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3 Oracle Database 19cのLinuxに影響する問題

これらのトピックでは、Oracle Database19cのLinuxの最新の機能と変更について説明します。

動作保証情報

Oracle Database 19cの最新の動作要件は、My Oracle Supportノート1304727.2を参照してください。

https://support.oracle.com/epmos/faces/DocumentDisplay?id=1304727.2

Oracle Linux 7

Oracle Database 19c以降、リリース更新(RU) 19.9、Unbreakable Enterprise Kernel 6を使用したOracle Linux 7.7: 5.4.17-2011.4.4.el7uek.x86_64以上がLinux x86-64でサポートされます。

インストール前の要件は、『Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor Linux』を参照してください。

Linuxのサポート対象外の製品

このトピックでは、Oracle Database19cで使用できない製品または機能について説明します。

Oracle Database 19cのこのリリースで使用できない製品または機能のリストに加えて、Linuxでは次の製品がサポートされていません。

  • IPv6ネットワークのサポート

    クラスタのプライベート・ネットワークを構成するIPv6ベースのIPアドレスは、IBM: Linux on System zではサポートされていません。現在テスト中で、サポートはテストが正常に完了した後に発表されます。

  • Oracle ACFS

    Oracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)は、Oracle Database 19cリリース更新RU (19.6)およびRU (19.7)のOracle Linux 8およびRed Hat Enterprise Linux 8ではサポートされていません。

製品サポート

このトピックでは、Oracle Database19cでサポートされている製品または機能について説明します。

サポートされている製品または機能は次のとおりです。

  • データベース・スマート・フラッシュ・キャッシュのサポート

    データベース・スマート・フラッシュ・キャッシュは、Oracle Linuxでサポートされています。

  • Oracle ACFSおよびOracle ADVMのサポート

    Oracle ADVMは、Oracle Automatic Storage Managementディスク・グループのRAWディスクをサポートしていますが、RAWで作成されたOracle ADVMデバイス特殊ファイルはサポートされません。Oracle ADVMは、ブロック・デバイス特殊ファイルのみをサポートしています。

    サポート対象のプラットフォームおよびリリースについての最新情報は、でMy Oracle Support (https://support.oracle.com)のノート1369107.1を参照してください。

  • Oracle ASM Filter Driverのサポート

    Oracle Automatic Storage Management Filter Driver (Oracle ASMFD)はLinux x86-64でのみサポートされます。

  • 共有ベースのインスタンス・ケージング

    共有ベースのインスタンス・ケージングは、Oracle Linuxでサポートされています。

Linux用Oracleクライアント・ライブラリによるアプリケーションのリンク

Linux上でクライアント・コードをリンクするには、動的Oracleクライアント・ライブラリを使用する必要があります。 

静的Oracleクライアント・ライブラリはリンクしないでください。

Linuxプラットフォームのインストール前の要件

Oracle Database 19cのインストールの事前要件は、インストレーション・ガイドを参照してください。

Linuxに影響するオープン不具合

このトピックでは、Oracle Database 19cの最新の機能と変更について説明します。

Oracle Bug#26708302

共有Network Attached Storage (NAS)上のOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)ホームのアンインストールによりディレクトリ$ORACLE_HOME/deinstallが削除されず、次のエラーが返されます。

ディレクトリ$ORACLE_HOME/deinstallの削除に失敗しました。ユーザーに削除する権限がないか、ディレクトリが使用中です。

回避策:

Oracle RAC所有者またはrootのいずれかとして$ORACLE_HOME/deinstallフォルダを手動で削除します。

SUSE Linux Enterprise Server 15の既知の問題および不具合

この項では、SUSE Linux Enterprise Server 15に関連する問題について説明します。

Bug 29953021

SUSE Linux Enterprise Server 15にOracle Databaseソフトウェア19.4をインストールするには、Oracle Technology Network (OTN)からOracle Databaseソフトウェア・バイナリをダウンロードし、Oracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureのインストールまたはアップグレード・プロセスの間に19.4リリース更新(RU)を適用します。

回避策:

Oracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureのインストール・プロセスの間に、runInstallerコマンドおよびgridSetup.shコマンドを-applyRUおよび-applyOneOffsオプションを指定して実行し、SUSE Linux Enterprise Server 15の最新の19.4 RUをインストールします。

Oracle ACFSおよびOracle ADVMを使用しないOracle Grid Infrastructure:
 $ 19.3_grid_home/gridSetup.sh -applyRU 19.4GIRU patch 29708769 -applyOneOffs patch 30171454
Oracle ACFSおよびOracle ADVMを使用するOracle Grid Infrastructure:
$ 19.3_grid_home/gridSetup.sh -applyRU 19.4GIRU patch 29708769 -applyOneOffs patch 30171454, patch 28321248
Oracle Real Applications ClusterまたはOracle Database (Oracle Restartを使用):
$ 19.3_dbhome/runInstaller -applyRU 19.4GIRU patch 29708769 -applyOneOffs patch 30171454
単一インスタンスのOracle Database:
$ 19.3_dbhome/runInstaller -applyRU 19.4DBRU patch 29834717 -applyOneOffs patch 30083976

Bug 29916735

SUSE Linux Enterprise Server 15では、Oracle Grid Infrastructureを19.4 GIRUにアップグレードすると、OSWatcherの実行時にCPU使用率が増加します。

回避策:

次のステップを実行します。

  1. 次のコマンドを入力して、Oracle Trace File Analyzer (Oracle TFA)からOSWatcherを停止します。
    $ grid_home/bin/tfactl stop  oswbb to stop
  2. OSWatcher.sh内のメイン・ループにdisown -aを追加します。
  3. OSWatcherを実行しているユーザーに対して、ulimitを十分に低い値に設定します。
この問題は、OSWatcher 8.3.1.で修正されています。

詳細は、My Oracle Supportのノート301137.1を参照してください。

https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=301137.1

Bug 29836096

Oracle Instant Clientのインストール中に、libstdc++33パッケージが不足しているというエラーが発生します。

回避策:

「前提条件チェックの実行」画面で、すべて無視を選択してインストールを続行します。

非対話型またはサイレント・インストールの場合は、次のコマンドを実行します。

$./runInstaller -ignorePrereq

Oracle Bug#29742223

19.8以降のDBRUを使用してSUSE Linux Enterprise Server 15またはSUSE Linux Enterprise Server 12 SP3に単一インスタンスのOracle Database 19cをインストールすると、libstdc++33-3.3.3-62.1パッケージの前提条件エラーが発生する場合があります。

回避策1:

SUSE Linux Enterprise Server 15またはSUSE Linux Enterprise Server 12 SP3では、libstdc++33-3.3.3-62.1パッケージは必要ありません。

「前提条件チェックの実行」画面で、すべて無視を選択してインストールを続行します。

回避策2:

Oracle Database 19cリリース更新(DBRU) 19.8以降とともに19c Oracle Grid Infrastructureリリース更新(GIRU)にバンドルされている19c Oracle Clusterwareリリース更新(OCWRU)を適用します。

Bug 30131474

SUSE Linux Enterprise Server 15でのOracle Database 19.4のインストール中に、libgfortranパッケージが不足しているというエラーが発生します。

回避策:

この警告を無視し、libgfortran4-7.3.1+r258812-2.15.x86_64パッケージがシステムにインストールされていることを確認します。

Oracle Linux 8およびRed Hat Enterprise Linux 8に関する既知の問題および不具合

この項では、Oracle Linux 8およびRed Hat Enterprise Linux 8に関連する情報について説明します。

バグ30286976

Oracle Linux 8またはRed Hat Enterprise Linux 8にOracle Database 19cをインストールするには、Oracle Technology Network (OTN)から19.3 Oracle Databaseソフトウェア・バイナリをダウンロードして、Oracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureのインストールまたはアップグレードのプロセス中に19.18リリース更新(RU)を適用します。

インストール・プロセス:

Oracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureのインストール・プロセス中に、-applyRUオプションと-applyOneOffsオプションを指定したrunInstallerコマンドとgridSetup.shコマンドを実行して、Oracle Linux 8およびRed Hat Enterprise Linux 8の最新の19.18 RUをインストールします:

単一インスタンスOracle Database (19.18):
$ export CV_ASSUME_DISTID=OL7
$ 19.3_dbhome/runInstaller -applyRU 19.18DBRU patch 34765931 location
Oracle Grid Infrastructure (19.18):
$ 19.3_grid_home/gridSetup.sh -applyRU 19.18GIRU patch 34762026 location
Oracle Real Applications Cluster (19.18):
$ 19.3_dbhome/runInstaller -applyRU 19.18GIRU patch 34762026 location

バグ30878668

Oracle Linux 8システムまたはRed Hat Enterprise Linux 8システムでは、Oracle Database 19cまたはOracle Grid Infrastructure 19cのインストール時に、root構成スクリプトを実行するためのsudoオプションが動作しません。

回避策:

root構成スクリプトは、rootユーザーとして手動で実行してください。

バグ30445619

Oracle Linux 8またはRed Hat Enterprise Linux 8では、g++8でビルドしたC++アプリケーションがOracle C++ Call Interface (OCCI)で使用できません。

回避策:

g++8でアプリケーションをビルドする場合は、次のコンパイル・オプションを使用してください。
-D_GLIBCXX_USE_CXX11_ABI=0 -Wno-narrowing

バグ29772579

Oracle Linux 8およびRed Hat Enterprise Linux 8では、単一インスタンスOracle DatabaseおよびOracle Database Clientのインストール時に、compat-libcap1-1.10パッケージの欠落エラーが発生します。

回避策:

「前提条件チェックの実行」画面で、compat-libcap1-1.10の欠落チェックに対して「すべて無視」を選択し、「インストール」をクリックしてインストールを続行してください。

ノート:

この画面にリストされたその他のチェック項目と問題は、すべて修正してください。

Oracle Linux 9およびRed Hat Enterprise Linux 9でのOracle Database 19c (19.19)のインストール

Oracle Database 19cリリース19.19以降では、Oracle Linux 9およびRed Hat Enterprise Linux 9がサポートされています。

Oracle Database 19cをOracle Linux 9およびRed Hat Linux 9にインストールするには、Oracle Webサイトから19.3 Oracle Databaseソフトウェア・バイナリをダウンロードし、インストール・プロセス中に19.19リリース更新(RU)を適用します。

インストール・プロセス:

Oracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureのインストール・プロセス中に、-applyRUオプションと-applyOneOffsオプションを指定したrunInstallerコマンドとgridSetup.shコマンドを実行して、Oracle Linux 9およびRed Hat Enterprise Linux 9の最新の19.19 RUをインストールします。

Oracle Grid Infrastructure (19.19):

  1. 環境変数CV_ASSUME_DISTIDをOL8 ($export CV_ASSUME_DISTID=OL8)に設定します。
  2. 19.3.0.0.0 Oracle Grid Infrastructureのゴールド・イメージを解凍します。
  3. patch 35775632からstubs.tarをダウンロードします。stubs.tar$ORACLE_HOME/lib/stubsにコピーし、(cmd: $ tar -xf stubs.tar)を抽出します。
  4. 19.0.0.0.0リリースを選択して、My Oracle Supportパッチ6880880からOPatchユーティリティ・バージョン12.2.0.1.40以降をコピーします。
  5. Oracle Grid Infrastructureを、$ 19.3 on-prem_grid_ image/gridSetup.sh -applyRU 19.19 GIRU Patch 35037840 location -applyOneOffs 19.19 DB MLR 35859251 location,19.19 OCWMLR patch 36022371 location, 19.19 ACFS MLR patch 35269688 locationを指定してインストールします。

Oracle Real Application Cluster (19.19):

