STATS_KS_TEST
構文
目的
STATS_KS_TESTは、2つの標本を比較して、それらが同じ母集団に属しているか、または同じ分布を持つ母集団に属しているかをテストするKolmogorov-Smirnovファンクションです。このファンクションでは、標本の母集団が正規分布に従うとは仮定されません。 
                  
このファンクションは2つの必須の引数を取ります。expr1には、データを2つの標本に分類する値を指定し、expr2には各標本の値を指定します。expr1に、データを1つのみか3つ以上の標本に分類する値を指定すると、エラーが発生します。オプションの3つ目の引数を使用すると、表7-6に示すように、このファンクションによって戻されるNUMBER値の意味を指定できます。この引数には、テキスト・リテラル、バインド変数または定数の文字値に評価される式を指定できます。3つ目の引数を指定しない場合、デフォルトは'SIG'です。
                  
関連項目:
STATS_KS_TESTの照合決定ルールは、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』の付録Cを参照してください。 
                     
表7-6 STATS_KS_TESTの戻り値
| 引数 | 戻り値の意味 | 
|---|---|
| 
 | Dの観測値 | 
| 
 | Dの有意性 | 
STATS_KS_TESTの例
次の例では、Kolmogorov-Smirnov検定を使用して、男性と女性に対する売上の分布が偶然であるかどうかを判断します。
SELECT stats_ks_test(cust_gender, amount_sold, 'STATISTIC') ks_statistic,
       stats_ks_test(cust_gender, amount_sold) p_value
  FROM sh.customers c, sh.sales s
  WHERE c.cust_id = s.cust_id;
KS_STATISTIC    P_VALUE
------------ ----------
  .003841396 .004080006