4 WebCenter Contentドメインの構成

WebCenter Contentのインストールした後、ドメインを構成でき、それを高可用性用に拡張することもできます。

ここで示す構成ステップは、次で説明されているインストール・ステップを完了したことを前提にしています。

次の各項を参照して、データベース・スキーマを作成し、WebLogicドメインを構成して、構成を確認します。

データベース・スキーマの作成

Oracle WebCenter Contentドメインを構成する前に、このリリースのOracle Fusion Middlewareで使用する動作保証されたデータベースに必要なスキーマをインストールする必要があります。

動作保証されたデータベースのインストールと構成

データベース・スキーマを作成する前に、動作保証されたデータベースをインストールおよび構成し、データベースが起動されて稼働していることを確認しておく必要があります。

ノート:

Autonomous Transaction Processingデータベース(Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)の両方)の場合、ウォレット設定を変更して環境変数を設定し、ORACLE HOMEにパッチを適用する必要があります。詳細は、Autonomous Transaction Processingデータベースに接続するための設定に関する項およびORACLE HOMEへのパッチの適用に関する項を参照してください。

Oracle Fusion Middlewareのインストールのためのデータベース要件についてを参照してください。

リポジトリ作成ユーティリティの起動

動作保証されたJDKがシステムにインストールされていることを確認してから、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を起動します。

RCUを起動するには:

  1. コマンドラインからjava -versionを実行して、動作保証されたJDKがすでにシステムにあることを確認します。12c (12.2.1.4.0)では、動作保証されたJDKは1.8.0_211以降です。
  2. JAVA_HOME環境変数が、動作保証済JDKの場所に設定されていることを確認します。次に例を示します。
    • (UNIX) setenv JAVA_HOME /home/Oracle/Java/jdk1.8.0_211
    • (Windows) set JAVA_HOME=C:\home\Oracle\Java\jdk1.8.0_211
  3. 次のディレクトリに変更します。
    • (UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/bin
    • (Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\bin
  4. 次のコマンドを入力します。
    • (UNIX) ./rcu
    • (Windows) rcu.bat

「リポジトリ作成ユーティリティ」画面をナビゲートしてスキーマを作成

RCU画面に必要な情報を入力して、データベース・スキーマを作成します。

RCUの概要

「ようこそ」画面は、RCUを起動したとき最初に表示される画面です。

「次へ」をクリックします。

スキーマ作成の方法の選択

コンポーネント・スキーマをデータベースに作成およびロードする方法を選択するには、「リポジトリの作成」画面を使用します。

「リポジトリの作成」画面で、次の操作を行います。
  • データベースでDBAアクティビティを実行するために必要な権限を持っている場合は、「システム・ロードおよび製品ロード」を選択します。この手順は、SYSDBA権限が付与されていることを前提としています。

  • データベースでDBAアクティビティを実行するために必要な権限を持っていない場合は、この画面で「システム・ロードに対するスクリプトの準備」を選択する必要があります。このオプションによってSQLスクリプトが生成され、それをデータベース管理者が使用します。『Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』システム・ロードおよび製品ロードの理解に関する項を参照してください。

  • DBAがシステム・ロードに対してすでにSQLスクリプトを実行している場合、「製品ロードの実行」を選択します。

    ノート:

    Autonomous Transaction Processingデータベース(Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)の両方)の場合、スキーマをNormalユーザーとして作成する必要がありますが、データベースに対するSYSまたはSYSDBAの完全な権限がない場合は、「システム・ロードおよび製品ロード」を選択する必要があります。

データベース接続の詳細の指定

「データベース接続の詳細」画面に、RCUがデータベースに接続するためのデータベース接続の詳細を指定します。

ノート:

データベース・サービス名が不明な場合、データベースの初期化パラメータ・ファイル内のSERVICE_NAMESパラメータから取得できます。初期化パラメータ・ファイルにSERVICE_NAMESパラメータが含まれていない場合、サービス名はDB_NAMEDB_DOMAINパラメータに指定されているグローバル・データベース名と同じです。

Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)データベースの場合、tnsnames.oraで指定されたデータベース・サービス名<databasename>_tpurgentまたは<databasename>_tpを使用します。サービス名の詳細は、『Oracle Autonomous Database on Shared Exadata Infrastructureの使用』Autonomous Transaction ProcessingおよびAutonomous JSON Databaseのデータベース・サービス名に関する項を参照してください。

Autonomous Transaction Processingデータベース(Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)の両方)でスキーマを作成するには、「接続文字列」オプションのみを使用して接続資格証明を指定できます。この画面には、警告メッセージが表示されます。警告を無視して、スキーマの作成を続行できます。詳細は、「パッチ適用後のSYS DBA権限の警告」を参照してください。

データベース接続の詳細を指定するには:

  1. 「データベース接続の詳細」画面で、データベース接続の詳細を指定します。

    たとえば:

    • データベース・タイプ: Oracle Database
    • 接続文字列形式: 接続パラメータまたは接続文字列
    • 接続文字列: examplehost.exampledomain.com:1521:Orcl.exampledomain.com
    • ホスト名: examplehost.exampledomain.com
    • ポート: 1521
    • サービス名: Orcl.exampledomain.com
    • ユーザー名: sys
    • パスワード: ******
    • ロール: SYSDBA

    Autonomous Transaction Processingデータベース(Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)の両方)の場合、次の形式で接続文字列を入力します:

    jdbc:oracle:thin:@TNS_alias?TNS_ADMIN=<path of the wallet files, ojdbc.properties, and tnsnames.ora>

    接続文字列で、tnsnames.oraにあるデータベース名としてのTNS_aliasと、TNS_ADMINプロパティを、ウォレット・ファイルojdbc.propertiesおよびtnsnames.oraの場所に渡す必要があります。

    ノート:

    Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)データベースの場合、tnsnames.oraで指定されたデータベース・サービス名<databasename>_tpurgentまたは<databasename>_tpのうち1つのみを使用する必要があります。データベース・サービス名の詳細は、『Oracle Autonomous Database on Shared Exadata Infrastructureの使用』Autonomous Transaction ProcessingおよびAutonomous JSON Databaseのデータベース・サービス名に関する項を参照してください。

    Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースの接続文字列の例:

    jdbc:oracle:thin:@dbname_medium?TNS_ADMIN=/users/test/wallet_dbname/

    Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)データベースの接続文字列の例:

    jdbc:oracle:thin:@dbname_tp?TNS_ADMIN=/users/test/wallet_dbname/

  2. 「次へ」をクリックして続行し、データベースへの接続が成功したことを通知するダイアログ・ウィンドウで「OK」をクリックします。
カスタム接頭辞の指定とスキーマの選択

カスタム接頭辞を入力してスキーマをグループ化した後、必要なスキーマを選択する必要があります。「コンポーネントの選択」画面で必要なスキーマを選択できます。

「新規接頭辞の作成」を選択し、カスタム接頭辞を指定し、「WebCenter Content」を選択します。依存関係に応じて、次のスキーマが自動的に選択されます。

  • Oracle WebCenter Content Server - 完全

  • Oracle WebCenter Enterprise Capture

  • Oracle WebCenter Content Server - 検索のみ

  • Oracle WebCenter Content: Imaging。

次のスキーマは、デフォルトで選択されています。

  • メタデータ・サービス

  • Oracle Platform Security Services

  • 監査サービス

  • 監査サービスへの追加

  • 監査サービス・ビューア

ヒント:

ここに入力するカスタム接頭辞は、ノートにとっておく必要があります。このカスタム接頭辞は、後述するドメイン作成のプロセスで必要になります。

ノート:

WebCenter Contentのみをインストールし、Oracle WebCenter Content Server - 完全スキーマ(その他のスキーマは選択しない)を選択する場合は、メタデータ・サービス・スキーマを選択する必要があります。メタデータ・サービスWebCenter Contentユーザー・インタフェースで必要になるため、選択する必要があります。

Imagingのスキーマを作成するには、Oracle WebCenter Content: Imagingを選択し、ImagingリポジトリとしてWebCenter Contentを使用するためにOracle WebCenter Content Server - 完全も選択します。

Oracle Web Services Manager (Oracle WSM) Policy Managerの場合またはImagingをOracle SOA Suiteとともに使用する場合は、「AS共通スキーマ」を展開し、「Metadata Services」を選択します。

スキーマの共通インフラストラクチャ・サービスも自動的に作成されます。これにより、ドメインの構成時にRCUから情報を取得できるようになります。このスキーマはグレー表示され、選択または選択を解除することはできません。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』サービス表スキーマの理解に関する項を参照してください。

カスタム接頭辞は、このドメインでのみ使用されるスキーマを論理的にグループ化します。ドメイン間でのスキーマの共有はサポートされないので、各ドメインに固有のスキーマ・セットを作成する必要があります。

ヒント:

カスタム接頭辞の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』カスタム接頭辞の理解に関する項を参照してください。

マルチドメイン環境のスキーマを構成するには、Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成スキーマの作成計画に関する項を参照してください。

「次へ」をクリックして先に進み、スキーマ作成の前提条件チェックが成功したことを確認するダイアログ・ウィンドウの「OK」をクリックします。

スキーマ・パスワードの指定

「スキーマ・パスワード」画面で、データベースでのスキーマ・パスワードの設定方法を指定した後、パスワードを入力して確認します。

ノート:

Autonomous Transaction Processingデータベース(Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)の両方)の場合、スキーマ・パスワードは12文字以上にし、大文字、小文字および数字を少なくとも1つ含める必要があります。

この画面で設定するパスワードは、ノートにとっておく必要があります。このパスワードは、後述するドメイン作成のプロセスで必要になります。

「次へ」をクリックします。

スキーマの作成の完了

残りのRCU画面を最後までナビゲートし、スキーマ作成を完了します。

RCUを起動したときに、データベース(OracleまたはOracle EBR)で「透過的データ暗号化」(TDE)を使用可能にした場合のみ、「表領域のマップ」画面に「表領域の暗号化」チェック・ボックスが表示されます。

スキーマの作成を完了するには:
  1. RCUによって作成されるすべての新しい表領域を暗号化する場合は、「表領域のマップ」画面で「表領域の暗号化」を選択します。
  2. 「完了サマリー」画面で、「閉じる」をクリックしてRCUを終了します。

    Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)データベースの場合、「表領域のマップ」画面でデフォルトの表領域および一時表領域をオーバーライドし、必要に応じて追加の表領域もオーバーライドする必要があります。表領域のマップに関する項を参照してください。

    Autonomous Transaction Processingデータベース(Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)の両方)でスキーマを作成する際に問題が発生した場合は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』Autonomous Transaction Processingデータベースでのスキーマ作成のトラブルシューティングのヒントに関する項、および『Oracle Fusion Middleware Infrastructureリリース・ノート』Autonomous Databaseでの製品のインストールおよび構成に関連する問題に関する項を参照してください。

ドメインの構成

構成ウィザードを使用して、ドメインを作成および構成します。

ドメインを作成するその他の方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』WebLogicドメインを作成、拡張および管理するためのその他のツールに関する項を参照してください。

構成ウィザードの起動

構成ウィザードを起動して、ドメインの構成を開始します。

構成ウィザードを起動するには:

  1. 次のディレクトリに変更します。

    (UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin

    (Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\common\bin

    ここでORACLE_HOMEは、12c (12.2.1.4.0) Oracleホームになります。

  2. 次のコマンドを入力します。

    (UNIX) ./config.sh

    (Windows) config.cmd

ドメインを作成および構成するための構成ウィザード画面のナビゲート

構成ウィザード画面に必要な情報を入力して、トポロジ用のドメインを作成および構成します。

ノート:

この手順を使用して既存のドメインを拡張できます。この手順の説明では要件が満たされない場合は、その要件に応じた選択を行うか、サポート・ドキュメントで追加の詳細を参照してください。

ドメイン・タイプとドメイン・ホームの場所の選択

「構成タイプ」画面を使用して、ドメイン・ホーム・ディレクトリの場所(Oracleホーム・ディレクトリの外部が最適)を選択します。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareコンセプトの理解』Oracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリに関する項に示されたディレクトリ構造(Oracleホーム・ディレクトリの外部にドメイン・ホームを置く)に従って、ドメイン・ホームを配置することをお薦めします。このディレクトリ構造は、ソフトウェアのアップグレードや再インストールが必要になった場合に問題が発生しないようにするのに役立ちます。

ドメイン・タイプおよびドメインのホーム・ディレクトリを指定するには:

  1. 「構成タイプ」画面で、「新規ドメインの作成」を選択します。
  2. 「ドメインの場所」フィールドで、ドメイン・ホームのディレクトリを指定します。

この画面の詳細は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成構成タイプを参照してください。

Oracle WebCenter Contentの構成テンプレートの選択

「テンプレート」画面では、「製品テンプレートを使用してドメインを作成」が選択されていることを確認し、次のテンプレートを選択します。

  • Oracle Universal Content Management - Inbound Refinery - 12.2.1.4.0[wccontent]

  • Oracle Universal Content Management - Content Server - 12.2.1.4.0[wccontent]

    このテンプレートを選択すると、次の項目が依存関係として自動的に選択されます。

    • Oracle Enterprise Manager - 12.2.1.4.0[em]

    • Oracle JRF - 12.2.1.4.0[oracle_common]

    • WebLogic Coherenceクラスタの拡張 - 12.2.1.4.0 [wlserver]

  • Oracle WebCenter Enterprise Capture - 12.2.1.4.0 [wccapture]

  • Oracle WebCenter Content - Web UI - 12.2.1.4.0 [wccontent]

  • Oracle WebCenter Content: Imaging。

ヒント:

この画面内のオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』テンプレートに関する項を参照してください。

高可用性オプションの構成

この画面を使用して、高可用性に影響するサービス移行と永続性の設定を構成します。この画面は、自動サービス移行または永続ストア(あるいは両方)を使用するクラスタを作成すると最初に表示され、構成ウィザードを使用してドメインに追加した後続のすべてのクラスタは、選択したHAオプションを自動的に適用します。

