Kdump出力の分析

crashユーティリティを使用して、シェル・プロンプトでkdumpコア・ダンプの内容を分析できます。これは、問題のトラブルシューティング時に役立ちます。crashユーティリティの使用の詳細は、crash(8)マニュアル・ページを参照してください。

  1. crashパッケージをインストールします:
    sudo dnf install crash
  2. crashユーティリティへのパラメータとして、カーネルのdebuginfoモジュールの場所、およびコア・ダンプの場所を指定します。次に例を示します:
    sudo crash /usr/lib/debug/lib/modules/$(uname -r)/vmlinux \
     /var/crash/127.0.0.1-2024-10-03-12:38:25/vmcore

    前のコマンドでは、コマンド内で実行中のカーネル・バージョンを識別するために$(uname -r)を使用し、127.0.0.1-2024-10-03-12:38:25ipaddress-timestampを表します。

  3. crashシェルを使用して、コア・ダンプの詳細情報を取得します。

    crashシェル内で、help logコマンドを使用して、カーネルlog_bufの内容を時系列で表示するlogコマンドの使用方法に関する情報を確認します。

    btpsvmおよびfilesコマンドを使用して、コア・ダンプに関する詳細情報を取得することもできます:

    bt

    タスクのカーネルスタック・バックトレースを表示します。

    ps

    指定したプロセス、またはシステム内のすべてのプロセスのプロセス・ステータスを表示します。

    vm

    コンテキストの基本仮想メモリー情報を表示します。

    files

    コンテキスト内の開いているファイルに関する情報を表示します。

  4. コア・ダンプの分析が完了したら、シェルを終了します。
    exitコマンドを入力するか、qコマンドを短縮形として使用できます。