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16 仮想化のためのOracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェース

Oracle Appliance Managerのコマンド・ライン・インタフェース(OAKCLI)は、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォーム上でのOracle VM Server (Xen hypervisorテクノロジ仮想化)用のコマンド・ライン・インタフェース(CLI)です。 Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでのみoakcliコマンドを使用します。

Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェース(OAKCLI)について

oakcliコマンドは、Oracle Database ApplianceやOracle Database Appliance仮想化プラットフォームでデータベースやシステムの管理を実行するための主な方法です。

OAKCLIコマンドでは次のタスクを実行できます。
  • ハードウェア・コンポーネントのリスト

  • ハードウェア・コンポーネントの検証と診断

  • ソフトウェアのインストールとアップグレード

  • ソフトウェア・パッチの適用

  • データベースの作成と削除

  • Oracleホームのインストールとアンインストール

  • 仮想マシンのデプロイおよび管理

  • Oracle Auto Service Request (Oracle ASR)のテスト

  • CPUコアの有効化

Oracle Appliance Managerとハードウェアのバージョンによっては、OAKCLIコマンドの一部を使用できない場合があります。 ご使用のバージョンのOracle Appliance ManagerとハードウェアでどのOAKCLIコマンドがサポートされているかを確認するには、OAKCLIのヘルプ・コマンド oakcli -hを実行します。

OAKCLIコマンドの場所とパスの構成

Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースは、次のディレクトリにあります。

/opt/oracle/oak/bin/oakcli 

Oracle Database Applianceサーバーでrootユーザー・アカウントを構成して、パス/opt/oracle/oak/bin/oakcliでoakcliコマンドを検索するようPATH 変数を定義します。

OAKCLI構文

Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースのコマンドおよびパラメータでは大文字と小文字を区別しません。

oakcliでは次のコマンド構文を使用します。

oakcli command object [options]
  • commandは、アプライアンスで実行するアクションです。 たとえば、showlocateapplyなどです。

  • objectは、oakcliコマンドが操作を実行する対象のターゲットまたはオブジェクトです。 たとえば、ディスクやコントローラを作成または構成したり、その他のシステムやソフトウェアの管理を実行するコマンドを発行します。 オブジェクトの短縮形も使用できます。

  • optionsは、oakcliコマンドのオプション部分です。 オプションは、オブジェクトで実行されるoakcliコマンドの使用を拡張する1つ以上のオプションから構成できます。 オプションには、オブジェクトで実行するアクションに関する追加情報が含まれます。 オプションの名前には、前にダッシュをつけます。 必要なアクションをコマンドが実行するために、多数のオプションでオブジェクトの名前を必要とします。 ヘルプ・オプション(-h)は、すべてのコマンドで利用できるオプションです。 -hオプションを含める場合に、実行するコマンドの追加情報を取得できます。

Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースのヘルプ

次のコマンドを実行すると、Oracle Database Applianceで利用できるすべてのoakcliコマンドの使用方法が表示されます。

oakcli -h

特定のoakcliコマンドに関する詳細なヘルプを表示するには、次のコマンドを実行します。

oakcli command -h

オブジェクトで実行される特定のoakcliコマンドについての詳細なヘルプや、そのオブジェクトとともに使用できるオプションを表示するには、次のコマンドを実行します。

oakcli command object -h

SUDOを使用したOAKCLI権限とセキュリティの管理

Oracle Appliance Managerコマンドライン・ユーティリティでは、ほとんどの管理アクションでrootシステム権限を必要とします。 システムの監査とセキュリティ・ポリシーの一部として、SUDOを使用できます。

ほとんどのタスクで、rootとしてログインし、Oracle Database ApplianceでOracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースを使用することをお薦めします。 rootとしてログインしていない場合は、アプライアンスでほとんどのアクションを実行できません。 たとえば、rootとしてログインしていない場合は、ストレージの情報を確認できますが、ストレージを変更できません。

SUDOを使用したrootユーザー・アクセスの許可

システムの管理がデータベースの管理とは別のグループによって行われる環境であったり、セキュリティへの強い懸念がある環境では、rootユーザーのアカウントやパスワードへのアクセスを制限することがあります。 SUDOにより、システム管理者は特定のユーザー(またはユーザー・グループ)にrootとしてコマンドを実行できる権限を与えられます。そして同時に、セキュリティとコンプライアンスの手順として、すべてのコマンドと引数をログに記録できます。

SUDOセキュリティ・ポリシーを構成するには、ファイル/etc/sudoersを使用します。 sudoersファイルの中でユーザー・グループやコマンド・セットを構成すると、SUDOコマンドを使用したサーバーの管理を簡素化して監査できます。

注意:

SUDOの構成によって、任意の操作を実行できる権限をユーザーに与えることは、そのユーザーにroot権限を与えることと同じです。 これがセキュリティのニーズに適しているかどうかを慎重に検討してください。

SUDO例1: あるユーザーに対して、任意のOAKCLI操作の実行を許可

次の例では、ユーザーがOAKCLI操作を実行できるようにSUDOを構成する方法を示します。 これを行うには、/etc/sudoersファイルのコマンドのセクションに数行追加します。

## The commands section may have other options added to it.
##
Cmnd_Alias OAKCLI_CMDS=/opt/oracle/oak/bin/oakcli *
jdoe ALL = OAKCLI_CMDS

この例では、ユーザー名は jdoeです。 ファイル・パラメータ設定ALL= OAKCLI_CMDSは、ユーザーjdoeに、コマンド別名OAKCLI_CMDSによって定義されたすべてのoakcliコマンドを実行する権限をユーザーに与えます。 構成後、1つのsudoersファイルを複数のホストにコピーできます。 また、ホストごとに異なるルールを作成することもできます。

注意:

データベース作成の前に、各サーバーのrootユーザーにSSHのユーザー等価性を設定する必要があります。 ユーザーの等価性を設定せずサーバーごとにSSHを構成すると、データベースの作成中、各サーバーのrootパスワードを指定するよう求めるプロンプトが表示されます。

ユーザーのsudoerファイルを構成すると、ユーザーjdoeはコマンド別名OAKCLI_CMDSで構成されたoakcliコマンドのセットを実行できます。 次に例を示します。

$ sudo oakcli create database -db newdb

INFO: 2015-08-05 14:40:55: Look at the logfile  '/opt/oracle/oak/log/scaoda1011/tools/12.1.2.4.0/createdb_newdb_91715.log' for more details

INFO: 2015-08-05 14:40:59: Database parameter file is not provided. Will be using default parameters for DB creation
Please enter the 'SYSASM'  password:
Please re-enter the 'SYSASM' password:
 
INFO: 2015-08-05 14:41:10: Installing a new home: OraDb12102_home3 at /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_3

Please select one of the following for Database type  [1 .. 3]:
1    => OLTP 
2    => DSS 
3    => In-Memory

SUDO例2: あるユーザーに対して、選択したOAKCLI操作のみの実行を許可

ユーザーが選択されたOAKCLI操作のみを実行できるようにSUDOを構成するには、/etc/sudoersファイルのコマンド・セクションに、次のように行を追加します。

## oakcli commands 
Cmnd_Alias OAKENV = /opt/oracle/oak/bin/oakcli show env_hw 
Cmnd_Alias OAKVER = /opt/oracle/oak/bin/oakcli show version 
oracle  ALL=       OAKENV,OAKVER

コマンドの出力例を次に示します:

$ sudo /opt/oracle/oak/bin/oakcli show env_hw
VM-ODA_BASE ODA X6-2-HA

$ sudo /opt/oracle/oak/bin/oakcli show version
Version
-------
12.2.1.2.0

この例では、ユーザーjdoe2oakcli show databasesコマンドを実行しようとしていますが、これはこのユーザーに対して構成されているコマンドのセットの一部ではありません。 Sudoにより、jdoe2はそのコマンドを実行できません。

$ sudo /opt/oracle/oak/bin/oakcli show databases
Sorry, user oracle is not allowed to execute '/opt/oracle/oak/bin/oakcli show databases' as root on servernode1.

関連項目:

SUDOの構成と使用の詳細については、SUDOのマニュアル・ページを参照してください:

http://www.sudo.ws/sudo.html

oakcli add disk -local

oakcli add disk -localコマンドは、障害ディスクを物理的に交換した後、システムにローカル・ディスクを追加するために使用します。

構文

oakcli add disk -local

使用上の注意

  • 1ノード当たり2つを超えるディスクを追加することはできません。

  • oakcli add disk -localコマンドを実行する前に、障害ドライブを取り外して新しいドライブと交換する必要があります。

  • このコマンドを実行する前に、新しいディスクをスロットに挿入する必要があります。

  • oakcli add disk -local コマンドは、ベアメタル・デプロイメントでのみサポートされます。 仮想化された構成ではサポートされていません。

oakcli configureコマンド

oakcli configureコマンドを使用して、Oracle Database Appliance上のコンポーネントを構成します。

oakcli configure additionalnet

oakcli configure additionalnetコマンドを使用して、ベア・メタル、ドメイン0およびODA_BASEの未構成のパブリック・ネットワークを構成します。

構文

oakcli configure additionalnet  [-h]

パラメータ

-hは、コマンドの使用方法に関するオンライン・ヘルプを表示します。

使用上の注意

oakcli configure additionalnetコマンドは、自動的に未構成のネットワークを検出し、ネットワークの構成手順を案内する対話型スクリプトを実行します。 このスクリプトは次の入力を必要とします。

  • インタフェース名

  • DHCP [Y/N]

  • IP

  • ネットマスク

注意:

ベアメタル・デプロイメント上でコマンドを実行している場合、要求されるインタフェース名はボンド名です。 Dom0上でコマンドを実行している場合、要求されるインタフェース名はネット名です。 Dom1上でコマンドを実行している場合、要求されるインタフェース名はETHの名前です。

oakcli configure asr

oakcli configure asrコマンドを使用して、Oracle Database ApplianceにOracle Auto Service Request (Oracle ASR)を構成します。

構文

oakcli configure asr [-h]

パラメータ

-hは、コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上の注意

  • oakcli configure asrコマンドは、Oracle ASRをOracle Database Applianceに実装するための次の情報を要求する対話型スクリプトを開始します。

    • 実行するアクション(内部設定、外部ASRの設定、Oracle ASRマネージャの再構成、または再構成)

    • PROXYサーバー名、ポート、ユーザーIDおよびパスワード

    • Oracle ASRユーザーIDおよびパスワード

    • Oracle ASRマネージャのIPおよびポート

  • Oracle Database ApplianceでOracle ASRを構成して、独自のASRマネージャ(「内部Oracle ASR」)を使用するか、アプライアンスと同じネットワーク内の別のサーバー(「外部Oracle ASR」)で構成されたOracle ASRマネージャを使用できます。 ご使用の環境にOracle ASRマネージャがすでに構成されている場合は、既存のOracle ASRマネージャにOracle Database Applianceを登録できます。

    注意:

    内部Oracle ASRマネージャでは、サーバーが停止するとアラートは送信されません。 Oracle Database Applianceで外部Oracle ASRマネージャを使用してクリティカル・イベントが発生した場合でも、引き続きアラートをOracleに送信できます。

Oracle ASRの構成

# oakcli configure asr

INFO   : Logging all actions in /opt/oracle/oak/onecmd/tmp/scaoda1011-20150805153300.log and traces in /opt/oracle/oak/onecmd/tmp/scaoda1011-20150805153300.trc

Please enter
1 to setup Internal ASR
2 to setup External ASR
3 to Deinstall ASR
0 to Exit

 [1]:INFO   : Logging all actions in /opt/oracle/oak/onecmd/tmp/scaoda1011-20150805153300.log and traces in /opt/oracle/oak/onecmd/tmp/scaoda1011-20150805153300.trc

oakcli configure cpupool

oakcli configure cpupoolコマンドを使用して、1つのOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ノードでCPUプールを構成します。

構文

oakcli configure cpupool poolname -numcpu cpu_count -node nodenum [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

poolname

CPUプールの一意の名前。

-numcpu cpu_count

CPUプールのCPU数。

-node nodenum

CPUプールが作成されるノード(0または1)

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

CPUプールの構成

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノード1に2つのコアを含む、twonodeという名前のCPUプールを構成します。

oakcli configure cpupool twonode -numcpu 2 -node 1

oakcli configure firstnet

oakcli configure firstnetコマンドを使用して、デプロイメント・ソフトウェアをダウンロードするための初期ネットワークをOracle Database Applianceで構成します。

構文

oakcli configure firstnet

oakcli configure firstnetコマンドは、インタラクティブ・スクリプトを使用して、新しいOracle Database Appliance上に初期ネットワークを作成します。 次の例は、ベア・メタルのOracle Database Appliance上に初期ネットワークを構成する方法を示します。

oakcli configure firstnet
Select the interface to  configure network on [bond0 bond1 bond2 xbond0]:bond0
Configure DHCP on bond0?(yes/no):no
       INFO: Static configuration selected
       Enter the IP address to configure:192.0.2.18
       Enter the netmask address to configure:255.255.252.0
       Enter the gateway address to configure:192.0.2.1
Plumbing the IPs now
Restarting the network
:::::::::::::::::

注意:

oakcli configure firstnetコマンドは、Oracle Database Applianceで1回のみ使用することをお薦めします。 初期ネットワークの構成後に使用すると、ネットワーク設定が予期せず変更される可能性があります。

oakcli configure network

oakcli configure networkコマンドを使用して、ネットワーク・カードを交換した後またはパブリック・ネットワークを銅線からファイバー(またはその逆)に入れ替えた後に、ネットワークを構成します。 コマンドの意味は、使用するパラメータによって変化します。

構文

oakcli configure network [-changeNetCard|-publicNet][-h]

パラメータ

パラメータ 説明

-changeNetCard

ネットワーク・カードの交換後にネットワーク・カードを構成します。 ネットワーク・カードが交換された場合、各ノードでoakcli configure network -changeNetCardコマンドを実行する必要があります。 このパラメータは、すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデルでサポートされます。 このコマンドは、仮想化プラットフォームではDom0から実行する必要があります。

-publicNet

パブリック・ネットワークを銅線からファイバー(またはその逆)に入れ替えた後に、ネットワークを構成します。 各ノードでoakcli configure network -publicNetコマンドを実行する必要があり、それにはスタックを停止する必要があります。 スタックにはGIとRDBMSが含まれます。 Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームを使用する場合、仮想マシンは停止している必要があります。 特にVLANを使用する場合、仮想マシンはある程度の構成変更を必要とする場合があります。 このパラメータは、Oracle Database Appliance X4-2ハードウェア・モデルでのみサポートされます。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

oakcli configure oda_base

oakcli configure oda_baseコマンドを使用して、ODA_BASEに割り当てられているCPUコア数の変更、ODA_BASEに割り当てられている仮想ローカル・エリア・ネットワークの追加または削除や、ユーザー・ドメイン間、およびODA_BASEとその他のユーザー・ドメインとの間のリソース割当ての調整をします。

リソース割当ての変更を有効にするには、ドメインの再起動が必要です。

構文

oakcli configure oda_base

oakcli configure oda_baseコマンドの使用方法の例を示します。

ODA_BASEでのCPUコア数の変更

ODA_BASEのCPUコア数を次のように6から8に変更します。

# oakcli configure oda_base
Core Licensing Options:
        1. 2 CPU Cores
        2. 4 CPU Cores
        3. 6 CPU Cores
        4. 8 CPU Cores
        5. 10 CPU Cores
        6. 12 CPU Cores
        Current CPU Cores       :6
        Selection[1 : 6](default 12 CPU Cores) : 4
        ODA base domain memory in GB(min 8, max 88)(Current Memory 64G)[default
32]     :
INFO: Using default memory size i.e. 32 GB
Additional vlan networks to be assigned to oda_base? (y/n) [n]:
Vlan network to be removed from oda_base (y/n) [n]
INFO: Node 0:Configured oda base pool
INFO: Node 1:Configured oda base pool
INFO: Node 0:ODA Base configured with new memory
INFO: Node 0:ODA Base configured with new vcpus
INFO: Changes will be incorporated after the domain is restarted on Node 0
INFO: Node 1:ODA Base configured with new memory
INFO: Node 1:ODA Base configured with new vcpus
INFO: Changes will be incorporated after the domain is restarted on Node 1