自動サービス移行の有効化

「自動サービス移行の有効化」選択すると、固定されたサービスをフェイルオーバー用の正常な管理対象サーバーに自動的に移行できます。自動サービス移行およびクラスタ・リースに必要な移行可能ターゲット定義が構成されます。次のクラスタ・リースのオプションのいずれかを選択します。

  • データベース・リーシング - 管理対象サーバーは、リースに有効なJDBCシステム・リソースの表を使用します。自動移行データ・ソースに有効なJDBCシステム・リソースがある必要があります。このオプションを選択すると、移行ベースがデータベースに構成され、構成ウィザードによって自動移行のデータ・ソースも自動的に構成されます。Oracle RACなどの高可用性データベースを使用してリース情報を管理する場合は、「高可用性データベース・リース」のステップに従って、サーバーの移行に使用するデータベースを構成します。

  • コンセンサス・リーシング - 管理対象サーバーのメモリー内にリース情報が保持されます。ノード・マネージャを使用して、クラスタの管理対象サーバーを制御します。(移行可能な(または移行可能対象をホストできる)すべてのサーバーにノード・マネージャを関連付ける必要もあります。)このオプションを選択すると、構成ウィザードによって移行ベースがコンセンサスに構成されます。

リースの詳細は、「リース」を参照してください。

自動サーバー移行の詳細は、「サーバー移行」を参照してください。

JTAトランザクション・ログ永続性

このセクションには、「デフォルトの永続ストア」「JDBC TLogストア」の2つのオプションがあります。
  • デフォルトの永続ストア - サーバーのJTAトランザクション・ログ・ストアデをフォルトのファイル・ストアに構成します。

  • JDBC TLogストア - サーバーのJTAトランザクション・ログ・ストアデをJDBCストアに構成します。

「JDBC TLogストア」を選択することをお薦めします。構成を完了すると、JDBC永続性ストアがトランザクション・ログに設定されたクラスタを持つことになります。

永続ストアおよびTLOGストアの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JTAアプリケーションの開発』の次のトピックを参照してください。

JMSサービス永続性

永続的なJMSストアは、永続メッセージ・データと恒久サブスクライバを格納するための物理的なリポジトリです。ディスクベースのファイル・ストアにも、JDBC対応データベースにもなります。JMSファイル・ストアは、メモリーを使い果たした場合のディスクへのメッセージのページングに使用できます。

  • JMSファイル・ストア - JMSファイル・ストアを使用するようにコンポーネントを構成します。このオプションを選択すると、「拡張構成」画面で「ファイル・ストア」を選択して、必要に応じて設定を変更できます。「ファイル・ストア」画面で、ファイル・ストア名、ディレクトリおよび同期書込みポリシーを設定できます。

  • JMS JDBCストア: すべてのJMSサーバーに対してJDBCストアを使用するようにコンポーネントを構成します。構成を完了すると、クラスタおよびJDBC永続ストアがJMSサーバーに構成されたクラスタを持つことになります。

アプリケーション・ホームの場所の選択

「アプリケーションの場所」画面を使用して、ドメインに関連付けられたアプリケーションの格納場所(アプリケーション・ホーム・ディレクトリとも呼ばれる)を選択します。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareコンセプトの理解』Oracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリに関する項に示されたディレクトリ構造(Oracleホーム・ディレクトリの外部にアプリケーション・ホームを置く)に従って、アプリケーション・ホームを配置することをお薦めします。このディレクトリ構造は、ソフトウェアのアップグレードや再インストールが必要になった場合に問題が発生しないようにするのに役立ちます。

アプリケーション・ホーム・ディレクトリの詳細は、「アプリケーション・ホーム・ディレクトリについて」を参照してください。

この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』アプリケーションの場所に関する項を参照してください。

管理者アカウントの構成

「管理者アカウント」画面では、ドメインに対するデフォルトのWebLogic管理者アカウントのユーザー名とパスワードを指定します。

この画面に入力するユーザー名とパスワードは、ノートにとっておいてください。これらの資格証明は、このドメインの管理サーバーの起動とそのサーバーへの接続で、後で必要になります。

ドメイン・モードとJDKの指定

「ドメイン・モードおよびJDK」画面を使用して、ドメイン・モードおよびJava Development Kit (JDK)を指定します。

「ドメイン・モードおよびJDK」画面では、次の操作を実行します。

  • 「ドメイン・モード」フィールドで、「本番」を選択します。

  • 「JDK」フィールドで、Oracle HotSpot JDKを選択します。

この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』ドメイン・モードとJDKに関する項を参照してください。
JDBCデータ・ソースの指定

この画面では、JDBCデータ・ソースを指定します。

DB2データベースを使用している場合は、DB2ドライバを選択する前に、システム要件をチェックする必要があります。Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様のドキュメントを参照してください。
  1. デフォルトのデータ・ソース、mds-WCCUIMDSREPOを選択します。
  2. DBMS/サービス、ホスト名、ポート、パスワードおよびユーザー名の値を入力します。

    ノート:

    Autonomous Transaction Processingデータベース(Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)の両方)の場合、「接続URL文字列」オプションのみを使用して接続資格証明を指定し、次の形式で接続文字列を入力します:

    jdbc:oracle:thin:@TNS_alias?TNS_ADMIN=<path of the wallet files, ojdbc.properties, and tnsnames.ora>

    接続文字列で、tnsnames.oraにあるデータベース名としてのTNS_aliasと、TNS_ADMINプロパティを、ウォレット・ファイルojdbc.propertiesおよびtnsnames.oraの場所に渡す必要があります。

    Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースの接続文字列の例:

    jdbc:oracle:thin:@dbname_medium?TNS_ADMIN=/users/test/wallet_dbname/

    Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)データベースの接続文字列の例:

    jdbc:oracle:thin:@dbname_tp?TNS_ADMIN=/users/test/wallet_dbname/

  3. 「次へ」をクリックします。
JDBCデータ・ソースのテスト

この画面では、前の画面で構成したデータ・ソース接続をテストします。

ノート:

データベース接続をテストするには、接続先データベースが稼働中である必要があります。ここで接続をテストしない場合は、データ・ソースを選択せずに、「次へ」をクリックして続行します。

「ステータス」列に示される緑色のチェック・マークは、テストが成功したことを表します。問題が発生した場合は、この画面の「接続結果ログ」セクションに示されるエラー・メッセージを確認し、問題を修正してから接続テストを再試行してください。

データ・ソースをテストするには:
  1. テストするデータ・ソースの横にあるチェック・ボックスを選択します。
  2. 「選択された接続のテスト」を選択します。
  3. テストが成功した場合は、「次へ」をクリックします。失敗した場合は、「戻る」をクリックし、詳細を修正して再テストします。
データベース構成タイプの指定

「データベース構成タイプ」画面を使用して、データベースとデータベース・スキーマの詳細を指定します。

「データベース構成タイプ」画面で、「RCUデータ」を選択します。このオプションでは、構成ウィザードに対して、データベースおよびサービス表(STB)スキーマに接続し、ドメインの構成に必要なスキーマのスキーマ情報を自動的に取得するように指示します。

ノート:

この画面で「手動構成」を選択した場合は、次の画面でスキーマのパラメータを手動で入力する必要があります。

Autonomous Transaction Processingデータベース(Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)の両方)の場合、「RCUデータ」オプションのみを選択する必要があります。

「RCUデータ」を選択したら、次のフィールドに詳細を指定します。

フィールド 説明

DBMS/サービス

データベースのDBMS名(サービス・タイプ・ドライバを選択している場合はサービス名)を入力します。

例: orcl.exampledomain.com

ホスト名

データベースをホストするサーバーの名前を入力します。

例: examplehost.exampledomain.com

ポート

データベースがリスニングするポート番号を入力します。

例: 1521

スキーマ所有者

スキーマ・パスワード

データベースのサービス表スキーマに接続するためのユーザー名とパスワードを入力します。これは、RCUの「スキーマ・パスワード」画面でサービス表コンポーネントに入力したスキーマ・ユーザー名とパスワードです(スキーマのパスワードの指定を参照)。

デフォルトのユーザー名はprefix_STBで、prefixは、RCUで定義したカスタム接頭辞です。

Autonomous Transaction Processingデータベース(Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)の両方)の場合、「接続URL文字列」オプションのみを使用して接続資格証明を指定し、次の形式で接続文字列を入力します:

jdbc:oracle:thin:@TNS_alias?TNS_ADMIN=<path of the wallet files, ojdbc.properties, and tnsnames.ora>

接続文字列で、tnsnames.oraにあるデータベース名としてのTNS_aliasと、TNS_ADMINプロパティを、ウォレット・ファイルojdbc.propertiesおよびtnsnames.oraの場所に渡す必要があります。

Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースの接続文字列の例:

jdbc:oracle:thin:@dbname_medium?TNS_ADMIN=/users/test/wallet_dbname/

Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)データベースの接続文字列の例:

jdbc:oracle:thin:@dbname_tp?TNS_ADMIN=/users/test/wallet_dbname/

データベース接続情報の指定を完了したら、「RCU構成の取得」をクリックします。「接続結果ログ」の次の出力は、操作が成功したことを示しています。

Connecting to the database server...OK
Retrieving schema data from database server...OK
Binding local schema components with retrieved data...OK

Successfully Done.

RCUの実行時にインストールされるスキーマの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』サービス表スキーマに関する項を参照してください。

『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』データベース構成タイプに関する項を参照してください。

JDBCコンポーネント・スキーマ情報の指定

「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面を使用してデータベース・スキーマの詳細を指定します。

「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面に示される値が、すべてのスキーマに対して適切であることを確認します。前の画面で「RCUデータ」を選択した場合、スキーマ表はすでに適切に移入されている必要があります。

Autonomous Transaction Processingデータベース(Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)の両方)の場合、「接続URL文字列」オプションのみを使用して接続資格証明を指定し、次の形式で接続文字列を入力します:

jdbc:oracle:thin:@TNS_alias?TNS_ADMIN=<path of the wallet files, ojdbc.properties, and tnsnames.ora>

接続文字列で、tnsnames.oraにあるデータベース・サービス名としてのTNS_aliasと、TNS_ADMINプロパティを、ウォレット・ファイルojdbc.propertiesおよびtnsnames.oraの場所に渡す必要があります。

Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースの接続文字列の例:

jdbc:oracle:thin:@dbname_medium?TNS_ADMIN=/users/test/wallet_dbname/

Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)データベースの接続文字列の例:

jdbc:oracle:thin:@dbname_medium?TNS_ADMIN=/users/test/wallet_dbname/

高可用性環境のためにOracle RACデータベースにデータ・ソースを構成する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』の次の各項を参照してください。

この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』JDBCコンポーネント・スキーマに関する項を参照してください。

JDBC接続のテスト

「JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト」画面を使用してデータ・ソース接続をテストします。

「ステータス」列に示される緑色のチェック・マークは、テストが成功したことを表します。問題が発生した場合は、この画面の「接続結果ログ」セクションに示されるエラー・メッセージを確認し、問題を修正してから接続テストを再試行してください。

デフォルトでは、スキーマの作成時に指定したパスワードが、各スキーマ・コンポーネントのスキーマ・パスワードです。スキーマ・コンポーネントに応じて異なるパスワードを使用する場合は、前の画面(「JDBCコンポーネント・スキーマ」)で各行の「スキーマ・パスワード」列に使用するパスワードを入力して手動で編集します。パスワードを指定した後、パスワードを変更したスキーマに対応するチェック・ボックスを選択し、再度接続をテストします。

この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』JDBCコンポーネント・スキーマ・テストに関する項を参照してください。

資格証明の入力

「資格証明」画面では、ドメイン内の各キーの資格証明を設定します。

「ストア名」列は、各キーに関連付けられた資格証明ストアを示します。
(オプション)追加のキーの資格証明を入力するには、「追加」をクリックします。
  1. キーに使用するユーザー名を入力します。
  2. キーに使用するパスワードを入力します。
  3. 「次へ」を選択します。
拡張構成の選択

「拡張構成」画面を使用して、ドメイン構成を完了します。

「拡張構成」画面で、次を選択します。

  • 管理サーバー

    管理サーバーのリスニング・アドレスを適切に構成するために必要です。

  • ノード・マネージャ

    ノード・マネージャを構成するために必要です。

  • トポロジ

    WebCenter Content管理対象サーバーを構成するために必要です。

オプションで、他の使用可能なオプションを必要なインストール環境に応じて選択します。このガイドのステップは、標準インストール・トポロジについて説明していますが、異なる方法をとることも選択できます。インストール要件がこのガイドの範囲外の追加オプションに及ぶ場合は、そのオプションを構成するための追加画面が表示されることがあります。構成ウィザードのすべての画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』構成ウィザードの画面に関する項を参照してください。

管理サーバーのリスニング・アドレスの構成

「管理サーバー」画面を使用して、ホストのIPアドレスを選択します。

「リスニング・アドレス」の横にあるドロップダウン・リストを選択し、管理サーバーが存在するホストのIPアドレスを選択するか、単一のIPアドレスにマップされたシステム名またはDNS名を使用します。「すべてのローカル・アドレス」を使用しないでください。

管理サーバーにサーバー・グループは指定しないでください。

ノート:

Mozilla Firefoxブラウザを使用して、Internet Protocol Version 6 (IPv6) URLにアクセスします。グローバルIPv6アドレスを入力して、ドメインを作成およびURLにアクセスする必要があります。(ローカルIPv6アドレスは使用しないでください。)
ノード・マネージャの構成

「ノード・マネージャ」画面を使用して、構成するノード・マネージャのタイプおよびノード・マネージャ資格証明を選択します。

ノード・マネージャのタイプには「ドメインごとのデフォルトの場所」を選択し、ノード・マネージャの資格証明を指定します。

この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』ノード・マネージャに関する項を参照してください。

ノード・マネージャ・タイプの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』ノード・マネージャの概要に関する項を参照してください。