  1. 環境変数CV_ASSUME_DISTIDをOL8 ($export CV_ASSUME_DISTID=OL8)に設定します。
  2. 19.3.0.0.0 Oracle Databaseのゴールド・イメージを解凍します。
  3. patch 35775632からstubs.tarをダウンロードします。stubs.tar$ORACLE_HOME/lib/stubsにコピーし、(cmd: $ tar -xf stubs.tar)を抽出します。
  4. 19.0.0.0.0リリースを選択して、My Oracle Supportパッチ6880880からOPatchユーティリティ・バージョン12.2.0.1.40以降をコピーします。
  5. Oracle Real Applications Cluster (Oracle RAC)ソフトウェアを、$ 19.3 on-prem_db_ image/runInstaller -applyRU 19.19 GIRU Patch 35037840 location -applyOneOffs 19.19 DB MLR 35859251 location,19.19 OCWMLR patch 36022371 location, 19.19 ACFS MLR patch 35269688 locationを指定してインストールします。
  6. Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)を実行して、Oracle Real Applications Cluster (Oracle RAC)を作成します。
単一インスタンスのOracle Database (19.19):
  1. 環境変数CV_ASSUME_DISTIDをOL8 ($export CV_ASSUME_DISTID=OL8)に設定します。
  2. 19.3.0.0.0 Oracle Databaseのゴールド・イメージを解凍します。
  3. patch 35775632からstubs.tarをダウンロードします。stubs.tar$ORACLE_HOME/lib/stubsにコピーし、(cmd: $ tar -xf stubs.tar)を抽出します。
  4. 19.0.0.0.0リリースを選択して、My Oracle Supportパッチ6880880からOPatchユーティリティ・バージョン12.2.0.1.40以降をコピーします。
  5. 単一インスタンスのOracle Databaseを、$ 19.3 on-prem_db_ image/runInstaller -applyRU 19.19 DBRU Patch 35042068 location -applyOneOffs 19.19 DB MLR 35859251 location,19.19 OCWMLR patch 36022371 locationを指定してインストールします。

単一インスタンスのOracle Database (19.19)を使用したOracle Restart :

Oracle Restart (19.19)
  1. 環境変数CV_ASSUME_DISTIDをOL8 ($export CV_ASSUME_DISTID=OL8)に設定します。
  2. 19.3.0.0.0 Oracle Grid Infrastructureのゴールド・イメージを解凍します。
  3. patch 35775632からstubs.tarをダウンロードします。stubs.tar$ORACLE_HOME/lib/stubsにコピーし、(cmd: $ tar -xf stubs.tar)を抽出します。
  4. 19.0.0.0.0リリースを選択して、My Oracle Supportパッチ6880880からOPatchユーティリティ・バージョン12.2.0.1.40以降をコピーします。
  5. Oracle Grid Infrastructureを、$ 19.3 on-prem_grid_ image/gridSetup.sh -applyRU 19.19 GIRU Patch 35037840 location -applyOneOffs 19.19 DB MLR 35859251 location,19.19 OCWMLR patch 36022371 location, 19.19 ACFS MLR patch 35269688 locationを指定してインストールします。
Oracle Restart (19.19)を使用したOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)上の単一インスタンスのOracle Database
  1. 環境変数CV_ASSUME_DISTIDをOL8 ($export CV_ASSUME_DISTID=OL8)に設定します。
  2. 19.3.0.0.0 Oracle Databaseのゴールド・イメージを解凍します。
  3. patch 35775632からstubs.tarをダウンロードします。stubs.tar$ORACLE_HOME/lib/stubsにコピーし、(cmd: $ tar -xf stubs.tar)を抽出します。
  4. 19.0.0.0.0リリースを選択して、My Oracle Supportパッチ6880880からOPatchユーティリティ・バージョン12.2.0.1.40以降をコピーします。
  5. 単一インスタンスのOracle Databaseを、$ 19.3 on-prem_db_ image/runInstaller applyRU 19.19 GIRU Patch 35037840 location -applyOneOffs 19.19 DB MLR 35859251 location,19.19 OCWMLR patch 36022371 location, 19.19 ACFS MLR patch 35269688 locationを指定してインストールします。

Oracle Linux 9およびRed Hat Enterprise Linux 9でのOracle Database Client 19c (19.19)のインストール

Oracle Database Client 19cリリース19.19以降では、Oracle Linux 9およびRed Hat Enterprise Linux 9上で32ビット・バージョンと64ビット・バージョンがサポートされています。

Oracle Database Client 19cをOracle Linux 9およびRed Hat Linux 9にインストールするには、Oracle Webサイトから19.3 Oracle Database Clientソフトウェア・バイナリをダウンロードし、インストール・プロセスの間に19.19リリース更新(RU)を適用します。

Oracle Database Clientのゴールド・イメージのインストール・プロセスの間に、-applyRUおよび-applyOneOffsオプションを指定してrunInstallerコマンドを実行して、Oracle Linux 9用およびRed Hat Enterprise Linux 9用の最新の19.19 RUをインストールします。

Oracle Database Client 64ビット(19.19)のゴールド・イメージのインストール

$ export CV_ASSUME_DISTID=OL7
$ 19.3_clienthome/runInstaller -applyRU 19.19DBRU patch 35042068 location -applyOneOffs 19.19OneOff patch 35681671 location

Oracle Database Clientのゴールド・イメージのインストール・プロセスの間に、-applyRUおよび-applyOneOffsオプションを指定してrunInstallerコマンドを実行して、Oracle Linux 9用およびRed Hat Enterprise Linux 9用の最新の19.19 RUをインストールします。

Oracle Database Client 64ビット(19.19)のShiphomeベースのインストール

$ export CV_ASSUME_DISTID=OL7 
$ 19.3_clienthome/runInstaller

ノート:

  • 19.3 クライアント・インストールおよび19.19DBRUの間のリンク・エラーは無視してください。
  • 19.3 Oracle Database Clientのインストールが完了したら、19.19DBRUパッチ35042068および19.19個別パッチ35681671を適用します。

