オンライン・レプリケーション用のパラメータ・ファイルの作成

次の手順に従って、オンラインReplicatグループのパラメータ・ファイルを作成します。

  1. ターゲット・システムのGGSCIで、次のコマンドを発行します。

    EDIT PARAMS name
    

    説明:

    nameは、ADD REPLICATコマンドで作成したReplicatグループの名前です。または、グループの作成時に代替の場所を定義した場合は、パラメータ・ファイルの完全修飾名です。

  2. 次の表にリストされている順序でパラメータを入力します。パラメータ文ごとに新規行を開始します。

表10-1 オンライン変更レプリケーションのパラメータ

パラメータ 説明
REPLICAT group
  • groupは、ADD REPLICATコマンドで作成したReplicatグループの名前です。

Replicatは、チェックポイント付きのオンライン・プロセスとして構成します。

{SOURCEDEFS path} |
ASSUMETARGETDEFS
  • SOURCEDEFSは、ソース表とターゲット表に異なる定義が含まれる場合に使用します。DEFGENによって生成されたソースのデータ定義ファイルを指定します。

  • ASSUMETARGETDEFSは、ソース表とターゲット表に同じ定義が含まれる場合に使用します。

データ定義の解釈方法を指定します。

マルチバイト文字セットを使用するOracle Databaseでは、ソースのセマンティクス設定がバイトでターゲットの設定が文字の場合、(DEFGENで生成された定義ファイルとともに)SOURCEDEFSを使用する必要があります。これは、ソースとターゲットのデータ定義が同一である場合でも必要です。

[DEFERAPPLYINTERVAL n unit]
  • nは、トランザクション適用前の遅延時間を示す数値です。最小値は、EOFDELAYパラメータによって設定されます。最大値は7日です。

  • unitは次のように指定できます。

    S | SEC | SECS | SECOND | SECONDS | MIN | MINS | MINUTE | MINUTES | HOUR | HOURS | DAY | DAYS

オプション。Replicatがターゲット・システムにトランザクションを適用するまでに待機する時間を指定します。

[TARGETDB dsn | container | catalog]
[, USERIDALIAS alias options |
, USERID user, options]

データベース接続情報を指定します。

TARGETDBにはターゲットのデータソース名(DSN)を指定します。詳細は、『Oracle GoldenGateリファレンス』TARGETDBに関する項を参照してください。

USERIDUSERIDALIASで、必要に応じてデータベース資格証明を指定します。

HANDLECOLLISIONS

コリジョン処理を指定します。開始しているオンライン処理と同時に初期ロードを実行しており、ロード中にソース・データベースがアクティブな状態にとどまる場合にのみ使用します。HANDLECOLLISIONSは、進行中のレプリケート済トランザクション変更を使用して、コピーの結果を解決します。このパラメータは、行がすでに存在する場合の挿入操作や、行が存在しない場合の更新操作および削除操作を解決します。パラメータ・ファイル内のすべてのMAP文に対してグローバルに使用することも、MAP文内で使用することも、その両方で使用することもできます。

SOURCECATALOG

ソースOracleマルチテナント・コンテナ・データベースのデフォルト・コンテナを指定します。それらのデータベースに対して3つの部分からなる名前が必要とされる場合に、2つの部分からなる名前(schema.object)を使用できるようにします。このパラメータのインスタンスを複数使用すると、MAPのパラメータの異なる組合せに対して、異なるデフォルト・コンテナまたはカタログを指定できます。

MAP [container. | catalog.]owner.object,
TARGET owner.object[, DEF template]
[THREAD (thread_ID)]
[THREADRANGE (thread_range[, column_list])]
[COORDINATED]
;

単一または複数のソース・オブジェクトと、単一または複数のターゲット・オブジェクトの関係を指定します。MAPにはソース・オブジェクトを指定し、TARGETにはターゲット・オブジェクトを指定します。

ソース・オブジェクトに対して、オブジェクトの完全修飾名(複数オブジェクトの場合は完全修飾ワイルドカード表記)を指定します。Oracleマルチテナント・コンテナ・データベースの場合は、SOURCECATALOGが使用されていないかぎり、ソース・オブジェクト名にコンテナまたはカタログの名前を含める必要があります。

ターゲット・オブジェクトに対しては、データベースのタイプに関係なく、名前のowner.objectコンポーネントだけを指定します。Replicatは、1つのOracleコンテナにのみ接続できます。データを適用する各コンテナまたはカタログごとに、別々のReplicatプロセスを使用してください。

パラメータ・ファイル内のオブジェクト名指定のガイドラインは、「Oracle GoldenGateの入力におけるオブジェクト名の指定」を参照してください。

調整モードでは、THREADTHREADRANGEおよびCOORDINATEDの各オプションがReplicatに対して有効です。それにより、1つ以上の特定のReplicatスレッドにワークロードをパーティション化できるようになります。構文と使用方法は、『Oracle GoldenGateリファレンス』を参照してください。

DEFオプションは、定義テンプレートを指定します。

CATALOGEXCLUDE

SCHEMAEXCLUDE

MAPEXCLUDE

EXCLUDEWILDCARDOBJECTSONLY

関連付けられたMAP文のワイルドカード表記から特定のソース・オブジェクトを除外するために、互いに組み合せて使用できるパラメータ。

  1. 『Oracle GoldenGateリファレンス』にリストされているReplicatの適切なオプション・パラメータを入力します。
  2. ファイルを保存して閉じます。

ノート:

Oracleに対して統合Replicatを使用する場合は、処理開始後のReplicatへの構成変更に関する重要情報を、「パラメータ変更との関係で見たReplicat処理の理解」で確認してください。