F ディザスタ・リカバリの設定の自動化

Identity and Access Managementエンタープライズ・デプロイメントを自動化するサンプル・スクリプトとともに、ディザスタ・リカバリの設定を自動化するサンプル・スクリプトが開発されました。これらのスクリプトも、デプロイメント・スクリプトと同じ場所からダウンロードできます。デプロイメントの自動化の詳細は、「Identity and Access Managementエンタープライズ・デプロイメントの自動化」を参照してください。

この付録の内容は次のとおりです。

ディザスタ・リカバリ・ユーティリティ

ディザスタ・リカバリ用に追加のスクリプトが2つあります。場所はutilsディレクトリで、enable_dr.shidmdrctl.shです。

これらのスクリプトの詳細:
  • enable_dr.sh: 用途はディザスタ・リカバリの設定で、このスクリプトでは、ディザスタ・リカバリを有効にする製品の名前を引数として使用します。有効な値は、oudoamoigoiriおよびoaaです。このスクリプトはサイトごとに1回実行され、必要に応じて、ファイル・システム・レプリケーションおよびKubernetesオブジェクトのrsyncジョブが作成されます。
  • idmdrctl.sh: 用途はディザスタ・リカバリ・アクションの制御で、-aアクションと-p製品の2つの引数を使用します。
    • アクション:
      • initial: rsyncジョブを手動で実行して、永続ボリュームの状態をバックアップまたはリストアします。
      • switch: サイト・ロールをスタンバイからプライマリ、またはプライマリからスタンバイに変更します。
      • stop: 製品を停止します。
      • start: 製品を起動します。
      • suspend: ファイル・システム・レプリケーションのrsyncジョブを一時停止します。
      • resume: ファイル・システム・レプリケーションのrsyncジョブを再開します。
    • 製品:
      • oud
      • oam
      • oig
      • oiri
      • oaa

どちらのスクリプトも、responsefileディレクトリにあるレスポンス・ファイルdr.rspに依存します。サイト・ロールを除き、dr.rspファイルはどちらのサイトでも同じものです。そのため、それぞれのサイトで、プライマリ/スタンバイの値を切り替える必要はありません。

レスポンス・ファイルの作成

サンプル・レスポンス・ファイルは、responsefileディレクトリにあります。デプロイメント自動化スクリプトで環境を作成した場合でも、ディザスタ・リカバリ・ユーティリティを使用できます。

ノート:

dr.rspファイルとspiderファイル間で、プロパティ値が重複しています。パスワードは、responsefileディレクトリにある非表示のファイルdewdropに格納されています。

レスポンス・ファイル・リファレンス

Kubernetesクラスタ内の様々な製品のプロビジョニングを制御するために使用されるレスポンス・ファイル内のパラメータ。これらのパラメータは、汎用パラメータと製品固有パラメータに分かれています。

デプロイする製品

これらのパラメータによって、デプロイメント・スクリプトがデプロイを試行する製品が決定されます。

表F-1 デプロイする製品のリスト

パラメータ サンプル値 コメント

DR_OUD

true

OUDを構成するには、値をtrueに設定します。

DR_OAM

true

OAMを構成するには、値をtrueに設定します。

DR_OIG

true

OIGを構成するには、値をtrueに設定します。

DR_OIRI

true

OIRIを構成するには、値をtrueに設定します。

DR_OAA

true

OAAを構成するには、値をtrueに設定します。

制御パラメータ

これらのパラメータは、プロビジョニング・プロセス中に、Kubernetesデプロイメントのタイプおよびデプロイメントで使用する一時ディレクトリの名前を指定するために使用されます。

表F-2 レスポンス・ファイルの制御パラメータのリスト

パラメータ サンプル値 コメント

USE_REGISTRY

false

コンテナ・レジストリからイメージをプルするには、この値をtrueに設定します。

USE_INGRESS

false

イングレス・コントローラを使用している場合は、trueに設定します。

ENV_TYPE

OTHER

有効な値は、OCIおよびOTHERです。OCIを選択すると、OCIスナップショットを使用してPVバックアップが作成されます。OTHERを選択すると、rsyncを使用してバックアップが作成されます。

