パラレル・レプリケーション・アーキテクチャ

パラレル・レプリケーション・プロセスは、統合モードの場合に、Oracle Database内で使用可能な適用処理機能を活用します。単一のReplicat構成では、インバウンド・サーバーの複数の子プロセス(適用サーバーと呼ばれる)が、元のトランザクション原始性を維持しつつ、トランザクションをパラレルに適用します。

次のアーキテクチャ図は、非統合パラレルReplicatの証跡ファイルからターゲット・データベースへのパラレル・レプリケーションの様々なプロセスを介した変更レコードのフローを表します。



次に、前述のアーキテクチャ図の説明を示します。

  • マッパーが証跡ファイルを読み取ってレコードをマップし、マップしたレコードをマスターに転送します。バッチはアプライアに送信されて、ターゲット・データベースに適用されます。
  • マスター・プロセスにはコレータとスケジューラの2つの個別のスレッドがあります。コレータはマッパーの管理とマッパーとの通信を行い、さらにマップされたトランザクションを受信して、単一の順序ストリームに並べ替えます。スケジューラはアプライアの管理とアプライアとの通信を行い、さらにコレータからトランザクションを読み取り、バッチにしてアプライアに対してスケジュールします。
  • スケジューラ・コントローラはスケジューラと通信して必要な情報(現在の低水位標の位置など)を収集します。スケジューラ・コントローラはOracle DatabaseのCDBモードに必要で、これにより、様々なターゲットPDBに関連する情報を集約して、統一された状況をレポートします。スケジューラ・コントローラは、CDBモードでない場合でもシンプルで統一された実装を実現するために作成されています。各プロセスがパラメータ・ファイルを読み取り、単一のチェックポイント・ファイルを共有します。