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2 ターゲット・サーバーの準備

この章では、Database Configuration Assistant (DBCA)を使用してターゲット・サーバーに宛先データベースを作成する方法について説明します。

ソース・サーバーとターゲット・サーバーでPINGコマンドを実行して、両方のサーバーにアクセスできるかどうかを確認します。

ターゲット・データベースの作成

新しいデータベースをターゲット・システムに作成します。

新しいターゲット・データベースは、最初はSYSTEMSYSAUXUNDO、一時表領域およびユーザー表領域のみで構成されます。DBCAを使用して、ターゲット・データベースを作成できます。

ターゲット・データベースを作成するときは、次の点を考慮してください。
  • 元のソース・データベースのすべてのユーザー表領域はトランスポートされ、新しいターゲット・データベースにプラグインされますが、最初にターゲット・データベースに、トランスポートされるユーザー表領域のプレースホルダ表領域が含まれている必要があります。ターゲット・データベースに最初に作成するユーザー表領域のサイズは小さくすることができ、ターゲット表領域はソース・データベースのサイズと一致させる必要はありません。プレースホルダ表領域は、ソース・システムから表領域をトランスポートする前に、ターゲット・データベースから削除されます。

  • SYSTEMSYSAUXUNDOおよび一時表領域のサイズは、ソース・データベースの表領域以上である必要があります。

  • 新しいターゲット・データベース内の各ログ・ファイル・グループのログ・ファイルのサイズおよびメンバー数は、ソース・データベースと同じか、それより大きくする必要があります。

  • ソース・データベースとターゲット・データベースで、同じキャラクタ・セットおよび同じ各国語キャラクタ・セットを使用する必要があります。次の問合せを発行して、ソース・データベースのキャラクタ・セットを確認します。
    SQL> select * from database_properties where property_name like '%CHARACTERSET';
  • ソース・データベースで使用されるデータベース・オプションおよびコンポーネントを、ターゲット・データベースにインストールする必要があります。

    • V$OPTIONビューを問い合せて、現在インストールされているデータベース・オプションを取得します。

    • DBA_REGISTRYを問い合せて、現在インストールされているデータベース・コンポーネントを取得します。