバーを指定しない場合、Oracle Clusterwareでは各リソースの属性プロファイルに従い、最適なサーバーにリソースが再配置されます。 |
-env "env1=val1,env2=val2,..." |
必要に応じて、このコマンドの1つ以上のリソース・プロファイル属性値を上書きできます。複数の環境名/値ペアを指定する場合、各ペアをカンマで区切り、リスト全体を二重引用符( |
–i |
|
–f |
再配置対象のリソースに依存している他のリソースが実行中である場合に再配置対象のリソースを強制的に再配置するには、 ノート: 1より大きいカーディナリティを持つリソースを再配置する場合、 |
使用上のノート
-
再配置対象のリソースを指定するには、次の3つの方法のいずれかを使用する必要があります。
-
再配置対象の1つの特定のリソースを指定します。
-
または、特定のソース・サーバーから再配置する1つの特定のリソースまたはすべてのリソースを指定できます。
-
3つ目の方法として、Oracle Clusterwareによって再配置対象のリソースの照合に使用されるリソース・フィルタを指定します。
-
-
リソースの程度IDが1より大きい場合、このリソースのすべてのインスタンスがOracle Clusterwareによって再配置されます。
-
指定したリソースを再配置するには、それらのリソースに対する読取りおよび実行権限が必要です。
-
oraで始まる名前を持つリソースはOracleリソースであるため、これらのリソースにはこのコマンドを使用しないでください。
例
# crsctl relocate resource myResource1 -s node1 -n node3
crsctl get resource use
RESOURCE_USE_ENABLED
サーバー構成パラメータの現在の設定値をチェックします。構文
crsctl get resource use
使用上のノート
可能な値は1または0です。この属性の値が1の場合(デフォルト)、サーバーをリソースの配置に使用できます。値が0の場合、Oracle Clusterwareによってサーバーでのサーバー・プール・リソースの起動が禁止されます。サーバーは空き領域サーバー・プールに属したままになります。
例
CRS-4966: Current resource use parameter value is 1
crsctl set resource use
RESOURCE_USE_ENABLED
サーバー構成パラメータの値を設定します。構文
crsctl set resource use [1 | 0]
使用上のノート
-
可能な値は1または0です。この属性の値を1に設定すると(デフォルト)、サーバーをリソースの配置に使用できます。値を0に設定すると、Oracle Clusterwareによってサーバーでのサーバー・プール・リソースの起動が禁止されます。サーバーは空き領域サーバー・プールに属したままになります。
-
このコマンドは、
root
またはクラスタ管理者として、またはWindowsシステムの場合、管理者として実行する必要があります。
例
RESOURCE_USE_ENABLED
サーバー構成パラメータの値を設定するには、次のコマンドを実行します。# crsctl set resource use 1
crsctl start rollingpatch
ノート:
crsctl
start
rollingpatch
およびcrsctl
stop
rollingpatch
は、Oracleサポートの指示がないかぎり、直接実行しないでください。これらのコマンドは、各ノードでパッチ適用を編成するrootcrs.pl
-prepatch
/-postpatch
の一部として起動されます。
このモードでは、ノード間で異なるパッチ・レベルが許可されます。
構文
crsctl start rollingpatch
使用上のノート
-
このコマンドでは、Oracle Clusterwareのローリング・パッチ状態とOracle ASMのクラスタ状態が問い合されます。いずれか一方がローリング・パッチ・モードでない場合は、適切な方法を使用してOracle ClusterwareまたはOracle ASMがローリング・パッチ・モードに移行されます。
-
このコマンドの実行時にOracle ClusterwareとOracle ASMが両方ともローリング・パッチ・モードの場合、このコマンドは何も行いません。
-
ローリング・パッチ・モードは永続的ではありません。クラスタ内のすべてのノードが停止して再起動すると、クラスタは再起動時にローリング・パッチ・モードを終了します。同様に、クラスタ内のすべてのノードでOracle Clusterwareが停止して再起動すると、ローリング・パッチ・モードは終了します。
-
このコマンドをOracle ASMクライアント・クラスタ内で発行した場合、Oracle ASMはローリング・パッチ・モードに移行されません。
crsctl stop rollingpatch
ノート:
crsctl
start
rollingpatch
およびcrsctl
stop
rollingpatch
は、Oracleサポートの指示がないかぎり、直接実行しないでください。これらのコマンドは、各ノードでパッチ適用を編成するrootcrs.pl
-prepatch
/-postpatch
の一部として起動されます。
ローリング・パッチ・モードから移行すると、ノード間での異なるパッチ・レベルは許可されません。
構文
crsctl stop rollingpatch
使用上のノート
-
このコマンドでは、Oracle Clusterwareのローリング・パッチ状態とOracle ASMのクラスタ状態が問い合されます。いずれか一方がローリング・パッチ・モードの場合、適切な方法を使用してOracle ClusterwareまたはOracle ASMでローリング・パッチ・モードが終了されます。
-
このコマンドでは、クラスタ内のすべてのノードでパッチ・レベルが一貫していることが確認され、そうでない場合はエラーが戻されます。
-
このコマンドの発行時にOracle ClusterwareとOracle ASMが両方ともローリング・パッチ・モードでない場合、このコマンドは何も行いません。
-
このコマンドをOracle ASMクライアント・クラスタ内で発行した場合、Oracle ASMでローリング・パッチ・モードは終了されません。
crsctl start rollingupgrade
ノート:
このコマンドは、Oracleサポートの指示がないかぎり、直接呼び出さないでください。アップグレードの一部としてrootupgrade
スクリプトによって起動されます。
構文
crsctl start rollingupgrade version
使用上のノート
-
このコマンドは、Oracle Clusterwareローリング・アップグレードの状態およびOracle ASMのクラスタ状態を問い合せます。いずれか一方がローリング・アップグレード・モードでない場合は、適切な方法を使用してOracle ClusterwareまたはOracle ASMがローリング・アップグレード・モードに移行されます。
-
このコマンドの実行時にOracle ClusterwareとOracle ASMが両方ともローリング・アップグレード・モードである場合、このコマンドは何も行いません。
-
このコマンドをOracle ASMクライアント・クラスタ内で実行した場合、Oracle ASMはローリング・アップグレード・モードに移行されません。
crsctl eval add server
システムを変更せずに、サーバーの追加をシミュレートします。
このコマンドはクラスタ管理者にとって役に立つ場合があります。
構文
crsctl eval add server server_name [-file file_path] | [-attr "attr_name=attr_value[,...]"]
