Oracle DatabaseのStandard EditionからEnterprise Editionへの移行

次のオプションを確認して、Oracle Database Standard EditionからOracle Database Enterprise Editionに移行します。

新しいOracle Databaseリリースよりも古いリリースのOracle Database Standard Editionがある場合は、次のいずれかのオプションを選択して、それをStandard EditionのリリースからOracle Database Enterprise Editionに変更できます。

通常のアップグレード手順を実行する。

新しいOracleホームにOracle Enterprise Editionソフトウェアをインストールし、「Oracle Databaseのアップグレード」の章で説明されているように、通常のアップグレード手順を実行します。Standard Edition構成とEnterprise Edition構成のデータ・ディクショナリは同じです。Standard EditionとEnterprise Editionの違いは、サーバーの実行可能ファイルで使用できるオプションにあります。
同じOracleホームを使用して、インプレース・アップグレードを実行する。

新しいリリースのOracle Databaseよりも古いリリースのStandard Editionがある場合で、同じOracleホームを使用してインプレース・アップグレードを実行する場合は、まず、Standard Edition Databaseをアップグレードする必要があります。アップグレードの完了後に、ここに記載されている手順を使用して、Oracle Database Enterprise Editionソフトウェアをインストールし、Oracle Database Enterprise Editionに移行します。

注意:

この手順を実行するとOracle Standard Editionソフトウェアがアンインストールされます。その結果、Oracleホーム下、および高速リカバリ領域(FRA)下にあるデータベース・ファイルが削除されます。この手順を実行する前に、現在のOracleホーム下にあるデータベース・ファイルをバックアップしてください。

Oracle Standard Editionサーバー・ソフトウェアとOracle Enterprise Editionサーバー・ソフトウェアのリリース番号が同じかどうかを確認します。
データベースを停止します。
オペレーティング・システムがWindowsの場合、OracleServiceSID(SIDはインスタンス名)を含むすべてのOracleサービスを停止します。
保持する必要のある現行のOracleホーム下のデータベース・ファイルをすべてバックアップします。
Standard Editionサーバー・ソフトウェアを削除します。

注意:

このステップを実行すると、Oracleホーム下に存在するすべての既存のデータベース・ファイルが削除されます。

Oracleホームから削除ツールを実行します。この削除ツールは、インストール後に別のコマンド(deinstall)としてOracleホーム・ディレクトリから使用できます。これはORACLE_HOME/deinstallにあります。

Microsoft WindowsでOracleホームを削除するには、次の構文を使用します。
```
setup.exe –deinstall –home path_of_Oracle_home_to_be_deinstalled
```
LinuxおよびUnixでOracleホームを削除するには、次の構文を使用します。
```
$ ./runInstaller –deinstall –home path_of_Oracle_home_to_be_deinstalled
```
ノート:

削除ツールはデータベースのインストール・メディアに統合されています。削除ツールは、-deinstallおよび-homeオプションを指定し、LinuxおよびUnixではrunInstallerを、Windowsではsetup.exeを使用して、Oracle Database、Oracle Database ClientまたはOracle Grid Infrastructureインストール・メディアのベース・ディレクトリから実行できます。
Oracle Enterprise Editionサーバー・ソフトウェアをインストールします。

削除したStandard Editionで使用されていたのと同じOracleホーム、または新しいOracleホームを選択します。インストール中は、必ずEnterprise Editionを選択します。プロンプトが表示されたら、「ソフトウェアのみ」を選択します。
既存のデータベースが存在する場合、ORACLE_SIDをこの既存のデータベースに設定します。

既存のデータベースがMicrosoft Windows上にある場合、ORADIMユーティリティを使用してデータベース・サービスを再作成する必要があります。
データベースを起動します。

関連項目

Oracle Databaseのアップグレード

親トピック: アップグレード中のデータベース変換について