4 Oracle WebCenter Portalドメインの構成

Oracle WebCenter Portalをインストールした後、ドメインを構成でき、それを高可用性用に拡張することもできます。

ここで示す構成ステップは、次で説明されているインストール・ステップを完了したことを前提にしています。

次の各項を参照してデータベース・スキーマを作成し、WebLogicドメインを構成して、構成を検証します。

データベース・スキーマの作成

Oracle WebCenter Portalドメインを構成する前に、このリリースのOracle Fusion Middlewareで使用する動作保証されたデータベースに必要なスキーマをインストールする必要があります。

動作保証されたデータベースのインストールと構成

データベース・スキーマを作成する前に、動作保証されたデータベースをインストールおよび構成し、データベースが起動されて稼働していることを確認しておく必要があります。

ノート:

Autonomous Transaction Processingデータベース(Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)の両方)の場合、ウォレット設定を変更して環境変数を設定し、ORACLE HOMEにパッチを適用する必要があります。詳細は、Autonomous Transaction Processingデータベースに接続するための設定に関する項およびORACLE HOMEへのパッチの適用に関する項を参照してください。

「Oracle Fusion Middlewareをインストールする際のデータベース要件の理解」を参照してください。

リポジトリ作成ユーティリティの起動

動作保証されたJDKがシステムにインストールされていることを確認してから、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を起動します。

RCUを起動するには:

  1. コマンドラインからjava -versionを実行して、動作保証されたJDKがすでにシステムにあることを確認します。12c (12.2.1.4.0)の場合、動作保証されたJDKは1.8.0_211以降になります。
  2. JAVA_HOME環境変数が、動作保証されたJDKの場所に設定されていることを確認します。次に例を示します。
    • (UNIX) setenv JAVA_HOME /home/Oracle/Java/jdk1.8.0_211
    • (Windows) set JAVA_HOME=C:\home\Oracle\Java\jdk1.8.0_211
  3. 次のディレクトリに変更します。
    • (UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/bin
    • (Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\bin
  4. 次のコマンドを入力します。
    • (UNIX) ./rcu
    • (Windows) rcu.bat

「リポジトリ作成ユーティリティ」画面をナビゲートしてスキーマを作成

必要な情報をRCU画面に入力して、データベース・スキーマを作成します。

RCUの概要

「ようこそ」画面は、RCUの起動時に最初に表示されます。

「次へ」をクリックします。

スキーマ作成の方法の選択

「リポジトリの作成」画面を使用して、作成方法を選択し、コンポーネント・スキーマをデータベースにロードします。

「リポジトリの作成」画面:
  • データベースでDBAアクティビティを実行するために必要な権限を持っている場合は、「システム・ロードおよび製品ロード」を選択します。この手順は、SYSDBA権限が付与されていることを前提としています。

  • データベースでDBAアクティビティを実行するために必要な権限を持っていない場合は、この画面で「システム・ロードに対するスクリプトの準備」を選択する必要があります。このオプションによってSQLスクリプトが生成され、それをデータベース管理者が使用します。リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成システム・ロードと製品ロードについてを参照してください。

  • DBAがシステム・ロードのSQLスクリプトをすでに実行している場合は、「製品ロードの実行」を選択します。

    ノート:

    Autonomous Transaction Processingデータベース(Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)の両方)の場合、スキーマをNormalユーザーとして作成する必要がありますが、データベースに対するSYSまたはSYSDBAの完全な権限がない場合は、「システム・ロードおよび製品ロード」を選択する必要があります。

データベース接続の詳細の指定

「データベース接続の詳細」画面に、データベースに接続するためのRCUに関するデータベース接続の詳細が表示されます。

ノート:

データベース・サービス名が不明な場合、データベースの初期化パラメータ・ファイル内のSERVICE_NAMESパラメータから取得できます。初期化パラメータ・ファイルにSERVICE_NAMESパラメータが含まれていない場合、サービス名はDB_NAMEDB_DOMAINパラメータに指定されているグローバル・データベース名と同じです。

Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)データベースの場合、tnsnames.oraで指定されたデータベース・サービス名<databasename>_tpurgentまたは<databasename>_tpを使用します。サービス名の詳細は、『Oracle Autonomous Database on Shared Exadata Infrastructureの使用』Autonomous Transaction ProcessingおよびAutonomous JSON Databaseのデータベース・サービス名に関する項を参照してください。

Autonomous Transaction Processingデータベース(Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)の両方)でスキーマを作成するには、「接続文字列」オプションのみを使用して接続資格証明を指定できます。この画面には、警告メッセージが表示されます。警告を無視して、スキーマの作成を続行できます。詳細は、「パッチ適用後のSYS DBA権限の警告」を参照してください。

データベース接続の詳細を指定するには:

  1. 「データベース接続の詳細」画面で、データベース接続の詳細を指定します。

    次に例を示します。

    • データベース・タイプ: Oracle Database
    • 接続文字列の書式: 接続パラメータまたは接続文字列
    • 接続文字列: examplehost.exampledomain.com:1521:Orcl.exampledomain.com
    • ホスト名: examplehost.exampledomain.com
    • ポート: 1521
    • サービス名: Orcl.exampledomain.com
    • ユーザー名: sys
    • パスワード: ******
    • ロール: SYSDBA

    Autonomous Transaction Processingデータベース(Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)の両方)の場合、次の形式で接続文字列を入力します:

    jdbc:oracle:thin:@TNS_alias?TNS_ADMIN=<path of the wallet files, ojdbc.properties, and tnsnames.ora>

    接続文字列で、tnsnames.oraにあるデータベース名としてのTNS_aliasと、TNS_ADMINプロパティを、ウォレット・ファイルojdbc.propertiesおよびtnsnames.oraの場所に渡す必要があります。

    ノート:

    Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)データベースの場合、tnsnames.oraで指定されたデータベース・サービス名<databasename>_tpurgentまたは<databasename>_tpのうち1つのみを使用する必要があります。データベース・サービス名の詳細は、『Oracle Autonomous Database on Shared Exadata Infrastructureの使用』Autonomous Transaction ProcessingおよびAutonomous JSON Databaseのデータベース・サービス名に関する項を参照してください。

    Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースの接続文字列の例:

    jdbc:oracle:thin:@dbname_medium?TNS_ADMIN=/users/test/wallet_dbname/

    Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)データベースの接続文字列の例:

    jdbc:oracle:thin:@dbname_tp?TNS_ADMIN=/users/test/wallet_dbname/

  2. 「次へ」をクリックして続行し、データベースへの接続が成功したことを通知するダイアログ・ウィンドウで「OK」をクリックします。
カスタム接頭辞の指定とスキーマの選択

カスタム接頭辞とデータベース・スキーマを指定して、共通インフラストラクチャ・サービスおよび依存スキーマを自動的に選択します。

Oracle WebCenter Portalは、MDS、STB、OPSS、IAU、IAU_APPENDおよびIAU_VIEWERスキーマに依存します。使用するOracle WebCenter Portalコンポーネントに応じて、Oracle WebCenter Portalインストールで、WEBCENTER、DISCUSSIONS、ACTIVITIESおよびPORTLETスキーマが必要になる場合もあります。

  • MDS: WebCenter Portalは、構成データを格納するためにOracle Metadata Services (MDS)リポジトリを使用し、Oracle WebLogicフレームワーク内のJDBCデータ・ソースとしてMDSリポジトリにアクセスします。

  • STB: Fusion Middleware製品に共通インフラストラクチャ・サービスを提供します。このスキーマは、ドメインの構成中に「データソース接続デフォルト」画面のために存在する必要があります。

  • OPSS、IAU、IAU_APPENDおよびIAU_VIEWER: これらのスキーマは、プラットフォーム・セキュリティ・サービスを提供するために使用されます。

  • WEBCENTER: WebCenter Portal固有のWEBCENTERスキーマが存在する必要があります。

  • ACTIVITIES: Analyticsは、ドメイン内の単一のアプリケーションでのみ使用することができ、このスキーマのインスタンスは、任意のドメインに1つのみ存在できます。

  • PORTLET: 単一のカスタム・サービス・プロデューサ管理対象サーバーに多数のポートレット・プロデューサ・アプリケーションをデプロイできます。ポートレット・プロデューサ・アプリケーションは、単一のPORTLETスキーマを共有できます。

  1. 「新規接頭辞の作成」を選択します。
  2. カスタム接頭辞を指定します。
    カスタム接頭辞は、これらのスキーマを論理的にグループ化して、このドメイン内でのみ使用することを目的としています。複数のドメイン間でのスキーマの共有はサポートされていないため、ドメインごとに固有のスキーマのセットを作成する必要があります。

    ヒント:

    ここに入力するカスタム接頭辞は、ノートにとっておく必要があります。このカスタム接頭辞は、後述するドメイン作成のプロセスで必要になります。カスタム接頭辞の詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』カスタム接頭辞の理解に関する項を参照してください。

    マルチドメイン環境のスキーマを構成する方法の詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』スキーマの作成計画に関する項を参照してください。

  3. WebCenter Portalコンポーネントを選択します。この操作により、次のスキーマが依存関係として自動的に選択されます。
    • ポータルおよびサービス
    • ポートレット・プロデューサ
    • アナリティクス
    • メタデータ・サービス
    • Oracle Platform Security Services
    • 監査サービス
    • 監査サービス追加
    • 監査サービス・ビューア
    共通インフラストラクチャ・サービス・スキーマも自動的に作成されます。このスキーマはグレー表示され、選択または選択を解除することはできません。このスキーマを使用すると、ドメインの構成中にRCUから情報を取得できます。『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』サービス表スキーマの理解に関する項を参照してください。

    ノート:

    WebCenter Portalと一緒にWebCenter Contentをインストールする場合は、WebCenter Contentスキーマも選択する必要があります。
  4. 「次へ」をクリックして先に進み、「OK」をクリックして、スキーマ作成の前提条件チェックが成功したことを確認します
スキーマ・パスワードの指定

「スキーマ・パスワード」画面で、データベースでのスキーマ・パスワードの設定方法を指定した後、パスワードを入力して確認します。

ノート:

Autonomous Transaction Processingデータベース(Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)の両方)の場合、スキーマ・パスワードは12文字以上にし、大文字、小文字および数字を少なくとも1つ含める必要があります。

この画面で設定するパスワードは、ノートにとっておく必要があります。このパスワードは、後述するドメイン作成のプロセスで必要になります。

「次へ」をクリックします。

カスタム変数の指定

Oracle WebCenter Portalスキーマのカスタム変数を指定します。

Oracle WebCenter Portalには、1つのカスタム変数Analyticsがあります。「値」をデフォルトの「N」から「Y」に変更すると、このスキーマのためにOracleデータベース・パーティショニングを使用できます。

ノート:

Analyticsデータをパーティション化できるようにするには、データベースのパーティション化が有効である必要があります。

エンタープライズ・デプロイメントの場合は、Analyticsデータをパーティション化することをお薦めします。これは、月ごとにAnalyticsデータをパーティション化します。パーティション化された環境でデータをパージするには、単に不要となった月ベースのパーティションを削除することをお薦めします。

関連項目:

スキーマの作成の完了

残りのRCU画面を最後までナビゲートし、スキーマ作成を完了します。

RCUを起動したときに、データベース(OracleまたはOracle EBR)で「透過的データ暗号化」(TDE)を使用可能にした場合のみ、「表領域のマップ」画面に「表領域の暗号化」チェック・ボックスが表示されます。

スキーマの作成を完了するには:
  1. RCUによって作成されるすべての新しい表領域を暗号化する場合は、「表領域のマップ」画面で「表領域の暗号化」を選択します。
  2. 「完了サマリー」画面で、「閉じる」をクリックしてRCUを終了します。

    Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)データベースの場合、「表領域のマップ」画面でデフォルトの表領域および一時表領域をオーバーライドし、必要に応じて追加の表領域もオーバーライドする必要があります。表領域のマップに関する項を参照してください。

    Autonomous Transaction Processingデータベース(Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)の両方)でスキーマを作成する際に問題が発生した場合は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』Autonomous Transaction Processingデータベースでのスキーマ作成のトラブルシューティングのヒントに関する項、および『Oracle Fusion Middleware Infrastructureリリース・ノート』Autonomous Databaseでの製品のインストールおよび構成に関連する問題に関する項を参照してください。

ドメインの構成

構成ウィザードを使用して、ドメインを作成および構成します。

ドメインを作成するその他の方法の詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』WebLogicドメインの作成、拡張および管理のためのその他のツールに関する項を参照してください。

構成ウィザードの起動

構成ウィザードを起動して、ドメインの構成を開始します。

構成ウィザードを起動するには:

  1. 次のディレクトリに変更します。

    (UNIX) ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin

    (Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\common\bin

    ここでORACLE_HOMEは、12c (12.2.1.4.0) Oracleホームになります。

  2. 次のコマンドを入力します。

    (UNIX) ./config.sh

    (Windows) config.cmd

ドメインを作成および構成するための構成ウィザード画面のナビゲート

構成ウィザード画面に必要な情報を入力して、トポロジ用のドメインを作成および構成します。

ノート:

この手順を使用して既存のドメインを拡張できます。この手順の説明では要件が満たされない場合は、その要件に応じた選択を行うか、サポート・ドキュメントで追加の詳細を参照してください。

ドメイン・タイプとドメイン・ホームの場所の選択

「構成タイプ」画面を使用して、ドメイン・ホーム・ディレクトリの場所を選択します(Oracleホーム・ディレクトリの外部が最適)。

ドメイン・ホームの場所は、Oracle Fusion Middlewareの理解Oracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリのディレクトリ構造に従って、Oracleホーム・ディレクトリの外に配置することをお薦めします。このディレクトリ構造は、ソフトウェアのアップグレードや再インストールが必要になった場合に問題が発生しないようにするのに役立ちます。

ドメイン・タイプおよびドメイン・ホーム・ディレクトリを指定するには:

  1. 「構成タイプ」画面で、「新規ドメインの作成」を選択します。
  2. 「ドメインの場所」フィールドで、使用するドメイン・ホーム・ディレクトリを指定します。

この画面の詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』構成タイプに関する項を参照してください。

Oracle WebCenter Portalの構成テンプレートの選択

「テンプレート」画面で、必要なテンプレートを選択します。

「テンプレート」画面で、「製品テンプレートを使用してドメインを作成」が選択されていることを確認し、次のテンプレートを選択します。

  • Oracle WebCenter Portal - 12.2.1.4.0 [wcportal]

    このテンプレートを選択すると、次の項目が依存関係として自動的に選択されます。

    • Oracle Enterprise Manager

    • Oracle WSMポリシー・マネージャ

    • Oracle JRF

    • WebLogic Coherenceクラスタ拡張

また、次の表に示された任意のOracle WebCenter Portal製品を選択できます。これらのすべてのテンプレートを選択する必要はなく、後でドメインに製品を追加するために、いつでも構成ウィザードを再び実行できます。

表4-1 構成できるOracle WebCenter Portal製品

製品 依存関係

Oracle WebCenterポートレット・プロデューサ

Oracle WSMポリシー・マネージャ

Oracle JRF

WebLogic Coherenceクラスタ拡張

Oracle WebCenter Analyticsコレクタ

Oracle JRF

WebLogic Coherenceクラスタ拡張

ノート:

WebCenter Portalと一緒にWebCenter Contentをインストールする場合は、WebCenter Contentをインストールするために選択する必要のあるドメイン拡張テンプレートについて、『Oracle WebCenter Contentのインストールと構成』Oracle WebCenter Contentの構成テンプレートの選択に関する項を参照してください。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成テンプレートを参照してください。

高可用性オプションの構成

この画面を使用して、高可用性に影響するサービス移行および永続性設定を構成します。この画面は、自動サービス移行、永続ストアまたはその両方を使用するクラスタを初めて作成するときに表示され、「構成ウィザード」を使用してドメインに追加される後続のすべてのクラスタには選択したHAオプションが自動的に適用されます。

自動サービス移行の有効化

「自動サービス移行の有効化」を選択して、固定されたサービスがフェイルオーバー用の正常な管理対象サーバーに自動的に移行できるようにします。自動サービス移行およびクラスタ・リースに必要な移行可能なターゲット定義が構成されます。次に示すクラスタ・リース・オプションを1つ選択します。

  • データベース・リーシング - 管理対象サーバーは、リーシングに有効なJDBCシステム・リソースの表を使用します。自動移行データ・ソースに有効なJDBCシステム・リソースが必要です。このオプションを選択すると、データベースに対して「移行基準」が構成され、「自動移行に使用するデータ・ソース」も構成ウィザードによって自動的に構成されます。Oracle RACなどの高可用性データベースでリース情報を管理する場合は、「高可用性データベース・リース」のステップに従って、サーバーの移行に使用するデータベースを構成します。

  • コンセンサス・リーシング - 管理対象サーバーはインメモリーでリース情報を保持します。ノード・マネージャを使用して、クラスタの管理対象サーバーを制御します。(移行可能な、または移行可能対象をホストできるすべてのサーバーにノード・マネージャを関連付ける必要があります。)このオプションを選択すると、「構成ウィザード」によりコンセンサスに対して「移行基準」が構成されます。

