rootのExtファイル・システムの新しいバージョンへの変換
注意:
rootファイル・システムの変換を実行する前に、その状態をリストアできる完全なシステム・バックアップを作成してください。
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次のコマンドをrootファイル・システムに対応するブロック・デバイスを指定して使用します。
sudo tune2fs -j device
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mountコマンドを実行して、rootファイル・システムとしてマウントされているデバイスを特定します。
たとえば、次のコマンドの出力は、rootファイル・システムがディスク・パーティション
/dev/sda2
に対応することを示しています。sudo mount
/dev/sda2 on / type ext2 (rw)
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システムを停止します。
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Oracle Linuxの起動CD、DVDまたはISOからそのシステムを起動します。
ISOは、Oracle Software Delivery Cloud (https://edelivery.oracle.com/linux)からダウンロードできます。利便性のために、これらのイメージはOracle Linux yumサーバー(https://yum.oracle.com/oracle-linux-isos.html)からも入手できるようになっています。
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インストール・メニューからインストール済システムのレスキューを選択します。
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プロンプトが表示されたときに、言語とキーボードを選択します。
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インストール・メディアとしてローカルCD/DVDを選択します。
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ネットワーク・インタフェースの起動をバイパスする場合は、「なし」を選択します。
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レスキュー環境の選択をバイパスする場合は、「スキップ」を選択します。
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シェルの起動を選択して、画面の下側に
bash
シェル・プロンプトを表示します。 -
既存のrootファイル・システムをLVMボリュームとして構成している場合、たとえば次のコマンドを使用して、ボリューム・グループを起動します。ボリューム・グループが
vg_host01
の場合は、次のように入力します。sudo lvchange -ay vg_host01
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新しいファイル・システムに応じたfsckコマンドを使用して、ファイル・システムを確認します。新しいバージョンが
ext3
の場合は、次のようにコマンドを入力します。sudo fsck.ext3 -f device
前のコマンドのdeviceは、rootファイル・システムのデバイス
/dev/sda2
です。このコマンドによって、
.journal
ファイルがジャーナルinodeに移動します。 -
マウント・ポイント
/mnt1
を作成して、変換されたrootファイル・システムをマウントします。sudo mkdir /mnt1 sudo mount -t ext3 device /mnt1
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/mnt1/etc/fstab
ファイルを編集して、rootファイル・システムのタイプをext3
に変更します。/dev/sda2 / ext3 defaults 1 1
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マウントされたファイル・システムのrootに
.autorelabel
ファイルを作成します。sudo touch /mnt1/.autorelabel
/
に.autorelabel
ファイルが存在すると、SELinuxによってファイル・システム上のすべてのファイルのセキュリティ属性が再作成されます。注意:
.autorelabel
ファイルを作成しない場合は、システムの起動に成功しない場合があります。このファイルが作成されておらず再起動に失敗した場合は、カーネル・ブート・パラメータでselinux=0
値を指定してSELinuxを一時的に無効にするか、enforcing=0
を指定して許容モードでSELinuxを実行することができます。 -
変換されたrootファイル・システムをアンマウントします。
sudo umount /mnt1
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インストール・メディアを削除してから、システムをリブートします。