ODA_BASEのメモリー割当て量の変更

  1. Dom0にログインします。

  2. oakcli configure oda_baseコマンドを実行し、構成を変更します。

  3. ODA_BASEを再起動します。

ODA_BASEへのVLANの割当て

  1. Dom0にログインします。

  2. oakcli configure oda_baseコマンドを実行します。

  3. 次の設定を変更します。Additional vlan networks to be assigned to oda_base?(y/n) to y

  4. プロンプトに従ってODA_BASEに追加のVLANを割り当てます。

  5. ODA_BASEを再起動します。

oakcli configure repo

oakcli configure repoコマンドを使用して、共有リポジトリのサイズを大きくします。

構文

oakcli configure repo reponame -incsize size [M|G] [-h]
パラメータ 説明

reponame

共有リポジトリの名前

サイズ

サイズを定義するためにM (メガバイト)またはG (ギガバイト)を付加できる数値

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

共有リポジトリのサイズの増加

repo1共有リポジトリのサイズを2GB増やします。

# oakcli configure repo repo1 -incsize 2G

Configured Shared Repo : repo1 with new size 3712.0.

oakcli copy

oakcli copyコマンドを使用して、Oracle Database Applianceの構成中に使用する構成ファイルのコピーを用意します。

構文

oakcli copy -conf absolute_conf_file [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

-conf absolute_conf_file

構成ファイルのフル・パス名を指定します。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-1 構成ファイルのコピーの用意

以前に構成ファイルを作成し、このファイルをOracle Database Applianceにコピーした場合は、構成プロセス中に使用する構成ファイルを用意します。 たとえば、ファイルmyserver1.conf/tmpにコピーした場合は、次のコマンドを入力します。

oakcli copy -conf /tmp/myserver1.conf

oakcli createコマンド

oakcli createコマンドを使用して、Oracle Database Applianceのコンポーネントを作成します。

oakcli create cpupool

コマンドoakcli create cpupoolを使用して、1つのOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ノードでCPUプールを作成します。

構文

oakcli create cpupool poolname -numcpu cpu_count -node nodenum [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

poolname

CPUプールの一意の名前を指定します。

-numcpu cpu_count

CPUプールのCPUの数を定義します。

-node nodenum

CPUプールが作成されるノード(0または1)を定義します

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノード1で2つのCPUを含むCPUプールを作成します。

oakcli create cpupool twonode -numcpu 2 -node 1

oakcli create database

oakcli create databaseコマンドを使用して、Oracle Database Applianceでデータベースを追加作成します。

コマンドoakcli create databaseを実行すると、次の入力を求めるプロンプトが表示されます。

注意:

Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)を使用してOracle Database Appliance上にデータベースを作成しないでください。 データベース構成にはOracle Appliance Managerのみを使用してください。 Oracle Appliance Managerを使用してOracle Databaseインスタンスをデプロイすると、これらのデータベースがOracle Database Appliance上で確実に正しく構成、最適化およびサポートされます。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/directory_name

構文

oakcli create database -db db_name [[[-oh home] | [-version version]] [-params params_file] [-storage asm] [-cdb]][h]

パラメータ

パラメータ 説明

-cdb

(オプション)データベースをコンテナ・データベースとして作成します。

-db db_name

作成するデータベースの名前。

-oh home

(オプション)データベースの作成時に使用する既存のOracleホームの名前。 デフォルトでは、新規のデータベース・ホームが作成されます。

-params params_file

(オプション)構成ファイルの名前。 デフォルトでは、デフォルトの構成ファイルが使用されます。

-storage [ASM|ACFS]

(オプション)Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)またはOracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)のいずれかで、指定したストレージを持つOracle 12cデータベースを作成します。 Oracle ASMストレージはデフォルトのストレージです。

-version version

(オプション)作成するデータベースのバージョン。 デフォルトでは、ダウンロードした最新バージョンが使用されます。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上の注意

  • フラッシュキャッシュは無効になっており、有効にすることはできません。

  • -ohおよび-versionパラメータは相互に排他的です。 同じコマンドで両方を使用しようとすると、エラーが生成されます。

  • Oracleホームを識別せずにデータベースを作成すると、標準の命名規則(OraDb11204_home3など)を使用して新しいOracleホームが作成されます。 名前の末尾の数字は、同じバージョン番号でホームが新規作成されるたびに1つずつ増えます。

  • Oracle Database Applianceハードウェア・モデルでは、サポートされている最小Oracle Databaseリリースは11.2.0.4です。 Oracle Database 11.2.0.3.xはサポートされていません。

  • データベース、インフラストラクチャおよびOracle Grid Infrastructureをアップグレードする場合は、既存のホームを指定して新規データベースを作成する必要があります。

  • 特定のバージョンのデータベース・クローン・ファイルをダウンロードして解凍する前に、オプション-version versionを使用してデータベースを作成しようとすると、このコマンドは失敗します。

  • oakcli create db_config_paramsコマンドを使用して構成ファイルを作成できます。

  • Do you want to keep the data files on FLASH storage: [ Y | N ]というメッセージは、OLTPデータベース・タイプを選択した場合およびフラッシュ・ストレージに空き領域がある場合にのみ表示されます。

  • Oracle Database 12cリリース1(12.1.0.2)から、Oracle ASMでOracle Databaseを作成できます。 Oracle ASMはデフォルトのストレージです。

この項では、コマンド oakcli create databaseを使用する様々なシナリオについて説明します。

例16-2 プロンプトを表示する新規データベースの作成

コマンドoakcli create databaseを実行すると、いくつかの入力を求められます。

次のコマンドでは、OraDb12102_home1という名の既存のOracleホームを使用して、mydbという名のデータベースが作成されます。

# oakcli create database -db DBPROD 

INFO: 2017-07-25 19:21:16: Please check the logfile  
 '/opt/oracle/oak/log/ODADBI1/tools/12.2.1.1.0/createdb_DBPROD_29285.log' for more details 
INFO: 2017-07-25 19:21:24: Database parameter file is not provided. 
Will be using default parameters for DB creation  

Please enter the 'SYSASM'  password: 
Please re-enter the 'SYSASM' password: 

INFO: 2017-07-25 19:21:35: Installing a new Home : OraDb12102_home2 at
  /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_2 

Please select one of the following for Database type  [1 .. 3] : 
1    => OLTP 
2    => DSS 
3    => In-Memory 
1
 The selected value is : OLTP

1 => EE : Enterprise Edition
2 => RACONE
3 => RAC1
3
Selected value is : RAC
 
Specify the  Database Class (1. odb-01 '1 core, 8 GB memory'   2.Others) [1]
:2
 
Please select one of the following for Database Class    [1 .. 10]:
1    => odb-01s  (   1 cores ,     4 GB memory)
2    =>  odb-01  (   1 cores ,     8 GB memory)
3    =>  odb-02  (   2 cores ,    16 GB memory)
4    =>  odb-04  (   4 cores ,    32 GB memory)
5    =>  odb-06  (   6 cores ,    48 GB memory)
6    =>  odb-08  (   8 cores ,    64 GB memory)
7    =>  odb-10  (  10 cores ,    80 GB memory)

例16-3 既存のOracle Homeでデータベースでの新しいデータベースの作成

OraDb11204_home2:sales1というデータベースを作成

oakcli create database -db sales1 -oh OraDb11204_home2

例16-4 テンプレートからの新規データベースの作成

sales2という名前のデータベースが salesdbtemplate.bconfファイルから作成されます(指定したファイル名にデフォルトのファイル拡張子が追加されます)。 この例では、Oracleホームも作成されます:

oakcli create database -db sales2 -params salesdbtemplate

oakcli create dbhome

oakcli create dbhomeコマンドを使用して、Oracle Database Applianceで新規データベース・ホームを作成します。

構文

oakcli create dbhome [-version version] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

-version version

(オプション)インストールするバージョン。 指定しないと、Oracle Database Applianceでは最新の使用可能なバージョンを使用します。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

データベース・ホームの作成

Oracle Databaseバージョン12.1.0.2.4を使用して、sales1と呼ばれるデータベース・ホームを作成します。

oakcli create dbhome -version 12.1.0.2.4

oakcli create dbstorage

oakcli create dbstorageコマンドを使用して、データベースをOracle ASMからOracle ACFSに移行するためのストレージ構造を作成します。

構文

oakcli create dbstorage -db db_name [-cdb][-h]

パラメータ

パラメータ 説明

-db db_name

作成するdb_nameという名前のデータベースの必須Oracle ACFSストレージ構造を設定します

-cdb

マルチテナント・コンテナ・データベースを作成する場合は、渡す必要があります。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

oakcli create dbstorageコマンドは、次の例に示すように、作成するストレージ構造のサイズを決定するためにユーザー入力を要求します。

oakcli create dbstorage -db sales
 
Please enter the 'root' password :
Please re-enter the 'root' password:
 
Please enter the 'oracle' password :
Please re-enter the 'oracle' password:
 
Please enter the 'SYSASM' password:
Please re-enter the 'SYSASM' password:
 
Specify the Database Class (1. odb-01 '1 core, 8 GB memory' 2. Others) [1]:2
 
Please select one of the following for Database Class [1 .. 8] :
1 => odb-01s ( 1 cores , 4 GB memory)
2 => odb-01 ( 1 cores , 8 GB memory)
3 => odb-02 ( 2 cores , 16 GB memory)
4 => odb-04 ( 4 cores , 32 GB memory)
5 => odb-06 ( 6 cores , 48 GB memory)
6 => odb-12 ( 12 cores , 96 GB memory)
7 => odb-16 ( 16 cores , 128 GB memory)
8 => odb-24 ( 24 cores , 192 GB memory)
 
 
Selected value is: odb-01s ( 1 cores , 4 GB memory)
...

oakcli create db_config_params

oakcli create db_config_paramsコマンドを使用して、データベース構成ファイルを生成します。

構成ファイルは/opt/oracle/oak/install/dbconfに作成されて、デフォルト拡張子の.dbconfが付きます。

構文

oakcli create db_config_params -conf filename [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

-conf filename

構成ファイルに付ける名前(パス名なし)。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプの表示

データベース・パラメータ・ファイル/opt/oracle/oak/install/dbconf/newconf.dbconfを作成します。

# oakcli create db_config_params -conf newconf

Please select one of the following for Database Block Size  [1 .. 4]:
1 ==> 4096
2 ==> 8192
3 ==> 16384
4 ==> 32768
2
Selected value is: 8192

Specify the  Database Language (1. AMERICAN 2. Others) [1]:
Selected value is: AMERICAN

Specify the  Database Characterset (1. AL32UTF8 2. Others) [1]:2

Please select one of the following for Database Characterset [0 .. 10] :
0 => Others
1 => AL32UTF8
2 => AR8ADOS710
3 => AR8ADOS710T
4 => AR8ADOS720
5 => AR8ADOS720T
6 => AR8APTEC715
7 => AR8APTEC715T
8 => AR8ARABICMACS
9 => AR8ASMO708PLUS
10 => AR8ASMO8X
1
Selected value is: AL32UTF8

Specify the  Database Territory (1. AMERICA 2. Others) [1]:2

Please select one of the following for Database Territory [0 .. 10] :
0 => Others
1 => ALBANIA
2 => ALGERIA
3 => AMERICA
4 => ARGENTINA
5 => AUSTRALIA
6 => AUSTRIA
7 => AZERBAIJAN
8 => BAHRAIN
9 => BANGLADESH
10 => BELARUS
3
Selected value is: AMERICA

Specify the  Component Language (1. en 2. Others) [1]:2

Please select one of the following for Component Language [0 .. 10] :
0 => Others
1 => en : English
2 => fr : French
3 => ar : Arabic
4 => bn : Bengali
5 => pt_BR : Brazilian Portuguese
6 => bg : Bulgarian
7 => fr_CA : Canadian French
8 => ca : Catalan
9 => hr : Croatian
10 => cs : Czech
1
Selected value is: en
Successfully generated the Database parameter file 'newconf'

oakcli create repo

oakcli create repoコマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで新規共有リポジトリを作成します。

構文

oakcli create repo repo_name -size size [M|G] -dg DATA|RECO [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

repo_name

共有リポジトリに割り当てる名前

-size size [M|G]

共有リポジトリに割り当てられる記憶域容量。 MB単位の場合はMオプション、GB単位の場合はGオプションで定義できます。

-dg DATA|RECO

共有リポジトリが格納されるOracle ASMディスク・グループ、DATA+ディスク・グループまたはRECO+ディスク・グループです(それぞれDATAまたはRECOオプションを使用して選択します)

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上の注意

  • -size パラメータにはサイズの整数値が必要です。

  • sizeの最小値は、サイズの単位にMを使用した場合は500、Gを使用した場合は1です。

  • sizeのデフォルトの単位はG (ギガバイト)です。

  • 共有リポジトリは仮想マシンにのみ使用し、ファイル・ステージング領域としては使用しないでください。 ファイルを共有リポジトリにコピーまたは移動するのは避けてください。

DATA+ディスク・グループにrepoprod1という25GBの共有リポジトリを作成します。

oakcli create repo repoprod1 -dg DATA -size 25

oakcli create snapshotdb

oakcli create snapshotdbコマンドを使用して、既存のデータベースからスナップショット・データベースを作成します。

構文

oakcli create snapshotdb [-db snap_dbname -from dbname] | [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

-db snap_dbname

作成するスナップショット・データベースの名前

-from source_dbname

ソース・データベースの名前

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプの表示

prodというデータベースからsnapprodという新しいスナップショット・データベースを作成します。

oakcli create snapshotdb -db snapprod -from prod

oakcli deleteコマンド

oakcli deleteコマンドを使用して、コンポーネントをOracle Database Applianceから削除します。

oakcli delete cpupool

oakcli delete cpupoolコマンドを使用して、1つのOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ノードからCPUプールを削除します。

構文

oakcli delete cpupool poolname -node nodenum [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

poolname

削除するCPUプールの名前

-node nodenum

CPUプールが削除されるノード(0または1)

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

twonodeという名前のCPUプールをOracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノード1から削除します。

oakcli delete cpupool twonode -node 1

oakcli delete database

oakcli delete databaseコマンドを使用して、データベースをOracle Database Applianceから削除します。

構文

oakcli delete database -db db_name [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

db_name

削除するデータベースの名前。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプの表示

sales1というデータベースを削除します。

oakcli delete database -db sales1

oakcli delete db_config_params

oakcli delete db_config_paramsコマンドを使用して、データベース構成ファイルを削除します。

構文

oakcli delete db_config_params -conf filename [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

-conffilename

パス名なしで、削除する構成ファイルの名前。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプの表示

oakcli delete dbhome

oakcli delete dbhomeコマンドを使用して、データベース・ホームをOracle Database Applianceから削除します。

構文

oakcli delete dbhome -oh oracle_home [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

-oh oracle_home

アンインストールするデータベース・ホーム

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

ora11_1というデータベース・ホームを削除します。

oakcli delete dbhome -oh ora11_1

oakcli delete dbstorage

oakcli delete dbstorageコマンドを使用して、データベースをOracle ASMからOracle ACFSに移行するために作成されたストレージ構造を削除します。

