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7.35 V$ARCHIVE_DEST

V$ARCHIVE_DESTは、現行インスタンスについて、Data Guard構成内のすべての宛先を示します。各宛先の現在の設定値、モード、状態などが示されます。

データ型 説明

DEST_ID

NUMBER

ログ・アーカイブ先パラメータの識別子(1から31)

DEST_NAME

VARCHAR2(256)

ログ・アーカイブ先パラメータの名前

STATUS

VARCHAR2(9)

アーカイブ先の現在の状態を識別する値:

  • VALID - 初期化され、使用可能

  • INACTIVE - 宛先情報なし

  • DEFERRED - ユーザーの手動による使用禁止

  • ERROR - オープンまたはコピー時のエラー

  • DISABLED - エラー発生後、使用禁止

  • BAD PARAM - パラメータがエラー

  • ALTERNATE - 宛先が代替として使用可能

  • FULL - 宛先の割当てサイズを超過

BINDING

VARCHAR2(9)

アーカイブ操作に対する障害の影響:

  • MANDATORY - アーカイブの成功が必須

  • OPTIONAL - 成功が必須ではない(LOG_ARCHIVE_MIN_SUCCEED_DESTによって異なる)

NAME_SPACE

VARCHAR2(7)

パラメータ設定の有効範囲:

  • SYSTEM - システム定義

  • SESSION - セッション定義

TARGET

VARCHAR2(7)

プライマリ・データベースの場合、この列は、アーカイブ先がプライマリ・データベースに対してローカルかリモートかを指定します。

  • PRIMARY - ローカル

  • STANDBY - リモート

スタンバイ・データベースの場合、この列は、アーカイブ先がスタンバイ・データベースに対してローカルかリモートかを指定します。

  • LOCAL - ローカル

  • REMOTE - リモート

ARCHIVER

VARCHAR2(10)

問合せが発行されたデータベースと相対のアーカイバ・プロセス:

  • ARCn

  • FOREGROUND

  • LGWR

  • RFS

SCHEDULE

VARCHAR2(8)

この宛先のアーカイブがINACTIVEPENDINGACTIVELATENTのいずれであるか

DESTINATION

VARCHAR2(256)

アーカイブREDOログがアーカイブされる場所

LOG_SEQUENCE

NUMBER

最後にアーカイブされるアーカイブREDOログの順序番号

REOPEN_SECS

NUMBER

エラー発生後の再試行の時間(秒)

DELAY_MINS

NUMBER

アーカイブREDOログがスタンバイ・データベースに自動的に適用されるまでの遅延間隔(分)

MAX_CONNECTIONS脚注 1

NUMBER

接続の最大数

NET_TIMEOUT

NUMBER

ログ・ライター・プロセスが、発行したネットワーク操作についてネットワーク・サーバーからの状態を待機する秒数

PROCESS

VARCHAR2(10)

プライマリ・データベースと相対のアーカイバ・プロセス(問合せがスタンバイ・データベースで発行された場合も含む):

  • ARCn

  • FOREGROUND

  • LGWR

REGISTER

VARCHAR2(3)

アーカイブREDOログがリモートの宛先制御ファイルに登録されているかどうか(YES | NO)。アーカイブREDOログが登録されている場合は、ログ適用サービスに使用可能。

FAIL_DATE

DATE

前回のエラー発生の日時

FAIL_SEQUENCE

NUMBER

前回のエラー発生時にアーカイブされたアーカイブREDOログの順序番号

FAIL_BLOCK

NUMBER

前回のエラー発生時にアーカイブされたアーカイブREDOログのブロック番号

FAILURE_COUNT

NUMBER

宛先に連続して発生したアーカイブ操作障害の現在の数

MAX_FAILURE

NUMBER

ログ転送サービスが通信の再確立を試行し、障害がある宛先でのアーカイブ操作を再開する回数を制御する

ERROR

VARCHAR2(256)

エラー・テキストを表示する

ALTERNATE

VARCHAR2(256)

存在する場合は代替の宛先

DEPENDENCY

VARCHAR2(256)

将来の使用のために予約済

REMOTE_TEMPLATE

VARCHAR2(256)

記録する場所の導出に使用するテンプレート

QUOTA_SIZE

NUMBER

宛先の割当て制限(バイト)