リースの詳細は、「リース」を参照してください。

自動サービス移行の詳細は、「サービス移行」を参照してください。

JTAトランザクション・ログ永続性

この項には、「デフォルトの永続ストア」および「JDBC TLogストア」の2つのオプションがあります。
  • デフォルトの永続ストア - デフォルト・ファイル・ストアにサーバーのJTAトランザクション・ログ・ストアを構成します。

  • JDBC TLogストア - JDBCストアにサーバーのJTAトランザクション・ログ・ストアを構成します。

「JDBC TLogストア」を選択することをお薦めします。構成を完了すると、トランザクション・ログ用にJDBC永続ストアが設定されたクラスタが作成されます。

永続ストアおよびTLOGストアの詳細は、『Oracle WebLogic Server JTAアプリケーションの開発』の次のトピックを参照してください。

JMSサービス永続性

永続的なJMSストアは、永続メッセージ・データと恒久サブスクライバを格納するための物理的なリポジトリです。ディスクベースのファイル・ストアにも、JDBC対応データベースにもなります。メモリーが消耗された際、ディスクへのメッセージのページングに「JMSファイル・ストア」を使用できます。

  • JMSファイル・ストア - JMSファイル・ストアを使用するコンポーネントを構成します。このオプションを選択すると、必要に応じて「拡張構成」画面で「ファイル・ストア」オプションを選択して設定を変更することができます。「ファイル・ストア」画面で、ファイル・ストア名、ディレクトリおよび同期書込みポリシーを設定できます。

  • JMS JDBCストア - すべてのJMSサーバーに対してJDBCストアを使用するためにコンポーネントを構成します。構成を完了すると、クラスタおよびJDBC永続ストアがJMSサーバー用に構成されます。

アプリケーション・ホームの場所の選択

「アプリケーションの場所」画面を使用して、ドメインに関連付けられたアプリケーションの格納場所(アプリケーション・ホーム・ディレクトリとも呼ばれる)を選択します。

アプリケーション・ホームの場所は、Oracle Fusion Middlewareの理解Oracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリのディレクトリ構造に従って、Oracleホーム・ディレクトリの外に配置することをお薦めします。このディレクトリ構造は、ソフトウェアのアップグレードや再インストールが必要になった場合に問題が発生しないようにするのに役立ちます。

アプリケーション・ホーム・ディレクトリの詳細は、「アプリケーション・ホーム・ディレクトリについて」を参照してください。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成アプリケーションの場所を参照してください。

管理者アカウントの構成

「管理者アカウント」画面では、ドメインに対するデフォルトのWebLogic管理者アカウントのユーザー名とパスワードを指定します。

この画面に入力するユーザー名とパスワードは、ノートにとっておいてください。これらの資格証明は、このドメインの管理サーバーの起動とそのサーバーへの接続で、後で必要になります。

ドメイン・モードとJDKの指定

「ドメイン・モードおよびJDK」画面を使用して、ドメイン・モードおよびJava Development Kit (JDK)を指定します。

「ドメイン・モードおよびJDK」画面では、次の操作を実行します。

  • 「ドメイン・モード」フィールドで、「本番」を選択します。

  • 「JDK」フィールドで、Oracle HotSpot JDKを選択します。

この画面の詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』ドメイン・モードとJDKに関する項 を参照してください。
データベース構成タイプの指定

「データベース構成タイプ」画面を使用して、データベースとデータベース・スキーマの詳細を指定します。

「データベース構成タイプ」画面で、「RCUデータ」を選択します。このオプションでは、構成ウィザードに対して、データベースおよびサービス表(STB)スキーマに接続し、ドメインの構成に必要なスキーマのスキーマ情報を自動的に取得するように指示します。

ノート:

この画面で「手動構成」を選択する場合は、次の画面でスキーマのパラメータを手動で入力する必要があります。

Autonomous Transaction Processingデータベース(Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)の両方)の場合、「RCUデータ」オプションのみを選択する必要があります。

「RCUデータ」を選択後、次のフィールドに詳細を指定します。

フィールド 説明

DBMS/サービス

データベースのDBMS名(サービス・タイプ・ドライバを選択している場合はサービス名)を入力します。

例: orcl.exampledomain.com

ホスト名

データベースをホストするサーバーの名前を入力します。

例: examplehost.exampledomain.com

ポート

データベースがリスニングするポート番号を入力します。

例: 1521

スキーマ所有者

スキーマ・パスワード

データベースのサービス表スキーマに接続するためのユーザー名とパスワードを入力します。これは、RCUの「スキーマ・パスワード」画面でサービス表コンポーネントに入力されたスキーマのユーザー名とパスワードです(「スキーマ・パスワードの指定」を参照)。

デフォルトのユーザー名はprefix_STBです。prefixは、RCUで定義したカスタム接頭辞です。

Autonomous Transaction Processingデータベース(Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)の両方)の場合、「接続URL文字列」オプションのみを使用して接続資格証明を指定し、次の形式で接続文字列を入力します:

jdbc:oracle:thin:@TNS_alias?TNS_ADMIN=<path of the wallet files, ojdbc.properties, and tnsnames.ora>

接続文字列で、tnsnames.oraにあるデータベース名としてのTNS_aliasと、TNS_ADMINプロパティを、ウォレット・ファイルojdbc.propertiesおよびtnsnames.oraの場所に渡す必要があります。

Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースの接続文字列の例:

jdbc:oracle:thin:@dbname_medium?TNS_ADMIN=/users/test/wallet_dbname/

Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)データベースの接続文字列の例:

jdbc:oracle:thin:@dbname_tp?TNS_ADMIN=/users/test/wallet_dbname/

データベース接続情報の指定を完了したら、「RCU構成の取得」をクリックします。「接続結果ログ」の次の出力は、操作が成功したことを示しています。

Connecting to the database server...OK
Retrieving schema data from database server...OK
Binding local schema components with retrieved data...OK

Successfully Done.