たとえば、ストレージ構造の作成に使用したcreate dbstorageが不要になった場合、このコマンドを実行します。

構文

oakcli delete dbstorage -db  db_name [-cdb] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

db db_name

削除するデータベース構造の名前

-cdb

マルチテナント・コンテナ・データベースを削除する場合は、渡す必要があります

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプの表示

salesストレージ構造を削除します。

oakcli delete dbstorage -db sales

oakcli delete repo

oakcli delete repoコマンドを使用して、共有リポジトリを削除します。

構文

oakcli delete repo repository_name [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

repository_name

削除される共有リポジトリの名前

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

共有リポジトリtestrepo01を削除します。

oakcli delete repo testrepo01

このコマンドは、一方または両方のノードでtestrepo01がアクティブであると失敗します。

oakcli deploy

oakcli deployコマンドを使用して、Oracle Grid InfrastructureをOracle Database Appliance上のクラスタに対してデプロイします。

構文

oakcli deploy [-config] [-conf config_file] [-advance][-h]

パラメータ

パラメータ 説明

-config

(オプション) Oracle Appliance Managerコンフィギュレータを実行します。

-conf config_file

(オプション)指定した構成ファイル、config_fileに格納されている構成を事前ロードします。

-advance

(オプション)デプロイメントを実行するか、Oracle Appliance Managerコンフィギュレータをアドバンス・モードで実行します。 このオプションを使用してOracle Appliance Managerを起動し、デフォルトのユーザーIDまたはグループ・ユーザーIDを変更します。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上の注意

ユーザーIDとグループIDを定義するときは、異なる値を使用することをお薦めします。

これらの例を使用して、oakcli deployコマンドを使用する方法を理解します。

例16-5 完全なOracle Database Applianceのデプロイ

oakcli deploy

例16-6 コンフィギュレータの実行

oakcli deploy -config

例16-7 拡張モードでのオフライン・コンフィギュレータの実行

オフライン・コンフィギュレータを拡張モードで実行するには、config.shファイルを更新して-advanceを追加します。

cat config.sh #!/bin/sh  java -Djava.util.logging.config.file=onecommand.properties -jar onecommand.jar config -advance  run ./config.sh 

例16-8 既存の構成ファイルのプリロード

構成ファイルMYCONFIG-VMに保存された構成をプリロードします。

oakcli deploy -conf myconfig -vm_file

例16-9 ユーザー・グループ名やIDの変更

User Group Informationページで、次のグループ・ユーザー名やIDを変更できます: GI User、DB User、Install Group、DBA Group、DBA Oper Group、ASM DBA Group、ASM Oper GroupおよびASM Admin Group。

  1. コンフィギュレータまたはオフライン・コンフィギュレータを-advanceモードで実行します。

  2. Customを選択してUser Group Informationページを表示します。

  3. グループ名やIDを変更し、Nextをクリックします。

  4. Finishをクリックします。

例16-10 ログ・ファイルの表示

oakcli deployコマンドは、文字列STEP*が前に付いたログ・ファイルを作成します。 ログ・ファイルは、次の場所に保存されます。

/opt/oracle/oak/onecmd/tmp/

oakcli expand storage

oakcli expand storageコマンドを使用して、既存の基本構成にデータ・ストレージのソリッド・ステート・ドライブ(SSD)を構成して、ベース・ストレージ・シェルフを完全に埋めるようにします。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/oak/bin/oakcli

構文

 oakcli expand storage [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上の注意

すべてのディスクをスロットに挿入したら、両方のノードでoakcli expand storage コマンドを実行します。 まずマスター・ノードで30秒待ってスレーブ・ノードから実行します。 すべてのディスクを追加するのに約10〜12分かかります。

ストレージ・シェルフを追加する方法のステップを確認し、ディスクの追加方法、ディスク・イベントのフラッディングを回避するために必要なタイミング、およびすべてのディスクがオンラインで良好な状態であることを検証するステップを確認してください。

例16-11ストレージの拡張

#oakcli expand storage 

Precheck passed. 
Successfully formatted 1.6TB SSD disks... 
Check the progress of expansion of storage by executing 'oakcli show disk' 
Waiting for expansion to finish ...

oakcli diskwritecache

oakcli diskwritecacheコマンドを使用して、書込みキャッシュが有効なディスクを配置したり、それらのディスクのディスク書込みキャッシュを無効にします。

有効になっている書込みキャッシュは、Oracle Database Applianceの停止時間がスケジュールされたらすぐに無効にする必要があります。 停止時間中に、書込みキャッシュが有効になっている各ディスクに対して順番に、このコマンドをdisableオプションとともに使用します。

構文

oakcli diskwritecache [disable disk_name | enable disk_name | status ] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

disable disk_name

(オプション)名前付きディスクのディスク書き込みキャッシュを無効化します。

enable disk_name

(オプション)名前付きディスクのディスク書き込みキャッシュを有効化します。

status

(オプション)すべてのディスクの書込みキャッシュ・ステータスを表示します。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-12 ディスクの書き込みキャッシュ・ステータスの表示

すべてのディスクの書込みキャッシュ・ステータスを表示します。

oakcli diskwritecache status

oakcli locate disk

oakcli locate diskコマンドを使用すると、ディスクのLEDライトをオンまたはオフにして、指定されたOracle ASMディスクと関連付けられている物理ディスクを検索できます。

構文

oakcli locate disk diskname [on|off][-h]

パラメータ

パラメータ 説明

diskname

検索するOracle ASMディスクの名前

on

(オプション)指定されたディスクのLEDをオンにします

off

(オプション)指定されたディスクのLEDをオフにします

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-13 ディスクのLEDをオンにすることによるOracle ASMディスクの検索

disk pd_23という名前のOracle ASMディスクのLEDをオンにします。

oakcli locate disk pd_23 on

oakcli manage diagcollect

oakcli manage diagcollectコマンドを使用して、トラブルシューティングやOracle Supportとの連携のために、Oracle Database Applianceに関する診断情報を収集します。

構文

oakcli manage diagcollect [--all | --crs [--crshome crs_home_dir] 

(continued)
[--core] | --install | --chmos [--incidenttime time] [--incidentduration time]

(continued)
|--adr adr_location [--afterdate date] 

(continued)
[--aftertime time] [--beforetime time] ]
 [excl comp1,comp2,...] [--clean] [--storage][-h]

パラメータ

パラメータ 説明

--all

自動診断リポジトリ(ADR)およびクラスタ状態モニターを除くすべての診断情報を収集します。 これがデフォルトのオプションです。

--crs

Oracle Clusterware診断情報を収集します。

--crshome crs_home_dir

Oracle Clusterwareホーム・ディレクトリの場所を指定します。

--core

コア・ファイルとOracle Clusterware診断データをパッケージ化します。

--install

スクリプトroot.shの実行前にインストールが失敗した場合、インストール・ログを収集します。

--adr adr_location

ADRの診断情報を収集します。adr_locationはADR情報の場所を指定します。

--afterdate date

指定された日付からアーカイブを収集します。 日付をmm/dd/yyyy形式で指定します。

--aftertime time

指定された時刻後にアーカイブを収集します。 時刻をYYYYMMDDHHMMSS24形式で入力します。 -adrパラメータとの併用のみでサポートされています。

--beforetime time

指定された時刻前にアーカイブを収集します。 時刻をYYYYMMDDHHMMSS24形式で入力します。 -adrパラメータとの併用のみでサポートされています。

--chmos

クラスタ状態モニター・データを収集します。

--incidenttime time

指定された時刻からクラスタ状態モニター・データを収集します。 時刻をYYYYMMDDHHMMSS24形式で入力します。

--incidenttimeパラメータを使用しない場合、過去24時間のデータが収集されます。

--incidentduration time

指定された時刻後の期間のクラスタ状態モニター・データを収集します。 時刻をHH:MM形式で入力します。 期間を指定しない場合、指定されたインシデント時刻後のすべてのクラスタ状態モニター・データが収集されます。

--excl [comp1,comp2...]

指定されたコンポーネントのログを除外します。 有効なコンポーネントはacfsinvtsysocrcrshomeおよびbaseです。

--clean

このコマンドで集められた診断関連情報を削除します。

--storage

ストレージに関するすべての問題のログを収集します。 ログは、ストレージに関する問題が発生し、ログの診断に対するサポートが必要な場合に使用できます。

--h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

oakcli describe-system

oakcli describe-systemコマンドを使用して、システムにインストールされているコンポーネントの詳細を表示します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/oak/bin/oakcli

構文

   oakcli describe-system 

使用上の注意

このコマンドでは、ノード情報、インストール済RPMs、Oracle Grid Infrastructureのバージョンとパッチ、データベースのホームの詳細などのシステム・コンポーネントについて説明し、情報をファイルに格納します。

例16-14 仮想化プラットフォームのデプロイメントのコマンドラインから部品構成表を表示するコマンドの例

oakcli describe-system
oakcli describe-system

 Output : ./oakcli describe-system 

                Generating a list of BOM component...

                Output file is : /opt/oracle/oak/Inventory/oda_bom_20180821022110.log 

oakcli modify database

oakcli modify databaseコマンドを使用して、指定したデータベースのデータベース・タイプまたはサイズ・クラスを変更します。

構文

oakcli modify database -db db name [-dbtypeOLTP|DSS|in-Memory] [-to dbSizeclass] 

パラメータ

パラメータ 説明

-db db-name

変更するデータベースを識別します。

-dbtype OLTP|DSS|in-Memory

(オプション)データベース・タイプを変更します。 パラメータdbtypeは次の3つのオプションからいずれかを取ります。

  • OLTP: オンライン・トランザクション処理

  • DSS: ディシジョン支援システム

  • in-Memory: Oracle Databaseインメモリー

-to dbclass

(オプション)データベース・サイズ・クラスを変更します。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上の注意

注意:

データベースのサイズを変更した場合、REDOログ・ファイルのサイズは自動では変更されません。 REDOログのサイズは、アプリケーションで必要とするサイズに手動で変更します。

例16-15 データベース・タイプの変更

oakcli modify databaseコマンドの使用方法の例を示します。

データベースdbhome_1に割り当てられているデータベース・タイプをDSSデータベースに変更します。

oakcli modify database DB dbhome_1 -dbtype DSS

例16-16 データベース・サイズの変更

dbhome_1という名前のデータベースのデータベース・サイズを6コアCPUのOracle Database Appliance DSSデータベース・テンプレートに変更します。

oakcli modify database dbhome_1 -to odb-06

oakcli orachk

oakcli orachkコマンドを使用して、ORAchkユーティリティを使用して構成設定を監査します。

構文

oakcli orachk [-a|-b|-v|-h|-p|-f|-m[-u -o][o]-c -t][-clusternodes |-localonly][-debug][-dbnames |-dbnone|-dball][upgrade]listlist

パラメータ

パラメータ 説明

-a

ベスト・プラクティス・チェックおよび推奨パッチ・チェックを実行します。

-b

推奨パッチ・チェックは実行せず、ベスト・プラクティス・チェックのみを実行します。

-v

バージョンを表示します。

-h

コマンドの使用方法(ヘルプ)を表示します。

-p

パッチ・チェックのみを実行します。

-f

オフラインでコマンドを実行します。

-m

最大可用性スコアカードのチェックを除外します。

-u -o

アップグレード前のベスト・プラクティス(-u -o pre)またはアップグレード後のベスト・プラクティス(-u -o post).についてチェックを実行します。

-o

オプションの引数として、-ovVVerboseまたはVERBOSEが続く場合、出力は成功したチェックを画面に表示します。 -oオプションなしの場合、エラーのみが画面に表示されます。

-c

画面に表示する情報の粒度を決定します。 Oracleサポート・サービスと協力して作業する場合にのみ使用します。

-clusternodes list

listは、コマンド実行対象となるノード名のカンマ区切りリストです。

-localonly

ローカル・ノードでのみコマンドを実行します。

-debug

デバッグ・ログを作成します。

-dbnames list

listは、コマンド実行対象となるデータベースのサブセット名のカンマ区切りリストです。

-dbnone

スキップするデータベースを選択するプロンプトを表示せずに、すべてのデータベースですべてのデータベース関連チェックをスキップします。

-dball

チェックするデータベースを選択するプロンプトを表示せずに、すべてのデータベースですべてのデータベース関連チェックを実行します。

-upgrade

実行するORAchkユーティリティのバージョンのアップグレードを強制実行します。

使用上の注意

  • このコマンドは、Oracle Database Applianceサーバー以外のサーバーで実行される場合のORAchkコマンドに対して汎用的な複数のオプションを提供します。 コマンドoakcli orachk -hを実行することで、これらのオプションに関する詳細を表示できます。 オプションは次のカテゴリに分類されますが、このマニュアルでは各カテゴリのオプションを表示しません。

    • Reportオプション

    • Auto Restartオプション

    • Daemonオプション

    • Profile Runオプション

  • ORAchkの詳細は、My Oracle Supportノート1268927.2『ORAchk - Oracleスタックのヘルス・チェック』(https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=1268927.2)を参照してください。

oakcli reconfigure osparams

メモリーまたはDIMMをアップグレードした後、oakcli reconfigure osparamsコマンドを使用して、使用可能なRAMに基づいてカーネル・パラメータを調整します。

Oracle Database Applianceでメモリーを変更または拡張した後、oakcli reconfigure osparamsコマンドを使用して、memlockおよびvm.nr_hugepagesの現在の構成および推奨値を表示します。 プロンプトが表示されたら、yesまたはnoと答えて、値を推奨値に変更します。

構文

oakcli reconfigure osparams [-h] 

パラメータ

パラメータ 説明

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上の注意

Oracle Database Applianceでメモリーを変更または拡張した後、このコマンドを使用してカーネル・パラメータを更新します。

注意:

設定を調整するときは、両方のノードで変更を加えてください。

例16-17 現在と推奨されるカーネル・パラメータの表示

この例では、出力には、memlockおよびvm.nr_hugepagesの構成済みおよび推奨値が表示されます。 プロンプトが表示されたら、両方のパラメータを表示するにはnoと入力し、推奨値は実装しないでください。

# oakcli reconfigure osparams
Configured value for memlock is: 11000000
Suggested value for memlock is: 11000000
Do you want to use suggested value of memlock?: yes/no
no
User entered no, not updating kernel.memlock
Configured value for vm.nr_hugepages is: 2048
Suggested value for vm.nr_hugepages parameter is: 4150
Do you want to update to suggested value?: yes/no
no
User entered no, not updating kernel.vm.nr_hugepages

例16-18 使用可能なRAMに基づいたカーネルの再構成

この例では、出力には、memlockおよびvm.nr_hugepagesの構成済みおよび推奨値が表示されます。 memlockの値は変更する必要はありません。 vm.nr_hugepagesの新しい値が提案されています。 プロンプトが表示されたら、yesと入力して推奨値に更新します。

注意:

両方のノードで値を調整する必要があります。
# oakcli reconfigure osparams 
Configured value for memlock is: 193000000 
Suggested value for memlock is: 193000000 
Configured and suggested values are same 
Configured value for vm.nr_hugepages is: 67815 
Suggested value for vm.nr_hugepages parameter is: 67748 
Do you want to update to suggested value?: yes/no 
yes

oakcli resize dbstorage

oakcli resize dbstorageコマンドを使用して、データベースをOracle ASMからOracle ACFSに移行するために作成されたストレージ構造に使用する領域のサイズを変更します。

oakcli show fsを使用して現在の領域使用量を確認してから、oakcli resize dbstorageを使用して領域を追加できます。

注意:

Oracle ACFSで使用される領域のサイズを小さくすることはできません。

構文

oakcli resize dbstorage -data size -reco size -redo size -db  db_name [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

-data size

DATAボリュームの拡張可能なサイズ(GB)

-reco size

REDOボリュームの拡張可能なサイズ(GB)

-redo size

RECOボリュームの拡張可能なサイズ(GB)

-db db_name

これらのボリュームをサイズ変更する必要のあるデータベース

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-19 DATAボリュームのサイズの増加

DATAボリューム上でボリュームのサイズを10GB増やします。

oakcli resize dbstorage -data 10

oakcli restart oda_base

oakcli restart oda_baseコマンドを使用して、ローカル・ノードのODA_BASEを停止して再起動します。

このコマンドは強制停止を実行するため、ODA_BASEの現在のステータスを意識する必要がない場合にのみ使用します。 このコマンドは、Dom0から実行する必要があります。 通常、ODA_BASEを再起動する必要がある場合は、両方のノードで再起動する必要があります。

構文

oakcli restart oda_base [-h]

再起動するODA_BASEは、このコマンドの実行元となるDom0と同じノード上にあります。

パラメータ

(オプション) -hは、コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

oakcli showコマンド

oakcli showコマンドを使用して、Oracle Database Applianceコンポーネントのステータスを表示します。

oakcli showコマンドは、コマンドを実行するノードのステータス情報を表示します。 現在のノードで使用可能なコンポーネントの一覧を表示するには、ヘルプ・オプションoakcli show -hを使用します。

注意:

Oracle Database Applianceソフトウェアのモデルおよびバージョンによって、oakcli showコマンド・オプションは、この項や以降の項で説明するものと異なる場合があります。 システムで利用できるコンポーネントの注釈付リストを取得するには、oakcli show -hコマンドを実行します。

oakcli show asr

oakcli show asrコマンドを使用して、ご使用のOracle Auto Service Requestの構成の詳細を表示します。

構文

oakcli show asr [-h]

パラメータ

(オプション) -hでは、このコマンドを使用するためのヘルプが表示されます。

oakcli show cooling

oakcli show coolingコマンドを使用して、冷却ユニットのステータスを表示します。

構文

oakcli show cooling [-h]

パラメータ

(オプション) -hでは、このコマンドを使用するためのヘルプが表示されます。

コマンドが実行されるノードの冷却ユニット情報を表示します。

oakcli show cooling        
NAME   HEALTH HEALTH_DETAILS LOCATION FAN % FAN SPEED        
Fan_0  OK     -              FM0      30 %  6300 RPM        
Fan_1  OK     -              FM0      19 %  3800 RPM        
Fan_10 OK     -              FM2      34 %  6600 RPM        
Fan_11 OK     -              FM2      23 %  4100 RPM        
Fan_12 OK     -              FM3      32 %  6300 RPM        
Fan_13 OK     -              FM3      22 %  3900 RPM        
Fan_14 OK     -              FM3      24 %  4700 RPM        
Fan_15 OK     -              FM3      14 %  2500 RPM        
Fan_2  OK     -              FM0      29 %  6400 RPM        
Fan_3  OK     -              FM0      18 %  3700 RPM        
Fan_4  OK     -              FM1      32 %  6400 RPM        
Fan_5  OK     -              FM1      20 %  3700 RPM        
Fan_6  OK     -              FM1      33 %  6400 RPM        
Fan_7  OK     -              FM1      22 %  3800 RPM        
Fan_8  OK     -              FM2      33 %  6400 RPM        
Fan_9  OK     -              FM2      22 %  3900 RPM

oakcli show controller

oakcli show controllerコマンドを使用してディスク・コントローラに関する情報を表示します。

構文

oakcli show controller controller_id [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

controller_id

情報を表示するコントローラを指定します。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

ディスク・コントローラの詳細の表示

コントローラ0の詳細を表示します。

oakcli show controller 0

oakcli show cpupool

oakcli show cpupoolコマンドを使用して、仮想マシンへのコア割当てのマッピングを表示します。

構文

oakcli show cpupool -node nodenum

nodenumは、調査するOracle Database Applianceノードの番号(0または1)です。

ノード0のコア・マッピング情報の表示

ノード0のコア・マッピング情報を表示します。

oakcli show cpupool -node 0
         Pool           Cpu List          VM List
default-unpinned-pool   [14, 15, 16, 17,  ['test1_odarepo1','sample5_odarepo1', 
                         18, 19, 20, 21,   'vm_very_long_name_sample1_odarepo1',
                         22, 23]           'win_vm1']
         twocpu          [12, 13]         ['vm1_odarepo1']
      odaBaseCpuPool     [0, 1, 2, 3, 10  ['oakDom1']
                          , 11]

oakcli show databases

oakcli show databasesコマンドを使用して、データベース名、データベース・タイプ、データベース・ホームの名前および場所、データベース・バージョンなどの各既存データベースに関する情報を表示します。

構文

oakcli show databases [-h]

パラメータ

パラメータ 説明
-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上の注意

Oracle Database Applianceでは、サポートされる最小のOracle Databaseリリースは11.2.0.4です。 Oracle Database 11.2.0.3.xはサポートされていません。

例16-20 データベースの詳細の表示

# oakcli show databases
Name   Type   Storage   HomeName             HomeLocation                                Version                            
-----  -----  --------  --------------       ----------------                            ----------                         
omydb  RAC     ACFS      OraDb12102_home1    /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_1   12.1.0.2.160719(23054246,23054327) 
orcl   RAC     ACFS      OraDb12102_home1    /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_1   12.1.0.2.160719(23054246,23054327) 

例16-21 4つのデータベースのデータベース詳細の表示


#oakcli show databases

Name Type     Storage  HomeName         HomeLocation                               Version
---- ----     -------  --------         ------------                               -------
db1 RAC        ACFS    OraDb12102_home1 /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_1  12.1.0.2.5(21359755,21359758)
db2 SINGLE     ACFS    OraDb12102_home2 /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_2  12.1.0.2.5(21359755,21359758)
db3 RACOneNode ACFS    OraDb12102_home3 /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_3  12.1.0.2.5(21359755,21359758)
db4 RAC        ACFS    OraDb12102_home4 /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_4  12.1.0.2.5(21359755,21359758)

oakcli show db_config_params

oakcli show db_config_paramsコマンドを使用して、構成ファイル名とパラメータを表示します。

このコマンドは、/opt/oracle/oak/install/dbconfディレクトリにある拡張子.dbconfを持つファイルを検索します。

構文

oakcli show db_config_params [-conf filename] [-detail] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

-conf filename

(オプション)表示される構成ファイルの名前。 指定しない場合、すべての構成ファイルが表示されます。

-detail

(オプション)構成ファイルに格納されているパラメータ値を表示します。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

デフォルトのデータベース構成パラメータの表示

構成ファイルに格納されているデフォルトのデータベース構成パラメータ値を表示します。

oakcli show db_config_params -detail
Available DB configuration files are:
          Default
          DATABASE_BLOCK_SIZE       =>    8192
          DATABASE_LANGUAGE         =>    AMERICAN
          DATABASE_CHARACTERSET     =>    AL32UTF8
          DATABASE_TERRITORY        =>    AMERICA
          COMPONENT_LANGUAGES       =>    en

oakcli show dbhomes

oakcli show dbhomesコマンドを使用して、ホームの名前、ホームの場所、データベース・バージョンなどの各既存Oracleデータベース・ホームに関する情報を表示します。

構文

oakcli show dbhomes [-detail] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

-detail

(オプション)各ホームに関連するデータベースのリストを含めます。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上の注意

Oracle Database Applianceでは、サポートされる最小のOracle Databaseリリースは11.2.0.4です。 Oracle Database 11.2.0.3.xはサポートされていません。

例16-22 DBホームの詳細の表示

# oakcli show dbhomes

Oracle Home Name      Oracle Home version                  Home Location     
---------------       -------------------                  ------------ 
OraDb12102_home1      12.1.0.2.160719(23054246,23054327)  /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_1                      

例16-23 DBホームの詳細の表示

oakcli show dbhomes -detail

Oracle HomeName  Oracle Home Version            Oracle HomeLocation                 Database Name  Database Type
---------------  -------------------            -------------------                 -------------  -------------
OraDb11204_home1 11.2.0.4.8(21352635,21352649)  /u01/app/oracle/product/11.2.0.4/dbhome_1  no DB      available
OraDb12102_home1 12.1.0.2.5(21359755,21359758)  /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_1  one43      RACOneNode
OraDb12102_home1 12.1.0.2.5(21359755,21359758)  /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_1  ee120      SINGLE
OraDb12102_home1 12.1.0.2.5(21359755,21359758)  /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_1  one311     RACOneNode
OraDb12102_home1 12.1.0.2.5(21359755,21359758)  /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_1  ee311      SINGLE
OraDb12102_home1 12.1.0.2.5(21359755,21359758)  /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_1  rac311     RAC
OraDb12102_home1 12.1.0.2.5(21359755,21359758)  /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_1  ee43       SINGLE
OraDb12102_home1 12.1.0.2.5(21359755,21359758)  /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_1  one120     RACOneNode
OraDb12102_home1 12.1.0.2.5(21359755,21359758)  /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_1  odacn      RAC
OraDb12102_home1 12.1.0.2.5(21359755,21359758)  /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_1  rac43      RAC
OraDb12102_home1 12.1.0.2.5(21359755,21359758)  /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_1  rac120     RAC

oakcli show dbstorage

oakcli show dbstorage コマンドを使用して、Oracle Automatic Storage Managementクラスタ・ファイル・システム(Oracle ACFS)上に作成されたデータベースのデータベース・ストレージ情報を表示します。

共通のボリューム・セットを共有するため、すべてのnon-cdbデータベースがまとめてリストされます。 各CDBデータベースは別個にリストされます。

構文

oakcli show dbstorage [-db] db_name[-h]

パラメータ

パラメータ 説明

-db dbname

(オプション)ストレージ情報のデータベースの名前を表示します

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上の注意

例16-24 Oracle Database Appliance (非dbデータベースを含む)

次に、Oracle Database Applianceのoakcli show dbstorageコマンドの出力例を示します。 出力には、非CDBデータベースだけが含まれます。 FLASHディスク・グループを除き、使用できるディスク・グループ記憶域の半分がOracle ACFSに割り当てられます。 FLASHディスク・グループでは、すべての記憶域がOracle ACFSに割り当てられます。

# oakcli show dbstorage
 
All the DBs with DB TYPE as non-CDB share the same volumes 
 
DB_NAMES            DB_TYPE  Filesystem                       Size    Used  Available  AutoExtend Size DiskGroup
--------            -------  ----------                       -----   ----  ---------  --------------- ---------
db1, db2, db3, db4  non-CDB /u01/app/oracle/oradata/datastore   62G  27.26G    34.74G       6G         REDO
                            /u02/app/oracle/oradata/datastore 3730G   7.86G  3722.14G     373G         DATA
                            /u02/app/oracle/oradata/flashdata  558G 205.25G   352.75G      55G         FLASH
                            /u01/app/oracle/fast_recovery_area/datastore
                                                              4958G  21.05G  4936.95G      495G        RECO

oakcli show disk

oakcli show diskコマンドを使用して、ディスク情報を表示します。

構文

oakcli show  disk  [-shared | -local | -shared_disk_name |-asm [-all][-h]

パラメータ

パラメータ 説明

-local

(オプション)すべてのローカル・ディスクの情報を表示します

-shared

(オプション)すべての共有ディスクの情報を表示します

-shared_disk_name

(オプション)指定された共有ディスクの情報のみを表示します。

-asm

(オプション)アセンブリの情報を表示します

-all

(オプション)選択したディスクのすべての詳細を表示します

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上の注意

  • パラメータを使用しないコマンドの実行は、oakcli show disk -sharedコマンドの実行と同等です。

  • -allパラメータは、shared_disk_name パラメータと併用される場合のみ有効な出力を生成します。 その他のすべてのパラメータはオプションで、他のパラメータと組み合せることはできません。

例16-25 ローカル・ディスクに関する情報の表示

oakcli show disk -local

例16-26 共有ディスクに関する情報の表示

oakcli show disk -shared

例16-27 特定の共有ディスクに関する情報の表示

pd_01という共有ディスクに関する情報を表示します。

oakcli show disk -shared pd_01

oakcli show diskgroup

oakcli show diskgroupコマンドを使用して、Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ディスク・グループ情報を表示します。

構文

oakcli show diskgroup [disk_group_name][-h]

パラメータ

パラメータ 説明

disk_group_name

(オプション)完全な詳細が表示される対象のOracle ASMディスク・グループの名前。 このパラメータを指定しない場合、すべてのOracle ASMディスク・グループの情報が表示されます。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

oakcli show enclosure

oakcli show enclosureコマンドを使用して、コマンドが実行されるノード上のストレージ・エンクロージャ・サブシステムの情報を表示します。

構文

oakcli show enclosure [-h]

パラメータ

-hは、コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

oakcli show env_hw

oakcli show env_hwコマンドを使用して、現行ノードの環境タイプとハードウェア・バージョンを表示します。

構文

oakcli show env_hw [-h]

パラメータ

(オプション) -hは、コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

仮想化プラットフォームの環境およびハードウェアの表示

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォーム上でODA_BASEにログインするときに、環境タイプとハードウェア・モデルを表示します。

oakcli show env_hw
VM-ODA_BASE ODA X7-2

oakcli show expander

oakcli show SAS expanderコマンドを使用して、エクスパンダに関する情報を表示します。

構文

oakcli show expander [expander_id] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

expander_id

(オプション)特定のSASエクスパンダを識別します

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

oakcli show ismaster

どのノードがマスター・ノードであるかを判別するには、oakcli show ismasterコマンドを使用します。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/oak/bin/oakcli

構文

 oakcli show ismaster [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-28 マスター・ノードとなるノードの決定

# oakcli show ismaster

oakcli show fs

oakcli show fsコマンドを使用して、ASMクラスタ・ファイル・システム(ACFS)上に作成されたすべてのデータベースおよびcloudfsファイル・システム、およびOracle Database Applianceノード上のローカル・ファイル・システムに関する情報を表示します。

構文

oakcli show fs [-h]

パラメータ

(オプション) -hは、コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

oakcli show memory

oakcli show memoryコマンドを使用して、メモリー・モジュールに関する情報を表示します。

構文

oakcli show memory [-h]

パラメータ

(オプション) -hは、コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

oakcli show network

oakcli show networkコマンドを使用して、ネットワーク・サブシステムに関する情報を表示します。

構文

oakcli show network

パラメータ

(オプション) -hは、コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

oakcli show power

oakcli show powerコマンドを使用して、電源装置サブシステムに関する情報を表示します。

構文

oakcli show power [-h]

パラメータ

(オプション) -hは、コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-29 電源装置情報の表示

コマンドの実行対象となるノードの電源装置情報が表示されます。

# oakcli show power

NAME            HEALTH HEALTH_DETAILS PART_NO. SERIAL_NO.         LOCATION INPUT_POWER OUTPUT_POWER INLET_TEMP      EXHAUST_TEMP 
Power_Supply_0  OK      -             7047410  476856F+1242CE0020 PS0      Present     113 watts    33.250 degree C 36.688 degree C
Power_Supply_1  OK      -             7047410  476856F+1242CE004J PS1      Present     89 watts     37.000 degree C 39.438 degree C

oakcli show processor

oakcli show processorコマンドを使用して、CPUプロセッサに関する情報を表示します。

構文

oakcli show processor [-h]