QUOTA_USED

NUMBER

指定された宛先に現在格納されているすべてのアーカイブREDOログのサイズ

MOUNTID

NUMBER

インスタンスのマウント識別子

TRANSMIT_MODE

VARCHAR2(12)

ネットワーク送信モード:

  • SYNCHRONOUS

  • PARALLELSYNC

  • ASYNCHRONOUS

ASYNC_BLOCKS

NUMBER

ASYNC属性に指定されたブロック数

AFFIRM

VARCHAR2(3)

ディスクI/Oモード

TYPE

VARCHAR2(7)

アーカイブ・ログのアーカイブ先定義がPUBLICまたはPRIVATEのどちらなのか。ALTER SYSTEM SETまたはALTER SESSION SET文を使用して実行時に変更できるのは、PUBLICのアーカイブ先のみである。デフォルトでは、すべてのアーカイブ・ログのアーカイブ先がPUBLICである。

VALID_NOW

VARCHAR2(16)

アーカイブ先がアーカイブ操作に有効かどうか:

  • YES - この宛先のREDOログ・タイプおよびデータベース・ロールは現行のデータベースに対して有効

  • WRONG VALID_TYPE - この宛先に指定されているREDOログ・タイプは現行のデータベースに対して無効。たとえば、VALID_FOR=(STANDBY_LOGFILE,STANDBY_ROLE)属性が指定されている宛先がスタンバイ・データベース・ロールで実行されているが、スタンバイREDOログが実装されていない場合に、WRONG VALID_TYPEが戻される。

  • WRONG VALID_ROLE - この宛先に指定されているデータベース・ロールは現在実行中のデータベースのロールではない。たとえば、VALID_FOR=(ONLINE_LOGFILE,STANDBY_ROLE)属性が定義されている宛先がプライマリ・データベース・ロールで実行中の場合に、WRONG VALID_ROLEが戻される。

  • INACTIVE - 宛先がアクティブではない(エラーが原因と考えられる)。

VALID_TYPE

VARCHAR2(15)

宛先で有効な1つまたは複数のREDOログ・タイプ:

  • ONLINE_LOGFILE

  • STANDBY_LOGFILE

  • ALL_LOGFILES

VALID_ROLE

VARCHAR2(12)

宛先で有効な1つまたは複数のデータベース・ロール:

  • PRIMARY_ROLE

  • STANDBY_ROLE

  • ALL_ROLES

DB_UNIQUE_NAME

VARCHAR2(30)

一意のデータベース名

VERIFY

VARCHAR2(3)

LOG_ARCHIVE_DEST_nパラメータのVERIFY属性の値が検証済かどうか(YES | NO)

COMPRESSION

VARCHAR2(7)

ネットワーク圧縮はENABLEDDISABLEDか、使用中のアルゴリズムはZLIBLZOかを示す。この値は、データベース初期化パラメータLOG_ARCHIVE_DEST_nCOMPRESSION属性に指定された値に対応する。可能な値は、次のとおり。
  • DISABLE: 圧縮は無効。

  • ENABLE: 圧縮は有効。ZLIB圧縮アルゴリズムを使用。

  • ZLIB: ZLIB圧縮を使用。

  • LZO: LZO圧縮を使用。

APPLIED_SCN

NUMBER

フィジカル・スタンバイ・データベースまたはロジカル・スタンバイ・データベースに対応する宛先の場合は、最後に適用されたREDOのSCN。スナップショット・スタンバイ・データベースに対応する宛先の場合は、スナップショット・スタンバイ・データベースへの変換前に最後に適用されたREDOのSCN。この列は、プライマリ・スタンバイ・データベースまたはカスケード・スタンバイ・データベース上の、有効かつアクティブなスタンバイ・データベース宛先に対してのみ有効です。

CON_ID

NUMBER

データが関係するコンテナのID。可能な値は次のとおり。

  • 0: この値は、CDB全体に関連するデータを含む行に使用される。この値は、非CDB内の行にも使用される。

  • 1: この値は、ルートのみに関連するデータを含む行に使用される

  • n: nは、データを含む行に適用されるコンテナID

ENCRYPTION

VARCHAR2(7)

Zero Data Loss Recovery Appliance (リカバリ・アプライアンス)に送信されたREDOストリームの暗号化を使用可能(ENABLED)にするか使用禁止(DISABLED)にするかを示す。

脚注 1 Oracle Database 19c以降では、この列のデータに意味はありません。この列は、将来のリリースで削除される可能性があります。

関連項目: