パラメータ置換の使用

パラメータ置換を使用すると、パラメータ・ファイルの作成時に静的な値を割り当てるかわりに、実行時に自動的にOracle GoldenGateのパラメータに値を割り当てることができます。この方法であれば、実行ごとに値が変化する場合に、パラメータ・ファイルを編集したり、異なる設定を含む複数のファイルを管理する必要がなくなります。必要な値は、実行時に簡単にエクスポートできます。パラメータ置換は、任意のOracle GoldenGateプロセスで使用できます。

パラメータ置換を使用する手順

  1. 置換を実行する各パラメータに対して、値のかわりにランタイム・パラメータを宣言します。次の例のように、ランタイム・パラメータ名の前に疑問符(?)を付けます。
    SOURCEISFILE
    EXTFILE ?EXTFILE
    MAP scott?TABNAME, TARGET tiger ACCOUNT_TARG;
    
  2. Oracle GoldenGateプロセスを起動する前に、オペレーティング・システムのシェルを使用して、環境変数を通じてランタイム値を渡します(例 -4および例 -5を参照)。

例 -4 Windowsでのパラメータ置換

C:\GGS> set EXTFILE=C:\ggs\extfile
C:\GGS> set TABNAME=PROD.ACCOUNTS
C:\GGS> replicat paramfile c:\ggs\dirprm\parmfl

例 -5 UNIX (Kornシェル)でのパラメータ置換

$ EXTFILE=/ggs/extfile
$ export EXTFILE
$ TABNAME=PROD.ACCOUNTS
$ export TABNAME
$ replicat paramfile ggs/dirprm/parmfl

UNIXでは、大/小文字が区別されるため、大/小文字の使用については、パラメータ・ファイルのパラメータ宣言とシェルの変数割当てで同じである必要があります。