Oracle WebCenter Contentの管理対象サーバーの構成

「管理対象サーバー」画面で、新しい管理対象サーバーを作成し、構成します。

Inbound Refineryの例外を除いて、各コンポーネントのために2つの管理対象サーバーを作成します。
  1. 「リスニング・アドレス」ドロップダウン・リストで、管理対象サーバーが存在するホストのIPアドレスを選択するか、単一のIPアドレスにマップするシステム名またはDNS名を使用します。「すべてのローカル・アドレス」を使用しないでください。
  2. WebCenter ContentWebCenter Contentユーザー・インタフェースのSSL (https)接続を有効にするために、「SSLの有効化」を選択します。必要に応じて、「SSLリスニング・ポート」の値を変更します。
  3. 「サーバー・グループ」は、表示された設定のままにします。構成ウィザードにより、自動的に正しいサーバー・グループが割り当てられます。このサーバー・グループは、適切なサービスを、作成中の管理対象サーバーにターゲット指定します。

    サーバー・グループは、定義済アプリケーション・サービス・グループを各定義済サーバー・グループにマップすることにより、Fusion Middlewareアプリケーションおよびサービスを1つ以上のサーバーにターゲット指定します。必要に応じて、複数のサーバー・グループにアプリケーション・サービス・グループをマップできます。特定のサーバー・グループにマップするすべてのアプリケーション・サービスは、自動的にそのグループに割り当てられたすべてのサーバーにターゲット指定されます。サーバー・グループの詳細は、Oracle Fusion Middlewareドメイン・テンプレート・リファレンスアプリケーション・サービス・グループ、サーバー・グループおよびアプリケーション・サービス・マッピングを参照してください。

  4. 「追加」をクリックして、この手順を繰り返し、Inbound Refineryを除く各コンポーネントのための2番目の管理対象サーバーを作成します。たとえば、cpt_server_2

    高可用性の標準トポロジを構成する場合は、2番目の管理対象サーバーを構成する必要があります。高可用性環境を作成しない場合、このステップはオプションになります。

    高可用性の標準トポロジの詳細は、『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』Fusion Middlewareの標準HAトポロジの理解に関する項を参照してください。

    ドメインを構成した後、高可用性の準備のための次のステップの詳細は、「高可用性のための環境の準備」を参照してください。

これらのサーバー名は、このドキュメントの残りの例および手順で引用されるため、別の名前を選択した場合は、必要に応じて読み替えてください。

ヒント:

この画面のオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』管理対象サーバーに関する項を参照してください。

WebCenter Contentのクラスタの構成

「クラスタ」画面を使用して、新規クラスタを作成します。

「クラスタ」画面で、次のように操作します。

  1. 「追加」をクリックします。
  2. 「クラスタ名」フィールドに、wcc_cluster_1を指定します。
  3. 「クラスタ・アドレス」フィールドは、空白のままにしておきます。

前のステップを繰り返して、さらに3つのクラスタ、cpt_cluster_1ibr_cluster_1およびwccui_cluster_1を作成します。

デフォルトでは、クラスタ内のサーバー・インスタンスは、ユニキャストを使用して相互に通信します。マルチキャストを使用するようにクラスタの通信を変更する場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』ユニキャストかマルチキャストかを選択する際の考慮事項に関する項を参照してください。

また、Fusion Middleware Controlを使用してクラスタを作成することもできます。この場合、新しいクラスタを作成するときに、クラスタ通信(ユニキャストまたはマルチキャスト)を構成できます。Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプクラスタの作成および構成に関する項を参照してください。

この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』クラスタに関する項を参照してください。

サーバー・テンプレートの定義

高可用性設定のために動的クラスタを作成する場合は、「サーバー・テンプレート」画面を使用して1つ以上のサーバー・テンプレートをドメイン用に定義します。

ドメインの構成を続行するには、「次へ」をクリックします。

高可用性設定のために動的クラスタを作成するステップについては、『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』動的クラスタの使用に関する項を参照してください。

動的サーバーの構成

高可用性設定のために動的クラスタを作成する場合は、「動的サーバー」画面を使用して動的サーバーを構成します。

動的クラスタを構成しない場合は、「次」をクリックしてドメインの構成を続行します。

ノート:

動的クラスタを作成するときは、「マシン名マッチング式」を割り当てた後、動的クラスタ用のマシンを作成する必要がないことに注意してください。

高可用性設定用に動的クラスタを作成するには、Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド動的クラスタの使用を参照してください。

クラスタへのWebCenter Content管理対象サーバーの割当て

「サーバーのクラスタへの割当」画面を使用して、管理対象サーバーを新しい構成済クラスタに割り当てます。構成済クラスタとは、手動で構成したクラスタのことです。動的クラスタ(1つのサーバー・テンプレートに基づく1つ以上の生成済サーバー・インスタンスを含むクラスタ)を構成する場合は、この画面を使用しません。

構成済クラスタと動的クラスタの用語の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverの理解』動的クラスタに関する項を参照してください。

「サーバーのクラスタへの割当」画面で、次の操作を実行します。

  1. 「クラスタ」ペインで、管理対象サーバーを割り当てるクラスタを選択します。この場合、wcc_cluster_1になります。
  2. 「サーバー」ペインで、次のいずれかを実行してwcc_server_1wcc_cluster_1に割り当てます。
    • 「wcc_server_1」をクリックして選択し、右矢印をクリックして、「クラスタ」ペインで選択したクラスタ(wcc_cluster_1)の下に移動します。

    • wcc_server_1をダブルクリックして、「クラスタ」ペインで選択したクラスタ(wcc_cluster_1)の下に移動します。

  3. wcc_server_2wcc_cluster_1に割り当てるために繰り返します。
次の図は、管理対象サーバーがクラスタに割り当てられた後の「クラスタ」ペインの一般的な例を示しています。

この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』サーバーのクラスタへの割当てに関する項を参照してください。

Coherenceクラスタの構成

「Coherenceクラスタ」画面を使用してCoherenceクラスタを構成します。

Coherenceクラスタのリスニング・ポートとして、デフォルトのポート番号のをそのまま使用します。構成後、Coherenceクラスタがドメインに自動的に追加されます。

ノート:

ユニキャスト・リスニング・ポートを0に設定すると、管理対象サーバー・ポート番号のオフセットが作成されます。オフセットは5000で、管理対象サーバーのポート番号として割当て可能な最大許容値は65535ではなく、60535です。

Coherence構成の詳細と次のステップについては、表5-2を参照してください。

Coherenceライセンス情報については、ライセンス情報Oracle Coherence製品に関する項を参照してください。

新しいWebCenter Contentマシンの作成

「マシン」画面を使用して、ドメイン内に新規マシンを作成します。ノード・マネージャがサーバーを起動および停止するには、マシンが必要です。

高可用性環境を作成する際に目的のトポロジで必要になるマシンのリストがわかっているときには、この項の手順を実行して、この時点ですべてのマシンを作成できます。スケール・アウト・ステップの詳細は、Oracle Fusion Middleware高可用性ガイドオプションのスケール・アウト・ステップを参照してください。

ノード・マネージャがサーバーを起動および停止できるように新しいWebCenter Contentマシンを作成するには:
  1. 新しいマシンを作成するには、「マシン」タブ(Windowsの場合)または「Unixマシン」タブ(UNIXの場合)を選択し、「追加」をクリックします。
  2. 「名前」フィールドで、wcc_machine_1などのマシン名を指定します。
  3. 「ノード・マネージャ・リスニング・アドレス」フィールドで、管理対象サーバーを構成しているマシンのIPアドレスを選択します。

    localhostではなく、特定のインタフェースを選択する必要があります。これにより、Coherenceクラスタのアドレスが動的に計算されます。

  4. 「ノード・マネージャ・リスニング・ポート」フィールドのポート番号を確認します。
  5. 必要に応じて、これらのステップを繰り返してさらにマシンを追加します。

ノート:

既存のドメインを拡張している場合は、既存のマシンにサーバーを割り当てることもできます。新しいマシンが不要な場合は、マシンを作成する必要はありません。

この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』マシンに関する項を参照してください。

WebCenter Contentマシンへのサーバーの割当て

「サーバーのマシンへの割当」画面を使用して、作成したばかりの新しいマシンに管理サーバーと管理対象サーバーを割り当てます。

「サーバーのマシンへの割当」画面で次の操作を実行します。

  1. 「マシン」ペインで、サーバーを割り当てるマシンを選択します。この場合、wcc_machine_1になります。
  2. 「サーバー」ペインで、次のいずれかを実行して、AdminServerwcc_machine_1に割り当てます。
    • 「AdminServer」をクリックして選択し、右矢印をクリックして、「マシン」ペインで選択したマシン(wcc_machine_1)の下に移動します。

    • AdminServerをダブルクリックして、「マシン」ペインで選択したマシン(wcc_machine_1)の下に移動します。

  3. これらのステップを繰り返して、すべての管理対象サーバーをそれぞれのマシンに割り当てます。

この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』サーバーのマシンへの割当てに関する項を参照してください。

仮想ターゲット

WebLogic Server Multitenant (MT)環境がある場合、「仮想ターゲット」画面を使用して、仮想ターゲットを追加または削除します。このインストールに対しては(WebLogic Server MT環境ではない)、値は入力せず、「次へ」を選択します。

この画面の詳細は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成仮想ターゲットを参照してください。

ノート:

WebLogic Server Multitenant仮想パーティションは、WebLogic Server 12.2.1.4.0で非推奨になっており、次のリリースで削除されます。
パーティション

「パーティション」画面は、WebLogic Server Multitenant (MT)環境での仮想ターゲットのパーティションの構成に使用します。オプションは選択せずに、「次へ」を選択します。

この画面内のオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』パーティションに関する項を参照してください。

ノート:

WebLogic Server Multitenantドメイン・パーティションは、WebLogic Server 12.2.1.4.0で非推奨になっており、次のリリースで削除されます。
構成の指定内容の確認とドメインの構成

「構成サマリー」画面に、これから作成するドメインの詳細な構成情報が表示されます。

画面上の各項目を検討し、情報が正しいことを確認します。変更するには、「戻る」ボタンをクリックするか、ナビゲーション・ペインの画面を選択していずれかの画面に戻ります。ドメインの作成は、「作成」をクリックするまで開始されません。

この画面に示されるオプションの詳細は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成構成サマリーに関する項を参照してください。

ドメイン・ホームと管理サーバーURLの記録

「構成の終了」画面に、構成したばかりのドメインの情報が表示されます。

後で必要になるので、次の項目をノートにとります。

  • ドメインの場所

  • 管理サーバーURL

ドメインの場所はノード・マネージャおよび管理サーバーを起動するスクリプトにアクセスするため、URLは管理サーバーにアクセスするために必要です。

「終了」をクリックして、構成ウィザードを閉じます。

サーバーの起動

構成の完了後、ノード・マネージャを起動してから、WebLogic管理サーバーと管理対象サーバーを起動します。

ドメインの管理に使用できるその他のツールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理』Oracle Fusion Middleware管理ツールの概要に関する項を参照してください。

ノード・マネージャの起動

ドメインごとにノード・マネージャを起動するには:
  1. 次のディレクトリを変更します。

    • (UNIX) setenv JAVA_HOME /home/Oracle/Java/jdk1.8.0_211

    • (Windows) set JAVA_HOME=C:\home\Oracle\Java\jdk1.8.0_211

  2. 次のコマンドを入力します。

    • (UNIX) nohupnm.outをサンプル出力ファイルとして使用して、次のようにします。

      nohup ./startNodeManager.sh > LOG_DIR/nm.out&
      

      ここで、LOG_DIRは、ログ・ファイルを格納するディレクトリの場所になります。

    • (Windows) startNodeManager.cmd

      ノート:

      Windowsオペレーティング・システムでは、ノード・マネージャをスタートアップ・サービスとして、ノード・マネージャを構成することをお薦めします。これによって、システムが再起動されるたびに、ノード・マネージャが自動で起動されます。

      『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』起動サービスとしてのノード・マネージャの実行に関する項を参照してください。

管理サーバーの起動に関する項

管理サーバーを起動するには:
  1. DOMAIN_HOME/binディレクトリに移動します。

  2. 次のコマンドを入力します。

    • (UNIX)

      ./startWebLogic.sh
    • (Windows)

      startWebLogic.cmd

「ドメイン・モードおよびJDK」画面で「本番モード」を選択した場合、「管理者アカウント」画面に表示されたように、管理者ユーザーのログイン資格証明のプロンプトが表示されます。

管理サーバーの起動の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理』管理サーバーの起動と停止に関する項を参照してください。

本番モードでは、起動アイデンティティ・ファイルを作成することで、管理サーバーの起動時に必要なユーザー名とパスワードの指定を省略できます。起動アイデンティティ・ファイルの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理管理サーバー用の起動アイデンティティ・ファイルの作成を参照してください。

管理サーバー・コンソールにアクセスすることで、管理サーバーが稼働中であることを確認できます。URLは「構成の終了」画面に指定されます(http://administration_server_host:administration_server_port/console)。デフォルトの管理サーバーのポート番号は7001です。

ノート:

製品スキーマをホストしているデータベースが稼働中であり、管理サーバーからアクセスできることを確認してください。

管理コンソールの使用方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理』Oracle WebLogic Server管理コンソールの使用のスタート・ガイドに関する項を参照してください。

管理対象サーバーの起動

管理サーバーを起動するには:

  1. Oracle Fusion Middleware Controlにサインインします。
    http://administration_server_host:administration_server_port/em
    

    管理サーバーのホストおよびポート番号は「構成の終了」画面のURLにありました(「ドメイン・ホームと管理サーバーURLの記録」)。デフォルトの管理サーバーのポート番号は7001です。

    ログイン資格証明は「管理者アカウントの構成」の「管理者アカウント」画面で指定されました。

  2. Enterprise Managerのランディング・ページには、このドメインに構成されているサーバーのリストと、それらのステータスが表示されます(「実行中」または「停止」など)。新しいドメイン構成では、AdminServer(admin)のみが実行中です。

