6 MySQLデータベースのためのOracle GoldenGateのインストール
MySQLデータベース用にOracle GoldenGateをインストールするための要件と方法について学習します。
トピック:
サポートされるデータベース
ノート:
-
Amazon RDS for MariaDBおよびMariaDB 10.4は、バンドル・パッチ19.1.0.0.200714以降でサポートされています。
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Azure Database for MySQLは、バンドル・パッチ19.1.0.0.200414以降でサポートされています。
サポートされているデータベース・バージョンについては、次の場所にある動作保証マトリックスを確認してください。
https://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
DDLレプリケーションは、MySQL 5.7.10以降でのローカル取得に対してサポートされます。
サポートの制限事項
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バイナリ・ログ・トランザクション圧縮で有効になっているMySQLデータベースは、Oracle GoldenGate Extractではサポートされていません。
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バイナリ・ログ暗号化で有効になっているMySQLデータベースは、Oracle GoldenGate Extractではサポートされていません。
親トピック: サポートされているデータベース
データベース・ストレージ・エンジン
データベース・ストレージ・エンジンの要件は次のとおりです。
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Oracle GoldenGateでは、ソースMySQLデータベース用にInnoDBストレージ・エンジンがサポートされます。
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ターゲットMySQLデータベースでは、Oracle GoldenGate ReplicatプロセスはMySQLネイティブAPIを介してデータベースに接続します。
データベース文字セット
MySQLには、ユーザーが異なるレベルで異なる文字セットを指定できる機能があります。
レベル | 例 |
---|---|
データベース |
create database test charset utf8; |
表 |
create table test( id int, name char(100)) charset utf8; |
列 |
create table test ( id int, name1 char(100) charset gbk, name2 char(100) charset utf8)); |
サポートの制限事項
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データベースの文字セットをutf8mb4/utf8に指定すると、デフォルトの照合は
utf8mb4_unicode_ci
/utf8_general_ci
になります。collation_server=utf8mb4_bin
を指定すると、データベースはデータをバイナリとして解釈します。たとえば、CHAR
列の長さを4に指定した場合、4バイトを超えるデータを挿入しようとすると、データが長すぎることがターゲット・データベースから警告されますが、返されるバイト長は16 (utf8mb4
の場合)になります。これはデータベースの制限のため、Oracle GoldenGateではバイナリ照合をサポートしていません。この問題を解決するには、文字セットがutf8mb4およびcollation_server=utf8_bin
(UTF-8)に設定されている場合に、collation_server=utf8mb4_bin
を指定します。 -
次の文字セットはサポートされていません。
armscii8
keybcs2
utf16le
geostd8
MySQL用のその他のプログラムおよび設定
Oracle GoldenGate 19c for MySQLは、MySQLクライアント・ライブラリ8.0.17とともにパッケージ化されており、Oracle GoldenGateサーバーにOpenSSL 1.0 (libssl.so.10
およびlibcrypto.so.10
)をインストールする必要があります。
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Oracle GoldenGateがMySQL 8.0 (バージョン8.0.34未満)データベース・サーバーにインストールされている場合は、次に示すように、MySQLインストールの
home\bin
ディレクトリをPATH
またはLD_LIBRARY_PATH
環境変数に追加します。Linuxの場合:
export LD_LIBRARY_PATH=mysql_home/bin:$PATH
Windowsの場合:
set PATH=mysql_home\bin;%PATH%
-
Oracle GoldenGateがMySQL (バージョン5.6、5.7、8.0.34+)またはMariaDBデータベース・サーバーにインストールされている場合、またはハブ・サーバーにインストールされている場合は、OpenSSL 1.1.1をインストールし、そのインストール場所を
PATH
またはLD_LIBRARY_PATH
環境変数に追加します。
ノート:
OpenSSLライブラリ(libssl.so.10
)は、RHEL7上のコアOSパッケージの一部ですが、RHEL8上のOSパッケージの一部ではありません。RHEL8では、互換性のあるSSL (libssl.so.10
)ライブラリを手動でインストールする必要があります。
-
Linuxシステムの場合は
libssl.so.10
およびlibcrypto.so.10
ファイル -
Windowsシステムの場合は
libcrypto-1_1-x64.dll
およびlibssl-1_1-x64.dll
ファイル
-
Oracle GoldenGateがMySQL 8.0データベース・サーバー(バージョン8.0.26未満)にインストールされている場合は、次に示すように、MySQLインストールの
home\bin
ディレクトリをPATH
またはLD_LIBRARY_PATH
環境変数に追加します:Linuxの場合:
export LD_LIBRARY_PATH=mysql_home/bin:$PATH
Windowsの場合:
set PATH=mysql_home\bin;%PATH%
-
Oracle GoldenGateがMySQL (バージョン5.6、5.7、8.0.26+)またはMariaDBデータベース・サーバーにインストールされている場合、またはハブ・サーバーにインストールされている場合は、OpenSSL 1.0 (
libssl.so.10
およびlibcrypto.so.10
)をインストールし、そのインストール場所をPATH
またはLD_LIBRARY_PATH
環境変数に追加します。
ノート:
OpenSSLライブラリ(libssl.so.10
)は、RHEL7上のコアOSパッケージの一部ですが、RHEL8上のOSパッケージの一部ではありません。RHEL8では、OpenSSLライブラリ(libssl.so.10
およびlibcrypto.so.10
)を手動でインストールする必要があります。
-
Linuxシステムの場合は
libssl.so.10
およびlibcrypto.so.10
ファイル -
Windowsシステムの場合は
libcrypto-1_1-x64.dll
およびlibssl-1_1-x64.dll
ファイル"。
Linuxでは、OpenSSL 1.0 (libssl.so.10
およびlibcrypto.so.10
)は、OpenSSL開発パッケージを使用するか、OpenSSL 1.0ライブラリ(libssl.so.10
およびlibcrypto.so.10
)を含むMySQLバージョン8.0.26以下(Connector/ODBC 8.0バージョン8.0.26など)をインストールすることによってインストールされます。
Windowsでは、OpenSSL 1.0ライブラリは、https://slproweb.com/products/Win32OpenSSL.htmlから直接ダウンロードできます。