C.1.1 ENCKEYS方式を使用したデータ復号化

TCP/IP接続を通じて暗号化されたデータは、送信先で証跡に書き込まれる前に自動的に復号化されます(証跡暗号化が指定されていない場合)。

証跡内で暗号化されたデータは暗号化されたままです(DECRYPTTRAILパラメータが使用されていない場合)。Replicatで暗号化データをターゲットに適用できるようにするには、あらかじめDECRYPTTRAILが必要です。データ・ポンプでは、暗号化データをそのまま出力証跡に渡します(DECRYPTTRAILおよびENCRYPTTRAILパラメータが使用されていない場合)。データ・ポンプでデータを処理する必要がある場合は、次のようにデータの復号化と暗号化を行います。

データ・ポンプで処理するためにデータを復号化する手順

データ・ポンプのパラメータ・ファイルにDECRYPTTRAILパラメータを追加します。復号化アルゴリズムとキーは、証跡の暗号化に使用したものと一致している必要があります(「データ暗号化の設定」を参照)。

DECRYPTTRAIL {AES128 | AES192 | AES256 | BLOWFISH}

データ・ポンプで処理した後にデータを暗号化する手順

データ・ポンプが出力証跡またはファイルにデータを書き込む前にそのデータを暗号化するには、対象の証跡またはファイルを指定するパラメータの前にENCRYPTTRAILパラメータを使用します。証跡またはファイルを指定するパラメータは、EXTTRAILRMTTRAILEXTFILEおよびRMTFILEです。ENCRYPTTRAILパラメータと証跡またはファイルの指定は、DECRYPTTRAILパラメータの後に配置する必要があります。

ノート:

ENCRYPTTRAILで指定するアルゴリズムは、証跡ごとに変更できます。たとえば、ローカル証跡の暗号化にはAES 128を、リモート証跡の暗号化にはAES 256をそれぞれ使用できます。

Replicatで処理するためにデータを復号化する手順

Replicatの読み取る証跡が暗号化されている場合は、Replicatのパラメータ・ファイルにDECRYPTTRAILパラメータ文を追加します。復号化アルゴリズムとキーは、証跡の暗号化に使用したものと一致している必要があります。