2 Oracleソフトウェアの停止と起動
この章では、Oracle Databaseプロセスを識別する方法と、プロセスを停止および再起動する基本的な方法について説明します。また、Oracle Databaseの起動と停止を自動化する方法についても説明します。内容は次のとおりです。
ノート:
Oracle Restartを使用する場合、コマンドライン・インタフェースであるサービス制御ユーティリティ(SRVCTL)を使用して、Oracleプロセス(データベース・インスタンス、リスナー、Oracle ASMインスタンス)を管理できます。SRVCTLを使用すると、Oracle Restart構成の管理、Oracle Restartで管理されるプロセスのステータスの確認、およびOracle Databaseなどのプロセスの開始や停止が可能です。SRVCTLはOracle Clusterwareと、Oracle Restartを使用した1インスタンスのOracle Databaseをサポートするように拡張されています。
関連項目:
SRVCTLコマンドの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』と『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。
2.1 Oracleプロセスの停止と起動
この項では、Oracleプロセスを停止および起動する方法について説明します。次の項目が含まれます。
2.1.1 Oracle DatabaseインスタンスおよびOracle Automatic Storage Managementインスタンスの停止と起動
この項では、Oracle DatabaseインスタンスおよびOracle Automatic Storage Managementインスタンスを停止および起動する方法について説明します。内容は次のとおりです。
2.1.1.1 Oracle DatabaseインスタンスまたはOracle Automatic Storage Managementインスタンスの停止
注意:
Oracle Automatic Storage Managementインスタンスを使用して記憶域を管理しているOracle Databaseインスタンスをすべて停止するまで、Oracle Automatic Storage Managementインスタンスは停止しないでください。
Oracle DatabaseインスタンスまたはOracle Automatic Storage Managementインスタンスを停止するには:
2.1.2 Oracle Restartの停止と起動
Oracle Restartを停止または起動するには、次のコマンドを実行します。
-
起動: このオプションを使用して、Oracle Restartを起動します。
構文とオプション:
crsctl start has
-
停止: このオプションを使用して、Oracle Restartを停止します。
構文とオプション:
crsctl stop has
関連項目:
srvctl
コマンドの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。
2.2 データベースの起動と停止の自動化について
Oracle Databaseは、システムの起動時に自動的に起動し、停止時に自動的に停止するようにシステムを構成することをお薦めします。データベースの起動と停止を自動化することによって、データベースの不正な停止を防ぐことができます。
データベースの起動と停止を自動化するには、$ORACLE_HOME/bin
ディレクトリにあるdbstart
およびdbshut
スクリプトを使用します。これらのスクリプトは、oratab
ファイル内の同じエントリを参照します。したがって、同じデータベース・セットに適用されます。たとえば、dbstart
スクリプトによって、sid1
、sid2
およびsid3
を自動的に起動し、dbshut
スクリプトによって、sid1
のみを停止することはできません。ただし、dbstart
スクリプトがまったく使用されていない場合は、dbshut
スクリプトを使用してデータベース・セットの停止を指定することはできます。これを実行するにはシステムの停止ファイルにdbshut
エントリを含めますが、システムの起動ファイルにdbstart
エントリは含めないでください。
関連項目:
システムの起動と停止の手順については、オペレーション・システムのドキュメントにあるinit
コマンドを参照してください。