大/小文字が区別されるデータベース・オブジェクト名の指定

Oracle GoldenGateでは大/小文字が区別される名前をサポートしています。大/小文字が区別されるオブジェクトを指定する場合は、次のルールに従います。

  • 大/小文字が区別されるデータベースのオブジェクト名は、それをホスト・データベースに格納するときと同じ大/小文字で指定します。データベースのタイプによっては、大/小文字の区別の有無がデータベースのレベルごとに異なる場合がありますので注意してください(スキーマは大/小文字が区別されるが、表は区別されないなど)。大/小文字を区別するには引用符が必要になるデータベースの場合は、大/小文字を区別する各オブジェクトを修飾名の中で引用符で囲んでください。

    正: TABLE "Sales"."ACCOUNT"

    誤: TABLE "Sales.ACCOUNT"

  • Oracle GoldenGateでは、マッピング目的での必要に応じて、大/小文字が区別されない名前を格納時の大/小文字に変換します。

表9-17は、オブジェクト名における大/小文字の区別のサポート状況を、サポートされるデータベースごとに簡単にまとめたものです。この種のサポートの詳細は、データベースのドキュメントを参照してください。

表9-17 データベースごとのオブジェクト名の大/小文字の区別

データベース 大/小文字を区別するために引用符が必要か 引用符で囲んでいないオブジェクト名 引用符で囲んだオブジェクト名

DB2

はい。大/小文字を区別するかどうかを引用符の有無で識別します。

大/小文字が区別されず、大文字で格納されます。

大/小文字が区別され、大文字と小文字の混在で格納されます。

MySQL

(大/小文字が区別されるデータベース)

いいえ

  • 常に大/小文字が区別され、大文字と小文字の混在で格納されます。

  • 列、トリガーおよびプロシージャの名前は大/小文字が区別されません。

影響なし

影響なし

Oracle Database

はい。大/小文字を区別するかどうかを引用符の有無で識別します。

大/小文字が区別されず、大文字で格納されます。

大/小文字が区別され、大文字と小文字の混在で格納されます。

SQL Server

(データベースは大/小文字を区別するものとして作成)

いいえ

常に大/小文字が区別され、大文字と小文字の混在で格納されます。

影響なし

影響なし

SQL Server

(データベースは大/小文字を区別しないものとして作成)

いいえ

常に大/小文字が区別されず、大文字と小文字の混在で格納されます。

影響なし

影響なし

Teradata

いいえ

常に大/小文字が区別されず、大文字と小文字の混在で格納されます。

影響なし

影響なし

ノート:

サポートされるすべてのデータベースにおいて、パスワードは、関連オブジェクト名が引用符で囲まれているかどうかに関係なく、常に大/小文字を区別するものとして扱われます。