[-admin [-l level [-x] [-a]] [-explain]
パラメータ
表E-69 crsctl eval add serverコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
server_name |
追加するサーバーの名前。 |
-file file_path |
サーバー属性が含まれるファイルへの完全修飾されたパス。 |
-attr "attr_name=attr_value[,...]" |
変更するサーバー属性の名前を指定できます。名前の前には ノート:
attr_name=attr_value の名前/値ペアは、カンマで区切って二重引用符("" )で囲む必要があります。名前と値の複数のペアはカンマで区切ります。たとえば:
|
-admin [-l level] [-x] [-a] |
このパラメータを指定する場合、CRSCTLではクラスタ管理者用に出力が表示されます。
ノート: |
-explain |
妥当なコマンドの評価情報を表示するには、このパラメータを指定します。 |
例
このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ crsctl eval add server scott_node5_0
Stage Group 1:
---------------------------------------------------------------------------
Stage Required Action
---------------------------------------------------------------------------
1 E Looking for a suitable server pool for server 'scott_node5_0'.
E Scanning server pools with MIN_SIZE or more servers in
descending order of IMPORTANCE.
E Considering server pools (IMPORTANCE): Free(0) for relocating
servers.
E Relocating server 'scott_node5_0' to server pool 'Free'.
Y Server 'scott_node5_0' will be added to pools 'Free'.
---------------------------------------------------------------------------
関連トピック
crsctl eval delete server
システムを変更せずに、サーバーを削除した場合の影響を予測します。
このコマンドはクラスタ管理者にとって役に立つ場合があります。
構文
crsctl eval delete server server_name [-admin [-l level] [-x] [-a]] [-f] [-explain]
パラメータ
表E-70 crsctl eval delete serverコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
server_name |
削除の前に評価するサーバーの名前を指定します。 |
-admin [-l level] [-x] [-a] |
このパラメータを指定する場合、CRSCTLではクラスタ管理者用に出力が表示されます。
ノート: |
-explain |
妥当なコマンドの評価情報を表示するには、このパラメータを指定します。 |
例
このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ crsctl eval delete server scott_node1_0 -explain
Stage Group 1:
---------------------------------------------------------------------------
Stage Number Required Action
---------------------------------------------------------------------------
1 Y Resource 'cs1' (1/1) will be in state 'OFFLINE'.
E Server 'scott_node1_0' is removed from server pool 'sp1'.
E Server pool 'sp1' is below the MIN_SIZE value of 2 with 1
servers.
E Looking at other server pools to see whether MIN_SIZE value 2 of
server pool 'sp1' can be met.
E Scanning server pools with more than MIN_SIZE servers in
ascending order of IMPORTANCE.
E Considering server pools (IMPORTANCE): sp2(4) for suitable
servers.
E Considering server pool 'sp2' because its MIN_SIZE is 1 and it
has 1 servers above MIN_SIZE.
E Relocating server 'scott_node1_2' to server pool 'sp1'.
Y Server 'scott_node1_2' will be moved from pool 'sp2' to pool
'sp1'.
Y Server 'scott_node1_0' will be removed from pools 'sp1'.
Y Resource 'cs2' (1/1) will be in state 'OFFLINE'.
2 Y Resource 'cs1' (1/1) will be in state 'ONLINE|INTERMEDIATE' on
server 'scott_node1_2'.
---------------------------------------------------------------------------
関連トピック
crsctl eval relocate server
システムを変更せずに、別のサーバー・プールにサーバーを再配置した場合の影響を予測します。
このコマンドはクラスタ管理者にとって役に立つ場合があります。
構文
crsctl eval relocate server server_name -to server_pool_name [-f]
[-admin [-l level] [-x] [-a]]
パラメータ
表E-71 crsctl eval relocate serverのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
server_name |
再配置するサーバーの名前。複数のサーバーの再配置を評価するには、空白区切りのリストでサーバーを指定できます。 |
-to |
サーバーの再配置先のサーバー・プールの名前を指定します。 |
-f |
このパラメータを指定する場合、CRSCTLではサーバーを強制的に再配置する影響が予測されます。 |
-admin [-l level] [-x] [-a] |
このパラメータを指定する場合、CRSCTLではクラスタ管理者用に出力が表示されます。
ノート: |
例
このコマンドによって、次のような出力が返されます。
$ crsctl eval relocate server scott-node4-0 -to sp2
Stage Group 1:
-------------------------------------------------------------------------------
Stage Required Action
-------------------------------------------------------------------------------
1 Y Server 'scott-node4-0' will be moved from pool 'sp1' to pool 'sp2'.
2 Y Resource 'cs2' (2/1) will be in state 'ONLINE|INTERMEDIATE' on
server 'scott-node4-0'.
Y Resource 'cs1' (2/1) will be in state 'ONLINE|INTERMEDIATE' on
server 'scott-node4-0'.
--------------------------------------------------------------------------------
crsctl modify server
構文
crsctl modify server server_name -attr "attr_name=attr_value[,...]"
パラメータ
表E-72 crsctl modify serverコマンド・パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
server_name |
変更するサーバーの名前を指定します。 |
-attr "attr_name=attr_value |
変更するサーバー属性の名前を指定します。名前の前には ノート:
|
使用上のノート
''
)で囲む必要があります。たとえば:"START_DEPENDENCIES='hard(res1,res2,res3)'"
例
$ crsctl modify server email_server_2 -attr "WORKLOAD_VALUE=1"
crsctl relocate server
構文
crsctl relocate server server_name [...] -c server_pool_name [-i] [-f]
パラメータ
表E-73 crsctl relocate serverコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
server_name [...] |
再配置するサーバーの名前を指定します。複数のサーバーを再配置するには、空白区切りのリストでサーバーを指定できます。 |
-c server_pool_name |
サーバーの再配置先のサーバー・プールの名前を指定します。 |
–i |
|
–f |
ノート: サーバー・プールのサーバーの数が |
使用上のノート
server_name
パラメータおよび-c server_pool_name
パラメータは必須です。
例
node6
サーバーおよびnode7
サーバーを、それらのノード上のアクティブなリソースを阻害することなくsp1
サーバー・プールに移動するには、次のコマンドを使用します。$ crsctl relocate server node6 node7 -c sp1
crsctl status server
構文
