AutoUpgradeの非CDBからPDBの構成ファイルの例

これらの例を使用して、AutoUpgradeの独自のOracle Databaseアップグレード構成ファイルを変更する方法を理解します。

これらの例は、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)のDB12という名前の非CDBからターゲットOracle Database 19cのCDB2という名前のCDBにあるOracle Database 19cのPDB3という名前のPDBにアップグレードする場合です。グローバル・パラメータおよびローカル・パラメータの使用方法の詳細は、パラメータ参照を参照してください。

注意:

このアップグレードは非CDBからPDBへの変換であるため、AutoUpgradeでは非CDBをリストアできる保証付きリストア・ポイントを作成できません。問題からリカバリできるようにするには、以前のリリース・データベースをバックアップするか、以前のリリースのOracle DatabaseでCDBをPDBに変換してから、以前のリリースPDBをアップグレードして以降のリリースに変換します。

例2-7 ソース・データベースの個別のバックアップ・ソリューションによるアップグレードおよび変換のためのAutoUpgrade構成ファイル

この例では、構成ファイルはAutoUpgradeに、DB12という名前の非CDB Oracle Database 12cをCDB2という名前のOracle Database 21c CDBにあるPDB3という名前のPDBにアップグレードおよび変換するように指示します。

global.autoupg_log_dir=/home/oracle/logs
upg1.source_home=/u01/app/oracle/product/12
upg1.target_home=/u01/app/oracle/product/21
upg1.sid=DB12
upg1.target_cdb=CDB2
upg1.target_pdb_name=PDB3

例2-8 target_pdb_copy_optionを使用するAutoUpgrade

この例では、パラメータupg1.target_pdb_copy_optionを使用して、AutoUpgradeにより、Oracle Database 12c (12.2.0.1)リリースのコピーがOracle Database 19c CDB1に接続したPDB3という名前のPDBに作成されます。AutoUpgradeは、PDB3を/u02/oradata/CDB1/pdb3から/u02/oradata/CDB2/pdb3に移動します。

global.autoupg_log_dir=/home/oracle/logs

upg1.source_home=/u01/app/oracle/product/12.2.0.1
upg1.target_home=/u01/app/oracle/product/19
upg1.sid=CDB1
upg1.pdb=PDB3
upg1.target_cdb=CDB2
upg1.target_pdb_copy_option=file_name_convert=('CDB1', 'CDB2')