Oracle Database ClientのShiphomeベースのインストール・プロセスの間に、runInstallerコマンドを実行して、Oracle Linux 9用およびRed Hat Enterprise Linux 9用の最新の19.19 RUをインストールします。

Oracle Database Client 32ビット(19.19)のゴールド・イメージのインストール

$ export CV_ASSUME_DISTID=OL7
$ 19.3_clienthome/runInstaller -applyRU 19.19DBRU patch 35042068 location -applyOneOffs 19.19OneOff patch 35700050 location

Oracle Database ClientのShiphomeベースのインストール・プロセスの間に、runInstallerコマンドを実行して、Oracle Linux 9用およびRed Hat Enterprise Linux 9用の最新の19.19 RUをインストールします。

Oracle Database Client 32ビット(19.19)のShiphomeベースのインストール

$ export CV_ASSUME_DISTID=OL7 
$ 19.3_clienthome/runInstaller

ノート:

  • 19.3 クライアント・インストールおよび19.19DBRUの間のリンク・エラーは無視してください。
  • 19.3 Oracle Database Clientのインストールが完了したら、19.19DBRUパッチ35042068および19.19個別パッチ35700050を適用します。

Oracle Database Gateway (19.19)のShiphomeベースのインストール

$ export CV_ASSUME_DISTID=OL7 
$ 19.3_gatewayshome/runInstaller

ノート:

  • 19.3 Oracle Database Gatewayのインストールおよび19.19DBRUの間のリンク・エラーは無視してください。
  • 19.3 Oracle Database Gatewayのインストールが完了したら、19.19DBRU patch 35042068, 19.19OneOff patch 35681671, 19.19OneOff patch 35464439, and 19.0.0.0.0OneOff patch 35578393を適用します。
  • Oracle Database Gatewayのインストール中にWebSphere MQコンポーネントがインストールされている場合は19.19個別パッチ35464439を適用し、Oracle Database Gatewayのインストール中にAPPCコンポーネントがインストールされている場合は19.19個別パッチ35578393を適用します。

Oracle Database Global Service Manager (19.19)のShiphomeベースのインストール

$ export CV_ASSUME_DISTID=OL7 
$ 19.3_gsmhome/runInstaller

ノート:

  • 19.3 Oracle Database Global Service Managerのインストールおよび19.19DBRUの間のリンク・エラーは無視してください。
  • 19.3 Oracle Database Global Service Managerのインストールが完了したら、19.19DBRUパッチ35042068および19.19個別パッチ35681671を適用します。

ノート:

クライアント、ゲートウェイおよびGSMのどれをインストールした場合も、パッチ適用後に、次のコマンドを実行して$ORACLE_HOME内の実行可能ファイルおよびライブラリを再リンクしてください。

$ORACLE_HOME/bin/relink as_installed

Oracle Linux 9およびRed Hat Enterprise Linux 9でのOracle Database 19c (19.20)のインストール

Oracle Database 19cリリース19.20以降では、Oracle Linux 9およびRed Hat Enterprise Linux 9がサポートされています。

Oracle Database 19cをOracle Linux 9およびRed Hat Linux 9にインストールするには、Oracle Webサイトから19.3 Oracle Databaseソフトウェア・バイナリをダウンロードし、インストール・プロセス中に19.20リリース更新(RU)を適用します。

インストール・プロセス:

Oracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureのインストール・プロセス中に、-applyRUオプションと-applyOneOffsオプションを指定したrunInstallerコマンドとgridSetup.shコマンドを実行して、Oracle Linux 9およびRed Hat Enterprise Linux 9の最新の19.20 RUをインストールします。

Oracle Grid Infrastructure (19.20):

  1. 環境変数CV_ASSUME_DISTIDをOL8 ($export CV_ASSUME_DISTID=OL8)に設定します。
  2. 19.3.0.0.0 Oracle Grid Infrastructureのゴールド・イメージを解凍します。
  3. patch 35775632からstubs.tarをダウンロードします。stubs.tar$ORACLE_HOME/lib/stubsにコピーし、(cmd: $ tar -xf stubs.tar)を抽出します。
  4. 19.0.0.0.0リリースを選択して、My Oracle Supportパッチ6880880からOPatchユーティリティ・バージョン12.2.0.1.40以降をコピーします。
  5. Oracle Grid Infrastructureを、$ 19.3 on-prem_grid_ image/gridSetup.sh -applyRU 19.20 GIRU Patch 35319490 location -applyOneOffs 19.20 DB MLR 35904951 location,19.20 OCWMLR patch 36022373 location, 19.20 ACFS MLR patch 35269688 locationを指定してインストールします。

Oracle Real Application Cluster (19.20):

  1. 環境変数CV_ASSUME_DISTIDをOL8 ($export CV_ASSUME_DISTID=OL8)に設定します。
  2. 19.3.0.0.0 Oracle Databaseのゴールド・イメージを解凍します。
  3. patch 35775632からstubs.tarをダウンロードします。stubs.tar$ORACLE_HOME/lib/stubsにコピーし、(cmd: $ tar -xf stubs.tar)を抽出します。
  4. 19.0.0.0.0リリースを選択して、My Oracle Supportパッチ6880880からOPatchユーティリティ・バージョン12.2.0.1.40以降をコピーします。
  5. Oracle Real Applications Cluster (Oracle RAC)ソフトウェアを、$ 19.3 on-prem_db_ image/runInstaller -applyRU 19.20 GIRU Patch 35319490 location -applyOneOffs 19.20 DB MLR 35904951 location,19.20 OCWMLR patch 36022373 location, 19.20 ACFS MLR patch 35269688 locationを指定してインストールします。
  6. Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)を実行して、Oracle Real Applications Cluster (Oracle RAC)を作成します。
単一インスタンスのOracle Database (19.20):
  1. 環境変数CV_ASSUME_DISTIDをOL8 ($export CV_ASSUME_DISTID=OL8)に設定します。
  2. 19.3.0.0.0 Oracle Databaseのゴールド・イメージを解凍します。
  3. patch 35775632からstubs.tarをダウンロードします。stubs.tar$ORACLE_HOME/lib/stubsにコピーし、(cmd: $ tar -xf stubs.tar)を抽出します。
  4. 19.0.0.0.0リリースを選択して、My Oracle Supportパッチ6880880からOPatchユーティリティ・バージョン12.2.0.1.40以降をコピーします。
  5. 単一インスタンスのOracle Databaseを、$ 19.3 on-prem_db_ image/runInstaller -applyRU 19.20 DBRU Patch 35320081 location -applyOneOffs 19.20 DB MLR 35904951 location,19.20 OCWMLR patch 36022373 locationを指定してインストールします。