crsctl status server {server_name [...] | -w "filter"} [-g | -p | -v | -f] |
[-category category_name | -w "filter"]
パラメータ
表E-74 crsctl status serverコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
server_name [...] |
1つ以上のサーバー名を空白区切りで指定します。 |
-w "filter" |
表示対象のサーバーを決定するフィルタを指定できます。フィルタは二重引用符( 関連項目: 「フィルタ」を参照してください。 |
-g | -p | -v | -f |
Oracle Clusterwareで特定のサーバーのステータスをチェックする場合には、次のパラメータのいずれかを指定できます。
|
-category category_name |
必要に応じて、ステータスを取得するサーバーのカテゴリを指定できます。 |
-w "filter" |
表示対象のカテゴリを決定するフィルタを指定できます。フィルタは二重引用符( 関連項目: 「フィルタ」を参照してください。 |
例
例E-7 例1
このコマンドによって、次のような出力が返されます。
NAME=node1
STATE=ONLINE
NAME=node2
STATE=ONLINE
例E-8 例2
特定のサーバーの構成全体は次のようになります。
NAME=node2
MEMORY_SIZE=72626
CPU_COUNT=12
CPU_CLOCK_RATE=1711
CPU_HYPERTHREADING=0
CPU_EQUIVALENCY=1000
DEPLOYMENT=other
CONFIGURED_CSS_ROLE=hub
RESOURCE_USE_ENABLED=1
SERVER_LABEL=
PHYSICAL_HOSTNAME=
STATE=ONLINE
ACTIVE_POOLS=ora.pool1
STATE_DETAILS=
ACTIVE_CSS_ROLE=hub
crsctl get server css_critical
CSS_CRITICAL
サーバー属性の現在の構成済の値を取得します。構文
crsctl get server css_critical
使用上のノート
このコマンドにパラメータはありません。
crsctl set server css_critical
構文
crsctl set server css_critical {yes | no}
使用上のノート
サーバーをCSS_CRITICALとして設定するには、yes
を選択します。
crsctl get server label
SERVER_LABEL
サーバー属性の現在の設定値をチェックします。構文
crsctl get server label
例
CRS-4972: Current SERVER_LABEL parameter value is hubserver
crsctl set server label
SERVER_LABEL
サーバー構成属性の構成値を設定します。構文
crsctl set server label value
使用上のノート
-
サーバーの値を指定します。この値は
building_A
などの物理的な場所や、hubserver
などのサーバーの識別情報などに影響を与える場合があります。 -
変更内容を有効にするには、ノードでOracle Clusterware技術スタックを再起動する必要があります。
crsctl add serverpool
非データベース・リソース(アプリケーション・サーバーなど)をホストするためのサーバー・プールをOracle Clusterwareに追加します。
構文
crsctl add serverpool server_pool_name {-file file_path |
-attr "attr_name=attr_value[,...]"} [-i] [-f]
パラメータ
表E-75 crsctl add serverpoolコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
server_pool_name |
短く、わかりやすいサーバー・プール名。サーバー・プール名には、254文字の制限があり、プラットフォームでサポートされているすべての文字(感嘆符(!)、チルダ(~)および空白を除く)を使用できます。サーバー・プール名の先頭をピリオドまたはoraにすることはできません。 |
-file file_path |
サーバー・プールを定義する属性ファイルへの完全修飾されたパス。 |
-attr "attr_name=attr_value[,...]" |
追加するサーバー・プールのサーバー・プール属性の名前を指定できます。名前の前には ノート:
使用可能な属性名は次のとおりです。
|
-i |
|
-f |
|
使用上のノート
-
server_pool_name
パラメータは必須です。 -
属性名/値ペアの属性値にカンマが含まれる場合、値は一重引用符(
''
)で囲む必要があります。 -
oraで始まる名前を持つサーバー・プールはOracleのサーバー・プールであるため、これらのサーバー・プールにはこのコマンドを使用しないでください。
-
このコマンドを実行すると、新しい構成に適合するように、Oracle Clusterwareによって他のサーバーがサーバー・プール間で再配置されることがあります。
-
このコマンドは、
root
またはクラスタ管理者で実行する必要があります。 -
データベース以外のリソースをホスティングするサーバー・プールを作成するには、
crsctl add serverpool
コマンドを使用します。Oracle Databaseをホスティングするサーバー・プールを作成するには、SRVCTLコマンド・ユーティリティを使用します。関連項目:
SRVCTLコマンド・ユーティリティを使用したサーバー・プールの作成の詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。
例
サーバーの最大サイズが5であるtestsp
というサーバー・プールを追加するには、root
またはOracle Clusterwareインストール所有者として次のコマンドを実行します。
# crsctl add serverpool testsp -attr "MAX_SIZE=5"
sp1
サーバー・プールの属性値を行ごとに記載したsp1_attr
ファイルを作成します。次に例を示します。
IMPORTANCE=1
MIN_SIZE=1
MAX_SIZE=2
SERVER_NAMES=node3 node4 node5
PARENT_POOLS=Generic
EXCLUSIVE_POOLS=testsp
ACL=owner:oracle:rwx,pgrp:oinstall:rwx,other::r--
入力としてsp1_attr
ファイルを使用してsp1
サーバー・プールを作成するには、次のコマンドを使用します。
$ crsctl add serverpool sp1 -file /tmp/sp1_attr
crsctl delete serverpool
構文
crsctl delete serverpool server_pool_name [server_pool_name [...]] [-i]
関連項目:
サーバー・プールおよびサーバー・プール属性の詳細は、「サーバー・プールの動作方法」を参照してください。
使用上のノート
-
複数のサーバー・プール名を区切るには、スペースを使用します。server_pool_name
パラメータは必須です。 -
-i
を指定すると、Oracle Clusterwareでリクエストをすぐに処理できない場合にコマンドが失敗します。 -
oraで始まる名前を持つサーバー・プールはOracleのサーバー・プールであるため、これらのサーバー・プールにはこのコマンドを使用しないでください。
-
このコマンドはどの環境でも使用できますが、Oracle RAC環境でのみ役立ちます。
例
root
またはOracle Clusterwareインストール所有者として次のコマンドを実行します。# crsctl delete serverpool sp1
crsctl eval add serverpool
システムを変更せずに、サーバー・プールを追加した場合の影響を予測します。
このコマンドはクラスタ管理者にとって役に立つ場合があります。
構文
crsctl eval add serverpool server_pool_name [-file file_path | -attr "attr_name=attr_value[,...]"]
[-admin [-l level [-x] [-a]] [-explain] [-f]
パラメータ
表E-76 crsctl eval add serverpoolコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
server_pool_name |
短く、わかりやすいサーバー・プール名を指定します。 |
-file file_path |
サーバー・プールを定義する属性ファイルへの完全修飾パスを指定します。 |
-attr "attr_name=attr_value[,...]" |
追加するサーバー・プールのサーバー・プール属性の名前を指定できます。名前の前には ノート:
サーバー・プール属性には次のものがあります。
|
-admin [-l level] [-x] [-a] |
このパラメータを指定する場合、CRSCTLではクラスタ管理者用に出力が表示されます。
ノート: |
-explain |
妥当なコマンドの評価情報を表示するには、このパラメータを指定します。 |
-f |
このパラメータを指定する場合、CRSCTLではサーバー・プールを強制的に追加する影響が予測されます。 |
例
次の例では、sp1
というサーバー・プールの追加を評価します。
$ crsctl eval add serverpool sp1 -explain
Stage Group 1:
----------------------------------------------------------------------------
Stage Required Action
----------------------------------------------------------------------------
1 E Starting to look for server pools that will donate servers to be
reallocated to the new pool 'sp1'.
E Scanning server pools with more than MIN_SIZE servers in
ascending order of IMPORTANCE.
E Considering server pools (IMPORTANCE): Free(0) for suitable
servers.
E Considering server pool 'Free' because its MIN_SIZE is 0 and it
has 4 servers above MIN_SIZE.