    最初の管理対象サーバーを選択します。

  3. 「WebLogic Server」メニューの横にある「起動」を選択します。
  4. ステップ3と4を繰り返してすべての管理対象サーバーを起動します。
  5. メインのランディング・ページで、すべての管理対象サーバーが稼働中であることを確認します。

Oracle WebCenter Content管理対象サーバーの場所(URL)

管理対象サーバーを起動した後、このトピックを使用して、Oracle WebCenter Content管理対象サーバーの場所を参照します。

サーバー URL

WebCenter Content

http://hostname:wcc-server-port/cs

例: http://host1:16200/cs

WebCenter Contentユーザー・インタフェース

http://hostname:wccui-server-port/wcc

例: http://host1:16225/wcc

Inbound Refinery

http://hostname:ibr-server-port/ibr

例: http://host1:16250/ibr

Capture

http://hostname:cpt-server-port/

例: http://host1:7004/cpt

WebCenter Content: Imaging

http://hostname:imaging-server-port/imaging

例: http://host1:16000/imaging

構成の確認

すべての構成ステップの完了後、ドメインが適切に構成されていることを確認する追加ステップを実行できます。

ドメインが適切に構成されていることを確認するには、「追加ドメイン構成タスクの実行」を参照してください。

Inbound Refineryの設定の構成(単一ノード)

Inbound Refinery管理対象サーバーを起動したら、インストール後の構成画面で設定を構成します。ほとんどの場合、デフォルト設定をそのまま使用できます。

この設定を構成するには次を実行してください。
  1. 次のURLからInbound Refineryのインストール後の構成画面にアクセスします。
    http://managedServerHost:managedServerPort/ibr/
  2. 設定を確認します。各フィールドの詳細は、「Inbound Refineryの構成ページ」を参照してください。
  3. 「送信」をクリックします。
  4. WebLogic Server管理コンソールを使用して、Inbound Refinery管理対象サーバーを再起動します。

Inbound Refineryの構成ページ

Inbound Refinery構成ページの説明を使用して、「Inbound Refineryの設定の構成(単一ノード)」の構成ステップを完了します。

次の表は、Inbound Refinery構成ページのフィールドの説明です。

フィールド 説明
Inbound Refineryのインスタンス・フォルダ Inbound RefineryのOracleインスタンス・ディレクトリへの絶対パス。デフォルトはDomainHome/ucm/です。Inbound RefineryのデフォルトのOracleインスタンス・ディレクトリは、ORACLE_HOME/user_projects/domains/DomainHome/ucm/ibrです。コンテンツ・サーバー・インスタンスのフォルダ階層内の最上位のフォルダはibrです。

Oracleインスタンス・ディレクトリへのパスは、Inbound RefineryインスタンスのIntradocDir変数の値です。このディレクトリ・パスは、この管理対象サーバーまたはノードに固有のものにすることをお薦めします。アップグレードする可能性があるインストールの場合は、Oracleインスタンス・ディレクトリの場所をOracle WebLogic Serverのドメイン・ディレクトリとインストール・ディレクトリ以外のディレクトリに変更することをお薦めします。

ネイティブ・ファイル・リポジトリの場所 変換ジョブを処理の間格納するディレクトリ。ジョブを変換して、Content Serverがそれを選択したら、このディレクトリからは削除されます。このパスを変更する必要はありません。
Webレイアウト・フォルダ Inbound Refinery WebインタフェースのURL。このパスを変更する必要はありません。
開始メニュー・アクションの登録 開始メニュー・アクションを登録するかどうか。
サーバーのソケット・ポート 最上位レベルのサービスを呼び出すためのポートの番号。

Inbound Refineryから元のContent Serverへプロバイダを設定し直すために、デフォルトをそのままにしておくことができます。

「サーバーのソケット・ポート」5555、または未使用のポート番号に変更します。

このフィールドの値を変更すると、ORACLE_HOME/user_projects/domains/DomainHome/ucm/ibr/config/config.cfgIntradocServerPortエントリも変更されます。

ノート:

Inbound Refineryを使用するには、「サーバーのソケット・ポート」を正しく設定する必要があります。

ノート:

ノード・マネージャおよびInbound Refineryにおけるデフォルトのポート番号は5555です。同じサーバー上で両方が実行される場合、ノード・マネージャまたはInbound Refineryに異なるポート番号を構成する必要があります。
受信ソケット接続アドレス・セキュリティ・フィルタ

Inbound Refineryによるアクセスを、指定のIPアドレスを持つ1台以上のコンピュータに制限します。

コンテンツ・サーバーからのアクセスを有効にするには、このフィールドに値を入力します。たとえば:

127.0.0.1|0:0:0:0:0:0:0:1|your.server.IP.address

この値は、Inbound RefineryのIPアドレスではなく、Inbound Refineryにジョブを送信するコンテンツ・サーバー・インスタンス(単数または複数)のIPアドレスです。(テストまたはデモ環境では、これらのIPアドレスは同じである場合があります。)

このフィールドでは、「10.*.*.*」のようにワイルドカードを使用できます。この値は、DomainHome/ucm/ibr/config/config.cfgでSocketHostAddressSecurityFilterを設定し、Inbound Refineryを再起動すれば変更できます。

ノート:

Inbound Refineryを使用するには、「受信ソケット接続アドレス・セキュリティ・フィルタ」値を正しく設定する必要があります。
WebサーバーのHTTP/HTTPSアドレス Webサーバーの名前。(HttpServerAddressプロパティ)。
WebAddress Is HTTPS SSLが有効になっているサーバーの場合、WebサーバーのURLがHTTPSで始まるかどうかを示します。
Inbound RefineryのURL接頭辞 Inbound Refineryインスタンスの相対URL。
コンテンツ・サーバーのインスタンス名 Inbound Refineryインスタンス名。
コンテンツ・サーバーのインスタンス・ラベル Inbound Refineryに表示されるインスタンス名。
サービス・インスタンスの説明 Inbound Refineryインスタンスの説明

WebCenter Content設定の構成

Content Serverのインストール後構成のページのWebCenter Content構成を完了する必要があります。

管理対象サーバーに初めてサインインすると(http://managedServerHost:managedServerPort/cs)、WebCenter Contentの構成ページが表示されます

ノート:

ドメイン管理者がWebCenter Content 管理対象サーバーに最初にサインインするユーザーでないと、構成を完了できません。管理の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの管理』概要に関する項を参照してください

WebCenter Contentの構成を完了するには:

  1. 管理サーバーを起動します。「管理サーバーの起動」を参照してください。
  2. WebCenter Content管理対象サーバーを起動します。「管理対象サーバーの起動」を参照してください。
  3. Content Serverのインストール後のページに移動します( http://managedServerHost:16200/cs/)。
  4. 変更する構成値を入力または編集します。
    「全文検索オプション」フィールドで、全文検索エンジンを選択できます。空白のままにすると、システムはメタデータのみとして設定されます。
  5. Inbound Refineryからのアクセスを有効化するには、「受信ソケット接続アドレス・セキュリティ・フィルタ」に値を入力します。次に例を示します。
    127.0.0.1|your.server.IP.address|0:0:0:0:0:0:0:1|

    このフィールドでは、「10.*.*.*」のようにワイルドカードを使用できます。この値を後で変更するには、DomainHome/ucm/cs/config/config.cfgSocketHostAddressSecurityFilterを設定し、WebCenter Content管理対象サーバーを再起動します。

    Oracle WSMセキュリティの場合は、SocketHostAddressSecurityFilterの値を次のように設定する必要があります。

    SocketHostAddressSecurityFilter=*.*.*.*|0:0:0:0:0:0:0:1
  6. 「サーバーのソケット・ポート」設定が4444であることを確認します。管理対象サーバー構成ファイルには、この値がIntradocServerPort=4444として格納されます。
  7. 「送信」をクリックします。
  8. WebCenter Content管理対象サーバーを再起動します。「管理対象サーバーの起動」を参照してください。

WebCenter Contentの構成ページ

WebCenter Contentの構成を完了するにはWebCenter Content構成ページの各フィールドに値を入力するか、確認します。

「WebCenter Contentの設定の構成」のステップを完了する際に、これらのフィールドの説明を使用できます。

フィールド 説明
コンテンツ・サーバーのインスタンス・フォルダ WebCenter ContentのOracleインスタンス・ディレクトリへの絶対パス。デフォルトはDomainHome/ucm/です。Inbound RefineryのデフォルトのOracleインスタンス・ディレクトリは、ORACLE_HOME/user_projects/domains/DomainHome/ucm/csです。コンテンツ・サーバー・インスタンスのフォルダ階層内の最上位のフォルダはcsです。

Oracleインスタンス・ディレクトリへのパスは、WebCenter ContentインスタンスのIntradocDir変数の値です。このディレクトリ・パスは、この管理対象サーバーまたはノードに固有のものにすることをお薦めします。アップグレードする可能性があるインストールの場合は、Oracleインスタンス・ディレクトリの場所をOracle WebLogic Serverのドメイン・ディレクトリとインストール・ディレクトリ以外のディレクトリに変更することをお薦めします。

ネイティブ・ファイル・リポジトリの場所 WebCenter Contentにチェックインされるネイティブ・コンテンツを格納するボールト・ディレクトリのパス。
Webレイアウト・フォルダ ネイティブ・ファイルおよび代替ファイルのWeb表示可能レンディションを格納するためのWebレイアウト・ディレクトリへのパス。
開始メニュー・アクションの登録 開始メニュー・アクションを登録するかどうか。
コンテンツ・サーバーの新規インスタンス WebCenter Contentインスタンスが新規かどうか。
サーバーのソケット・ポート 最上位レベルのサービスを呼び出すためのポートの番号。デフォルト: 5555

Inbound Refineryから元のContent Serverへプロバイダを設定し直すために、デフォルトをそのままにしておくことができます。

このフィールドの値を変更すると、DOMAIN_HOME/ucm/ibr/config/config.cfgIntradocServerPortエントリも変更されます。

受信ソケット接続アドレス・セキュリティ・フィルタ

指定したIPアドレスのコンピュータへのWebCenter Contentアクセスを制限します。

このフィールドのデフォルト値は、ローカル・ホストのIPアドレスです(127.0.0.1など)。

パイプ( | )で区切って、複数のIPアドレスを指定できます。パイプ文字の両側には空白を入れないでくださいたとえば:

127.0.0.1|0:0:0:0:0:0:0:1|your.server.IP.address

このフィールドではワイルドカードを使用できます。0個以上の文字には*、任意の1文字には?を使用します。(たとえば、10.10.3.*)

通常、「IPアドレス・フィルタ」フィールドのみ(一般的)、または「ホスト名フィルタ」フィールドを使用し、両方は使用しません。

WebサーバーのHTTP/HTTPSアドレス Webサーバーの名前。(HttpServerAddressプロパティ)。
WebAddress Is HTTPS SSLが有効になっているサーバーの場合、WebサーバーのURLがHTTPSで始まるかどうかを示します。
Inbound RefineryのURL接頭辞 Inbound Refineryインスタンスの相対URL。
コンテンツ・サーバーのインスタンス名 Inbound Refineryインスタンス名。
コンテンツ・サーバーのインスタンス・ラベル Inbound Refineryに表示されるインスタンス名。
サービス・インスタンスの説明 Inbound Refineryインスタンスの説明
自動採番が有効 WebCenter Contentインスタンスの自動採番が有効かどうか。
自動採番接頭辞 複数のWebCenter Contentインスタンス間での競合を避けるための、WebCenter Contentインスタンス番号の一意の接頭辞(「自動採番接頭辞」システム・プロパティ)。
全文検索オプション 全文検索の検索エンジン:

なし: Oracle Content Serverインスタンスによって、検索エンジンとしてDATABASE.METADATAが使用されます。

内部: Oracle Databaseを使用する場合、WebCenter Contentインスタンスでは、OracleTextSearchがシステム・データベースとともに使用されます。Microsoft SQL Serverを使用する場合、DATABASE.FULLTEXTが使用されます。

外部: Oracle Content Serverインスタンスによって、OracleTextSearchがOracle Database (システム・データベースではない)の外部プロバイダとともに使用されます。このオプションを選択する場合は、「外部データ・ソース」フィールドにデータ・ソース名を入力する必要があります。

外部データ・ソース データ・ソースの名前。Repository Creation Utility (RCU)で作成したOCSSEARCHスキーマを使用してOracle WebLogic Serverに作成し、管理対象サーバーにターゲット指定する必要があります。

Imagingの構成の完了

Oracle WebLogic Serverドメインで、Oracle WebCenter Content: Imagingの初期構成を完了できます。

この項では、Imagingの構成を完了するステップについて説明します。

Imagingの初期構成の完了

Imagingの構成を完了する前に、システムでOracle WebCenter Contentをインストールし、構成しておく必要があります。ImagingはWebCenter Contentをリポジトリとして使用します。

Imagingシステムは、WebCenter Content 12cをそのドキュメント・リポジトリとして使用します。WebCenter Contentの構成の詳細は、「WebCenter Contentドメインの構成」を参照してください。

ノート:

本番システムでは、Oracle WebCenter Contentアプリケーションは、デフォルト構成の一部であるOracle WebLogic Server組込みのLightweight Directory Application Protocol (LDAP)サーバーではなく、外部LDAP認証プロバイダを使用します。Imagingのアイデンティティ・ストアを外部LDAP認証プロバイダと再関連付けする場合は、まずこの関連付けを行い、その後にImaging管理対象サーバーの構成を完了して、それをWebCenter Content 12cリポジトリに接続する方が簡単です。詳細は、「アイデンティティ・ストアと外部LDAP認証プロバイダの再関連付け」を参照してください。

Imaging管理対象サーバーに最初にログインしたユーザーが、サーバー全体のセキュリティとともにプロビジョニングされます。このユーザーが初めてログインすると、Imagingには1つ以上のリポジトリに接続するように構成したり、オプションでワークフロー・サーバーに接続するように構成するなど、構成を完了するためのユーザー・インタフェースが表示されます。