パラメータ

(オプション) -hは、コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

CPUプロセッサ情報の表示

コマンドの実行対象となるノードのCPUプロセッサ情報が表示されます。

oakcli show processor
        NAME  HEALTH HEALTH_DETAILS PART_NO. LOCATION
MODEL                         MAX_CLK_SPEED TOTAL_CORES ENABLED_CORES
 
        CPU_0 OK     -              060D     P0 (CPU 0)
Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2690  2.900 GHZ         8           8
        CPU_1 OK     -              060D     P1 (CPU 1)
Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2690  2.900 GHZ     8           8

oakcli show raidsyncstatus

oakcli show raidsyncstatus コマンドを使用して、障害が発生したローカル・ディスクの交換後のRAID再構築のステータスを表示します。

注意:

show raidsyncstatusコマンドは、ベアメタル・プラットフォームでのみサポートされます。仮想化プラットフォームではサポートされません。 一般的なRAID情報については、oakcli show iraidコマンドを使用します。

構文

oakcli show raidsyncstatus [-h]

パラメータ

(オプション) -hは、コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

oakcli show repo

oakcli show repoコマンドを使用して、仮想マシンのリポジトリに関する情報を表示します。

構文

oakcli show repo [reponame -node 0|1] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

reponame

[オプション]特定のリポジトリ名を識別します

-node

[オプション]ノード番号0または1を識別します

-h

[オプション]コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

すべてのリポジトリを参照するには、リポジトリ名およびノード番号を省略します。 特定の共有リポジトリを参照するには、リポジトリ名およびノードを指定します。

oakcli show repoコマンドの使用方法の例を示します。

例16-30 使用可能な仮想マシンのリポジトリの表示

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォーム上にある仮想マシンのリポジトリが表示されます。

oakcli show repo
        NAME      REPOTYPE  NODENUM
        odarepo1  local     0
        odarepo2  local     1
        repo1     shared    0
        repo1     shared    1

例16-31 特定の共有リポジトリに関する詳細の表示

ノード1上のrepo1という名前のリポジトリに関する情報が表示されます。

oakcli show repo repo1 -node 1
 
Resource: repo1_1
        AutoStart       :       restore       
        DG              :       DATA          
        Device          :       /dev/asm/repo1-286
        ExpectedState   :       Online        
        MountPoint      :       /u01/app/repo1
        Name            :       repo1_0       
        Node            :       all           
        RepoType        :       shared        
        Size            :       102400        
        State           :       Online

oakcli show server

oakcli show serverコマンドを使用して、サーバー・サブシステムに関する情報を表示します。

構文

oakcli show server [-h]

パラメータ

(オプション) -hは、コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

oakcli show storage

oakcli show storageコマンドを使用して、コントローラ、エクスパンダおよびディスクのストレージに関する情報を表示します。

構文

oakcli show storage -errors [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

-errors

報告されたエラーに関する詳細情報を表示します。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

oakcli show validation storage

oakcli show validation storageコマンドを使用して、validation storageが有効化または無効化されているかを表示します。

構文

oakcli show validation storage [-h]

パラメータ

(オプション) -hは、コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-32 ストレージ検証が有効かどうかの判別

# oakcli show validation storage
Enabled

oakcli show validation storage errors

oakcli show validation storage errorsコマンドを使用して、ハード・ストレージのエラーを表示します。

ハードウェアのエラーには、特定のスロットに挿入されているディスクのタイプの誤り、ディスク・モデルが無効、ディスク・サイズの誤りが含まれます。

構文

oakcli show validation storage errors [-h]

パラメータ

(オプション) -hは、コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

oakcli show validation storage failures

oakcli show validation storage failuresコマンドを使用して、ソフト検証エラーを表示します。 典型的なソフト・ディスクのエラーは、ディスクのファームウェアのバージョンが無効であるというものです。

構文

oakcli show validation storage failures [-h]

パラメータ

(オプション) -hは、コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

oakcli show version

oakcli show versionコマンドを使用して、Oracle Database Applianceソフトウェアおよびファームウェアに適用されたパッチのバージョンを表示します。

構文

oakcli show version [-detail] [-h]
パラメータ 説明

-detail

(オプション)詳細なバージョン情報を表示します。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上の注意

パッチを適用してからoakcli show version -detailコマンドを実行すると、出力にはインストールされているバージョンが表示され、サポートされているバージョンは各コンポーネントのUp-to-dateになります。 パッチ・バンドル(oakcli unpack -pack)をアンパックしてから、パッチを適用する前にoakcli show version -detailコマンドを実行すると、サポートされているバージョンの列にNo-updateが出力されます。

注意:

パッチ・バンドルをアンパックした後、パッチを適用する前に、oakcli show version -detailを発行するのではなく、oakcli update -patch version --verifyコマンドを使用してパッチの内容を確認してください。

Oracle Database Applianceのバージョンの表示

これは、12.1.2.10.0パッチを適用した後、すべてのコンポーネントが正常に更新されたかどうかを判断する方法の例です。 Oracle Database Applianceのソフトウェアおよびファームウェアの適用パッチ・バージョン情報を表示することもできます。 Up-to-dateがサポートされているバージョン列に表示されると、すべてのコンポーネントが正常に更新されます。

# oakcli show version -detail 

Mon Feb 13 03:31:48 PST 2017 
Reading the metadata. It takes a while... 
System Version   Component Name             Installed Version            Supported Version 
--------------   ---------------           ------------------           ----------------- 
12.1.2.10.0                                                                    
              
                Controller_INT            4.230.40-3739             Up-to-date
              
                Controller_EXT            09.00.00.00               Up-to-date
              
                Expander                  0291                      Up-to-date
              
                SSD_SHARED {                                                  
              
                [ c2d20,c2d21,c2d22,      A29A                      Up-to-date
              
                c2d23 ]                                                      
              
                [ c2d0,c2d1,c2d2,c2d      A29A                      Up-to-date
              
                3,c2d4,c2d5,c2d6,c2d                                          
              
                7,c2d8,c2d9,c2d10,c2                                          
              
                d11,c2d12,c2d13,c2d1                                          
              
                4,c2d15,c2d16,c2d17,                                          
              
                c2d18,c2d19 ]                                                
              
                             }                                                
              
                SSD_LOCAL                 0R3Q                      Up-to-date
              
                ILOM                      3.2.8.24 r114611          Up-to-date
              
                BIOS                      38070000                  Up-to-date
              
                IPMI                      1.8.12.4                  Up-to-date
              
                HMP                       2.3.5.2.8                 Up-to-date
              
                OAK                       12.1.2.10.0               Up-to-date
              
                OL                        6.8                       Up-to-date
              
                GI_HOME                   12.1.0.2.170117(2473      Up-to-date
              
	                                        2082,24828633)           	           
              
                DB_HOME                   12.1.0.2.170117(2473      Up-to-date
              
                                          2082,24828633)                      

関連項目

oakcli startコマンド

oakcli startコマンドを使用して、仮想マシンの起動、ノードの共有リポジトリの起動、ローカル・ノードのODA_BASEの起動を実行します。

oakcli start oda_base

oakcli start oda_baseコマンドを使用して、ローカル・ノードでODA_BASEを起動します。

構文

oakcli start oda_base [-h]

パラメータ

(オプション) -hは、コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-33 ローカル・ノードでのODA_BASEの起動

目的のノードのDom0に接続し、次のコマンドを入力してそのノードのODA_BASEを起動します。

oakcli start oda_base

oakcli start repo

oakcli start repoコマンドを使用して、ノード上の共有リポジトリを起動します。

構文

oakcli start repo repo_name [-node node_number] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

repo_name

repo_nameは、起動する共有リポジトリの名前です。

-node node_number

共有リポジトリを起動するノードを指定します。node_numberは、共有リポジトリを起動するノードの番号(0または1)です。 -nodeが指定されていない場合、共有リポジトリは両方のノードで起動されます。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-34 ノード0の共有リポジトリの起動

ノード0のrepo1という共有リポジトリを起動します。

oakcli start repo repo1 -node 0

oakcli stopコマンド

oakcli stopコマンドを使用して、仮想マシンの停止、ノードの共有リポジトリの停止、ローカル・ノードのODA_BASEの停止を実行します。

構文

oakcli stop [vm vm_name [-force] | repo repo_name [-node node_number] | oda_base ] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

vm vm_name

vm_nameは、停止する仮想マシンの名前です。

-force

(オプション)仮想マシンを強制的に停止します。

repo repo_name

repo_nameは、停止する共有リポジトリの名前です。

-node node_number

node_numberは、共有リポジトリを停止するノードの番号(0または1)です。 -nodeパラメータは、共有リポジトリの仮想マシンを停止している場合にのみ有効です。 -nodeが指定されていない場合、共有リポジトリは両方のノードで停止されます。

oda_base

ローカル・ノードのODA_BASEを停止します

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

oakcli stopコマンドの使用方法の例を示します。

例16-35 仮想マシンの強制停止

仮想マシンvm1_odarepo1を強制的に停止します。

oakcli stop vm vm_odarepo1 -force

例16-36 共有リポジトリの停止

ノード0のrepo1という共有リポジトリを停止します。

oakcli stop repo repo1 -node 0

例16-37 ローカルのODA_Baseの停止

目的のノードのDom0に接続し、次のコマンドを入力してそのノードのODA_BASEを停止します。

oakcli stop oda_base

oakcli stordiag

oakcli stordiagコマンドを使用して、ストレージ・シェルフまたはストレージ拡張シェルフのディスクで診断テストを実行します。

このツールにより、ノードごとに14のディスク・チェックのリストが生成されます。

構文

oakcli stordiag resource_type [n| [-h] 

パラメータ

パラメータ 説明

resource_type

構成によって異なる接頭辞。 使用上の注意を参照してください。

n

(オプション)ディスク番号(0からディスク数より1つ少ない数まで)

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上の注意

次のいずれかのオプションに基づいて、resource_typeの値を選択します。

  • Oracle Database Applianceバージョン1では、dを使用します。

  • 単一ストレージ・シェルフのOracle Database Applianceでは、pd_を使用します。

  • 拡張ストレージ・シェルフのOracle Database Applianceでは、ストレージ・シェルフ内のディスクにはe0_pd_、拡張ストレージ・シェルフ内のディスクにはe1_pd_を使用します。

内部記憶域を持つOracle Database Applianceシステムについては、d_[..]という形式を使用して診断するディスクを識別します。 ストレージ・シェルフ(オプションのストレージ拡張シェルフ)に接続しているOracle Database Applianceシステムについては、e[0..1] pd_[0..23]という形式を使用して、診断するディスクを識別します。

例16-38 拡張ストレージ・シェルフのディスクでの診断テストの実行

拡張ストレージ・シェルフのディスク3上で診断テストを実行します。

# oakcli stordiag e1_pd_3
 Node Name : hr0
 Test : Diagnostic Test Description
 
   1  : OAK Check
        NAME          PATH          TYPE          STATE         STATE_DETAILS
        pd_03         /dev/sdw      HDD           ONLINE        Good    
 
   2  : ASM Check  
. . .
<output truncated>

oakcli test asr

oakcli test asrコマンドを使用して、Oracle Auto Service Request (Oracle ASR)が正しく構成され機能しているかどうかを判別するために、テスト・トラップを送信します。

Oracle ASRが正しく機能している場合は、成功メッセージが返されます。

構文

oakcli test asr [-h]

パラメータ

(オプション) -hは、コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上の注意

両方のノードでコマンドを実行します。 Oracle ASRログは、常にマスター・ノードであるASRマネージャがインストールされているノードにあります。

oakcli unpack

oakcli unpackコマンドを使用して、Oracle Appliance Managerリポジトリにパッケージを解凍します。

構文

oakcli unpack -package absolute_package_name

パラメータ

パラメータ 説明

absolute_package_name

パッケージの完全な絶対パスとファイル名を使用して解凍するパッケージを識別します。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-39 Oracle Appliance Managerリポジトリへのパッケージの解凍

p13982331_23000_Linux-86-62.zipパッケージ(現在のノードの/tmpに事前にコピー済)を、ノードのOracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェース・リポジトリに解凍します。

oakcli unpack -package /tmp/p13982331_23000_Linux-86-62.zip

oakcli update

oakcli updateコマンドを使用して、Oracle Database Applianceパッチを適用します。

パッチ・バンドルを使用してパッチを適用し、--localパッチ適用オプションを使用して、他のノードに影響を与えることなく、一度に1つのノードにコンポーネントをパッチすることができます。 これにより、パッチを適用するときの停止時間が削減されます。

注意:

Oracle Databaseソフトウェアのみを更新する場合は、oakcli upgradeコマンドを使用します。

構文

oakcli update -patch version [--server | --storage | --database] [--local} [--noreboot] | [--clean] | [--verify][-h]

パラメータ

パラメータ 説明

- patch version

インストールするパッチのバージョン。 次に例を示します。: 18.5

--server

Infrastructure (infra)とGrid Infrastructure (gi)のパッチ更新からの、以前のリリースでこれまでに取得されたパッチが含まれています。

--storage

共有ストレージ・コンポーネントのパッチのみが含まれています。

--database

(オプション)Oracle Databaseのホームにパッチを適用します。

--local

ローカル・ノードのコンポーネントのみにパッチを適用します。 デフォルトでは、これはfalseに設定されています。

--noreboot

(オプション)パッチ適用後にノードが再起動されません。

--clean

(オプション)ローカル・ノード上のテンポラリ・ファイルをすべてクリーン・アップします。

--verify

(オプション)ノード上のパッチ適用可能なコンポーネントの一覧を表示します。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上の注意

パッチ・バンドルをアンパックした後で、パッチを適用する前に、リリース用のパッチの内容を確認してください。

仮想化されたプラットフォームにパッチを適用する場合は、Oracle Grid Infrastructureのアップグレードが必要ないときに --localオプションがサポートされます。 たとえば、Oracle Database Appliance 18.5のパッチを適用したあとで、Oracle Grid Infrastructureは18.0.0.0にアップグレードされます。 この場合、 --localオプションが機能します。

# oakcli update -patch 18.5.0.0.0 --server --local
INFO: Local patch is running on the Node <0>
INFO: ***************************************************
INFO: ** Please do not patch both nodes simultaneously **
INFO: ***************************************************
INFO: DB, ASM, Clusterware may be stopped during the patch if required
INFO: Local Node may get rebooted automatically during the patch if necessary

例16-40 パッチ・バンドルのコンテンツの検証

インストールされているバージョンと使用可能なバージョンを、ノード上の各コンポーネントの18.5リリース・パッチ・バンドルに表示します。 サポートされている最新のバージョンがインストールされると、Up-to-dateがProposed列に表示されます。

# oakcli update -patch 18.5.0.0.0 --verify

INFO: 2017-02-13 14:20:37: Reading the metadata file now...

