データ・ポンプExtractの構成

次のステップでは、ローカル証跡を読み取り、データをネットワーク経由でリモート証跡に送信するデータ・ポンプを構成します。データ・ポンプはオプションですが、使用することをお薦めします。

データ・ポンプを設定するステップは、次のとおりです。
  1. ソース・システムのGGSCIで、データ・ポンプ・パラメータ・ファイルを作成します。
    EDIT PARAMS name
    

    説明:: nameは、データ・ポンプExtractの名前です。

  2. 次に示す順序でデータ・ポンプ・パラメータを入力します。パラメータ文ごとに新しい行を開始します。入力変数は異なるものになります。説明については、表H-*を参照してください。

    2つの部分からなるオブジェクト名を使用したデータ・ポンプExtractグループの基本的なパラメータ:

    EXTRACT extpump
    USERIDALIAS tiger1
    RMTHOST fin1, MGRPORT 7809 ENCRYPT AES192, KEYNAME securekey2
    RMTTRAIL /ggs/dirdat/rt
    SEQUENCE hr.employees_seq;
    TABLE hr.*;
    

    3つの部分からなるオブジェクト名を使用したデータ・ポンプExtractグループの基本的なパラメータ(プラガブル・データベースを含む):

    EXTRACT extpump
    USERIDALIAS tiger1
    RMTHOST fin1, MGRPORT 7809 ENCRYPT AES192, KEYNAME securekey2
    RMTTRAIL /ggs/dirdat/rt
    TABLE test.ogg.tab1;
    SOURCECATALOG pdb1
    SEQUENCE hr.employees_seq;
    TABLE hr.*;
    SOURCECATALOG pdb2
    TABLE sales.*;
    TABLE acct.*;
    
    パラメータ 説明
    EXTRACT group

    groupは、データ・ポンプExtractの名前です。詳細は、『Oracle GoldenGateリファレンス』を参照してください。

    USERIDALIAS alias

    Extractに割り当てられるユーザーのデータベース・ログイン資格証明の別名を指定します。この資格証明は、Oracle GoldenGate資格証明ストアに存在している必要があります(「Oracle GoldenGate資格証明の確立」を参照)。

    RMTHOST hostname,
    MGRPORT portnumber,
    [, ENCRYPT algorithm
    KEYNAME keyname]
    • RMTHOSTでは、ターゲット・システムの名前またはIPアドレスを指定します。

    • MGRPORTでは、ターゲットでManagerが実行されるポートの番号を指定します。

    • ENCRYPTでは、TCP/IPでのデータの暗号化(オプション)を指定します。

    その他のオプションおよび暗号化の詳細は、『Oracle GoldenGateリファレンス』を参照してください。

    RMTTRAIL pathname

    リモート証跡のパス名を指定します。詳細は、『Oracle GoldenGateリファレンス』を参照してください。

    SOURCECATALOG container

    このパラメータは、ソース・データベースがマルチテナント・コンテナ・データベースの場合に使用します。2つの部分からなる名前を含む後続のすべてのTABLEおよびSEQUENCEパラメータで、デフォルトのコンテナとして使用されるプラガブル・データベースの名前を指定します。このパラメータでは、3つの部分からなる名前(container.schema.object)ではなく、2つの部分からなるオブジェクト名(schema.object)を使用できます。別のSOURCECATALOGパラメータが発生するか、3つの部分からなる完全なTABLEまたはSEQUENCE指定が発生するまで実質的に保持されます。このパラメータは、ソース・データベースがマルチテナント・コンテナ・データベースの場合に使用します。SOURCECATALOGの詳細は、『Oracle GoldenGateリファレンス』を参照してください。

    {TABLE | SEQUENCE} [container.]schema.object;

    表または順序、またはワイルドカードで指定された複数のオブジェクトを指定します。ほとんどの場合、このリストはプライマリExtractパラメータ・ファイルのリストと同じです。

    • TABLEは、表または表のワイルドカード・セットを指定します。

    • SEQUENCEは、順序または順序のワイルドカード・セットを指定します。

    • containerは、表または順序を格納するルート・コンテナまたはプラガブル・データベースの名前です(このソース・データベースがマルチテナント・コンテナ・データベースの場合)。この表のSOURCECATALOGの説明を参照してください。

    • schemaは、スキーマ名またはスキーマのワイルドカード・セットです。

    • objectは、表または順序の名前、またはこれらのオブジェクトのワイルドカード・セットです。

    ワイルドカードを使用して、または使用せずにオブジェクト名を指定する方法の詳細は、『Oracle GoldenGateの管理』を参照してください。

    このパラメータ文はセミコロンで終了します。

    表または順序をワイルドカード指定から除外するには、TABLE文の後にTABLEEXCLUDEまたはSEQUENCEEXCLUDEパラメータを使用します。

    詳細およびデータのフィルタリング、マッピングおよび操作を制御するその他のTABLEオプションについては、『Oracle GoldenGateリファレンス』を参照してください。

  3. 構成に推奨されるオプションのExtractパラメータを入力します。このファイルは、GGSCIのEDIT PARAMSコマンドを使用して、処理を開始する前の任意の時点で編集できます。詳細は、『Oracle GoldenGateリファレンス』を参照してください。また、その他の構成の考慮事項は、「統合モード用のオプションのパラメータ」を参照してください。
  4. ファイルを保存して閉じます。