Imagingセキュリティを初期化する前にDefaultSecurityGroup MBeanに値が指定されている場合、最初のユーザーがログインすると、ログインしたユーザーとともに指定したグループにも完全な管理権限が割り当てられます。

Imagingの構成を完了するには、システムに適用されるタスクをすべて実行する必要があります。

Imaging用のWebCenter Contentリポジトリの構成

WebCenter Content 12cをImaging用のリポジトリとして構成できます。リポジトリ接続を確立しないかぎり、コンテンツをImagingシステムにインポートまたはアップロードできません。

Imagingと併用するためのWebCenter Content 12cの構成

WebCenter Content 12cは、Oracle WebCenter Contentとともにインストールされます。WebCenter Content管理対象サーバーとImaging管理対象サーバーが同じホスト・マシン上のOracle WebLogic Serverドメインに構成されている場合、WebCenter Content 12cは、Imagingと併用するように自動的に構成されます。

WebCenter Contentが、Imagingによって後から拡張されたドメインにインストールされている場合、WebCenter Content管理対象サーバーを次に再起動するまで、WebCenter ContentはImagingと併用するように再構成されません。この場合は、まずWebCenter Contentを再起動してから、「WebCenter Contentリポジトリへの接続」の説明に従ってImaging WebクライアントからOracle WebCenter Content Serverに接続する必要があります。

WebCenter ContentとImagingの管理対象サーバーが異なるマシン上で実行されるように構成されている場合は、Imagingを構成してもWebCenter Contentはそれと併用されるように構成されません。この場合、手動構成ステップに従って、WebCenter Contentを構成する必要があります。

WebCenter Content 12cをImagingと併用するように手動で構成するには:
  1. 「管理対象サーバーの起動」の説明に従って、WebCenter Content管理対象サーバーを起動します。
  2. コンテンツ・サーバーにアクセスします。
  3. IpmRepositoryコンポーネントを有効にします。
    1. 「管理」トレイまたはメニューから、「管理サーバー」を選択し、「コンポーネント・マネージャ」を選択します。
    2. 「コンポーネント・マネージャ」ページで、「統合」を選択します
    3. IpmRepositoryを選択し、「更新」をクリックします。

      Fusion Middleware構成ウィザードを使用してOracle WebLogic Serverドメインが構成されている場合には、このオプションはデフォルトで選択されています。このオプションがすでに選択されている場合は、「更新」をクリックしたり、コンテンツ・サーバーを再起動したりしなくても、コンポーネント・マネージャを閉じることができます。

    4. 「OK」をクリックします。
    5. コンテンツ・サーバーを再起動します。

      IpmRepositoryをすでに選択している場合は、サーバーを再起動する必要はありません。

コンテンツ記憶域用のファイル・ストア・プロバイダの構成

管理者は、Content Server 11gのファイル・ストア・プロバイダを構成することにより、コンテンツ・サーバー内でのファイルの保管および管理の場所と方法を制御できます。ファイル・ストア・プロバイダを使用すると、すべてのコンテンツを単一のファイル・システムに保存するのではなく、複数のファイル・システムにも単一のデータベース内にも保存できます。WebCenter Contentのインストールと構成により、ファイル・ストア・プロバイダ・コンポーネントがデフォルトでインストールされ、有効になっています

Imagingの場合、デフォルトのファイル・ストア・プロバイダではなく、使用するファイル・ストア・プロバイダを追加することをお薦めします。また、ファイル・ストアに対しては従来のWebレイアウト機能を無効にする必要があります。

Oracleデータベース用のファイル・ストア・プロバイダを構成できます。

WebCenter ContentインストールがMicrosoft SQL ServerまたはIBM DB2データベースを使用している場合は、ファイル・ストア・プロバイダを構成しないでください。これらのデータベースのいずれかを使用してWebCenter Content管理対象サーバーを構成している場合は、コンテンツ・サーバーに対してデフォルトで有効になっているファイル・ストア・プロバイダを無効にする必要があります。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの管理』ファイル・ストア・システムの管理に関する項を参照してください。

ファイル・ストア・プロバイダの構成

コンテンツ・サーバーでサポートされているメディアを任意に組み合せて、ファイル・ストア・プロバイダにできます。記憶域に使用するメディアではドキュメントの記憶域の場所が定義されていないため、Imagingユーザー・インタフェースでアプリケーションを定義するときには、記憶域の場所を表すためにボリュームという用語が使用されます。Imagingは、管理者がコンテンツ・サーバーに定義および構成したボリュームに接続します。Imagingを使用して、ボリュームを作成したり、定義することはできません。

コンテンツ・サーバー管理者が、ファイル・ストア・プロバイダを構成できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの管理』ファイル・ストア・プロバイダの管理に関する項を参照してください。

ImagingのWebレイアウト機能の無効化

コンテンツ・サーバーでは、従来から、ファイル・システム上のweblayout/ディレクトリを使用して、Webブラウザに表示できるフォーマットでコンテンツを保存していますが、このことは、メインの記憶域ボリュームがデータベースに設定されている場合も同じです。このファイル・システム・ストアは、Webサイトのコンテンツを素早く取得する場合や、プライマリ・コンテンツ・アイテムの説明を記載したセカンダリ・ファイルを保存する場合に便利ですが、Imagingソリューションではそれほど有用ではありません。Imagingソリューションでのみweblayout/ディレクトリにコピーされるファイルは、使用されることがないため、不要な記憶領域が使用されることになります。Imagingボリュームとして使用するように構成されているファイル・ストア・プロバイダについては、Webレイアウト機能を無効にすることをお薦めします。

ノート:

Imagingシステムで改訂版を使用する場合は、Webレイアウトを実装しないでください。Webレイアウト(IBR)がImagingファイル・ストア・プロバイダで有効な場合は、weblayout/ディレクトリでドキュメントの未改訂バージョンを確認できる場合があります。

Webレイアウト機能を無効にするには、管理者がコンテンツ・サーバーでファイル・ストア・プロバイダの記憶域ルールの追加/編集ページにある「Web表示非対応のファイル・ストア」オプションを選択します。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの管理』記憶域ルールの追加または編集に関する項を参照してください。

Imaging管理対象サーバーの起動およびWebクライアントへのアクセス

管理サーバーと、ImagingおよびWebCenter Contentの管理対象サーバーを起動すると、Imaging Webクライアントにアクセスできるようになります。

Imaging Webクライアントにアクセスするには:
  1. 「管理対象サーバーの起動」の説明に従って、Imaging管理対象サーバーを起動します。

    ノート:

    Oracle WebCenter Content: AXF for BPMがドメインにデプロイされている場合は、Imagingサーバーで構成を実行する前に「AXF for BPMの構成および検証」に進んでください。

  2. 次のURLでWebクライアントにアクセスします。http://managedServerHost:16000/imaging.管理者ユーザーの名前とパスワードでログインします。

    ノート:

    Imagingシステムに最初に接続したこのユーザーが、Imaging管理者として登録されます。

WebCenter Contentリポジトリへの接続

ImagingによってWebCenter Contentリポジトリを使用する前に、Content Serverへの接続を構成する必要があります。接続は、Imagingから作成できます。

WebCenter Contentリポジトリに接続するには:
  1. Webブラウザを開き、次のWebサイトに移動します。http://managedServerHost:16000/imaging
  2. 管理者ユーザーの名前とパスワードでログインします。
  3. 「接続の管理」トレイに移動し、リストから「コンテンツ・サーバー接続の作成」を選択します。
  4. 「基本情報」ページで接続の名前を入力し、オプションで説明を入力し、「次へ」をクリックします。
  5. 必要に応じて、「接続設定」ページで選択内容を変更します。
    • SSL: セキュアなSSL通信を行う場合に選択します。

    • サーバー・ポート: WebCenter ContentインスタンスのIDCポート。デフォルトでは、Imaging用は4444です。

    • ローカル・コンテンツ・サーバーの使用: コンテンツ・サーバーがImagingサーバーと同じマシン上にある場合は、デフォルトで選択されます。

      サーバーが同じマシン上にインストールされていない場合は、コンテンツ・サーバーのマシン名をコンテンツ・サーバー・プールの一部として構成します。

  6. 「次へ」をクリックします。
  7. 接続の「接続セキュリティ」の値を入力します。

    この接続定義に対するアクセス権、変更権限、削除権限および他のユーザーへのアクセス権の付与権限を、どのユーザーおよびグループに与えるかを選択します。1つ以上のユーザーまたはグループがアクセス権付与権限を持つ必要があります。

  8. 「次へ」をクリックします。
  9. 「サマリー」画面で「送信」をクリックします。
ワークフロー・サーバーへの接続

定義ファイルをインポートする前に、ワークフロー・サーバー(Oracle SOA Suite)への接続が必要です。ソリューションでタスク・リストを取得するには、この接続が必要です。アプリケーション・フィールドをワークフロー・ペイロード要素にマップする際、Imagingをワークフロー・サーバーに接続します。

接続するには、Web Services Inspection Language (WSIL)を使用して、プロバイダ、ポートおよび資格証明の情報を渡します。WSILは、HTTPプロトコルおよび特定のXML形式を使用して、サーバーでWebサービス・エンドポイントを検出できるようにします。Imagingは、特定の条件を満たすWSILのリンクをたどって、デプロイ済コンポジットを検出します。

接続先は、Oracle Business Process Management (Oracle BPM)サーバーまたはBusiness Process Execution Language (BPEL)サーバーにすることができます。既存ドメイン内のBPMおよびOracle BPEL Process ManagerをImagingで利用できるようにするには、Oracle BPM Suite - 12.2.1.4.0を使用してドメインを拡張する必要があります。Oracle BPM Suiteがインストールされている場合は、依存関係として自動的にOracle SOA Suite - 12.2.1.4.0が選択されます。Oracle BPEL Process Managerを使用し、Oracle BPMを使用しない場合は、Oracle SOA Suiteのインストールおよび構成によりドメインを拡張できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのインストールと構成』Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Managementのインストールの概要に関する項を参照してください。

この項では、ワークフロー・サーバーへの接続の構成手順とデータベースでの接続の登録手順について説明します。詳細は、『Oracle WebCenter Content: Imagingの管理』ワークフロー接続の作成に関する項を参照してください。

ワークフロー・サーバーへの接続の構成

AXF for BPMまたはAXF for BPELなど、Imagingとともに使用するOracle SOA Suiteをインストールした場合は、ワークフロー・サーバーへの接続を構成する必要があります。

ワークフロー・サーバーへの接続を構成するには:
  1. Webブラウザを開き、次のWebサイトに移動します。http://managedServerHost:16000/imaging
  2. 管理者ユーザーの名前とパスワードでログインします。
  3. 「接続の管理」トレイに移動し、リストから「ワークフロー接続の作成」を選択します。
  4. 「基本情報」ページで接続の名前を入力し、オプションで説明を入力し、「次へ」をクリックします。
  5. オプションで、「接続設定」ページで次の選択を1つ以上変更します。
    • HTTPフロントエンド・アドレス: ワークフロー・サーバーのフロントエンド・アドレス。リスニング・ポートも含まれており、デフォルトでOracle SOA Suite用はhttp://<server>:8001です。

    • 資格証明別名: ワークフロー・サーバーのユーザー資格証明およびパスワード資格証明を取得するための資格証明ストア・キー。

    • プロバイダ: プロバイダ設定は、単一のマシンに対するホスト名またはIPアドレスのいずれか、またはクラスタ内の複数のマシンに対するホスト名またはIPアドレスをカンマで区切ったリストのいずれかです。リスニング・ポートおよびトランスポート・メカニズムを設定に組み込む必要があります。

  6. 「接続のテスト」をクリックして設定を確認します。
  7. 「次へ」をクリックします。
  8. 接続の「接続セキュリティ」の値を入力します。

    この接続定義に対するアクセス権、変更権限、削除権限および他のユーザーへのアクセス権の付与権限を、どのユーザーおよびグループに与えるかを選択します。1つ以上のユーザーまたはグループがアクセス権付与権限を持つ必要があります。

  9. 「次へ」をクリックします。
  10. 「サマリー」画面で「送信」をクリックします。
データベースへの接続の追加

ワークフロー接続を確立した後、ソリューションのAXF_SOLUTION_ATTRIBUTES表にその接続の名前を入力します。たとえば、BPELサーバーのパラメータ・キーはWORKFLOW_CONNECTIONという名前であり、HelloBPELサンプル・スクリプトはtestという接続名を使用します。

UNIXシステム用のGDFontPath MBeanの構成

UNIXオペレーティング・システムで変換を正しく機能させるには、オペレーティング・システムでTrueTypeフォントが使用可能になっている必要があります。これらのフォントがシステムにない場合は、インストールする必要があります。UNIXオペレーティング・システムでフォント・パスを設定するには、GDFontpath MBeanを構成します。Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlのシステムMBeanブラウザを使用して構成できます。

UNIXシステム用のGDFontPath MBeanを構成するには:
  1. 次のURLを使用して、Fusion Middleware ControlのImagingドメインにアクセスします。http://adminServerHost:adminServerPort/em

    adminServerHostに、ドメインの管理サーバーをホストするコンピュータの名前を指定します。adminServerPortに、管理サーバーをリスニングするポート番号を指定します。デフォルトのポート番号は7001です。たとえば: http://myHost.example.com:7001/em

    ログインするには、構成ウィザードの「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面で指定したユーザー名およびパスワードを入力します。

  2. 左側のナビゲーション・ツリーで、「WebLogicドメイン」を開き、デプロイされたドメインを開きます。
  3. IPM_server1を右クリックし、メニューから「システムMBeanブラウザ」を選択します。
  4. 「システムMBeanブラウザ」ページのナビゲーション・ツリーで、「MBeanの構成」の下の「com.bea」フォルダを閉じます。
  5. 「アプリケーション定義のMBean」の下のoracle.imagingフォルダを展開します。
  6. 「サーバー: IPM_server1」および「config」フォルダを開きます。
  7. configをクリックします。
  8. GDFontPath属性の値をTrueTypeフォント(TTF)ファイルの場所に設定します。たとえば: /usr/share/X11/fonts/TTF

    Oracle WebLogic ServerにJDKが含まれているシステムの場合、一部のTTFファイルはJDK/jre/lib/fontsディレクトリにあります。

    各種UNIXプラットフォームの標準フォントの場所は、次のとおりです。

    • Solaris SPARC: /usr/openwin/lib/X11/fonts/TrueType

    • AIX: /usr/lpp/X11/lib/X11/fonts/TrueType

    • HP-UX Itanium: /usr/lib/X11/fonts/TrueType

    • Linux: /usr/lib/X11/fonts/TrueType

  9. 「適用」をクリックします。
  10. Imagingを再起動します。
Solaris12cを使用するUNIX Exalogic環境でのImagingビューア用のDISPLAYの設定

Solaris 12cを使用するExalogic環境では、Imagingビューアが基本モードで正しく動作するように、DISPLAY環境変数を設定する必要があります。

Solaris 12cを使用するUNIX Exalogic環境でImagingビューア用のDISPLAYを設定するには:
  1. 新しいターミナル・ウィンドウを開いて次のコマンドを実行します。
    xhost +
  2. Imagingターミナルで、Imagingが稼働しているサーバーにDISPLAY環境変数を設定し、次の形式でポートを指定します。
    servername:port
  3. Imagingを再起動します。
定義のインポート

インストール・プロセスのこの時点で、以前にエクスポートされたImaging定義(アプリケーション、検索および入力)をインポートできます。

詳細は、『Oracle WebCenter Content: Imagingの管理』定義のエクスポートおよびインポートに関する項を参照してください。

定義のインポート方法の詳細は「Imagingへの定義ファイルのインポート」を参照してください。

WebCenter Contentリポジトリでの全文検索機能の構成

Imagingは、WebCenter ContentでDATABASE.FULLTEXTOracleTextSearchの2つのタイプの全文検索をサポートしています。Imagingで全文検索機能を使用できるのは、WebCenter Contentリポジトリで全文検索を構成した場合です。

DATABASE.FULLTEXTシステムの場合、索引を再構築した後、Imaging側では何もする必要がありません。一方、OracleTextSearchの場合、FullTextが有効になっているアプリケーションが作成または削除されるか、またはそのアプリケーションに対してフィールド定義に関連する変更が加えられたときには、索引を再構築する必要があります。

全文検索を構成する方法の詳細は、「コンテンツ・サーバー用のOracleTextSearchの構成」を参照してください。

全文構成オプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの管理』検索索引の構成に関する項を参照してください。

WebCenter Contentで全文検索が有効になった後、アプリケーションを作成し、アプリケーションで「全文」オプションを選択する必要があります。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの管理』システム・プロパティの構成に関する項を参照してください。

Imagingシステム・セキュリティの設定

新しいImagingシステムでは、最初にログインしたユーザーに自動的にFULL権限が付与されます。通常、この初期ユーザーが他のユーザーまたはグループを関連付け、その後、初期ユーザーの権限は必要に応じて変更されたり、取り消されたりします。

ノート:

Oracle Access Managerで使用するようにImagingを構成する場合は、imaging/faces/ディレクトリを保護する必要があります。保護しなかった場合、Imagingビューアにはアクセスできません。

この最初のユーザーがImagingにログインした後にセキュリティ・プロバイダに変更を加えた場合は、次のステップを実行してImagingシステム・セキュリティをリセットします。たとえば、Oracle Internet DirectoryプロバイダまたはMicrosoft Active Directoryプロバイダを指すように後でセキュリティ構成を変更した場合は、Imagingシステム・セキュリティをリセットする必要があります。
  1. 必要に応じてユーティリティを使用して、ユーザーおよびグループを手動で作成するか、新しい外部のセキュリティ・プロバイダに移行します。「アイデンティティ・ストアと外部LDAP認証プロバイダの再関連付け」を参照してください。
  2. refreshIPMSecurity() WLST MBeanコマンドを実行します。『WebCenter WLSTコマンド・リファレンス』refreshIPMSecurityに関する項を参照してください。

    ノート:

    リフレッシュ中、対応する識別情報が見つからないユーザーまたはグループは無視されます。セキュリティに変更を加えると、無効なユーザーまたはグループがImagingデータベースから削除されます。

Imagingビューア・キャッシュの構成

Imagingビューアは、リポジトリ外部のサーバーにドキュメントをキャッシュすることにより、クライアント・マシンの表示速度を上げることができます。キャッシュされたドキュメントのセキュリティは、ドキュメントが格納されているサーバーの認証によって制御されます。

サーバーが安全であると考えられる場合、追加のセキュリティは必要ありません。追加のセキュリティが必要な場合は、「キャッシュされたドキュメントの暗号化」の説明に従って、キャッシュされたドキュメントを暗号化できます。

キャッシュされたドキュメントを使用するようにImagingビューアを設定するには:
  1. Imagingビューア・キャッシュが正しくデプロイされていることを確認します。
    1. WebLogic Server管理コンソールで、「ドメイン構造」の下の「デプロイメント」をクリックします。
    2. 「デプロイメント」表のimaging-vc行で、「状態」の値が「アクティブ」「ヘルス」の値が「OK」であることを確認します。

    imaging-vcの「状態」または「ヘルス」の値が異なる場合は、続行する前にデプロイメントを修正するか、機能を再デプロイする必要があります。

  2. 「UNIXシステム用のGDFontPath MBeanの構成」の説明に従って、ドキュメントをキャッシュする必要がある場所にViewerCachePath MBeanを設定し、ビューアのキャッシングを有効にします。たとえば、1台のコンピュータで実行されるImagingシステムでキャッシングを有効にする場合、相対パスimaging/ViewerCacheを使用できます。パスを設定しなかった場合、ドキュメントのキャッシングは無効になります。

    ノート:

    ViewerCachePath MBeanは、クラスタ内のすべてのサーバーから使用可能な場所に設定する必要があります。ディレクトリ・パスがすべてのサーバーから使用可能でない場合は、各サーバーはローカルにドキュメントをキャッシュします。その結果、キャッシュ全体のインスタンスが複数存在します。

  3. ViewerCacheDays MBeanを設定して、ドキュメントが参照された後にキャッシュ場所に保存される日数を指定します。キャッシュされたドキュメントが、指定した日数内に表示されなかった場合、キャッシュから消去されます。ドキュメントが指定された日数内に参照されなかった場合は、ドキュメントのViewerCacheDaysタイマーがリセットされます。ViewerCacheDays0 (デフォルト)に等しく設定した場合は、キャッシュからドキュメントを消去できません。
  4. ViewerCacheEnablePrecache MBeanをtrueに設定するとImagingにドキュメントが取り込まれた時点でキャッシュされ(プレキャッシュ)、この値をfalseに設定するとドキュメントがビューアに最初にコールされた時点でキャッシュされます。
ビューア・キャッシュ・パスの変更

Imagingサーバーが停止していて、新しい場所で古い場所と同じファイル階層を使用する場合は、ビューア・キャッシュを新しい場所へ移動できます。

ビューア・キャッシュ・パスを変更するには:
  1. Imagingサーバーを停止します。
  2. キャッシュされたファイルを新しい場所に移動します。ファイル階層を維持するように注意して作業してください。
  3. ViewerCachePath MBeanで新しいパスを設定します。
  4. Imagingサーバーを起動します。
キャッシュされたドキュメントの暗号化

追加のセキュリティが必要な場合は、キャッシュされたドキュメントを暗号化するようにImagingを構成できます。暗号化すると、ドキュメントを参照するために復号化する追加処理が必要となり、レンダリング速度が低下します。キャッシュされたドキュメントを暗号化するようにImagingを構成した場合でも、キャッシュ時には、生成されるドキュメントが暗号化されない期間がわずかに存在します。

キャッシュされたドキュメントの暗号化を有効にするには:
  1. Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用して、ドメインに新しいパスワード資格証明を追加します。
    1. Oracle WebCenter Contentの「WebLogic Server」ドメインを選択します。
    2. 「WebLogicドメイン」メニューから、「セキュリティ」,、「資格証明」の順に選択します。
    3. マップ「oracle.imaging」を選択します。oracle.imagingという名前のマップが存在しない場合は、「マップの作成」をクリックしてマップ名にoracle.imagingを指定し、選択します。
    4. 「キーの作成」をクリックします。キーにviewer.cacheと名前を付け、「パスワード」のタイプを選択します。
    5. ユーザー名を入力します。このユーザー名がいずれかのシステムに存在している必要はありません。
    6. パスワードを入力して確認し、「OK」をクリックします。
  2. 「UNIXシステム用のGDFontPath MBeanの構成」の説明に従って、ViewerCacheEnableEncryption MBeanを設定して暗号化を有効にします。

    ノート:

    ViewerCacheEnableEncryption MBeanを設定するには、パスワード資格証明がドメインに存在する必要があります。

キャッシュされたドキュメントの暗号化の無効化

キャッシュされたドキュメントの暗号化を無効にするには、ViewerCacheEnableEncryption MBeanの値をfalseに設定します。

それ以降のビューアへのコールでは、暗号化されていないドキュメントがキャッシュされます。パスワード資格証明が変更されずにドメインに残っている場合は、すでにキャッシュ内にある暗号化されたドキュメントを復号化して表示できます。

パスワード資格証明を削除または変更した場合は、まだキャッシュされている暗号化されたドキュメントを手動で消去する必要があります。

imaging.jksファイルをパージするには:
  1. Imagingサーバーを停止します。
  2. キャッシュ・ディレクトリからキャッシュされたファイルを削除します。
  3. imaging.jksファイルをキャッシュ・ディレクトリから削除します。
  4. Imagingサーバーを起動します。
AXF for BPMおよびAXF for BPELのインストールおよび構成

Oracle WebCenter Content: AXF for BPMおよびOracle Application Extensions Framework (AXF) for BPELはImagingとともに自動的にインストールされ、AXF for BPELはImaging管理対象サーバーに自動的にデプロイされます。

AXF for BPMをImagingサーバーにデプロイする前に、リポジトリ作成ユーティリティを使用して必要なスキーマを作成する必要があります。その後、ドメインを作成または拡張するときに、AXF for BPMを選択してImagingとともに使用できます。

AXF for BPMまたはAXF for BPELのいずれか、または両方をImaging管理対象サーバーで実行するように構成できます。

  • AXF for BPM

    新しいAXF for BPMインフラストラクチャは、Oracle Business Process Management (Oracle BPM)、Oracle Application Development Framework (Oracle ADF)、Oracle Metadata Servicesリポジトリ(Oracle MDSリポジトリ)、Oracle Business Rulesなどのテクノロジが提供するアプリケーションの開発および構成機能を利用して、構成可能なビジネス・コンポーネントを作成します。これらのビジネス・コンポーネントは、管理者がWebCenter Contentビジネス・アプリケーションの統合ソリューションを構成および開発するために役立ちます。「AXF for BPMの構成および検証」を参照してください。

  • AXF for BPEL

    AXF for BPELを構成してImaging管理対象サーバーで実行できます。従来型のAXF for BPELインフラストラクチャは、AXFソリューション、コマンドおよびWebツールを構成する基礎としてAXFデータベース表(Imaging表)に依存しています。ソリューション開発者またはソリューション促進者は、これらのソリューション、コマンドおよびツールを実装およびカスタマイズできます。「AXF for BPELの構成および検証」を参照してください。

AXF for BPMまたはAXF for BPELおよびAXF for BPELデータベース表(Imaging表)の構成および使用の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterアプリケーション・アダプタの管理』BPEL Imagingソリューションの構成に関する項を参照してください。

AXF for BPMの構成および検証

ImagingとともにAXF for BPMを構成するには、Oracle WebCenter ContentおよびOracle SOA Suiteをインストールして構成し、リポジトリ作成ユーティリティを使用してAXFスキーマと、次のコンポーネント用のスキーマを作成する必要があります。

  • メタデータ・サービス

  • Oracle WebCenter Content Server - 完了

  • Oracle WebCenter Content: Imaging。

  • SOAインフラストラクチャ

  • ユーザー・メッセージング・サービス

WebLogic Serverドメインを作成または拡張する際は、次の製品テンプレートが選択されていることを確認します。

  • Oracle SOA Suite

  • Oracle WebCenter Content: AXF for BPM

    ノート:

    AXF for BPMがOracle SOA Suite管理対象サーバーとは別のホスト・マシンにある場合は、Oracle WSM Policy Managerを使用してドメインを拡張する必要があります。

  • Oracle WebCenter Content: Imaging。

  • Oracle Universal Content Management - Content Server (WebCenter Contentの場合)

  • Oracle Enterprise Manager

  • Oracle BPM Suite

ドメインを作成または拡張してAXF for BPM、およびAXF for BPMが依存するコンポーネントおよび製品を追加してから、WebLogic Server管理コンソール、Oracle WebLogic Serverスクリプト・ツール(WLST)およびOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用して、Imagingと連携するようにAXF for BPMを構成できます。AXF for BPMと、複数ドメインまたは複数マシン上で稼働するImagingサーバーとの間のOracle Coherenceを使用した通信を設定し、単一のドメインでのAXF for BPMとImagingの間のマルチキャスト干渉を防ぐこともできます。「AXF for BPMの構成」を参照してください。

AXF for BPMインフラストラクチャが正しくインストールされ構成されていることを検証するために、AXF for BPMにはHelloBPMソリューションが含まれています。このソリューションは、Oracle BPMプロセスを使用してBPM統合を検証します。「AXF for BPMのインストールの検証」を参照してください。

AXF for BPMの構成

ImagingサーバーとともにAXF for BPMを構成するには、次の手順を実行します。WebLogic Server管理コンソールを介してImagingサーバーを設定し、WLSTを使用して外部JNDIを作成し、Fusion Middleware Controlを介してAXF for BPMのCSFキーを構成できます。

AXF for BPMを、クラスタまたは他の分散構成で稼働するImaging管理対象サーバーと連携させるように構成するには、Oracle Coherenceを使用した通信を設定する必要があります。「Imagingクラスタ、複数ドメインまたは複数マシン用のOracle Coherence通信」を参照してください。単一のドメインでは、Oracle Coherenceを使用した通信を設定して、マルチキャスト・トラフィックからの干渉を回避できます。「単一のサーバーまたはドメイン用のOracle Coherence通信」を参照してください。

AXF for BPMを構成するには:
  1. WebLogic Server管理コンソールを介してImagingサーバーを設定します。
    1. 管理サーバーが稼働している必要があります。稼働していない場合は、Oracle WebLogic Serverドメインの管理サーバーを起動します。「管理サーバーの起動」を参照してください。
    2. 管理コンソールにログインします。
    3. 左側の「ドメイン構造」で、「環境」を開いて、「サーバー」をクリックします。
    4. 「サーバー」表で、IPM_server1などのImagingサーバー・インスタンスをクリックします。
    5. 「プロトコル」タブをクリックします。

      サーバーが本番モードの場合、変更を加えるには、左側の「チェンジ・センター」で「ロックして編集」をクリックします。

    6. 「HTTP」タブをクリックし、次の値を設定します。
      • フロントエンド・ホスト: myserver.example.comなど、Imagingサーバー用のホスト・マシンの名前

      • フロントエンドHTTPポート: 16000など、Imagingインスタンス用のポート番号

    7. 変更を保存します。

      サーバーが本番モードの場合、構成の編集が有効化されていなければ、変更を保存してからアクティブ化する必要があります。

  2. Oracle SOA Suite管理対象サーバーがImagingとは別のホスト・マシンにある場合は、IPMDSデータ・ソースおよびmds-axfデータ・ソースをOracle SOA Suiteサーバーに対してターゲット設定します。
    1. Oracle SOA Suiteマシンの管理コンソールにログインします。
    2. 左側の「ドメイン構造」「サービス」を開き、「データ・ソース」をクリックします。
    3. 「新規」メニューから「汎用データ・ソース」を選択します。
    4. 「JNDI名」フィールドにjdbc/IPMDSと入力します。
    5. 「データベース・タイプ」リストでデータベース・タイプを選択し、「次へ」を検索します。
    6. 同じスキーマを使用するものも含め、対応するImagingサーバー上の同じ名前の接続と一致するように「データソース・プロパティ」の値を構成します。
    7. 構成をテストして、すべてが有効であるかを確認します。
    8. 「終了」をクリックします。
    9. 「JDBCデータ・ソースのサマリー」ページの「構成」タブで「IPMDS」をクリックします。
    10. ターゲット」タブをクリックします。
    11. Oracle SOA Suiteサーバーの名前を選択します。
    12. 「保存」をクリックします。
    13. 「JDBCデータ・ソースのサマリー」ページの「構成」タブに戻り、「mds-axf」をクリックします。
    14. ターゲット」タブをクリックします。
    15. Oracle SOA Suiteサーバーの名前を選択します。
    16. 「保存」をクリックします。
  3. Oracle SOA Suite管理対象サーバーがImagingとは別のホスト・マシンにある場合は、Oracle SOA Suiteサーバーでの設定と同様に、ImagingサーバーでSOALocalTxDataSourceデータ・ソースを作成します。
    1. Imagingマシンの管理コンソールにログインします。
    2. 左側の「ドメイン構造」「サービス」を開き、「データ・ソース」をクリックします。
    3. 「JDBCデータ・ソースのサマリー」ページの「構成」タブで、「新規」メニューから「汎用データ・ソース」」を選択します。
    4. 「名前」フィールドにSOALocalTxDataSourceを指定します。
    5. 「JNDI名」フィールドにjdbc/SOALocalTxDataSourceを指定します。
    6. 「データベース・タイプ」リストでデータベース・タイプを選択し、「次へ」を検索します。
    7. 同じスキーマを使用するものも含め、対応するOracle SOA Suiteサーバー上の同じ名前の接続と一致するように「データソース・プロパティ」の値を構成します。
    8. 構成をテストして、すべてが有効であるかを確認します。
    9. 「次へ」をクリックしてターゲットを選択します。
    10. Imagingサーバーの名前を選択します。
    11. 「終了」をクリックします。
  4. Oracle WebLogicスクリプティング・ツール(WLST)を使用して外部JNDIを作成します。
    1. WCC_ORACLE_HOME/axf_bpm/scriptsディレクトリに変更します。
    2. テキスト・エディタを使用してcreate-foreign-JNDI.pyスクリプトを編集します。
    3. 次の変数をファイルの先頭に設定します。
      # host to login to for executing script
      var_host = "" # (-h) WebLogic Server Administration Server host name
      var_hostPort = "" # (-p) Administration Server port
      var_user = "" # (-u) WebLogic Server User Name
      var_credential = "" # (-c) WebLogic Server Password
      # JNDI settings
      var_jndiURIServer = "" # (-t) JNDI target URI of Oracle SOA Suite host
      var_jndiURIServerPort = "" # (-v) JNDI target URI port
      var_serverTargetName = "" # (-s) Managed Server name, for targeting the Imaging server
      var_jndiUser = "" # (-n) JNDI user name
      var_jndiPassword = "" # (-d) JNDI password
    4. ファイルを保存します。
    5. WLSTを使用しているImagingサーバーに対してcreate-foreign-JNDI.pyスクリプトを実行します。
      スクリプトを実行する際は、次のように、WebLogic Serverのみが稼働中のサーバーである必要があります。
      cd WCC_ORACLE_HOME/common/bin
      ./wlst.sh create-foreign-JNDI.py
  5. AXF for BPMのCSFキーの構成
    1. Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlにログインします。
    2. WebLogic Serverドメインに移動し、デプロイされたドメイン(デフォルトでbase_domain)を右クリックします。
    3. 表示されたメニューで「セキュリティ」「資格証明」の順に選択します。
    4. 新しいマップを作成し、マップ名をoracle.wsm.securityとして指定します。
    5. 新しいキーを作成します。
      • ipmadminなど、キーの名前を指定します。

      • weblogicなど、有効な管理者ユーザーを指定します。

      • パスワードを指定します。

      • 「OK」をクリックします。

Imagingクラスタ、複数ドメインまたは複数マシン用のOracle Coherence通信
AXF for BPMを構成する場合は、AXF for BPMのユーティリティであるOracle Coherenceを使用して通信を構成する必要があります。デフォルトでは、サーバーはDOMAIN_HOME/bin/setDomainEnv.shスクリプトで構成される次の設定を使用してクラスタ化するように設定されています。
-Dtangosol.coherence.clusteraddress=224.3.1.99
-Dtangosol.coherence.clusterport=3199
-Dtangosol.coherence.log=jdk

Imagingクラスタでは、Oracle Coherenceを使用してAXF for BPMの通信を設定する必要があります。Oracle Coherenceは、システムの干渉による不要なマルチキャスト・トラフィックを回避するために、一意のマルチキャスト・アドレスとポートを備えています。クラスタでのOracle Coherenceの構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』Coherenceクラスタの使用に関する説明を参照してください。

単一のサーバーまたはドメイン用のOracle Coherence通信
単一サーバーまたは単一ドメインのインストールの場合は、DOMAIN_HOME/bin/setDomainEnv.shスクリプトを次のように編集して、他のマシンのマルチキャスト・トラフィックを回避するようにOracle Coherenceを構成できます。
  1. テキスト・エディタでDOMAIN_HOME/bin/setDomainEnv.shスクリプトを開きます。
  2. coherenceの検索を実行し、既存の設定を特定します。
  3. 既存のOracle Coherence設定の後、たとえば-Dtangosol.coherence.log=jdkの後に、次の2つの設定を追加します。
    -Dtangosol.coherence.localhost=127.0.0.1
    -Dtangosol.coherence.ttl=0
  4. 設定を保存します。
  5. ドメインで稼働中の管理対象サーバーを再起動し、変更を有効にします。
AXF for BPMのインストールの検証

BPMプロセスを使用するHelloBPMソリューションを使用し、AXF for BPMのインストールを検証できます。この項では、このソリューションをデプロイして使用する手順について説明します。

HelloBPMソリューションの構成

HelloBPMソリューションを使用してAXF for BPMのインストールと構成を検証するには、Imaging管理対象サーバーでHelloBPMソリューションをデプロイし構成する必要があります。

HelloBPMソリューションを構成するには:
  1. データベースを設定します。
    1. WCC_ORACLE_HOME/axf_bpm/scriptsディレクトリに変更します。
    2. Imagingデータベース・ユーザーとしてImagingデータベース・スキーマに接続しているときに、次の3つのパラメータを使用してAXF_HELLO_BPM_DATA.sqlスクリプトを実行します。これにより、HelloBPMソリューションを実行するために必要なデータが挿入されます。
      • SOAMachineName:Port

      • IPMMachineName:Port

      • CSFKEY

  2. Oracle SOA Suite管理対象サーバーがImagingとは別のホスト・マシン上にある場合は、Hello BPMプロセスを手動でデプロイする必要があります。Oracle SOA Suite管理対象サーバーを起動する前に、WCC_ORACLE_HOME/axf_bpm/bpm/sca_axfHelloBPM_rev1.0.jarファイルをDOMAIN_HOME/soa/autodeploy/にコピーします。
  3. 次の順序で、残りのサーバーを起動します。
    1. Weblogic Server管理サーバー(すでに稼働している必要があります)
    2. Oracle SOA Suite管理対象サーバー
    3. Imaging管理対象サーバー
    4. WebCenter Content管理対象サーバー
  4. デプロイされたプロセスでURIが設定されていることを確認します。
    1. Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlにログインします。
    2. Oracle SOA Suite管理対象サーバーに移動して、soa-infra (soa_server1)defaultaxfHelloBPMの順にクリックします。
    3. 「コンポーネント・メトリック」セクションでSalesQuoteEntryをクリックします。
    4. 「管理」タブをクリックします。
    5. 有効なURIが設定されていない場合は、次の設定を使用してURIを作成します。
      • アプリケーション名: worklist

      • ホスト名: サーバー用のホスト・マシンの名前

      • HTTPポート: サーバー用のホスト・マシンのポート

      • HTTPSポート: サーバー用のホスト・マシンのセキュアなポートまたはSSLが構成されていない場合はデフォルト値

      • URI: /workflow/axfSolutionHelloBPM/faces/adf.task-flow?_id=SalesQuoteEntry_TaskFlow&_document=WEB-INF/SalesQuoteEntry_TaskFlow.xml

Imagingへの定義ファイルのインポート

Imagingインジェクタを介してImagingサーバーにタスクの定義ファイルをインポートできます。

Imagingに定義ファイルをインポートするには:
  1. 接続を作成します。
    1. ipmadminなど、管理者ユーザーとしてImagingにログインします。

      ノート:

      Imagingシステムに最初に接続するこのユーザーが、Imaging管理者として登録されます。「Imagingの初期構成の完了」を参照してください。

    2. 左側のナビゲーション・ツリーで、「接続の管理」を開きます。
    3. ドロップダウン・メニューから「Content Server接続の作成」を選択し、接続を構成します。
      • 「接続の作成: 基本情報」ページで、接続の名前を指定し、「次」をクリックします。

      • 「接続の作成: Content Server設定」ページで、SSLを使用するかどうかを指定し、ローカルのコンテンツ・サーバーを使用するのか(デフォルト)、「Content Serverプール」セクションを介して外部サーバーを指定するのかを指定して「次」をクリックします。

      • 「接続の作成: セキュリティ」ページで、すべての権限を持つAdministratorsグループを追加し、「次」をクリックします。

      • 設定を確認し、「送信」をクリックします。

    4. ドロップダウン・メニューから「ワークフロー接続の作成」を選択し、接続を構成します。
      • 「接続の作成: 基本情報」ページで、接続の名前を指定し、「次」をクリックします。

      • 「接続の作成: ワークフロー設定」ページで次の情報を指定し、「次」をクリックします。

        HTTPフロントエンド・アドレス: Oracle SOA Suiteサーバー用の完全修飾されたHTTPアドレスを指定します。
        http://managedServerHost:managedServerPort/

        資格証明別名: これは、「AXF for BPMの構成および検証」のステップ5で指定された、ipmadminなどのCSFキー名である必要があります。

        プロバイダ: Oracle SOA Suiteサーバー用の完全修飾されたt3アドレスを指定します。
        t3://managedServerHost:managedServerPort/
      • 「接続の作成: セキュリティ」ページで、すべての権限を持つAdministratorsグループを追加し、「次」をクリックします。

      • 設定を確認し、「送信」をクリックします。

  2. 定義インポート・ツールを使用して、定義ファイルWCC_ORACLE_HOME/axf_bpm/ipmをImagingにインポートします。

    リポジトリ接続、BPELサーバー接続およびアプリケーションのセキュリティ構成を含む定義のアップロードおよび環境構成の解決の詳細は、『Oracle WebCenter Content: Imagingの管理』Imagingの概要に関する項を参照してください。

    1. 左側のナビゲーション・ツリーで、「ツール」を開きます。
    2. 定義のインポートを選択します。
    3. WCC_ORACLE_HOME/axf_bpm/ipm/HelloBPM.xmlファイルを参照して選択します。
    4. 「次へ」をクリックします。
    5. 「定義の選択」ステップで、HelloBPMアプリケーションHelloBPM入力およびHelloBPM検索に対して「アクション」を選択します。
    6. 「次へ」をクリックします。
    7. 「検証」ステップで、「アプリケーション・セキュリティ」フィールドの「新規の選択」を選択し、「管理者」グループを選択します。また、「アプリケーション」「ドキュメント・セキュリティ」入力セキュリティおよび検索セキュリティフィールドの「管理者」グループを選択します。
    8. 「ワークフロー」フィールドで「ワークフロー接続」を選択します。
    9. 「送信」をクリックします。
「ソリューション管理」ページへのアクセス

「ソリューション管理」ページにアクセスするには、WebLogic Serverでaxfadminグループを設定し、このグループにWebLogic Serverユーザー名を割り当てる必要があります。

ソリューション・アプリケーションの管理機能にアクセスするには:
  1. 新しいドライバ・ページを開きます。
    http://machinename:16000/axf/faces/pages/axfadmin.jspx
  2. 左側の「コマンド・ドライバ」リンクをクリックします。
  3. 次の値を使用します。
    1. solutionNamespace: SalesQuoteEntry
    2. commandNamespace: StartSalesQuoteEntry
  4. 「リクエストの実行」をクリックします。
  5. 「レスポンスの実行」をクリックします。
「ソリューション管理」ページが開きます。表4-1に、このページのパラメータの例を示します。

表4-1「ソリューション管理」ページのパラメータ

パラメータ

solutionNamespace

SalesQuoteEntry

commandNamespace

StartSalesQuoteEntry

Username

リクエストに対するユーザー名

「ソリューション管理」ページを介してビジネス・ルール・エディタにアクセスし、このエディタを使用してカスタマイズできます。

Imagingへのタスクの注入

AXF for BPMプロセスをデプロイすると、Imagingにタスクを注入できますが、コンテンツ入力ファイルからの方法、Imaging入力エージェントを介する方法、またはOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを介したOracle SOA Suiteサーバーからの方法があります。

AXF for BPMインフラストラクチャとともにインストールされたコンテンツ入力ファイルからHelloBPMソリューションにタスクを注入できます。Imaging入力エージェントを介して注入されるタスクにより、アプリケーション変更のソリューションのテストが可能になります。必要に応じて、HelloBPMワークフローに適するように入力ファイルを変更できます。

これらのコンテンツ入力ファイルは、Imagingアプリケーション定義であるWCC_ORACLE_HOME/axf_bpm/ipm/HelloBPM.xmlとともに次のディレクトリにあります。
$WCC_ORACLE_HOME/axf_bpm/ipm/

このディレクトリには3つの入力ファイルが含まれています。

  • TestSalesQuote.pdf

  • TestSalesQuote.txt

  • TestSalesQuote.xml

次の手順は、InputDirectoryがデフォルト構成(/IPM/InputAgent/Input)で存在するという想定に基づいています。

入力エージェントを介してタスクを注入するには:
  1. PDFファイルとXMLファイルをDOMAIN_HOMEディレクトリにコピーし、TXTファイルをDOMAIN_HOME/IPM/InputAgent/Inputディレクトリ(デフォルト構成)にコピーします。InputAgentがこれらのファイルにアクセスできるように、ファイル権限を変更する必要がある場合もあります。『Oracle WebCenter Content: Imagingの管理』入力エージェントの有効化に関する項を参照してください。

    指定された時間間隔内(デフォルトで15分)で、入力エージェントは入力ファイルを選択し、テキスト入力ファイル、PDFファイルからの画像およびXMLファイルからのサポート対象であるコンテンツから、メタデータ値を持つドキュメントを作成します。

    HelloBPMソリューションを使用する場所のワークフロー構成に基づいて、タスクは、BPMタスク・リストに表示されるドキュメント用に作成されます。

  2. タスク・リストでは、新しく注入されたタスクをクリックし、ソリューション・アプリケーションの詳細を参照します。
  3. 必要に応じて、テキスト入力ファイルのメタデータの値を変更してから、入力ファイルを再注入します。たとえば、存在しないアカウント情報を持つタスクを注入し、人によるタスク・フローと連携して動作させる場合があります。
AXF for BPELの構成および検証

AXF for BPELを、クラスタまたは他の分散構成で稼働するImaging管理対象サーバーと連携させるように構成するには、Javaオブジェクト・キャッシュ(JOC)がすべての管理対象サーバーに配布されるように構成する必要があります。Imaging管理対象サーバーにおけるAXFのためのクラスタ化を参照してください。

AXF for BPELインフラストラクチャが正しくインストールされていることを検証するために、AXF for BPELには2つの簡単なソリューションがあります。

  • HelloWorld、文字列Helloを返す基本的なソリューション

  • HelloBpel、BPEL統合を検証するBPELプロセスが含まれているソリューション

HelloWorldを使用したAXF for BPELのインストールおよび構成の検証

HelloWorldソリューションを有効にするには、次のステップを実行します。
  1. Imagingスキーマを所有するユーザーとして、次のディレクトリのうちの1つからinsertHelloCommand.sqlスクリプトを実行します。
    • UNIXのパス:

      MW_HOME/WCC_ORACLE_HOME/axf/drivers/HelloWorld/dbscripts
    • Windowsのパス:

      MW_HOME\WCC_ORACLE_HOME\axf\drivers\HelloWorld\dbscripts

    ノート:

    IBM DB2の場合のみ、insertHelloCommand.sqlスクリプトを実行する前に次の行をスクリプトの先頭に追加します。
    CONNECT TO soadb USER am3_ipm USING oracle;
  2. 次のURLを使用して、AXF for BPEL Webアプリケーションのドライバ・ページにアクセスします。
    http://host:port/imaging/faces/Driver.jspx
  3. 次の値を入力します。
    • ソリューション・ネームスペース: HelloWorld

    • コマンド・ネームスペース: Hi

    • ユーザー名: jcooper

    ノート:

    このユーザー名は、アプリケーション・サーバーに組込みのjazn.xmlセキュリティを使用している場合にのみ有効です。

  4. 「コマンドの実行」をクリックします。

    AXF for BPELレスポンスが「対話ID」とともに表示されます。レスポンスが返された場合は、AXF for BPELインフラストラクチャが正しく機能しており、コマンドを追加して実行できます。

HelloBpelを使用したAXF for BPELのインストールおよび構成の検証

HelloBpelソリューションには、BPELプロセスと、そのプロセスでHelloBPELソリューション・ネームスペースを使用するように設定するためのSQLスクリプトが含まれています。BPELプロセスとデータベース・スクリプトは、次のディレクトリにあります。
  • UNIXのパス:
    MW_HOME/WCC_ORACLE_HOME/axf/drivers/HelloBpel
  • Windowsのパス:

    MW_HOME\WCC_ORACLE_HOME\axf\drivers\HelloBpel

HelloBpelソリューションを有効にするには:

  1. 次のHelloBPEL SQLスクリプトのいずれかを実行します。
    • UNIXスクリプト:

      MW_HOME/WCC_ORACLE_HOME/axf/drivers/HelloBpel/dbscripts
      /oracle/insertHelloBPELData.sql
      MW_HOME/WCC_ORACLE_HOME/axf/drivers/HelloBpel/dbscripts
      /sqlserver-db2/insertHelloBPELData.sql
    • Windowsスクリプト:

      MW_HOME\WCC_ORACLE_HOME\axf\drivers\HelloBpel\dbscripts
      \oracle\insertHelloBPELData.sql
      MW_HOME\WCC_ORACLE_HOME\axf\drivers\HelloBpel\dbscripts
      \sqlserver-db2\insertHelloBPELData.sql

    Oracle Databaseを使用している場合は、oracleディレクトリからスクリプトを実行します。

    IBM DB2またはMicrosoft SQL Serverのデータベースを使用している場合は、sqlserver-db2ディレクトリからスクリプトを実行します。

    IBM DB2の場合のみ、HelloBPEL SQLスクリプトを実行する前に、スクリプトに次の変更を加えます。

    • 次の行をスクリプトの先頭に追加します。

      CONNECT TO soadb USER am3_ipm USING oracle;
    • 次の行を変更して、Imagingの「接続の管理」セクションに実際のBPEL接続があるかどうかを指定します。

      Insert into AXF_SOLUTION_ATTRIBUTES (SOLUTION_NAMESPACE,PARAMETER_KEY,PARAMETER_VALUE) values ('HelloBPEL','BPEL_CONNECTION','test');
  2. insertHelloBPELData.sqlスクリプトを実行します。
  3. Oracle JDeveloperで、次のディレクトリからHelloBPEL.jwsを開きます。
    • UNIXのパス:

      MW_HOME/WCC_ORACLE_HOME/axf/drivers/HelloBpel/bpel
    • Windowsのパス:

      MW_HOME\WCC_ORACLE_HOME\axf\drivers\HelloBpel\bpel

    プロセスをBPELサーバーにデプロイします。このタスクの詳細は、JDeveloperのドキュメントを参照してください。

    ノート:

    HelloBPELサンプル・ソリューションは、デフォルトではインスタンスをCaliforniaというグループに割り当てます。Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用して、Californiaグループをmyrealmセキュリティ・レルムに追加する必要があります。

    Oracle Internet Directoryなどの代替のアイデンティティ・ストアを使用している場合は、デプロイ前にJDeveloper内のHelloBpelHumanTask.taskファイルを変更して、グループ割当を変更できます。

  4. 次のURLを使用して、AXF for BPEL Webアプリケーションのドライバ・ページにアクセスします。
    http://host:port/imaging/faces/Driver.jspx
  5. 「AXFコマンド・ドライバ」画面で、次の値を入力します。
    • ソリューション・ネームスペース: HelloBPEL

    • コマンド・ネームスペース: StartHelloBPEL

    • ユーザー名: 有効なImagingユーザー(たとえば、weblogic)

    前出のImagingユーザーは、Californiaという名前のグループに含まれている必要があります。このグループが存在しない場合は、グループを作成してユーザーをグループに追加してください。

  6. 「コマンドの実行」をクリックします。
    レスポンス画面にレスポンスが表示されます。
  7. 「レスポンスの実行」をクリックし、画面の指示に従ってサインインします。

    AXFのタスク・リスト画面が表示されます。タスク・リストにタスクがない場合は、BPELコンソールを開き、HelloBPELProcessのインスタンスを新規に作成し、タスク・リストをリフレッシュします。

Captureの構成

Captureシステム管理者がOracle WebCenter Enterprise Captureシステム環境を構成および監視するには、システム管理権限が必要です。構成には、Capture管理対象サーバーの起動、Fusion Middleware ControlでのCaptureユーザーへのロールの割当て、MBeanを介したシステム・レベル設定の変更などのタスクが含まれます。

この付録では、構成タスクについて詳しく説明します。

Oracle WebCenter Enterprise Capture構成の完了について

インストールおよび初期構成を実行するCaptureシステム管理者には、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlおよびOracle WebLogic Serverへのアクセスなどのシステム管理権限が付与されている必要があります。ユーザーがOracle WebCenter Enterprise Captureを使用できるようにするには、システム管理者が、WebLogic ServerドメインのLDAP資格証明ストアのユーザーをFusion Middleware ControlのCaptureロールに関連付ける必要があります。

ロールCaptureWorkspaceManager、CaptureWorkspaceViewerおよびCaptureUserが、自動的にドメインのデフォルトのWebLogic Serverポリシー・ストアに追加されます。Captureシステム管理者は、ファイル/XMLベースのポリシー・ストア、Oracle Internet Directoryポリシー・ストアまたはOracle Databaseポリシー・ストアを使用したり、Fusion Middleware Controlを使用してポリシー・ストアを管理することができます。

Fusion Middleware Controlを使用して、Captureのシステム設定およびロガーを構成することもできます。

Oracle WebCenter Enterprise Captureの初期構成の完了

Captureシステム管理者は、WebLogic ServerドメインでCaptureの初期構成を実行します。Capture管理対象サーバーの起動に加えて、構成ステップには、ユーザーへのロールの割当てとシステムレベル設定の変更も含まれます。

Capture管理対象サーバーの起動

Capture構成を完了するための最初のステップは、Capture管理対象サーバーを起動することです。

キャプチャ・ユーザーへのロールの割当て

ユーザーがCaptureを使用できるようにするには、Captureシステム管理者が、LDAP資格証明ストアのユーザーをポリシー・ストアのCaptureロールに割り当てる必要があります。Fusion Middleware Controlの「アプリケーション・ロール」ページでこれを実行できます。

Captureユーザーにロールを割り当てる方法については、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Enterprise Captureの管理Oracle Enterprise ManagerでのCaptureロールの割当てに関する項を参照してください。

システムレベル設定の変更

Fusion Middleware Controlを使用して、システム・プロパティおよび電子メールのSMTP設定など、Captureのシステムレベルの構成設定を変更できます。このページの設定によって、ドメインのCapture MBeansが設定されますが、これは、Oracle WebLogicスクリプティング・ツール(WLST)コマンドを使用して変更することもできます。

次のWLSTコマンドを使用すると、システムレベル設定へのアクセスまたは変更を行うこともできます。

  • listCaptureConfig

  • getCaptureConfig

  • setCaptureConfig

これらは、ドメイン用の管理サーバーに接続中に使用できるオンラインのWLSTコマンドです。接続するには、Oracle WebCenter Contentホーム・ディレクトリからwlst.shスクリプトを実行する必要があります。

WLSTコマンドでCaptureシステムレベル設定を変更するには:
  1. Oracle WebLogic Serverドメインの管理サーバーを起動します。
  2. Oracle WebLogic Server管理サーバーにサインインします。
  3. MW_HOME/WCC_ORACLE_HOMEのOracle WebCenter Contentホーム・ディレクトリに移動します
  4. WLSTを実行します。
    cd common/bin
    ./wlst.sh
  5. サインインしてから、次のカスタムCaptureコマンドを入力します。
    wls:/offline> connect() 
    Please enter your username :weblogic 
    Please enter your password : XXXXXXXXXXXXX 
    Please enter your server URL [t3://localhost:7001] 
     :t3://host_name:16401 
    Connecting to t3://host_name:16401 with userid weblogic ... 
    Successfully connected to Managed Server 'capture_server1' that belongs to domain 
    'domainName'. 
     
    wls:/domainName/serverConfig> setCaptureConfig('CaptureSystemID','CAPTURE_02')
    
    Attribute 'CaptureSystemID' changed to "CAPTURE_02'
     
    wls:/domainName/serverConfig> exit()