Replicatグループの作成

オンラインReplicatグループを作成するには、ターゲット・システムでGGSCIを実行し、ADD REPLICATコマンドを発行します。コマンド引数はすべてカンマで区切ります。

ADD REPLICAT group, EXTTRAIL path
[, {INTEGRATED | COORDINATED [MAXTHREADS number]}]
[, BEGIN start_point | , EXTSEQNO seqno, EXTRBA rba]
[, CHECKPOINTTABLE owner.table]
[, NODBCHECKPOINT]
[, PARAMS path]
[, REPORT path]

説明:

  • groupは、Replicatグループの名前です。グループ名は必須です。Oracle GoldenGateのネーミング規則の詳細は、「プロセスのネーミング規則」を参照してください。

  • EXTTRAIL pathは、ADD RMTTRAILコマンドで定義した証跡の相対名または完全修飾名です。

  • INTEGRATEDは、このReplicatグループが統合モードで動作することを示しています。このモードは、Oracleデータベースにのみ有効です。

  • COORDINATEDは、このReplicatグループが調整モードで動作することを示しています。MAXTHREADSは、このグループで許容されるスレッドの最大数を指定します。有効な値は1から500です。MAXTHREADSはオプションです。MAXTHREADSがない場合のデフォルトのスレッド数は25です。

    ノート:

    各Replicatスレッドは、MAXGROUPSパラメータのコンテキストでは1つのReplicatグループとみなされます。MAXGROUPSでは、Oracle GoldenGateのインスタンスで許容されるプロセス・グループの最大数が制御されます。MAXTHREADSにOracle GoldenGateインスタンス内の他のプロセス・グループの数を加えた値は、MAXGROUPSで設定された値(デフォルトは1000)を超えることはできません。

  • BEGIN start_pointでは、処理のための初期チェックポイントおよび開始ポイントを確定してオンラインReplicatグループを定義します。次のいずれかを使用します。

    • NOWでは、グループを作成するためにADD REPLICATコマンドが実行された時点のタイムスタンプが指定された変更からレプリケートを開始します。

    • YYYY-MM-DD HH:MM[:SS[.CCCCCC]]は、開始ポイントの正確なタイムスタンプを指定する形式です。

  • EXTSEQNO seqno, EXTRBA rbaでは、データの読取りを開始する証跡内のファイルの順序番号と、そのファイル内の相対バイト・アドレスを指定します。このオプションを使用しない場合、処理はデフォルトで証跡の最初から開始されます。順序番号には数値を指定しますが、埋込み用の0(ゼロ)は使用しません。たとえば、トレイル・ファイルがc:\ggs\dirdat\aa000000026の場合は、EXTSEQNO 26と指定します。このオプションを使用する前に、Oracleサポートに連絡してください。

  • CHECKPOINTTABLE owner.tableでは、GLOBALSファイルで指定されたデフォルト以外のチェックポイント表の所有者および名前を指定します。この引数を使用するには、ADD CHECKPOINTTABLEコマンドを使用してデータベースにチェックポイント表を追加する必要があります(「チェックポイント表について」を参照)。

  • NODBCHECKPOINTでは、このReplicatグループでチェックポイント表を使用しないことを指定します。

  • PARAMS pathは、このグループのパラメータ・ファイルをOracle GoldenGateディレクトリのdirprmサブディレクトリ以外の場所に格納する場合に必要です。完全修飾名を指定します。デフォルトの場所をお薦めします。

  • REPORT pathは、このグループのプロセス・レポートをOracle GoldenGateディレクトリのdirrptサブディレクトリ以外の場所に格納する場合に必要です。完全修飾名を指定します。デフォルトの場所をお薦めします。

例10-1 オンラインReplicatグループの作成

この例では、financeという名前のオンラインReplicatグループを作成し、c:\ggs\dirdat\rtという証跡を指定します。このパラメータ・ファイルは、代替場所である\ggs\paramsに格納され、レポート・ファイルはデフォルトの場所に格納されます。

ADD REPLICAT finance, EXTTRAIL c:\ggs\dirdat\rt, PARAMS \ggs\params