E Relocating server 'scott_node1_0' to server pool 'sp1'.
E Scanning server pools with more than MIN_SIZE servers in
ascending order of IMPORTANCE.
E Considering server pools (IMPORTANCE): Free(0) for suitable
servers.
E Considering server pool 'Free' because its MIN_SIZE is 0 and it
has 3 servers above MIN_SIZE.
E Relocating server 'scott_node1_1' to server pool 'sp1'.
E Scanning server pools with more than MIN_SIZE servers in
ascending order of IMPORTANCE.
E Considering server pools (IMPORTANCE): Free(0) for suitable
servers.
E Considering server pool 'Free' because its MIN_SIZE is 0 and it
has 2 servers above MIN_SIZE.
E Relocating server 'scott_node1_2' to server pool 'sp1'.
E Scanning server pools with more than MIN_SIZE servers in
ascending order of IMPORTANCE.
E Considering server pools (IMPORTANCE): Free(0) for suitable
servers.
E Considering server pool 'Free' because its MIN_SIZE is 0 and it
has 1 servers above MIN_SIZE.
E Relocating server 'scott_node1_3' to server pool 'sp1'.
E Scanning server pools with MIN_SIZE or fewer servers in
ascending order of IMPORTANCE.
Y Server 'scott_node1_2' will be moved from pool 'Free' to pool
'sp1'.
Y Server 'scott_node1_0' will be moved from pool 'Free' to pool
'sp1'.
Y Server 'scott_node1_1' will be moved from pool 'Free' to pool
'sp1'.
Y Server 'scott_node1_3' will be moved from pool 'Free' to pool
'sp1'.
-------------------------------------------------------------------------------
関連トピック
crsctl eval delete serverpool
システムを変更せずに、サーバー・プールの削除をシミュレートします。
このコマンドはクラスタ管理者にとって役に立つ場合があります。
構文
crsctl eval delete serverpool server_pool_name [-admin [-l level] [-x] [-a]] [-explain]
パラメータ
表E-77 crsctl eval delete serverpoolのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
削除するサーバー・プールの名前。 |
|
このパラメータを指定する場合、CRSCTLではクラスタ管理者用に出力が表示されます。
ノート: |
|
妥当なコマンドの評価情報を表示するには、このパラメータを指定します。 |
例
次のサーバー・プール構成について考えてみます。
NAME=Free
ACTIVE_SERVERS=
NAME=Generic
ACTIVE_SERVERS=
NAME=sp1
ACTIVE_SERVERS=scott-node2-0 scott-node2-3
NAME=sp2
ACTIVE_SERVERS=scott-node2-1
次のコマンドは、サーバー・プールsp1
を削除した場合の影響を評価します。
$ crsctl eval delete sp sp1
Stage Group 1:
--------------------------------------------------------------------------------
Stage Required Action
--------------------------------------------------------------------------------
1 Y Server 'scott-node2-0' will be moved from pool 'sp1' to pool
'sp2'.
Y Server 'scott-node2-3' will be moved from pool 'sp1' to pool
'sp2'.
--------------------------------------------------------------------------------
-explain
パラメータを前述のコマンドに追加すると、次のような妥当なコマンドの評価が返されます。
$ crsctl eval delete sp sp1 -explain
Stage Group 1:
--------------------------------------------------------------------------------
Stage Required Action
--------------------------------------------------------------------------------
1 E Starting to look for server pools to reallocate servers from
pool 'sp1'.
E Looking for a suitable server pool for server
'scott-node2-0'.
E Scanning server pools with fewer than MIN_SIZE servers in
descending order of IMPORTANCE.
E Considering server pools (IMPORTANCE): sp2(1) for relocating
servers.
E Relocating server 'scott-node2-0' to server pool 'sp2'.
E Looking for a suitable server pool for server
'scott-node2-3'.
E Scanning server pools with fewer than MIN_SIZE servers in
descending order of IMPORTANCE.
E Considering server pools (IMPORTANCE): sp2(1) for relocating
servers.
E Relocating server 'scott-node2-3' to server pool 'sp2'.
2 Y Server 'scott-node2-0' will be moved from pool 'sp1' to pool
'sp2'.
Y Server 'scott-node2-3' will be moved from pool 'sp1' to pool
'sp2'.
--------------------------------------------------------------------------------
関連トピック
crsctl eval modify serverpool
システムに変更を加えずに、サーバー・プールの追加による影響を予測します。
このコマンドはクラスタ管理者にとって役に立つ場合があります。
構文
crsctl eval modify serverpool server_pool_name {-file file_path
| -attr "attr_name=attr_value[,...]]"}
[-f] [-admin [-l level [-x] [-a]] [-explain]
パラメータ
表E-78 crsctl eval modify serverpoolのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
server_pool_name |
変更するサーバー・プールの名前。 |
-file file_path |
変更対象のサーバー・プールを定義する属性ファイルへの完全修飾されたパス。 |
-attr "attr_name=attr_value[,...]]" |
追加するサーバー・プールのサーバー・プール属性の名前を指定できます。名前の前には ノート:
サーバー・プール属性には次のものがあります。
|
-f |
このパラメータを指定する場合、CRSCTLではサーバー・プールを強制的に変更する影響が予測されます。 |
-admin [-l level] [-x] [-a] |
このパラメータを指定する場合、CRSCTLではクラスタ管理者用に出力が表示されます。
ノート: |
-explain |
妥当なコマンドの評価情報を表示するには、このパラメータを指定します。 |
使用上のノート
-
server_pool_name
パラメータは必須です。 -
属性名/値ペアの属性値にカンマが含まれる場合、値は一重引用符(
''
)で囲む必要があります。たとえば:"START_DEPENDENCIES='hard(res1,res2,res3)'"
-
このコマンドを実行すると、新しい構成に適合するように、Oracle Clusterwareによって他のサーバーがサーバー・プール間で再配置されることがあります。
-
oraで始まる名前を持つサーバー・プールはOracleのサーバー・プールであるため、これらのサーバー・プールにはこのコマンドを使用しないでください。
-
このコマンドはどの環境でも使用できますが、Oracle RAC環境でのみ役立ちます。
例
次の例では、sp1
およびsp2
という2つのサーバー・プールについて考えます。サーバー・プールsp1
は次のように構成されます。
ACTIVE_SERVERS=mjkeenan-node2-0 mjkeenan-node2-3
サーバー・プールsp2
は次のように構成されます。
ACTIVE_SERVERS=mjkeenan-node2-1
現在、sp1
の重要性はsp2
よりも高くなっています。次のコマンドは、sp2
のIMPORTANCE
属性とMAX_SIZE
属性を変更した場合に何が発生するかを評価します。
$ crsctl eval modify serverpool sp2 -attr "MAX_SIZE=3,IMPORTANCE=5"
Stage Group 1:
--------------------------------------------------------------------------------
Stage Required Action
--------------------------------------------------------------------------------
1 Y Server 'scott-node2-0' will be moved from pool 'sp1' to pool
'sp2'.
