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Gridホーム・パスを変更しないOracle Grid Infrastructureのパッチ適用

この手順では、Gridホーム・パスを変更せずに、Oracle Grid Infrastructureにパッチを適用する方法について説明します。

始める前に

  • Gridホームを含んだゴールド・イメージがインポートされ、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバー上に存在していることを確認してください。

  • ­pathオプションで指定したディレクトリが既存のディレクトリでないことを確認してください。

  • ソースGridホームは、管理対象のホーム(フリート・パッチ適用およびプロビジョニングによってプロビジョニングされるホーム)である必要があります。これは、Oracleレイヤー・ファイルシステム(OLFS)準拠のホームである必要はありません。

  • Gridホームは、Oracle Grid Infrastructure 12c (12.2.0.1)以降である必要があります。

パッチ適用の手順

  • OLFSに準拠していないGridホームをOLFS Gridホームに移行するには、フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・サーバーから、次のような2つのコマンドを実行します。
    $ rhpctl add workingcopy -workingcopy GI_HOME_12201_PSU1 -aupath
      /u01/app/orabase/product/12.2.0.1/aupath -image image_name
      -client client_name -softwareonly
    $ rhpctl move gihome -srcwc GI_HOME_12201 -destwc GI_HOME_12201_PSU1 -agpath
      /u01/app/orabase/product/12.2.0.1/agpath -path
      /u01/app/orabase/product/12.2.0.1/grid
  • OLFS準拠のGridホームをパッチ適用済バージョンに移行するには、次のような2つのコマンドを実行します。
    $ rhpctl add workingcopy -workingcopy gihome12201_psu1_lpm -aupath
      /u01/app/orabase/product/12.2.0.1/aupath -image image_name -client
      client_name -softwareonly
    $ rhpctl move gihome -sourcewc gihome12201_lpm -destwc gihome12201_psu1_lpm