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ソース・データベースと補助インスタンス間のOracle Net接続の確立

特定の形式の複製について、ソース・データベースと補助インスタンス間の接続を確立できる必要があります。

次の条件のいずれかが該当する場合は、Oracle Net Servicesを介して補助インスタンスを使用できる必要があります。
  • RMANクライアントが宛先ホスト以外のホストから実行されている

  • 複製方法としてアクティブなデータベースの複製が選択されている

  • 宛先ホストがソース・ホストとは異なる

アクティブなデータベースの複製を実行するには、SYSDBAまたはSYSBACKUP権限とネット・サービス名を使用して補助インスタンスに接続する必要があります。RMANがTARGETとして接続しているソース・データベースは、このネット・サービス名を使用して、補助データベース・インスタンスに直接接続します。

Oracle Netの接続を確立し静的リスナーを設定する手順

  • データベースに接続するようにクライアントを構成し、リスナーの静的サービス情報を追加するには、Oracle Database管理者ガイドの手順を実行します。

例3-2 例: ソース・データベースと補助インスタンス間のOracle Net接続の確立

ソース・データベースのDB_NAMEsrcで、ソース・ホストがsrc.example.comと仮定します。補助インスタンスのDB_NAMEdupで、補助インスタンスはホストdup.example.com上に作成されます。

次のステップを使用して、ソース・データベースと補助インスタンス間のOracle Net接続を確立します。
  1. ソース・データベースのtnanames.oraファイルに、複製データベースに対応する次のエントリを追加します。
    dupdb = (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=dup.example.com)(PORT=1521))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=dup)))
  2. 宛先ホストの$ORACLE_HOME/admin/networkフォルダに、tnsnames.oraファイルを作成します。ソース・データベースに対応する次のエントリを追加します。
    srcdb = (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=src.example.com)(PORT=1521))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=src)))