Y Server 'scott-node2-3' will be moved from pool 'sp1' to pool
'sp2'.
--------------------------------------------------------------------------------
-explain
パラメータを前述のコマンドに追加すると、次のような妥当なコマンドの評価が返されます。
$ crsctl eval modify serverpool sp2 -attr "MAX_SIZE=3,IMPORTANCE=5" -explain
Stage Group 1:
--------------------------------------------------------------------------------
Stage Required Action
--------------------------------------------------------------------------------
1 E Starting to look at server pools due to a configuration change
in the pool 'sp2'.
E Looking at other server pools to see whether MIN_SIZE value 3 of
server pool 'sp2' can be met.
E Scanning server pools with MIN_SIZE or fewer servers in
ascending order of IMPORTANCE.
E Considering server pools (IMPORTANCE): sp1(3) for suitable
servers.
E Considering server pool 'sp1' because its MIN_SIZE is 2 and it
has 0 servers above MIN_SIZE.
E Relocating server 'scott-node2-0' to server pool 'sp2'.
E Scanning server pools with MIN_SIZE or fewer servers in
ascending order of IMPORTANCE.
E Considering server pools (IMPORTANCE): sp1(3) for suitable
servers.
E Considering server pool 'sp1' because its MIN_SIZE is 2 and it
has 0 servers above MIN_SIZE.
E Relocating server 'scott-node2-3' to server pool 'sp2'.
Y Server 'scott-node2-0' will be moved from pool 'sp1' to pool
'sp2'.
Y Server 'scott-node2-3' will be moved from pool 'sp1' to pool
'sp2'.
--------------------------------------------------------------------------------
関連トピック
crsctl getperm serverpool
構文
crsctl getperm serverpool server_pool_name [-u user_name | -g group_name]
関連項目:
サーバー・プールおよびサーバー・プール属性の詳細は、「サーバー・プールの動作方法」を参照してください。
パラメータ
表E-79 crsctl getperm serverpoolコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
server_pool_name |
権限を取得するサーバー・プールの名前を指定します。 |
-u user_name |
|
-g group_name |
|
使用上のノート
-
server_pool_name
パラメータは必須です。 -
oraで始まる名前を持つサーバー・プールはOracleのサーバー・プールであるため、これらのサーバー・プールにはこのコマンドを使用しないでください。
-
このコマンドはどの環境でも使用できますが、Oracle RAC環境でのみ役立ちます。
例
$ crsctl getperm serverpool sp1
NAME: sp1
owner:root:rwx,pgrp:root:r-x,other::r--
crsctl modify serverpool
構文
crsctl modify serverpool server_pool_name -attr "attr_name=attr_value[, ...]"
[-policy policyName | -all_policies] [-i] [-f]
パラメータ
表E-80 crsctl modify serverpoolコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
server_pool_name |
変更するサーバー・プールの名前を指定します。 |
-attr "attr_name=attr_value[, ...]" |
変更するサーバー・プール属性の名前を指定します。名前の前には ノート:
使用可能な属性名は次のとおりです。
|
-policy policyName | -all_policies |
サーバー・プール定義を変更する特定のポリシーまたはすべてのポリシーを指定します。 |
–i |
|
–f |
|
関連項目:
サーバー・プールおよびサーバー・プール属性の詳細は、「サーバー・プールの動作方法」を参照してください。
使用上のノート
-
server_pool_name
パラメータは必須です。 -
属性名/値ペアの属性値にカンマが含まれる場合、値は一重引用符(
''
)で囲む必要があります。たとえば:"START_DEPENDENCIES='hard(res1,res2,res3)'"
-
このコマンドを実行すると、新しい構成に適合するように、Oracle Clusterwareによって他のサーバーがサーバー・プール間で再配置されることがあります。
-
oraで始まる名前を持つサーバー・プールはOracleのサーバー・プールであるため、これらのサーバー・プールにはこのコマンドを使用しないでください。
-
このコマンドはどの環境でも使用できますが、Oracle RAC環境でのみ役立ちます。
例
root
またはOracle Clusterwareインストール所有者として次のコマンドを実行します。# crsctl modify serverpool sp1 -attr "MAX_SIZE=7"
crsctl setperm serverpool
構文
crsctl setperm serverpool server_pool_name {-u acl_string | -x acl_string |
-o user_name | -g group_name}
パラメータ
表E-81 crsctl setperm serverpoolコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
server_pool_name |
権限を設定するサーバー・プールの名前を指定します。 |
{-u | -x | -o | -g} |
サーバー・プールには次のパラメータのうち1つのみを指定できます。
ユーザー、グループ、他のACL文字列は次のように指定します。
|
使用上のノート
-
server_pool_name
パラメータは必須です。 -
oraで始まる名前を持つサーバー・プールはOracleのサーバー・プールであるため、これらのサーバー・プールにはこのコマンドを使用しないでください。
-
このコマンドはどの環境でも使用できますが、Oracle RAC環境でのみ役立ちます。
例
$ crsctl setperm serverpool sp3 -u user:jane.doe:rwx
crsctl status serverpool
構文
crsctl status serverpool [server_pool_name [...] | -w "filter"] [-p | -v | -f]
crsctl status serverpool {[server_pool_name [...]} -g
パラメータ
表E-82 crsctl status serverpoolコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
server_pool_name [...] —g |
特定のサーバー・プールを識別する場合には、1つ以上のサーバー・プール名を空白区切りで指定します。
ノート: サーバー・プール名を指定した後に、 |
-w "filter" |
このパラメータを使用すると、サーバー・プールを名前で指定するかわりに、 関連項目: 「フィルタ」を参照してください。 |
-p | -v | -f |
必要に応じて、次のパラメータのいずれかを指定できます。
|
使用上のノート
-
server_pool_name
パラメータまたはフィルタは必須です。 -
oraで始まる名前を持つサーバー・プールはOracleのサーバー・プールであるため、これらのサーバー・プールにはこのコマンドを使用しないでください。
-
このコマンドはどの環境でも使用できますが、Oracle RAC環境でのみ役立ちます。
例
例E-9 例1
sp1
のすべての構成を表示するには、次のコマンドを実行します。$ crsctl status serverpool sp1 -f
NAME=spl
IMPORTANCE=1
MIN_SIZE=0
MAX_SIZE=-1
SERVER_NAMES=node3 node4 node5
PARENT_POOLS=Generic
EXCLUSIVE_POOLS=
ACL=owner:oracle:rwx,pgrp:oinstall:rwx,other::r--
SERVER_CATEGORY=ora.hub.category