Patch Version         Component Name        Installed Version      Proposed
---------------       ------------------    -----------------     ----------
                     Controller_INT            4.230.40-3739        Up-to-date              
                     Controller_EXT            09.00.00.00          10.00.00.00              
                      Expander                  0291                Up-to-date  
           
                    SSD_SHARED {                                                  
              
                [ c2d20,c2d21,c2d22,            A29A                Up-to-date              
                c2d23 ]                                                      
              
                [ c2d0,c2d1,c2d2,c2d            A29A                Up-to-date              
                3,c2d4,c2d5,c2d6,c2d                                          
              
                7,c2d8,c2d9,c2d10,c2                                          
              
                d11,c2d12,c2d13,c2d1                                          
              
                4,c2d15,c2d16,c2d17,                                          
              
                c2d18,c2d19 ]                                                
              
                             }                                                
              
                SSD_LOCAL                 0R3Q                      Up-to-date              
                ILOM                      3.2.7.26.a r112632        3.2.8.24 r114611        
                BIOS                      38050100                  38070000  
              
                IPMI                      1.8.12.4                  Up-to-date              
                HMP                       2.3.5.2.5                 2.3.5.2.8
              
                OAK                       12.2.1.4                18.5              
                OL                        6.8                       Up-to-date              
                GI_HOME                   12.1.0.2.161018(2400      12.1.0.2.170117(2473    
                                          6101,23854735)            2082,24828633)          
                DB_HOME                   12.1.0.2.160719(2305      12.1.0.2.170117(2473    
                                          4246,23054327)            2082,24828633)          
                ASR                       5.5.1                     Up-to-date              

oakcli update -patchコマンドの例

アプライアンスを18.5パッチで更新します:

oakcli update -patch 18.5.0.0.0

両方のノードのOracle Databaseのホームにパッチを適用します。

oakcli update -patch 18.5.0.0.0 --database

oakcli update-cpucore

oakcli update-cpucoreコマンドを使用して、Oracle Database Applianceの指定された数のライセンス付きCPUコアを有効にします。

前提条件

すべてのコアが有効化されていない場合、ライセンス済CPUコアを2の倍数で最大コア数まで有効にできます。

ファイル・パス

$ORACLE_HOME/opt/oracle/oak/bin/oakcli

構文

 oakcli update-cpucore  -cores number of cores per server [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

-cores

有効化するサーバー当たりのコアの数を2の倍数で定義します。 使用可能なすべてのコアを有効化するには、コア数のかわりにAllと指定します。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上の注意

  • このコマンドは、ベア・メタル・デプロイメントにのみ適用されます。 Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでは使用できません。

  • 有効化するライセンス済コアの数は2の倍数である必要があり、最大はコアの最大数です。

  • 初期構成の後に、コアの数を削減することはできません。 追加のコアを購入して、コア数をハードウェア・モデルの最大コア数まで増やすことができます。

例16-41 Oracle Database Applianceの12個のCPUコアの有効化

次のコマンドは、Oracle Database Applianceシステムで12個のCPUコアを有効化します。

oakcli update-cpucore -cores 12

Please enter the 'root' password: 
Please re-enter the 'root' password: 
Setting up SSH ..............Completed
INFO   : Running as root: /usr/bin/ssh -l root 192.0.2.1 /etc/rc.d/rc3.d/S90cpu-core
INFO   : Running as root: /usr/bin/ssh -l root 192.0.2.1 /etc/rc.d/rc3.d/S90cpu-core

例16-42 Oracle Database ApplianceのすべてのCPUコアの有効化

次のコマンドは、Oracle Database Applianceシステムですべてのコアを有効化します。

oakcli update-cpucore -cores All

Please enter the 'root' password: 
Please re-enter the 'root' password: 
Setting up SSH ..............Completed
INFO   : Running as root: /usr/bin/ssh -l root 192.0.2.1 /etc/rc.d/rc3.d/S90cpu-core
INFO   : Running as root: /usr/bin/ssh -l root 192.0.2.1 /etc/rc.d/rc3.d/S90cpu-core

oakcli upgrade

oakcli upgradeコマンドを使用して、Oracle Database Appliance上のOracle Databaseソフトウェアをアップグレードします。

Oracle Database Appliance自体のパッチ適用については、oakcli updateコマンドを使用します。

構文

oakcli upgrade database [-db db_names | -from source_home] -to destination_home

パラメータ

パラメータ 説明

-db db_names

アップグレードするデータベースの名前を(カンマ区切りリストで)指定します。

-from source_home

アップグレードするデータベースの現在のOracle Databaseホームを指定します。

-to destination_home

アップグレード先のデータベース・バージョンが格納されているOracle Databaseホームを指定します。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上の注意

  • -dbパラメータまたは-fromパラメータのいずれかを必ず指定する必要があります。

  • -dbパラメータを指定してコマンドを実行すると、現在のOracle Databaseホームとは関係なく、指定されたデータベースのみがアップグレードされます。 -fromパラメータを-dbパラメータと併用すると、-fromパラメータは無視されます。 つまり、指定されたホーム内のデータベースが-dbパラメータのリストにない場合、そのデータベースは無視され、他のホームにある指定されたデータベースがアップグレードされます。

  • -dbパラメータなしでコマンドを実行すると、指定されたOracle Databaseホーム内にあるすべてのデータベースがアップグレードされます。

  • 既存のOracle Databaseホームを指定する-toパラメータは必ず指定する必要があります。

tpccという名前のOracle 11.2.0.3.1データベースを、Oracle Databaseホーム・ディレクトリOraDb12102_home1を使用してOracle Database 11.2.0.3.1からOracle Database 12.1.0.2にアップグレードします:

oakcli upgrade database -db tpcc -to OraDb12102_home1

oakcli validate

Oracle Database Applianceの状態またはオペレーティング・システムのパッチの適用可能性を検証します。

構文

oakcli validate [[-V | -l | -h]] | [[-v][-f output_file] [-a | -d | -c checklist][-ver patch_version]]

パラメータ

パラメータ 説明

-V

oakValidationのバージョンを表示します。

-l

チェック可能な項目を(説明とともに)表示します。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

-v

冗長出力を表示します(検証レポートを生成するパラメータとともに使用する必要があります)。

-f output_file

画面(stdout)にではなく、完全修飾ファイル名のファイル、output_fileに出力を送信します。

-a

DiskCalibrationなど、すべてのシステム・チェックを実行します。 このコマンドを使用して、デプロイメントの前にシステムの準備状況を検証することをお薦めします。 DiskCalibrationシステム・チェックによりパフォーマンスの問題が発生する可能性があるため、ビジー状態の本番システム上で、このオプションを使用してoakcli validateを実行しないでください。

-d

デフォルトのチェックのみを実行します。 デフォルトのチェックは、NetworkComponentsOSDiskStorageSharedStorageおよびSystemComponentsです。

NetworkComponents妥当性チェックは、Oracle Database Appliance V1では使用できません。

-c checklist

カンマ区切りリストのchecklistで指定した項目の検証チェックを実行します。 このパラメータを使用して、1つの項目または項目のサブセットのいずれかをチェックします。

-c ospatch

-ver patch_versionで識別されるパッチ・バージョンの検証チェックを実行します。

-ver patch_version

patch_versionで指定したパッチを使用してOracle Database Applianceにパッチを適用できない理由を報告します。

すべてのチェックとその説明の表示

oakcli validate -l

         Checkname -- Description
         =========    ===========
         *SystemComponents -- Validate system components based on ilom sensor data
         readings
         *OSDiskStorage -- Validate OS disks and filesystem information
         *SharedStorage -- Validate Shared storage and multipathing information
         DiskCalibration -- Check disk performance with orion
         *NetworkComponents -- Validate public and private network components
         *StorageTopology -- Validate external JBOD connectivity
         asr -- Validate asr components based on asr config file and ilom sensor
         data readings

* -- These checks are also performed as part of default checks

すべてのチェックの実行

すべてのチェックを実行するには、次のコマンドを入力します:

oakcli validate -a

ストレージ・ケーブル接続の検証

システム・コントローラとストレージ・シェルフの間のケーブル接続と、ストレージ拡張シェルフ(取り付けられている場合)へのケーブル接続を確認します。

oakcli validate -c storagetopology

Oracle recommends that you run the oakcli validate -c StorageTopology command before deploying the system. This will avoid and prevent problems during deployment due to wrong or missing cable connections. The output shown in the following example reports a successful configuration. If the cabling is not correct, you will see errors in your output.
# oakcli validate -c storagetopology
 It may take a while. Please wait...
 INFO : ODA Topology Verification
 INFO : Running on Node0
 INFO : Check hardware type
 SUCCESS : Type of hardware found : X4-2
 INFO : Check for Environment(Bare Metal or Virtual Machine)
 SUCCESS : Type of environment found : Virtual Machine(ODA BASE)
 SUCCESS : Number of External LSI SAS controller found : 2
 INFO : Check for Controllers correct PCIe slot address
 SUCCESS : External LSI SAS controller 0 : 00:15.0
 SUCCESS : External LSI SAS controller 1 : 00:16.0
 INFO : Check if  powered on
 SUCCESS : 1 : Powered-on
 INFO : Check for correct number of EBODS(2 or 4)
 SUCCESS : EBOD found : 2
 INFO : Check for External Controller 0
 SUCCESS : Controller connected to correct ebod number
 SUCCESS : Controller port connected to correct ebod port
 SUCCESS : Overall Cable check for controller 0
 INFO : Check for External Controller 1
 SUCCESS : Controller connected to correct ebod number
 SUCCESS : Controller port connected to correct ebod port
 SUCCESS : Overall Cable check for controller 1
 INFO : Check for overall status of cable validation on Node0
 SUCCESS : Overall Cable Validation on Node0
 INFO : Check Node Identification status
 SUCCESS : Node Identification
 SUCCESS : Node name based on cable configuration found : NODE0
 INFO : Check  Nickname
 SUCCESS :  Nickname set correctly : Oracle Database Appliance - E0
 INFO : The details for Storage Topology Validation can also be found in log file=/opt/oracle/oak/log/<hostname>/storagetopology/StorageTopology-2014-07-03-08:57:31_7661_15914.log

Oracle ASRの検証

次の構文を入力して、Oracle ASR構成を検証します。

# oakcli validate -c asr
INFO: oak Asr information and Validations
RESULT: /opt/oracle/oak/conf/asr.conf exist
RESULT: ASR Manager ip:10.139.154.17
RESULT: ASR Manager port:1162
SUCCESS: ASR configuration file validation successfully completed
RESULT: /etc/hosts has entry 141.146.156.46 transport.oracle.com
RESULT: ilom alertmgmt level is set to minor
RESULT: ilom alertmgmt type is set to snmptrap
RESULT: alertmgmt snmp_version is set to 2c
RESULT: alertmgmt community_or_username is set to public
RESULT: alertmgmt destination is set to 10.139.154.17
RESULT: alertmgmt destination_port is set to 1162
SUCCESS: Ilom snmp confguration for asr set correctly
RESULT: notification trap configured to ip:10.139.154.17
RESULT: notification trap configured to port:1162
SUCCESS: Asr notification trap set correctly
INFO: IP_ADDRESS HOST_NAME SERIAL_NUMBER ASR PROTOCOL SOURCE PRODUCT_NAME
INFO: --------------- ------------------------------ ------------------------------ -------- --------- -------------- ------------------------------
10.170.79.98 oda-02-c 1130FMW00D Enabled SNMP ILOM SUN FIRE X4370 M2 SERVER
10.170.79.97 oda-01-c 1130FMW00D Enabled SNMP ILOM SUN FIRE X4370 M2 SERVER
INFO: Please use My Oracle Support 'http://support.oracle.com' to view the activation status.
SUCCESS: asr log level is already set to Fine.
RESULT: Registered with ASR backend.
RESULT: test connection successfully completed.
RESULT: submitted test event for asset:10.139.154.17
RESULT: bundle com.sun.svc.asr.sw is in active state
RESULT: bundle com.sun.svc.asr.sw-frag is in resolved state
RESULT: bundle com.sun.svc.asr.sw-rulesdefinitions is in resolved state
RESULT: bundle com.sun.svc.ServiceActivation is in active state
SUCCESS: ASR diag successfully completed

パッチの適用可能性のチェック

oakcli validate ospatch -ver patch_versionコマンドを使用して、patch_versionに指定されたパッチを使用してOracle Database Applianceにパッチを適用できない理由を報告します。 Oracle Database Applianceへのパッチ適用を試みる前に、次のコマンドを使用して、成功するかどうか、パッチの適用前に変更が必要であるかどうかを判断します。

# oakcli validate -c ospatch -ver 12.1.2.5.0
INFO: Validating the OS patch for the version 12.1.2.5.0
WARNING: 2015-10-10 06:30:32: Patching sub directory /opt/oracle/oak/pkgrepos/orapkgs/OEL/5.10/Patches/5.10.1 is not existing
INFO: 2015-10-10 06:30:32: May need to unpack the Infra patch bundle for the version: 12.1.2.5.0
ERROR: 2015-10-10 06:30:32: No OS patch directory found in the repository

ハードウェア・システムとネットワーク・コンポーネントの検証

次のコマンドでは、ハードウェア・システム・コンポーネントおよびOracle Database Applianceネットワーク・コンポーネントを検証するシステム・チェックを実行します。

# oakcli validate -c SystemComponents,NetworkComponents

oakcli仮想ディスク・コマンド

Oakcli仮想ディスク(vdisk)コマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで仮想ディスクを管理します。

oakcli create vdisk

oakcli create vdisk コマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの共有リポジトリで新規仮想ディスクを作成します。

構文

oakcli create vdisk vdisk_name -repo repository_name -size size -type shared|local -sparse [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

vdisk_name

名前リポジトリ内で一意である仮想ディスクに割り当てる名前

-repo repository_name

仮想ディスクが作成され、記憶域が取得される共有リポジトリの名前

-size size

共有リポジトリから共有ディスクに割り当てられる記憶域容量。 デフォルトの単位はG(ギガバイト)、最小サイズは500M(メガバイト)です

-type shared | local

仮想ディスクを複数の仮想マシンで共有する(shared)、または1つの仮想マシンのみで使用する(local)オプションを設定します

-sparse

スパース仮想ディスクを作成します

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

repoprod1という共有リポジトリに、そのリポジトリで一度に1つの仮想マシンが使用するt2g という仮想ディスクを作成します。 repoprod1共有リポジトリで、t2g仮想ディスクに2GBを割り当てます。

oakcli create vdisk t2g -repo repoprod1 -type local -size 2G

oakcli clone vdisk

oakcli clone vdiskコマンドを使用して、仮想マシンのクローンを作成します。

構文

oakcli clone vdisk new_vdisk_name -repo repo_name -src source_vdisk_name [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

new_vdisk_name

クローン仮想ディスクに付ける名前

repo_name

クローニング元仮想ディスクのリポジトリ・ソース名

source_vdisk_name

クローニング元仮想ディスクの名前

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用方法

仮想ディスクおよびvm.cfgファイルは次のディレクトリに格納されます。

  • Dom0 /Repositories/vm_repo_name/.ACFS/snaps/vm_name/VirtualMachines/vm_name

  • ODA_BASE/app/sharedrepo/vm_repo_name/.ACFS/snaps/vm_name/VirtualMachines/vm_name

例16-43 仮想ディスクのクローニング

vrepo1というリポジトリに格納されたvdisk1という既存の仮想ディスクからmy_vdisk2という仮想ディスクのクローンを作成します。

oakcli clone vdisk my_vdisk2 -repo vrepo1 -src vdisk1

oakcli delete vdisk

oakcli delete vdisk コマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの共有リポジトリから仮想ディスクを削除します。

構文

oakcli delete vdisk vdisk_name -repo repository_name [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

vdisk_name

仮想ディスクに割り当てる名前

-repo repository_name

仮想ディスクが作成された共有リポジトリの名前

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

repoprod1という共有リポジトリからt2g という仮想ディスクを削除します。

oakcli delete vdisk t2g -repo repoprod1

oakcli show vdisk

oakcli show vdiskコマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの仮想ディスクに関する情報を表示します。

構文

oakcli show vdisk [vdisk_name -repo repository_name] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

vdisk_name

(オプション)1つの仮想ディスクの情報を表示します

-repo repository_name

コマンドで仮想ディスクが指定された場合は必須のパラメータ

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

oakcli show vdiskコマンドの使用方法の例を示します。

例16-44 すべての仮想ディスクの情報の表示

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォーム上のすべての仮想ディスクに関する情報を表示します。