単一インスタンスのOracle Database (19.20)を使用したOracle Restart :

Oracle Restart (19.20)
  1. 環境変数CV_ASSUME_DISTIDをOL8 ($export CV_ASSUME_DISTID=OL8)に設定します。
  2. 19.3.0.0.0 Oracle Grid Infrastructureのゴールド・イメージを解凍します。
  3. patch 35775632からstubs.tarをダウンロードします。stubs.tar$ORACLE_HOME/lib/stubsにコピーし、(cmd: $ tar -xf stubs.tar)を抽出します。
  4. 19.0.0.0.0リリースを選択して、My Oracle Supportパッチ6880880からOPatchユーティリティ・バージョン12.2.0.1.40以降をコピーします。
  5. Oracle Grid Infrastructureを、$ 19.3 on-prem_grid_ image/gridSetup.sh -applyRU 19.20 GIRU Patch 35319490 location -applyOneOffs 19.20 DB MLR 35904951 location,19.20 OCWMLR patch 36022373 location, 19.20 ACFS MLR patch 35269688 locationを指定してインストールします。
Oracle Restart (19.20)を指定したOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)上の単一インスタンスのOracle Database
  1. 環境変数CV_ASSUME_DISTIDをOL8 ($export CV_ASSUME_DISTID=OL8)に設定します。
  2. 19.3.0.0.0 Oracle Databaseのゴールド・イメージを解凍します。
  3. patch 35775632からstubs.tarをダウンロードします。stubs.tar$ORACLE_HOME/lib/stubsにコピーし、(cmd: $ tar -xf stubs.tar)を抽出します。
  4. 19.0.0.0.0リリースを選択して、My Oracle Supportパッチ6880880からOPatchユーティリティ・バージョン12.2.0.1.40以降をコピーします。
  5. 単一インスタンスのOracle Databaseを、$ 19.3 on-prem_db_ image/runInstaller -applyRU 19.20 GIRU Patch 35319490 location -applyOneOffs 19.20 DB MLR 35904951 location,19.20 OCWMLR patch 36022373 location, 19.20 ACFS MLR patch 35269688 locationを指定してインストールします。

Oracle Linux 9およびRed Hat Enterprise Linux 9でのOracle Database Client 19c (19.20)のインストール

Oracle Database Client 19cリリース19.20以降では、Oracle Linux 9およびRed Hat Enterprise Linux 9上で64ビット・バージョンのみがサポートされています。

Oracle Database Client 19cをOracle Linux 9およびRed Hat Linux 9にインストールするには、Oracle Webサイトから19.3 Oracle Database Clientソフトウェア・バイナリをダウンロードし、インストール・プロセス中に19.20リリース更新(RU)を適用します。

Oracle Database Clientのゴールド・イメージのインストール・プロセス中に、-applyRUおよび-applyOneOffsオプションを指定してrunInstallerコマンドを実行して、Oracle Linux 9用およびRed Hat Enterprise Linux 9用の最新の19.20 RUをインストールします。

Oracle Database Client 64ビット(19.20)のゴールド・イメージのインストール

$ export CV_ASSUME_DISTID=OL7
$ 19.3_clienthome/runInstaller -applyRU 19.20DBRU patch 35320081 location -applyOneOffs 19.20OneOff patch 35904951 location

Oracle Database Clientのゴールド・イメージのインストール・プロセス中に、-applyRUおよび-applyOneOffsオプションを指定してrunInstallerコマンドを実行して、Oracle Linux 9用およびRed Hat Enterprise Linux 9用の最新の19.20 RUをインストールします。

Oracle Database Client 64ビット(19.20)のShiphomeベースのインストール

$ export CV_ASSUME_DISTID=OL7 
$ 19.3_clienthome/runInstaller

ノート:

  • 19.3 クライアント・インストールおよび19.20DBRU中のリンク・エラーは無視します。
  • 19.3 Oracle Database Clientのインストールが完了したら、19.20DBRU patch 35320081 and 19.20OneOff patch 35904951を適用します。

Oracle Database ClientのShiphomeベースのインストール・プロセス中に、runInstallerコマンドを実行して、Oracle Linux 9用およびRed Hat Enterprise Linux 9用の最新の19.20 RUをインストールします。

Oracle Database Gateway (19.20)のShiphomeベースのインストール

$ export CV_ASSUME_DISTID=OL7 
$ 19.3_gatewayshome/runInstaller

ノート:

  • 19.3 Oracle Database Gatewayのインストールおよび19.20DBRU中のリンク・エラーは無視します。
  • 19.3 Oracle Database Gatewayのインストールが完了したら、19.20DBRU patch 35320081, 19.20OneOff patch 35904951, 19.20OneOff patch 35464439, and 19.0.0.0.0OneOff patch 35578393を適用します。
  • Oracle Database Gatewayのインストール中にWebSphere MQコンポーネントがインストールされている場合は19.20OneOff patch 35464439を適用し、Oracle Database Gatewayのインストール中にAPPCコンポーネントがインストールされている場合は19.20OneOff patch 35578393を適用します。