ACTIVE_SERVERS=node3 node4
例E-10 例2
$ crsctl status serverpool
NAME=Free
ACTIVE_SERVERS=
NAME=Generic
ACTIVE_SERVERS=node1 node2
NAME=ora.orcl
ACTIVE_SERVERS=node1 node2
NAME=sp1
ACTIVE_SERVERS=node3 node4
例E-11 例3
$ crsctl status serverpool -w "MAX_SIZE > 1"
NAME=sp2
ACTIVE_SERVERS=node3 node4
crsctl query socket udp
構文
crsctl query socket udp [-address address] [-port port]
パラメータ
表E-83 crsctl query socket udpコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-address address |
ソケットを作成するIPアドレスを指定します。アドレスを指定しない場合、CRSCTLはデフォルトとしてローカル・ホストを想定します。 |
-port port |
ソケットを作成するポートを指定します。ポート番号を指定しない場合、CRSCTLはデフォルトとして53を想定します。 |
使用上のノート
1024より小さいポート番号を確認するには、このコマンドをroot
として実行する必要があります。
例
$ crsctl query socket udp
CRS-10030: could not verify if port 53 on local node is in use
# crsctl query socket udp
CRS-10026: successfully created socket on port 53 on local node
root
として実行されておらず、いずれのコマンドでもポートが指定されていないため、CRSCTLは、デフォルトを53として想定しました(1024未満)。この条件では、コマンドをroot
として実行する必要があります。$ crsctl query socket udp -port 1023
CRS-10030: could not verify if port 1023 on local node is in use
# crsctl query socket udp -port 1023
CRS-10026: successfully created socket on port 1023 on local node
最初の2つの例と同様に、前述の2つのコマンドのうち最初のコマンドはroot
として実行されておらず、ポート番号は指定されていますが1024未満のため、root
権限でコマンドを実行する必要があります。
root
として実行する必要はありません。$ crsctl query socket udp -port 1028
CRS-10026: successfully created socket on port 1028 on local node
crsctl start testdns
テストDNSサーバーは、受信したパケットを表示しますが、受信パケットに応答することはありません。通常、このコマンドは、ドメイン転送がGNSドメイン用に正しく設定されていることを確認するために使用します。
構文
crsctl start testdns [-address address [-port port]] [-once] [-v]
パラメータ
表E-84 crsctl start testdnsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-address address |
サーバー・アドレスを |
-port port |
サーバーがリスニングするポート。ポートを指定しないと、デフォルトのポート53が使用されます。 |
–once |
DNSサーバーが1つのDNS問合せパケットを受信した後に終了する必要がある場合、このパラメータを指定します。 |
–v |
冗長出力。 |
例
$ crsctl start testdns -address 192.168.29.218 -port 63 -v
crsctl status testdns
構文
crsctl status testdns [-server DNS_server_address] [-port port] [-v]
パラメータ
表E-85 crsctl status testdnsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-server DNS_server_address |
必要に応じて、ステータスを確認するDNSサーバーのアドレスを指定できます。 |
-port port |
必要に応じて、DNSサーバーがリスニングするポートを指定できます。ポートを指定しないと、デフォルトのポート53が使用されます。 |
–v |
冗長出力。 |
例
CRS-10024: DNS server returned 192.168.28.74 for name
stmjk07-vip.stmjk0462.foo.com
crsctl stop testdns
構文
crsctl stop testdns [-address address] [-port port] [-v]
パラメータ
表E-86 crsctl stop testdnsコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-address address |
必要に応じて、テストDNSサーバーを起動したサーバー・アドレスを、 |
-port port |
必要に応じて、DNSサーバーがリスニングするポートを指定できます。ポートを指定しないと、デフォルトのポート53が使用されます。 |
–v |
冗長出力。 |
例
このコマンドによって、次のような出力が返されます。
CRS-10032: successfully stopped the DNS listening daemon running on port 53 on
local node
crsctl replace votedisk
このコマンドを使用すると、Oracle ASMであれ他の記憶域オプションであれ、指定した場所に投票ファイルが作成されます。Oracle Clusterwareによって既存の投票ファイル情報が新しい場所にコピーされ、以前の場所からその投票ファイルが削除されます。
構文
crsctl replace votedisk [+asm_disk_group | path_to_voting_disk [...]]
パラメータ
表E-87 crsctl replace votediskコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
+asm_disk_group |
投票ファイルの配置先となるOracle ASMディスク・グループを(前にプラス記号( |
path_to_voting_disk [...] |
Oracle ASMの外部に存在する投票ファイルのパスを空白区切りのリストで指定できます。 |
使用上のノート
-
このコマンドを実行するには、
root
、Oracle Clusterwareインストール所有者または管理者グループのメンバーである必要があります。 -
投票ファイルを置換する場合は、Oracle ASMディスク・グループや他のストレージ・デバイスに存在するものを指定します。
-
クラスタ内の任意のノードでこのコマンドを実行できます。
例
例E-12 例1
Oracle ASM内に配置されている投票ファイルを置換するには、次のコマンドを実行します。
# crsctl replace votedisk +diskgroup1
例E-13 例2
共有ファイル・システムに配置されている投票ファイルを置換するには、次のコマンドを実行します。
# crsctl replace votedisk /mnt/nfs/disk1 /mnt/nfs/disk2
crsctl add wallet
構文
crsctl add wallet -type wallet_type [-name name] [-user user_name -passwd]
パラメータ
表E-88 crsctl add walletコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-type wallet_type |
作成するウォレットのタイプを指定します(APPQOSADMIN、APPQOSUSER、APPQOSDB、MGMTDB、OSUSER、CVUDBなど)。
|
-name name |
APPQOSDBウォレットやCVUDBウォレットを作成するには、ウォレットの名前を指定する必要があります。 |
-user user_name -passwd |
ウォレットに追加するユーザー名を指定して、標準入力からパスワードを指定します。OSUSERウォレットを作成するにはユーザー名が必要です。 |
使用上のノート
ポリシー管理データベースを使用している場合、ウォレットが必要です。それ以外の場合はウォレットはオプションです。
例
$ crsctl add wallet -type OSUSER -user lp_oracle_home_user -passwd
前述の例で、lp_oracle_home_user
は、ポリシー管理データベースを作成したホームを所有する権限が低いOracleホーム・ユーザーです。
crsctl delete wallet
構文
crsctl delete wallet -type wallet_type [-name name] [-user user_name]
パラメータ
表E-89 crsctl delete walletコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-type wallet_type |
削除するウォレットのタイプ(APPQOSADMIN、APPQOSUSER、APPQOSDB、MGMTDB、OSUSER、CVUDBなど)。
|
-name name |
APPQOSDBウォレットを削除するには、ウォレットの名前を指定する必要があります。 |
-user user_name |
OSUSERウォレットからユーザーを削除するには、ユーザー名を指定する必要があります。 |
例
$ crsctl delete wallet -type OSUSER -user lp_oracle_home_user
前述の例で、lp_oracle_home_user
は、ポリシー管理データベースを作成したホームを所有する権限が低いOracleホーム・ユーザーです。また、ウォレットに他のユーザーが含まれている場合、コマンドを実行してもウォレットは削除されません。
crsctl modify wallet
構文
crsctl modify wallet -type wallet_type [-name name] [-user user_name -passwd]
パラメータ
表E-90 crsctl modify walletコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-type wallet_type |
変更するウォレットのタイプを指定します(APPQOSADMIN、APPQOSUSER、APPQOSDB、MGMTDB、OSUSER、CVUDBなど)。
|
-name name |
APPQOSDBウォレットを変更するには、ウォレット名を指定する必要があります。 |
-user user_name -passwd |
パスワードを変更するユーザーの名前を指定する必要があります。標準入力からパスワードを変更します。 |
使用上のノート
このコマンドを使用してユーザー名を変更することはできません。
例
$ crsctl modify wallet -type OSUSER -user lp_oracle_home_user -passwd
crsctl query wallet
構文
crsctl query wallet -type wallet_type [-name name] [-user user_name] [-all]
パラメータ
表E-91 crsctl query walletコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-type wallet_type |
問い合せるウォレットのタイプ(APPQOSADMIN、APPQOSUSER、APPQOSDB、MGMTDB、OSUSER、CVUDBなど)。
|
-name name |
APPQOSDBウォレットを問い合せるには、ウォレットの名前を指定する必要があります。 |
-user user_name |
OSUSERウォレットのユーザーを問い合せるには、ユーザー名を指定する必要があります。 |
–all |
|
例
$ crsctl query wallet -type OSUSER -all
Oracle Restart環境のCRSCTLコマンド
次のコマンドは、Oracle Restart環境でのみ使用できます。
この項に示すコマンドは、Oracle高可用性サービスを制御します。これらのコマンドは、Oracle高可用性サービス・デーモン(ohasd
)、Oracle ASM(インストールされている場合)およびクラスタ同期サービス(Oracle ASMがインストールされている場合)で構成される、Oracle Restart環境のOracle高可用性サービス・スタックを管理します。これらのコマンドは、コマンドを実行するローカル・サーバーにのみ影響します。
ノート:
Oracleでは、Oracle Restart環境でのcrs_*
コマンドの使用はサポートされていません。
クラスタ内の各サーバーの状態は、次の2つのいずれかです。
-
スタック全体が起動している状態。Oracle高可用性サービスがアクティブであることを意味します。
-
スタック全体が停止している状態。Oracle高可用性サービスが非アクティブであることを意味します。
crsctl check has
ohasd
のステータスをチェックします。構文
crsctl check has
例
CRS-4638: Oracle High Availability Services is online
crsctl config has
構文
crsctl config has
使用上のノート
このコマンドにパラメータはありません。
例
このコマンドによって、次のような出力が返されます。
CRS-4622 Oracle High Availability Services autostart is enabled.
crsctl disable has
構文
crsctl disable has
例
CRS-4621 Oracle High Availability Services autostart is disabled.
crsctl enable has
構文
crsctl enable has
例
CRS-4622 Oracle High Availability Services autostart is enabled.
crsctl query has releaseversion
構文
crsctl query has releaseversion
例
Oracle High Availability Services release version on the local node is [12.2.0.1.0]
crsctl query has softwareversion
構文
crsctl query has softwareversion [server_name]
使用上のノート
サーバー名を指定しない場合、Oracle Clusterwareではローカル・サーバーで実行中のOracle Clusterwareのバージョンが表示されます。
例
Oracle High Availability Services version on the local node is [12.2.0.1.0]
crsctl start has
構文
crsctl start has [-nowait] [-noautostart] [-wait]
使用上のノート
-nowait
パラメータを使用して、Oracle高可用性サービスの起動の待機をスキップします。- Oracle高可用性サービスのみを開始するには、
-noautorestart
パラメータを使用します。 -wait
パラメータを使用して、Oracle高可用性サービスの起動の待機します。
例
# crsctl start has
crsctl stop has
このコマンドでは、Oracle高可用性サービスの停止試行中、Oracle Clusterwareによって管理されるリソースの正常な停止が試行されます。
構文
crsctl stop has [-f]
使用上のノート
Oracle Clusterwareによって管理される任意のリソースが、crsctl stop has
コマンドの実行後も実行されている場合、コマンドは失敗します。すべてのリソースを無条件で停止し、Oracle高可用性サービスを停止するには、-f
パラメータを使用します。
例
# crsctl stop has
トラブルシューティングおよび診断出力
root
ユーザーとしてcrsctl set log
コマンドを使用して、クラスタ・レディ・サービス(CRS)、クラスタ同期サービス(CSS)、イベント・マネージャ(EVM)およびクラスタウェア・サブコンポーネントの動的デバッグを有効にできます。
crsctl debug
コマンドを使用して、デバッグ・レベルを動的に変更できます。デバッグ情報は、次回の起動で使用するために、Oracle Cluster Registry(OCR)に保存されます。リソースのデバッグを有効にすることもできます。
この項には次のトピックが含まれます:
crsctl set logを使用した動的デバッグ
構文
crsctl set log module_name "component1=level1,..."
使用上のノート
-
次のモジュールの様々なコンポーネントにログ・レベルを設定できます。
mdns
: マルチキャスト・ドメイン・ネーム・サーバーgpnp
: グリッド・プラグ・アンド・プレイ・サービスcss
: クラスタ同期サービスcrf
: クラスタ状態モニターcrs
: クラスタ・レディ・サービスctss
: クラスタ時刻同期化サービスevm
: Event Managergipc
: グリッド・プロセス間通信
各モジュールのコンポーネントのリストを取得するには、
crsctl lsmodules
コマンドを使用します。 -
二重引用符("")で囲まれたコンポーネント名/ログ・レベルの複数のペアをカンマ区切りリストで指定できます。
-
Oracle Clusterware 11g リリース2 (11.2.0.3)以上では、コンポーネント名/ログ・レベルのペアは等号(=)で分割します。以前のバージョンのOracle Clusterwareでは、コロン(:)が使用されていました。
-
log_level
は、コンポーネントまたはリソースのログ・レベルを設定する1
から5
までの番号です。1は最小ログ出力、5は最も詳細なログ出力を表します。デフォルトのログ・レベルは2です。
例
CRSモジュールのCRSRTIコンポーネントおよびCRSCOMMコンポーネントのログ・レベルを設定するには、次のコマンドを実行します。
$ crsctl set log crs "CRSRTI=1,CRSCOMM=2"
コンポーネント・レベルのデバッグ
root
ユーザーとしてcrsctl set log
およびcrsctl set trace
コマンドを使用して、様々なOracle Clusterwareモジュールの動的デバッグを有効にできます。
Oracle Clusterwareモジュールのデバッグの有効化
crsctl set log
コマンドを実行して、Oracle Clusterwareモジュールとそれらのコンポーネント、およびリソースのデバッグを有効にできます。様々なOracle Clusterwareモジュールのデバッグを有効にするには、次の構文を使用します。
crsctl set {log | trace} module_name "component:debugging_level[,...]"
