Oracle Exadata Database Machine 12cリリース1(12.1.2.1.1)の新機能

Oracle Exadata Database Machine 12cリリース1 (12.1.2.1.1)の新機能は次のとおりです。

X5 Storage Serverでのフラッシュ・パフォーマンスの向上

NVMeフラッシュ・ファームウェアに変更が加えられ、バックグラウンドのリフレッシュ・アルゴリズムおよび操作に対してリソースや変更を処理するI/Oタスクが改善されています。このリリースでは、フラッシュのパフォーマンスが同じかわずかに向上しています。

Oracle Exadata仮想マシン

統合環境では、X5-2、X4-2、X3-2およびX2-2データベース・サーバー上で、ワークロード間をより高いレベルで分離するOracle Virtual Machine (Oracle VM)が使用されるようになりました。仮想マシンの分離は、信頼できないワークロードが共有環境でセキュリティ、CPUまたはメモリー使用状況を制限する場合に好都合です。

Infrastructure as a Service (IaaS)およびキャパシティ・オンデマンド(CoD)

Oracle Exadata Infrastructure as a Service (IaaS)のユーザーがキャパシティ・オンデマンド機能を使用して、データベース・サーバーのアクティブ・コア数を制限し、必要なデータベース・ソフトウェア・ライセンスの数を制限できるようになりました。Exadata 12.1.2.1.1 Softwareでは、CoDとIaaSを同じシステムに配置することができます。コアの予約済セットのオンとオフを切り替える機能(IaaS-CoD)はIaaSに含まれることに注意してください。

フラッシュ・キャッシュのメトリックの向上

このリリースには、統合ブロック・キャッシュと列キャッシュのメトリックが含まれ、フラッシュ・キャッシュ・パフォーマンスをさらに詳しく分析できるようになりました。

うるう秒の時刻調整

このリリースでは、2015年6月30日のうるう秒の調整に備えて、うるう秒がサポートされています。

ネットワーク・リソース管理

  • X5-2 Extreme Flash (EF) Storage Serverで、Oracle 1.6TB NVMe SSDファームウェアが8DV1RA12に更新されています

  • X5-2 High Capacity (HC) Storage Serverで、Oracle Flash Accelerator F160 PCIeカードのファームウェアが8DV1RA12に更新されています

DBMCLIでの/opt/oracle.cellos/compmon/exadata_mon_hw_asr.plスクリプトの置換

Oracle Exadata Storage Serverリリース12.1.2.1.0以降で、データベース・サーバーの構成、監視および管理のために、DBMCLIと呼ばれる新しいコマンドライン・インタフェースが導入されています。DBMCLIは、各データベース・サーバー上および仮想化マシンのDOM0上にプレインストールされています。DBMCLIでは、自動サービス・リクエスト、キャパシティ・オンデマンド、Infrastructure as a Serviceおよびデータベース・サーバー電子メール・アラートを構成できます。DBMCLIは、/opt/oracle.cellos/compmon/exadata_mon_hw_asr.pl Perlスクリプトにかわって使用されます。DBMCLIの使用方法の詳細は、『Oracle Exadata Database Machineメンテナンス・ガイド』を参照してください。