5 データ・サーバー

データ・サーバーおよびその作成方法について学習します。

データ・サーバーとは

Oracle Data Integratorのデータ・サーバーについての簡単な説明です。

データ・サーバーは、トポロジ・ナビゲータで定義されます。各データ・サーバーはテクノロジ(データベース、ファイル・タイプまたはアプリケーション)を表します。データベースおよびアプリケーションの場合、データ・サーバーは特定のインスタンスで特定のユーザーとしてログインしますが、データ・サーバーには複数のユーザーを定義できます。ファイルの場合、データ・サーバーはファイル・タイプ(たとえば、フラット、複合、XML)およびファイル名とディレクトリを表します。物理アーキテクチャで定義されたデータ・サーバーごとに、論理アーキテクチャで定義する必要があります。論理データ・サーバーのコンテキストごとに、物理データ・サーバーを指定する必要があります。

データ・サーバーは、データ・ソースとターゲット(データがロードされる場所)の識別に使用します。

データ・サーバーの作成方法

Oracle Data Integratorでデータ・サーバーを作成するには、次の手順を実行します。

まず、物理データ・サーバーを作成します。この例では、テクノロジがOracleであると想定しています。
  1. 「物理アーキテクチャ」バーをクリックします。「テクノロジ」ノードを展開し、下にスクロールして「Oracle」ノードを右クリックします。
  2. 「新規データ・サーバー」を選択します。表示される「定義」ページで、データ・サーバーの名前、インスタンス、システム・ユーザー名およびシステム・ユーザー・パスワードを入力します。
  3. 「JDBC」タブをクリックします。「JDBCドライバ」フィールドの右側にある「検索」をクリックします。「ドライバ」ダイアログ・ボックスで、Oracle JDBCドライバを選択し、「OK」をクリックします。
  4. 「JDBC URL」フィールドの右側にある「検索」をクリックします。「URLの例」ダイアログ・ボックスの「名前」リストで最初のURLを選択し、「OK」をクリックします。必要に応じて、環境に合せてJDBC URLを編集します。
  5. 「テスト接続」をクリックします。「確認」ダイアログ・ボックスで、「はい」をクリックして、データを保存したことを確認してから接続をテストします。
  6. 表示される「情報」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックします。
  7. 「テスト接続」ダイアログ・ボックスで「テスト」をクリックします。接続テストが成功したことを確認します。(成功しなかった場合は、接続の詳細を修正します。)
データ・サーバーの物理スキーマを作成します。
  1. 新規作成したデータ・サーバーを右クリックして、「新規物理スキーマ」を選択します。
  2. 表示される新しいウィンドウのスキーマ(スキーマ)ドロップダウン・リストからスキーマ名を選択し、スキーマ(作業スキーマ)ドロップダウン・リストから適切な名前を選択します。
  3. これがこのデータ・サーバーのデフォルト・スキーマである場合、「デフォルト」チェック・ボックスをクリックします。
  4. 表示される「確認」ダイアログ・ボックスで「はい」をクリックします。その他のフィールドはすべて変更しません。「保存」をクリックします。
  5. 表示される「情報」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックします。
  6. データ・サーバー階層を展開し、物理スキーマがデータ・サーバーに追加されていることを確認します。
論理スキーマを作成します。
  1. 「論理アーキテクチャ」タブを選択し、トポロジ・ナビゲータの「テクノロジ」ノードを展開します。
  2. 使用しているテクノロジを右クリックして(この例では、「Oracle」)、「新規論理スキーマ」を選択します。
  3. 表示される「定義」ページで、論理スキーマの名前を入力します。
  4. コンテキストごとにこれを物理スキーマにマップします。論理スキーマを保存します。

    テクノロジがOracleではなくファイルの場合、この時点ではコンテキストの物理スキーマは選択せず、かわりに物理ファイルを選択します。

『Oracle Data Integratorの管理』データ・サーバーの作成に関する項を参照してください。