RCUの実行時にインストールされるスキーマの詳細は、リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成サービス表スキーマについてを参照してください。

『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』データベース構成タイプに関する項を参照してください。

JDBCコンポーネント・スキーマ情報の指定

「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面を使用して、データベース・スキーマの詳細を確認または指定します。

「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面に移入されている値が、すべてのスキーマに対して適切であることを確認します。前の画面で「RCUデータ」を選択した場合、スキーマ表はすでに適切に移入されている必要があります。

Autonomous Transaction Processingデータベース(Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)の両方)の場合、「接続URL文字列」オプションのみを使用して接続資格証明を指定し、次の形式で接続文字列を入力します:

jdbc:oracle:thin:@TNS_alias?TNS_ADMIN=<path of the wallet files, ojdbc.properties, and tnsnames.ora>

接続文字列で、tnsnames.oraにあるデータベース・サービス名としてのTNS_aliasと、TNS_ADMINプロパティを、ウォレット・ファイルojdbc.propertiesおよびtnsnames.oraの場所に渡す必要があります。

Oracle Autonomous Transaction Processing専用(ATP-D)データベースの接続文字列の例:

jdbc:oracle:thin:@dbname_medium?TNS_ADMIN=/users/test/wallet_dbname/

Oracle Autonomous Transaction Processing共有(ATP-S)データベースの接続文字列の例:

jdbc:oracle:thin:@dbname_medium?TNS_ADMIN=/users/test/wallet_dbname/

高可用性環境の場合は、Oracle RACデータベースのデータ・ソース構成に関する追加情報について、『高可用性ガイド』の次の項を参照してください。

この画面の詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』JDBCコンポーネント・スキーマに関する項を参照してください。

JDBC接続のテスト

「JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト」画面を使用してデータ・ソース接続をテストします。

「ステータス」列に示される緑色のチェック・マークは、テストが成功したことを表します。問題が発生した場合は、この画面の「接続結果ログ」セクションに示されるエラー・メッセージを確認し、問題を修正してから接続テストを再試行してください。

デフォルトでは、スキーマの作成時に指定したパスワードが、各スキーマ・コンポーネントのスキーマ・パスワードです。スキーマ・コンポーネントに応じて異なるパスワードを使用する場合は、各行の「スキーマ・パスワード」列に使用するパスワードを入力して、前述の画面(「JDBCコンポーネント・スキーマ」)でそれらを手動で編集します。パスワードを指定した後、パスワードを変更したスキーマに対応するチェック・ボックスを選択し、再度接続をテストします。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成JDBCコンポーネント・スキーマ・テストを参照してください。

拡張構成の選択

「拡張構成」画面を使用して、ドメイン構成を完了します。

「拡張構成」画面で、次を選択します。

  • 管理サーバー

    管理サーバーのリスニング・アドレスを適切に構成するために必要です。

  • ノード・マネージャ

    ノード・マネージャを構成するために必要です。

  • トポロジ

    Oracle WebCenter Portal管理対象サーバーを構成するために必要です。

使用するインストール環境での必要に応じて、その他の使用可能なオプションも選択できます。このガイドのステップでは、標準のインストール・トポロジについて説明していますが、別の方法を選択して実行することもできます。インストール要件がこのガイドの範囲を超えて追加のオプションに及ぶ場合は、それらのオプションを構成するための追加画面が表示される可能性があります。構成ウィザードのすべての画面の詳細は、構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成構成ウィザードの画面を参照してください。

管理サーバーのリスニング・アドレスの構成

「管理サーバー」画面を使用して、ホストのIPアドレスを選択します。

「リスニング・アドレス」の横にあるドロップダウン・リストを選択し、管理サーバーが存在するホストのIPアドレスを選択するか、単一のIPアドレスにマップされたシステム名またはDNS名を使用します。「すべてのローカル・アドレス」を使用しないでください。

管理サーバーにサーバー・グループは指定しないでください。

ノード・マネージャの構成

「ノード・マネージャ」画面では、構成するノード・マネージャのタイプと、そのノード・マネージャの資格証明を選択します。

ノード・マネージャのタイプには「ドメインごとのデフォルトの場所」を選択し、ノード・マネージャの資格証明を指定します。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成ノード・マネージャを参照してください。

ノード・マネージャ・タイプの詳細は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』ノード・マネージャの概要に関する項を参照してください。

Oracle WebCenter Portalの管理対象サーバーの構成

「管理対象サーバー」画面を使用して、管理対象サーバーを構成します。

「管理対象サーバー」画面では、デフォルトでWC_CollaborationWC_PortletおよびWC_Portalという新しい管理対象サーバーが自動的に作成されます。

これらの管理対象サーバー名は、このドキュメント全体で引用されるため、別の名前を選択したときには、それらの名前を必要に応じて置換してください。

Oracle WebCenter Portalの管理対象サーバーを構成するには:

  1. 「リスニング・アドレス」ドロップダウン・リストで、管理対象サーバーが存在するホストのIPアドレスを選択するか、単一のIPアドレスにマップするシステム名またはDNS名を使用します。「すべてのローカル・アドレス」を使用しないでください。
  2. 次のサーバー・グループが、すでに各サーバーに選択されています。
    • WC_Portletには、WebCenter Portalページレット・プロデューサ管理対象サーバーとWebCenter Portalポートレット・プロデューサ管理対象サーバーが選択されています。

    • WC_Portalには、WebCenter Portal Analytics管理対象サーバーとWebCenter Portal管理対象サーバーが選択されています。

