B XStream Outの制限事項
次の制限がXStream Outに適用されます。
- 取得プロセスの制限事項
取得プロセスには制限事項があります。 - 伝播の制限事項
伝播には制限事項があります。 - アウトバウンド・サーバーの制限事項
アウトバウンド・サーバーには制限事項があります。 - XStream Outのルールの制限事項
ルールには制限事項があります。 - XStream Outのルールベースの変換の制限事項
XStream Outのルールベースの変換には制限事項があります。 - 拡張データ型に関するXStream Outの制限事項
XStream Outには拡張データ型に関する制限事項があります。
親トピック: 付録
B.1 取得プロセスの制限事項
次の制限が取得プロセスに適用されます。
- 取得プロセスではサポートされていないデータ型
取得プロセスでは一部のデータ型がサポートされません。 - 取得プロセスではサポートされていない変更
取得プロセスでは一部の変更がサポートされません。 - サプリメンタル・ロギング・データ型の制限事項
一部のタイプの列は、サプリメンタル・ログ・グループに含めることができません。 - XStream Outでのダウンストリーム取得の操作要件
XStream Outでのダウンストリーム取得には操作要件があります。 - 取得プロセスではサポートされていないOracle Label Security
取得プロセスでは、Oracle Label Security (OLS)を使用するデータベース・オブジェクトがサポートされません。
親トピック: XStream Outの制限事項
B.1.1 取得プロセスではサポートされていないデータ型
取得プロセスでは、一部のデータ型はサポートされません。
取得プロセスは、次のデータ型の列に対するDML変更の結果は取得しません。
-
ROWID
-
ネストした表
-
Oracle提供型:
ANYTYPE
、ANYDATASET
、URI型、SDO_TOPO_GEOMETRY
、SDO_GEORASTER
およびExpression
これらのデータ型の制限事項は、通常の(ヒープ構成)表および索引構成表の両方に適用されます。
ノート:
XStreamは、可変幅のマルチバイト文字セットのデータベースでは、LONG
列をサポートしません。
関連項目:
取得プロセスでは、ソース・データベースの互換性レベルが11.2.0.0以上に設定されている場合のみ、SecureFiles LOB列への変更を取得できます。また、取得プロセスでは、SecureFiles LOB列に対するフラグメントベースの操作によって生じた変更の取得、およびSecureFilesアーカイブ・マネージャ操作によって生じた変更の取得はサポートされていません。
取得プロセスでは、サポートされていないデータ型の列に対するDML変更の行LCRを作成しようとすると、表に対する変更が無視されるか、エラーが発生することがあります。取得プロセスの動作は、ignore_unsupported_table
取得プロセス・パラメータの設定によって異なります。
取得プロセスで表に対する変更が無視された場合、変更は取得されず、アラート・ログに表名が記録されます。取得プロセスは、エラーが発生すると、エラーの原因となったLCRをトレース・ファイルに書き込み、ORA-26744エラーを生成した後で無効になります。いずれの場合も、取得プロセスで使用されるルールを変更して、アラート・ログにメッセージが記録されないようにするか、またはプロセス・エラーを取得します。取得プロセスのルールを変更した後に、取得プロセスを再起動します。
ノート:
-
取得プロセスのネガティブ・ルール・セットに、サポートされていないデータ型の列を含む表への変更を廃棄するように取得プロセスに指示するルールを追加できます。
-
取得プロセスでは、オブジェクト型の属性を含む主キーはサポートされません。
-
取得プロセスでは、
APPEND
ヒントを使用してINSERT
操作を取得しようとした場合、型がオブジェクト・リレーショナルとして格納されているXMLTypeまたはバイナリXMLとして格納されているXMLTypeのいずれかである列がINSERT
操作に含まれていると、エラーが発生します。
関連項目:
-
ignore_unsupported_table
取得プロセス・パラメータの詳細は、Oracle Database PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンスを参照 -
SecureFiles LOB列に関するLogMinerの制限事項の詳細は、Oracle Databaseユーティリティを参照
-
データベースの互換性の詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照
親トピック: 取得プロセスの制限事項
B.1.2 取得プロセスではサポートされていない変更
取得プロセスでは、一部の変更はサポートされません。
- 取得プロセスではサポートされていないスキーマ
取得プロセスでは一部のスキーマがサポートされません。 - 取得プロセスではサポートされていない表タイプ
取得プロセスでは一部の表タイプがサポートされません。 - 取得プロセスではサポートされていないDDL変更
取得プロセスでは、一部のデータ定義言語(DDL)変更がサポートされません。 - 取得プロセスによって無視される変更
取得プロセスでは、一部のタイプの変更が無視されます。 - SQL操作用のNOLOGGINGおよびUNRECOVERABLEキーワード
SQL操作にNOLOGGING
キーワードまたはUNRECOVERABLE
キーワードを使用した場合は、SQL操作によって発生した変更を取得プロセスで取得できません。 - ダイレクト・パス・ロード用のUNRECOVERABLE句
ダイレクト・パス・ロードでSQL*Loader制御ファイルにUNRECOVERABLE
句を使用した場合は、ダイレクト・パス・ロードによって発生する変更を取得プロセスで取得できません。
親トピック: 取得プロセスの制限事項
B.1.2.1 取得プロセスではサポートされていないスキーマ
取得プロセスでは、一部のスキーマはサポートされません。
デフォルトでは、取得プロセスでは、次のスキーマに対して行われた変更は取得されません。
-
CTXSYS
-
DBSNMP
-
DMSYS
-
DVSYS
-
EXFSYS
-
LBACSYS
-
MDDATA
-
MDSYS
-
OLAPSYS
-
ORDDATA
-
ORDPLUGINS
-
ORDSYS
-
OUTLN
-
SI_INFORMTN_SCHEMA
-
SYS
-
SYSMAN
-
SYSTEM
-
WMSYS
-
XDB
include_objects
取得プロセス・パラメータでこれらの1つ以上のスキーマを指定した場合、取得プロセスは、指定したスキーマに対する変更を取得します。include_objects
取得プロセス・パラメータでこれらのスキーマの1つ以上の表を指定した場合、取得プロセスは、指定された表に対する変更を取得します。
デフォルトでは、include_objects
取得プロセス・パラメータはNULL
に設定されています。したがって、取得プロセスでは、これらのスキーマに対する変更は取得されません。
関連項目:
include_objects
取得プロセス・パラメータの詳細は、Oracle Database PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンスを参照
親トピック: 取得プロセスではサポートされていない変更
B.1.2.2 取得プロセスではサポートされていない表タイプ
取得プロセスでは、一部の表タイプはサポートされません。
取得プロセスでは、次のタイプの表に対して行われたDML変更を取得できません。
-
一時表
-
取得プロセスではサポートされていないデータ型で説明されているサポートされないデータ型が含まれているオブジェクト表
ノート:
-
基本表圧縮およびOLTP表圧縮によって圧縮された表に対する変更を取得プロセスで取得できるのは、ソース・データベースと取得データベースのどちらの互換性レベルも11.2.0.0.0以上に設定されている場合のみです。
-
取得プロセスでは、次のすべての条件を満たす場合、ハイブリッド・コラム圧縮によって圧縮された表に対する変更を取得できます。その条件とは、ソース・データベースと取得データベースの両方でOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.2)が実行されていること、およびソース・データベースと取得データベースのどちらの互換性レベルも11.2.0.0.0以上に設定されていることです。
関連項目:
-
圧縮表の詳細は、Oracle Database管理者ガイドを参照
親トピック: 取得プロセスではサポートされていない変更
B.1.2.3 取得プロセスではサポートされていないDDL変更
取得プロセスでは、一部のデータ定義言語(DDL)変更がサポートされません。
取得プロセスでは、次のタイプのDDL変更を除き、ルール・セットを満たすDDL変更が取得されます。
-
ALTER
DATABASE
-
CREATE
CONTROLFILE
-
CREATE
DATABASE
-
CREATE
PFILE
-
CREATE
SPFILE
取得プロセスではDDL文を取得できますが、DDL文がCREATE
TABLE
AS
SELECT
文である場合を除き、DDL文の結果は取得できません。たとえば、取得プロセスでANALYZE
文が取得される場合でも、ANALYZE
文によって生成された統計は取得されません。ただし、取得プロセスでCREATE
TABLE
AS
SELECT
文が取得される場合は、この文自体と(INSERT
の行LCRとして)選択されたすべての行が取得されます。
取得プロセスによって取得されたDDL変更の一部のタイプは、アウトバウンド・サーバーで適用できません。アウトバウンド・サーバーでは、処理できない操作を指定するDDL LCRを受信した場合、そのDDL LCRは無視され、それに関する情報がトレース・ファイルに記録されます。
関連項目:
親トピック: 取得プロセスではサポートされていない変更
B.1.2.4 取得プロセスによって無視される変更
取得プロセスでは、一部のタイプの変更が無視されます。
取得プロセスでは、次のタイプの変更が無視されます。
-
セッション制御文
ALTER
SESSION
およびSET
ROLE
。 -
システム制御文
ALTER
SYSTEM
。 -
CALL
、EXPLAIN
PLAN
およびLOCK
TABLE
文。 -
ビューに対する
GRANT
文。 -
DBMS_REDEFINITION
パッケージを使用して、オンライン再定義によって表またはスキーマに対して行われた変更。取得プロセスが変更を取得する表では、オンラインで表を再定義できますが、表の論理構造は、オンライン再定義前とオンライン再定義後とで同一の構造である必要があります。 -
順序値の変更。たとえば、ユーザーが
NEXTVAL
を参照するか、または順序を設定した場合、取得プロセスでは、これらの操作による変更は取得されません。また、複数のデータベースで順序を共有すると、これらのデータベースの個別の行で使用される順序値が異なる場合があります。 -
PL/SQLプロシージャの起動。これは、PL/SQLプロシージャのコールが取得されないことを意味します。ただし、PL/SQLプロシージャのコールによってデータベース・オブジェクトが変更された場合は、それらの変更が取得プロセスのルール・セットを満たせば、取得プロセスでそれらの変更を取得できます。
ノート:
-
XMLに関連するOracle提供パッケージによってデータベース・オブジェクトが変更された場合、これらの変更は、取得プロセスによっては取得されません。
-
Oracle Textに関連するOracle提供パッケージによってデータベース・オブジェクトが変更された場合、これらの変更は、取得プロセスによっては取得されません。
関連項目:
-
XMLに関連するパッケージの詳細は、 Oracle Database PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンスを参照
-
Oracle Textに関連するパッケージの詳細は、Oracle Textリファレンスを参照
親トピック: 取得プロセスではサポートされていない変更
B.1.2.5 SQL操作用のNOLOGGINGおよびUNRECOVERABLEキーワード
SQL操作にNOLOGGING
またはUNRECOVERABLE
キーワードを使用した場合、取得プロセスではSQL操作によって発生する変更は取得できません。
したがって、SQL操作によって発生する変更を取得するために、これらのキーワードを使用しないでください。
ロギング属性を指定しているオブジェクトがFORCE
LOGGING
モードのデータベースまたは表領域に存在する場合、Oracle Databaseでは、そのデータベースまたは表領域がFORCE
LOGGING
モードでなくなるまでNOLOGGING
またはUNRECOVERABLE
設定は無視されます。データベースの現行のロギング・モードを判別するには、V$DATABASE
動的パフォーマンス・ビューのFORCE_LOGGING
列を問い合せます。表領域の現在のロギング・モードを判別するには、ALL_TABLESPACES
静的データ・ディクショナリ・ビューのFORCE_LOGGING
列を問い合せます。
ノート:
UNRECOVERABLE
キーワードは非推奨のため、logging_clause
ではNOLOGGING
キーワードに置き換えられています。UNRECOVERABLE
は下位互換性用にサポートされていますが、可能な場合はNOLOGGING
キーワードを使用することを強くお薦めします。
関連項目:
NOLOGGING
キーワード、UNRECOVERABLE
キーワード、FORCE
LOGGING
モードおよびlogging_clause
の詳細は、Oracle Database SQL言語リファレンスを参照
親トピック: 取得プロセスではサポートされていない変更
B.1.2.6 ダイレクト・パス・ロード用のUNRECOVERABLE句
ダイレクト・パス・ロードでSQL*Loader制御ファイルにUNRECOVERABLE
句を使用した場合、ダイレクト・パス・ロードによって発生する変更を取得プロセスでは取得できません。
したがって、ダイレクト・パス・ロードによって発生する変更を取得プロセスで取得する必要がある場合は、UNRECOVERABLE
句を使用しないでください。
FORCE
LOGGING
モードのデータベースまたは表領域にオブジェクトをロードする場合、Oracle Databaseでは、ダイレクト・パス・ロード時にすべてのUNRECOVERABLE
句が無視され、ロードされた変更が記録されます。データベースの現行のロギング・モードを判別するには、V$DATABASE
動的パフォーマンス・ビューのFORCE_LOGGING
列を問い合せます。表領域の現在のロギング・モードを判別するには、DBA_TABLESPACES
静的データ・ディクショナリ・ビューのFORCE_LOGGING
列を問い合せます。
関連項目:
ダイレクト・パス・ロードおよびSQL*Loaderの詳細は、Oracle Databaseユーティリティを参照
親トピック: 取得プロセスではサポートされていない変更
B.1.3 サプリメンタル・ロギング・データ型の制限事項
いくつかのタイプの列は、サプリメンタル・ログ・グループの一部にはできません。
LOB、LONG
、LONG
RAW
、ユーザー定義型(オブジェクト型、REF
、VARRAY、ネストした表など)およびOracle提供の型(Any
型、XML型、空間型、メディア型など)のデータ型の列は、サプリメンタル・ログ・グループに含めることはできません。
関連項目:
-
データ型の詳細は、Oracle Database SQL言語リファレンスを参照
親トピック: 取得プロセスの制限事項
B.1.4 XStream Outでのダウンストリーム取得の操作要件
XStream Outでのダウンストリーム取得の操作要件があります。
ダウンストリーム取得を使用する場合の操作要件は次のとおりです。
-
ソース・データベースがOracle Database 10gリリース2 (10.2)以降を実行している必要があります。
-
ダウンストリーム・データベースでOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.3)以降を実行している必要があり、ソース・データベースでOracle Database 10gリリース2 (10.2)以降を実行している必要があります。
-
ソース・サイトおよびダウンストリーム取得サイトのオペレーティング・システムは同じである必要があります。ただし、オペレーティング・システムのリリースが同じである必要はありません。また、ダウンストリーム・サイトでは、ソース・サイトと異なるディレクトリ構造を使用できます。
-
ソース・サイトおよびダウンストリーム取得サイトのハードウェア・アーキテクチャが同じである必要があります。たとえば、ダウンストリーム取得構成では、ソース・データベースが64ビットのSunシステム上に構成されている場合、ダウンストリーム・データベースが64ビットのSunシステム上に構成されている必要があります。CPUの数、メモリー・サイズ、記憶域構成などのその他のハードウェア要素は、ソース・サイトとダウンストリーム・サイトで同じである必要はありません。
関連項目:
親トピック: 取得プロセスの制限事項
B.1.5 取得プロセスではサポートされていないOracle Label Security
取得プロセスでは、Oracle Label Security(OLS)を使用するデータベース・オブジェクトはサポートされません。
親トピック: 取得プロセスの制限事項
B.3 アウトバウンド・サーバーの制限
次の制限がアウトバウンド・サーバーに適用されます。
- アウトバウンド・サーバーではサポートされていないデータ型
アウトバウンド・サーバーでは一部のデータ型がサポートされません。 - アウトバウンド・サーバーによって無視されるDDL変更のタイプ
アウトバウンド・サーバーでは一部のタイプのDDL変更がサポートされません。 - アウトバウンド・サーバーには適用できない適用プロセスの機能
アウトバウンド・サーバーでは一部の機能を使用できません。
親トピック: XStream Outの制限事項
B.3.1 アウトバウンド・サーバーではサポートされていないデータ型
アウトバウンド・サーバーでは、一部のデータ型はサポートされません。
アウトバウンド・サーバーでは、次のデータ型の列のDML変更の結果が含まれている行LCRは処理されません。
-
ROWID
-
ネストした表
-
Oracle提供型:
ANYTYPE
、ANYDATASET
、URI型、SDO_TOPO_GEOMETRY
、SDO_GEORASTER
およびExpression
ノート:
XStreamは、可変幅のマルチバイト文字セットのデータベースでは、LONG
列をサポートしません。
アウトバウンド・サーバーでは、サポートされていないデータ型の列に関する情報を含む行LCRを処理しようとすると、エラーが発生します。さらに、アウトバウンド・サーバーでは、次のタイプの表に対するDML変更を処理できません。
-
一時表
-
サポートされていないデータ型を含むオブジェクト表
アウトバウンド・サーバーでは、このような変更を処理しようとすると、エラーが発生します。アウトバウンド・サーバーでは、LCRのエラーが発生すると、LCRを含むトランザクションがエラー・キューに移動されます。
関連項目:
-
データ型の詳細は、Oracle Database SQL言語リファレンスを参照
親トピック: アウトバウンド・サーバーの制限
B.3.2 アウトバウンド・サーバーによって無視されるDDL変更のタイプ
アウトバウンド・サーバーでは、一部のタイプのDDL変更はサポートされません。
次のタイプのDDL変更は、アウトバウンド・サーバーによってサポートされていません。
-
ALTER
MATERIALIZED
VIEW
-
ALTER
MATERIALIZED
VIEW
LOG
-
CREATE
DATABASE
LINK
-
CREATE
SCHEMA
AUTHORIZATION
-
CREATE
MATERIALIZED
VIEW
-
CREATE
MATERIALIZED
VIEW
LOG
-
DROP
DATABASE
LINK
-
DROP
MATERIALIZED
VIEW
-
DROP
MATERIALIZED
VIEW
LOG
-
FLASHBACK
DATABASE
-
RENAME
アウトバウンド・サーバーでは、処理できない操作を指定するDDL LCRを受信した場合、そのDDL LCRは無視され、無視されたDDLテキストの後に次のメッセージがアウトバウンド・サーバーのトレース・ファイルに記録されます。
Apply process ignored the following DDL:
変更内容を含むDDL LCRをアウトバウンド・サーバーのルール・セットに従って適用する必要がある場合、アウトバウンド・サーバーでは、他のすべてのタイプのDDLの変更が適用されます。
ノート:
-
アウトバウンド・サーバーは、
ALTER
TABLE
jobs
RENAME
など、ALTER
object_type
object_name
RENAME
の変更を処理します。したがって、オブジェクトの名前を変更するDDL変更を処理する場合は、RENAME
文のかわりにALTER
object_type
object_name
RENAME
文を使用します。 -
マテリアライズド・ビューとは、スナップショットの同義語です。マテリアライズド・ビューでの文に相当するスナップショットは、アウトバウンド・サーバーで無視されます。
関連項目:
親トピック: アウトバウンド・サーバーの制限
B.3.3 アウトバウンド・サーバーに適用できない適用プロセス機能
一部の機能は、アウトバウンド・サーバーでは使用できません。
次の適用プロセス機能は、アウトバウンド・サーバーでは使用できません。
-
適用ハンドラ
アウトバウンド・サーバーの適用ハンドラを指定することはできません。かわりに、クライアント・アプリケーションでは、必要に応じてLCRのカスタム処理を実行できます。ただし、アウトバウンド・サーバーと同じデータベースで適用プロセスを構成する場合、これらの適用プロセスの適用ハンドラを指定できます。また、データベースの汎用適用ハンドラを構成できます。アウトバウンド・サーバーでは、汎用適用ハンドラは無視されます。
-
次の適用パラメータ:
-
allow_duplicate_rows
-
commit_serialization
-
compare_key_only
-
disable_on_error
-
parallelism
-
preserve_encryption
-
rtrim_on_implicit_conversion
アウトバウンド・サーバーでは、これらの適用パラメータの設定は無視されます。
commit_serialization
パラメータは、アウトバウンド・サーバーでは常にFULL
に設定され、parallelism
パラメータは、アウトバウンド・サーバーでは常に1
に設定されます。 -
-
適用タグ
アウトバウンド・サーバーでは、処理対象の変更に対する適用タグは設定できません。
-
適用データベース・リンク
アウトバウンド・サーバーでは、データベース・リンクを使用できません。
-
競合の検出および解決
アウトバウンド・サーバーでは競合は検出されず、アウトバウンド・サーバーに対して競合解消を設定できません。
-
依存性スケジューリング
並列度が1である必要があるため、アウトバウンド・サーバーでは依存性は評価されません。
-
代替キー列設定
アウトバウンド・サーバーでは、代替キー列の設定は無視されます。
-
DBMS_APPLY_ADM
パッケージのSET_ENQUEUE_DESTINATION
プロシージャによって指定されたエンキュー・ディレクティブアウトバウンド・サーバーでは、
SET_ENQUEUE_DESTINATION
プロシージャを使用して自動的にOracleデータベース・キューに変更をエンキューできません。 -
DBMS_APPLY_ADM
パッケージのSET_EXECUTE
プロシージャによって指定された実行ディレクティブアウトバウンド・サーバーでは、実行ディレクティブは無視されます。
-
エラーの作成および実行
エラーが発生したときにアウトバウンド・サーバーでエラー・トランザクションは作成されません。
ALL_APPLY
ビューにエラーに関する情報が記録されますが、トランザクションはエラー・キューにエンキューされません。
親トピック: アウトバウンド・サーバーの制限
B.4 XStream Outのルールの制限事項
ルールには制限事項があります。
- サブセット・ルールの制限事項
サブセット・ルールには制限事項があります。
親トピック: XStream Outの制限事項
B.4.1 サブセット・ルールの制限
サブセット・ルールには制限事項があります。
サブセット・ルールには次の制限が適用されます。
-
サブセット・ルールで参照される表名の表が、サブセット・ルールと同じデータベースに存在する必要があります。また、この表は、サブセット・ルールで表に関して参照されるスキーマと同じスキーマに存在する必要があります。
-
サブセット・ルールが取得プロセスのポジティブ・ルール・セットに含まれる場合、表には、サブセット条件で指定した列が含まれている必要があります。これらの各列のデータ型はソース・データベースの対応する列のデータ型と一致する必要があります。
-
サブセット・ルールが伝播のポジティブ・ルール・セットに含まれる場合、表には、サブセット条件で指定した列が含まれている必要があります。各列のデータ型は、サブセット・ルールで
TRUE
と評価された行LCRの対応する列のデータ型と一致する必要があります。 -
LOB、
LONG
、LONG
RAW
、ネストされた表およびOracle提供の型(Any
型、XML型、空間型、メディア型など)のデータ型の列が1つ以上存在する表に対してサブセット・ルールを作成することはできません。
関連項目:
-
データ型の詳細は、Oracle Database SQL言語リファレンスを参照
親トピック: XStream Outのルールの制限事項
B.5 XStream Outのルールベースの変換の制限事項
次の制限がXStream Outのルールベースの変換に適用されます。
- 宣言ルールベースの変換ではサポートされていないデータ型
列の追加の変換を除き、列に対して実行される宣言ルールベースの変換では取得プロセスでサポートされているものと同じデータ型がサポートされます。
関連項目:
親トピック: XStream Outの制限事項
B.5.1 宣言ルールベースの変換ではサポートされていないデータ型
列の追加の変換を除き、列に対して実行される宣言ルールベースの変換では、取得プロセスでサポートされているものと同じデータ型がサポートされています。
列の追加の変換では、データ型がBLOB
、CLOB
、NCLOB
、BFILE
、LONG
、LONG
RAW
、ROWID
、ネストされた表およびオラクル社提供の型(Any
型、XML型、空間型、メディア型など)である列は追加できません。
次のタイプの宣言ルールベースの変換では拡張データ型列を使用できません。
-
列の追加
-
列の保持
関連項目:
親トピック: XStream Outのルールベースの変換の制限事項
B.6 XStream Outの拡張データ型の制限事項
XStream Outには拡張データ型に関する制限事項があります。
COMPATIBLE
初期化パラメータを12.0.0
に、MAX_STRING_SIZE
初期化パラメータをEXTENDED
に設定している場合、Oracle Database 12cではVARCHAR2
、NVARCHAR2
およびRAW
の各データ型の最大サイズが大きくなりました。XStream Outではこれらの拡張データ型がサポートされます。
ただし、次のような制限が拡張データ型に適用されます。
-
データ操作言語(DML)操作の元のLCRには、拡張データ型の列に関する情報が含まれていない場合があります。かわりに、XStream Outでは、LOB列を処理する場合と同様の方法で拡張データ型の列を処理する場合があります。具体的には、追加のLCRに拡張データ型列の情報が含まれる場合があります。
-
XStreamのルールから拡張データ型列に関するLCR内のデータにはアクセスできません。
-
サブセット・ルール句では拡張データ型列を指定できません。
-
次のタイプの宣言ルールベースの変換では拡張データ型列を使用できません。
-
列の追加
-
列の保持
-
関連項目:
拡張データ型の詳細は、Oracle Database SQL言語リファレンスを参照
親トピック: XStream Outの制限事項