Collectorとは
Collectorは、Managerプロセスによって開始され、ターゲット・システムのバックグラウンドで実行されるプロセスです。これにより、トランザクション・データはターゲット証跡に再アセンブルされます。
ManagerがExtractプロセスから接続リクエストを受信すると、Collectorがスキャンを行って使用可能なポートにバインドし、リクエスト元のExtractプロセスに割り当てるポート番号をManagerに送信します。また、CollectorはExtractプロセスによって送信される取得済データを受信して、そのデータをリモート証跡ファイルに書き込みます。
ネットワーク接続が必要なときにCollectorはManagerによって自動的に起動されるので、Oracle GoldenGateユーザーがCollectorを操作する必要はありません。Collectorは1つのExtractプロセスからしか情報を受信できないので、使用するExtractごとにCollectorが1つ存在します。Collectorは、関連するExtractプロセスが終了すると終了します。
デフォルトでは、Extractがソース・システムからターゲットのCollectorに対してTCP/IP接続を開始しますが、Collectorがターゲットから接続を開始するようにOracle GoldenGateを構成することもできます。ターゲットから接続を開始する必要があるのは、たとえば、ターゲットが信頼できるネットワーク・ゾーンにある一方で、ソースのネットワーク・ゾーンの信頼度がそれより低い場合です。
ノート:
Collectorは、必要に応じて手動で実行できます。これは、通常の動的Collectorと対比して、静的Collectorと呼ばれます。複数のExtractプロセスで1つの静的Collectorを共有できますが、1対1の比率が最適です。静的Collectorを使用すると、プロセスを確実に特定のポートで動作させることができます。