Oracle Database Global Service Manager (19.20)のShiphomeベースのインストール

$ export CV_ASSUME_DISTID=OL7 
$ 19.3_gsmhome/runInstaller

ノート:

  • 19.3 Oracle Database Global Service Managerのインストールおよび19.20DBRU中のリンク・エラーは無視します。
  • 19.3 Oracle Database Global Service Managerのインストールが完了したら、19.20DBRU patch 35320081 and 19.20OneOff patch 35904951を適用します。

ノート:

クライアント、ゲートウェイおよびGSMのどれをインストールした場合も、パッチ適用後に、次のコマンドを実行して$ORACLE_HOME内の実行可能ファイルおよびライブラリを再リンクしてください。

$ORACLE_HOME/bin/relink as_installed

Oracle Linux 9およびRed Hat Enterprise Linux 9でのOracle Database 19c (19.21)のインストール

Oracle Database 19cリリース19.21以降では、Oracle Linux 9およびRed Hat Enterprise Linux 9がサポートされています。

Oracle Database 19cをOracle Linux 9およびRed Hat Linux 9にインストールするには、Oracle Webサイトから19.3 Oracle Databaseソフトウェア・バイナリをダウンロードし、インストール・プロセス中に19.21リリース更新(RU)を適用します。

インストール・プロセス:

Oracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureのインストール・プロセス中に、-applyRUオプションと-applyOneOffsオプションを指定したrunInstallerコマンドとgridSetup.shコマンドを実行して、Oracle Linux 9およびRed Hat Enterprise Linux 9の最新の19.21 RUをインストールします。

Oracle Grid Infrastructure (19.21):

  1. 環境変数CV_ASSUME_DISTIDをOL8 ($export CV_ASSUME_DISTID=OL8)に設定します。
  2. 19.3.0.0.0 Oracle Grid Infrastructureのゴールド・イメージを解凍します。
  3. 19.0.0.0.0リリースを選択して、My Oracle Supportパッチ6880880からOPatchユーティリティ・バージョン12.2.0.1.40以降をコピーします。
  4. Oracle Grid Infrastructureを、$ 19.3 on-prem_grid_ image/gridSetup.sh -applyRU 19.21 GIRU Patch 35642822 location -applyOneOffs 19.21 DB MLR 35954820 location,19.21 OCWMLR patch 36022515 location, 19.21 ACFS MLR patch 35269688 locationを指定してインストールします。

Oracle Real Application Cluster (19.21):

  1. 環境変数CV_ASSUME_DISTIDをOL8 ($export CV_ASSUME_DISTID=OL8)に設定します。
  2. 19.3.0.0.0 Oracle Databaseのゴールド・イメージを解凍します。
  3. 19.0.0.0.0リリースを選択して、My Oracle Supportパッチ6880880からOPatchユーティリティ・バージョン12.2.0.1.40以降をコピーします。
  4. Oracle Real Applications Cluster (Oracle RAC)ソフトウェアを、$ 19.3 on-prem_db_ image/runInstaller -applyRU 19.21 GIRU Patch 35642822 location -applyOneOffs 19.21 DB MLR 35954820 location,19.21 OCWMLR patch 36022515 location, 19.21 ACFS MLR patch 35269688 locationを指定してインストールします。
  5. Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)を実行して、Oracle Real Applications Cluster (Oracle RAC)を作成します。
単一インスタンスのOracle Database (19.21):
  1. 環境変数CV_ASSUME_DISTIDをOL8 ($export CV_ASSUME_DISTID=OL8)に設定します。
  2. 19.3.0.0.0 Oracle Databaseのゴールド・イメージを解凍します。
  3. 19.0.0.0.0リリースを選択して、My Oracle Supportパッチ6880880からOPatchユーティリティ・バージョン12.2.0.1.40以降をコピーします。
  4. 単一インスタンスのOracle Databaseを、$ 19.3 on-prem_db_ image/runInstaller -applyRU 19.21 DBRU Patch 35643107 location -applyOneOffs 19.21 MLR 35954820,19.21 OCWMLR patch 36022515 locationを指定してインストールします。

単一インスタンスのOracle Database (19.21)を使用したOracle Restart :

Oracle Restart (19.21)
  1. 環境変数CV_ASSUME_DISTIDをOL8 ($export CV_ASSUME_DISTID=OL8)に設定します。
  2. 19.3.0.0.0 Oracle Grid Infrastructureのゴールド・イメージを解凍します。
  3. 19.0.0.0.0リリースを選択して、My Oracle Supportパッチ6880880からOPatchユーティリティ・バージョン12.2.0.1.40以降をコピーします。
  4. Oracle Grid Infrastructureを、$ 19.3 on-prem_grid_ image/gridSetup.sh -applyRU 19.21 GIRU Patch 35642822 location -applyOneOffs 19.21 DB MLR 35954820 location,19.21 OCWMLR patch 36022515 location, 19.21 ACFS MLR patch 35269688 locationを指定してインストールします。
Oracle Restart (19.21)を指定したOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)上の単一インスタンスのOracle Database
  1. 環境変数CV_ASSUME_DISTIDをOL8 ($export CV_ASSUME_DISTID=OL8)に設定します。
  2. 19.3.0.0.0 Oracle Databaseのゴールド・イメージを解凍します。
  3. 19.0.0.0.0リリースを選択して、My Oracle Supportパッチ6880880からOPatchユーティリティ・バージョン12.2.0.1.40以降をコピーします。
  4. 単一インスタンスのOracle Databaseを、$ 19.3 on-prem_db_ image/runInstaller -applyRU 19.21 GIRU Patch 35642822 location -applyOneOffs 19.21 DB MLR 35954820 location,19.21 OCWMLR patch 36022515 location, 19.21 ACFS MLR patch 35269688 locationを指定してインストールします。

Oracle Linux 9およびRed Hat Enterprise Linux 9でのOracle Database Client 19c (19.21)のインストール

