Oracle Exadata Database Machine 11gリリース2(11.2.2.4)の新機能

Oracle Exadata Database Machine 11gリリース2(11.2.2.4)の新機能は次のとおりです。

Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログ

ユーザー・トランザクションをコミットする時間は、ログ書込みのレイテンシにより大きく影響を受けます。また、領域管理や索引分割などのパフォーマンス・クリティカルな多くのデータベース・アルゴリズムも、ログ書込みのレイテンシにより影響を受けます。Oracle Exadata Storage Server Softwareでは、バッテリバックアップ式のDRAMキャッシュをディスク・コントローラで使用して、ログ書込みの速度を上げています。ディスク・コントローラ・キャッシュへの書込みは、通常は非常に高速ですが、ディスクI/Oが高い間は遅くなる場合があります。Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログでは、Exadata Storage Serverのフラッシュ・メモリーを利用することで、ログの書込みを高速化しています。

フラッシュ・メモリーの書込みレイテンシは平均して非常に少ないですが、平均より1から2等級遅くなるような異常値を示す場合もあります。Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログでは、フラッシュ・メモリーとディスク・コントローラ・キャッシュの両方に同時にREDO書込みを実行し、2つのうち最初の書込みが完了すると、書込みを完了します。これにより、ユーザー・トランザクションの応答時間が短縮し、I/Oが集中するワークロードで全体のデータベース・スループットを向上します。

Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログでは、REDOログ・データの一時的な格納にExadataフラッシュ・ストレージのみを使用します。Oracle Exadataスマート・フラッシュ・ログでは、デフォルトでフラッシュ・ディスクごとに32MB、各Exadataセル全体で合計512MBを使用します。自動的に構成および有効化されます。追加の構成は不要です。