7 PostgreSQLデータベースのためのOracle GoldenGateのインストール

PostgreSQLデータベース用にOracle GoldenGateをインストールするための要件と方法について学習します。

トピック:

オペレーティング・システムの権限

オペレーティング・システムの要件の一般的な情報は、「オペレーティング・システムの権限」を参照してください。

その他のプログラムおよび設定

PostgreSQL libpqモジュール

リリース・バージョン19.1.0.0.220419以降のOracle GoldenGateインストールでは、必要なPostgreSQL libpqライブラリがOracle GoldenGateインストールにパッケージ化されるようになり、個別にインストールする必要はありません。

リリース・バージョン19.1.0.0.220419より前のOracle GoldenGateインストールでは、PostgreSQL libpqライブラリを、Oracle GoldenGateをインストールする場所に手動でインストールする必要があります。次の手順を実行して、19.1.0.0.220419より前のOracle GoldenGateリリース・バージョンを実行するときに正しいlibpqモジュールをインストールします。

PostgreSQL libpqモジュールをインストールするステップは、次のとおりです。
  1. ステップに従って、https://www.postgresql.org/download/にある必要なPostgreSQLパッケージをインストールします。

  2. 「Packages and Installers」ドロップダウン・リストから、Linuxオペレーティング・システム・ファミリおよびRed Hat/Rocky/CentOS Linuxディストリビューションを選択します。

  3. Oracle GoldenGateで使用されるPostgreSQLの最高バージョンに基づいて、PostgreSQLバージョンを選択します。

  4. Red Hat EnterpriseCentOSScientificOracle version 7など、Oracle GoldenGateがインストールされるプラットフォームを選択します。

  5. 「Architecture」ドロップダウン・リストから、アーキテクチャをx86_64として選択します。

    これにより、必要なパッケージのインストールに必要なPostgreSQL設定スクリプトが提供されます。

  6. リポジトリRPMおよびlibsモジュールをインストールします。たとえば:

キャプチャ用データベース・ソフトウェアの要件

PostgreSQLデータベースからキャプチャするには、Oracle GoldenGateで、データベースにtest_decodingデータベース・プラグインがインストールされている必要があります。このプラグインは、データベースのインストール時にデフォルトでインストールされていない可能性があります。

postgresqlversion#-contribパッケージがデータベース・サーバーにインストールされていることを確認します。たとえば:

sudo yum install postgresql12-contrib

追加のプログラムおよび設定

Oracle GoldenGateをインストールする前に、LD_LIBARY_PATHおよびOGG_HOME環境変数を構成します。

  • リリース・バージョン19.1.0.0.220419より前のOracle GoldenGateインストールでは、Oracle GoldenGateをインストールする前に次の環境変数を設定します。

    1. OGG_HOME - 計画されたOracle GoldenGateインストール・パス。

    2. LD_LIBARY_PATH - $OGG_HOME/libおよびPostgreSQL libpqディレクトリが含まれます。

      例:

      export OGG_HOME=<path_to_install_GoldenGate>

      export LD_LIBRARY_PATH=$OGG_HOME/lib:/usr/pgsql-12/lib

  • リリース・バージョン19.1.0.0.220419以降のOracle GoldenGateインストールでは、Oracle GoldenGateをインストールする前に次の環境変数を設定します。

    1. OGG_HOME - 計画されたOracle GoldenGateインストール・パス。

    2. LD_LIBARY_PATH$OGG_HOME/libディレクトリが含まれます。

      例:

      export OGG_HOME=<path_to_install_GoldenGate>

      export LD_LIBRARY_PATH=$OGG_HOME/lib

  • リモートのサーバー(データベースが実行されている場所と異なる場所)にOracle GoldenGateをインストールする場合、リモート・サーバーの時刻とタイム・ゾーンをソース・データベース・サーバーの時刻とタイムゾーンに設定して、Oracle GoldenGate Extractが、BEGINオプションによってExtractを作成するときは時間によって正しく位置設定できるようにし、それ以外の場合は有効なLSN値によって位置設定できるようにします。

Oracle GoldenGateをインストールする場所

PostgreSQL用のOracle GoldenGateは、動作保証マトリックスに従ってサポートされているオペレーティング・システムにインストールする必要があり、プリファレンスに基づいてデータベース・サーバー自体またはアプリケーション・ハブ・サーバーにインストールできます。

PostgreSQLのためのインストール

PostgreSQLシステム用にOracle GoldenGateをインストールする手順。「すべてのプラットフォームに対するインストール」を参照してください。

PostgreSQLのためのDataDirectドライバのインストール

PostgreSQL用にOracle GoldenGateをインストールした後、ExtractおよびReplicatプロセスは、DataDirect ODBCドライバを使用して、PostgreSQLデータベースに接続します。このドライバはOracle GoldenGateでパッケージ化されており、個別にインストールおよび構成する必要があります。

Linuxのためのインストール

LinuxでPostgreSQL用にOracle GoldenGateをインストールした後、DataDirectドライバは自動的にインストールされますが、ODBCINI変数を設定する必要があります。
  1. Classic Architectureの場合、ODBCINIという新しいセッション変数を作成し、odbc.iniファイルのパス(デフォルトは/etc/odbc.ini)に割り当てます。
    export ODBCINI=/etc/odbc.ini