Oracle Database Client 19cリリース19.21以降では、Oracle Linux 9およびRed Hat Enterprise Linux 9上で64ビット・バージョンのみがサポートされています。

Oracle Database Client 19cをOracle Linux 9およびRed Hat Linux 9にインストールするには、Oracle Webサイトから19.3 Oracle Database Clientソフトウェア・バイナリをダウンロードし、インストール・プロセス中に19.21リリース更新(RU)を適用します。

Oracle Database Clientのゴールド・イメージのインストール・プロセス中に、-applyRUおよび-applyOneOffsオプションを指定してrunInstallerコマンドを実行して、Oracle Linux 9用およびRed Hat Enterprise Linux 9用の最新の19.21 RUをインストールします。

Oracle Database Client (19.21)のゴールド・イメージのインストール

$ export CV_ASSUME_DISTID=OL7
$ 19.3_clienthome/runInstaller -applyRU 19.21DBRU patch 35643107 location -applyOneOffs 19.21OneOff patch 35954820 location

Oracle Database Clientのゴールド・イメージのインストール・プロセス中に、-applyRUおよび-applyOneOffsオプションを指定してrunInstallerコマンドを実行して、Oracle Linux 9用およびRed Hat Enterprise Linux 9用の最新の19.21 RUをインストールします。

Oracle Database Client (19.21)のゴールド・イメージのShiphomeベースのインストール

$ export CV_ASSUME_DISTID=OL7 
$ 19.3_clienthome/runInstaller

ノート:

  • 19.3 クライアント・インストールおよび19.21DBRU中のリンク・エラーは無視します。
  • 19.3 Oracle Database Clientのインストールが完了したら、19.21DBRU patch 35643107 and 19.21OneOff patch 35954820を適用します。

Oracle Database ClientのShiphomeベースのインストール・プロセス中に、runInstallerコマンドを実行して、Oracle Linux 9用およびRed Hat Enterprise Linux 9用の最新の19.21 RUをインストールします。

Oracle Database Gateway (19.21)のShiphomeベースのインストール

$ export CV_ASSUME_DISTID=OL7 
$ 19.3_gatewayshome/runInstaller

ノート:

  • 19.3 Oracle Database Gatewayのインストールおよび19.21DBRU中のリンク・エラーは無視します。
  • 19.3 Oracle Database Gatewayのインストールが完了したら、19.21DBRU patch 35643107, 19.21OneOff patch 35954820, and 19.21OneOff patch 35578393を適用します。
  • Oracle Database Gatewayのインストール中にAPPCコンポーネントがインストールされている場合は、19.0.0.0.0 OneOff patch 35578393を適用します。

Oracle Database Global Service Manager (19.21)のShiphomeベースのインストール

$ export CV_ASSUME_DISTID=OL7 
$ 19.3_gsmhome/runInstaller

ノート:

  • 19.3 Oracle Database Global Service Managerのインストールおよび19.21DBRU中のリンク・エラーは無視します。
  • 19.3 Oracle Database Global Service Managerのインストールが完了したら、19.21DBRU patch 35643107 and 19.21OneOff patch 35954820を適用します。

ノート:

クライアント、ゲートウェイおよびGSMのどれをインストールした場合も、パッチ適用後に、次のコマンドを実行して$ORACLE_HOME内の実行可能ファイルおよびライブラリを再リンクしてください。

$ORACLE_HOME/bin/relink as_installed

Oracle Linux 9およびRed Hat Enterprise Linux 9上のOracle Database 19cでサポートされていない製品

このトピックでは、Oracle Linux 9およびRed Hat Enterprise Linux 9上のOracle Database 19cで使用できない製品または機能について説明します。

  • Oracle ASMライブラリ(Oracle ASMLIB)
  • DBnest
  • Oracle Machine Learning for R (OML4R)

Oracle DatabaseでのOracle Linux 9およびRed Hat Enterprise Linux 9に関する既知の問題および不具合

この項では、Oracle Database ClientでのOracle Linux 9およびRed Hat Enterprise Linux 9に関連する問題について説明します。

バグ35521990

Oracle Linux 9およびRed Hat Enterprise Linux 9でのOracle Database Client 32ビットのインストール中に、次の警告メッセージが表示されます:
/bin/ld: libirc.a(fast_memcpy_pp.o):
warning: relocation in read-only section `.text'

INFO:
/bin/ld: warning: creating DT_TEXTREL in a shared object

INFO:
/bin/ld: libirc.a(sse2_strspn.o): warning:
relocation in read-only section `.text'

INFO:
/bin/ld: warning: creating DT_TEXTREL in a shared object
19.19個別パッチ35700050の適用中に次の警告メッセージが表示されます:
OPatch found the word "warning" in the stderr of the make command.
Please look at this stderr. You can re-run this make command.
Stderr output:
/bin/ld: $ORACLE_HOME/lib/libirc.a(fast_memcpy_pp.o):warning: relocation in read-only section `.text'
/bin/ld: warning: creating DT_TEXTREL in a shared object
/bin/ld: $ORACLE_HOME/lib/libirc.a(sse2_strspn.o): warning: relocation in read-only section `.text'
/bin/ld: warning: creating DT_TEXTREL in a shared object

回避策:

それらの警告メッセージは無視してください。

バグ35547711

Oracle Linux 9およびRed Hat Enterprise Linux 9でのOracle Database Client 32ビットのインストール中に、compat-libcap1-1.10パッケージとcompat-libstdc++-33パッケージが不足しているというエラーが発生します。

回避策:

「前提条件チェックの実行」画面で、compat-libcap1-1.10およびcompat-libstdc++-33欠落チェックに対して「すべて無視」を選択し、「インストール」をクリックしてインストールを続行します。

ノート:

この画面にリストされたその他のチェック項目と問題は、すべて修正してください。

バグ35448216

Oracle Linux 9およびRed Hat Enterprise Linux 9でのOracle Database Client 64ビットのインストール中に、compat-libcap1-1.10パッケージが不足しているというエラーが発生します。

