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STATS_CROSSTAB

構文

目的

クロス集計は、2つの名義変数の分析に使用する方法です。STATS_CROSSTABファンクションは2つの必須の引数を取ります。分析対象の2つの変数はexpr1expr2です。オプションの3つ目の引数を使用すると、表7-4に示すように、このファンクションによって戻されるNUMBER値の意味を指定できます。この引数には、テキスト・リテラル、バインド変数または定数の文字値に評価される式を指定できます。3つ目の引数を指定しない場合、デフォルトは'CHISQ_SIG'です。

関連項目:

STATS_CROSSTABの照合決定ルールは、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』の付録Cを参照してください。

表7-4 STATS_CROSSTABの戻り値

引数 戻り値の意味

'CHISQ_OBS'

カイ2乗の測定値

'CHISQ_SIG'

カイ2乗の測定値の有意性

'CHISQ_DF'

カイ2乗の自由度

'PHI_COEFFICIENT'

ファイ係数

'CRAMERS_V'

クラメールのV統計

'CONT_COEFFICIENT'

一致係数

'COHENS_K'

コーエンのカッパ

STATS_CROSSTABの例

次の例では、性別と収入水準の関連の強さを判断します。

SELECT STATS_CROSSTAB
         (cust_gender, cust_income_level, 'CHISQ_OBS') chi_squared,
       STATS_CROSSTAB
         (cust_gender, cust_income_level, 'CHISQ_SIG') p_value,
       STATS_CROSSTAB
         (cust_gender, cust_income_level, 'PHI_COEFFICIENT') phi_coefficient
  FROM sh.customers;

CHI_SQUARED    P_VALUE PHI_COEFFICIENT
----------- ---------- ---------------
 251.690705 1.2364E-47      .067367056