    サーバー・グループは、定義済アプリケーション・サービス・グループを各定義済サーバー・グループにマップすることにより、Fusion Middlewareアプリケーションおよびサービスを1つ以上のサーバーにターゲット指定します。必要に応じて、特定のアプリケーション・サービス・グループを複数のサーバー・グループにマップできます。特定のサーバー・グループにマップされた任意のアプリケーション・サービスは、そのグループに割り当てられたすべてのサーバーに自動的にターゲット指定されます。『ドメイン・テンプレート・リファレンス』アプリケーション・サービス・グループ、サーバー・グループおよびアプリケーション・サービス・マッピングに関する項を参照してください。

  3. 他の製品をインストールする場合は、より多くの管理対象サーバーが表示される場合があります。必要に応じて、「追加」をクリックして新しい管理対象サーバーを作成し、名前を付けます。管理対象サーバーとOracle WebCenter Portalコンポーネントの関連については、「Oracle WebCenter Portalの管理対象サーバーの理解」を参照してください。
  4. 「次へ」をクリックします。

複数の管理対象サーバーの構成は、高可用性向けに標準トポロジを構成するために必要なステップの1つです。高可用性の標準トポロジの詳細は、『高可用性ガイド』Fusion Middleware標準HAトポロジの理解に関する項を参照してください。

ドメインを構成した後、高可用性の準備のための次のステップの詳細は、「高可用性のための環境の準備」を参照してください。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成管理対象サーバーを参照してください。

Oracle WebCenter Portalのクラスタの構成

「クラスタ」画面を使用して、新規クラスタを作成します。

「クラスタ」画面で、次のように操作します。

  1. 「次へ」をクリックします。
  2. 「クラスタ名」フィールドに、wcp_cluster_1を指定します。
  3. 「クラスタ・アドレス」フィールドは、空白のままにしておきます。
  4. これらのステップを繰り返して、2つ以上のクラスタ(wcp_cluster_2およびwcp_cluster_3)を作成します。

デフォルトでは、クラスタ内のサーバー・インスタンスは、ユニキャストを使用して相互に通信します。マルチキャストを使用するようにクラスタの通信を変更する場合は、『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』ユニキャストまたはマルチキャストを選択する際の考慮事項に関する項を参照してください。

Fusion Middleware Controlでクラスタを作成することもできます。このケースでは、新しいクラスタを作成するときに、クラスタの通信(ユニキャストまたはマルチキャスト)を設定できます。詳細は、Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプクラスタの作成と構成に関する項を参照してください。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成クラスタを参照してください。

サーバー・テンプレートの定義

高可用性の設定用に動的クラスタを作成する場合は、「サーバー・テンプレート」画面を使用して、ドメイン用に1つ以上のサーバー・テンプレートを定義します。

ドメインの構成を続行するには、「次へ」をクリックします。

高可用性設定用の動的クラスタを作成するステップは、高可用性ガイド動的クラスタの使用を参照してください。

動的サーバーの構成

高可用性の設定用に動的クラスタを作成する場合は、「動的サーバー」画面を使用して、動的サーバーを構成します。

動的クラスタを構成しない場合は、「次へ」をクリックしてドメインの構成を続行します。

ノート:

動的クラスタを作成する場合は、Machine Name Match Expressionを割り当てた後に、動的クラスタ用のマシンを作成する必要はありません。

高可用性設定用の動的クラスタを作成するには、『高可用性ガイド』「動的クラスタの使用」を参照してください。

クラスタへのOracle WebCenter Portal管理対象サーバーの割当て

「サーバーのクラスタへの割当」画面を使用して、新しいクラスタに管理対象サーバーを割り当てます。

「サーバーのクラスタへの割当」画面で、次の操作を実行します。

  1. 「クラスタ」ペインで、サーバーを割り当てるクラスタを選択します(この場合、wcp_cluster_1になります)。
  2. 「サーバー」ペインで、次のいずれかを実行して、WC_Portalwcp_cluster_1に割り当てます。
    • WC_Collaborationをクリックして選択し、右矢印をクリックして、「クラスタ」ペインで選択したクラスタ(wcp_cluster_1)の下に移動します。

    • WC_Collaborationをダブルクリックして、「クラスタ」ペインで選択したクラスタ(wcp_cluster_1)の下に移動します。

  3. 同じ手順を繰り返して、WC_Portletwcp_cluster_3に割り当てます

この画面のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』サーバーのクラスタへの割当てに関する項を参照してください。

Coherenceクラスタの構成

「Coherenceクラスタ」画面を使用してCoherenceクラスタを構成します。

Coherenceクラスタのリスニング・ポートとして、デフォルトのポート番号のをそのまま使用します。構成後、Coherenceクラスタがドメインに自動的に追加されます。

ノート:

ユニキャスト・リスニング・ポートを0に設定すると、管理対象サーバー・ポート番号のオフセットが作成されます。オフセットは5000で、管理対象サーバーのポート番号として割当て可能な最大許容値は65535ではなく、60535です。

Coherence構成の詳細と次のステップについては、表5-2を参照してください。

Coherenceライセンス情報については、ライセンス情報Oracle Coherence製品に関する項を参照してください。

新しいOracle WebCenter Portalマシンの作成

「マシン」画面を使用して、ドメイン内に新規マシンを作成します。ノード・マネージャがサーバーを起動および停止するには、マシンが必要です。

高可用性環境を作成する際に目的のトポロジで必要になるマシンのリストがわかっているときには、この項の手順を実行して、この時点ですべてのマシンを作成できます。スケール・アウト・ステップの詳細は、『高可用性ガイド』オプションのスケール・アウト・ステップに関する項を参照してください。

