D 異なるORACLE_HOME所有者でのDBUAの実行

Oracle Databaseホームが異なるオペレーティング・システム・ユーザー・アカウントによって所有されているか、「upgrade.xmlが見つかりません」エラーが発生した場合、このトピックを参照してください。

デフォルトのDBUAアップグレードでは、ソースOracleホームとターゲットOracleホームの両方が同じユーザーによって所有されていると想定しています。各Oracleホームが同じユーザーに所有されていない場合、データベース・ファイルの権限を変更し、DBUAに追加のパラメータを渡す必要があります。これを行わない場合、アップグレード中にDBUAの「前提条件チェック」ページに「upgrade.xmlが見つかりません」エラーがレポートされます。このエラーが修正されるまで、アップグレードを継続することはできません。

  • すべてのOracle Databaseインストール所有者は、プライマリ・グループとしてOINSTALLグループ(またはOracleインベントリ・グループ)に指定したグループを保持している必要があります。すべてのデータベース・ファイル(データファイル、REDOファイル、制御ファイル、アーカイブ・ログの保存先、リカバリ領域、SPFILEおよびパスワード・ファイル)が新しいターゲット・リリースとソース(以前の)リリースの両方のバイナリ所有者によって読取りおよび書込み可能であることを確認します。そうでない場合は、各インストール所有者がそのプライマリ・グループと同じグループを持っていることを確認し、OINSTALLグループのメンバーが以前のリリースとそれ以降のリリースのすべてのOracle Databaseファイルおよびディレクトリに対する読取り/書込みアクセス権を持っていることを確認します。

  • -logdirコマンドライン・オプションを指定してDBUAを実行し、新しいリリースと以前のリリースの両方のバイナリ所有者が書き込むことのできるディレクトリを指定します。たとえば、/tmpのように入力します。DBUAは、logdirパラメータで指定されたディレクトリを使用して、アップグレード前情報ツールからの出力を格納し、アップグレード中に生成されたDBUAログ・ファイルを格納します。以前のリリースのOracle Databaseインスタンスのアップグレード前情報ツールは、以前のリリースのOracle Databaseインストール所有者のユーザー・アカウントとして実行します。

    たとえば:

    dbua -logdir /tmp