一般的な割当キー

次の表では、ルールでよく使用される割当キーについて説明します。

割当キー 説明

ENV{key}

デバイス・プロパティkeyの値(GROUP="disk"など)を指定します。

GROUP

GROUP="disk"などのデバイス・ファイルのグループを指定します。

IMPORT{type}

typeに応じて、デバイス・プロパティの変数のセットを指定します。

cmdline

ブートkernelコマンドラインから単一のプロパティをインポートします。単純なフラグの場合、udevではプロパティの値が1に設定されます。たとえば、IMPORT{cmdline}="nodmraid"です。

db

指定した値をデバイス・データベースの索引として解釈し、単一のプロパティをインポートしますが、この値は以前のイベントですでに設定されている必要があります。たとえば、IMPORT{db}="DM_UDEV_LOW_PRIORITY_FLAG"です。

file

指定した値をテキスト・ファイルの名前として解釈し、その内容をインポートしますが、この値は環境キー形式である必要があります。たとえば、IMPORT{file}="keyfile"です。

parent

指定した値をキー名のフィルタとして解釈し、親デバイスに対するデータベース・エントリから格納済のキーをインポートします。たとえば、IMPORT{parent}="ID_*"です。

program

指定した値を外部プログラムとして実行し、その結果をインポートしますが、この値は環境キー形式である必要があります。たとえば、IMPORT{program}="usb_id --export %p"です。

MODE

MODE="0640"などのデバイス・ファイルの権限を指定します。

NAME

NAME="em1"などのデバイス・ファイルの名前を指定します。

OPTIONS

OPTIONS+="ignore_remove"などのルールおよびデバイス・オプションを指定します。これは、デバイスが削除された場合にデバイス・ファイルが削除されないことを意味します。

OWNER

GROUP="root"などのデバイス・ファイルの所有者を指定します。

RUN

デバイス・ファイルの作成後に実行するコマンドを指定します(RUN+="/usr/bin/eject $kernel"など)。$kernelはデバイスのカーネル名です。

SYMLINK

SYMLINK+="disk/by-uuid/$env{ID_FS_UUID_ENC}"などのデバイス・ファイルへのシンボリック・リンクの名前を指定します。$env{}は、指定したデバイス・プロパティに置換されます。

その他の割当キーには、ATTR{key}GOTOLABELRUNおよびWAIT_FORがあります。