Extファイル・システムのチェックと修復

fsckユーティリティは、ファイル・システムのチェックと修復に使用できます。root (/)および/boot以外のファイル・システムの場合、mountでは、ファイル・システム・チェックが呼び出されます。このチェックでは、指定した回数以上のマウントが実行されたかどうか、または実行されたことを確認せずに180日以上経過したかどうかが確認されます。ファイル・システムが数か月間チェックされていない場合は、fsckを手動で実行することもできます。

次の手順では、Extファイル・システムをチェックおよび修復する方法について説明します。

注意:

マウントしたファイル・システムに対してfsckを実行すると、ファイル・システムが破損し、データが消失する可能性があります。

  1. ファイル・システムをアンマウントします。

    sudo umount filesystem
  2. fsckコマンドを使用して、ファイル・システムをチェックします。

    sudo fsck [-y] file-system

    前述の例では、file-systemでデバイス名、マウント・ポイント、ラベルまたはUUID指定子を指定します。次に例を示します。

    sudo fsck UUID=ad8113d7-b279-4da8-b6e4-cfba045f66ff

    デフォルトでは、fsckコマンドは、提示された修復をファイル・システムに適用するかどうかを選択するプロンプトを表示します。-yオプションを指定すると、このコマンドは、該当するすべての質問に対する応答がyesになるとみなします。

ext3およびext4のファイル・システム・タイプでは、ファイル・システム・メンテナンスの実行に必要なその他のコマンドとして、dumpe2fsおよびdebugfsが含まれます。dumpe2fsは、指定したデバイス上のファイル・システムのスーパー・ブロックおよびブロック・グループ情報を出力します。debugfsは、ファイル・システム・アーキテクチャの専門的な知識を必要とする対話型のファイル・システム・デバッガです。ほとんどのファイル・システム・タイプには、専門的な知識を必要とする類似のコマンドがあります。

詳細は、fsck(8)マニュアル・ページを参照してください。