ノード・マネージャがサーバーを起動および停止できるように新しいOracle WebCenter Portalマシンを作成する手順。
  1. 「マシン」タブ(Windows)または「UNIXマシン」タブ(UNIX)を選択し、「追加」をクリックして新しいマシンを作成します。
  2. 「名前」フィールドで、マシン名を指定します(wcp_machine_1など)。
  3. 1「ノード・マネージャ・リスニング・アドレス」フィールドで、管理対象サーバーを構成しているマシンのIPアドレスを選択します。

    localhostではなく、特定のインタフェースを選択する必要があります。これにより、Coherenceクラスタのアドレスが動的に計算されます。

  4. 「ノード・マネージャ・リスニング・ポート」フィールドのポート番号を確認します。
  5. 必要に応じて、これらのステップを繰り返してさらにマシンを追加します。

ノート:

既存のドメインを拡張している場合は、既存のマシンにサーバーを割り当てることもできます。新しいマシンが不要な場合は、マシンを作成する必要はありません。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成マシンを参照してください。

Oracle WebCenter Portalマシンへのサーバーの割当て

「サーバーのマシンへの割当」画面を使用して、作成したばかりの新しいマシンに管理サーバーと管理対象サーバーを割り当てます。

「サーバーのマシンへの割当」画面で次の操作を実行します。

  1. 「マシン」ペインで、サーバーを割り当てるマシンを選択します(この場合、wcp_machine_1になります)。
  2. 「サーバー」ペインで、次のいずれかの操作を実行して、AdminServerwcp_machine_1に割り当てます。
    • AdminServerを1回クリックして選択し、右矢印をクリックして「マシン」ペインで選択したマシン(wcp_machine_1)の下に移動します。

    • 「AdminServer」をダブルクリックして、「マシン」ペインで選択したマシン(wcp_machine_1)の下に移動します。

  3. これらのステップを繰り返して、すべての管理対象サーバーをそれぞれのマシンに割り当てます。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成マシンへのサーバーの割当を参照してください。

仮想ターゲット

WebLogic Server Multitenant (MT)環境がある場合は、「仮想ターゲット」画面を使用して、仮想ターゲットを追加または削除します。このインストールの場合(WebLogic Server MT環境ではない)、値を入力する必要はなく、「次へ」を選択するだけです。

この画面の詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』仮想ターゲットに関する項を参照してください。

ノート:

WebLogic Server Multitenant仮想ターゲットは、WebLogic Server 12.2.1.4.0で非推奨になっており、次のリリースで削除されます。
パーティション

「パーティション」画面は、WebLogic Server Multitenant (MT)環境で仮想ターゲットのパーティションを構成する場合に使用されます。オプションを選択せずに、「次へ」を選択します。

この画面上のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』パーティションに関する項を参照してください。

ノート:

WebLogic Server Multitenantドメイン・パーティションは、WebLogic Server 12.2.1.4.0で非推奨になっており、次のリリースで削除されます。
構成の指定内容の確認とドメインの構成

「構成サマリー」画面には、これから作成するドメインに関する詳細な構成情報が表示されます。

画面上の各項目を検討し、情報が正しいことを確認します。変更するには、「戻る」ボタンをクリックするか、ナビゲーション・ペインの画面を選択していずれかの画面に戻ります。ドメインの作成は、「作成」をクリックするまで開始されません。

この画面上のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』構成のサマリーに関する項を参照してください。

ドメイン・ホームと管理サーバーURLの記録

「構成の終了」画面に、構成したばかりのドメインの情報が表示されます。

後で必要になるので、次の項目をノートにとります。

  • ドメインの場所

  • 管理サーバーURL

ドメインの場所はノード・マネージャおよび管理サーバーを起動するスクリプトにアクセスするため、URLは管理サーバーにアクセスするために必要です。

「終了」をクリックして、構成ウィザードを閉じます。

サーバーの起動

構成が完了したら、ノード・マネージャを起動し、次にWebLogic管理サーバーと管理対象サーバーを起動します。

ドメイン管理に使用する追加のツールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理』Oracle Fusion Middleware管理ツールの概要に関する項を参照してください。

ノード・マネージャの起動

ドメインごとにノード・マネージャを起動するには:
  1. 次のディレクトリを変更します。

    • (UNIX) setenv JAVA_HOME /home/Oracle/Java/jdk1.8.0_211

    • (Windows) set JAVA_HOME=C:\home\Oracle\Java\jdk1.8.0_211

  2. 次のコマンドを入力します。

    • (UNIX) nohupnm.outをサンプル出力ファイルとして使用します。

      nohup ./startNodeManager.sh > LOG_DIR/nm.out&
      

      ここで、LOG_DIRは、ログ・ファイルを格納するディレクトリの場所になります。

    • (Windows) startNodeManager.cmd

      ノート:

      Windowsオペレーティング・システムでは、ノード・マネージャをスタートアップ・サービスとして、ノード・マネージャを構成することをお薦めします。これによって、システムが再起動されるたびに、ノード・マネージャが自動で起動されます。

      Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理起動サービスとしてのノード・マネージャの実行を参照してください。

管理サーバーの起動に関する項

管理サーバーを起動するには:
  1. 次のディレクトリを変更します。

    • (UNIX) setenv JAVA_HOME /home/Oracle/Java/jdk1.8.0_211

    • (Windows) set JAVA_HOME=C:\home\Oracle\Java\jdk1.8.0_211

  2. 次のコマンドを入力します。

    • (UNIX) ./startWebLogic.sh

    • (Windows) startWebLogic.cmd

「ドメイン・モードおよびJDK」画面で「本番モード」を選択した場合、「管理者アカウント」画面に表示されたように、管理者ユーザーのログイン資格証明のプロンプトが表示されます。

管理サーバーの起動の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理管理サーバーの起動と停止を参照してください。

本番モードでは、起動アイデンティティ・ファイルを作成することで、管理サーバーの起動時にユーザー名とパスワードを指定する必要がなくなります。『Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』管理サーバーの起動IDファイルの作成に関する項を参照してください。

管理サーバー・コンソールにアクセスすることで、管理サーバーが稼働中であることを確認できます。URLは「構成の終了」画面に指定されます(http://administration_server_host:administration_server_port/console)。デフォルトの管理サーバーのポート番号は7001です。

ノート:

製品スキーマをホストしているデータベースが稼働中であり、管理サーバーからアクセスできることを確認してください。

管理コンソールの使用方法については、『Oracle Fusion Middlewareの管理』Oracle WebLogic Server管理コンソールの使用のスタート・ガイドを参照してください。

Oracle WebCenter Portal管理対象サーバーの起動

管理サーバーを起動するには:

  1. Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlにサインインします。
    http://administration_server_host:administration_server_port/em
    

    管理サーバーのホストおよびポート番号は「構成に成功しました」画面のURLにありました(「ドメイン・ホームおよび管理サーバーURLを書き込む」)。デフォルトの管理サーバーのポート番号は7001です。

    アクセスしているドメインの名前は、ログイン・プロンプトの上に表示されています。WebCenter Portalのために構成したドメインにログインしていることを確認してください。

    ログイン資格証明は「管理者アカウントの構成」の「管理者アカウント」画面で指定されました。

  2. ランディング・ページに、構成された管理対象サーバーのリストが表示されます。Enterprise Managerへの初回のログイン時には、AdminServer以外のすべてのサーバーが停止ステージにあります。
  3. WC_PortalおよびWC_Portletを選択します。
    1. 左クリックして1つの管理対象サーバーを選択します。
    2. [Shift]キーを押しながら複数の管理対象サーバーを選択します。
  4. 管理対象サーバーのリストの上のリボン・メニューの「コントロール」を選択します。次に、ドロップダウン・メニューの「起動」を選択します。
  5. 正常に起動された後、各管理対象サーバーは「実行中」と表示されます。

構成の確認

すべての構成ステップが完了したら、追加のステップを実行して、ドメインが適切に構成されていることを検証できます。

ドメインが適切に構成されていることを確認するには、「追加ドメイン構成タスクの実行」を参照してください。

外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアの設定

Oracle WebCenter Content ServerおよびOracle WebCenter Portalディスカッション・サーバーは、外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアに依存します。したがって、ドキュメント、ディスカッションまたはお知らせをポータルに含む必要がある場合は、外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアをインストールおよび構成する必要があります。

Oracle WebCenter Portalがインストールされている場合、デフォルトで、ユーザー・アカウントおよびグループの格納にはOracle WebLogic Serverの組込みLDAPアイデンティティ・ストアを使用し、ポリシー付与および資格証明の格納にはデータベース・ベースのポリシー・ストアおよび資格証明ストアを使用するように構成されます。組込みLDAPアイデンティティ・ストアはセキュアではありますが、本番クラスのストアでありません。企業の本番環境用には、Oracle Internet Directoryなど、外部LDAPベースのアイデンティティ・ストアでそれを置き換える必要があります。それに加え、ポリシー・ストアと資格証明ストアを外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアまたはデフォルト・データベースに再度関連付ける必要があります。ファイルベースのLDAPを高可用性環境または製品環境では使用しないでください。
  1. Oracle Internet Directoryなど、外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアをインストールします。
  2. デフォルトの組込みLDAPではなく、外部LDAPベースのアイデンティティ・ストアを使用するようにOracle WebCenter Portalを構成します。
    『Oracle WebCenter Portalの管理』外部LDAPサーバーへのアイデンティティ・ストアの再関連付けに関する項を参照してください。

    ノート:

    ドメインの作成時に、weblogic以外のユーザーをドメイン管理者に指定した場合は、『Oracle WebCenter Portalの管理』WebCenter Portal管理者ロールの付与に関する項の説明に従って、WebCenter Portalの非デフォルト・ユーザーに管理者ロールを手動で付与する必要があります。
  3. Oracle WebCenter Portalのポリシー・ストアと資格証明ストアを外部のLDAPサーバーまたはデータベースに再度関連付けします。

    ノート:

    セキュリティ・ポリシーを格納するためにデータベースを使用することをお薦めします。
    詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』「ポリシーおよび資格証明ストアの構成」を参照してください。

外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアを構成する場合、WebCenter Portalや、Oracle WebCenter Portalの任意のツールおよびサービスに対して構成されるすべてのバックエンド・コンポーネントで、同じ外部のLDAPベース・アイデンティティ・ストアを使用する必要があります。表4-2で、共有の外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアが使用される場合に、バックエンド・コンポーネントで追加の構成が必要かどうかを説明します。

Oracle WebCenter Portalのツールおよびサービスのバックエンド・コンポーネントのインストールおよび構成の詳細は、「WebCenter Portalのツールおよびサービス用のバックエンド・コンポーネントの準備」を参照してください。

表4-2 共有される外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアのバックエンド・コンポーネントの構成

バックエンド・コンポーネント 組込みサポート 追加の構成要件

コンテンツ・サーバー

データベース

Oracle WebCenter Portalと同じ外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアを使用するように、Content Serverを構成します。

詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』外部LDAPサーバーとアイデンティティ・ストアの再関連付けに関する項を参照してください。

Oracle SOA Suite (BPELサーバー)

組込みLDAPストア

Oracle WebCenter Portalと同じ外部のLDAPベース・アイデンティティ・ストアを使用するようにOracle SOA Suiteを構成します。次を参照してください。

Oracle WebCenter Portalでは、ポータルで複数のアイデンティティ・ストアを使用できるようにするためにlibOVDを使用できます。複数のアイデンティティ・ストアを使用するサイトでは、libOVDを使用することによりユーザー・プロファイル情報を集約できます。詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』libOVDを使用した複数のアイデンティティ・ストアLDAPサーバーの集約に関する項を参照してください。