USE_MAA_SCRIPTS

true

trueに設定すると、MAAスクリプトを使用して、Kubernetesオブジェクトのスナップショットが適宜、取得およびリストアされます。インストール・スクリプトを再実行してスタンバイ環境を作成している場合は、この値をfalseに設定します。MAAスクリプトを使用するのが最も効率的な方法であるため、推奨値はtrueです。

COPY_FILES_TO_DR

true

trueに設定すると、enable_dr.shスクリプトにより、バックアップ・ファイルがDR_HOSTにコピーされます。

DR_HOST

bastionhost

ファイルをコピーするDRシステム上のホスト。COPY_FILES_TO_DRtrueに設定すると、enable_dr.shスクリプトにより、このホストにファイルがコピーされます。

DR_USER

opc

バックアップ・ファイルをDR_HOSTにコピーするユーザーの名前。

レジストリ・パラメータ

これらのパラメータは、コンテナ・レジストリを使用しているかどうかを判断するために使用されます。使用している場合は、ログイン資格証明をリポジトリに格納して、資格証明を個々の製品ネームスペースにレジストリ・シークレットとして格納できます。

GitHubまたはDockerハブからイメージをプルする場合は、適切なKubernetesシークレットを作成できるように、ここでログイン・パラメータを指定することもできます。

表F-3 レスポンス・ファイルのレジストリ・パラメータのリスト

パラメータ サンプル値 コメント

REGISTRY

iad.ocir.io/mytenancy

コンテナ・レジストリの場所に設定します。

REG_USER

mytenancy/oracleidentitycloudservice/email@example.com

レジストリ・ユーザー名に設定します。

CREATE_REGSECRET

false

イメージを自動的にプルするレジストリ・シークレットを作成するには、この値をtrueに設定します。

LOCAL_WORKDIR

/workdir

作業ディレクトリを作成する場所。

K8_DRDIR

/u01/oracle/user_projects/dr_scripts

ディザスタ・リカバリ・スクリプトが存在するコンテナ内の場所。このスクリプトは、永続ボリュームのバックアップ/リストアに使用されます。

MAA_SAMPLES_REP

https://github.com/oracle-samples/maa

MAA Kubernetesスナップショット・ツールをダウンロードできるGitHubの場所。

イメージ・パラメータ

これらのパラメータは、デプロイメントに使用するコンテナ・イメージの名前とバージョンを指定するために使用されます。これらのイメージは、ローカルまたはコンテナ・レジストリ内で使用可能になっている必要があります。名前とバージョンは、レジストリ内のイメージまたはローカルに格納されているイメージと同一である必要があります。

レジストリを使用する場合は、レジストリ接頭辞を含めることができます。Oracle Cloud Native Environmentを使用する場合は、local/接頭辞を使用します。

表F-4 レスポンス・ファイルのイメージ・パラメータのリスト

パラメータ サンプル値 コメント

RSYNC_IMAGE

$REGISTRY/alpine-rsync

前に作成したrsyncイメージの名前。「rsyncを使用したコンテナの作成」を参照してください。

RSYNC_VER

latest

作成したrsyncイメージのバージョン。

DRパラメータ

これらのパラメータは、ディザスタ・リカバリのサイトのタイプを決定するのに使用します。

表F-5 ディザスタ・リカバリのサイトのタイプを決定するパラメータ

パラメータ サンプル値 コメント

DR_TYPE

PRIMARYまたはSTANDBY

作成するサイトの初期ロール。

DRNS

drns

ディザスタ・リカバリrsyncジョブの配置に使用するネームスペース。

NFSパラメータ

表F-6 パラメータのリスト

パラメータ サンプル値 コメント

DR_PRIMARY_NFS_EXPORT

/export/IAMPVS

永続ボリュームが配置されているプライマリNFSサーバー上のエクスポート・パス。

DR_PRIMARY_PVSERVER

primarynfsserver.example.com

永続ボリュームに使用するプライマリNFSサーバーの名前またはIPアドレス。

DR_STANDBY_NFS_EXPORT

/export/IAMPVS

永続ボリュームが配置されているスタンバイNFSサーバー上のエクスポート・パス。

DR_STANDBY_PVSERVER

standbynfsserver.example.com

永続ボリュームに使用するスタンバイNFSサーバーの名前またはIPアドレス。

OUDパラメータ

これらのパラメータはOUDに固有のものです。OUDのデプロイ時には、汎用のLDAPパラメータも必要です。

表F-7 Oracle Unified Directoryのデプロイメントを決定するOUDパラメータ

パラメータ サンプル値 コメント

OUDNS

oudns

OUDオブジェクトを保持するために使用されるKubernetesネームスペース。

OUD_POD_PREFIX

edg

OUDポッドに使用される接頭辞。

OUD_REPLICAS

1

作成するOUDレプリカの数。2つのOUDインスタンスが必要な場合は、これを1に設定します。この値が、プライマリ・インスタンスに追加されます。

OUD_PRIMARY_SHARE

$DR_PRIMARY_NFS_EXPORT/oudpv

OUD永続ボリュームがエクスポートされるプライマリNFSサーバー上のマウント・ポイント。

OUD_PRIMARY_CONFIG_SHARE

$DR_PRIMARY_NFS_EXPORT/oudconfigpv

OUD構成の永続ボリュームがエクスポートされるプライマリNFSサーバー上のマウント・ポイント。

OUD_STANDBY_SHARE

$DR_STANDBY_NFS_EXPORT/oudpv

OUD永続ボリュームがエクスポートされるスタンバイNFSサーバー上のマウント・ポイント。

OUD_STANDBY_CONFIG_SHARE

$DR_STANDBY_NFS_EXPORT/oudconfigpv

OUD構成の永続ボリュームがエクスポートされるスタンバイNFSサーバー上のマウント・ポイント。

OUD_LOCAL_CONFIG_SHARE

/exports/IAMPVS/ oudconfigpv

OUD構成の永続ボリュームのNFSマウント・ポイント。

OUD_LOCAL_SHARE

/nfs_volumes/oudconfigpv

OUD_LOCAL_CONFIG_SHAREがマウントされるローカル・ディレクトリ。シード・ファイルを保持するために使用されます。

DR_OUD_MINS

5

rsyncジョブが実行される頻度。

DR_CREATE_OUD_JOB

true

OUD用のrsyncジョブを作成するかどうかを決定します。

OHSパラメータ

Oracle HTTP Server (OHS)パラメータは、サンプルOHS構成ファイルの作成方法を策定するために使用されます。また、Oracle HTTP Serverファイルを、Oracle HTTP Serverホストに自動的に伝播するかどうかも制御します。自動伝播を選択した場合は、デプロイメント・ホストからOracle HTTP ServerへのパスワードなしのSSLが可能であることを確認する必要があります。

表F-8 Oracle HTTP ServerでサンプルOHS構成ファイルの作成に使用されるパラメータ

パラメータ サンプル値 コメント

OHS_BASE

/u02/private

OHSベース・ディレクトリの場所。バイナリや構成ファイルはこの場所の下位にあります。

Oracle HTTP Serverのインストール時に、Oracleインベントリもこの場所に配置されます。

OHS_ORACLE_HOME

$OHS_BASE/oracle/products/ohs

OHSバイナリの場所。

OHS_USER

<user name>

Oracle HTTP Serverをインストールする場合に、ノード・マネージャに割り当てるユーザーの名前。

OHS_HOST1

webhost1.example.com

最初のOracle HTTP Serverを実行しているホストの完全修飾名。

OHS1_NAME

ohs1

最初のOHSインスタンス(OHS_HOST1上)のコンポーネント名。

OHS_HOST2

webhost2.example.com

2番目のOracle HTTP Serverを実行しているホストの完全修飾名。2番目のOracle HTTP Serverがない場合は、空白のままにします。

OHS2_NAME

ohs2

2番目のOHSインスタンス(OHS_HOST2上)のコンポーネント名。

OHS_DOMAIN

$OHS_BASE/oracle/config/domains/ohsDomain

OHS_HOST1およびOHS_HOST2のOHSドメインの場所。

OAMパラメータ

これらのパラメータは、Oracle Access Manager (OAM)のデプロイおよび構成の方法を決定します。

表F-9 Oracle Access Managerのデプロイメントを決定するパラメータ

パラメータ サンプル値 コメント

OAMNS

oamns

OAMオブジェクトを保持するために使用されるKubernetesネームスペース。

OAM_DOMAIN_NAME

accessdomain

作成するOAMドメインの名前。

OAM_PRIMARY_SHARE

$DR_PRIMARY_NFS_EXPORT/oampv

OAM永続ボリュームがエクスポートされるプライマリNFSサーバー上のマウント・ポイント。

OAM_STANDBY_SHARE

$DR_STANDBY_NFS_EXPORT/oampv

OAM永続ボリュームがエクスポートされるスタンバイNFSサーバー上のマウント・ポイント。

OAM_LOCAL_SHARE

/nfs_volumes/oampv

OAM_PRIMARY_SHAREがマウントされるローカル・ディレクトリ。

OAM_SERVER_INITIAL

2

通常実行のために起動するOAM管理対象サーバーの数。高可用性を実現するには、少なくとも2つのサーバーが必要です。

OAM_PRIMARY_DB_SCAN

primary-dbscan.example.com

プライマリ・データベースのデータベース・スキャン・アドレス。

OAM_PRIMARY_DB_SERVICE

iadedg.example.com

プライマリ・データベースのデータベース・サービス。

OAM_STANDBY_DB_SCAN

standby-dbscan.example.com

スタンバイ・データベースのデータベース・スキャン・アドレス。

OAM_STANDBY_DB_SERVICE

iadedg.example.com

スタンバイ・データベースのデータベース・サービス。

OAM_DB_LISTENER

1521

データベース・リスナー・ポート。

DR_OAM_MINS

720

rsyncジョブが実行される頻度。

DR_CREATE_OAM_JOB

true

OAM用のrsyncジョブを作成するかどうかを決定します。

OIGパラメータ

これらのパラメータは、Oracle Identity Governance (OIG)のデプロイおよび構成の方法を決定します。

表F-10 Oracle Identity Governanceのデプロイメントを決定するパラメータ

パラメータ サンプル値 コメント

OIGNS

oigns

OIGオブジェクトを保持するために使用されるKubernetesネームスペース。

OIG_DOMAIN_NAME

governancedomain

作成するOIGドメインの名前。

OIG_PRIMARY_SHARE

$DR_PRIMARY_NFS_EXPORT/oigpv

OIG永続ボリュームがエクスポートされるプライマリNFSサーバー上のマウント・ポイント。

OIG_STANDBY_SHARE

$DR_STANDBY_NFS_EXPORT/oigpv

OIG永続ボリュームがエクスポートされるスタンバイNFSサーバー上のマウント・ポイント。

OIG_LOCAL_SHARE

/nfs_volumes/oigpv

OIG_PRIMARY_SHAREがマウントされるローカル・ディレクトリ。

OIG_SERVER_INITIAL

2

通常実行のために起動するOIG管理対象サーバーの数。高可用性を実現するには、少なくとも2つのサーバーが必要です。

OIG_PRIMARY_DB_SCAN

primary-dbscan.example.com

プライマリ・データベースのデータベース・スキャン・アドレス。

OIG_PRIMARY_DB_SERVICE

igdedg.example.com

プライマリ・データベースのデータベース・サービス。

OIG_STANDBY_DB_SCAN

standby-dbscan.example.com

スタンバイ・データベースのデータベース・スキャン・アドレス。

OIG_STANDBY_DB_SERVICE

igdedg.example.com

スタンバイ・データベースのデータベース・サービス。

OIG_DB_LISTENER

1521

データベース・リスナー・ポート。

DR_OIG_MINS

720

rsyncジョブが実行される頻度。

DR_CREATE_OIG_JOB

true

OIG用のrsyncジョブを作成するかどうかを決定します。

OIRIパラメータ

これらのパラメータは、Oracle Identity Role Intelligence (OIRI)のプロビジョニングおよび構成の方法を決定します。

表F-11 Oracle Identity Role Intelligenceのデプロイメントを決定するパラメータ

パラメータ サンプル値 コメント

OIRINS

oirins

OIRIオブジェクトを保持するために使用されるKubernetesネームスペース。

DINGNS

dingns

OIRI DINGオブジェクトを保持するために使用されるKubernetesネームスペース。

OIRI_PRIMARY_SHARE

$DR_PRIMARY_NFS_EXPORT/oiripv

OIRI永続ボリュームがエクスポートされるプライマリNFSサーバー上のマウント・ポイント。

OIRI_STANDBY_SHARE

$DR_STANDBY_NFS_EXPORT/oiripv

OIRI永続ボリュームがエクスポートされるスタンバイNFSサーバー上のマウント・ポイント。

OIRI_DING_PRIMARY_SHARE

$DR_PRIMARY_NFS_EXPORT/dingpv

OIRI Ding永続ボリュームがエクスポートされるプライマリNFSサーバー上のマウント・ポイント。

OIRI_DING_STANDBY_SHARE

$DR_STANDBY_NFS_EXPORT/dingpv

OIRI Ding永続ボリュームがエクスポートされるスタンバイNFSサーバー上のマウント・ポイント。

OIRI_WORK_PRIMARY_SHARE

$DR_PRIMARY_NFS_EXPORT/workpv

OIRI作業永続ボリュームがエクスポートされるプライマリNFSサーバー上のマウント・ポイント。

OIRI_WORK_STANDBY_SHARE

$DR_STANDBY_NFS_EXPORT/workpv

OIRI作業永続ボリュームがエクスポートされるスタンバイNFSサーバー上のマウント・ポイント。

OIRI_LOCAL_SHARE

/nfs_volumes/oiripv

OIRI_PRIMARY_SHAREがマウントされるローカル・ディレクトリ。

OIRI_DING_LOCAL_SHARE

/nfs_volumes/dingpv

OIRI_DING_PRIMARY_SHAREがマウントされるローカル・ディレクトリ。

OIRI_WORK_LOCAL_SHARE

/nfs_volumes/workpv

OIRI_WORK_PRIMARY_SHAREがマウントされるローカル・ディレクトリ。

OIRI_PRIMARY_DB_SCAN

primary-dbscan.example.com

プライマリ・データベースのデータベース・スキャン・アドレス。

OIRI_PRIMARY_DB_SERVICE

oiriedg.example.com

プライマリ・データベースのデータベース・サービス。

OIRI_STANDBY_DB_SCAN

standby-dbscan.example.com

スタンバイ・データベースのデータベース・スキャン・アドレス。

OIRI_STANDBY_DB_SERVICE

oiriedg.example.com

スタンバイ・データベースのデータベース・サービス。

OIRI_DB_LISTENER

1521

データベース・リスナー・ポート。

DR_OIRI_MINS

720

rsyncジョブが実行される頻度。

OIRI_PRIMARY_K8CONFIG

primary_k8config

プライマリKubernetesクラスタのKubernetes構成ファイルの名前。

OIRI_STANDBY_K8CONFIG

standby_k8config

スタンバイKubernetesクラスタのKubernetes構成ファイルの名前。

OIRI_PRIMARY_K8CA

primary_ca.crt

プライマリKubernetesクラスタのKubernetes認証局ファイルの名前。

OIRI_STANDBY_K8CA

standby_ca.crt

スタンバイKubernetesクラスタのKubernetes認証局ファイルの名前。

OIRI_PRIMARY_K8

10.0.0.5:6443

Kubernetesプライマリ・クラスタのホストおよびポート(kubeconfigファイルから取得)。

OIRI_STANDBY_K8

10.1.0.10:6443

Kubernetesスタンバイ・クラスタのホストおよびポート(kubeconfigファイルから取得)。

DR_CREATE_OIRI_JOB

true

OIRI用のrsyncジョブを作成するかどうかを決定します。

OAAパラメータ

これらのパラメータは、Oracle Advanced Authentication (OAA)のプロビジョニングおよび構成の方法を決定します。

表F-12 Oracle Advanced Authenticationのデプロイメントを決定するパラメータ

パラメータ サンプル値 コメント

OAANS

oaans

OAAオブジェクトを保持するために使用されるKubernetesネームスペース。

OAA_MGT_IMAGE

$REGISTRY/oracle/ shared/oaa-mgmt

OAA管理コンテナ・イメージ。

OAAMGT_VER

12.2.1.4.1_20220419

使用するイメージのバージョン。

OAA_PRIMARY_CONFIG_SHARE

$DR_PRIMARY_NFS_EXPORT/oaaconfigpv

OAA構成の永続ボリュームがエクスポートされるプライマリNFSサーバー上のマウント・ポイント。

OAA_STANDBY_CONFIG_SHARE

$DR_STANDBY_NFS_EXPORT/oaaconfigpv

OAA構成の永続ボリュームがエクスポートされるスタンバイNFSサーバー上のマウント・ポイント。

OAA_PRIMARY_CRED_SHARE

$DR_PRIMARY_NFS_EXPORT/oaacredpv

OAA資格証明ストアの永続ボリュームがエクスポートされるプライマリNFSサーバー上のマウント・ポイント。

OAA_STANDBY_CRED_SHARE

$DR_STANDBY_NFS_EXPORT/oaacredpv

OAA資格証明ストアの永続ボリュームがエクスポートされるスタンバイNFSサーバー上のマウント・ポイント。

OAA_PRIMARY_LOG_SHARE

$DR_PRIMARY_NFS_EXPORT/oaalogpv

OAAログ永続ボリュームがエクスポートされるプライマリNFSサーバー上のマウント・ポイント。

OAA_STANDBY_LOG_SHARE

$DR_STANDBY_NFS_EXPORT/oaalogpv

OAAログ永続ボリュームがエクスポートされるスタンバイNFSサーバー上のマウント・ポイント。

OAA_PRIMARY_VAULT_SHARE

$DR_PRIMARY_NFS_EXPORT/oaavaultpv

OAAボールト永続ボリュームがエクスポートされるプライマリNFSサーバー上のマウント・ポイント。

OAA_STANDBY_VAULT_SHARE

$DR_STANDBY_NFS_EXPORT/oaavaultpv

OAAボールト永続ボリュームがエクスポートされるスタンバイNFSサーバー上のマウント・ポイント。

OAA_LOCAL_CONFIG_SHARE

/nfs_volumes/oaaconfigpv

OAA_PRIMARY_CONFIG_SHAREがマウントされるローカル・ディレクトリ。

OAA_LOCAL_CRED_SHARE

/nfs_volumes/oaacredpv

OAA_PRIMARY_CRED_SHAREがマウントされるローカル・ディレクトリ。

OAA_LOCAL_LOG_SHARE

/nfs_volumes/oaalogpv

OAA_PRIMARY_LOG_SHAREがマウントされるローカル・ディレクトリ。

OAA_LOCAL_VAULT_SHARE

/nfs_volumes/oaavaultpv

OAA_PRIMARY_VAULT_SHAREがマウントされるローカル・ディレクトリ。

OAA_LOCAL_SHARE

$OAA_LOCAL_CONFIG_SHARE

OAA_PRIMARY_CONFIG_SHAREがマウントされるローカル・ディレクトリ。この値は変更しないでください。

OAA_VAULT_TYPE

file|oci

使用するボールトのタイプ: ファイル・システムまたはOCI。

OAA_REPLICAS

2

idmdrctlから起動されたときに開始する各OAAポッドの数。

OAA_PRIMARY_DB_SCAN

primary-dbscan.example.com

プライマリ・データベースのデータベース・スキャン・アドレス。

OIRI_PRIMARY_DB_SERVICE

oaaedg.example.com

プライマリ・データベースのデータベース・サービス。

OAA_STANDBY_DB_SCAN

standby-dbscan.example.com

スタンバイ・データベースのデータベース・スキャン・アドレス。

OAA_STANDBY_DB_SERVICE

oaaedg.example.com

スタンバイ・データベースのデータベース・サービス。

DR_OAA_MINS

720

rsyncジョブが実行される頻度。

DR_CREATE_OAA_JOB

true

OIRI用のrsyncジョブを作成するかどうかを決定します。

ログ・ファイル

DRスクリプトにより、各製品のログ・ファイルが、作業ディレクトリにあるDRというサブディレクトリ内のlogsサブディレクトリに作成されます。例: /workdir/OAM/DR/logs

このディレクトリには、次のファイルも含まれます:

  • progressfile – このファイルには、最後に正常に実行されたステップが含まれます。別のステップからプロセスを再び開始する場合は、このファイルを更新します。
  • timings.log – このファイルは情報提供を目的としており、ディザスタ・リカバリ・プロセスの各ステージで費やされた時間を示すために使用されます。