crsctl set
コマンドをroot
ユーザーとして実行し、次の情報を指定します。
-
module_name
: 次のいずれかのモジュールの名前を指定します。mdns
: マルチキャスト・ドメイン・ネーム・サーバーgpnp
: グリッド・プラグ・アンド・プレイ・サービスcss
: クラスタ同期サービスcrf
: クラスタ状態モニターcrs
: クラスタ・レディ・サービスctss
: クラスタ時刻同期化サービスevm
: Event Managergipc
: グリッド・プロセス間通信
-
component
: 次のいずれかのモジュールのコンポーネントの名前を指定します。すべてのコンポーネントのリストについては、表E-92を参照してください。 -
debugging_level
: デバッグ・コマンドで戻す詳細レベルを、1から5までの番号で指定します。1は最小デバッグ出力、5は最も詳細なデバッグ出力を表します。デフォルトのデバッグ・レベルは2です。
次の例では、様々なモジュールに対してデバッグを有効にする方法を示します。
-
Oracle Clusterwareのデバッグを有効にするには:
# crsctl set log crs "CRSRTI:1,CRSCOMM:2"
-
OCRのデバッグを有効にするには:
# crsctl set log crs "CRSRTI:1,CRSCOMM:2,OCRSRV:4"
-
EVMのデバッグを有効にするには:
# crsctl set log evm "EVMCOMM:1"
-
リソースのデバッグを有効にする方法
# crsctl set log res "resname:1"
デバッグに使用可能なコンポーネントのリストを取得するには、次の構文を使用して、crsctl lsmodules
コマンドを実行します。
$ crsctl lsmodules {mdns | gpnp | css | crf | crs | ctss | evm | gipc}
ノート:
crsctl lsmodulues
コマンドを実行するために、root
ユーザーである必要はありません。
表E-92に、モジュールCRS、CSSおよびEVMのそれぞれのコンポーネントを示します。一部のコンポーネント名はCRS、EVMおよびCSSのデーモン間で共通であり、特定のデーモンで有効な場合があることに注意してください。たとえば、COMMNS
はNSレイヤーで、NSレイヤーは各デーモンで使用されるため、いずれかのデーモンでこの特定のモジュール・コンポーネントを有効にして、特定のデバッグ情報を取得できます。
表E-92 CRS、CSSおよびEVMモジュールのコンポーネント
CRSコンポーネント(1) | CSSコンポーネント(2) | EVMコンポーネント(3) |
---|---|---|
|
|
|
脚注1: crsctl lsmodules crsコマンドを使用して、CRSコンポーネントのリストを取得します。
脚注2: crsctl lsmodules cssコマンドを使用して、CSSコンポーネントのリストを取得します。
脚注3: crsctl lsmodules evmコマンドを使用して、EVMコンポーネントのリストを取得します。
たとえば、次のコマンドを使用して、特定のクラスタ・ノードにデバッグ・レベルを設定するには、-nodelist
キーワードおよびノードの名前を次のように含めます。
crsctl set log crs "CRSRTI:1,CRSCOMM:2" -nodelist node1,node2
表E-93に、クラスタ同期サービス・モジュールを示します。
表E-93 クラスタ同期サービス(CSS)・モジュールおよびその機能
モジュール | 説明 |
---|---|
CSS |
CSSクライアント・コンポーネント |
CSSD |
CSSデーモン・コンポーネント |
表E-94に、各通信(COMM)モジュールの機能を示します。
表E-94 通信(COMM)モジュールおよびその機能
モジュール | 説明 |
---|---|
COMMCRS |
Clusterware通信レイヤー |
COMMNS |
NS通信レイヤー |
表E-95に、各CRSモジュールで実行される機能を示します。
表E-95 Oracle Clusterware (CRS)モジュールおよびその機能
モジュール | 説明 |
---|---|
CRSUI |
ユーザー・インタフェース・モジュール |
CRSCOMM |
通信モジュール |
CRSRTI |
リソース管理モジュール |
CRSMAIN |
メイン・モジュール/ドライバ |
CRSPLACE |
CRS配置モジュール |
CRSAPP |
CRSアプリケーション |
CRSRES |
CRSリソース |
CRSOCR |
Oracle Cluster Registryインタフェース |
CRSTIMER |
CRSに関連する様々なタイマー |
CRSEVT |
CRS EVM/イベント・インタフェース・モジュール |
CRSD |
CRSデーモン |
crsctl set log crs
コマンドを使用して、表E-96にリストされているOCRコンポーネントをデバッグできます。表E-96にリストされているコンポーネントは、OCRMASおよびOCRASMを除き、Oracle Local Registry (OLR)にも使用できます。また、OCRMASおよびOCRSRVを除くOCRクライアントおよびOLRクライアントにも使用できます。一部のOCRクライアントおよびOLRクライアントにはOCRCONFIG、OCRDUMPなどがあります。
表E-96 Oracle Cluster Registry (OCR)コンポーネント名
モジュール | 説明 |
---|---|
OCRAPI |
OCR抽象化コンポーネント |
OCRCLI |
OCRクライアント・コンポーネント |
OCRSRV |
OCRサーバー・コンポーネント |
OCRMAS |
OCRマスター・スレッド・コンポーネント |
OCRMSG |
OCRメッセージ・コンポーネント |
OCRCAC |
OCRキャッシュ・コンポーネント |
OCRRAW |
OCR RAWデバイス・コンポーネント |
OCRUTL |
OCRユーティリティ・コンポーネント |
OCROSD |
OCRオペレーティング・システム固有(OSD)レイヤー |
OCRASM |
OCR ASMコンポーネント |
表E-97に、OCRツール・モジュールを示します。
表E-97 OCRCONFIGモジュールおよびその機能
モジュール | 説明 |
---|---|
OCRCONFIG |
OCRを構成するためのOCRCONFIGコンポーネント |
OCRDUMP |
Oracle Cluster Registryの内容を表示するOCRDUMPコンポーネント |
OCRCHECK |
すべての構成済OCRを検証するOCRCHECKコンポーネント |
Oracle Clusterwareリソースのデバッグの有効化
次の構文を使用してcrsctl set log
コマンドを実行することによって、Oracle Clusterwareのリソースのデバッグを有効にできます。
crsctl set log res "resource_name=debugging_level"
crsctl set log
コマンドをroot
ユーザーとして実行し、次の情報を指定します。
-
debugging_level
:1
から5
までの番号は、デバッグ・コマンドで戻す詳細レベルを示します。1は最小デバッグ出力、5は最も詳細なデバッグ出力を表します。ノート:
追加のデバッグが必要な問題を解決した後、以下のようにデバッグ・レベルをデフォルトにリセットできます。# crsctl set log crs resource_name=default
デバッグに使用可能なリソースのリストを取得するには、crsctl status resource
コマンドを実行します。
例
node1
上のVIPリソースのデバッグ・ログを生成するには、次のコマンドを発行します。
# crsctl set log res "ora.node1.vip:1"