# oakcli show vdisk

    NAME                         SIZE     TYPE    REPOSITORY
    myvdisk                      10G      local   vdiskrepo
    newv                         1G       local   vdiskrepo

例16-45 1つの仮想ディスクの情報の表示

myvdisk1という名前の仮想ディスクの情報を次のように表示します。

# oakcli show vdisk myvdisk1
Resource: myvdisk_vdiskrepo
        Name         :     myvdisk_vdiskrepo
        RepoName     :     vdiskrepo
        Size         :     10G
        Type         :     local
        VmAttached   :     0

oakcli仮想マシン・コマンド

仮想マシン(VM)の一覧と管理には、oakcli仮想マシン・コマンドを使用します。

oakcli clone vm

oakcli clone vmコマンドを使用して、仮想マシンのクローンおよびスナップ・クローンを作成します。

構文

テンプレートから仮想マシンを作成するには、次の手順を実行します。

   oakcli clone vm vm_name -vmtemplate template_name -repo repo_name [-node 0|1] [-driverdomain]   

既存の仮想マシンのスナップショット・クローンを作成するには:

oakcli clone vm vm_name -vm src_vm_name -snap [-force] [-driverdomain]

テンプレートから仮想マシンのスナップショットを作成するには:

oakcli clone vm <vm_name> -vmtemplate src_vmtempl_name -snap [-driverdomain]

パラメータ

パラメータ 説明

-vmvm_name

新しくクローニングされた仮想マシンに付けた名前を識別します。

-vmtemplate template_name

クローン元の仮想マシンが含まれているテンプレートの名前を識別します。

-repo repo_name

クローン元のテンプレートが含まれているリポジトリの名前を識別します。

-node 0 | 1

仮想マシンがクローニングされる共有リポジトリが含まれているOracle Database Applianceノードを指定します。

-vm src_name

クローニングされる仮想マシンの名前を識別します。

-snap

(オプション)ソース仮想マシンまたは仮想マシン・テンプレートのスナップショットを作成します。

-driverdomain

(オプション)ドライバ・ドメイン・オプションを使用して仮想マシンを作成します。

このドライバ・ドメイン・オプションは、ゲスト仮想マシンがDom0ではなくODA_BASEを使用して仮想ディスクにアクセスできるようにすることで、パフォーマンスを向上させます。 新しく作成された仮想ディスクがODA_BASEから直接ゲスト仮想マシンにマウントされます。

-force

(オプション)ソース仮想マシンをクローニングする場合、-forceオプションを使用すると、ソース仮想マシンから変更を加えることができます。 たとえば、ソース・ファイルでドライバ・ドメインが使用されていない場合、-force -driverdomainを使用することで、ドライバ・ドメインを使用するクローン仮想マシンを作成できます。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上の注意

  • -nodeパラメータは、共有リポジトリからクローニングするときに使用する必要があります。 -nodeパラメータは、非共有リポジトリでは無効です。

  • 仮想ディスクおよびvm.cfgファイルは次のディレクトリに格納されます。

    • Dom0 /Repositories/vm_repo_name/.ACFS/snaps/vm_name/VirtualMachines/vm_name

    • ODA_BASE/app/sharedrepo/vm_repo_name/.ACFS/snaps/vm_name/VirtualMachines/vm_name

  • ドライバ・ドメイン仮想マシンのライブ・マイグレーションはサポートされていません。

  • ドライバ・ドメイン・オプションは、次のゲストOSでサポートされています:
    • 最新のUnbreakable Enterprise Kernel 2 (UEK2)、Unbreakable Enterprise Kernel 3 (UEK3)、またはUnbreakable Enterprise Kernelリリース4 (UEK R4)を使用して、Oracle Linuxを実行します。

    • Microsoft Windows with Oracle VM Windows PV Driver 3.4.1。 Oracle VM Windows PV Driver 3.4.1リリースは、My Oracle Supportでパッチ番号23346086としてダウンロードできます。

    • Oracle Solaris 11.3以降x86。

  • ドライバ・ドメインはゲスト仮想マシンに仮想ディスクを追加する場合のみ機能します。  -driverdomain を指定すると、クローニングされた仮想マシンがドライバ・ドメイン・モードになります。 対応する仮想マシン構成ファイル、vm.cfgには次のディスク・エントリがあります。

     -driverdomain を指定すると、クローニングされた仮想マシンがドライバ・ドメイン・モードになります。 対応する仮想マシン構成ファイル、vm.cfgには次のディスク・エントリがあります。

    disk = [u'file:/OVS/Repositories/repo5/.ACFS/snaps/vm10/VirtualMachines/

    vm10/System.img,xvda,w',

    u'file:/u01/app/sharedrepo/repo5/.ACFS/snaps/

    vm10/VirtualMachines/vm10/u01.img,xvdb,w,oakDom1']

    xvdaブート・ディスクを除き、すべてのディスクにoakDom1からのパス、つまりodabaseがあります。

  • ドライバ・ドメイン機能は非システム・ディスクに適用されます。 ドライバ・ドメイン・モードで仮想マシンを作成すると、新しいvDiskがドライバ・ドメイン・モードで追加されます。

  • 仮想マシンがドライバ・ドメイン・モードで構成されているかどうかを確認するには、oakcli show vm vmnameコマンドを使用します。 仮想マシンがドライバ・モードの場合、DriverDomain属性の出力はTRUEになります。

例16-46 仮想マシン・イメージの作成

ノード0のrepo2 という名前の共有リポジトリに格納されているmyol6u_15gb1という名前の仮想マシン・テンプレートから、myol6u_testという名前の仮想マシン・イメージを作成します。

oakcli clone vm myol6u_test -vmtemplate myol6u_15gb1 -repo repo2 -node 0

例16-47 ドライバ・ドメイン・モードの仮想マシン・イメージの作成

ドライバ・ドメイン・モードのノード0のrepo2という名前の共有リポジトリに格納されている、myol6u_15gb1という名前の仮想マシン・テンプレートから、myol6u_testという名前の仮想マシン・イメージを作成します。

oakcli clone vm myol6u_test -vmtemplate myol6u_15gb1 -repo repo2 -node 0 -driverdomain

oakcli configure vm

oakcli configure vmコマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォーム上の仮想マシンを構成し、ユーザー・ドメインへのリソース割当てを増加または削減します。

リソース割当ての変更を有効にするには、ドメインの再起動が必要です。

構文

oakcli configure vm name [-vcpu cpucount -maxvcpu maxcpu -cpuprio priority 
-cpucap cap -memory memsize -maxmemory max_memsize -os sys -keyboard lang -mouse 
mouse_type -domain dom -network netlist -autostart astart -disk disks -bootoption
bootstrap -cpupool pool -prefnode 0|1 -failover true|false][-h]

パラメータ

パラメータ 説明

name

仮想マシンに割り当てられる名前。

-vcpu cpucount

仮想マシンに割り当てられるノード数。 範囲は、1から72です。 この数はOracle Database Appliance構成によって異なります

-maxvcpu maxcpu

仮想マシンが使用できるCPUの最大数。 範囲は、1から72です。 この数はOracle Database Appliance構成によって異なります。

-cpuprio priority

CPU使用の優先度。値が大きいほど優先度が高くなります。 範囲は、1から65535です。

-cpucap cap

仮想マシンが利用できるCPUのパーセンテージ。 範囲は、10から100です。

-memory memsize

仮想マシンに与えられるメモリー容量: (1から248)Gから(1から760)Gまたは(1から253952)Mから(1から778240)M (RAMに基づく)。 デフォルトは、Mです。

-maxmemory max_memsize

仮想マシンに許容されるメモリーの最大容量: (1から248)Gから(1から760)Gまたは(1から253952)Mから(1から778240)M (RAMに基づく)。 デフォルトは、Mです。

-os sys

仮想マシンで使用されるオペレーティング・システム(WIN_2003、WIN_2008、WIN_7、WIN_VISTA、OTHER_WIN、OL_4、OL_5、OL_6、RHL_4、RHL_5、RHL_6、LINUX_RECOVERY、OTHER_LINUX、SOLARIS_10、SOLARIS_11、OTHER_SOLARISまたはNONE)

-keyboard lang

仮想マシンで使用されるキーボード(en-us、ar、da、de、de-ch、en-gb、es、et、fi、fo、fr、fr-be、fr-ca、hr、hu、is、it、ja、lt、lv、mk、nl、n--be、no、pl、pt、pt-br、ru、sl、sv、thまたはtr)

-mouse mouse_type

仮想マシンで使用されるマウス・タイプ(OS_DEFAULT、PS2_MOUSE、USB_MOUSEまたはUSB_TABLET)

-domain dom

ドメイン・タイプ(次のオプション):

  • ハードウェア仮想化ゲスト(XEN_HVM)

    - カーネルまたはオペレーティング・システムが仮想化対応ではなく、変更せずに実行できます。

    - デバイス・ドライバがエミュレートされます。

  • 準仮想化ゲスト(XEN_PVM)

    - このゲストは仮想化対応であり、仮想化環境に最適化されています。

    - PVゲストは一般の理想的なデバイス・ドライバを使用します。

  • ハードウェア仮想化ゲスト(XEN_HVM_PV_DRIVERS)

    PVドライバはハイパーバイザー対応であり、エミュレートされたデバイスの入力/出力を大幅に減少します。

  • ハードウェア仮想化ゲスト(UNKNOWN)

-network netlist

仮想マシンによって使用されるMACアドレスとネットワークのリスト。

-autostart astart

仮想マシンの起動オプション(always、restoreまたはnever)

-disk disks

仮想マシンによって使用されるディスク(スロット、ディスクタイプおよび内容)のリスト。

-bootoption bootstrap

仮想マシンのブートストラップに使用されるブート・オプション(PXE、DISKまたはCDROM)

-cpupool pool

仮想マシンに割り当てる名前付きCPUプール。

-prefnode 0|1

仮想マシンが開始を試みる優先ノード(ノード0またはノード1)。 このパラメータは、共有リポジトリに作成された仮想マシンに対してのみ有効です。

-failover true|false

-prefnodeパラメータで定義したノード以外のノードで、仮想マシンの起動または再起動を許可(キーワードtrueを使用)または禁止(キーワードfalseを使用)します。 このパラメータは、共有リポジトリに作成された仮想マシンに対してのみ有効です。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上の注意

  • すべてのパラメータ(nameを除く)は、オプションです。

  • コマンドが動作するには、1つ以上のオプションのパラメータを含める必要があります。

  • 仮想マシンを作成するときに、Processor Capを10から100%の間の割合で選択します。 デフォルトは100%です。 この値は、仮想マシンのvm.cfgファイル内のCPU使用率制限に変換されます。 vm.cfgファイルに設定された値により、ゲストが使用できるCPU量が制限されます。 Oracle VMでProcessor Capが100%に設定されている場合、vm.cfgで設定される値は0で、CPU使用率に制限がないことを意味します。

関連項目:

Oracle VMリリース3.1のドキュメントには、前の表に示すオプションに関する詳細情報が記載されています。 次のURLにあるライブラリにアクセスします。

http://docs.oracle.com/cd/E27300_01

たとえば、 -domain domオプションの詳細は、2.8 仮想マシンを参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E27300_01/E27309/html/vmusg-ovm-vms.html

仮想CPUの数の変更

このコマンドの例では、odarep01という名の仮想マシンの仮想CPUの数を3に、仮想メモリー・サイズを4GBに変更します。

oakcli configure vm odarep01 -vcpu 3 -memory 4196 

oakcli delete vm

oakcli delete vmコマンドを使用して、仮想マシンを削除します。

構文

oakcli delete vm vm_name [-server node_number] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

vm vm_name

(オプション)削除する仮想マシンの名前。

-server node_number

(オプション)仮想マシンを削除するOracle Database Applianceノード。 このオプション・パラメータが指定されない場合、両方のノードから仮想マシンが削除されます。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

ノード1から仮想マシンovu22を削除します。

oakcli delete vm ovu22 -server 1

oakcli migrate vm

oakcli migrate vmコマンドを使用して、現在実行している仮想マシンを別のノードに移行します。

構文

oakcli migrate vm vmname [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

vmname

移行する仮想マシンの名前

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

oakcli modify vm

oakcli modify vmコマンドを使用して、既存の仮想マシンを変更します。

構文

oakcli modify vm vmname [-attachvdisk|-deletenetworkvlanname] [-s key1:value1;key2:value2;...] [-addnetwork|-deletenetworkvlanname] [-h] 

パラメータ

パラメータ 説明

-attachvdiskvdisk_name

(オプション)指定したVDisk(仮想ディスク)を、指定した仮想マシンにアタッチします。

-detachvdiskvdisk_name

(オプション)指定したVDiskディスクを、指定した仮想マシンからデタッチします。

-s key1:value1;key2:value2;...

(オプション)ovmdユーティリティに送信する、1つ以上のセミコロンで区切られたキー/値ペアで構成されるメッセージを識別します。 それぞれのキーと値はコロン(:)で区切られ、各キー/値ペアは一重引用符によって次のキー/値ペアと区切られます。

-addnetworkvlanname

(オプション)指定した仮想マシンにVLANネットワークを追加します。

-deletenetworkvlanname

(オプション)指定した仮想マシンからVLANネットワークを削除します。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上の注意

  • -attachvdiskまたは-detachvdiskオプションは、-addnetwork-deletenetworkまたは-sパラメータとともに使用しないでください。

  • このコマンドを使用するときは、-addnetwork-deletenetworkまたは-sパラメータのいずれか1つのみを指定します。

例16-48 実行中の仮想マシンへのメッセージの送信

gc_11g仮想マシンのrootユーザー・パスワードを更新します。

oakcli modify vm gc_11g -s "com.oracle.linux.root-password:password"

oakcli show vm

oakcli show vmコマンドを使用して、仮想マシンに関する情報を表示します。

構文

oakcli show vm [vm_name | -h]

パラメータ

パラメータ 説明

vm_name

(オプション)詳細を表示する仮想マシンの名前。 このパラメータを指定しない場合、すべての仮想マシンの情報が表示されます。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上の注意

仮想マシンがドライバ・ドメイン・モードで構成されている場合、oakcli show vm vmnameコマンドの出力でDriverDomain属性はTRUEと表示されます。

oakcli show vmコマンドの使用方法の例を示します。

例16-49 すべての仮想マシンの詳細の表示

すべての仮想マシンの仮想マシン名、メモリーとvCPUの割当て、ステータス、仮想ディスクおよびリポジトリ名を次のように表示します。

# oakcli show vm

NAME             NODENUM MEMORY VCPU STATE REPOSITORY
sample5_odarepo1 0       2048    2   OFFLINE odarepo1 
sample6_odarepo1 0       2048    2   OFFLINE odarepo2 
test1_odarepo1   0       2048    2   OFFLINE odarepo1 
test2_odarepo2   1       2048    2   OFFLINE odarepo2 
vm1_odarepo1     0       4096    4   ONLINE  odarepo1 
vm2_odarepo2     1       2048    2   OFFLINE odarepo2 
win_vm1          0       1500    1   ONLINE  odarepo1