回避策:

「前提条件チェックの実行」画面で、compat-libcap1-1.10の欠落チェックに対して「すべて無視」を選択し、「インストール」をクリックしてインストールを続行してください。

ノート:

この画面にリストされたその他のチェック項目と問題は、すべて修正してください。

バグ35584316

Oracle Linux 9やRed Hat Enterprise Linux 9では、g++11でビルドしたC++アプリケーションはOracle C++ Call Interface (OCCI)とともに使用できません。

回避策:

g++11でアプリケーションをビルドする場合は、次のコンパイル・オプションを使用してください。
-D_GLIBCXX_USE_CXX11_ABI=0 -Wno-narrowing

バグ35614058

Oracle Linux 9上およびRed Hat Enterprise Linux 9上のOracle Database Client 19cでは、32ビット・バージョンと64ビット・バージョンの両方で、コンパイル中に静的クライアント・リンク・デモに失敗します。

回避策:

Oracle Database Client 19cでは、Oracle Linux 9上およびRed Hat Enterprise Linux 9上の32ビット・バージョンと64ビット・バージョンで、動的クライアント・リンク・デモのみがサポートされています。

Standard Edition高可用性に関する既知の問題および不具合

この項では、Standard Edition高可用性に関連する問題について説明します。

バグ30821297

Oracle Database Standard Edition 2では、マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)に複数のプラガブル・データベース(PDB)を作成できます。ただし、Oracle Database Configuration Assistant (Oracle DBCA)を使用して2番目のPDBを作成すると、次のエラーが表示されます。

[FATAL] [DBT-11506] Creation of more than one PDB requires Enterprise Edition license.

回避策:

追加のPDBは、SQL文CREATE PLUGGABLE DATABASEを使用して作成してください。

バグ30979062

Standard Edition高可用性によって構成したデータベースの再配置を開始するために、srvctl relocate databaseコマンドを使用するときに、再配置先として構成されたノードに使用可能なOracle Databaseホームがないと、再配置は予期されるとおりに失敗しますが、そのエラー・メッセージには失敗の理由が含まれていません。

この問題は、今後のOracle Database 19cリリース更新で修正される予定です。

回避策:

なし。

バグ30992915

Oracle Database Configuration Assistant (Oracle DBCA)を使用して、Oracle Clusterwareノードに単一インスタンス・データベースを作成すると、そのデータベースはOracle Clusterwareに登録されます。ところが、コマンドの出力は、次のように間違った内容を示します。

Registering database with Oracle Restart

回避策:

なし。

バグ31114977

アクティブなデータベース・サービスがあるStandard Edition高可用性によって構成したOracle Databaseを再配置するときに、そのデータベースに対してsrvctl status serviceコマンドを実行すると、サービスを実行しているインスタンスのリストが空の状態で表示されます。ところが、そのデータベース・インスタンスではサービスが実行されています。

回避策:

なし。

バグ31128434

Standard Edition高可用性によって構成したデータベースの再配置を開始するために、srvctl relocate databaseコマンドを使用するときに、Oracle Databaseにサービスが登録されていると、マウント・ロックが保持されているためにデータベース・インスタンスの停止が一定期間中断します。

データベース・インスタンスの中断時には登録されているサービスにアクセスできず、Oracle Databaseインスタンスは最終的には現在のノードで停止して再配置先ノードで起動することになります。

回避策:

srvctl stop databaseコマンドに続けてsrvctl start database -node destination nodeコマンドを使用して、停止の中断を回避してください。

バグ31128452

Standard Edition高可用性が構成されていてサービスが登録されているOracle Databaseにsrvctl config serviceコマンドを実行すると、最初のサービスの出力の最後でJava NULL pointer exceptionが発生します。

この問題は、今後のOracle Database 19cリリース更新で修正される予定です。

回避策:

なし。

バグ31146826

データベース・サービスが登録されていない単一インスタンスのOracle Database 19cリリース更新(RU) 19.7にStandard Edition高可用性を構成すると、インスタンスが異常終了したときにローカルの再起動が実行されます。ただし、データベースにサービスが追加された後では、ローカルの再起動が実行されなくなります。そのかわりに、異常終了の発生直後にデータベースのフェイルオーバーが実行されます。

この問題は、今後のOracle Database 19cリリース更新で修正される予定です。

回避策:

なし。

バグ31156506

Oracle DatabaseホームのOracleベースがOracle Grid InfrastructureホームのOracleベースと同じときに、ユーザーがクラスタに新しいノードを追加すると、Oracle Databaseホーム・ユーザーは、Oracle Databaseホームに含まれるOraclebaseの一部のサブディレクトリへのアクセス権を失います。

回避策:

Oracle Grid InfrastructureとOracle Databaseのインストールに対するOracleベースとして、それぞれに専用のディレクトリを使用してください。

バグ31188168

Standard Edition単一インスタンスOracle Database 19cホームからsrvctl relocate database -helpコマンドを使用すると、プロンプトには、Oracle Real Application Clusters One Node (Oracle RAC One Node)についての使用方法とヘルプ・メッセージが誤って表示されます。Oracle Database 19cリリース更新(RU) 19.7以降、このコマンドはStandard Edition高可用性に適用され、それに対応する使用方法とヘルプ・メッセージが含まれている必要があります。

この問題は、今後のOracle Databse 19cリリース更新で修正される予定です。

回避策:

バグ31264160

Oracle Database 19cリリース更新(RU) 19.7以降では、srvctl addまたはmodify databaseコマンドを使用して、複数ノードのノード・リストを設定した-nodeオプションを指定することで、Standard Edition高可用性を構成します。ただし、これらのコマンドからの使用方法メッセージ(-helpオプションを指定してOracle Database Standard Edition 2データベース・ホームから実行したときなど)は、そのコマンドの使用方法を示しません。

この問題は、今後のOracle Database 19cリリース更新で修正される予定です。

回避策: