1 Oracle GoldenGate Microservicesの準備

Oracle GoldenGate Microservicesの設定および使用のために実行する準備タスクについて学習します。

内容は次のとおりです。

データベースの準備

Oracle GoldenGateレプリケーション用にOracle Databaseを構成します。

Oracle GoldenGateのサービスまたはプロセスを開始する前に、Oracle Databaseが正しく構成および起動されていることを確認します。データベースを起動するには、次のタスクを実行します。
  1. Linuxプラットフォームで、次のように入力します。
    
    sqlplus / as sysdba
    
    SQL*Plus: Release 12.2.0.1.0 Production on Thu Jan 5 16:38:53 2018
    
    Copyright (c) 1982, 2018, Oracle.  All rights reserved.
    
    Connected to an idle instance.
    
    SQL> startup
    ORACLE instance started.
    
    Total System Global Area 1560281088 bytes
    Fixed Size		    2924784 bytes
    Variable Size		  503320336 bytes
    Database Buffers	 1040187392 bytes
    Redo Buffers		   13848576 bytes
    Database mounted.
    Database opened.
    SQL> ALTER DATABASE ADD SUPPLEMENTAL LOG DATA;
    
    Database altered.
    
    SQL> ALTER DATABASE FORCE LOGGING;
    
    Database altered.
    
    SQL> shutdown immediate
    Database closed.
    Database dismounted.
    ORACLE instance shut down.
    SQL> startup mount
    ORACLE instance started.
    
    Total System Global Area 1560281088 bytes
    Fixed Size		    2924784 bytes
    Variable Size		  503320336 bytes
    Database Buffers	 1040187392 bytes
    Redo Buffers		   13848576 bytes
    Database mounted.
    SQL> alter database archivelog;
    
    Database altered.
    
    SQL> alter database open;
    
    Database altered.
    
    SQL> alter system set enable_goldengate_replication=true;
    
    System altered.
    
    
    
    
    

    ノート:

    統合Extractや統合Replicatの機能を使用する場合は、streams_pool_sizeパラメータを設定することをお薦めします。
  2. ユーザーを作成したらSQLプロンプトを終了します。

データベース・シャーディングの前提条件

Oracle GoldenGateでデータベース・シャーディングを使用したい場合は、次のステップを実行する必要があります。
  1. STREAMS_POOL_SIZEを1200MB以上に設定します。

  2. デプロイ前にOracle GoldenGateシャーディングPL/SQLパッケージをロードします。これによってggadminスキーマが追加されます。

  3. PL/SQL utl_httpルーチンを介してOracle GoldenGateサービス・エンドポイントと通信するために、データベースのクライアント・ウォレットをインストールします。

環境変数の設定

デプロイメント・タスクを実行する際にMicroservices固有の環境変数を設定できます。

  • Oracle GoldenGate Configuration Assistant (OGGCA)

  • SSL/TLSセキュリティ(オプション)

Oracle GoldenGate Configuration Assistant、oggca.shでは、次の環境変数が設定されます。

ORACLE_HOME
export ORACLE_HOME=database_install_location
OGG_HOME
export OGG_HOME=ogg_install_location
LD_LIBRARY_PATH
export LD_LIBRARY_PATH=$ORACLE_HOME/lib:$LD_LIBRARY_PATH
TNS_ADMIN
export TNS_ADMIN=$ORACLE_HOME/network/admin
PATH
export PATH=$OGG_HOME/bin:$PATH
Oracle_SID
Oracle Database SID

セキュアなデプロイメントを設定するには、追加の環境変数が必要です。

JAVA_HOME
export JAVA_HOME=$OGG_HOME/jdk

「Oracle GoldenGate Microservices Architectureのコンポーネント」を参照してください。

異なるプラットフォームの場合、ライブラリ・パス変数は異なります。次のリストに、様々なプラットフォーム用の変数名を示します。
  • Linux: LD_LIBRARY_PATH

  • IBM iおよびAIX: LIBPATH

  • Solaris: SHLIB_PATH

  • Windows: PATH

ノート:

コマンドライン・ユーティリティを使用する場合は、OGG_HOMEOGG_VAR_HOMEおよびOGG_ETC_HOME変数を環境内で適切に設定する必要があります。

データ・レプリケーション・タスクのロードマップ

データ・レプリケーションを設定するためにはいくつものタスクを実行する必要があります。

分散パスを構築するフェーズを次の表に示します。
タスク 説明
Oracle GoldenGate Configuration Assistant (oggca)の実行によるセキュアなデプロイメントやセキュアでないデプロイメントの作成および構成 「セキュアなデプロイメントおよびセキュアでないデプロイメントの設定」を参照してください。
Service Managerへのログイン Service Managerにログインすると、他のサーバー(Administration Server、Distribution Server、Performance Metrics ServerおよびReceiver Server)のステータスを確認できます。「Service Managerに接続する方法」を参照してください
資格証明ストアの追加 Extractを作成する前にデータベースに接続するためのユーザーIDとパスワードを設定します。「データベース資格証明を追加する方法」を参照してください。資格証明構成を設定する際にドメイン別名を設定することもできます。
Extractの追加 「Extractを追加する方法」
Extractの登録 統合Extractを作成するときにはExtractを登録する必要があります。「Extractを追加する方法」を参照してください。
分散パスの追加 「分散パスを追加する方法」を参照してください
Add Replicats 「Replicatを追加する方法」を参照してください
Start the Extract 「Extractを追加する方法」を参照してください
分散パスの開始 「分散パスを追加する方法」を参照してください
Start the Replicat 「Replicatを追加する方法」を参照してください
パスの詳細に関するReceiver Serverのチェック パスのモニターを参照してください。
ExtractおよびReplicatのモニター 「パスのモニター」「ネットワーク・パラメータのチューニング」および「サーバー・パフォーマンスのモニター」を参照してください
パフォーマンス・メトリックのモニター パフォーマンスのモニターを参照してください。