例16-50 単一の仮想マシンの情報の表示

仮想マシンvm1_odarepo1の情報を表示します。

oakcli show vm vm1_odarepo1
Resource: vm1_odarepo1
        AutoStart       :       restore       
        CPUPriority     :       100           
        Disks           :       |file:/OVS/Repositories/odarepo1/Vi
                                rtualMachines/vm1_odarepo1/System.i
                                mg,xvda,w||file:/OVS/Repositories/o
                                darepo1/VirtualMachines/vm1_odarepo
                                1/u01.img,xvdb,w|
        Domain          :       XEN_PVM       
        ExpectedState   :       online       
        FailOver        :       false
        IsSharedRepo    :       false
        Keyboard        :       en-us         
        MaxMemory       :       3000           
        MaxVcpu         :       4             
        Memory          :       4096          
        Mouse           :       OS_DEFAULT    
        Name            :       vm1_odarepo1  
        Networks        :       |mac=00:21:F6:00:00:E4|         
        NodeNum         :       0             
        NodeNumStart    :       
        OS              :       OL_5          
        PrivateIP       :       None          
        ProcessorCap    :       100           
        RepoName        :       odarepo1      
        State           :       Online        
        TemplateName    :       otml_sample1_odarepo1
        Vcpu            :       4             
        cpupool         :       twocpu        
        vncport         :       5901              

oakcli show vmconsole

oakcli show vmconsole コマンドを使用して、特定の仮想マシンを管理するGUI仮想マシン・コンソールを開きます。

構文

oakcli show vmconsole vm_name [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

vm_name

コンソールを開く仮想マシンの名前。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-51 仮想マシン・コンソールのオープン

vm1_odarepo1という仮想マシンのコンソールを開きます。

oakcli show vmconsole vm1_odarepo1

oakcli start vm

oakcli start vmコマンドを使用して、ノード上の仮想マシンを起動します。

構文

oakcli start vm vm_name [-node node_number] [-d] [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

vm_name

vm_nameは、起動する仮想マシンの名前です。

-node node_number

仮想マシンを起動するノードを指定します。node_numberは、仮想マシンを起動するノードの番号(0または1)です。 -nodeが指定されていない場合、仮想マシンは両方のノードで起動されます。

-d

仮想マシン起動手順の詳細を指定します

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-52 ノード0の仮想マシンの起動

ノード0のvm1_odarepo1という仮想マシンを起動します。

oakcli start vm vm_odarepo1 -node 0

oakcli仮想マシン・テンプレート・コマンド

oakcli Virtual Machineテンプレート・コマンドを使用して、仮想マシン(VM)テンプレートを一覧表示および管理します。

oakcli configure vmtemplate

oakcli configure vmtemplateコマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで仮想マシン・テンプレートを構成します。

構文

oakcli configure vmtemplate name [-vcpu cpucount -maxvcpu maxcpu -cpuprio priority -cpucap cap -memory memsize -maxmemory max_memsize -os sys -keyboard
 lang -mouse mouse_type -domain dom -network netlist -disk disks][h]

パラメータ

パラメータ 説明

name

仮想マシン・テンプレートに割り当てる名前。

-vcpu cpucount

テンプレートからクローニングされた仮想マシンに割り当てられるノードの数。

-maxvcpu maxcpu

テンプレートからクローニングされた仮想マシンが消費できるCPUの最大数。

-cpuprio priority

CPU使用の優先度。値が大きいほど優先度が高くなります(1から256)。

-cpucap cap

テンプレートからクローニングされた仮想マシンが利用できるCPUのパーセンテージ(1から100)。

-memory memsize

テンプレートからクローニングされた仮想マシンに割り当てられるメモリー容量(1から88GBまたは1から90112MB)

-maxmemory max_memsize

テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用可能なメモリーの最大容量。

-os sys

テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるオペレーティング・システム(WIN_2003、WIN_2008、WIN_7、WIN_VISTA、OTHER_WIN、OL_4、OL_5、OL_6、RHL_4、RHL_5、RHL_6、LINUX_RECOVERY、OTHER_LINUX、SOLARIS_10、SOLARIS_11、OTHER_SOLARISまたはNONE)

-keyboard lang

テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるキーボード(en-us、ar、da、de、de-ch、en-gb、es、et、fi、fo、fr、fr-be、fr-ca、hr、hu、is、it、ja、lt、lv、mk、nl、n--be、no、pl、pt、pt-br、ru、sl、sv、thまたはtr)

-mouse mouse_type

テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるマウス・タイプ(OS_DEFAULT、PS2_MOUSE、USB_MOUSEまたはUSB_TABLET)

-domain dom

ドメイン・タイプ(次のオプション):

  • ハードウェア仮想化ゲスト(XEN_HVM)

    - カーネルまたはオペレーティング・システムが仮想化対応ではなく、変更せずに実行できます。

    - デバイス・ドライバがエミュレートされます。

  • 準仮想化ゲスト(XEN_PVM)

    - このゲストは仮想化対応であり、仮想化環境に最適化されています。

    - PVゲストは一般の理想的なデバイス・ドライバを使用します。

  • ハードウェア仮想化ゲスト(XEN_HVM_PV_DRIVERS)

    PVドライバはハイパーバイザー対応であり、エミュレートされたデバイスの入力/出力を大幅に減少します。

-network netlist

テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるMACアドレスとネットワークのリスト。

-disk disks

テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるディスクのリスト(スロット、ディスクタイプおよび内容)。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上の注意

  • すべてのパラメータ(nameを除く)は、オプションです。

  • コマンドが動作するには、1つ以上のオプションのパラメータを含める必要があります。

関連項目:

Oracle VMリリース3.1のドキュメント。次のURLで入手できます。

前述の表に関するオプションの詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E27300_01を参照してください。

たとえば、2.8 仮想マシンでオプション-domain domに関する詳細を確認してください。

http://docs.oracle.com/cd/E27300_01/E27309/html/vmusg-ovm-vms.html

仮想マシンの値の設定

myol5u7_10gbという名前の仮想マシン・テンプレートで次の構成値に値を設定します。

oakcli configure vmtemplate myol5u7_10gb
-vcpu 2 -maxvcpu 4 -cpucap 40 -memory 1536M -maxmemory 2G
-network "['type=netfront,bridge=net1']" -os OTHER_LINUX
  • -vcpu 2 = 仮想マシンの起動時に2つのCPUが割り当てられます

  • -maxvcpu 4 = 仮想マシンに割り当てることができるCPUの最大数は4です。

  • -cucap 40 = 仮想マシンに割り当てられるCPUの容量の最大割合は40%です。

  • -memory 1536M = 仮想マシンの起動時に割り当てられるメモリーの量は1536MBです。

  • -maxmemory 2G = 仮想マシンに割り当てることができるメモリーの最大容量は2GBです。

  • -network type=netfront,bridge=net1 = テンプレートからクローニングされた仮想マシンで使用されるネットワークのリスト。

  • -os = 仮想マシンが使用するオペレーティング・システムはOTHER_LINUXです。

oakcli delete vmtemplate

oakcli delete vmtemplateコマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートを削除します。

構文

oakcli delete vmtemplate template_name [-server=node_number][-h]

パラメータ

パラメータ 説明

template_name

削除する仮想マシン・テンプレートの名前。

-server node_number

(オプション)仮想マシン・テンプレートを削除するOracle Database Applianceノード。 このオプション・パラメータが指定されない場合、両方のノードから仮想マシン・テンプレートが削除されます。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

両方のノードから仮想マシン・テンプレートovu22を削除します。

oakcli delete vmtemplate ovu22

oakcli import vmtemplate

oakcli import vmtemplateコマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートをインポートします。

構文

oakcli import vmtemplate vmtemplatename -files image_files | -assembly assembly_file -repo repo_name [- node 0 | 1 ][-h]

パラメータ

パラメータ 説明

vmtemplatename

テンプレートに割り当てる名前。

-files

-filesオプションは、テンプレートを構成する1つ以上のファイルをインポートするときに使用します。

image_files

image_filesは、次のいずれか1つです。

  • 単一のテンプレート・ファイル名

  • 単一のテンプレートを構成するファイルのカンマ区切りリスト

  • テンプレート・ファイルにリンクする一重引用符で囲まれたURL

-assembly

-assemblyオプションは、アセンブリ・ファイルをインポートするときに使用します。

assembly_file

アセンブリ・ファイルまたはアセンブリ・ファイルにリンクする一重引用符で囲まれたURLです

repo_name

インポートするテンプレートを格納するリポジトリの名前。

-node

共有リポジトリにインポートするときには、-node オプションに、ノードを識別する値0または1を指定して使用します。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上の注意

  • このコマンドを実行する場合はその都度、オプション-filesまたは-assemblyの一方のみを指定します。 同じ文にこれらの2つのオプションを指定することはできません。

  • このコマンドが1つのアセンブリから複数のテンプレートをインポートする場合、各テンプレートには自動的に一意の名称が付けられます。 これらのテンプレート名には、vmtemplatename1vmtemplatename2vmtemplatename3などと順序番号が続く、vmtemplate vmtemplatename句で指定された名前が含まれます。

  • 共有リポジトリにインポートする場合、有効なノード番号0または1を指定して-nodeオプションを指定します。 非共有リポジトリへのインポートに-nodeオプションを使用すると、コマンドは失敗します。

oakcli import vmtemplateコマンドの使用方法の例を示します。

例16-53 Dom0からの仮想マシン・テンプレートのインポート

必要なテンプレート(OVM_OL5U7_X86_64_PVM_10GB.tgz)がDom0の/OVSディレクトリからodarepo1リポジトリにインポートされ、テンプレート・ファイルにOL5U7と名前が付けられます。

oakcli import vmtemplate OL5U7 -files /OVS/OVM_OL5U7_X86_64_PVM_10GB.tgz -repo odarepo1

例16-54 リモート・サーバーからの仮想マシン・テンプレートのインポート

URLを使用してサーバーおよびテンプレート・ファイルを指定し、リモート・サーバーからテンプレートをインポートします。

oakcli import vmtemplate OL5U6 -files 'http://example.com/vm-template/OEL-5/OVM_OL5U6_X86_64_PVM_10GB.tgz' -repo odarepo2

例16-55 リモート・サーバー上のアセンブリからの仮想マシン・テンプレートのインポート

指定されたURLにあるリモート・サーバー上に格納されたアセンブリ・ファイルに含まれるテンプレートを、odarepo1リポジトリにインポートします。

oakcli import vmtemplate OL6U1 -assembly 'http://example.com/assemblies/OEL6/OVM_OL6U1_x86_PVHVM.ova' -repo odarepo1

例16-56 リモート・サーバー上のアセンブリから共有リポジトリへの仮想マシン・テンプレートのインポート

指定されたURLにあるリモート・サーバー上に格納されたアセンブリ・ファイルに含まれるテンプレートを、ノード1のrepo4という名前の共有リポジトリにインポートします。

oakcli import vmtemplate OL6U1 -assembly 'http://example.com/assemblies/OEL6/OVM_OL6U1_x86_PVHVM.ova' -repo repo4 -node 1

oakcli modify vmtemplate

oakcli modify vmtemplateコマンドを使用して、ネットワークを既存の仮想マシン・テンプレートに追加、またはテンプレートから削除できます。

構文

oakcli modify vmtemplate vmtemplatename [-addnetwork|-deletenetworkvlanname] [-h] 

パラメータ

パラメータ 説明

-addnetworkvlanname

(オプション) VLANネットワークを指定の仮想マシン・テンプレートに追加します

-deketenetworkvlanname

(オプション) VLANネットワークを指定の仮想マシン・テンプレートから削除します

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-57 仮想マシン・テンプレートに定義されているネットワークの変更

gc_11g仮想マシン・テンプレートに割り当てられているネットワークをnet1ネットワークに置き換えます。

oakcli modify vmtemplate gc_11g -addnetwork net1

oakcli show vmtemplate

oakcli show vmtemplateコマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートに関する情報を表示します。

構文

oakcli show vmtemplate [vmtemplate_name | -h]

パラメータ

パラメータ 説明

vmtemplate_name

(オプション)詳細を表示する仮想テンプレートの名前。 このパラメータを指定しない場合、すべての仮想テンプレートの情報が表示されます。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-58 仮想テンプレートについての情報の表示

仮想テンプレートsample1_odarepo1の情報を表示します。

oakcli show vmtemplate sample_odarepo1
Resource: sample1_odarepo1
        CPUPriority     :       100           
        Disks           :       |file:/OVS/Repositories/odarepo1/Te
                                mplates/otml_sample1_odarepo1/Syste
                                m.img,xvda,w||file:/OVS/Repositorie
                                s/odarepo1/Templates/otml_sample1_o
                                darepo1/u01.img,xvdb,w|
        Domain          :       XEN_PVM       
        Keyboard        :       en-us         
        MaxMemory       :       2048          
        MaxVcpu         :       2             
        Memory          :       2048          
        Mouse           :       OS_DEFAULT    
        Name            :       sample1_odarepo1
        Networks        :       |bridge=priv1||bridge=net1||bridge=
                                net2|         
        NodeNum         :       0             
        OS              :       OL_5          
        ProcessorCap    :       100           
        RepoName        :       odarepo1      
        Vcpu            :       2 

仮想プラットフォーム用のoakcli VLAN管理コマンド

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォーム上で仮想ローカル・エリア・ネットワーク(VLAN)を一覧表示および管理するには、oakcli VLANコマンドを使用します。

oakcli create vlan

oakcli create vlan コマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノードで新規仮想ローカル・エリア・ネットワーク(VLAN)を作成します。

構文

oakcli create vlan vlan_name -vlanid tag_id -if interface_name -node 0|1 [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

vlan_name

VLANに割り当てる名前。

-vlanid tag_id

パケット・ルーティングに使用されるタグ番号で、2から4096まで。 ノード上のVLANを一意に識別します。 IDを割り当て、両方のノードで同じタグ番号を使用することができます。

-if interface_name

VLANネットワークが作成されるインタフェースの名前。

-node 0 | 1

VLANが作成されたノード(Node0またはNode1)。

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

使用上の注意

  • デプロイメント中にVLANをODA_BASEに割り当てることができます。

  • ODA_BASEのVLANはDOM-0から作成されます。

  • Node0からDom-0で作成したVLANのみを実行してください。

  • dom0でのVLAN作成は、ノード0からのみ実行する必要があります。

oakcli create vlan コマンドの使用方法の例を示します。

新しいVLANの作成

bond1インタフェースと番号が10のタグを使用して、ノード1にsample10というVLANを作成します。

oakcli create vlan sample10 -vlanid 10 -if bond1 -node 1

2番目のノードでのVLANの複製

ノード0上にsample10という名のVLANを作成します。

oakcli create vlan sample10 -vlanid 10 -if bond1 -node 0

oakcli delete vlan

oakcli delete vlanコマンドを使用して、仮想ローカル・エリア・ネットワークを削除します。

構文

oakcli delete vlan vlan_name -node node_number [-h]

パラメータ

パラメータ 説明

vlan vlan_name

削除する仮想ローカル・エリア・ネットワークの名前

-node node_number

仮想ローカル・エリア・ネットワークを削除するOracle Database Applianceノード

-h

(オプション)コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

ノード1から仮想ローカル・エリア・ネットワークsample1を削除します。

oakcli delete vlan sample1 -node 1

oakcli show vlan

oakcli show vlanコマンドを使用して、Oracle Database Applianceで構成されている仮想ローカル・エリア・ネットワーク(VLAN)に関する情報を表示します。

構文

oakcli show vlan [-h]

パラメータ

(オプション)-hは、コマンドの使用方法に関するヘルプを表示します。

例16-59 使用可能な仮想エリア・ネットワーク(VLAN)の詳細の表示

使用可能な仮想ローカル・エリア・ネットワークの名前、タグID番号、ネットワークおよびノード割当てが表示されます。

oakcli show vlan
 		       NAME                     ID    INTERFACE   NODENUM
 
        net1                     1     bond1       0
        net1                     1     bond1       1
        net2                     1     bond2       0
        net2                     1     bond2       1
        net3                     1     bond3       0
        net3                     1     bond3       1
        net4                     1     xbond0      0
        net4                     1     xbond0      1
        priv1                    1     bond0       0
        priv1                    1     bond0       1